JPH11207829A - Frp脱泡作業用ロボット - Google Patents

Frp脱泡作業用ロボット

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Publication number
JPH11207829A
JPH11207829A JP10010166A JP1016698A JPH11207829A JP H11207829 A JPH11207829 A JP H11207829A JP 10010166 A JP10010166 A JP 10010166A JP 1016698 A JP1016698 A JP 1016698A JP H11207829 A JPH11207829 A JP H11207829A
Authority
JP
Japan
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defoaming
robot
cylinder
roller
frp
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10010166A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Ichihara
康信 市原
Mitsutoshi Yoshida
満年 吉田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10010166A priority Critical patent/JPH11207829A/ja
Publication of JPH11207829A publication Critical patent/JPH11207829A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象面が固まっていくに従って強い加圧力に
変えて脱泡することができ、複雑な形状の対象面に対応
できるFRP脱泡作業用ロボットを提供するにある。 【解決手段】 成形型に吹付けたFRP層内に含まれる
気泡を押出す作業を行うロボットにおいて、ロボットの
手首部に固着されるサポートアーム51と、該サポート
アーム51に揺動自在に支承され揺動シリンダ53によ
って揺動駆動される揺動ケース52と、該揺動ケース5
2に摺動自在に支承され直動シリンダ56によって往復
駆動される直動ロッド54と、該直動ロッド54の先端
に該直動ロッド54の軸に直角にアーム59を介して回
転自在に支承された脱泡ローラ58とより成り、該脱泡
ローラ58を前記の直動ロッド54の軸及び該直動ロッ
ド54に直角な軸のまわりに僅かに回転できるように構
成した脱泡ローラ駆動装置50を備え、前記揺動シリン
ダ53と直動シリンダ56に供給するエアの圧力を電空
変換器71を介してロボット制御装置70で制御するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FRP脱泡作業用
ロボットに関する。詳しくは、成形型に繊維強化プラス
チック(FRP)の吹付けを行った後、FRPが硬化す
るまでの間に吹付け層内に含まれている気泡を押し潰し
て除去する作業を行うものである。
【0002】
【従来の技術】従来、FRPの脱泡作業はその対象物で
ある成形型には複雑に湾曲した形状部分があり、しかも
脱泡用のローラをFRPに押付ける力を適切に保たなけ
ればならないことから人手に頼らざるを得ない作業であ
ったが、FRPは有機溶剤を用いて軟化させてあるた
め、脱抱作業時にこの有機溶剤が揮発して人が作業する
には作業環境が劣悪であるという問題点が存在してお
り、作業の自動化が進められてきた。
【0003】この問題を解決するために提案された従来
のFRP脱泡作業用ロボットを図3〜図6に示す(特開
昭61−133164号公報)。図3はこのFRP脱抱
作業用ロボットの脱抱作業状態を示す斜視図、図4は同
脱泡作業用ロボットの手首部に取付ける脱泡ローラの駆
動装置の斜視図、図5は同駆動装置の上面図、図6は同
側断面図てある。
【0004】図3に示すように、脱泡作業用ロボット1
の手首部2には加圧力調整部3が取り付けられると共に
この加圧力調整部3には揺動アーム4が揺動自在に設け
られ、更に、揺動アーム4の先端には脱泡ローラ6がそ
