JPH11207078A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH11207078A
JPH11207078A JP10025049A JP2504998A JPH11207078A JP H11207078 A JPH11207078 A JP H11207078A JP 10025049 A JP10025049 A JP 10025049A JP 2504998 A JP2504998 A JP 2504998A JP H11207078 A JPH11207078 A JP H11207078A
Authority
JP
Japan
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washing
rotation
load
water
laundry
Prior art date
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Application number
JP10025049A
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English (en)
Inventor
Takashi Tanaka
孝 田中
Haruo Mamiya
春夫 間宮
Kazutaka Nakanishi
和孝 中西
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷量が多い場合の中間脱水行程時の泡拘束
を防止する。 【解決手段】 始めに検知した負荷量が多い場合、中間
脱水時のモータの起動制御パターンBを選択する。この
場合、負荷量が少ない場合よりも低い回転速度(120
rpm)でもって洗濯脱水槽がまず回転駆動される。負
荷量が多いと洗濯物から吐出される洗剤水の量も相対的
に多いが、回転速度が低いため、外槽底部に溜まった洗
剤水の泡立ちは少なく、スムーズに外部に排出される。
一方、負荷量が少ない場合には起動制御パターンAに従
って、より早く高速脱水回転(1000rpm)まで立
ち上げられるので、中間脱水の所要時間が短くてすむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機に関し、更に
詳しくは、特に大容量の洗濯物を洗濯するに適した全自
動洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、全自動洗濯機は、まとめ洗いや毛
布等の大形の洗濯物に対する洗濯の要求から、ますます
大容量化する傾向にある。これに対し、洗濯機を標準的
な防水パンに収容可能な寸法に収める必要性があること
や、使い勝手の点から高さもある程度以下に抑える必要
があることなどにより、洗濯機の外形寸法自体の大形化
には限界がある。このため、相対的に小さな洗濯脱水槽
に多量の洗濯物を収容した状態で洗いやすすぎが行なわ
れることが多くなってきており、従来はあまり問題とは
ならなかった様々な問題が提起されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、従来より全自
動洗濯機では、洗い運転が終了した後に一旦外槽から洗
剤水を排出し、洗濯脱水槽を高速回転させることにより
洗濯物に染み込んでいる洗剤水を除去する中間脱水運転
を実行するようにしている。外槽底部に洗剤水が残って
いる間に洗濯脱水槽を高速で回転させると、該洗剤水が
泡立ち、洗濯脱水槽と外槽との空隙に泡が充満して、い
わゆる泡拘束のために洗濯脱水槽の回転速度が充分に上
がらないという現象が起きる。このため、外槽からの排
水能力を考慮し、洗濯脱水槽の回転速度を急激に上昇さ
せず、低い回転速度でもって洗濯物に含まれる洗剤水を
少しずつ吐出させ、最終的に高速脱水回転速度でもって
洗濯脱水槽を回転させるような制御が行なわれている。
【0004】ところが、洗濯機の大容量化に対応して洗
濯脱水槽の深さ寸法を大きくするには、洗濯機の外箱内
で外槽底部の位置を低くせざるを得ない。排水ホースは
外槽底部に接続されているため、該接続箇所と洗濯機外
部の排水口との高低差が小さくなり、その結果、外槽か
らの排水能力は悪化することになる。一方で、外槽と洗
濯脱水槽との間の間隙は狭くなり、少量の泡の発生でも
洗濯脱水槽の回転に支障をきたし易い。このように、大
