JP2022025988A - 縦型自動充填包装機の充填シュート - Google Patents

縦型自動充填包装機の充填シュート Download PDF

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Abstract

【課題】 粉末や削り節などの自重が軽く舞い上がり易い食品などの充填物と共に不活性ガスなどの気体を充填包装を行った場合であっても、不良品を発生させることなく、且つ包装速度(生産能率)を低下させることなく充填包装可能な自動充填包装機を提供する。【解決手段】 本発明に係る自動充填包装機の製袋充填シュート7は、包装袋F3内中央に向けた斜め下向き方向に不活性ガスを連続噴射する連続不活性ガス噴射管104と、充填物出口部102bの周囲に同心的な2重管として設けられ、包装袋F3内に充填物が投入されたときに所定期間だけ、包装袋F3内の下方に向けて不活性ガスを間欠的に噴射する間欠不活性ガス噴射管105と、を備えると共に、間欠不活性ガス噴射管105の下端は、連続不活性ガス噴射管104に向けて斜め上方に傾斜されている部分を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、包装フィルムを袋状にフォーミングして、その内部に粉状或いは粒状原料等の充填物(充填材料、内容物)を自動充填して製袋する自動充填包装機に利用される充填シュート(充填物を包装袋内に充填(投入)するためのシュート)の改良技術に関する。
従来、粉末状や固形状の充填物を、高速で三方シール包装袋または四方シール包装袋に充填包装する場合、特許文献1のような縦型自動包装機が用いられていた。
特に、充填物が足の速い食品である場合、酸化による品質低下を抑制するため、充填物と共に、窒素などの不活性ガスを噴射するノズルを未シールの上方開口から包装袋内に挿入し、このノズル先端から不活性ガスを噴射供給して酸素と置換させる方法(特許文献2の従来技術参照)が用いられてきた。
特開2009-173301号公報 特開2002-046704号公報
しかしながら、従来の方法では、粉末や削り節などの自重が軽く(比較的比重が小さく)舞い上がり易い食品を充填包装する場合、上方が解放された状態の包装袋内にノズルを挿入してその先端から不活性ガスを噴射すると、その噴射の勢いにより充填物が舞い上がってしまうことがあり、下記(1)、(2)、(3)のような対策を取る必要があるといった実情があった。
(1)舞い上がった充填物が落ち着くまで待つ必要があった。この場合、待った時間分だけ包装速度(生産能率)が下がるため、改善することが求められていた。
なお、舞い上がった充填物が落ち着くまで待たないと、未シールの上方開口部をシールする際に、舞い上がった充填物を噛み込んでしまい、密封性が低下すると共に、見栄えも悪くなるといった実情がある。
(2)不活性ガスの噴射を緩やかに設定する。この場合においても、必要なガス量は変わらないので、噴射時間が長くなった分だけ包装速度(生産能率)が下がるといった実情があった。
(3)シュート内を挿通する杵状の部材を追加して充填物を袋内に物理的に押し込む。押し込み動作分だけ包装速度(生産能率)が下がると共に、押し込み機構が更に必要となるため、構成の複雑化、コストが増加するなどの実情があった。
(4)特許文献2のように、充填機構部分全体を密閉して不活性ガスしか存在しない状態で充填物を包装袋内に充填する。自動充填包装機では移動する包装フィルムが存在するため外部から完全に密封することは難しく構成が複雑化、高度化、高コスト化すると共に、更には、フィルム交換などの際には再び内部を不活性ガスに入れ替えるために長時間機械を停止しなければならず生産能率が低下するなどの実情があった。
このように、いずれの方法も包装速度(生産能率)を下げる必要が有るため、包装製品のコスト増の要因となっていた。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、粉末や削り節などの自重が軽く舞い上がり易い食品などの充填物と共に不活性ガスなどの気体を充填包装を行った場合であっても、不良品を発生させることなく、且つ包装速度(生産能率)を低下させることなく充填包装可能な自動充填包装機を提供することを目的とする。