の軸心回りに回転自在に取り付けられている。脱泡ロー
ラ6は、浴槽ユニット5の表面に吹付けたFRPに押付
けられ、脱泡作業を行う。
【0005】手首部2としては、図4に示すように、多
関節型ロボットの場合、その手首先端の方向を柔軟に変
更することができるいわゆるフレキシブルアーム型の手
首装置が用いられる。加圧調整部3は、図5及び図6に
示すように、手首部2の先端より突出する駆動軸7の先
端に取付けられ、駆動軸7の回動に伴って駆動軸7の軸
心まわりに旋回するようになっている。
【0006】即ち、加圧力調整部3は、駆動軸7に直接
取付けられた箱型のケース8内に揺動アーム4の基端部
を挿入したものであり、ケース8の底板8aには金属ベ
ローズ9が取付けられている。この金属ベローズ9に
は、一定圧力のエアを供給するためのエア配管10が接
続され、ケース8の前側板11には、前方へ突出する二
叉状ブラケット12が固定されており、この二叉状ブラ
ケット12に取付けた支軸13に揺動アーム4が揺動自
在に取付けられている。
【0007】この揺動アーム4の基端部にはその取付位
置を可変とされたカウンターウェート14が固定され、
このカウンターウェート14と支軸13との間に、その
底部15aが金属ベローズ9の頭部9aに当接するアジ
ャストボルト15が螺着され、またケース8の前側板1
1の内側上部には、揺動アーム4が2点鎖線で示す位置
4まで傾いた時に当接する当たり用ボルト16が取付け
られている。
【0008】また、揺動アーム4の先端部にはその軸心
に直角方向の2枚の当たり板17a,17bが固設さ
れ、この当たり板17aと17bとの間に円筒状カラー
18が回動自在に嵌着されている。円筒状カラー18に
は、2本のブラケット19を介して脱泡ローラ6が取付
られ、ブラケット19の末端部19aは一方の当たり板
17aの左右端部に設けた溝20に遊嵌され、この溝2
0とブラケット19との遊びの分だけ、円筒状カラー1
8及びこれに取付けた脱泡ローラ6が揺動アーム4の軸
心まわりに自由に揺動することができる。
【0009】すなわちこの当たり板17aに設けた溝2
0は脱泡ローラ6の揺動を一定角度範囲以内に制限する
ためのものであるが、脱泡対象面に対して左右方向に傾
斜している場合には、脱抱ローラ6及びこれと一体化さ
れたカラー18が溝20とブラケット19の未端部とが
干渉し合わない範囲内で揺動アーム4の軸心周りに回動
し、対象面の傾斜に沿って脱泡ローラ6を転動させるこ
とができる。ただし対象面の傾斜角度が上記溝20によ
る規制範囲を逸脱して大きい場合には、駆動軸7自身を
回動させて脱泡ローラ6を対象面に沿わせる。
【0010】一方、金属ベローズ9にはエア配管10に
より一定圧力の空気が供給されているため、この金属ベ
ローズ9によりアジャストボルト15を介して揺動アー
ム4が支軸13のまわりに図6における反時計方向に一
定回転力で回動付勢され、脱抱ローラ6が作業対象面に
当接していないフリーの状態では、前記金属ベローズ9
に押されて揺動アーム4が2点鎖線で示す4′の位置ま
で揺動し、揺動アーム4の中間部が前記当たり用ボルト
16に当接している。
【0011】従って、作業対象面が前後方向に傾斜して
いる場合などのように、作業対象面が上下方向に傾いて
いる場合には、この面に沿って移動する脱抱ローラ6が
2点鎖線で示す位置6′から実線で示す位置まで揺動す
るが、この揺動アーム4は常時前記金属ベローズ9によ
って一定回転力で付勢されているので、脱泡ローラ6が
FRPの被覆層を抑圧する力も一定に保たれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように脱泡ロー
ラの一方向の抑圧力(加圧力)を一定に保って脱泡作業
を行う脱泡作業用ロボットにおいては次のような問題点
がある。 (1)通常脱抱作業は1回では不十分で複数回繰返す必
要があるが、FRPの吹付け直後の初期の時点で押圧力
が強過ぎると繊維を引きずって表面を荒らし、脱泡が進
むに従い押圧力を強めないと脱泡作用が不十分となる。
【0013】(2)対象面が方向を変じ90度近くの角
度をなして立上るような所では、脱泡ローラが立上り面
に近付くと脱泡ローラの前側面(柱面)が立上り面に新
たに当接するが、この脱泡ローラの進行方向には加圧力
調整機構を備えていないので、手首部の大きな移動力が
そのまま脱泡ローラに伝えられ、脱泡ローラが対象面に