容量対応の洗濯機では泡拘束を生じ易い条件が揃ってい
る。
【0005】また、相対的に小さな洗濯脱水槽に多くの
洗濯物が収容されると、洗いやすすぎ運転時に洗濯脱水
槽内で複数の洗濯物が互いに絡み合って団子状態になり
易い。このような状態のまま洗いやすすぎを終了して中
間脱水又は最終脱水が実行されると、洗濯脱水槽の回転
軸線と洗濯物の重心軸線とが一致せず、洗濯脱水槽に大
きな首振り振動が生じて、騒音を発する或いは充分に回
転速度が上昇しないという恐れがある。
【0006】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その第1の目的は、大きな負荷量の洗濯物を
中間脱水するに際し泡拘束を防止するに有効な洗濯機を
提供することにあり、第2の目的は大きな負荷量の洗濯
物を脱水する際に極力振動が生じないように洗濯脱水槽
内での洗濯物の偏在を緩和することができる洗濯機を提
供することにある。そして、ひいては大きな負荷量の洗
濯物の洗濯に適した洗濯機を得ることを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された第1の発明の洗濯機は、洗い運転の後に洗濯
脱水槽を高速回転させることにより、洗濯物に含まれる
洗浄水を飛散させる中間脱水を行なう洗濯機において、 a)洗濯脱水槽を回転駆動する回転駆動手段と、 b)洗濯脱水槽に収容された洗濯物の量を検知する負荷量
検知手段と、 c)該負荷量検知手段により検知された負荷量に応じて、
中間脱水初期の洗濯脱水槽の回転速度の上昇の度合を変
化させるべく前記回転駆動手段を制御する回転制御手段
と、を備えることを特徴としている。
【0008】また、上記第1の発明の洗濯機では、前記
回転制御手段は負荷量が多いとき負荷量が少ないときよ
りもより低い回転速度に所定時間洗濯脱水槽の回転を維
持した後に、高速脱水回転まで該回転速度を上昇させる
構成とすることが好ましい。
【0009】上記課題を解決するために成された第2の
発明の洗濯機は、 a)洗濯脱水槽の底部に設けた回転翼を回転駆動する回転
駆動手段と、 b)洗い又はすすぎ時に、該洗い又はすすぎ運転の終了時
点より所定時間遡った時点で、それ以前よりも弱い左右
反転水流に切り替えるべく前記回転駆動手段を制御する
回転制御手段と、 c)前記弱い左右反転水流による洗い又はすすぎ運転の途
中で、洗濯脱水槽内の水を所定水位まで排水する排水制
御手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】また、上記第2の発明に係る洗濯機では、
前記洗濯脱水槽に収容された洗濯物の量を検知する負荷
量検知手段と、該負荷量検知手段により検知された負荷
量が多いときに、負荷量が少ないときよりも高い水位ま
での洗い又はすすぎ給水を行なう給水制御手段とを備
え、前記排水制御手段は負荷量が多いときにのみ前記弱
い左右反転水流による洗い又はすすぎの途中で排水を行
なう構成とすることができる。
【0011】更に、上記第2の発明に係る洗濯機では、
前記回転制御手段は、洗い又はすすぎ運転の終了時点よ
り所定時間遡った時点以前において、左右方向の回転時
間が略同一の交互の回転による第1の反転水流運転と、
左右方向の回転時間が相違する交互の回転による第2の
反転水流運転とを所定時間毎に繰り返すように前記回転
駆動手段を制御する構成とするとよい。
【0012】
【発明の実施の形態及び発明の効果】上記第1の発明の
洗濯機では、回転制御手段は、負荷量が多い場合に負荷
量が少ない場合よりも、中間脱水初期の洗濯脱水槽の回
転速度の上昇がより緩慢であるように回転駆動手段を制
御する。負荷量が多い場合、洗濯物に含まれる洗剤水の
量も多く、多量の洗剤水が脱水により一気に洗濯物から
吐き出されると、排水しきれずに外槽内に溜まり泡拘束
の原因となる。これに対し、第1の発明に係る洗濯機で
は、負荷量が多いと始め洗濯脱水槽が緩やかに回るの
で、洗剤水は洗濯物から少しずつ吐き出され、外槽から
のスムーズな排水が確実に保証される。これにより、洗
剤水の攪拌による泡の発生は抑制される。また、負荷量
が少ないときには洗濯脱水槽はより速く高速脱水回転速
度まで立ち上げられるので、中間脱水の所要時間が不要
に長引くことを防止できる。
【0013】また、上記第1の発明の洗濯機では、前記
回転制御手段は負荷量が多いとき、負荷量が小さいとき
よりもより低い回転速度に所定時間洗濯脱水槽の回転を
