JPH11207507A - タレット装置およびそれに好適な開閉弁付接続装置 - Google Patents

タレット装置およびそれに好適な開閉弁付接続装置

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JPH11207507A
JPH11207507A JP1065598A JP1065598A JPH11207507A JP H11207507 A JPH11207507 A JP H11207507A JP 1065598 A JP1065598 A JP 1065598A JP 1065598 A JP1065598 A JP 1065598A JP H11207507 A JPH11207507 A JP H11207507A
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Katsuji Yonekawa
勝治 米川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴加工工具による加工時にも切削液を十分に
供給し得るタレット装置、それに好適な開閉弁付接続装
置を提供する。 【解決手段】 刃物台26に固定の軸保持体42に工具
保持軸46を刃物台回転軸線に平行な軸線まわりに回転
可能に保持させる。工具保持軸46内の工具挿入穴54
に切削液供給用アジャストねじ70を螺合し、液通路付
ドリル58を当接させ、コレットチャック56により保
持する。刃物台26内に第2液通路80を形成し、液通
路90,液室92,半径方向通路98,100により工
具挿入穴54に連通させる。加工時には第2液通路80
が接続装置により切削液供給源に接続され、アジャスト
ねじ70内,液通路付ドリル58内の各液通路72,6
0を通ってドリル58の内側から切削液が十分な量供給
される。液通路無ドリルの場合、雌ねじ穴82に切削液
噴射ノズルを取り付けて工具の外側から切削液を供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タレット装置およ
びそれに好適な開閉弁付接続装置に関するものであり、
特に、切削液の供給に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タレット装置には、切削工具を複数保持
し、それら複数の切削工具のうちの1つにより被加工物
に加工を施すとともに、それら切削工具の少なくとも1
つが回転切削工具である装置がある。複数の切削工具は
選択的に作用位置に位置決めされ、被加工物に加工を施
すのであるが、作用位置には回転駆動装置が設けられて
おり、作用位置に位置決めされた回転切削工具は回転駆
動装置により回転させられて被加工物に加工を施す。作
用位置にはまた、切削液供給装置が設けられ、切削工具
が回転切削工具であっても、非回転切削工具であって
も、切削工具の外側から切刃に向かって切削液が供給さ
れ、冷却,切粉の排出,潤滑等が行われるようにされて
いる。
【0003】しかしながら、切削工具が穴あけ,中ぐ
り,リーマ加工等の穴加工を行う穴加工工具であり、そ
れらの外側から切削液を供給する場合には、切削液は加
工穴と穴加工工具との間の隙間から両者の間に入るので
あるが、切削液が入り難く、供給量が不足しがちであ
る。切削液は、穴加工工具に形成された溝を通って流れ
出つつ切粉を排出するのであるが、例えば、穴加工工具
が細軸の場合、溝の断面積に対する工具長さの比が大き
いため、工具の長さ自体は短くても、切粉の排出が容易
ではなく、排出に多量の切削液が必要であり、外側から
の切削液の供給では、液量が不足し、切粉の排出不良等
を生ずる。また、穴加工工具が深穴加工用である場合、
加工穴が深いため、加工穴の断面積が大きく、穴加工工
具の溝の断面積が大きくても、溝の断面積に対する工具
長さの比が大きく、切粉の排出に多量の切削液を必要と
し、切削液の不足を生ずる。さらに、穴加工工具が高速
回転用であれば、加工時の発熱量が多く、冷却に多量の
切削液を必要とし、やはり切削液の不足を生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】本発明は、上記の事情を背景として為された
ものであり、穴加工工具による加工時にも十分な量の切
削液を供給し得るタレット装置および切削液の供給に好
適な開閉弁付接続装置を提供することを課題として為さ
れたものである。本発明によって、下記各態様のタレッ
ト装置および開閉弁付接続装置が得られる。各態様は請
求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に
応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。各項に
記載の特徴の組合わせの可能性を明示するためである。 (1)装置本体と、その装置本体により回転軸線まわり
に回転可能かつ回転軸線に平行な方向に移動可能に保持
され、複数の切削工具保持部を有する刃物台と、その刃
物台を装置本体に接近させ、装置本体に対して相対回転
不能に固定する一方、装置本体から離間させ、装置本体
に対する相対回転を可能にするクランプ装置と、そのク
ランプ装置が刃物台の装置本体に対する相対回転を可能
にしている状態において、刃物台を装置本体に対して回
転させ、前記複数の切削工具保持部の各々を予め定めら
れた作用位置に選択的に位置決めするタレット回転装置
と、前記装置本体に形成された第1液通路と前記刃物台
に形成された第2液通路とを接続する接続装置とを含
み、かつ、前記複数の切削工具保持部の少なくとも1つ
が、切削工具が挿入される工具挿入穴を備えて前記刃物
台に回転可能に保持された工具保持軸を含み、かつ、前
記第2液通路が工具保持軸の工具挿入穴に連通したタレ
ット装置(請求項1)。本態様のタレット装置において
加工に使用する切削工具の交替時には、クランプ装置に
より刃物台が装置本体から離間させられてクランプが解
除され、装置本体に対する相対回転を可能にされた状態
で、タレット回転装置により装置本体に対して回転させ
られ、複数の切削工具保持部のうちの1つが予め定めら
れた作用位置に位置決めされる。位置決め後、刃物台は
クランプ装置により装置本体に引きつけられ、相対回転
不能に固定される。作用位置に位置決めされた切削工具
保持部が工具保持軸を含むものであれば、作用位置に位
置決めされた切削工具保持部について設けられた第2液
通路は、切削工具保持部と共に作用位置に位置決めさ
れ、接続装置により第1液通路に接続される。そして、
工具保持軸が作用位置に設けられた回転駆動装置により
回転させられ、回転切削工具により被加工物に加工が施
されるとともに、切削液供給源から切削液が供給され
る。例えば、工具保持軸により保持された回転切削工具
が内部に軸線方向に貫通する液通路を有する穴加工工具
であれば、切削液が第1液通路,接続装置,第2液通
路,工具挿入穴を経て穴加工工具内の液通路に供給さ
れ、穴加工工具の内側からその工具の先端部と穴の底面
との間に切削液が噴射される。穴加工工具内の液通路を
通って切削液を供給する場合、切削液の供給を妨げるも
のはなく、穴加工工具の先端部と穴の底面との間に確実
に多量の切削液を供給することができ、十分な切粉排出
効果および切刃冷却効果が得られる。複数の切削工具保
持部は、全部が工具保持軸を含むものとしてもよく、一
部が工具保持軸を含むものとしてもよい。第2液通路
は、少なくとも、工具保持軸を含む切削工具保持部の各
々について設けられる。工具保持穴を備えた工具保持軸
を含まない切削工具保持部についても第2液通路を設