近付き過ぎればFRPの被覆層は大きな加圧力を受け、
遠ければ加圧力を受けないことになるが、ロボットの位
置制御精度及び被加工物の設置時の位置精度からみて脱
泡ローラと対象面の間の距離を最適値に合わせることは
困難であり、このような個所では脱泡ローラがFRPの
被覆層にめり込んでしばしば吹付層の厚みが薄くなり過
ぎたり、逆に抑圧されないて脱泡作用が行われないとい
う不具合がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のFRP脱泡作業用ロボットは、成形型に吹付けたF
RP層内に含まれる気泡を押出す作業を行うロボットに
おいて、ロボットの手首部に固着されるサポートアーム
と、該サポートアームに揺動自在に支承され揺動シリン
ダによって揺動駆動される揺動ケースと、該揺動ケース
に摺動自在に支承され直動シリンダによって往復駆動さ
れる直動ロッドと、該直動ロッドの先端に該直動ロッド
の軸に直角にアームを介して回転自在に支承された脱泡
ローラとより成り、該脱泡ローラを前記の直動ロッドの
軸及び該直動ロッドに直角な軸のまわりに僅かに回転で
きるように構成した脱泡ローラ駆動装置を備え、前記揺
動シリンダと直動シリンダに供給するエアの圧力を電空
変換器を介してロボット制御装置で制御することを特徴
とする。
【0015】〔作用〕本発明では、従来例の揺動アーム
に相当する揺動可能なロッドの先端に脱泡ローラを設
け、脱泡ローラにロッドに垂直な一方向(揺動方向)の
運動を許し、エアシリンダでこの方向の加圧力を調整す
るとともに、このロッドを摺動自在に支持して軸方向の
運動を許し、エアシリンダでこの軸方向の加圧力を調整
することができる構造とする。
【0016】脱泡ローラは揺動するロッドの軸心周り
と、軸心を含む面内で僅かに揺動できるように支持す
る。ロボット制御装置に教示したプログラムによって脱
泡ローラの移動軌跡を制御するとともに、電空変換器を
介して前記2つのエアシリンダに供給するエア圧を制御
する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例に係るFRP脱
抱作業用ロボットを図1及び図2に示す。図1はこのF
RP脱泡作業用ロボットの脱抱ローラ駆動装置及び制御
装置の概略を示す斜視図、図2は各種の対象面に対する
脱泡ローラの動作説明図である。このFRP脱泡作業用
ロボットは、成形型に吹付けたFRP層内に含まれる気
泡を押出す作業を行うロボットであり、図1に示すよう
に、揺動シリンダ53、直動シリンダ56、脱泡ローラ
58等よりなる脱泡ローラ駆動装置50を手首部に備え
る。
【0018】尚、ロボット本体は、従来例と同様に各種
の型式の産業用ロボットが適用できるため、その説明を
省略し、手首部より先端側の脱泡ローラ駆動装置50に
ついて説明する。即ち、ロボット本体のアーム41に
は、柔軟に方向を変えることがてきる手首部42を介し
てサポートアーム51が取り付けられ、このサポートア
ーム51の先端に支持軸40を介して揺動ケース52が
揺動自在に支持されている。
【0019】サポートアーム51の基端側と揺動ケース
52の一端側には揺動シリンダ53の両端がそれぞれピ
ン止めされ、この揺動シリンダ53は空電変換器71に
接続されている。従って、空電変換器71により揺動シ
リンダ53を伸縮させると、揺動ケース52が支持軸4
0を中心として矢印A方向に揺動することになる。
【0020】揺動ケース52には、リニアブッシュ52
aを介して直動ロッド54が摺動自在に貫通し、この直
動ロッド54の先端には二股ジョイント55のボス部5
5aが回転自在に軸支されている。ボス部55aには、
図示しないストッパが備えられ、二股ジョイント55は
直動ロッド54に対し矢印C方向に一定角度揺動可能と
なっている。
【0021】揺動ケース52には、直動ロッド54と平
行に直動シリンダ56が固設されると共にこの直動シリ
ンダ56は空電変換器71に接続し、更に、直動ロッド
54の後端と直動シリンダ56のロッド端が結合板57
にて結合されている。従って、空電変換器71により直
動シリンダ56を伸縮させると、結合板57と共に直動
ロッド54が矢印B方向へ往復動することになる。
【0022】二股ジョイント55には、ピン60にて端
板59cが揺動自在に支持されると共にこの端板59c
