JPH11207960A - 液体吐出ヘッドおよびカートリッジならびにこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよびカートリッジならびにこれを用いた画像形成装置

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JPH11207960A
JPH11207960A JP23896298A JP23896298A JPH11207960A JP H11207960 A JPH11207960 A JP H11207960A JP 23896298 A JP23896298 A JP 23896298A JP 23896298 A JP23896298 A JP 23896298A JP H11207960 A JPH11207960 A JP H11207960A
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JP
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liquid
discharge
thermal deformation
deformation suppressing
suppressing member
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JP23896298A
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Hiroshi Koizumi
寛 小泉
Seiichiro Karita
誠一郎 刈田
Junji Yasuda
淳司 安田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出口の数が多くなると、インクジェットヘ
ッドの溝付き部材の収縮および反りによる悪影響が大き
くなる。 【解決手段】 吐出エネルギー発生部が設けられた基板
と、吐出エネルギー発生部に対応する溝27およびその
一端に連通する吐出口26が形成された溝付き部材14
とを具え、基板と溝付き部材14とを接合することによ
り吐出口26にそれぞれ連通するインク路を形成し、こ
のインク路から吐出口26を介してインク滴を吐出する
インクジェットヘッドにおいて、溝付き部材14は、溝
27および吐出口26を形成する樹脂部と、この樹脂部
と一体成形されて吐出口26の配列方向に沿って延びる
と共に当該樹脂部よりも熱膨張係数の小さな熱変形抑制
部材30とを有し、この熱変形抑制部材30は共通イン
ク室にインクを供給するためのインク供給路33と、イ
ンク路近傍に突出した突き出し部35とをさらに有しす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体吐出ヘッドお
よびカートリッジおよび液体吐出ヘッドが搭載される画
像形成装置に関し、特に吐出口がプリント媒体のプリン
ト領域の全幅に亙って配置されたフルラインタイプのも
のに応用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリント法は、インクジ
ェットヘッドに配設された吐出口からインクやこのイン
クの特性を調整するための処理液を吐出させ、これを紙
などのプリント媒体に付着させることにより、プリント
を行う方法であり、騒音の発生が極めて少なく、かつ高
速プリントが可能である。なかでも、熱エネルギーを液
体に作用させ、液体を急激に加熱することによって気泡
を発生させ、この気泡の体積膨張によって液路内の液体
を吐出口から液滴として噴射し、気泡の消滅時に液室か
ら液路内に液体を導入するようにした形態のインクジェ
ットヘッドは、プリント信号に対する応答性が良いこ
と、および高マルチヘッド化が容易であることなどの利
点を有する。
【0003】かかる一般的なインクジェットヘッドは、
それぞれ液滴を吐出するための吐出エネルギー発生部が
設けられた基板と、吐出エネルギー発生部に対応する溝
およびこれら溝の一端にそれぞれ連通する吐出口が形成
された溝付き部材とを具え、これら基板と溝付き部材と
を相互に接合することによって、吐出口にそれぞれ連通
する液路を形成し、吐出エネルギー発生部に対応した液
路から吐出口を介して液滴を吐出させるようにしてい
る。また、このようなインクジェットヘッドを長尺化し
たフルラインタイプのものとしては、一端側が吐出口と
なった液路の他端側に共通液室を形成し、この共通液室
に沿って配置したインク供給路と共通インク室とを複数
の連通路を介して接続した溝付き部材を有するものが提
案されており、例えば特開平6−246920号公報お
よび特開平7−266566号公報などで周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平6−2
46920号公報および特開平7−266566号公報
よりも以前のインクジェットヘッドの溝付き部材は、ガ
ラスや金属板などを用いているため、切削やエッチング
によって液路を構成する微細な溝を形成する必要があ
る。このため、切削によって溝を形成する場合には、切
削加工される液路の内壁面の表面粗さが粗すぎてしま
い、またエッチングによって溝を形成する場合には、エ
ッチング率のむらによって液路にひずみが生じてしま
い、製造後のインクジェットへっとのインク吐出特性に
ばらつきが生ずるおそれがあった。また、ガラス材料に
対して切削により溝を形成する場合、欠けや割れが生じ
易く、歩留りが低下してしまうという問題もあった。
【0005】このようなことから、フルラインタイプの
インクジェットヘッドや、吐出口の数が例えば200以
上のインクジェットヘッドにおける溝付き部材を樹脂の
成形加工で製造することも考えられているが、成形後に
発生する収縮の影響を受けて反りが発生する。この反り
の内、液滴の吐出方向や、その反対側への溝付き部材の
反りは、これを拘束する手段がないので基板と接合して
もそのまま残ってしまい、基板との間に不要な隙間が形
成される結果、液体の吐出不良や漏れが発生し、吐出口
の配列方向に沿ったプリント品質を一定に保持すること
が困難となる。
【0006】また、溝付き部材の長手方向に沿った収縮
は、基板に形成された吐出エネルギー発生部の配列間隔
に対する溝の配列間隔のずれとなって現れ、このずれは
吐出口の数が多いほど大きな影響となって現れ、吐出エ
ネルギー発生部とこの吐出エネルギー発生部に対応する
液路の左右の液路壁との間隔が非対称となり、吐出口か
ら吐出されるインクがよれたり、着弾精度の低下を招い
てしまう。
【0007】具体的には、幅が約100mmのプリント領
域に対して360dpi (70. 5μm )のピッチで13
44個の吐出口を有するインクジェットヘッドを作って
みたところ、本来吐出口が存在するべき位置に対して±
5μm 程度の位置ずれを生じてしまっていることが判明
した。これは、吐出口の配列間隔が急に小さくなった
り、大きくなったりしているのではなく、徐々にずれて
いって発生しているものであり、その全長に亙って収縮
しているため、インクジェットヘッドの全長に対しては
±10μm 以下に収まっており、製品としての大きな影
響はない。しかし、他のインクジェットヘッドとの色合
わせなどを行う必要のあるカラープリント装置などに対
しては、大きな影響があることは明らかであり、このよ
うな吐出口の配列ピッチの絶対的なずれを少なくする方