け、第2液通路を経て切削液を供給してもよい。そのよ
うにすれば、工具保持軸を含む切削工具保持部と含まな
い切削工具保持部とにおいて、切削液の供給について
は、少なくとも切削液供給源から第2液通路に至るまで
の構成を共通にすることができる。 (2)前記接続装置が、前記装置本体に軸方向に摺動可
能に嵌合され、装置本体と前記刃物台との接近時に刃物
台に形成された前記第2液通路の開口周辺に当接可能な
先端面と、その先端面に開口する接続通路とを備えた継
手部材と、その継手部材を装置本体から突出する向きに
付勢するばね部材と、継手部材が最も突出した突出端位
置にある状態では前記接続通路と前記第1液通路とを遮
断する閉状態にあり、継手部材が前記ばね部材の付勢力
に抗して前記装置本体側へ押し込まれた状態では接続通
路と第1液通路とを連通させる開状態となる開閉弁と、
前記第1液通路内の液圧に基づいて前記継手部材に突出
方向の付勢力を付与する液圧付勢装置とを含む (1)項に
記載のタレット装置(請求項2)。本態様のタレット装
置においては、刃物台が装置本体から離間させられ、装
置本体に対する相対回転が可能にされた状態では、継手
部材が突出端位置へ移動し、開閉弁が接続通路と第1液
通路とを遮断するため、継手部材から切削液が漏れるこ
とはない。また、継手部材は刃物台から離間しており、
刃物台の回転を妨げることはない。刃物台が装置本体に
対して回転させられ、複数の切削工具保持部のうち第2
液通路を有するものが作用位置に位置決めされた後、刃
物台が装置本体に接近させられるとき、刃物台に形成さ
れた第2液通路の開口周辺が継手部材に当接し、第2液
通路と接続通路とが接続される。刃物台が更に装置本体
に接近させられれば、継手部材がばね部材の付勢力に抗
して装置本体側へ押し込まれ、開閉弁が開状態とされて
接続通路と第1液通路とが連通させられ、接続通路を介
して第1液通路と第2液通路とが連通させられる。加工
時にはこれら通路を通って切削液が供給されるのである
が、継手部材には、ばね部材の付勢力に加えて液圧付勢
装置により突出方向の付勢力が付与されているため、継
手部材の先端面は第2液通路の開口周辺に十分強く当接
させられ、それらの間から切削液が漏れることが良好に
防止される。継手部材の先端面と第2液通路の開口周辺
との間がシール部材によりシールされていれば、切削液
の漏れが確実に防止される。シール部材によりシールさ
れていなくても、切削液の漏れは極く僅かで済むように
される。接続通路を通って第2液通路に供給される切削
液の液圧は、継手部材を第2液通路の開口周辺から離間
させる向きに作用する。この力が継手部材の先端面を第
2液通路の開口周辺に押し付ける力よりも大きければ、
継手部材の先端面が第2液通路の開口周辺から離間し、
両者の間から切削液が漏れる。穴加工工具が、例えば、
ガンドリル,ガイドリーマのように、内部の液通路に比
較的高い圧力で切削液を供給する必要があるものである
場合には、切削液の液圧が特に高くされるため、継手部
材の先端面を第2液通路の開口周辺から離間させる向き
の力が大きくなる。それに対し、液圧付勢装置が設けら
れ、継手部材に突出方向の付勢力が付与されれば、切削
液の液圧が高くなるに従って継手部材の先端面の第2液
通路の開口周辺への押付力も増大し、切削液の漏れが生
ずることが良好に防止されるため、圧力の高い切削液を
供給することができる。切削液の液圧が高いほど、継手
部材を第2液通路の開口周辺から離間させようとする力
が大きくなるが、液圧付勢装置をそれよりも大きい付勢
力を継手部材に付与するものとしておけば、確実に継手
部材を先端面が第2液通路の開口周辺に当接した状態に
保つことができるのである。液圧付勢装置は切削液の液
圧を利用しており、継手部材に十分に大きな付勢力を容
易に付与することができる。また、液圧付勢装置は、切
削液の供給時には継手部材に液圧に基づいて付勢力を付
与するが、液圧が作用しない状態では継手部材に付勢力
を付与しないため、継手部材の装置本体側への押込みを
容易に行うことができる。第1液通路は切削液供給源に
接続されているが、継手部材が装置本体側へ押し込ま
れ、開閉弁が開状態とされる際、切削液供給源から第1
液通路への切削液の供給が開始されていないようにすれ
ば、継手部材には液圧付勢装置の付勢力が付与されず、
ばね部材の付勢力のみに抗して装置本体側へ押し込むこ
とができるのである。 (3)前記第2液通路が、前記刃物台に設けられた切削
液噴射ノズル取付部に連通した (1)項または (2)項に記
載のタレット装置。本態様のタレット装置においては、
切削液噴射ノズル取付部に切削液噴射ノズルを取り付
け、切削工具の外側から切削液を供給することができ
る。切削工具が回転切削工具でない場合は勿論、第2液
通路に対応して設けられた切削工具保持部が工具保持軸
を含み、回転切削工具が保持される場合でも、回転切削
工具の外側から切削液を供給することができるのであ
る。その場合、回転切削工具は、内部に液通路を有し、
回転切削工具の内側からの切削液供給が可能なものであ
っても、内部に液通路を有さず、内からの切削液の供給
が不可能なものであってもよい。 (4)さらに、前記切削液噴射ノズル取付部と前記工具
挿入穴とを択一的に閉塞する閉塞手段を含む (3)項に記
載の接続装置付タレット装置。切削工具の外側から切削
液を供給するべく、切削液噴射ノズル取付部に切削液噴
射ノズルを取り付ける場合には、工具挿入穴が閉塞さ
れ、切削液が工具挿入穴から流出することが防止され
る。回転切削工具の内部から切削液を供給する場合に
は、切削液噴射ノズル取付部が閉塞され、工具挿入穴か
ら回転切削工具内部を通って切削液が供給されるように
される。工具挿入穴は、発明の実施の形態において説明
するように、回転切削工具の工具挿入穴への挿入限度を
規定する挿入限度規定部材であって、挿入限度を調節可
能な調節機能付挿入限度規定部材により閉塞してもよ
く、挿入限度規定部材とは別の部材により閉塞してもよ
い。前者の場合、部品点数が少なくて済み、切削工具保
持部の構成を簡単にすることが可能である。 (5)さらに、前記第2液通路に、切削液噴射ノズルと
前記工具保持軸の工具挿入穴とが選択的に接続可能であ
る (1)ないし (3)項のいずれか1つに記載のタレット装
置。切削工具の外側から切削液を供給する場合には、第
2液通路に切削液噴射ノズルが接続され、回転切削工具
の内側から切削液を供給する場合には、第2液通路に工
具挿入穴が接続される。 (6)さらに、前記工具保持軸の回転を許容しつつ前記
第2液通路と前記工具挿入穴との連通状態を保つ連通状
態保持装置を含む (1)ないし (5)項のいずれか1つに記
載のタレット装置。加工時には、回転により工具保持軸
と第2液通路との位相が変わるが、連通状態保持装置に
より、切削液が供給される状態に保たれる。 (7)第1部材に形成された第1液通路を第2部材に形
成された第2液通路に接続する接続装置であって、前記
第1部材に軸方向に摺動可能に嵌合され、その第1部材
と前記第2部材との接近時に第2部材の前記第2液通路
の開口周辺に当接可能な先端面と、その先端面に開口す
る接続通路とを備えた継手部材と、その継手部材を第1
部材から突出する向きに付勢するばね部材と、継手部材
が最も突出した突出端位置にある状態では前記接続通路
と前記第1液通路とを遮断する閉状態にあり、継手部材
が前記ばね部材の付勢力に抗して前記第1部材側へ押し
込まれた状態では接続通路と第1液通路とを連通させる
開状態となる開閉弁と、前記第1液通路内の液圧に基づ
いて前記継手部材に突出方向の付勢力を付与する液圧付
勢装置とを含む開閉弁付接続装置(請求項3)。本態様