にローラーアーム59が固定されている。ローラーアー
ム59は、基端部側である直線部59bと先端側である
直線部59aとが直交するように湾曲して形成されてお
り、先端側の直線部59aには脱泡ローラ58が回転自
在に支承されている。
【0023】従って、脱泡ローラ58は、ローラーアー
ム59と共にピン60を中心として矢印D方向に揺動可
能となっている。尚、脱泡ローラ58は、常時は図示省
略のスプリングによって、ローラーアーム59の直線部
59bが直動ロッド54と一直線になる位置である中立
位置に戻るようになっている。
【0024】空電変換器71は、圧縮エア供給源72に
接続されて、ロボット制御装置70により制御されるよ
うになっている。ロボット制御装置70は、手首部42
の位置、姿勢、移動速度等の制御とともに揺動シリンダ
53及び直動シリンダ56の各ポートに供給するエア圧
を制御する。
【0025】上記構成のFRP脱抱作業用ロボットの作
用を図2を参照して説明する。尚、以下の説明では、成
形型80に吹付けられた脱泡作業の対象となるFRPの
被覆層81とその成形型80とを併せて対象面81とも
呼ぶこととする。脱泡作業を行わないときは、通常図2
(a)の実線で示すように、揺動シリンダ53が最大ス
トロークに伸びて、揺動ケース52がサポートアーム5
1にほぼ直角な方向を向いており、また直動シリンダ5
6が最小ストロークに縮んで直動ロッド54が脱泡ロー
ラ58側の限度位置まで突出した状態になっている。
【0026】先ず、図2(a)に示すように、水平に置
かれた対象面81の脱泡作業を開始するために、手首部
42を比較的速い速度で下降させ、脱泡ローラ駆動装置
50を対象面81に近づけ、次いで、図2(a)に破線
で示すように、揺動シリンダ53を縮めて揺動ケース5
2を下向きに揺動させ、脱泡ローラ58を矢印E方向に
比較的遅い速度で移動させて対象面81に接触させる。
【0027】このとき、ロボット制御装置70は手首部
42に指示して脱抱ローラ58が対象面81に平行にな
るように制御するが、許容限度内で脱泡ローラ58の軸
心が対象面81に対して傾いたときは、脱泡ローラ58
の下がった方の先端が対象面81に当接して押上げら
れ、二股ジョイント55が回転して脱抱ローラ58の軸
心は対象面81に平行となって全長に亙って均一に対象
面81と接触する。
【0028】引き続き、この姿勢を保ちながら、図2
(b)に示すように、手首部42を対象面81に沿って
移動させ、脱泡ローラ58をプログラムされた比較的に
低い加圧力で対象面81を押付けながら脱泡作業を行
う。このときの揺動ケース52の揺動動作及び脱砲ロー
ラ58の揺動方向の加圧力の調整は、ロボット制御装置
70が電空変換器71を介して揺動シリンダ53のロッ
ド側とヘッドカバー側のポートに供給するエアの圧力を
制御して行い、加圧力は圧力差で決められる。
【0029】時間が経過してFRPの硬化が進んだと
き、即ち、数回の脱泡作業が行われたときの脱泡作業状
態は図2(c)の実線で示すように、脱抱ローラ58の
加圧力を前述の初期より大きな値に変更されて制御され
ている。脱泡作業が終了した時は、図2(c)中に2点
鎖線で示すように、まず揺動シリンダ53によって脱泡
ローラ58を矢印F方向に揺動して持ち上げた後、手首
部42によって脱泡ローラ駆動装置50を希望の位置に
移動する。
【0030】ここで、対象面81が直角に立上がって立
上り面81aを形成している場合には、図2(d)に示
すように、手首部42を進めると脱泡ローラ58の進行
方向の前側面が立上り面81aに接近するので、脱泡ロ
ーラ58の前側面がFRPに接触する若千手前で直動シ
リンダ56に供給するエア圧を所定の圧力に下げ、手首
部42を直動シリンダ56のストローグ距離より短い適
宜の距離だけ最適位置を越えて立上り面81aに近付け
る。
【0031】直動シリンダ56に供給するエア圧は、脱
泡ローラ58が所定の加圧力になるようにプログラムさ
れているので、直動シリンダ56は縮んで最適位置に移
り、従来のように、図2(d)中の2点鎖線で示すよう
に手首部42が立上り面81aに近付き過ぎて手首部4
2の移動力がそのまま脱泡ローラ58に伝わってFRP
層に過大な窪みを作ったり、立上り面81aから遠すぎ
て加圧力が発生しないて脱泡が不十分になったりするこ
とが避けられる。
【0032】また、ロボットの位置精度及び被加工物の
