JPH1120806A - 保護ガス雰囲気で満たされた包装物内にばら荷を包装するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】シーム領域内に充填物粒子を堆積させてシーム
シール不良を引き起こす、保護ガスの非定常過流を防止
する。 【解決手段】包装材料帯材１からチューブを形成する成
形管１１と、該成形管を貫通して環状室１５を形成して
延びる充填管１４とを有し、該充填管を通じて充填物粒
子の各一回の充填量がチューブの閉鎖した端部に導入さ
れ、また、保護ガスが環状室１５を通過して充填管１４
の出口端部で、充填物供給に抗して環状室１５から包装
袋３内に流入する形式の、保護ガス雰囲気で満たされた
包装物内にばら荷を包装するための装置において、環状
室１５内に、充填管１４に対して同軸的な螺旋形状を有
する、保護ガスが穏やかな一様な流れを形成する、保護
ガス供給装置２０を設けて、保護ガスの非定常過流を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、保護ガス雰囲気で
満たされた包装物内にばら荷を包装するための装置であ
って、成形管が設けられていて、該成形管を巡って包装
材料帯材がチューブに成形され、このチューブが引き延
ばされて、包装袋に分けられるようになっており、成形
管を貫通して、環状室を残して延びている充填管が設け
られており、該充填管を通じて、それぞれ１回の充填量
がチューブの閉鎖した端部に導入されるようになってお
り、保護ガスを環状室内に供給するための装置が設けら
れており、保護ガスは、この環状室から、充填管の出口
端部で、充填物供給に抗して環状室内に流入し、また、
形成されたばかりの包装袋内に流入するようになってい
る形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】このような形式の公知の装置において
は、包装袋を製造する際に、保護ガスが環状室からチュ
ーブの前端部にも、包装物の内部にも、また充填管の出
口端部で充填管の内部にも達し、そこから対抗流で、充
填管を通じて供給された粉末状、粒状又は塊状の充填物
を貫流するようになっており、この場合、充填物粒子に
よって連行された空気が入口端部まで押しのけられる。
成形管と充填管との間の環状室は、粉末貯蔵室として
も、また包装物内部を洗浄するための保護ガス雰囲気発
生器としても使用される。充填管の出口端部に酸素が存
在することを検査するために、この充填管の出口端部の
領域に、保護ガスの供給を制御するゾンデが配置されて
いる。接続管に通じるゾンデを配置し、また環状室内に
保護ガスのための供給管を配置したことによって、包装
袋を形成してその中に充填する際に、非定常の渦流が生
じ、この際に充填物粒子が堆積するゾーンが形成される
ことになる。この堆積物の粒子が、時折、特にチューブ
引き延ばし過程の最後及び、包装袋の閉鎖シームを形成
するために横方向シームジョーを閉鎖する際に、シーム
領域内に侵入する。このような堆積物の粒子は、シーム
シールに非気密な箇所が形成される原因となり、これら
の非気密な箇所を通って、包装袋の搬送中及び貯蔵中に
空気中の酸素が包装袋内部に侵入して、製品を損なうこ
とになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、以上述べたような公知の装置の欠点を取り除くこと
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題を解決した、保
護ガス雰囲気で満たされた包装物内にばら荷を包装する
ための本発明の装置によれば、環状室内に、充填管に対
して同軸的な螺旋形状を有する穏やかな一様な流れを形
成するための保護ガス供給装置が配置されていて、該保
護ガス供給装置が特に充填管の出口端部に延びている。

【０００５】

【発明の効果】本発明によれば、一様な流れ比に基づい
て、最小のガス消費で、粒子が堆積するのを避けるため
に、包装袋内に１％より著しく少ない残留酸素含有量が
達成される、という利点が得られた。

【０００６】従属請求項に記載した手段によって、請求
項１に記載した装置の有利な実施例及び改良が可能であ
る。特に穏やかな流れは、請求項３の特徴に従って環状
室内のスリーブによって得られる。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示した実施例を用いて詳しく説明する。