維持した後に、高速脱水回転まで該回転速度を上昇させ
る構成とすれば、負荷量が多いときに、回転の初期に洗
濯物から吐出される洗剤水の量を確実に抑制して、多量
の泡の発生を回避することができる。
【0014】上記第2の発明の洗濯機では、回転制御手
段は、洗い運転又はすすぎ運転時に強い左右反転水流で
もって洗い又はすすぎを行なった後に、弱い左右反転水
流となるように回転駆動手段を制御する。これにより、
洗濯脱水槽の水中で複数の洗濯物の絡みがほぐれ易くな
り、全体的に洗濯物が洗濯脱水槽の中央付近に集まる。
更に、排水制御手段により外槽内の水の一部が排出され
て洗濯脱水槽内の水位が下がると、洗濯物の移動空間が
減少し、各洗濯物の隙間が小さくなる。これにより、洗
濯物全体の重心位置が相対的に下がる。この結果、洗い
又はすすぎが終了した時点で、洗濯脱水槽内の洗濯物の
重心線が回転軸線の近傍になり易く、また重心位置も低
いので、洗濯脱水槽を高速回転させたときに首振り振動
が抑制される。
【0015】なお、前記洗濯脱水槽に収容された洗濯物
の量を検知する負荷量検知手段と、該負荷量検知手段に
より検知された負荷量が多いとき、負荷量が小さいとき
よりも高い水位までの洗い又はすすぎ給水を行なう給水
制御手段とを備え、前記排水制御手段は負荷量が多いと
きにのみ前記弱い左右反転水流による洗い又はすすぎの
途中で排水を行なう構成とすれば、洗濯物の重心位置が
高くなり易い負荷量が多いときに、確実に重心位置を下
げることができる。
【0016】また、上記弱い左右反転水流により洗濯物
のほぐしを促進することができるが、それ以前の洗い運
転において強く絡み過ぎるとほぐしが困難になる。そこ
で、前記回転制御手段は、洗い又はすすぎ運転の終了時
点より所定時間遡った時点以前において、左右方向の回
転時間が略同一の交互の回転による第1の反転水流運転
と、左右方向の回転時間が相違する交互の回転による第
2の反転水流運転とを所定時間毎に繰り返すように前記
回転駆動手段を制御する構成とすれば、第2の反転水流
運転時に団子状になった洗濯物の分割が促進され、絡み
を軽減することができる。また、洗濯物の分割が促進さ
れると、洗浄やすすぎ性能を高める効果も奏する。
【0017】
【実施例】以下、第1及び第2の発明に係る洗濯機の一
実施例を図1〜図8を参照して説明する。図1は本実施
例の洗濯機の全体構成を示す側面断面図、図2はこの洗
濯機の電気系構成図、図3は洗濯行程を示すフローチャ
ートである。
【0018】まず、図1により洗濯機の全体構成を説明
する。洗濯機の外箱1の内部には外槽2が4本の吊り棒
(図示しない)により釣支されており、外槽2の内部に
は周壁に多数の脱水孔を有する洗濯脱水槽3がその底壁
に設けられた回転軸4を中心に回転自在に軸支されてい
る。洗濯脱水槽3の底部には洗濯物を攪拌するためのパ
ルセータ5が配置されており、外槽2の下面に取り付け
られたモータ6の回転動力がモータプーリ7、ベルト
8、主プーリ9及び動力切換機構10を介して洗濯脱水
槽3及びパルセータ5へ伝達される。
【0019】外槽2の底部後方にはエアートラップ11
が形成され、エアートラップ11に接続された圧力ホー
ス12の先端に、圧力により外槽2内の水位を検知する
水位センサ13が設けられている。外箱1の上部後方に
は、給水機構として、その途中に給水バルブ14が設け
られた給水管15が配設され、給水管15を通して外部
から供給された水道水は洗剤容器及び柔軟仕上剤容器を
備える注水口16から洗濯脱水槽3内へ注水される。給
水管15は図示しない外部の水道蛇口等の水道栓に連結
されている。
【0020】外槽2底部には排水口17が設けられ、排
水バルブ18、排水路20を介して起立自在な排水ホー
ス21に連なっている。排水バルブ18にはソレノイド
19が付設されており、該ソレノイド19は励磁される
と排水バルブ18を開放し、更に動力切換機構10内の
クラッチ(図示せず)を駆動して洗濯脱水槽3とパルセ
ータ5とを連結するとともにブレーキ(図示せず)を解
除する。これにより、排水バルブ18の閉鎖時には、動
力切換機構10はパルセータ5のみを回転させ、排水バ
ルブ18の開放時には、洗濯脱水槽3とパルセータ5と
を一体として回転させる。
【0021】また、洗濯脱水槽3の側壁内側には、その
底部から上端付近まで垂直に延伸する循環水路が洗濯脱
水槽3内周側に若干突出して配設されている。洗い又は