の接続装置については、 (2)項に記載のタレット装置の
接続装置の説明において装置本体を第1部材と読み替
え、刃物台を第2部材と読み替えれば、そのまま当ては
まる。第1部材および第2部材はそれぞれ、タレット装
置の装置本体および刃物台に限らず、それぞれ第1液通
路、第2液通路を有し、互いに接近,離間させられる部
材であればよい。 (8)前記開閉弁がスプール弁である (7)項に記載の開
閉弁付接続装置。 (9)前記開閉弁がシート弁である (7)項に記載の開閉
弁付接続装置。 (10)前記液圧付勢装置が、ハウジングと、そのハウ
ジングに摺動可能に嵌合されたピストンと、前記ハウジ
ング内に前記第1液通路の液圧を導き、前記ピストン
の、前記先端面とは反対向きの受圧面に作用させる液圧
導入通路とを含む (7)ないし (9)項のいずれか1つに記
載の開閉弁付接続装置。 (11)前記ピストンと前記継手部材とが一体に構成さ
れた(10)項に記載の開閉弁付接続装置。ピストンの直径
を継手部材の直径より大きくし、液圧付勢装置が継手部
材に付与する付勢力を大きくすることができる。 (12)前記継手部材自体が前記ピストンとして機能す
る(10)項に記載の開閉弁付接続装置。継手部材自体がピ
ストンとして機能し、継手部材の直径がピストンの直径
であっても、継手部材に突出方向の付勢力を付与するこ
とができる。 (13)装置本体と、その装置本体により回転軸線まわ
りに回転可能かつ回転軸線に平行な方向に移動可能に保
持され、複数の切削工具保持部を有する刃物台と、その
刃物台を装置本体に接近させ、装置本体に対して相対回
転不能に固定する一方、装置本体から離間させ、装置本
体に対する相対回転を可能にするクランプ装置と、その
クランプ装置が刃物台の装置本体に対する相対回転を可
能にしている状態において、刃物台を装置本体に対して
回転させ、前記複数の切削工具保持部の各々を予め定め
られた作用位置に選択的に位置決めするタレット回転装
置と、前記装置本体に形成された第1液通路と前記刃物
台に形成された第2液通路とを接続する接続装置とを含
み、かつ、その接続装置が、前記装置本体に軸方向に摺
動可能に嵌合され、装置本体と前記刃物台との接近時に
刃物台に形成された前記第2液通路の開口周辺に当接可
能な先端面と、その先端面に開口する接続通路とを備え
た継手部材と、その継手部材を装置本体から突出する向
きに付勢するばね部材と、継手部材が最も突出した突出
端位置にある状態では前記接続通路と前記第1液通路と
を遮断する閉状態にあり、継手部材が前記ばね部材の付
勢力に抗して前記装置本体側へ押し込まれた状態では接
続通路と第1液通路とを連通させる開状態となる開閉弁
と、前記第1液通路内の液圧に基づいて前記継手部材に
突出方向の付勢力を付与する液圧付勢装置とを含むタレ
ット装置。本態様のタレット装置においては、切削工具
保持部により保持される切削工具は、全部が回転切削工
具でもよく、全部が非回転切削工具でもよく、一部が回
転切削工具であって、残りが非回転切削工具でもよい。
複数の切削工具保持部のうち、少なくとも一部の切削工
具保持部について、第2液通路を経て切削液が供給され
て切削工具に供給される。いずれにしても、(2) 項に記
載の接続装置におけると同様に、圧力の高い切削液が供
給されても、継手部材は第2液通路の開口周辺に十分強
く押し付けられた状態に保たれ、切削液の漏れが良好に
防止される。本態様のタレット装置においては、前記
(1), (3) 〜 (6)項にそれぞれ記載のタレット装置およ
び (8)〜(12)項にそれぞれ記載の接続装置の各特徴を採
用し得る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1において10は主軸台で
あり、主軸台10には主軸12が回転可能に設けられて
いる。主軸12にはチャック14が設けられており、被
加工物16を把持,開放する。主軸12は回転角度の制
御が可能であり、被加工物16を任意の方向へ任意の角
度回転させることができる。主軸台10に隣接してタレ
ット装置20が設けられており、これら主軸台10およ
びタレット装置20がタレット旋盤を構成している。タ
レット装置20は、主軸12の回転軸線(以下、主軸回
転軸線と称する)に平行な方向と、水平面内において主
軸回転軸線と直角な方向とに移動する移動台22を有し
ており、移動台22上には、タレットハウジング24が
位置を固定して設けられている。
【0006】タレットハウジング24により、刃物台2
6が、水平面内において主軸回転軸線と直交する軸線ま
わりに回転可能かつ自身の回転軸線28(図1に一点鎖
線で示す。以下、刃物台回転軸線28と称する。)に平
行な方向に移動可能に保持されている。刃物台26は断
面形状が円形を成し、刃物台回転軸線28を中心とする
一円周上に10個の切削工具保持部30が等角度間隔に
設けられている(図1には、2個の切削工具保持部30
が代表的に図示されている)。
【0007】刃物台26は、図示しないクランプ装置に
よりタレットハウジング24に固定される。クランプ装
置は、付勢手段の一種たる弾性部材であって、刃物台2
6をタレットハウジング24に接近する向きに付勢し、
タレットハウジング24に引き付ける引込部材たるばね
部材,位置決め手段の一種であるかみあいクラッチおよ
びばね部材による刃物台26のクランプを解除するクラ
ンプ解除機構を備えている。刃物台26は、ばね部材の
引込みにより、タレットハウジング24に接近させられ
るとともに、かみあいクラッチにより位置決めされ、タ
レットハウジング24に対して相対回転不能に固定され
る一方、クランプ解除機構によりばね部材の付勢力に抗
してタレットハウジング24から離間させられ、タレッ
トハウジング24に対する相対回転を可能にされる。刃
物台26は、クランプ装置が刃物台26のタレットハウ
ジング24に対する相対回転を可能にしている状態にお
いて、タレット回転装置(図示省略)によりタレットハ
ウジング24に対して回転させられ、前記複数の切削工
具保持部30の各々が予め定められた作用位置に選択的
に位置決めされる。作用位置は、切削工具保持部30
が、主軸回転軸線に平行な方向において、最も主軸台1
0側に位置する位置である。これらクランプ装置および
タレット回転装置は、よく知られた装置であり、図示お
よび詳細な説明は省略する。
【0008】切削工具保持部30の1つを図2に基づい
て説明する。刃物台26には、刃物台回転軸線28に平
行な方向に貫通する貫通孔40が形成されており、貫通
孔40内には軸保持体42が嵌合され、固定されてい
る。軸保持体42は、製作の都合上、複数の部材が組み
付けられて成り、組付け後は一体の部材として機能す
る。軸保持体42は、概して円筒状を成し、複数の軸受
44を介して工具保持軸46を刃物台回転軸線28と平
行な軸線まわりに回転可能に支持している。この切削工
具保持部30には、工具保持軸46が、水平面内におい
て主軸回転軸線と直角な軸線まわりに回転可能に設けら
れているのである。
【0009】工具保持軸46のタレットハウジング24
側の端部には、被駆動部材48が固定手段の一種である
図示しないボルトによって同心に固定されるとともに、
これら工具保持軸46と被駆動部材48との間にはキー
49が設けられ、被駆動部材48から工具保持軸46へ
回転トルクが伝達されるようにされている。工具保持軸
46は、回転駆動装置50(図1参照)により回転させ
られる。回転駆動装置50はタレットハウジング24の
作用位置に対応する位置に設けられており、タレットハ
ウジング24と一体的に設けられた駆動軸ハウジング5
2内に駆動軸(図示省略)が刃物台回転軸線28と平行