このため、本発明は、
粉状、粒状または固形の充填物が自動的に充填されて包装される包装袋を製造する自動充填包装機であって、
長尺で帯状の包装フィルムが巻き返された包装フィルムロールから包装フィルムを引き出して搬送する包装フィルム送り装置と、
搬送されてきた帯状の包装フィルムを包装袋の形状に合わせて半折された断面略U形状の包装フィルムに成形すると共に、包装フィルム内に充填物を案内する製袋充填シュートと、
断面略U形状に成形された包装フィルムの開放端縁を封止するように搬送方向に沿った縦シールを施す縦シール装置と、
断面略U形状に成形された包装フィルムに対して搬送方向と直交する横シールを施す横シール装置と、
製袋途中の上方開口した包装袋内に前記製袋充填シュートを介して充填物を充填する充填装置と、
連続した包装袋の横シールの所定位置を切断して個別の包装袋とするカッター装置と、
を備え、
前記製袋充填シュートは、
製袋途中の上方開口した包装袋内に挿入されて充填物を袋内に投入する管状の充填物出口部と、
前記充填物出口部の周囲に同心的な2重管として設けられていて、前記充填物出口部と共に該包装袋内に挿入され、該包装袋内に充填物が投入されたときに所定期間だけ、該包装袋内の下方に向けて不活性ガスを間欠的に噴射する間欠不活性ガス噴射通路と、
前記間欠不活性ガス噴射通路の該包装袋の少なくとも一方の幅方向外側に配設されていて、前記充填物出口部と共に該包装袋内に挿入され、包装袋内中央に向けた斜め下向き方向に不活性ガスを連続噴射する連続不活性ガス噴射通路と、
を備えると共に、
前記充填物出口部及び間欠不活性ガス噴射通路の下端は、前記連続不活性ガス噴射通路の噴射に対する位置が切り欠かかれている
ことを特徴とする。
本発明は、前記連続不活性ガス噴射通路はパイプ材で構成され、このパイプ材の下方終端に下方向きの噴射口と、このパイプ材の下方終端付近の側面に複数の斜め下方向きの噴射口と、を備えていることを特徴とすることができる。
本発明によれば、粉末や削り節などの自重が軽く舞い上がり易い食品などの充填物と共に不活性ガスなどの気体を充填包装を行った場合であっても、不良品を発生させることなく、且つ包装速度(生産能率)を低下させることなく充填包装可能な自動充填包装機を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る自動充填包装機の側面図である。 (A)は同上自動充填包装機に備えられる製袋充填シュートの側面図であり、(B)は(A)の右側面図であり、(C)は(A)のA-A断面図(製袋充填シュートの充填物出口部の構成を説明する下面図)である。 同上製袋充填シュートの充填物吐出口付近の拡大図である。 (A)は同上製袋充填シュートの連続不活性ガス噴射管の噴射口付近の拡大図であり、(B)は(A)の左側面図である。 (A)は同上製袋充填シュートの充填動作(包装フィルムの2方にシールが施されるステップ1)を示す図であり、(B)は同充填動作(包装袋内への充填物の投入が開始されるステップ2)を示す図であり、(C)は同充填動作(充填物が包装袋底部に到達し、不活性ガスの間欠噴射が始まるステップ3)を示す図であり、(D)は同充填動作(包装袋の下方への搬送が始まるステップ4)を示す図であり、(E)は同充填動作(充填物が包装袋内で安定し、包装袋の下方搬送が完了すると共に、包装袋の上部シールが施され密閉した個別の包装袋F4となるステップ5)を示す図である。 (A)は本発明に係る製袋充填シュートの他の一例を拡大して示す図であり、(B)は(A)のB-B断面図である。 (A)は本発明に係る製袋充填シュートの他の一例(4方シール包装袋の例)を拡大して示す図であり、(B)は(A)のC-C断面図である。
以下に、本発明に係る一実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