【０００８】チューブ状包装物成形装置は、成形管１１
を有しており、この成形管１１を巡って、ヒートシール
可能又は溶接可能な包装材料より成る帯材１が、まずチ
ューブ２に成形され、次いで横方向シームシール１２に
よって、ヘッドシーム及び底部シームをそれぞれ形成し
ながら、それぞれ１袋長さだけ引き延ばされ、この際
に、それぞれ１つの包装袋３が製造される。長手方向シ
ームシール装置１３は、帯材１の互いに接触し合う２つ
の縁部を成形管１１上で互いに気密にシールする。成形
管１１に被せてチューブ２を前もって引き延ばす際に、
包装しようとするそれぞれ１回分の充填材料が充填管１
４（成形管１１を同軸的に貫通案内されている）によっ
て、チューブ２の前側の閉鎖された端部領域内に導入さ
れる。次いで、横方向シームシール１２は開放し、その
初期位置に戻る。

【０００９】粉末状、粒状又は塊状のばら荷の充填物例
えばコーヒー、チップ又はこれと類似のものを保護ガス
雰囲気内に包装するために、充填管１４の出口端部に、
保護ガス例えば二酸化炭素又は窒素が供給される。この
保護ガスはその一部が、完成されたばかりのチューブ包
装物内に達し、一部が充填物に対して逆流して充填管１
４内に達して、この充填管１４内に存在する、充填物に
よって連行される空気を入口端部に向かって上方に押し
やる。保護ガスは、成形管１１と充填管１４との間に形
成された環状室１５内で、成形管１１のチューブ形成領
域の上側の供給スリーブ１６を通って導入される。

【００１０】充填管１４の端部で、同心的なねじれを有
する同一形状の穏やかな保護ガス流を形成するために、
成形管１１と、この成形管１１に対して同軸的な充填管
１４との間の環状室１５内にガス供給装置２０が配置さ
れている（図２）。ガス供給装置２０は、環状室１５を
２つの環状ギャップ２１，２２に仕切るスリーブ２３を
有しており、このスリーブ２３は、成形管１１とほぼ同
じ長さに亘って延びていて、充填管１４は、成形管１１
の下端部をやや越えて突き出ている。保護ガスは、環状
導管１７に接続された多数の半径方向の供給スリーブ１
６を通じて半径方向で内側の環状ギャップ２１内に供給
される。スリーブ２３は多数の間隙２４を有しており、
これらの間隙を通ってガスが、外側の環状室２２内に達
し、ここから包装袋３の充填領域内に、及び充填管１４
の下端部でこの充填管１４の内部に達する。間隙は有利
な形式で、スリーブ２３の各接線方向平面に対して傾斜
して向けられた軸線を有しているので、環状ギャップ２
２内に、同軸的なねじれを有する穏やかな流れが形成さ
れ、この際に流れの筋が螺旋状に延びる。この流れの形
は、充填管１４の外周部に配置された、内側の環状ギャ
ップ２１を貫通するワイヤより成る螺旋２５によって補
助される。

【００１１】スリーブ２３の間隙２４は、有利にはスリ
ット２６として構成されており（第３図）、これらのス
リット２６は、スリーブ２４の壁部が、有利にはこれを
成形する前に、扁平な金属薄板を切断すると同時に切断
側を深絞りすることによって形成されている。このよう
な金属薄板は、コニデュア・プレート（Konidur-Blech)
の名前で市販されている。

【００１２】環状ギャップ２２内で特に一様な流れを発
生させるために、スリーブ３３の上部領域における流過
横断面は小さく、充填管１４の下側の出口端部に向かっ
て次第に大きくなっている。これは、最初は一様に分配
された間隙２４を備えたスリーブ２３において、部分面
２７が覆われていることによって得られるので、ガス貫
流のために、間隙２４を備えた三角形の面２８が開放さ
れ、そのベースがスリーブ２３の下端部に位置している
（図４）。カバーは、接着又は塗膜によって形成するこ
とができる。