設置時の位置精度が悪くても、直動シリンダ56のスト
ローク範囲内の精度であれば、FRP層に過大な力を加
えたり、逆に立ち上がり面81aから遠過ぎて脱泡を行
えないという問題が避けられる。また、脱泡ローラ58
は、手首部42を制御して立上り面81aに平行になる
ように近付けるが、精度の許容限度内で脱泡ローラ58
が立上り面81aに対して傾いた場合は、脱泡ローラ5
8の先行する端部が立上り面81aと接触して押返され
てピン60を軸心として揺動し、全長に亙って均一に接
触するようになる。
【0033】対象面81に段差部81bがある場合に
は、図2(e)に示すように、脱抱ローラ58が段差部
81b上にあるときは、対象面81bに対する加圧力は
直動シリンダ56の軸方にも影響されるが、揺動シリン
ダ53とともに直動シリンダ56への供給エアの圧力を
調整して対処することができる。なお、図2では脱泡ロ
ーラ58が右側から左側に移動して押す場合を示した
が、実際の脱泡作業ではプログラムの条件を変えて反対
方向に引返すときにも脱泡作業を行うことができる。
【0034】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明のFRP脱泡作業用ロボットは、成形
型に吹付けたFRP層内に含まれる気泡を押出す作業を
行うロボットにおいて、ロボットの手首部に固着される
サポートアームと、該サポートアームに揺動自在に支承
され揺動シリンダによって揺動駆動される揺動ケース
と、該揺動ケースに摺動自在に支承され直動シリンダに
よって往復駆動される直動ロッドと、該直動ロッドの先
端に該直動ロッドの軸に直角にアームを介して回転自在
に支承された脱泡ローラとより成り、該脱泡ローラを前
記の直動ロッドの軸及び該直動ロッドに直角な軸のまわ
りに僅かに回転できるように構成した脱泡ローラ駆動装
置を備え、前記揺動シリンダと直動シリンダに供給する
エアの圧力を電空変換器を介してロボット制御装置で制
御するので、次の効果を奏する。
【0035】(1)脱泡ローラの加圧力(抑圧力)を揺
動シリンダ、直動シリンダにより制御するので、FRP
の吹付け直後は弱い加圧力で、ある程度脱泡が行われ
て、対象面が固まっていくに従って強い加圧力に変えて
脱泡することができ、効果的な脱泡を行うことができ
る。 (2)脱泡ローラは直交する2つの方向の加圧力をそれ
ぞれ独立して制御てきるので、複雑な形状の対象面に対
応できる。 (3)脱泡ローラは直交する2面内てそれぞれ僅かに回
転できるので、ロボットの手首部の運動制御の精度を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るFRP脱泡用ロボット
の概略を示す斜視図である。
【図2】各種の対象面に対する脱泡ローラの動作説明図
である。
【図3】従来のFRP脱泡作業用ロボットの脱泡作業状
態を示す斜視図である。
【図4】脱泡ローラの駆動装置の斜視図である。
【図5】図4の上面図である。
【図6】図4の側面図である。
【符号の説明】
1 脱泡作業用ロボット 2 ロボットの手首部 3 加圧力調整部 4 揺動アーム 5 浴槽ユニット 6 脱泡ローラ 41 アーム 42 手首部 50 脱泡ローラ駆動装置 51 サポートアーム 52 揺動ケース 53 揺動シリンダ 54 直動ロッド 56 直動シリンダ 58 脱泡ローラ 59 ローラアーム 70 ロボット制御装置 71 電空変換器 80 成形型 81 FRPの被覆層(対象面)
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】手首部2としては、図に示すように、多
関節型ロボットの場合、その手首先端の方向を柔軟に変
更することができるいわゆるフレキシブルアーム型の手
首装置が用いられる。加圧調整部3は、図5及び図6
に示すように、手首部2の先端より突出する駆動軸7の
先端に取付けられ、駆動軸7の回動に伴って駆動軸7の
軸心まわりに旋回するようになっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】この揺動アーム4の基端部にはその取付位
置を可変とされたカウンターウェート14が固定され、
このカウンターウェート14と支軸13との間に、その
底部15aが金属ベローズ9の頭部9aに当接するアジ
ャストボルト15が螺着され、またケース8の前側板1