本発明に係る自動包装機の一実施の形態を図面と共に説明する。まず、図1を用いて、本発明のL型シール金具タイプの自動充填包装機の全体構成について説明する。図1は本発明に係るL型シール金具タイプの自動充填包装機を示す側面図である。
図1において、符号1は本発明に係るL型シール金具タイプの縦型自動充填包装機(以下、自動包装機と称する場合もある)の全体を示している。また、符号Fは包材ロール(ロール状の長尺な包装フィルム)、2は本体部(基台)、3は包材軸(包材支持軸)、4は包材送り装置、5は充填物ホッパー、6は充填物供給装置、7は製袋充填シュート(充填シュート)、8はL字型シール装置(ヒートシール装置)、9は包装袋送り装置(送りロール)、10はカッター装置、11は搬送装置を示している。
包材ロールFは、同一軸の周りに包装フィルムを多重にコイル状に巻き取ったものである。包装フィルムは、例えば、PET等のベースフィルム及びこのベースフィルムよりも融点の低いポリエチレン等のヒートシールフィルムなどから構成されることができる。
図1に示すように、自動包装機1は、包材軸3に支持されている包材ロールFから巻き戻した長尺の包装フィルムに対してバックテンションを掛けながら包材送り装置4等を駆動して引き出し、引き出された包装フィルムF1(帯状の包装フィルム)は、図中下方向に流れ、充填シュート7の外形形状(図2の包装フィルム成形面101)に沿わせることで、包装フィルムの幅方向の中央部(長手方向に沿った中心線X(図2(B)参照)で断面略U形状に二つに折り曲げられる。この折り曲げられた包装フィルムF2(筒状に成形された包装フィルム)は、充填シュート7の直下に設置されているL字型シール装置8により両側から挟み込んで縦シールTS(搬送方向シール:長手方向シール:図3、図5参照)及び横シールYS(包装袋の幅方向シール:図3、図5参照)を同時に施すように作動し、上方開口の包装袋F3(2方シールされて有底となった包装フィルム)が形成される。
充填物ホッパー5内には充填する充填物(原料)が収容されており、この充填物は計量回転盤などを備えた充填物供給装置6により一定量に計量され、その後計量された内容物は所定タイミングで充填シュート7の充填物の入口である充填物投入部102(図2の充填物投入口102a参照)に落下されて充填シュート出口103(図2の充填物出口部102b参照)が挿入された上方開口の包装フィルムF3の袋内部に充填される。
充填物が充填された袋部分を含む包装フィルムは、送りロール9により1袋分だけ下方向に移送され、その状態で再びL字型シール装置8により縦シールTS及び横シールYSが施されるが、その際に、充填物が充填された袋部分の上部投入口が密閉されて包装袋F4(3方シールされて密閉された包装袋)が形成される。なお、同時にこのL字型シール装置8の挟み込みにより次の包装袋(包装フィルムF4の上にある包装フィルムF3)が形成され、内容物充填動作及び袋部分上部の密閉動作をくり返して連続した包装袋F4が生産される。
連続した包装袋F4は直下のカッター装置10に送られ、横シールYS部分の中央付近に対して切断もしくはミシン目切れ込み等を行い、個別の包装袋形態(或いは所定個数連続した形態)となった包装袋F5はベルトコンベア11上に落下し、搬送されて箱詰めされる。
図2(A)は、本実施の形態に係る自動充填包装機1における充填シュート7の測面図である。図2(B)は、充填シュート7の背面図(図2(A)の右側面図)である。図2~図4に示すように、本発明に係る充填シュート7における製袋ガイド機能に関する構成は、以下のようになっている。
包装フィルムF1は、充填シュート7の包装フィルム成形面101の外面に沿うように徐々に二つ折り(断面略U形状)になるように下方に送られて、包装フィルムF2になる(図1~図3参照)。
なお、充填シュート7の裏側には、図1、図2(A)、図3に示すように、二つ折りされた包装フィルムF2に対してL字型シール装置8で外側から挟み込むことで2方がシールされて有底となった包装フィルムF3の袋内部に内容物を充填するための充填物投入部102が漏斗状になって充填シュート7本体に連結されている。すなわち、充填物(内容物)は充填物投入部102の充填物投入口102aに入れられて充填物出口部102b(充填シュート出口103の内側に配設されている)から、2方がシールされて有底となった包装フィルムF3の包装袋内に充填される。なお、包装フィルム成形面101の外面と充填シュート出口103の外面とは連続した面として構成されている。