【００１３】環状室１５内のスリーブ２３は、一方では
螺旋２５によって、他方では隆起部３１によって成形管
１１内で位置保持されている。保護ガスがまず導入され
る内側の環状ギャップ２１は、その下端部がシールリン
グ３２によって閉鎖されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】チューブ状包装物成形装置の概略的な側面図で
ある。

【図２】チューブ状包装物成形装置の成形管及び充填管
の縦断面図である。

【図３】成形管及び充填管の一部の横断面図である。

【図４】保護ガスガイドスリーブの正面図である。

【符号の説明】

１ 帯材、 ２ チューブ、 ３ 包装袋、 １１ 成
形管、 １２ 横方向シームシール、 １３ 長手方向
シームシール、 １４ 充填管、 １５ 環状室、 １
６ 供給スリーブ、 １７ 環状導管、 ２０ ガス供
給装置、 ２１，２２ 環状ギャップ、 ２３ スリー
ブ、 ２４ 間隙、 ２５ 螺旋、 ２６ スリット、
２７ 部分面、 ２８ 面、 ２９ 三角形、 ３１
隆起部、 ３２ シールリング

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルベルト シュトットキーヴィッツ ドイツ連邦共和国 ビーティヒハイム−ビ ッシンゲン イム ヴァイレルレン 47 (72)発明者 ベルント ヴィルケ ドイツ連邦共和国 ロイテンバッハ アイ ヒェンヴェーク ８ (72)発明者 ヴォルフガング ディーナー ドイツ連邦共和国 ヴェルツハイム ダー リエンヴェーク １ (72)発明者 ユルゲン ハーク ドイツ連邦共和国 フェルバッハ プファ ーラー−シュトゥルム−シュトラーセ 33

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 保護ガス雰囲気で満たされた包装物内に
   ばら荷を包装するための装置であって、成形管（１１）
   が設けられていて、該成形管（１１）を巡って包装材料
   帯材（１）がチューブ（２）に成形され、このチューブ
   （２）が引き延ばされて、包装袋（３）に分けられるよ
   うになっており、成形管（１１）を貫通して、環状室
   （１５）を残して延びている充填管（１４）が設けられ
   ており、該充填管（１４）を通じて、それぞれ１回の充
   填量がチューブ（２）の閉鎖した端部に導入されるよう
   になっており、保護ガスを環状室（１４）内に供給する
   ための装置が設けられており、保護ガスは、この環状室
   （１４）から、充填管（１４）の出口端部で、充填物供
   給に抗して環状室（１４）内に流入し、また、形成され
   たばかりの包装袋（３）内に流入するようになっている
   形式のものにおいて、 環状室（１５）内に、充填管（１４）に対して同軸的な
   螺旋形状を有する穏やかな一様な流れを形成するための
   保護ガス供給装置（２０）が配置されていて、該保護ガ
   ス供給装置（２０）が特に充填管（１４）の出口端部に
   延びていることを特徴とする、保護ガス雰囲気で満たさ
   れた包装物内にばら荷を包装するための装置。
2. 【請求項２】 環状室（１５）内に螺旋（２５）が配置
   されている、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 環状室（１５）内に、間隙（２４）を備
   えたスリーブ（２３）が配置されており、該スリーブ
   （２３）が、環状室（１５）を同軸的な２つの環状ギャ
   ップ（２１，２２）に分割し、これらの環状ギャップ
   （２１，２２）のうちの一方（２２）が、充填管（１
   ４）の出口端部付近で開放している、請求項１又は２記
   載の装置。
4. 【請求項４】 前記間隙（２４）がスリット（２６）と
   して構成されていて、これらのスリット（２６）の軸線
   がスリーブ（２３）の接線平面に対して傾斜して延びて
   いる、請求項３記載の装置。
5. 【請求項５】 前記スリーブ（２３）の流過横断面が、
   充填管（１４）の出口端部に向かって次第に大きくなっ
   ている、請求項４記載の装置。