1の内側上部には、揺動アーム4が2点鎖線で示す位置
まで傾いた時に当接する当たり用ボルト16が取付
けられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】従って、作業対象面が前後方向に傾斜して
いる場合などのように、作業対象面が上下方向に傾いて
いる場合には、この面に沿って移動する脱抱ローラ6が
2点鎖線で示す位置6′から実線で示す位置まで揺動す
るが、この揺動アーム4は常時前記金属ベローズ9によ
って一定回転力で付勢されているので、脱泡ローラ6が
FRPの被覆層を圧する力も一定に保たれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように脱泡ロー
ラの一方向の圧力(加圧力)を一定に保って脱泡作業
を行う脱泡作業用ロボットにおいては次のような問題点
がある。 (1)通常脱抱作業は1回では不十分で複数回繰返す必
要があるが、FRPの吹付け直後の初期の時点で押圧力
が強過ぎると繊維を引きずって表面を荒らす一方、脱泡
が進むに従い押圧力を強めないと脱泡作用が不十分とな
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】(2)対象面が方向を変じ90度近くの角
度をなして立上るような所では、脱泡ローラが立上り面
に近付くと脱泡ローラの前側面(柱面)が立上り面に新
たに当接するが、この脱泡ローラの進行方向には加圧力
調整機構を備えていないので、手首部の大きな移動力が
そのまま脱泡ローラに伝えられ、脱泡ローラが対象面に
近付き過ぎればFRPの被覆層は大きな加圧力を受け、
遠ければ加圧力を受けないことになるが、ロボットの位
置制御精度及び被加工物の設置時の位置精度からみて脱
泡ローラと対象面の間の距離を最適値に合わせることは
困難であり、このような個所では脱泡ローラがFRPの
被覆層にめり込んでしばしば吹付層の厚みが薄くなり過
ぎたり、逆に圧されないて脱泡作用が行われないとい
う不具合がある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】尚、ロボット本体は、従来例と同様に各種
の型式の産業用ロボットが適用できるため、その説明を
省略し、手首部より先端側の脱泡ローラ駆動装置50に
ついて説明する。即ち、ロボット本体のアーム41に
は、柔軟に方向を変えることがきる手首部42を介し
てサポートアーム51が取り付けられ、このサポートア
ーム51の先端に支持軸40を介して揺動ケース52が
揺動自在に支持されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】サポートアーム51の基端側と揺動ケース
52の一端側には揺動シリンダ53の両端がそれぞれピ
ン止めされ、この揺動シリンダ53は電空変換器71に
接続されている。従って、電空変換器71により、供給
エアの圧力を変化させることにより、揺動シリンダ53
を伸縮させると、揺動ケース52が支持軸40を中心と
して矢印A方向に揺動することになる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】揺動ケース52には、直動ロッド54と平
行に直動シリンダ56が固設されると共にこの直動シリ
ンダ56は電空変換器71に接続し、更に、直動ロッド
54の後端と直動シリンダ56のロッド端が結合板57
にて結合されている。従って、電空変換器71により直
動シリンダ56を伸縮させると、結合板57と共に直動
ロッド54が矢印B方向へ往復動することになる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】電空変換器71は、圧縮エア供給源72に
接続されて、ロボット制御装置70により制御されるよ
うになっている。ロボット制御装置70は、手首部42
の位置、姿勢、移動速度等の制御とともに揺動シリンダ
53及び直動シリンダ56の各ポートに供給するエア圧
電空変換器71を介して制御する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】先ず、図2(a)に示すように、水平に置
かれた対象面81の脱泡作業を開始するために、手首部
42を比較的速い速度で下降させ、脱泡ローラ駆動装置
