JPH11207397A - 下水汚泥の固形燃料化方法 - Google Patents
下水汚泥の固形燃料化方法Info
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- JPH11207397A JPH11207397A JP10023865A JP2386598A JPH11207397A JP H11207397 A JPH11207397 A JP H11207397A JP 10023865 A JP10023865 A JP 10023865A JP 2386598 A JP2386598 A JP 2386598A JP H11207397 A JPH11207397 A JP H11207397A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
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- Treatment Of Sludge (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 周辺環境汚染を緩和し、施設建設費及びラン
ニングコストを低減でき、衛生管理上も有利な下水汚泥
の固形燃料化方法を提供すること。 【解決手段】 下水汚泥は、脱水汚泥貯溜設備に収容さ
れ、汚泥乾燥機に搬送され、乾燥される。下水汚泥は汚
泥乾燥機により水分が20〜40重量%程度の状態にさ
れる。次に、乾燥された下水汚泥は圧縮成形機に搬送さ
れ、汚泥乾燥機から圧縮成形機に搬送される途中で、下
水汚泥に対して生石灰が1〜5重量%程度添加される。
添加された生石灰は下水汚泥中の水分と反応し、消石灰
(水酸化カルシウム)或いは炭酸カルシウムに変化す
る。生石灰が添加された下水汚泥は、圧縮成形機に搬送
され、圧縮成形機によりペレット状に成型される。次
に、ペレット状に成型された下水汚泥は、仕上げ乾燥機
に搬送され、仕上げ乾燥機により、水分が15重量%以
下に乾燥され、これにより固形燃料が得られる。
ニングコストを低減でき、衛生管理上も有利な下水汚泥
の固形燃料化方法を提供すること。 【解決手段】 下水汚泥は、脱水汚泥貯溜設備に収容さ
れ、汚泥乾燥機に搬送され、乾燥される。下水汚泥は汚
泥乾燥機により水分が20〜40重量%程度の状態にさ
れる。次に、乾燥された下水汚泥は圧縮成形機に搬送さ
れ、汚泥乾燥機から圧縮成形機に搬送される途中で、下
水汚泥に対して生石灰が1〜5重量%程度添加される。
添加された生石灰は下水汚泥中の水分と反応し、消石灰
(水酸化カルシウム)或いは炭酸カルシウムに変化す
る。生石灰が添加された下水汚泥は、圧縮成形機に搬送
され、圧縮成形機によりペレット状に成型される。次
に、ペレット状に成型された下水汚泥は、仕上げ乾燥機
に搬送され、仕上げ乾燥機により、水分が15重量%以
下に乾燥され、これにより固形燃料が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は下水汚泥の固形燃料
化方法に関する。
化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水汚泥は一般に脱水処理され、含水率
60〜80%で排出される。そして、排出された汚泥は
そのまま或いは乾燥後、最終処分場に埋立処分するか、
汚泥焼却炉で助燃剤とともに焼却処理されている。
60〜80%で排出される。そして、排出された汚泥は
そのまま或いは乾燥後、最終処分場に埋立処分するか、
汚泥焼却炉で助燃剤とともに焼却処理されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、汚泥を最終処分
場に埋立処分する方法では、地下水汚染など埋立て地周
辺環境の汚染及び埋立て地容量の不足などの問題があ
る。また、汚泥を焼却する方法では、燃焼排ガスの塩化
水素、ダイオキシンなどによる周辺環境汚染及び施設建
設費並びにランニングコストが高いなどの問題を有して
いる。また、何れの場合にも、埋立て処分するまでの
間、あるいは焼却処分するまでの間、下水汚泥は細菌を
含み臭気を発生することから衛生管理上から何らかの対
策を施さなければならず、この点においてもコストが掛
かる問題があった。本発明は前記の汚泥を焼却する方法
を改善するものであり、本発明の目的は、周辺環境汚染
を緩和でき、しかも施設建設費及びランニングコストを
低減でき、さらには衛生管理上も有利な下水汚泥の固形
燃料化方法を提供することにある。
場に埋立処分する方法では、地下水汚染など埋立て地周
辺環境の汚染及び埋立て地容量の不足などの問題があ
る。また、汚泥を焼却する方法では、燃焼排ガスの塩化
水素、ダイオキシンなどによる周辺環境汚染及び施設建
設費並びにランニングコストが高いなどの問題を有して
いる。また、何れの場合にも、埋立て処分するまでの
間、あるいは焼却処分するまでの間、下水汚泥は細菌を
含み臭気を発生することから衛生管理上から何らかの対
策を施さなければならず、この点においてもコストが掛
かる問題があった。本発明は前記の汚泥を焼却する方法
を改善するものであり、本発明の目的は、周辺環境汚染
