JPH11206640A - 電気掃除機およびその吸込口体 - Google Patents

電気掃除機およびその吸込口体

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JPH11206640A
JPH11206640A JP1611198A JP1611198A JPH11206640A JP H11206640 A JPH11206640 A JP H11206640A JP 1611198 A JP1611198 A JP 1611198A JP 1611198 A JP1611198 A JP 1611198A JP H11206640 A JPH11206640 A JP H11206640A
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篤至 森下
Shuhei Omoto
周平 大本
Junji Naito
順司 内藤
Kiyoshi Ishikawa
清 石川
Yasuhiro Otsu
育弘 大津
Takeyuki Ichino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵埃の吸込効率が低減することなく回転清掃
体のトルクが増大して掃除効率が向上するとともに強度
が向上し組立性および取扱性が向上する電気掃除機の吸
込口体を提供する。 【解決手段】 下面に吸込口28を開口するケース体24の
吸込室29内に、湾曲するブレード55をスパイラル状に設
けた回転清掃体51を回転自在に軸支する。吸込室29の上
面を着脱可能で回転清掃体51に吸気流を吹き付ける吸気
口60を開口したケース蓋体31にて閉塞する。ケース蓋体
31を吸込室29に面する内面と回転清掃体51の回転半径R
の外周先端とが略等距離となる略半円状に形成する。吸
気口60から連通管47を軸支する連結管部35までの吸込室
29の内面が回転清掃体51の回転半径Rと同じ曲率とな
る。吸気流が効率よく吹き付けて回転方向に作用し回転
清掃体51のトルクが増大する。ケース蓋体31の強度が増
大し組立性および取扱性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気流により回転
する回転清掃体を備えた電気掃除機およびその吸込口体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の吸込口体と
しては、例えば特開平9−28630号公報に記載の構
成が知られている。
【0003】この特開平9−28630号公報に記載の
電気掃除機の吸込口体は、下面に吸込口を開口するケー
ス体内に、回転自在に回転清掃体を収容している。ま
た、この回転清掃体は、軸方向の両端に同軸上に軸流エ
アタービンを一体的に設けている。そして、ケース体の
後部両端部に開口する吸気口からの吸気流をノズルによ
り軸流エアタービンに吹き付けて軸流エアタービンとと
もに回転清掃体を回転させて床面上の塵埃を掻き取り、
軸流エアタービンを流過した吸気流は吸込口から塵埃と
ともに吸い込んだ空気とともに掃除機本体に接続される
連通管に流れる構成が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−28630号公報に記載の従来の電気掃除機の
吸込口体では、回転清掃体が軸流エアタービンの回転駆
動により回転するため、吸込口体の軽量小型化が図れな
いとともに、軸流エアタービンに対応する下面の塵埃が
掻き取れない。
【0005】そこで、軸流エアタービンの代わりに吸気
口に対向する位置まで回転清掃体を延長し、吸気口から
の吸気流を直接回転清掃体に吹き付けて回転清掃体を回
転することにより、軸流エアタービンを不要とするとと
もに、回転清掃体にて掃除できない領域を低減する構成
が考えられる。
【0006】しかしながら、単に回転清掃体に直接吸気
流を吹き付けたのでは、回転清掃体のトルクの増大が望
めず効率よく塵埃が掻き取れないおそれがある。また、
吸気口の開口面積を大きくして吸気口からの吸気風量を
増大させてトルクの増大を図ると、吸込口からの吸込風
量が相対的に低減し、塵埃の吸込効率が低減するおそれ
がある問題がある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、塵埃の吸込効率が低減することなく回転清掃体のト
ルクが増大する電気掃除機およびその吸込口体を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機の吸込口体は、被掃除面と対向する下面に吸込口を開
口する吸込室を有するとともにこの吸込室に連通する吸
気口を開口するケース体と、このケース体に設けられ前
記吸込口および前記吸気口に連通する連通管と、前記ケ
ース体の吸込室に回転自在に収容され、前記被掃除面を
掻き上げる清掃部材を有し前記吸気口からの吸気流が吹
き付けられることにより回転する回転清掃体とを備え、
前記ケース体の吸込室の内面は、少なくとも前記吸気流
が流れる前記吸気口および前記連通管間において前記回
転清掃体の回転半径の外周先端から前記吸込室の内面ま
での径方向に沿った距離が略等距離の円弧状であるもの
である。
【0009】そして、吸気口からの吸気流が清掃部材に
吹き付けられて回転する回転清掃体を回転自在に収容し
被掃除面と対向する下面に吸込口を開口するケース体の
吸込室の内面を、少なくとも吸気流が流れる吸気口およ