法が求められていた。
【0008】このような樹脂の収縮や反りを抑制するた
め、成形金型の形状を調整することも考えられるが、こ
の場合には、多数の補正データを加え、試鋳を行ないな
がら金型を修正することとなるので、金型製造のための
期間とコストが嵩み、製品コストを下げることが難し
い。
【0009】特開平6−246920号公報や特開平7
−266566号公報などに開示されている技術では、
上述したような不具合をある程度解消することができる
が、さらにその改善が望まれている。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、吐出口の数が多くても
溝付き部材の収縮および反りが少ない溝付き部材を有す
る液体吐出ヘッドを提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、このような液
体吐出ヘッドを組み込んだカートリッジを提供すること
にある。
【0012】さらに、本発明の別な目的は、かかる液体
吐出ヘッドが搭載される画像形成装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の形態
は、それぞれ液滴を吐出するための吐出エネルギー発生
部が設けられた基板と、前記吐出エネルギー発生部に対
応する溝およびこれら溝の一端にそれぞれ連通する吐出
口が形成された溝付き部材とを具え、前記基板と前記溝
付き部材とを接合することにより前記吐出口にそれぞれ
連通する液路を形成し、前記吐出エネルギー発生部に対
応した前記液路から前記吐出口を介して液滴を吐出させ
るようにした液体吐出ヘッドにおいて、前記溝付き部材
は、前記溝および前記吐出口を形成する樹脂部と、この
樹脂部と一体成形されて前記吐出口の配列方向に沿って
延びると共に当該樹脂部よりも熱膨張係数の小さな熱変
形抑制部材とを有し、この熱変形抑制部材は、前記共通
液室に液体を供給するための通路と、前記液路近傍に突
出した突き出し部とをさらに有することを特徴とするも
のである。
【0014】本発明によると、溝突き部材の樹脂部と熱
変形抑制部材とが一体成形されており、樹脂部の熱収縮
変形が熱変形抑制部材によって抑制される。また、液路
から液滴を吐出させるに伴い、発生した熱の一部が突き
出し部から熱変形抑制部材の通路側に伝達され、液路側
の温度上昇を抑制する。
【0015】本発明による第2の形態は、それぞれ液滴
を吐出するための吐出エネルギー発生部が設けられた基
板と、前記吐出エネルギー発生部に対応する溝およびこ
れら溝の一端にそれぞれ連通する吐出口がレーザ加工に
より形成された溝付き部材とを具え、前記基板と前記溝
付き部材とを接合することにより前記吐出口にそれぞれ
連通する液路を形成し、前記吐出エネルギー発生部に対
応した前記液路から前記吐出口を介して液滴を吐出させ
るようにした液体吐出ヘッドにおいて、前記溝付き部材
は、前記溝および前記吐出口を形成する樹脂部と、この
樹脂部と一体成形されて前記吐出口の配列方向に沿って
延びると共に当該樹脂部よりも熱膨張係数の小さな熱変
形抑制部材とを有し、この熱変形抑制部材は、前記共通
液室に液体を供給するための通路と、前記液路近傍に突
出した突き出し部と、前記樹脂部に係止する係止部とを
さらに有することを特徴とするものである。
【0016】本発明によると、溝突き部材の樹脂部と熱
変形抑制部材とが一体成形されており、樹脂部の熱収縮
変形、特に吐出口の配列方向に沿った熱収縮変形が熱変
形抑制部材の係止部によって抑制される。また、液路か
ら液滴を吐出させるに伴い、発生した熱の一部が突き出
し部から熱変形抑制部材の通路側に伝達され、液路側の
温度上昇を抑制する。
【0017】本発明による第3の形態は、それぞれ液滴
を吐出するための吐出エネルギー発生部が設けられた基
板と、前記吐出エネルギー発生部に対応する溝およびこ
れら溝の一端にそれぞれ連通する吐出口が形成された溝
付き部材とを有し、前記基板と前記溝付き部材とを接合
することにより前記吐出口にそれぞれ連通する液路を形
成し、前記吐出エネルギー発生部に対応した前記液路か
ら前記吐出口を介して液滴を吐出させるようにした液体
吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給するための液
体を蓄える液体タンクとを具えたカートリッジであっ
て、前記液体吐出ヘッドの前記溝付き部材は、前記溝お
よび前記吐出口を形成する樹脂部と、この樹脂部と一体
成形されて前記吐出口の配列方向に沿って延びると共に
当該樹脂部よりも熱膨張係数の小さな熱変形抑制部材と
を有し、この熱変形抑制部材は、前記共通液室に液体を
供給するための通路と、前記液路近傍に突出した突き出
し部とをさらに有することを特徴とするものである。
【0018】本発明によると、溝突き部材の樹脂部と熱
変形抑制部材とが一体成形されており、樹脂部の熱収縮
変形が熱変形抑制部材によって抑制される。また、液路
から液滴を吐出させるに伴い、発生した熱の一部が突き
出し部から熱変形抑制部材の通路側に伝達され、液路側
の温度上昇を抑制する。
【0019】本発明による第4の形態は、それぞれ液滴
を吐出するための吐出エネルギー発生部が設けられた基
板と、前記吐出エネルギー発生部に対応する溝およびこ
れら溝の一端にそれぞれ連通する吐出口が形成された溝
付き部材とを有し、前記基板と前記溝付き部材とを接合
することにより前記吐出口にそれぞれ連通する液路を形
成し、前記吐出エネルギー発生部に対応した前記液路か
ら前記吐出口を介して液滴をプリント媒体に吐出する液
体吐出ヘッドの取り付け部を具えた画像形成装置であっ
て、前記液体吐出ヘッドの前記溝付き部材は、前記溝お
よび前記吐出口を形成する樹脂部と、この樹脂部と一体
成形されて前記吐出口の配列方向に沿って延びると共に
当該樹脂部よりも熱膨張係数の小さな熱変形抑制部材と
を有し、この熱変形抑制部材は、前記共通液室に液体を
供給するための通路と、前記液路近傍に突出した突き出
し部とをさらに有することを特徴とするものである。
【0020】本発明によると、溝突き部材の樹脂部と熱
変形抑制部材とが一体成形されており、樹脂部の熱収縮
変形が熱変形抑制部材の係止部によって抑制される。ま
た、液路から液滴を吐出させるに伴い、発生した熱の一
部が突き出し部から熱変形抑制部材の通路側に伝達さ
れ、液路側の温度上昇を抑制する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による液体吐
出ヘッドにおいて、熱変形抑制部材は、樹脂部に係止す
る係止部をさらに有するものであってもよい。
【0022】本発明の第1および第2の形態による液体
吐出ヘッドにおいて、液路と熱変形抑制部材の突き出し
部との距離が吐出口のピッチの5倍以下、好ましくは2
倍以下に設定されていることが有効であり、吐出口と熱
変形抑制部材の突き出し部との距離が吐出口のピッチの
2倍以下に設定されていることが好ましい。係止部は、
熱変形抑制部材の外周面に形成された環状の凹部または
凸部であってもよいし、熱変形抑制部材の外周面にロー
レット加工された格子状または網目状の刻み目であって
もよいし、熱変形抑制部材の長手方向両端面であっても
よい。また、熱変形抑制部材は、液体が通過する筒状を
なしていてもよいし、その長手方向両端部に筒状部をさ
らに有し、これら筒状部に通路が形成されているもので
あってもよい。さらに、熱変形抑制部材は、ステンレス
鋼またはセラミックスにて形成されていることが望まし