すすぎ時にパルセータ5が回転されると、パルセータ5
下面に形成された裏羽根のポンプ作用により、外槽2底
壁と洗濯脱水槽3底壁との間の水が通水口3bを介して
吸い上げられ、循環水路3aの下部開口に送り込まれ
る。その水は循環水路3a中を上昇して上部開口から洗
濯脱水槽3内に吐き出される。これにより、洗濯脱水槽
3内には水平方向のみならず、上下方向の水流も形成さ
れる。なお、外箱1の上面前方には、各種操作スイッチ
や表示器が備えられた操作パネル22が配設されてい
る。
【0022】次に、図2により電気系構成を説明する。
主としてマイクロコンピュータから構成される制御部3
0は運転プログラムを格納したメモリ31やタイマ32
を備えており、該運転プログラムを実行することにより
後述の如き洗濯の各動作処理を進める。制御部30に
は、操作部23からキー入力信号が入力されると共に水
位センサ13から水位検知信号が入力される。また制御
部30は、モータ6を駆動するインバータ回路等を含む
モータ駆動部33と、給水バルブ14及び排水バルブ1
8を駆動するソレノイド19等を含むバルブ駆動部34
に対しそれぞれ制御信号を出力する。更に制御部30
は、表示部24に対してキー入力の受付状態や運転状態
のモニタのための表示制御信号を出力する。
【0023】上記構成の洗濯機では、図3に示すよう
に、洗濯行程の開始と同時に、洗濯脱水槽3内に収容さ
れた洗濯物の量を判別するための負荷量検知が行なわれ
(ステップS1)、その後、洗い行程が行なわれる(ス
テップS2)。洗い行程が終了すると、洗濯物に染み込
んでいる洗剤水を飛散させるために中間脱水行程が行な
われ(ステップS3)、その後にすすぎ行程が行なわれ
る(ステップS4)。すすぎ行程では、所定量の水を洗
濯脱水槽3に溜めた状態ですすぎを行なう溜めすすぎ、
洗濯脱水槽3に注水を行ないつつ常に所定量の水を洗濯
脱水槽3に保ってすすぎを行なう注水すすぎ、及び、洗
濯物にすすぎ水をシャワー状に降りかけ洗濯物に充分な
水を含ませた状態で脱水を行なう脱水すすぎ、のうちの
1乃至複数のすすぎが実行される。すすぎ行程の終了後
には最終脱水行程が行なわれ(ステップS5)、洗濯の
全行程が終了する。
【0024】ステップS1の負荷量検知の方法としては
種々の方法を用いることができるが、例えば次のような
方法とすることができる。すなわち、給水を行なう前又
は若干量の給水を外槽2内に行なって洗濯物を湿らせた
後に、モータ6に一定の駆動電圧を印加する。そして、
パルセータ5が回転し始めるときの駆動電圧の値を検出
し、その検出値に応じて負荷量を判別する。洗濯物の量
が多いときにはパルセータ5を回転させるのにより大き
な起動トルクを必要とするため、該駆動電圧はより大き
くなる。このようにして判別した負荷量判別結果を制御
部30のメモリ31に記憶しておき、それ以降の洗濯行
程において利用する。
【0025】次に、本実施例の洗濯機における洗い行程
時の制御動作を図4〜図7を参照して詳述する。図4及
び図5は、洗い行程時における制御部30の処理動作を
示すフローチャート、図6はモータ6の駆動パターンを
示すタイミング図、図7は洗い行程時の時間経過に伴う
駆動パターンと水位の状態とを示す模式図である。
【0026】洗い行程が開始されると、制御部30は先
に検知した負荷量が多量であるか否かを判定し(ステッ
プS10)、負荷量が多量である場合にはステップS1
1〜S24の処理、負荷量が多量でない場合にはステッ
プS25〜S32の処理へと進む。負荷量が多量である
と判定されると、制御部30は給水バルブ14を開放
し、水位センサ13からの水位検知信号により水位が高
水位H1に到達するまで洗濯脱水槽3内に水を溜める
(ステップS11)。その後、所定の洗い運転時間をタ
イマ32に設定し、減算を開始する(ステップS1
2)。次に、該タイマ32の計時である洗い残り時間t
が4n<t<4n+1(n=1、2、3、…)であるか
否かを判定する(ステップS13)。4n<t<4n+
1でない場合には、制御部30はモータ6の回転制御の
駆動パターンAを選択する(ステップS14)一方、4
n<t<4n+1である場合には駆動パターンBを選択
する(ステップS15)。そして、いずれか選択された
駆動パターンに基づいて、モータ駆動部33へ制御信号
を与える。その後、制御部30は洗い残り時間tが1分
30秒未満であるか否かを判定し(ステップS16)、