ここで、本実施の形態に係る充填シュート7の内側には、図2、図3に示すように、不活性ガスを噴射供給する2種類の噴射管(噴射通路)が備えられている。
1つ目は、不活性ガスを連続的に(常時)噴射供給する連続不活性ガス噴射管(噴射通路)104であり、2つ目は不活性ガスを所定タイミングで所定時間(期間)だけ間欠的に噴射供給する間欠不活性ガス噴射管(噴射通路)105である。
連続不活性ガス噴射管104は、充填シュート7の図2(A)の右側(充填物投入口102a側、包装フィルム成形面101(或いは充填シュート出口103)の外周に筒状(断面略U形状)に成形された包装フィルムF2の開放側)から、図2(A)、図2(B)、図3に示すように、2方がシールされて有底となった包装フィルムF3の包装袋内の右端側(縦シールTS側、図3参照)にその先端側が挿入されている。なお、連続不活性ガス噴射管104は、充填シュート出口103の外側に配設されている(図2(C)、図3参照)。
連続不活性ガス噴射管104はパイプ材から構成され、その先端104a(図3において下端)は、充填シュート出口103の下端の位置と、高さ方向においてほぼ同じ位置に設定されている。すなわち、連続不活性ガス噴射管104の基端側に接続される不活性ガス供給装置(図示せず)から供給される不活性ガスは、連続不活性ガス噴射管104を介して、包装フィルムF3の包装袋内に噴射供給されるように構成されている。
これに対して、間欠不活性ガス噴射管(噴射通路)105は、充填シュート7の充填シュート出口103と、その内側に配設される充填物投入部102の充填物出口部102bと、の間隙によって構成されている。すなわち、充填シュート7の内壁に、符号102cの位置で、充填物投入部102は接合(溶接など)されていて、符号102cから充填物出口部102bまでの間は、図2(A)や図2(C)に示すように、充填シュート7の充填シュート出口103と充填物出口部102bとは前者を外周側とし後者を内周側として同心的に配置した2重管構造となっている。
つまり、間欠不活性ガス噴射管(噴射通路)105は、充填物出口部102bの周囲を取り囲むように配設されていて、この間欠不活性ガス噴射管105の基端側105aに接続される不活性ガス供給装置(図示せず)から供給される不活性ガスが供給されて、間欠不活性ガス噴射管105の下端105bを介して、包装フィルムF3の包装袋内に噴射供給されるように構成されている。
なお、図3に示すように、「充填シュート出口103」及び「充填物出口部102b」は、連続不活性ガス噴射管104から噴射される不活性ガスの流れを邪魔しないように、それぞれ、傾斜角Y1及びY2をもって斜めにカットされている。言い換えれば、連続不活性ガス噴射管104の噴射に対する位置が切り欠かかれている。カットの形状は特に限定されるものではない。また、充填物出口部102bを傾斜角Y2により斜めにカットしたことで、包装袋F3の中央付近から噴射された不活性ガスが充填物に衝突する力を、包装袋F3の折り返し側から噴射された不活性ガスが充填物に衝突する力より小さくすることができるので、中央部から外側に向かって充填物が舞い上がってしまうことを効果的に抑制することができる。
ここで、本実施の形態に係る不活性ガスの供給動作について説明する。
ステップ1(充填物投入前)では、図5(A)に示すように、2方がシールされて有底となった上方のみ開放の包装フィルム(包装袋)F3内に、充填シュート7(充填物投入部102)の充填物出口部102bの縦シールTS側に取り付けられている連続不活性ガス噴射管104の各噴射口108~110及び111から斜め下方(図5において袋内の内側方向に向けて斜め下方)及び下方(図5において略垂直下方)に向けて不活性ガスを常時(連続)噴射する。これにより、包装フィルム(包装袋)F3内の空気(特に酸素)を追い出して不活性ガスに置換する。