く、吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生じさせ
る熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有するもので
あってもよい。
【0023】本発明の第3の形態によるカートリッジに
おいて、熱変形抑制部材は、樹脂部に係止する係止部を
さらに有するものであってもよい。また、液路と熱変形
抑制部材の突き出し部との距離が吐出口のピッチの5倍
以下、好ましくは2倍以下に設定されていることが有効
であり、吐出口と熱変形抑制部材の突き出し部との距離
が吐出口のピッチの2倍以下に設定されていることが好
ましい。さらに、液体は、インクか、プリント媒体に吐
出されるインクの特性を調整する処理液か、あるいはこ
れらインクおよび処理液であることが好ましい。
【0024】本発明の第4の形態による画像形成装置に
おいて、熱変形抑制部材は、樹脂部に係止する係止部を
さらに有するものであってもよい。また、液路と熱変形
抑制部材の突き出し部との距離が吐出口のピッチの5倍
以下、好ましくは2倍以下に設定されていることが有効
であり、吐出口と熱変形抑制部材の突き出し部との距離
が吐出口のピッチの2倍以下に設定されていることが好
ましい。さらに、吐出口は、プリント媒体のプリント領
域の全幅に亙って配列していることが望ましい。
【0025】
【実施例】本発明による液体吐出ヘッドをインクジェッ
トヘッドに応用した実施例について、図1〜図12を参
照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施
例に限らず、これらをさらに組み合わせたり、同様な課
題を内包する他の分野の技術にも応用することができ
る。
【0026】本実施例におけるインクジェットヘッドの
外観を表す図1およびその主要部の分解状態を表す図2
およびその長手方向に沿った断面構造を表す図3に示す
ように、本実施例のインクジェットヘッド11は、ステ
ンレス鋼などで形成されたベースプレート12と、この
ベースプレート12上に重ね合わされる複数のヒータボ
ード13と、これらヒータボード13の前端側に重ね合
わされる溝付き部材14と、ヒータボード13の後端側
に重ね合わされる配線基板15とで主要部が構成され
る。
【0027】図1〜図3およびベースプレート12とヒ
ータボード13との接合部分を抽出拡大した図4に示す
ように、本発明の基板としての各ヒータボード13の前
端部上面には、本発明の吐出エネルギー発生部としての
電気熱変換体16がそれぞれ所定間隔Pにて形成され、
これら電気熱変換体16にそれぞれ電気的に接続する電
極パッド17が各ヒータボード13の後端部上面にそれ
ぞれ所定間隔で形成されている。シリコンウェハなどか
ら半導体装置製造技術を用いて形成される各ヒータボー
ド13は、ベースプレート12上に所定の厚さの接着剤
18を介して接合されており、相互に隣接する各ヒータ
ボード13の間隔も、これらヒータボード13の側端に
位置する各電気熱変換体16の間隔が先の所定間隔Pと
なるように設定されている。また、これら隣接するヒー
タボード13の間には、ベースプレート12側へのイン
クの漏出を防止するための封止材19が充填されてい
る。
【0028】なお、隣接するヒータボード13の間隙部
分からインクが漏出する虞のない場合には、上述した封
止材19を使用する必要はない。また、本実施例では1
28個の電気熱変換体16を360dpi の密度に対応す
る70. 5μmの間隔Pでそれぞれ形成したヒータボー
ド13を採用している。また、上述した電気熱変換体1
6の代わりに圧電素子を吐出エネルギー発生部として使
用するようにしてもよい。
【0029】ヒータボード13と共に接着剤を介してベ
ースプレート12上に接合される配線基板15の前端部
接合面には、ヒータボード13の後端部上面に形成され
た電極パッド17と対応する電極パッド20が突設さ
れ、これら電極パッド17, 20はワイヤボンディング
などを介して電気的に接続される。この配線基板15の
電極パッド20は、当該配線基板15の後端中央部に設
けたコネクタ21に接続し、さらにこのコネクタ21を
介して各電気熱変換体16に対する通電のオン/オフを
制御する図示しない制御装置に接続する。
【0030】配線基板15の上には、溝付き部材を装着
するためのばねホルダ22が位置しており、このばねホ
ルダ22は、配線基板15を介してベースプレート12
に固定されている。ばねホルダ22には、ヒータボード
13の配列方向に沿って並ぶ複数の押さえばね23の基
端部がそれぞれ係止しており、これら押さえばね23の
先端部が溝付き部材14の上面に当接し、そのばね力に
よって溝付き部材14をヒータボード13上に押圧固定
している。
【0031】溝付き部材14の正面形状を表す図5およ
びその底面形状を表す図6および図5中の VII−VII 矢
視断面構造を表す図7およびそのVIII−VIII矢視断面構
造を表す図8に示すように、溝付き部材14の吐出口面
24側には、ベースプレート12およびヒータボード1
3の前端面に当接する位置決め用のフランジ部25が設
けられており、このフランジ部25を貫通して吐出口面
24に一端が開口する吐出口26の他端には、前記所定
間隔Pで前端部接合面に刻設される台形断面の溝27が
連通している。後述するインク路28を形成するための
これら台形断面の溝27の他端は、溝付き部材14の後
部接合面の長手方向に沿って形成された窪み部29に接
続し、後述する共通インク室を構成するための窪み部2
9には、溝付き部材14内に埋設されたステンレス鋼管
などの円筒状をなす熱変形抑制部材30の外周面の一部
が臨んだ状態となっている。そして、この熱変形抑制部
材30には、当該熱変形抑制部材30内と窪み部29と
を連通する複数の連通孔31が穿設されている。
【0032】矩形の棒状をなす溝付き部材14の長手方
向両端部に形成されたエルボ状のインク受け口32に
は、インクを蓄える図示しないインクタンクが図示しな
い配管を介して連結されている。また、このインク受け
口32は、溝付き部材14内に形成したインク供給路3
3を介して熱変形抑制部材30に連通した状態となって
おり、インクタンク内のインクは配管を介して熱変形抑
制部材30内から連通孔31および共通インク室となる
窪み部29を通ってインク路28となる溝27に供給さ
れるようになっている。
【0033】上述した溝27や窪み部29が形成された
溝付き部材14は、上述した押さえばね23などの連結
手段を介してヒータボード13上に固定され、これによ
って溝付き部材14の接合面は、ヒータボード13の上
面に密着状態で接合される。この場合、ヒータボード1
3の各電気熱変換体16がそれぞれ溝27と正対するよ
うに、ヒータボード13と溝付き部材14とが位置決め
され、溝付き部材14のフランジ部25がベースプレー
ト12およびヒータボード13の前端面に密着状態で押
し当てられる。本実施例におけるインクジェットヘッド
11は、212mmの印字幅に対応して3008個の吐出
口26を有するように、24個のヒータボード13を用
いている。
【0034】このように、本実施例ではヒータボード1
3と溝付き部材14とを押さえばね23などの機械的な
連結手段を介して固定したが、接着剤を用いたり、ある
いはこの接着剤を併用することによって、ヒータボード
13と溝付き部材14とを連結することも当然可能であ
る。