50を対象面81に近づけ、次いで、図2(a)に2点
鎖線で示すように、揺動シリンダ53を縮めて揺動ケー
ス52を下向きに揺動させ、脱泡ローラ58を矢印E方
向に比較的遅い速度で移動させて対象面81に接触させ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】ここで、対象面81が直角に立上がって立
上り面81aを形成している場合には、図2(d)に示
すように、手首部42を進めると脱泡ローラ58の進行
方向の前側面が立上り面81aに接近するので、脱泡ロ
ーラ58の前側面がFRPに接触する若干手前で直動シ
リンダ56に供給するエア圧を所定の圧力に下げ、手首
部42を直動シリンダ56のストロー距離より短い適
宜の距離だけ最適位置を越えて立上り面81aに近付け
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】直動シリンダ56に供給するエア圧は、脱
泡ローラ58が所定の加圧力になるようにプログラムさ
れているので、直動シリンダ56は縮んで最適位置に移
り、従来のように、図2(d)中の2点鎖線で示すよう
に手首部42が立上り面81aに近付き過ぎて手首部4
2の移動力がそのまま脱泡ローラ58に伝わってFRP
層に過大な窪みを作ったり、立上り面81aから遠すぎ
て加圧力が発生しない脱泡が不十分になったりするこ
とが避けられる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】対象面81に段差部81bがある場合に
は、図2(e)に示すように、脱抱ローラ58が段差部
81b上にあるときは、対象面81bに対する加圧力は
直動シリンダ56の軸にも影響されるが、揺動シリン
ダ53とともに直動シリンダ56への供給エアの圧力を
調整して対処することができる。なお、図2では脱泡ロ
ーラ58が右側から左側に移動して押す場合を示した
が、実際の脱泡作業ではプログラムの条件を変えて反対
方向に引返すときにも脱泡作業を行うことができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】(1)脱泡ローラの加圧力(圧力)を揺
動シリンダ、直動シリンダにより制御するので、FRP
の吹付け直後は弱い加圧力で、ある程度脱泡が行われ
て、対象面が固まっていくに従って強い加圧力に変えて
脱泡することができ、効果的な脱泡を行うことができ
る。 (2)脱泡ローラは直交する2つの方向の加圧力をそれ
ぞれ独立して制御きるので、複雑な形状の対象面に対
応できる。 (3)脱泡ローラは直交する2面内それぞれ僅かに回
転できるので、ロボットの手首部の運動制御の精度を高
めることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型に吹付けたFRP層内に含まれる
    気泡を押出す作業を行うロボットにおいて、ロボットの
    手首部に固着されるサポートアームと、該サポートアー
    ムに揺動自在に支承され揺動シリンダによって揺動駆動
    される揺動ケースと、該揺動ケースに摺動自在に支承さ
    れ直動シリンダによって往復駆動される直動ロッドと、
    該直動ロッドの先端に該直動ロッドの軸に直角にアーム
    を介して回転自在に支承された脱泡ローラとより成り、
    該脱泡ローラを前記の直動ロッドの軸及び該直動ロッド
    に直角な軸のまわりに僅かに回転できるように構成した
    脱泡ローラ駆動装置を備え、前記揺動シリンダと直動シ
    リンダに供給するエアの圧力を電空変換器を介してロボ
    ット制御装置で制御することを特徴とするFRP脱泡作
    業用ロボット。
JP10010166A 1998-01-22 1998-01-22 Frp脱泡作業用ロボット Withdrawn JPH11207829A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110239015A (zh) * 2019-06-29 2019-09-17 山东通佳机械有限公司 一种co2震动发泡xps板材成型装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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