なお、図4(A)に示すように、連続不活性ガス噴射管104の各噴射口は、内側に向けた斜め下方に噴射する第1斜方噴射口108、第2斜方噴射口109、第3斜方噴射口110と、略垂直下方に噴射する下方噴射口111を含んで構成され、各噴口から、斜方噴射される不活性ガス1(符号113)、斜方噴射される不活性ガス2(符号114)、斜方噴射される不活性ガス3(符号115)、下方噴射される不活性ガス(符号116)が噴射されるようになっている。なお、図4(A)において、符号112は、上流側の不活性ガス供給装置から連続的に(常時)送られる連続不活性ガスである。
ステップ2(図5(B)参照)は、充填シュート7(充填物投入部102)に投入された充填物(粉体、チップ状の物体など)が充填物出口部102bへ到達し、その後、連続不活性ガス噴射管104の各噴射口から噴射される不活性ガスと衝突するタイミングであるが、その際には、斜め下方向の噴射によって充填物の落下が付勢されると共に、粉体間の空気(酸素)が不活性ガスにより置換される。なお、図5(B)において、符号P1は、落下してくる充填物を示している。
ステップ3(図5(C)参照)は、充填物が包装フィルムF3の底部(横シール)に到達するタイミングであるが、その際には、間欠不活性ガス噴射管(2重管)105の下端105bから、下方へ向けての不活性ガスの噴射が開始され、それにより底部の充填物は全周に亘って下方へ押し込まれる。なお、図5(C)において、符号P2は、その下端が包装フィルムF3の底部に到達した充填物を示している。
ステップ4(図5(D)参照)は、包装フィルムF3が下方への搬送が開始されるが、まだ、連続不活性ガス噴射管104からの不活性ガスの噴射は勿論、間欠不活性ガス噴射管(2重管)105からの不活性ガスの噴射も継続されている。なお、図5(D)において、符号P3は、包装フィルムF3内への充填が完了した充填物を示している。
続くステップ5(図5(E)参照)は、包装フィルムF3の下方への搬送が開始されてから一袋分の長さだけ搬送が行われて包装フィルムの搬送が停止したタイミングであるが、そのタイミングでは、L字型シール装置8により縦シールTS及び横シールYSが行われて、包装フィルムF3の上端がシールされて充填物が密封された包装フィルムF4となる。
このタイミングで、間欠不活性ガス噴射管(2重管)105からの不活性ガスの噴射は停止される。但し、包装袋F4の上の次回充填物の充填が行われる包装袋F3内の空気を追い出して不活性ガスに置換するために、連続不活性ガス噴射管104からの不活性ガスの噴射は継続されている(すなわち、連続(常時)噴射されている)。なお、図5(E)においても同様に、符号P3は、包装フィルムF3内への充填が完了した充填物を示している。
以降は、ステップ1からステップ5の繰り返しとなる。
このように、不活性ガスの噴射位置、噴射方向、噴射タイミングを分けることで(言い換えると、不活性ガスの噴射に関して、噴射管を複数設けて役割を分担させることで)、包装袋1袋のガス置換に本来必要な不活性ガスの流量を分散させて噴射することができるため、酸素を置換して不活性ガスで包装袋内を満たしつつ、不活性ガスの噴射衝撃による充填物の舞い上がりを抑制することができる。
このため、本実施の形態によれば、充填物の酸化による品質低下を十分に抑制しつつ、充填物投入後の包装フィルムF3の上方開口を横シールする際に舞い上がった粉体などを噛み込むことが無くなり、シール不良、見栄えの悪化を防ぐことができる。
すなわち、本実施の形態によれば、粉末や削り節などの自重が軽く舞い上がり易い食品などの充填物と共に不活性ガスなどの気体を充填包装を行った場合であっても、不良品を発生させることなく、且つ包装速度(生産能率)を低下させることなく充填包装可能な自動充填包装機を提供することができる。