【0035】これにより、一端がそれぞれ吐出口26と
なった複数のインク路29がヒータボード13の前端部
上面と溝付き部材14の各溝27との間に形成され、さ
らにこれらインク路29の他端にそれぞれ連通する共通
インク室30がヒータボード13の中央部上面と溝付き
部材14の窪み部29との間に形成される。そして、電
気熱変換体16に対する通電によって電気熱変換体16
が発熱し、この電気熱変換体16が臨むインク路29内
のインクが加熱されて発泡し、この発泡のエネルギによ
ってインク路29内のインクが吐出口26からインク滴
となって吐出される。このインクの発泡は、好ましくは
インクの膜沸騰によるものである。
【0036】上述した溝付き部材14を構成する材料と
しては、所定間隔Pの溝27を正確に形成できるような
ものであれば良いが、機械的強度や寸法安定性および耐
インク性などに優れたものであることが好ましい。この
ような条件を満足する材料としては、エポキシ樹脂, ア
クリル樹脂, ジグリコール, ジアルキルカーボネート樹
脂, 不飽和ポリエステル樹脂, ポリウレタン樹脂, ポリ
イミド樹脂, メラミン樹脂, フェノール樹脂, 尿素樹脂
などを挙げることができ、特にその成型性や耐インク性
などの観点から、ポリサルフォンやポリエーテルサルフ
ォンなどを採用することが好ましい。
【0037】このような溝付き部材14は、熱変形抑制
部材30をインサート成形したのち、吐出口面24と、
ヒータボード13に対する接合面とを同時に切削加工す
る。そして、吐出口面24の吐出口26の周囲がインク
によって濡れることにより、吐出性能が低下することを
防ぐため、撥インク性の被膜を少なくとも吐出口面24
に形成する。その後、エキシマレーザによって各電気熱
変換体16に対応したインク路28となる溝27を掘り
込む。このレーザビームによる加工は、マスクを使用
し、1つのヒータボードに形成した電気熱変換体16の
数に対応して128個ずつ加工を繰り返すことも可能で
あるが、一度に3008個の溝27を加工するようにし
てもよい。これら溝27の形成後、窪み部29側から溝
27と同様に吐出口26をレーザ加工により形成し、溝
付き部材14を最終的に完成する。
【0038】ところで、基板であるヒータボード13
は、シリコンウェハで構成されており、その線膨張係数
は2. 4×10-6/℃である。これに対し、溝付き部材
14の主要部を構成する樹脂の線膨張係数は1×10-5
/℃から1×10-4/℃程度であり、溝付き部材14と
して本実施例で用いたポリサルフォンは、線膨張係数が
5. 6×10-5/℃である。本実施例のような長尺のイ
ンクジェットヘッド11では、ヒータボード13と溝付
き部材14との線膨張係数の相違によって、ヒータボー
ド13上の電気熱変換体16と吐出口26との相対位置
がずれてしまう虞がある。そこで、溝付き部材14に
は、その線膨張係数よりも小さな線膨張係数を有するス
テンレス鋼やセラミックス製の熱変形抑制部材30をそ
の長手方向に沿って一体的に成形し、溝付き部材14の
熱変形を抑制するようにしている。ちなみに、ステンレ
ス鋼の線膨張係数は1. 73×10-5/℃であり、この
熱変形抑制部材30を一体的にインサート成形すること
により、溝付き部材14の長手方向に沿った熱変形を熱
変形抑制部材30によってステンレス鋼の熱変形程度に
抑制することができ、ヒータボード13上の電気熱変換
体16と吐出口26との相対位置のずれを大幅に少なく
することができる。
【0039】次に、熱変形抑制部材30の外観を表す図
9に示すように、この熱変形抑制部材30の外周面に
は、環状の凹部34を所定間隔で形成し、ここに樹脂を
入り込ませることにより、熱変形抑制部材30と樹脂と
の密着性を向上させ、溝付き部材14の長手方向に沿っ
た樹脂の膨張変形を確実に拘束できるようにしている。
本発明の係止部としての凹部34はまた、溝付き部材1
4に対するレーザ加工時に発生する急激な熱応力に対
し、樹脂の収縮減少を抑制するように働く。
【0040】また、熱変形抑制部材30の外周面の一部
には、その長手方向全長に亙って吐出口26側に突出す
る突き出し部35が形成されており、溝27とこの突き
出し部35の端部との間隔L(図7参照)は、上述した
吐出口26の配列ピッチPの5倍以下、つまりL≦5P
に設定されており、これによって吐出口26近傍の溝付
き部材14を構成する樹脂材料の熱膨張を抑制し、熱に
よるピッチPのずれを抑制している。
【0041】このように、本発明においては樹脂の熱膨
張を熱変形抑制部材30によって押さえ込むようにして
おり、溝付き部材14の全長の伸びに関しては、本発明
の前提として求めるような値、すなわちシリコンウェハ
ーの伸びに近い値に抑制することができる。しかしなが
ら、実際のプリント作業においては、吐出口26のピッ
チ変動がそのプリント品質に一番大きく影響するため、
可能な限り、インク路28を形成する溝27の近傍に熱
変形抑制部材30を配置することが望ましい。本実施例
では、インク路28の近傍に突出した突き出し部35を
熱変形抑制部材30に設け、インク路28の近傍の樹脂
が占める領域を従来のものよりも少なくし、熱変形抑制
部材30の突き出し部35の端部と溝27との距離L
を、吐出口26の配列ピッチPの5倍以下、好ましくは
2倍以下に設定することにより、その伸びをほとんど観
測することができない程度まで抑制することができる。
【0042】また、本実施例における突き出し部35
は、吐出口26から吐出される液体を供給するためのイ
ンク供給路33を有する熱変形抑制部材30に対して一
体的に形成されているため、使用時におけるインクジェ
ットヘッド11の昇温によって突き出し部35が熱を持
ったとしても、インク供給路33には吐出される液体が
流れているため、その冷却作用によって効率よく放熱す
ることができる。
【0043】さらに、上述したようなエキシマレーザに
よって各電気熱変換体16に対応したインク路28とな
る溝27を刻設する場合、この突き出し部35は、レー
ザ光によって発生する熱を熱変形抑制部材30により効
果的に放熱することができるという利点があり、特にそ
の製造時に複数の溝27を同時に刻設する場合に有効で
ある。
【0044】なお、本実施例では熱変形抑制部材30の
外周の一部にインク路28と平行な部分を有する突き出
し部35を形成したが、この突き出し部35の形状は本
実施例に限らず、上述したように吐出口面24に最も近
接する熱変形抑制部材30の一部として突き出し部を設
け、この突き出し部と溝27との距離Lが吐出口26の
配列ピッチPの5倍以下となっていればよい。また、本
実施例では、係止部として凹部34を形成したが、この
凹部34に代えてショットブラスト加工や、ローレット
加工を熱変形抑制部材30の外周面に形成することも可
能である。
【0045】このようなローレット加工による係止部を
外周面に形成した熱変形抑制部材30の破断構造を図1
0に示すが、先の実施例と同一機能の要素には、これと
同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものと
する。すなわち、円筒状をなす熱変形抑制部材30の外
周面には、環状の刻み目36と長手方向に沿った直線状
の刻み目37とがローレット掛けによりそれぞれ多数形
成されており、本発明による係止部としてのこれら刻み
目36, 37が先の実施例と同様に、熱変形抑制部材3
0と樹脂との密着性を向上させ、溝付き部材14の長手