な軸線まわりに回転可能に、かつ、作用位置に位置決め
された切削工具保持部30の工具保持軸46と同心とな
る位置に設けられている。回転駆動装置50は移動台2
2上に設けられているのである。作用位置に位置決めさ
れた切削工具保持部30の工具保持軸46に固定の被駆
動部材48と、回転駆動装置50の駆動軸に設けられた
駆動部材(図示省略)とは、図示しない連結装置により
回転伝達可能な状態に連結され、回転駆動装置50によ
って被駆動部材48が回転させられるとともに工具保持
軸46が回転させられる。
【0010】工具保持軸46の内部には、被駆動部材4
8が固定された側とは反対側の端面に開口する有底の工
具挿入穴54が形成されており、その開口部にはコレッ
トチャック56が設けられ、穴加工工具の一種である液
通路付ドリル58(図2参照)を保持している。液通路
付ドリル58は、内部に軸線上を貫通する液通路60が
形成されたドリルである。
【0011】工具挿入穴54の一部は、図2に示すよう
に雌ねじ穴68とされ、切削液供給用アジャストねじ7
0が螺合されている。切削液供給用アジャストねじ70
には、中心を貫通する液通路72が形成されるととも
に、工具係合部たる六角形断面の係合穴74が形成され
ている。また、係合穴74が形成された側の端部にはO
リング76が嵌合されている。なお、雌ねじ穴68およ
び切削液供給用アジャストねじ70は、細かく精度良く
形成されており、切削液供給用アジャストねじ70と雌
ねじ穴68との間からの液漏れは、無視できるほどであ
り、実質的にない。
【0012】液通路付ドリル58の工具保持軸46への
取付け時には、コレットチャック56がアンクランプ状
態とされ、液通路付ドリル58が工具挿入穴54に、切
削液供給用アジャストねじ70に当接するまで挿入され
る。挿入後、コレットチャック56がクランプ状態とさ
れて液通路付ドリル58が把持される。液通路付ドリル
58の後端面は平面状を成し、Oリング76に当接し、
液通路60と液通路72とが接続されるとともに、Oリ
ング76により液密が保持される。工具保持軸46の回
転は、コレットチャック56から液通路付ドリル58に
伝達される。切削液供給用アジャストねじ70の雌ねじ
穴68への螺合量の調節により、液通路付ドリル58の
工具挿入穴54への挿入深さが調節され、液通路付ドリ
ル58の刃先位置が調節される。
【0013】刃物台26には、切削工具保持部30に隣
接し、切削工具保持部30より外周側の部分に第2液通
路80が形成されている。この第2液通路80および前
記貫通孔40はそれぞれ、10個の切削工具保持部30
の各々について1つずつ設けられている。10個ずつの
貫通孔40および第2液通路80がそれぞれ、刃物台2
6に、刃物台回転軸線28を中心とする一円周上に等角
度間隔に設けられているのである。
【0014】第2液通路80は、刃物台26のタレット
ハウジング24側の端面と貫通孔40とに開口させられ
ている。刃物台26には管用テーパ雌ねじが形成された
雌ねじ穴82が設けられている。雌ねじ穴82は刃物台
26のタレットハウジング24とは反対側の端面に開口
させられており、第2液通路80は雌ねじ穴82に連通
させられている。刃物台26の雌ねじ穴82が形成され
た部分が切削液噴射ノズル取付部84であり、雌ねじ穴
82には管用テーパ雄ねじが形成されたプラグ86が螺
合され、切削液噴射ノズル取付部84が切削液の漏れな
く閉塞されている。
【0015】第2液通路80は、前記軸保持体42の周
壁を半径方向に貫通して形成された液通路90、軸保持
体42と工具保持軸46との間に形成された円環状の液
室92、互いに離れた2個の軸受44のインナレース9
4の間に設けられて工具保持軸46と一体的に回転する
スリーブ96に形成された複数の半径方向通路98、工
具保持軸46に形成され、工具挿入穴54の底面と雌ね
じ穴68との間の部分と半径方向通路98とを連通させ
る複数の半径方向通路100により、工具挿入穴54に
連通させられている。
【0016】なお、液室92内には一対のシール部材1
04が設けられ、切削液の漏れが防止されている。これ
らシール部材104は、米国ブサーク&シャンバン社か
らバリリップ(商品名)として販売されている市販のシ
ール部材であり、図8に示すように、メタルケース10
5,二重のシールリップ107およびエラストマガスケ
ット108を含む。工具保持軸46と一体的に回転する
スリーブ96のシールは、シールリップ107が切削液
の液圧によってスリーブ96にその半径方向において押
し付けられることによって為され、軸保持体42に対す
るシールは、メタルケース105の軸保持体42への圧
入により為され、メタルケース105とシールリップ1
07との間のシールはエラストマガスケット108によ
り確保されている。エラストマガスケット108は、N
BR(ニトリルブタジエンゴム)により作られており、
メタルケース105により挟まれている。シールリップ
107はターコン(商品名。熱可塑性プラスチックス)
により作られており、シール部材104は、2.45×
106 Pa(25kgf/cm2 )の液圧に耐えることができ
る。上記液通路90,液室92,半径方向通路98,1
00,シール部材104が連通状態保持装置106を構
成している。
【0017】10個の切削工具保持部30のうちの別の
1個においては、図3に示すように、図2に示す切削工
具保持部30におけると同様に、工具保持軸46が刃物
台回転軸線28と平行な軸線まわりに回転可能に設けら
れるとともに、内部に液通路を有さず、穴加工工具の一
種である液通路無ドリル110が保持されている。その
ため、雌ねじ穴68には閉塞用アジャストねじ112が
螺合されている。閉塞用アジャストねじ112は中実な
部材であり、一端部に工具係合部たる六角形断面の係合
穴114が設けられている。閉塞用アジャストねじ11
2は、前記切削液供給用アジャストねじ70と同様に細
かく、精度良く形成され、閉塞用アジャストねじ112
と雌ねじ穴68との間からの液漏れは、無視できるほど
であり、実質的になく、工具挿入穴54から切削液が漏
れることはない。前記プラグ86および閉塞用アジャス
トねじ112が閉塞手段を構成している。また、第2液
通路80に連通する雌ねじ穴82には、切削液噴射ノズ
ル116の管継手118が螺合され、切削液噴射ノズル
取付部84に切削液噴射ノズル116が取り付けられて
いる。
【0018】切削工具保持部30の別の態様を図4に基
づいて説明する。この切削工具保持部30には、工具保
持軸120が、水平面内において刃物台回転軸線28と
直角な軸線まわりに回転可能に設けられている。工具保
持軸120は、工具保持軸120を含む切削工具保持部
30が作用位置に位置決めされた状態で、主軸回転軸線
と平行となる。この切削工具保持部30に設けられた軸
保持体122は、組立の都合上、複数の部材が一体的に
組み付けられて成り、組付後は一体の部材として機能す
る。軸保持体122には、貫通孔40に嵌合される嵌合
部124と、嵌合部124の貫通孔40からタレットハ
ウジング24とは反対側への突出端に設けられて工具保
持軸120を保持する保持部126とを有する。
【0019】保持部126内には、刃物台回転軸線28
と直角に延び、保持部126を貫通する貫通孔128が
形成され、嵌合部124内には、貫通孔128と直交
し、嵌合部124のタレットハウジング24側の端面に
開口する嵌合孔130が形成されている。貫通孔128
には複数の軸受134を介して工具保持軸120が、刃
物台回転軸線28と直角な軸線まわりに回転可能に保持
されている。
【0020】工具保持軸120には、かさ歯車138が