び連通管間において回転清掃体の回転半径の外周先端か
ら吸込室の内面までの径方向に沿った距離が略等距離と
なるように円弧状に形成したため、吸気口から連通管ま
での吸込室の内面が回転清掃体の回転半径の曲率と同じ
曲率となって吸気口からの吸気流が連通管に至るまで回
転清掃体の回転方向に作用する状態となり、吸気流が回
転清掃体の回転に効率よく寄与するので、例えば回転清
掃体のトルクを増大させるために吸気口の開口面積を増
大させることにより吸込口からの塵埃の吸込効率が低減
することがなく回転清掃体のトルクが増大して掃除効率
が向上するとともに、吸込室の内面の円弧によりケース
体の強度が向上するので、組立性および取扱性が向上す
る。
【0010】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体において、ケース
体の吸込室の内面は、吸込口および吸気口間において前
記回転清掃体の回転半径の外周先端から前記吸込室の内
面までの径方向に沿った距離が略等距離の円弧状である
ものである。
【0011】そして、ケース体の吸込室の内面を吸込口
および吸気口間において回転清掃体の回転半径の外周先
端から吸込室の内面までの径方向に沿った距離が略等距
離となるように円弧状に形成したため、吸込口から吸気
口までの吸込室の内面が回転清掃体の回転半径の曲率と
同じ曲率となって吸込口からの塵埃とともに吸い込まれ
る吸込流が吸込口から吸気口に至るまで回転清掃体の回
転方向に作用し、さらに吸気口から連通管に至るまでは
吸気流とともに回転清掃体の回転方向に作用する状態と
なり、吸込流も回転清掃体の回転に効率よく寄与するの
で、回転清掃体のトルクが増大する。
【0012】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体におい
て、ケース体は、少なくとも吸気流が流れる吸気口およ
び連通管間の吸込室を区画するケース蓋体を備えたもの
である。
【0013】そして、少なくとも吸気流が流れる吸気口
および連通管間の吸込室を区画するケース体の部分を別
体のケース蓋体としたため、ケース蓋体の外面を吸込室
の内面と同様な円弧状に形成することが容易で小型軽量
化が容易に図れるとともに、回転清掃体を収容する吸込
室を区画するケース体の形成が容易で、ケース蓋体を着
脱可能とすることにより吸込室内および回転清掃体の清
掃が容易で保守管理が容易でケース体の組立性も向上す
る。
【0014】請求項4記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機の吸込口
体において、ケース体の吸込室の内面には、少なくとも
吸気流が流れる吸気口および連通管間に位置して回転清
掃体の軸方向に交差する方向に沿ったリブが設けられた
ものである。
【0015】そして、ケース体の吸込室の内面に少なく
とも吸気流が流れる吸気口および連通管間に位置して回
転清掃体の軸方向に交差する方向に沿ったリブを設ける
ため、ケース体の強度が向上するとともに、吸気口から
の吸気流がリブに案内されて回転清掃体に軸方向に交差
する方向に効率よく供給され、回転清掃体のトルクが向
上する。
【0016】請求項5記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1ないし4いずれか一記載の電気掃除機の吸込口
体において、回転清掃体の外周先端までの回転半径は、
この回転清掃体の回転の際に作用するモーメントにより
大きくなる有効半径であるものである。
【0017】そして、回転清掃体の外周先端までの回転
半径を回転清掃体の回転の際に作用するモーメントによ
り大きくなる有効半径として吸込室の内面まで略等距離
となるように設定したため、回転により回転半径が変化
する回転清掃体を用いてもケース体の内面に回転清掃体
が接触しないので、ケース体との接触による回転清掃体
の回転性の低下、騒音の発生および損傷が防止される。
【0018】請求項6記載の電気掃除機は、請求項1な
いし5いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体と、この
吸込口体が接続される掃除機本体とを具備したものであ
る。
【0019】そして、塵埃の吸込効率が低減することな
く回転清掃体のトルクが増大して掃除効率が向上すると
ともに、強度が向上し組立性および取扱性が向上する請
求項1ないし5いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体
を備えたため、製造性、掃除作業性および保守管理性が
向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の実施
の一形態を示す構成を図面を参照して説明する。
【0021】図12において、1は掃除機本体で、この
掃除機本体1は、上面を開口した下部本体ケース2a、お
よび、この下部本体ケース2aの後部上面を閉塞する上部
本体ケース2bが、前面を含む周縁にバンパ3を挟持して
接合されて前側上面を開口した本体ケース2を有してい
る。そして、掃除機本体1は、本体ケース2の前側上面
を開閉自在に閉塞する蓋体4を回動自在に軸支してい
る。
【0022】また、本体ケース2は、進行方向の前側下
面に図示しない旋回自在の旋回輪が取り付けられ、本体
ケース2の後側側面に大径の従動輪6が回転自在に設け
られ、掃除機本体1は旋回輪と従動輪6とにて被掃除面
である床面上を走行可能となっている。さらに、本体ケ