方向に沿った樹脂の膨張変形を確実に拘束できるように
している。
【0046】このように、本実施例では、ローレット掛
けにより熱変形抑制部材30の外周面に刻み目36, 3
7を形成しているので、凹部34を形成した先の実施例
よりも容易かつ迅速に係止部の加工を行うことができる
上、製造コストを削減することができる。
【0047】上述した2つの実施例における熱変形抑制
部材30では、係止部をその外周面に形成したが、熱変
形抑制部材30の長手方向両端面を係止部として利用す
ることも可能である。
【0048】このような熱変形抑制部材30の破断構造
を図11に示し、この熱変形抑制部材30を一体成形し
た溝付き部材の断面構造を図12に示すが、先の実施例
と同一機能の要素には、これと同一符号を記すに止め、
重複する説明は省略するものとする。すなわち、内側が
インク供給路33となった筒状部38には、連通孔31
が形成されており、実質的に中実構造を持った熱変形抑
制部材30の長手方向両端面39は、溝付き部材14の
主要部を構成する樹脂によって挟まれた状態となってい
る。本実施例では、熱変形抑制部材30の外周面に編み
目状の刻み目40を形成し、樹脂の熱膨張を刻み目40
によって抑制するようにしているが、樹脂で熱変形抑制
部材30の長手方向両端面39を挟んだ構造としている
ため、刻み目40がなくても樹脂の熱収縮を強力に抑制
することができる。
【0049】また、本実施例では、図10に示した先の
実施例と同様に、連通孔31を熱変形抑制部材30の長
手方向両端部にのみ形成しているため、窪み部29、す
なわち共通インク室内でのインクの流れが層流状態とな
り、共通インク室内に滞留する気泡を円滑に排出するこ
とができる。特に、熱変形抑制部材30を中実構造にし
た場合には、熱変形抑制部材30内を通過するインクの
流れをなくすることができるので、共通インク室内に滞
留する気泡をより円滑に排出することができる。
【0050】上述した実施例では、フルラインタイプの
インクジェットヘッド11について説明したが、シリア
ルタイプのものに応用したり、これをカートリッジに組
み込むことも当然可能であり、このような本発明による
カートリッジをインクジェットカートリッジに応用した
一実施例の外観を図13に示す。
【0051】すなわち、本実施例におけるインクジェッ
トカートリッジ41は、図示しないインクジェット装置
のキャリッジに位置決め状態で取り付けられ、インクジ
ェット装置との間で電気的な信号などの授受を行うよう
になっている。キャリッジに対して着脱可能に交換され
るインクジェットカートリッジ41は、インクジェット
ヘッド11と、このインクジェットヘッド11を保持す
るヘッドホルダ42と、このヘッドホルダ42にインク
ジェットヘッド11を押圧する押圧ブロック43と、イ
ンクを収容するインクタンク44と、このインクタンク
44内を密閉する蓋部材45とで主要部が構成されてお
り、インクジェットカートリッジ41の容積の大部分を
占めるインクタンク44には、このインクタンク44内
を大気圧に保持するための大気連通口46が形成されて
いる。
【0052】インクを吐出するための多数の吐出口26
が形成されたインクジェットヘッド11は、先の図1〜
図12に示した実施例と対応した構造を有するものであ
り、このインクジェットヘッド11は、押圧ブロック4
3によってヘッドホルダ42に押圧保持されている。イ
ンクは、インクタンク44からインクジェットヘッド1
1の図示しないインク供給管および連通孔31を介して
共通インク室から各インク路29に導かれる。
【0053】本実施例におけるインクジェットカートリ
ッジ41は、インクジェットヘッド11とインクタンク
44とを一体的に形成したものであるが、このインクジ
ェットヘッド11に対し、インクタンク44側を交換可
能に連結した構造のインクジェットカートリッジであっ
ても良い。
【0054】このようなインクジェットカートリッジを
搭載した本発明による画像形成装置をインクジェット装
置に応用した一実施例の概略構造を図14に示す。すな
わち、本実施例のインクジェット装置は、フルラインタ
イプのカラープリンタであり、インクジェットカートリ
ッジは、イエロー色インク, マゼンタ色インク, シアン
色インク, ブラック色インクをそれぞれ蓄えた4つのイ
ンクタンク47Y, 47M, 47C, 47B(以下、こ
れらをまとめてインクタンク47と記述する)と、これ
らインクタンク47にそれぞれ接続配管48を介してイ
ンク供給管が接続する4つのインクジェットヘッド11
Y, 11M, 11C, 11B(以下、これらをまとめて
インクジェットヘッド11と記述する)とを具え、各イ
ンクタンク47は、接続配管48に対して交換可能に連
結される。
【0055】制御装置49に接続するヘッドドライバ5
0によって各電気熱変換体16に対する通電のオン/オ
フがそれぞれ切り換えられるインクジェットヘッド11
は、図1〜図12に示した実施例のものと基本的な構造
は全く同じであり、無端の搬送用ベルト51を挟んでプ
ラテン52と対向するように、搬送用ベルト51の搬送
方向に沿って所定間隔で配列している。そして、制御装
置49によって作動が制御される回復処理のためのヘッ
ド移動手段53により、プラテン52との対向方向に昇
降し得るようになっている。各インクジェットヘッド1
1の側方には、プリント用紙54に対するプリント作業
に先立ち、インク通路29内に介在する古いインクを吐
出口26から吐出してインクジェットヘッド11の回復
処理を行うためのヘッドキャップ55がインクジェット
ヘッド11の配列間隔に対して半ピッチずらした状態で
配置され、制御装置49によって作動が制御されるキャ
ップ移動手段56により、それぞれインクジェットヘッ
ド11の直下に移動し、吐出口26から吐出される廃イ
ンクを受けるようになっている。
【0056】プリント用紙54を搬送する搬送用ベルト
51は、ベルト駆動モータ57に連結された駆動ローラ
58に巻き掛けられ、制御装置49に接続するモータド
ライバ59によってその作動が切り換えられる。また、
搬送用ベルト51の上流側には、この搬送用ベルト51
を帯電することにより、プリント用紙54を搬送用ベル
ト51に密着させるための帯電器60が設けられてお
り、この帯電器60は、制御装置49に接続する帯電器
ドライバ61によって、その通電のオン/オフが切り換
えられる。搬送用ベルト51の上にプリント用紙54を
供給するための一対の給紙ローラ62には、これら一対
の給紙ローラ62を駆動回転させるための給紙用モータ
63が連結され、この給紙用モータ63は、制御装置4
9に接続するモータドライバ64によって作動が切り換
えられる。
【0057】従って、プリント用紙54に対するプリン
ト作業に先立ち、インクジェットヘッド11がプラテン
52から離れるように上昇し、次いでヘッドキャップ6
5がこれらインクジェットヘッド11の直下に移動して
インクジェットヘッド11の回復処理を行った後、ヘッ
ドキャップ65を元の待機位置へ移動させ、さらにイン
クジェットヘッド11をプリント位置までプラテン52
側に移動する。そして、帯電器60を作動させると同時
に搬送用ベルト51を駆動し、さらに給紙ローラ62に
よってプリント用紙54を搬送用ベルト51上に載置
し、各インクジェットヘッド11によって所定の色画像
がプリント用紙54にプリントされる。
【0058】なお、本発明は、液体の吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば、電気熱変換体やレーザ光など)を具