t≧1分30秒である場合にはステップS13へ戻る。
【0027】本実施例では、洗い及びすすぎ運転時に
は、モータ6は間欠的に左右方向に駆動制御され、これ
に応じてパルセータ5が回転する。すなわち基本的に、
モータ6は右方向に或る所定時間だけオン駆動された後
に停止され、その後、今度は左方向に或る所定時間だけ
オン駆動された後に停止される。そして、これを一周期
とし該周期を繰り返す。パルセータ5が回転している
間、洗濯脱水槽3内ではパルセータ5の翼体により水が
押されてほぼ水平方向に回る水流が発生し、パルセータ
5が停止すると水はそれまでの惰性で回転しつつ次第に
弱まる。パルセータ5が反対方向に回転されると、逆方
向に回る水流が発生する。従って、モータ6のオン駆動
時間を停止時間に対し相対的に長くするほど、洗濯脱水
槽3内では強い水流が得られる。
【0028】上記ステップS13〜S16の処理によ
り、図7に示すように、洗い残り時間tが90秒になる
までは、3分間の駆動パターンAによる回転制御と1分
間の駆動パターンBによる回転制御とが交互に繰り返し
行なわれる。駆動パターンAでは図6(a)に示すよう
に、1.5秒をオン駆動時間の基準値として、右方向の
オン駆動時間と左方向のオン駆動時間とをそれぞれ徐々
に変化させる。基本的にこの駆動パターンAでは、左右
方向のオン駆動時間は略同程度であるため、パルセータ
5により発生する左右方向の水流の強さはほぼ同程度で
あるが、少しずつ水流に強弱をつけることにより、洗濯
物が強く絡み合うことをある程度防止できる。
【0029】一方、駆動パターンBでは図6(b)に示
すように、右方向のオン駆動時間が左方向のオン駆動時
間よりも2倍以上長い。すなわち、右方向への水流は強
く左方向への水流は弱い。このため、駆動パターンBに
よる回転制御期間では、団子状に固まった洗濯物が洗濯
脱水槽3内周側に突出している循環水路3aに接触して
回転が滞った後に、更に水流は同一(右)方向に回転し
ようとして洗濯物に大きな力が加わる。すると、洗濯物
の固まりが割れて、各洗濯物がほぐれ易くなる。特に洗
濯物の量が多い場合、上述のように左右方向に水流に若
干の変化をつけるだけでは、洗濯物同士が絡み合って団
子状に大きく固まり易いが、上記駆動パターンBの回転
制御を挟むことにより、一旦固まった洗濯物の分裂が促
進される。その結果、各洗濯物がほぐれ易くなるととも
に、上下方向の入替も進み、洗いやすすぎむらが回避で
きる。
【0030】このように駆動パターンA及びBの反復に
より洗いが行なわれた後、上記ステップS16にて洗い
残り時間tが1分30秒未満であると判定されると、以
下のようなほぐし運転に移行する。すなわち、複数の洗
濯物が洗濯脱水槽の中で偏在したまま洗い運転が終了し
て次の中間脱水行程に移行すると、高速脱水回転時に洗
濯脱水槽3の首振り振動が大きくなってしまう。そこ
で、洗濯物をできる限りほぐして均した状態で洗い運転
が終了するように、ほぐし運転を実行する。
【0031】まず、制御部30は駆動パターンCに従っ
てモータ6の回転制御をモータ駆動部33に指示する
(ステップS17)。駆動パターンCでは図6(c)に
示すように、右及び左方向の駆動オン時間はそれぞれ
0.7秒と短い。このため、左右いずれの方向にも発生
する水流は弱く、洗濯物は洗濯脱水槽3内の水中で漂う
状態となり、絡みがほぐれるとともに洗濯脱水槽3の中
央付近に集まり易くなる。
【0032】制御部30は洗い残り時間tが1分未満で
あると判定されるまで駆動パターンCによる回転制御を
実行し、洗い残り時間tが1分未満であると判定される
と(ステップS18)、回転制御を駆動パターンDに切
り替える(ステップS19)。この駆動パターンDで
は、図6(d)に示すように、右及び左方向の駆動オン
時間は0.5秒と一層短いものとなる。このため、水流
は一層弱くなり、水の中でほぐしが一層進む。
【0033】その後、制御部30は洗い残り時間tが3
0秒未満であるか否かを判定し(ステップS20)、3
0秒未満であると判定されると排水バルブ18を開放す
る(ステップS21)。これにより、外槽2に溜まって
いた水は排水ホース21を介して外部へ流れ出て、洗濯
脱水槽3内の水位は下がり始める。制御部30は水位セ
ンサ13からの水位検知信号により水位が中水位H2に
まで到達したか否かを判定し(ステップS22)、水位
が中水位H2にまで到達したと判定されると、排水バル
ブ18を閉鎖する(ステップS23)。