を緩和でき、しかも施設建設費及びランニングコストを
低減でき、さらには衛生管理上も有利な下水汚泥の固形
燃料化方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、下水汚泥を乾燥してペレット状に成型するこ
とにより固形燃料を製造する方法であって、前記下水汚
泥を成型する工程の前に、下水汚泥に対して生石灰を1
〜5重量%程度添加するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、前記生石灰が、前記下水汚泥を成型す
る工程の前に下水汚泥に対して2〜4重量%程度添加さ
れることを特徴とする。また、本発明は、前記下水汚泥
を乾燥する工程では、下水汚泥に対して水分が20〜4
0重量%程度の状態とされることを特徴とする。また、
本発明は、前記ペレット状に成型された固形燃料が、さ
らに水分が5〜15重量%程度になるまで乾燥されるこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記添加された生石
灰が下水汚泥中の水分と反応して消石灰(水酸化カルシ
ウム)或いは炭酸カルシウムに変化し、固形燃料中に混
合されることを特徴とする。
本発明は、下水汚泥を乾燥してペレット状に成型するこ
とにより固形燃料を製造する方法であって、前記下水汚
泥を成型する工程の前に、下水汚泥に対して生石灰を1
〜5重量%程度添加するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、前記生石灰が、前記下水汚泥を成型す
る工程の前に下水汚泥に対して2〜4重量%程度添加さ
れることを特徴とする。また、本発明は、前記下水汚泥
を乾燥する工程では、下水汚泥に対して水分が20〜4
0重量%程度の状態とされることを特徴とする。また、
本発明は、前記ペレット状に成型された固形燃料が、さ
らに水分が5〜15重量%程度になるまで乾燥されるこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記添加された生石
灰が下水汚泥中の水分と反応して消石灰(水酸化カルシ
ウム)或いは炭酸カルシウムに変化し、固形燃料中に混
合されることを特徴とする。
【0005】本発明により得られた固形燃料では、低位
発熱量や高位発熱量が発現し、従来のように、下水汚泥
を焼却するに際しての助燃材が不要となり、施設建設費
やランニングコストを大幅に低減できる。また、固形燃
料を完全燃焼でき、添加された生石灰が下水汚泥中の水
分と反応して消石灰或いは炭酸カルシウムに変化し、固
形燃料の燃焼時、前記消石灰或いは炭酸カルシウムは塩
(CaCl2)となることから、塩化水素やダイオキシ
ンの発生が抑制され、環境汚染の問題を解消できる。ま
た、本発明により得られた固形燃料では、一般細菌数や
臭気濃度が大きく減少し、衛生管理上、取り扱い上、極
めて有利となる。
発熱量や高位発熱量が発現し、従来のように、下水汚泥
を焼却するに際しての助燃材が不要となり、施設建設費
やランニングコストを大幅に低減できる。また、固形燃
料を完全燃焼でき、添加された生石灰が下水汚泥中の水
分と反応して消石灰或いは炭酸カルシウムに変化し、固
形燃料の燃焼時、前記消石灰或いは炭酸カルシウムは塩
(CaCl2)となることから、塩化水素やダイオキシ
ンの発生が抑制され、環境汚染の問題を解消できる。ま
た、本発明により得られた固形燃料では、一般細菌数や
臭気濃度が大きく減少し、衛生管理上、取り扱い上、極
めて有利となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。下水汚泥は、まず、脱水汚泥貯溜設備に収容され
る。なお、この脱水汚泥貯溜設備は既存の設備が使用可
能である。そして、下水汚泥は、例えば、汚泥ホッパか
らコンベヤを介して汚泥乾燥機に搬送され、汚泥乾燥機
内において熱風にさらされ乾燥される。下水汚泥は、通
常、水分を70重量%程度含んでいるが、本発明では汚
泥乾燥機により水分が20〜40重量%程度の状態にさ
れる。
する。下水汚泥は、まず、脱水汚泥貯溜設備に収容され
る。なお、この脱水汚泥貯溜設備は既存の設備が使用可
能である。そして、下水汚泥は、例えば、汚泥ホッパか
らコンベヤを介して汚泥乾燥機に搬送され、汚泥乾燥機
内において熱風にさらされ乾燥される。下水汚泥は、通
常、水分を70重量%程度含んでいるが、本発明では汚
泥乾燥機により水分が20〜40重量%程度の状態にさ
れる。
【0007】次に、乾燥された下水汚泥は圧縮成形機に
搬送され、汚泥乾燥機から圧縮成形機に搬送される途中
で、下水汚泥に対して生石灰が1〜5重量%程度添加さ
れる。この場合、生石灰が約1重量%以下であると、燃
焼時に塩化水素やダイオキシンなどが発生し易く、生石
灰が約5重量%以下であると、燃焼時に灰の発生量が増
えるので、生石灰が1〜5重量%程度添加されると好ま
しく、生石灰が2〜4重量%程度添加されるとより好ま
しい。添加された生石灰は下水汚泥中の水分と反応し、
消石灰(水酸化カルシウム)或いは炭酸カルシウムに変
化する。
搬送され、汚泥乾燥機から圧縮成形機に搬送される途中
で、下水汚泥に対して生石灰が1〜5重量%程度添加さ