え、この熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させ
るインクジェット方式の液体吐出ヘッドや、カートリッ
ジ、あるいは画像形成装置において優れた効果をもたら
すものである。かかる方式によれば、プリントの高密度
化および高精細化が達成できるからである。
【0059】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマ
ンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体が保持
されているシートや流路に対応して配置される電気熱変
換体に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な
温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加する
ことにより熱エネルギを発生させ、液体吐出ヘッドの熱
作用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一
対一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効であ
る。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介して
液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書や、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うこ
とができる。
【0060】また、液体吐出ヘッドの構成としては、上
述の各明細書に開示されているような吐出口と液路と電
気熱変換体との組合せ構成(電気熱変換体が液路に沿っ
て配置された直線状液流路または電気熱変換体が液路を
挟んで吐出口と正対する直角液流路)の他に、熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書や、米国特許第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対し、共通するスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59−123670号公報や、熱エネルギの圧力波を
吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示した特開
昭59−138461号公報に基いた構成としても、本
発明の効果は有効である。すなわち、液体吐出ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によればプリ
ントを確実に効率良く行うことができるようになるから
である。
【0061】さらに、プリント媒体の搬送方向に対して
交差する方向に走査移動させるシリアルタイプの液体吐
出ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。このよ
うな液体吐出ヘッドとしては、走査移動するキャリッジ
に対して一体的に固定された液体吐出ヘッド、あるいは
キャリッジに対して交換可能に装着されることでキャリ
ッジとの電気的な接続や装置本体からの液体の供給が可
能となる交換自在のチップタイプの液体吐出ヘッド、あ
るいは液体吐出ヘッド自体に一体的に液体を貯えるタン
クが設けられたカートリッジを用いた場合にも、本発明
は有効である。
【0062】加えて、上例のようなフルラインのもので
も、複数の液体吐出ヘッドの組合せによってその長さを
満たす構成や、一体的に形成された1個の液体吐出ヘッ
ドとしての構成の何れでもよい。
【0063】本発明の画像形成装置の構成として、液体
吐出ヘッドからの液体の吐出状態を適正にするための回
復手段や、予備的な補助手段などを付加することは本発
明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。
これらを具体的に挙げれば、液体吐出ヘッドに対するキ
ャッピング手段や、クリーニング手段, 加圧あるいは吸
引手段, 電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいは
これらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、
プリントとは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0064】また、搭載される液体吐出ヘッドの種類や
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、プリント色や濃度(明度)を
異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるも
のであってもよい。すなわち、例えば画像形成装置のプ
リントモードとしては黒色などの主流色のみのプリント
モードだけではなく、液体吐出ヘッドを一体的に構成す
るか、複数個の組み合わせによるか何れでもよいが、異
なる色の複色カラーまたは混色によるフルカラーの各プ
リントモードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明
は極めて有効である。この場合、プリント媒体の種類や
プリントモードに応じてインクのプリント性を調整する
ための処理液(プリント性向上液)を専用の液体吐出ヘ
ッドからプリント媒体に吐出することも有効である。
【0065】さらに、以上説明した本発明の実施例にお
いては、室温やそれ以下で固化し、室温で軟化もしくは
液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット
方式では液体自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温
度調整を行って液体の粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用プリント信
号付与時に液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱
エネルギによる昇温を、固形状態から液体状態への状態
変化のエネルギとして使用させることで積極的に防止す
るため、または液体の蒸発を防止するため、放置状態で
固化し加熱によって液化するものを用いてもよい。何れ
にしても熱エネルギのプリント信号に応じた付与によっ
て液化し、液体が吐出されるものや、プリント媒体に到
達する時点ではすでに固化し始めるものなどのような、
熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のものを
使用する場合も本発明は適用可能である。このような場
合の液体は、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各液体に
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0066】なお、本発明にかかる画像形成装置の形態
としては、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、リーダなどと組合せた