より詳細には、本実施の形態では、図3等に示したように、縦シールTS側の充填シュート7の充填シュート出口103の包装袋F3の幅方向側面に、包装袋F3内中央に向けた斜め下向き方向と、包装袋F3内底に向けた下方向と、に不活性ガスを常時(連続)噴射し続ける連続不活性ガス噴射管104を配設して、袋内に必要な不活性ガスの約半分を緩やかに供給するとともに、充填シュート出口103(充填物出口部102b)を通過する充填物(粉末)間に積極的に不活性ガスを浴びせて酸素と不活性ガスの置換を促し、
さらに充填物出口部102bの周囲を取り囲む2重管として、2重管の外管(充填シュート出口103)と内管(充填物出口部102b)の隙間(間欠不活性ガス噴射管(通路)105)から充填物の袋内到達タイミングに合わせて間欠的に不活性ガスを下方向に噴射することで、袋内に必要な不活性ガスの約半分を緩やかに供給するとともに、袋内に落下した充填物(粉末)の舞い上がりを積極的に鎮め、自動充填包装機1の充填包装速度(生産能率)を落とすことなく不活性ガスの置換を伴う粉末充填物の包装が可能となる。
ところで、連続不活性ガス噴射管104の各噴射口に関して、内側に向けた斜め下方に噴射する第1斜方噴射口108、第2斜方噴射口109、第3斜方噴射口110の噴射中心軸は、図4(A)に示した傾斜角Z(例えば下方を向く垂直軸の先端を時計回りに45°回転させた傾斜角)をもつことができる。
なお、第1斜方噴射口108、第2斜方噴射口109、第3斜方噴射口110の噴射中心軸が略水平方向を向く直角(傾斜角Zが90°)では、舞い上がりを抑制することができなかった。また、第1斜方噴射口108、第2斜方噴射口109、第3斜方噴射口110の噴射中心軸の傾斜角Zを、45°±20°の範囲にすることが、充填物の舞い上がりを効果的に抑制することができる。
第1斜方噴射口108、第2斜方噴射口109、第3斜方噴射口110の噴射中心軸は、それぞれ同じ傾斜角度とすることができるが、それぞれ相互に異なる傾斜角度とすることも可能である。
また、第1斜方噴射口108、第2斜方噴射口109、第3斜方噴射口110、下方噴射口111の横断面形状(噴射中心軸に直交する断面形状)は、円形状とすることができるが、これに限定されるものではなく、楕円形状、長穴形状、小判形状、花びら形状、三角形以上の多角形形状などとすることができる。
また、本実施の形態では、下方噴射口111を備えた場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、下方噴射口111を省略することも可能である。
また、本実施の形態では、連続不活性ガス噴射管104に関して、内側に向けた斜め下方に噴射する噴射口を、第1斜方噴射口108、第2斜方噴射口109、第3斜方噴射口110の3つの噴射口を備える場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、連続不活性ガス噴射管104は、内側に向けた斜め下方に噴射する噴射口を少なくとも一つ備えた構成とすることができる。
更に、本実施の形態では、連続不活性ガス噴射管104を、包装フィルム3の袋内の縦シール側に一つ備えた構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図6に示すように、連続不活性ガス噴射管104は、充填シュート出口103(間欠不活性ガス噴射管105)の包装袋の幅方向外側の両側に配設する構成とすることも可能である。
また、本実施の形態では、連続不活性ガス噴射管104を、包装フィルム3の袋内の縦シール側に一つ備えた構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図6に示すように、連続不活性ガス噴射管104は、充填シュート出口103(間欠不活性ガス噴射管105)のフィルム幅方向外側の両側に配設する構成とすることも可能である。
また、本実施の形態では、3方シールの包装袋(上下方向の2列の横シールと、一列の縦シールを有する包装袋)を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図7に示すように、4方シールの包装袋(上下方向の2列の横シールと、左右方向の2列の縦シールを有する包装袋)にも本発明は適用可能である。