固定されるとともに、別のかさ歯車140に噛み合わさ
れている。前記嵌合孔130内には、軸受142を介し
て回転軸144が刃物台回転軸線28と平行な軸線まわ
りに回転可能に保持されるとともに、その工具保持軸1
20側の端部にかさ歯車140が固定され、かさ歯車1
38と噛み合わされているのである。
【0021】回転軸144のかさ歯車140が固定され
た側とは反対側の端部には、被駆動部材146が図示し
ない固定手段の一種であるボルトによって同心に固定さ
れるとともに、これら回転軸144と被駆動部材146
との間にはキー148が設けられ、被駆動部材146か
ら回転軸144へ回転トルクが伝達されるようにされて
いる。切削工具保持部30が作用位置に位置決めされた
とき、被駆動部材146は回転駆動装置50の駆動軸と
同心となり、駆動軸に設けられた駆動部材と被駆動部材
146とは図示しない連結装置により回転伝達可能な状
態に連結され、被駆動部材146が回転駆動装置50に
より回転させられるとともに回転軸144が回転させら
れる。この回転は、かさ歯車138,140を介して工
具保持軸120に伝達され、工具保持軸120が主軸回
転軸線と平行な軸線まわりに回転させられる。
【0022】工具保持軸120内には、刃物台回転軸線
28から遠い側の端面に開口する有底の工具挿入穴15
0が形成されている。工具挿入穴150の一部は雌ねじ
穴152とされ、切削液供給用アジャストねじ154が
螺合されている。この切削液供給用アジャストねじ15
4には、前記切削液供給用アジャストねじ70と同様
に、中心を軸線方向に貫通する液通路156,工具係合
用の係合穴158が形成されるとともに、Oリング16
0が嵌合されている。また、工具挿入穴150の開口部
にはコレットチャック162が設けられており、液通路
付ドリル58が保持されている。
【0023】工具保持軸120内にはまた、工具挿入穴
150が開口する側とは反対側の端面に開口し、工具挿
入穴150に連通する液通路168が形成されている。
液通路168の開口は、軸保持体122の保持部126
に固定されたカバー170により覆われており、カバー
170と工具保持軸120との間には、液通路168の
開口を覆う液室172が設けられている。カバー170
にはまた、管用テーパ雌ねじが形成された雌ねじ穴17
4が設けられており、液室172は、接続ホース176
により第2液通路80に接続されている。接続ホース1
76の両端部にそれぞれ取り付けられた管継手178,
179は、雌ねじ穴174,82に螺合され、液室17
2と第2液通路80とが接続されているのである。
【0024】なお、工具保持軸120と軸保持体122
の保持部126との間にはシール部材180が設けら
れ、カバー170と軸保持体122との間にはOリング
181が設けられて切削液の漏れが防止されている。シ
ール部材180は、前記米国ブサーク&シャンバン社製
のバリリップが使用され、前記シール部材104と同様
に構成されており、2.45×106 Pa(25kgf/cm
2 )の液圧に耐えることができる。これらカバー17
0,液室172,シール部材180,Oリング181が
連通状態保持装置182を構成している。
【0025】10個の切削工具保持部30のうちの別の
1個は、図5に示すように、図4に示す切削工具保持部
30におけると同様に、刃物台回転軸線28と直角な軸
線まわりに回転可能な工具保持軸120を含むととも
に、内部に液通路を有さない液通路無ドリル110が保
持されている。この切削工具保持部30においては、カ
バー170の雌ねじ穴174に、管用テーパ雄ねじが形
成されたプラグ184が螺合されて液室172、ひいて
は工具挿入穴150が閉塞されるとともに、雌ねじ穴8
2に切削液噴射ノズル186が管継手188により、切
削液の漏れなく取り付けられている。
【0026】その他の6個の切削工具保持部30は、図
2ないし図5にそれぞれ示す切削工具保持部30のいず
れかと同様に構成され、液通路付ドリル58あるいは液
通路無ドリル110が保持されており、第2液通路80
を経て切削液が供給される。
【0027】タレットハウジング24の作用位置に対応
する位置には、図1に示すように、開閉弁付接続装置1
90が設けられている。開閉弁付接続装置190は移動
台22上に設けられているのである。図6に示すよう
に、開閉弁付接続装置190の接続ハウジング192
は、接続ハウジング本体194を含む。接続ハウジング
本体194には、刃物台回転軸線28と平行な方向に貫
通する貫通孔196が形成されている。貫通孔196は
段付状を成し、その大径孔部198の開口はプラグ20
0が嵌合されて閉塞されており、これらプラグ200お
よび接続ハウジング本体194が接続ハウジング192
を構成している。この開閉弁付接続装置190の接続ハ
ウジング192,前記回転駆動装置50の駆動軸ハウジ
ング52および前記タレットハウジング24は一体的に
設けられ、タレット装置20のタレット本体である装置
本体202を構成している。前記図示しないクランプ装
置およびタレット回転装置は、装置本体202に設けら
れている。
【0028】貫通孔196の小径孔部204には、継手
部材206が軸方向に摺動可能に嵌合されている。継手
部材206は、硬質ゴム製のシールリング208を含
み、シールリング208の端面が継手部材206の先端
面210を構成している。継手部材206内には、先端
面210に開口し、軸方向に延びる接続通路212が形
成されている。
【0029】継手部材206内にはまた、接続通路21
2に連通し、継手部材206の直径方向に延びる液通路
214および継手部材206の外周面に開口し、液通路
214に連通する円環状通路216が形成されている。
継手部材206の円環状通路216が設けられた部分の
両側はそれぞれ、一対のシール部材218によりシール
されて液密が保持されており、継手部材206のこれら
液通路214および円環状通路216が形成された部分
がスプールを構成し、接続ハウジング本体194の継手
部材206のスプールを構成する部分が嵌合された部分
と共に開閉弁220を構成している。開閉弁220はス
プール弁であるのである。
【0030】接続ハウジング本体194にはまた、小径
孔部204と外部とに開口する液通路224が形成され
ており、液通路224の外部への開口部には雌ねじ穴2
26が形成されている。この雌ねじ穴226には管用テ
ーパ雌ねじが形成され、図示しない接続ホースの管継手
が切削液の漏れなく螺合されており、液通路224が切
削液供給源(図示省略)に接続されている。切削液供給
源はポンプおよびリリーフ弁を含み、ポンプの作動によ
り切削液が供給される。接続ハウジング本体194は装
置本体202を構成しており、液通路224が第1液通
路を構成している。
【0031】継手部材206には、ピストン228が一
体的に設けられている。ピストン228は、継手部材2
06より大径であり、貫通孔196の大径孔部198に
シール部材230によりシールされて液密かつ摺動可能
に嵌合されている。それによりピストン228の継手部
材206側に大気圧室232が形成され、継手部材20
6とは反対側に液圧室234が形成されている。大気圧
室232は接続ハウジング本体194に形成された通路
236によって大気に解放されている。
【0032】液圧室234内には、付勢手段の一種であ
る弾性部材としてのばね部材240が収容されており、
ピストン228を介して継手部材206を接続ハウジン
グ192から突出する向きに付勢している。そのため、
開閉弁220は、継手部材206がばね部材240の付
勢により、図6に示すように接続ハウジング192から