複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装
置や捺染装置の形態を採るものなどであっても良く、プ
リント媒体としては、シート状あるいは長尺の紙や布
帛、あるいは板状をなす木材や石材, 樹脂, ガラス, 金
属などの他に、3次元立体構造物などを挙げることがで
きる。
【0067】
【発明の効果】本発明によると、液路となる溝および吐
出口を有する樹脂部と、この樹脂部よりも熱膨張係数の
小さな熱変形抑制部材とを一体成形して溝付き部材を形
成し、さらにこの熱変形抑制部材に共通液室に液体を供
給するための通路と、液路近傍に突出した突き出し部と
を形成したので、液路近傍の熱変形部材と吐出される液
体を供給するための通路とが一体化し、使用時に液体吐
出ヘッドの温度の上昇によって液路近傍に位置する熱変
形抑制部材の突き出し部が加熱されたとしても、通路が
常に液体と接触していることから、この液体の冷却効果
によって放熱することができる。このため、熱による溝
付き部材の伸縮を抑えることができ、位置精度の良好な
安定した長尺のインクジェットヘッドを得ることができ
る。
【0068】特に、樹脂部に係止する係止部を吐出口の
配列方向に沿って延びる熱変形抑制部材に形成し、溝と
この熱変形抑制部材の突き出し部との距離を吐出口の配
列ピッチの5倍以下に設定した場合には、液路近傍の樹
脂部の占める領域を小さくすることができるので、溝と
熱変形抑制部材との距離がさらに短くなり、液体吐出ヘ
ッドの昇温に伴う流路の変形を抑制することができ、熱
による溝付き部材の伸縮を例えば±5μm以下に抑える
ことができる。この結果、例えば200以上、特に数千
に達する吐出口を持ったインクジェットヘッドを容易に
構成することができるので、プリント媒体のプリント幅
に対応した長さを有するフルラインタイプのインクジェ
ットヘッドに適用して顕著な効果を奏する。
【0069】さらに、レーザ加工によって溝付き部材を
形成した場合、レーザ加工に伴って発生する熱を突き出
し部が形成された熱変形抑制部材によって効果的に放熱
することができ、加工後の熱収縮を最小限に抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェットヘッドの一実施例
の外観を概略的に表す斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の主要部分の分解斜視図で
ある。
【図3】図1および図2に示した実施例の内部構造を表
す縦断面図である。
【図4】図3に対して溝付き部材を除去した状態の縦断
面図である。
【図5】溝付き部材の正面図である。
【図6】溝付き部材の底面図である。
【図7】図5中の VII−VII 矢視断面図である。
【図8】図7中のVIII−VIII矢視断面図である。
【図9】熱変形抑制部材の外観を表す正面図である。
【図10】熱変形抑制部材の他の実施例の概略構造を表
す破断図である。
【図11】熱変形抑制部材の別な実施例の概略構造を表
す破断図である。
【図12】図11に示した熱変形抑制部材を組み込んだ
溝付き部材の内部構造を表す断面図である。
【図13】本発明によるインクジェットカートリッジの
一実施例の外観を表す斜視図である。
【図14】本発明によるインクジェット装置をフルライ
ンタイプのカラープリンタに応用した一実施例の概略構
成を表す斜視図である。
【符号の説明】
11 インクジェットヘッド 12 ベースプレート 13 ヒータボード 14 溝付き部材 15 配線基板 16 電気熱変換体 17 電極パッド 18 接着剤 19 封止材 20 電極パッド 21 コネクタ 22 ばねホルダ 23 押さえばね 24 吐出口面 25 フランジ部 26 吐出口 27 溝 28 インク路 29 窪み部 30 熱変形抑制部材 31 連通孔 32 インク受け口 33 インク供給路 34 凹部 35 突き出し部 36, 37 刻み目 38 筒状部 39 熱変形抑制部材の側端面 40 刻み目 41 インクジェットカートリッジ 42 ヘッドホルダ 43 押圧ブロック 44 インクタンク 45 蓋部材 46 大気連通口 47Y, 47M, 47C, 47B インクタンク 48 接続配管 49 制御装置 50 ヘッドドライバ 51 搬送用ベルト 52 プラテン 53 ヘッド移動手段 54 プリント用紙 55 ヘッドキャップ 56 キャップ移動手段 57 ベルト駆動モータ 58 駆動ローラ 59 モータドライバ 60 帯電器 61 帯電器ドライバ 62 給紙ローラ 63 給紙用モータ 64 モータドライバ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ液滴を吐出するための吐出エネ
    ルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネルギー
    発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれぞれ連
    通する吐出口が形成された溝付き部材とを具え、前記基
    板と前記溝付き部材とを接合することにより前記吐出口
    にそれぞれ連通する液路を形成し、前記吐出エネルギー
    発生部に対応した前記液路から前記吐出口を介して液滴
    を吐出させるようにした液体吐出ヘッドにおいて、 前記溝付き部材は、前記溝および前記吐出口を形成する
    樹脂部と、この樹脂部と一体成形されて前記吐出口の配
    列方向に沿って延びると共に当該樹脂部よりも熱膨張係
    数の小さな熱変形抑制部材とを有し、 この熱変形抑制部材は、前記共通液室に液体を供給する
    ための通路と、前記液路近傍に突出した突き出し部とを
    さらに有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記熱変形抑制部材は、前記樹脂部に係
    止する係止部をさらに有することを特徴とする請求項1
    に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 それぞれ液滴を吐出するための吐出エネ
    ルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネルギー
    発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれぞれ連
    通する吐出口がレーザ加工により形成された溝付き部材
    とを具え、前記基板と前記溝付き部材とを接合すること
    により前記吐出口にそれぞれ連通する液路を形成し、前
    記吐出エネルギー発生部に対応した前記液路から前記吐
    出口を介して液滴を吐出させるようにした液体吐出ヘッ
    ドにおいて、 前記溝付き部材は、前記溝および前記吐出口を形成する
    樹脂部と、この樹脂部と一体成形されて前記吐出口の配
    列方向に沿って延びると共に当該樹脂部よりも熱膨張係
    数の小さな熱変形抑制部材とを有し、 この熱変形抑制部材は、前記共通液室に液体を供給する
    ための通路と、前記液路近傍に突出した突き出し部と、
    前記樹脂部に係止する係止部とをさらに有することを特
    徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記液路と前記熱変形抑制部材の前記突