【0034】水位が高水位H1にあるときには洗濯物の
移動空間が大きいため、各洗濯物の間には充分に水が入
り込んでいるが、中水位H2まで水位が低下すると、各
洗濯物の間の隙間が狭くなる。このような状態で駆動パ
ターンDによるほぐしが行なわれると、各洗濯物はより
洗濯脱水槽3の底部に密着するように移動し、その結
果、洗濯物全体の重心位置が下がる。そして、洗濯物が
洗濯脱水槽3の中心付近に多く集まって山状に盛り上が
った状態で、且つ全体の重心位置が低い状態でもって洗
い残り時間tが0になり(ステップS24)、洗い運転
が終了する。
【0035】一方、上記ステップS10にて負荷量が多
量でないと判定されたときには、制御部30は給水バル
ブ14を開放し、水位センサ13からの水位検知信号に
より水位が中水位H2に到達するまで洗濯脱水槽3内に
水を溜める(ステップS25)。その後、所定の洗い運
転時間をタイマ32に設定し、減算を開始する(ステッ
プS26)。そして、洗い残り時間tが1分30秒に達
するまでは、駆動パターンAによるモータ6の回転制御
を行なう(ステップS27)。負荷量が少量又は中量で
ある場合には洗濯物同士が絡み合って団子状となる恐れ
が少ないので、上記駆動パターンBによる回転制御は行
なわない。これにより、より高い洗浄能力を得ることが
できる。
【0036】洗い残り時間tが1分30秒未満になると
(ステップS28)、制御部30は駆動パターンCによ
る回転制御に切り替え(ステップS29)、ほぐし運転
に移行する。洗い残り時間tが1分未満になると(ステ
ップS30)、更に駆動パターンDによる回転制御に切
り替える(ステップS31)。この場合、上述のような
排水制御は行なわない。そして、洗い残り時間tが0に
なったときに(ステップS32)、洗い運転を終了す
る。
【0037】このようにして、洗い運転終了時には、負
荷量に拘らず洗濯物が適度にほぐされた状態で洗濯脱水
槽3の中心付近に多く集まる。従って、洗い運転終了後
に排水バルブ18を開放して排水を行なうと、洗濯物を
含めた洗濯脱水槽3の重心軸線は回転軸4の軸線にほぼ
一致又は近傍になる。このため、次に中間脱水行程を行
なう際に、洗濯脱水槽3を高速回転させても首振り振動
が発生しにくい。なお、上述のようなモータ6の回転制
御及び排水制御は、洗い行程時のみならずすすぎ行程時
にも行なうようにすることができる。
【0038】次に、上記ステップS3の中間脱水行程時
のモータ6の起動制御を図8により説明する。制御部3
0は、洗い運転が終了し外槽2内の水を排出し終わる
と、負荷量が多量である場合には脱水起動制御パターン
Bを、負荷量が中量又は少量である場合には脱水起動制
御パターンAを選択し、それぞれの脱水起動制御パター
ンに従ってモータ6の回転制御を実行する。このとき、
排水バルブ18は開放され、動力切換機構10により洗
濯脱水槽3とパルセータ5とは連結されているので、モ
ータ6の回転により洗濯脱水槽3自体が回転される。
【0039】脱水起動制御パターンAは、図8(a)に
示すように、モータ6の回転速度を、30秒経過毎に、
0→180rpm→300rpm→1000rpmと順
次上昇させるものである。一方、脱水起動制御パターン
Bは、更に緩やかに回転速度を立ち上げるため、モータ
6の回転速度を30秒経過毎に、0→120rpm→1
80rpm→300rpm→1000rpmと順次上昇
させるものである。
【0040】洗濯物が多量である場合、洗濯脱水槽3の
立上りの初期段階において洗濯物から吐き出される洗剤
水の量が多く、たとえ排水状態が良好であったとしても
外槽2底部に溜まり易い。しかしながら、負荷量が多量
である場合には、洗濯脱水槽3の回転速度の初期回転速
度がより低く抑えられるので、攪拌により泡が発生する
前に排水口17を介して洗剤水が外部にスムーズに排出
される。このため、外槽2底部で発生する泡の量が少な
く、泡拘束により洗濯脱水槽3の回転が妨げられること
を回避することができる。
【0041】なお、上記実施例はいずれも一例であっ
て、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行なえるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る洗濯機の一実施例の全体構成を
示す側面断面図。
【図2】 本実施例の洗濯機の電気系構成図。