最も突出した突出端位置にある状態では、円環状通路2
16が液通路224から外れ、接続通路212と第1液
通路を構成する液通路224とを遮断する閉状態にあ
り、継手部材206がばね部材240の付勢力に抗して
接続ハウジング192内へ押し込まれた状態では、円環
状通路216が液通路224と一致し、接続通路212
と第1液通路を構成する液通路224とを連通させる開
状態となる。継手部材206の突出端位置は、ピストン
228が大径孔部198の肩面244に当接することに
より規定される。
【0033】液圧室234は、接続ハウジング本体19
4内に形成された液圧導入通路250により、第1液通
路を構成する液通路224に接続されており、液通路2
24の液圧がピストン228の継手部材206の先端面
210とは反対向きの受圧面254に作用させられる。
接続ハウジング192のピストン228が嵌合された部
分により構成されるハウジング,ピストン228および
液圧導入通路250が液圧付勢装置256を構成してい
る。
【0034】次に作動を説明する。まず、図2に示す液
通路付ドリル58により被加工物16に加工を施す場合
を説明する。加工に使用される液通路付ドリル58を保
持する切削工具保持部30が作用位置になければ、刃物
台26は、クランプ装置のクランプ解除機構により、ば
ね部材の付勢力に抗してタレットハウジング24から離
間させられてクランプが解除され、タレットハウジング
24に対する相対回転を可能にされる。その状態で、刃
物台26はタレット回転装置によりタレットハウジング
24に対して回転させられ、液通路付ドリル58を保持
する切削工具保持部30が作用位置に位置決めされる。
【0035】刃物台26がタレットハウジング24に引
き付けられ、クランプされた状態では、図7に示すよう
に、継手部材206は接続ハウジング192内へ押し込
まれるとともに、先端面210が第2液通路80の開口
周辺に当接している。また、切削工具保持部30の作用
位置への位置決め時には、切削液供給源のポンプは停止
させられている。刃物台26がタレットハウジング24
から離間させられるのに伴って、継手部材206はばね
部材240の付勢により、図6に示すように突出端位置
へ移動する。この際、ポンプは停止させられているが、
図示しないタンクからポンプを経て液圧室234へ切削
液が吸い込まれ、継手部材206が突出端位置へ移動す
る。刃物台26がタレットハウジング24から離間させ
られ、タレットハウジング24に対する相対回転が可能
にされた状態では、継手部材206がばね部材240の
付勢により突出端位置へ移動し、開閉弁220が接続通
路212と液通路224とを遮断するため、継手部材2
06から切削液が漏れることはない。また、継手部材2
06は刃物台26から離間しており、刃物台26の回転
を妨げることはない。切削工具保持部30の位置決め
後、刃物台26はクランプ装置のばね部材によりタレッ
トハウジング24に引き付けられるとともに、かみあい
クラッチによって位置決めされ、タレットハウジング2
4に相対回転不能に固定される。
【0036】刃物台26のタレットハウジング24への
接近に伴って、刃物台26は開閉弁付接続装置190に
接近する。刃物台26がタレットハウジング24から離
間させられた状態では、刃物台26が継手部材206か
ら離れ、継手部材206が突出端位置にあって開閉弁2
20が閉状態とされているが、刃物台26のタレットハ
ウジング24への接近に伴って、図7に示すように、刃
物台26の第2液通路80の開口周辺に継手部材206
の先端面210が当接し、接続通路212と第2液通路
80とが接続される。刃物台26が更にタレットハウジ
ング24に接近させられれば、継手部材206がばね部
材240の付勢力に抗して接続ハウジング192内へ押
し込まれ、円環状通路216が液通路224と一致し、
開閉弁220が開状態となり、接続通路212が液通路
224に連通させられて、第2液通路80が接続通路2
12を介して液通路224に連通させられる。継手部材
206が接続ハウジング192内へ押し込まれるとき、
液圧室234内の切削液はリリーフ弁からタンクへ戻さ
れる。
【0037】切削工具保持部30の作用位置への位置決
めの後に、あるいは位置決めと並行して移動台22が移
動させられ、作用位置に位置決めされた切削工具保持部
30の液通路付ドリル58が、被加工物16に対して加
工を開始する加工開始位置へ移動させられる。その後、
工具保持軸46が回転駆動装置50により回転させられ
るとともに、移動台22により被加工物16に対して移
動させられ、液通路付ドリル58により、被加工物16
に水平面内において主軸回転軸線と直角な方向から加工
が施される。なお、被加工物16は加工時には回転させ
られず、停止させられたままである。被加工物16は、
非加工時に主軸10により回転させられて被加工部の割
出しが行われる。なお、タレット装置が、前記液通路付
ドリル58や液通路無ドリル110の他に、例えばバイ
トのように、回転しないで被加工物に加工を施す非回転
切削工具を保持して被加工物に加工を施すのであれば、
非回転切削工具による被加工物の加工時に、被加工物は
主軸により回転させられる。
【0038】加工時にはポンプが作動させられ、切削液
供給源から切削液が供給される。開閉弁220は開いて
おり、切削液は、液通路224,接続通路212,第2
液通路80,液通路90,液室92および半径方向通路
98,100を経て工具挿入穴54に供給され、更に、
切削液供給用アジャストねじ70内の液通路72および
液通路付ドリル58内の液通路60を通って液通路付ド
リル58と加工穴の底面との間に噴出させられる。
【0039】供給される切削液の圧力は2.45×10
6 Pa(25kgf/cm2 )とされており、切削液が十分な
量供給される。切削液は、切刃を冷却するとともに、切
粉を排出しつつ液通路付ドリル58の外周部に形成され
た図示しない溝を通って加工穴の外へ流れ出る。切削液
の圧力は高く、液室92内に設けられたシール部材10
4は液圧により、工具保持軸46と共に回転するスリー
ブ96に押し付けられ、スリーブ96との間に滑りが生
ずるが、十分に耐えることができる。
【0040】また、継手部材206には、ばね部材24
0の付勢力およびピストン228の受圧面254に作用
する液圧に基づく付勢力が接続ハウジング192から突
出する突出方向に作用する。液圧は継手部材206を先
端面210が第2液通路80の開口周辺から離間させる
向きにも作用するが、その液圧が作用する受圧面の面積
よりも、先端面210を第2液通路80の開口周辺に押
し付ける向きの液圧を受ける受圧面の面積の方が大き
く、継手部材206の先端面210は第2液通路80の
開口周辺に十分な強さで押し付けられるとともに、先端
面210はシールリング208の端面により構成されて
いるため、切削液の液圧が高くても、先端面210が第
2液通路80の開口周辺から離間して切削液の漏れが生
ずることはない。
【0041】なお、工具保持軸46は刃物台26に対し
て回転させられ、位相が変わるが、工具挿入穴54と第
2液通路80とは連通状態保持装置106により連通状
態に保持され、切削液が液通路付ドリル58に供給され
る。
【0042】加工が終了すれば、ポンプが停止させられ
て切削液の供給が止められ、移動台22が移動させられ
て液通路付ドリル58が被加工物16から離脱させられ
る。次に、別の切削工具(例えば、別の液通路付ドリル
58)により加工が行われるのであれば、切削工具保持
部30の作用位置決めへの位置決めが行われる。
【0043】液通路無ドリル110によって被加工物1