    き出し部との距離が前記吐出口のピッチの5倍以下に設
    定されていることを特徴とする請求項1から請求項3の
    何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記係止部は、前記熱変形抑制部材の外
    周に形成された環状の凹部または凸部であることを特徴
    とする請求項1から請求項4の何れかに記載の液体吐出
    ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記係止部は、前記熱変形抑制部材の外
    周面にローレット加工による格子状または網目状の刻み
    目であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れ
    かに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記係止部は、熱変形抑制部材の長手方
    向両端面であることを特徴とする請求項1から請求項4
    の何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記熱変形抑制部材は、液体が通過する
    筒状をなしていることを特徴とする請求項1から請求項
    7の何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記熱変形抑制部材は、その長手方向両
    端部に筒状部をさらに有し、これら筒状部に前記通路が
    形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8
    の何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記熱変形抑制部材は、ステンレス鋼
    またはセラミックスにて形成されていることを特徴とす
    る請求項1から請求項9の何れかに記載の液体吐出ヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 前記吐出エネルギー発生部は、液体に
    膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換
    体を有するものであることを特徴とする請求項1から請
    求項10の何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  12. 【請求項12】 それぞれ液滴を吐出するための吐出エ
    ネルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネルギ
    ー発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれぞれ
    連通する吐出口が形成された溝付き部材とを有し、前記
    基板と前記溝付き部材とを接合することにより前記吐出
    口にそれぞれ連通する液路を形成し、前記吐出エネルギ
    ー発生部に対応した前記液路から前記吐出口を介して液
    滴を吐出させるようにした液体吐出ヘッドと、この液体
    吐出ヘッドに供給するための液体を蓄える液体タンクと
    を具えたカートリッジであって、 前記液体吐出ヘッドの前記溝付き部材は、前記溝および
    前記吐出口を形成する樹脂部と、この樹脂部と一体成形
    されて前記吐出口の配列方向に沿って延びると共に当該
    樹脂部よりも熱膨張係数の小さな熱変形抑制部材とを有
    し、 この熱変形抑制部材は、前記共通液室に液体を供給する
    ための通路と、前記液路近傍に突出した突き出し部とを
    さらに有することを特徴とするカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記熱変形抑制部材は、前記樹脂部に
    係止する係止部をさらに有することを特徴とする請求項
    12に記載のカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記液路と前記熱変形抑制部材の前記
    突き出し部との距離が前記吐出口のピッチの5倍以下に
    設定されていることを特徴とする請求項12または請求
    項13に記載のカートリッジ。
  15. 【請求項15】 液体は、インクおよび/またはプリン
    ト媒体に吐出されるこのインクの特性を調整する処理液
    であることを特徴とする請求項12から請求項14の何
    れかに記載のカートリッジ。
  16. 【請求項16】 それぞれ液滴を吐出するための吐出エ
    ネルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネルギ
    ー発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれぞれ
    連通する吐出口が形成された溝付き部材とを有し、前記
    基板と前記溝付き部材とを接合することにより前記吐出
    口にそれぞれ連通する液路を形成し、前記吐出エネルギ
    ー発生部に対応した前記液路から前記吐出口を介して液
    滴をプリント媒体に吐出する液体吐出ヘッドの取り付け
    部を具えた画像形成装置であって、 前記液体吐出ヘッドの前記溝付き部材は、前記溝および
    前記吐出口を形成する樹脂部と、この樹脂部と一体成形
    されて前記吐出口の配列方向に沿って延びると共に当該
    樹脂部よりも熱膨張係数の小さな熱変形抑制部材とを有
    し、 この熱変形抑制部材は、前記共通液室に液体を供給する
    ための通路と、前記液路近傍に突出した突き出し部とを
    さらに有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記熱変形抑制部材は、前記樹脂部に
    係止する係止部をさらに有することを特徴とする請求項
    16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記液路と前記熱変形抑制部材の前記
    突き出し部との距離が前記吐出口のピッチの5倍以下に
    設定されていることを特徴とする請求項16または請求
    項17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記吐出口は、プリント媒体のプリン
    ト領域の全幅に亙って配列していることを特徴とする請
    求項16から請求項18の何れかに記載の画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001186880A (ja) * 1999-10-22 2001-07-10 Ngk Insulators Ltd Dnaチップの製造方法
JP2008151798A (ja) * 1999-10-22 2008-07-03 Ngk Insulators Ltd Dnaチップの製造方法

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JP2001186880A (ja) * 1999-10-22 2001-07-10 Ngk Insulators Ltd Dnaチップの製造方法
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