れる。この場合、生石灰が約1重量%以下であると、燃
焼時に塩化水素やダイオキシンなどが発生し易く、生石
灰が約5重量%以下であると、燃焼時に灰の発生量が増
えるので、生石灰が1〜5重量%程度添加されると好ま
しく、生石灰が2〜4重量%程度添加されるとより好ま
しい。添加された生石灰は下水汚泥中の水分と反応し、
消石灰(水酸化カルシウム)或いは炭酸カルシウムに変
化する。
【0008】このように生石灰が添加された下水汚泥
は、圧縮成形機に搬送され、圧縮成形機によりペレット
状に成型される。次に、ペレット状に成型された下水汚
泥は、仕上げ乾燥機に搬送され、仕上げ乾燥機内におい
て熱風にさらされ、水分が15重量%以下に乾燥され、
これにより、上記の消石灰(水酸化カルシウム)或いは
炭酸カルシウムが混合された固形燃料が得られる。この
場合、固形燃料中の水分が約15重量%以上である場
合、または、水分が約5重量%以下である場合には、形
態の安定性に劣り取り扱いが不便となるので、仕上げ乾
燥機により固形燃料中の水分を、5〜15重量%程度の
範囲にすることが好ましく、5〜10重量%程度の範囲
にすることがより好ましい。
は、圧縮成形機に搬送され、圧縮成形機によりペレット
状に成型される。次に、ペレット状に成型された下水汚
泥は、仕上げ乾燥機に搬送され、仕上げ乾燥機内におい
て熱風にさらされ、水分が15重量%以下に乾燥され、
これにより、上記の消石灰(水酸化カルシウム)或いは
炭酸カルシウムが混合された固形燃料が得られる。この
場合、固形燃料中の水分が約15重量%以上である場
合、または、水分が約5重量%以下である場合には、形
態の安定性に劣り取り扱いが不便となるので、仕上げ乾
燥機により固形燃料中の水分を、5〜15重量%程度の
範囲にすることが好ましく、5〜10重量%程度の範囲
にすることがより好ましい。
【0009】得られた固形燃料は、そのまま焼却炉で焼
却処分してもよく、あるいは、製袋機により袋に詰め、
焼却するまでの間、適宜箇所に保管してもよい。焼却炉
での固形燃料の燃焼時、固形燃料に混合された上記の消
石灰(水酸化カルシウム)或いは炭酸カルシウムは塩
(CaCl2)となる。
却処分してもよく、あるいは、製袋機により袋に詰め、
焼却するまでの間、適宜箇所に保管してもよい。焼却炉
での固形燃料の燃焼時、固形燃料に混合された上記の消
石灰(水酸化カルシウム)或いは炭酸カルシウムは塩
(CaCl2)となる。
【0010】下水汚泥と、本発明により得られた固形燃
料との成分の比較結果を図1に示し、性状の比較結果を
図2に示す。図1に示されるように、従来の添加剤なし
の下水汚泥に比べ、本発明により得られた固形燃料で
は、水分が減少し可燃分が増加することから低位発熱量
や高位発熱量が発現する。したがって、従来のように、
下水汚泥を焼却するに際しての助燃材が不要となり、施
設建設費やランニングコストを大幅に低減できる。ま
た、低位発熱量や高位発熱量が発現することから、固形
燃料を完全燃焼でき、しかも、固形燃料に混合された消
石灰(水酸化カルシウム)或いは炭酸カルシウムは塩
(CaCl2)となることから、塩化水素やダイオキシ
ンの発生が抑制され、環境汚染の問題を解消できる。ま
た、図2に示されるように、従来の添加剤なしの下水汚
泥や、下水汚泥に消石灰を3重量%添加したもの、石灰
粉を3重量%添加したものに比べて、本発明により得ら
れた固形燃料では、一般細菌数や臭気濃度が大きく減少
している。このことは、衛生管理上、取り扱い上、極め
て有利となり、したがって、下水汚泥の保管や運搬を、
コストを掛けることなく簡単に行なうことが可能とな
る。
料との成分の比較結果を図1に示し、性状の比較結果を
図2に示す。図1に示されるように、従来の添加剤なし
の下水汚泥に比べ、本発明により得られた固形燃料で
は、水分が減少し可燃分が増加することから低位発熱量
や高位発熱量が発現する。したがって、従来のように、
下水汚泥を焼却するに際しての助燃材が不要となり、施
設建設費やランニングコストを大幅に低減できる。ま
た、低位発熱量や高位発熱量が発現することから、固形
燃料を完全燃焼でき、しかも、固形燃料に混合された消
石灰(水酸化カルシウム)或いは炭酸カルシウムは塩
(CaCl2)となることから、塩化水素やダイオキシ
ンの発生が抑制され、環境汚染の問題を解消できる。ま
た、図2に示されるように、従来の添加剤なしの下水汚
泥や、下水汚泥に消石灰を3重量%添加したもの、石灰
粉を3重量%添加したものに比べて、本発明により得ら
れた固形燃料では、一般細菌数や臭気濃度が大きく減少
している。このことは、衛生管理上、取り扱い上、極め
て有利となり、したがって、下水汚泥の保管や運搬を、
コストを掛けることなく簡単に行なうことが可能とな
る。
【0011】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
下水汚泥を乾燥してペレット状に成型することにより固
形燃料を製造する方法において、前記下水汚泥を成型す
る工程の前に、下水汚泥に対して生石灰を1〜5重量%
程度添加するようにした。そのため、周辺環境汚染を緩
和でき、しかも施設建設費及びランニングコストを低減