【図3】 本実施例の洗濯機における洗濯行程を示すフ
ローチャート。
【図4】 洗い行程時における制御部の処理動作を示す
フローチャート。
【図5】 洗い行程時における制御部の処理動作を示す
フローチャート。
【図6】 モータの駆動パターンを示すタイミング図。
【図7】 洗い行程時の時間経過に伴うモータの駆動パ
ターンと水位の状態とを示す模式図。
【図8】 中間脱水時のモータ起動制御パターンを示す
グラフ。
【符号の説明】
2…外槽 3…洗濯脱水槽 5…パルセータ 6…モータ 13…水位センサ 14…給水バルブ 18…排水バルブ 30…制御部 31…メモリ 32…タイマ 33…モータ駆動部 34…バルブ駆動部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗い運転の後に洗濯脱水槽を高速回転さ
    せることにより、洗濯物に含まれる洗浄水を飛散させる
    中間脱水を行なう洗濯機において、 a)洗濯脱水槽を回転駆動する回転駆動手段と、 b)洗濯脱水槽に収容された洗濯物の量を検知する負荷量
    検知手段と、 c)該負荷量検知手段により検知された負荷量に応じて、
    中間脱水初期の洗濯脱水槽の回転速度の上昇の度合を変
    化させるべく前記回転駆動手段を制御する回転制御手段
    と、 を備えることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記回転制御手段は、負荷量が多いとき
    に負荷量が少ないときよりもより低い回転速度に所定時
    間、洗濯脱水槽の回転を維持した後に、高速脱水回転ま
    で該回転速度を上昇させることを特徴とする請求項1に
    記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 a)洗濯脱水槽の底部に設けた回転翼を回
    転駆動する回転駆動手段と、 b)洗い又はすすぎ時に、該洗い又はすすぎ運転の終了時
    点より所定時間遡った時点で、それ以前よりも弱い左右
    反転水流に切り替えるべく前記回転駆動手段を制御する
    回転制御手段と、 c)前記弱い左右反転水流による洗い又はすすぎ運転の途
    中で、洗濯脱水槽内の水を所定水位まで排水する排水制
    御手段と、 を備えることを特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記洗濯脱水槽に収容された洗濯物の量
    を検知する負荷量検知手段と、該負荷量検知手段により
    検知された負荷量が多いときに負荷量が少ないときより
    も高い水位までの洗い又はすすぎ給水を行なう給水制御
    手段とを備え、前記排水制御手段は負荷量が多いときに
    のみ前記弱い左右反転水流による洗い又はすすぎの途中
    で排水を行なうことを特徴とする請求項3に記載の洗濯
    機。
  5. 【請求項5】 前記回転制御手段は、洗い又はすすぎ運
    転の終了時点より所定時間遡った時点以前において、左
    右方向の回転時間が略同一の交互の回転による第1の反
    転水流運転と、左右方向の回転時間が相違する交互の回
    転による第2の反転水流運転とを所定時間毎に繰り返す
    ように前記回転駆動手段を制御することを特徴とする請
    求項4に記載の洗濯機。
JP10025049A 1998-01-21 1998-01-21 洗濯機 Pending JPH11207078A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7797778B2 (en) * 2004-05-03 2010-09-21 Lg Electronics Inc. Drum type washing machine and controlling method thereof
CN110004646A (zh) * 2018-01-04 2019-07-12 青岛海尔洗衣机有限公司 用于衣物处理设备的加急控制方法

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CN110004646B (zh) * 2018-01-04 2022-11-04 重庆海尔洗衣机有限公司 用于衣物处理设备的加急控制方法

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