なお、図7では、連続不活性ガス噴射管104を、充填シュート7の充填シュート出口103(間欠不活性ガス噴射管105の下端105b)のフィルム幅方向外側の両側に配設する構成を例示しているが、これに限定されるものではなく、図2(C)と同様に、連続不活性ガス噴射管104を包装フィルム3の袋内の縦シールTS側に一つ備えた構成とすることができる。
なお、本実施の形態では、充填シュート7の出口部分を比較的大きな開口の2重管として間欠不活性ガス噴射管105を構成したが、これは、充填シュート7の内側に横や斜め向きの噴射孔や比較的開口の小さな噴射孔があると、充填物でこのような噴射孔が塞がったり、噴射孔内に入った充填物が不活性ガス経路内に堆積し、食品を扱う上で不衛生となるおそれがあるからである。
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
1:縦型充填包装機
2:本体部(基台)
3:包材軸
4:包材送り装置
5:充填物ホッパー
6:充填物供給装置
7:製袋充填シュート(充填シュート)
8:シール装置(縦シール装置及び横シール装置)
9:包装袋送り装置
10:カッター装置
11:搬送装置
101:包装フィルム成形面
102:充填物投入部
102a:充填物投入口
102b:充填物出口部
103:充填シュート出口
104:連続不活性ガス噴射管(通路)
105:間欠不活性ガス噴射管(通路)
F:ロール状の長尺な包装フィルム
F1:帯状の包装フィルム
F2:筒状に成形された包装フィルム
F3:2方シールされて有底となった包装フィルム
F4:3方シールされて密閉された連続包装袋
F5:個別の包装袋
P1:シュート内を落下してくる充填物
P2:包装袋の底部に到達した充填物
P3:包装袋内に充填が完了した充填物

Claims (2)

  1. 粉状、粒状または固形の充填物が自動的に充填されて包装される包装袋を製造する自動充填包装機であって、
    長尺で帯状の包装フィルムが巻き返された包装フィルムロールから包装フィルムを引き出して搬送する包装フィルム送り装置と、
    搬送されてきた帯状の包装フィルムを包装袋の形状に合わせて半折された断面略U形状の包装フィルムに成形すると共に、包装フィルム内に充填物を案内する製袋充填シュートと、
    断面略U形状に成形された包装フィルムの開放端縁を封止するように搬送方向に沿った縦シールを施す縦シール装置と、
    断面略U形状に成形された包装フィルムに対して搬送方向と直交する横シールを施す横シール装置と、
    製袋途中の上方開口した包装袋内に前記製袋充填シュートを介して充填物を充填する充填装置と、
    連続した包装袋の横シールの所定位置を切断して個別の包装袋とするカッター装置と、
    を備え、
    前記製袋充填シュートは、
    製袋途中の上方開口した包装袋内に挿入されて充填物を袋内に投入する管状の充填物出口部と、
    前記充填物出口部の周囲に同心的な2重管として設けられていて、前記充填物出口部と共に該包装袋内に挿入され、該包装袋内に充填物が投入されたときに所定期間だけ、該包装袋内の下方に向けて不活性ガスを間欠的に噴射する間欠不活性ガス噴射通路と、
    前記間欠不活性ガス噴射通路の該包装袋の少なくとも一方の幅方向外側に配設されていて、前記充填物出口部と共に該包装袋内に挿入され、包装袋内中央に向けた斜め下向き方向に不活性ガスを連続噴射する連続不活性ガス噴射通路と、
    を備えると共に、
    前記充填物出口部及び間欠不活性ガス噴射通路の下端は、前記連続不活性ガス噴射通路の噴射に対する位置が切り欠かかれている
    ことを特徴とする自動充填包装機。
  2. 前記連続不活性ガス噴射通路はパイプ材で構成され、このパイプ材の下方終端に下方向きの噴射口と、このパイプ材の下方終端付近の側面に複数の斜め下方向きの噴射口と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の自動充填包装機。
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