でき、さらには一般細菌数や臭気濃度が大きく減少する
ことから、衛生管理上、取り扱い上、極めて有利とな
る。
下水汚泥を乾燥してペレット状に成型することにより固
形燃料を製造する方法において、前記下水汚泥を成型す
る工程の前に、下水汚泥に対して生石灰を1〜5重量%
程度添加するようにした。そのため、周辺環境汚染を緩
和でき、しかも施設建設費及びランニングコストを低減
でき、さらには一般細菌数や臭気濃度が大きく減少する
ことから、衛生管理上、取り扱い上、極めて有利とな
る。
【図1】下水汚泥と、本発明により得られた固形燃料と
の成分の比較結果を示す図である。
の成分の比較結果を示す図である。
【図2】下水汚泥と、本発明により得られた固形燃料と
の性状の比較結果を示す図である。
の性状の比較結果を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 下水汚泥を乾燥してペレット状に成型す
ることにより固形燃料を製造する方法であって、 前記下水汚泥を成型する工程の前に、下水汚泥に対して
生石灰を1〜5重量%程度添加するようにした、 ことを特徴とする下水汚泥の固形燃料化方法。 - 【請求項2】 前記生石灰は、前記下水汚泥を成型する
工程の前に下水汚泥に対して2〜4重量%程度添加され
ることを特徴とする請求項1記載の下水汚泥の固形燃料
化方法。 - 【請求項3】 前記下水汚泥を乾燥する工程では、下水
汚泥に対して水分が20〜40重量%程度の状態とされ
ることを特徴とする請求項1または2記載の下水汚泥の
固形燃料化方法。 - 【請求項4】 前記ペレット状に成型された固形燃料
は、さらに水分が5〜15重量%程度になるまで乾燥さ
れることを特徴とする請求項1、2または3記載の下水
汚泥の固形燃料化方法。 - 【請求項5】 前記添加された生石灰は下水汚泥中の水
分と反応して消石灰(水酸化カルシウム)或いは炭酸カ
ルシウムに変化し、固形燃料中に混合されることを特徴
とする請求項1、2,3または4記載の下水汚泥の固形
燃料化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023865A JPH11207397A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 下水汚泥の固形燃料化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023865A JPH11207397A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 下水汚泥の固形燃料化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11207397A true JPH11207397A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=12122346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10023865A Pending JPH11207397A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 下水汚泥の固形燃料化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11207397A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100387272B1 (en) * | 2002-05-06 | 2003-06-18 | Jungmin Construction Co Ltd | Method for pressing and pelletizing organic sludge, and apparatus therefor |
JP2009226354A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Jfe Engineering Corp | 有機性汚泥の処理方法 |
JP2010075772A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Gojo:Kk | 家畜糞尿の離水・乾燥処理システム |
JP2012255136A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-27 | Metawater Co Ltd | 汚泥燃料及びその製造方法 |
JP2015044919A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 株式会社小熊鉄工所 | 下水汚泥の固形燃料化方法及びその装置 |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP10023865A patent/JPH11207397A/ja active Pending
Cited By (5)
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