6に加工が施される場合には、液通路無ドリル110を
保持した切削工具保持部30が作用位置に位置決めされ
る。そして、刃物台26のタレットハウジング24への
接近に伴って、第2液通路80の開口周辺に継手部材2
06が当接させられるとともに、開閉弁220が開かれ
る。
【0044】加工時には、被駆動部材48,工具保持軸
46が回転させられて液通路無ドリル110が回転させ
られるとともに、切削液供給源から切削液が供給され
る。切削液は、切削液噴射ノズル116により液通路無
ドリル110の外側から供給される。液通路無ドリル1
10を保持する切削工具保持部30においては、工具挿
入穴54に閉塞用アジャストねじ112が螺合されてお
り、閉塞用アジャストねじ112は貫通孔を有しない中
実の部材であり、また、閉塞用アジャストねじ112は
雌ねじ穴68に精度良く螺合されている。それらの間か
らの液漏れは無視できるほどであって、実質的にないた
め、工具挿入穴54から切削液が漏れることはない。
【0045】図4に示す液通路付ドリル58により、主
軸回転軸線と平行な方向において被加工物16に加工が
施される場合には、その液通路付ドリル58を保持した
切削工具保持部30が作用位置に位置決めされ、刃物台
26のタレットハウジング24への接近に伴って、第2
液通路80の開口周辺に継手部材206の先端面210
が当接させられるとともに、開閉弁220が開かれる。
加工時には、被駆動部材146が回転させられるととも
に、その回転は回転軸144,かさ歯車138,140
を介して工具保持軸120に伝達され、液通路付ドリル
58が回転させられるとともに、移動台22の移動によ
り被加工物16に対して移動させられて加工を行う。切
削液は、第2液通路80,接続ホース176,液室17
2,液通路168,切削液供給用アジャストねじ154
に形成された液通路156,液通路付ドリル58内の液
通路60を通って、液通路付ドリル58と加工穴の底面
との間に噴出させられる。切削液の液圧は高く、シール
部材180は工具保持軸120に押し付けられて、工具
保持軸120との間に滑りが生ずるが、十分に耐えるこ
とができる。また、工具保持軸120は刃物台26に対
して回転するが、第2液通路80と工具挿入穴150と
は連通状態保持装置182により連通状態に保たれ、液
通路付ドリル58に切削液が供給される。
【0046】図5に示す液通路無ドリル110により被
加工物16に加工が施される場合には、液通路無ドリル
110を保持した切削工具保持部30が作用位置に位置
決めされる。加工時に切削液供給源から供給される切削
液は、第2液通路80に接続された切削液噴射ノズル1
86により、液通路無ドリル110の外側から供給され
る。この際、カバー170の雌ねじ穴174にはプラグ
184が螺合されていて、液室170や液通路168内
に埃等が進入することがない。工具保持軸120が主軸
回転軸線と平行な軸線まわりに回転させられてドリル5
8,110が被加工物16に加工を施す切削工具保持部
30においては、第2液通路80は、刃物台26の内部
において工具挿入穴150とつながっておらず、ホース
176によって刃物台26の外から工具挿入穴150に
接続されるため、第2液通路80に切削液噴射ノズル1
86を接続し、切削液噴射ノズル86によって液通路無
ドリル110の外側から切削液を供給するときには、工
具挿入穴150から切削液が漏れないようにする必要が
なく、アジャストねじは液通路を有するものでよく、切
削液供給用アジャストねじ154が用いられる。図3に
示す切削工具保持部30において工具保持軸46に液通
路無ドリル110を保持させる場合のように、中実な閉
塞用アジャストねじを用いなくてもよいのであり、工具
保持軸120により保持される回転切削工具が内部に液
通路を有するものであっても、有さないものであって
も、共通のアジャストねじを用いることができる。
【0047】なお、上記実施形態において開閉弁220
はスプール弁とされていたが、図9に示す開閉弁270
のようにシート弁としてもよい。開閉弁270を備えた
開閉弁付接続装置272の接続ハウジング274を構成
する接続ハウジング本体276内には、段付状の貫通孔
278が形成され、小径孔部280に継手部材282が
軸方向に摺動可能に嵌合されている。継手部材282は
段付状を成し、大径部284においてシール部材286
によりシールされて小径孔部280に摺動可能に嵌合さ
れている。継手部材282は前記実施形態の継手部材2
06と同様にシールリング288を含み、シールリング
288の端面が先端面290を構成している。継手部材
282の小径部292と小径孔部280との間には円環
状の液室294が設けられており、継手部材282内に
は、先端面290に開口し、液室294に連通した接続
通路296が形成されている。
【0048】継手部材282の小径部292には、開閉
弁270の弁子300が一体的に設けられている。弁子
300の外周面は、小径部292から離れるほど直径が
漸増するテーパ状を成し、貫通孔278の大径孔部30
2内に収容されている。大径孔部302の開口はプラグ
304により閉塞され、接続ハウジング本体276と共
に接続ハウジング274を構成している。また、大径孔
部302と小径孔部280との境界部分には、弁子30
0のテーパに対応するテーパ状の弁座306が形成され
ている。弁子300には、ピストン310が一体的に設
けられている。ピストン310は継手部材282の大径
部284より大径であり、継手部材282は大径孔部3
02内に収容された付勢手段の一種である弾性部材とし
てのばね部材312により、ピストン310を介して接
続ハウジング本体276から突出する向きに付勢されて
いる。さらに、大径孔部302は、接続ハウジング本体
276内に形成された液通路314により、切削液供給
源に接続されている。液通路314が第1液通路を構成
するとともに、液圧導入通路を構成しており、第1液通
路の液圧は、ピストン310の継手部材282の先端面
290とは反対向きの受圧面316に作用する。接続ハ
ウジング274のピストン310が嵌合された部分,ピ
ストン310および液通路314が液圧付勢装置318
を構成している。
【0049】本開閉弁付接続装置272を備えたタレッ
ト装置において刃物台26がタレットハウジングに接近
させられるとき、先端面290が刃物台26の第2液通
路80の開口周辺に当接し、第2液通路80と接続通路
296とが接続される。そして、更に刃物台26がタレ
ットハウジングに接近させられれば、継手部材282が
ばね部材312の付勢力に抗して接続ハウジング本体2
76内に押し込まれるとともに、弁子300が弁座30
6から離間し、大径孔部302と液室294とが連通さ
せられ、液通路314と第2液通路80とが連通させら
れる。そのため、加工時に切削液供給源から供給される
切削液は、液通路314,大径孔部302,液室29
4,接続通路296を通って第2液通路80に供給さ
れ、切削工具の内側あるいは外側から切削工具に供給さ
れる。継手部材282には、ばね部材312の付勢力に
加えて、ピストン310の受圧面316に作用する液圧
に基づく付勢力が突出方向に作用し、継手部材282の
先端面290が刃物台26の第2液通路80の開口周辺
に十分な強さで押し付けられる。切削液の液圧は、弁子
300および継手部材282に、先端面290が第2液
通路80の開口周辺から離れる向きにも作用するが、そ
の向きの液圧が作用する受圧面の面積よりも、継手部材
282を第2液通路80の開口周辺に押し付ける向きに
作用する液圧を受ける受圧面の面積の方が大きく、先端
面290が第2液通路80の開口周辺から離れて切削液
が漏れることはない。
【0050】前記実施形態においてタレット装置の刃物
台26は断面形状が円形を成し、刃物台26内に軸保持
体42,122が設けられていたが、断面形状が多角形
(例えば、八角形あるいは十角形等)を成す刃物台を有
するタレット装置にも本発明を適用することができる。
この刃物台は外周面に、多数の平面状の取付面を有し、
それら取付面にバイト等の非回転切削工具や穴加工工具
等の回転切削工具を取り付けるのであるが、前記実施形
態の切削工具保持部30および第2液通路80を一体的
なユニットとし、刃物台の取付面に対して着脱する。あ
るいは刃物台内部の多数の取付面の各々に対応する位置
にそれぞれ第2液通路を設け、切削工具保持部30のみ
をユニットとして刃物台に対して着脱してもよい。
【0051】また、前記実施形態において工具保持軸は
コレットチャックを有するものとされていたが、コレッ
トチャックを有する工具ホルダを工具保持軸とは別に設
け、工具ホルダを工具保持軸に対して相対回転不能かつ
軸方向に相対移動不能に取付け、取外しするとともに、
工具保持軸に取り付けられた工具ホルダに対して回転切
削工具を取付け、取外しするようにしてもよい。工具ホ
ルダは工具保持軸への取付け後は工具保持軸として機能
し、工具ホルダに設けられた工具挿入穴が工具保持軸の
工具挿入穴を構成する。この場合にも、工具保持軸に保
持された回転切削工具が、例えば内部に軸線方向に貫通
する液通路を有する穴加工工具であれば、第2液通路か
ら供給される切削液を工具保持軸から工具ホルダ内の工
具挿入穴へ供給し、穴加工工具の内側から切削液を供給
することができる。
【0052】さらに、図2および図3に示すように、刃
物台回転軸線と平行な軸線まわりに回転可能な工具保持
軸46を含む切削工具保持部30において、図4および
図5に示す切削工具保持部30におけるように、第2液
通路80と工具挿入穴54とをホース等の接続部材を用
いて刃物台26の外から連通させて切削液を供給しても
よい。接続部材は、第2液通路80側において、切削液
噴射ノズル取付部に接続してもよく、それとは別の部分
において第2液通路80に接続してもよい。また、図4
および図5に示す切削工具保持部30において、図2お
よび図3に示す切削工具保持部30におけるように、刃
物台26の内部において第2液通路80と工具挿入穴1
50とを連通させるようにしてもよい。
【0053】また、回転切削工具が内部に液通路を有す
るものであっても、切削液噴射ノズル取付部に取り付け
られて第2液通路に接続された切削液噴射ノズルによ
り、回転切削工具の外から切削液を供給するようにして
もよい。
【0054】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である開閉弁付接続装置を備
え、本発明の実施形態であるタレット装置を主軸台と共
に概略的に示す平面図である。
【図2】上記タレット装置の構成要素である刃物台に設
けられた切削工具保持部の1つを示す平面断面図であ
る。
【図3】上記刃物台に設けられた切削工具保持部の別の
1つを示す平面断面図である。
【図4】上記刃物台に設けられた切削工具保持部の更に
別の1つを示す平面断面図である。
【図5】上記刃物台に設けられた切削工具保持部の更に
別の1つを示す平面断面図である。
【図6】上記タレット装置に設けられた開閉弁付接続装
置の継手部材が第2液通路から離間させられるととも
に、開閉弁が閉じた状態を示す側面断面図である。
【図7】上記開閉弁付接続装置の継手部材が第2液通路
の開口周辺に当接させられるとともに、開閉弁が開いた
状態を示す側面断面図である。
【図8】上記切削工具保持部において工具保持軸のシー
ルに用いられるシール部材を示す正面断面図である。
【図9】本発明の別の実施形態である開閉弁付接続装置
を示す側面断面図である。
【符号の説明】
20:タレット装置 26:刃物台 30:切削工
具保持部 46:工具保持軸 54:工具挿入穴
58:液通路付ドリル 80:第2液通路110:
液通路無ドリル 120:工具保持軸 150:工
具挿入穴190:開閉弁付接続装置 202:装置本
体 206:継手部材 210:先端面 21
2:接続通路 220:開閉弁 228:ピストン
240:ばね部材 250:液圧導入通路 25
6:液圧付勢装置 270:開閉弁 272:開閉
弁接続装置 282:継手部材 290:先端面
296:接続通路 312:ばね部材 318:
液圧付勢装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、 その装置本体により回転軸線まわりに回転可能かつ回転
    軸線に平行な方向に移動可能に保持され、複数の切削工
    具保持部を有する刃物台と、 その刃物台を装置本体に接近させ、装置本体に対して相
    対回転不能に固定する一方、装置本体から離間させ、装
    置本体に対する相対回転を可能にするクランプ装置と、 そのクランプ装置が刃物台の装置本体に対する相対回転
    を可能にしている状態において、刃物台を装置本体に対
    して回転させ、前記複数の切削工具保持部の各々を予め
    定められた作用位置に選択的に位置決めするタレット回
    転装置と、 前記装置本体に形成された第1液通路と前記刃物台に形
    成された第2液通路とを接続する接続装置とを含み、か
    つ、前記複数の切削工具保持部の少なくとも1つが、切
    削工具が挿入される工具挿入穴を備えて前記刃物台に回
    転可能に保持された工具保持軸を含み、かつ、前記第2
    液通路が前記工具保持軸の工具挿入穴に連通したことを
    特徴とするタレット装置。
  2. 【請求項2】 前記接続装置が、 前記装置本体に軸方向に摺動可能に嵌合され、装置本体
    と前記刃物台との接近時に刃物台に形成された前記第2
    液通路の開口周辺に当接可能な先端面と、その先端面に
    開口する接続通路とを備えた継手部材と、 その継手部材を装置本体から突出する向きに付勢するば
    ね部材と、 継手部材が最も突出した突出端位置にある状態では前記
    接続通路と前記第1液通路とを遮断する閉状態にあり、
    継手部材が前記ばね部材の付勢力に抗して前記装置本体
    側へ押し込まれた状態では接続通路と第1液通路とを連
    通させる開状態となる開閉弁と、 前記第1液通路内の液圧に基づいて前記継手部材に突出
    方向の付勢力を付与する液圧付勢装置とを含むことを特
    徴とする請求項1に記載のタレット装置。
  3. 【請求項3】 第1部材に形成された第1液通路を第2
    部材に形成された第2液通路に接続する接続装置であっ
    て、 前記第1部材に軸方向に摺動可能に嵌合され、その第1
    部材と前記第2部材との接近時に第2部材の前記第2液
    通路の開口周辺に当接可能な先端面と、その先端面に開
    口する接続通路とを備えた継手部材と、 その継手部材を第1部材から突出する向きに付勢するば
    ね部材と、 継手部材が最も突出した突出端位置にある状態では前記
    接続通路と前記第1液通路とを遮断する閉状態にあり、
    継手部材が前記ばね部材の付勢力に抗して前記第1部材
    側へ押し込まれた状態では接続通路と第1液通路とを連
    通させる開状態となる開閉弁と、 前記第1液通路内の液圧に基づいて前記継手部材に突出
    方向の付勢力を付与する液圧付勢装置とを含むことを特
    徴とする開閉弁付接続装置。
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