ース2の上部には、上下方向に摺動可能なハンドル7が
設けられている。
【0023】そして、掃除機本体1内には、図示しない
電動送風機が収容される電動送風機室が後側に区画形成
され、この電動送風機の吸込側に連通しかつ上方が開放
して蓋体4にて開閉され集塵フィルタを収容する図示し
ない集塵室が前側に区画形成されている。さらに、掃除
機本体1の前側には、集塵室に臨んで開口しホース8が
着脱可能に接続される接続口9が形成されている。
【0024】また、ホース8は、可撓なホース本体11
と、このホース本体11の一端に設けられ掃除機本体1の
接続口9に着脱可能に差し込み接続される接続管12と、
ホース本体11の他端に設けられ延長管13を介して吸込口
本体14が接続される把持部15とにて構成されている。そ
して、把持部15には、電動送風機の駆動状態を設定操作
する各種スイッチ16,16を有した操作手段17が配設され
ている。
【0025】一方、吸込口本体14は、図1ないし図5に
示すように、走行方向に対して横長で、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂などの合成樹
脂製の上面を開口した下部ケース21と、この下部ケース
21の上部に上面の開口を覆い同材質の下面を開口する上
部ケース22とが、下部ケース21および上部ケース22の前
面を含む周面に沿って軟質部材の緩衝体23を挟持して結
合固定されて、後部略中央が後方に向けて突出する凸字
状のケース体24を備えている。
【0026】そして、下部ケース21は上面に略垂直にリ
ブ部25を有し、ケース体24はリブ部25により横長矩形状
の吸込部26とこの吸込部26の後部略中央に後方に一対突
出する軸支部27,27とにて凸字状に形成されている。さ
らに、下部ケース21の吸込部26の下面にはリーク口とし
ての作用も有する吸込口28が開口形成され、吸込部26内
が吸込室29となっている。
【0027】また、上部ケース22は、吸込室29の上面を
覆って着脱可能に下部ケース21に取り付けられる円弧状
である断面略半円状のケース蓋体31と、このケース蓋体
31と一部が重なり合って下部ケース21の後部上面を覆う
ケース覆部32とにて構成されている。そして、ケース覆
部32は、下部ケース21の後側上面の一部を覆い軸支部27
を構成する覆部33と、この覆部33に一連に設けられケー
ス蓋体31と同様の曲率で円弧状に形成されケース蓋体31
の一部が重なり合い吸込室29の後部略中央を覆う補強板
部34と、補強板部34の略中央に一対の軸支部27,27間に
位置して後方に向けて略円筒状に突設され吸込室29に連
通する連結管部35とにて構成されている。なお、連結管
部35は、軸方向が略水平方向かつ前後方向に沿って設け
られている。そして、下部ケース21にケース覆部32が取
り付けられて構成されるケース体24の上面に開口する部
分が係脱口36となる。
【0028】また、ケース覆部32の補強板部34の上部縁
には、前方に舌片状に突出する一対の係止舌片部34a ,
34a が設けられている。さらに、ケース蓋体31の内面に
は、係止舌片部34a ,34a がそれぞれ係脱可能な係脱凹
部34b ,34b が設けられているとともに、係脱凹部34b
,34b 間には係止舌片部34a ,34a 間に係脱可能でか
つ補強板部34の上部縁に係脱可能な係脱凸部34c が突設
されている。
【0029】そして、下部ケース21の前部両端側には、
従動前輪38a が回転自在に軸支された従動前輪室38b が
形成されている。また、下部ケース21の一対の軸支部2
7,27には、それぞれ従動後輪39a が回転自在に軸支さ
れた従動後輪室39b が形成されている。なお、従動後輪
39a は、外周面に布などの柔軟部材やゴムなどの弾性部
材である図示しない保護シートが設けられている。そし
て、ケース体24は、従動前輪38a と従動後輪39a とにて
被掃除面である床面上を走行可能になっている。
【0030】一方、下部ケース21の前側縁近傍の内面側
には、吸込室29に向けて凹状の図示しない係止凹部が一
対設けられている。そして、ケース蓋体31の前側縁に
は、下部ケース21の係止凹部に係脱可能な係止爪部41が
突設されている。さらに、ケース蓋体31の左右方向の両
側後部縁には左右方向に摺動可能なスライダ42がそれぞ
れ設けられ、これらスライダ42には引っ掛け爪部43がそ
れぞれ突設されている。また、ケース覆部32の補強板部
34の左右方向の両側縁にはそれぞれ左右方向に突出する
舌片部44が一体に設けられ、これら舌片部44の先端部に
は吸込室29に向けて断面略L字状に突出しケース蓋体31
のスライダ42の引っ掛け爪部43が係脱可能な鍵部45が設
けられている。そして、スライダ42の摺動移動により、
ケース蓋体31が下部ケース21に接合固定されたケース覆
部32に着脱可能に装着される。
【0031】また、ケース体24の後部中央には、一対の
軸支部27,27間に位置して連通管47が配設されている。
この連通管47は、上部ケース22のケース覆部32の連結管
部35に回転自在に嵌着された継手部48に、一端を他端が
上下方向に回動自在に連結管部35に連通して軸支されて
いる。そして、連通管47は、延長管13およびホース8を
介して掃除機本体1に着脱自在に接続され、吸込口28が
掃除機本体1の接続口9に連通する。
【0032】さらに、ケース体24内には、吸込室29の左
右方向の両端部に位置して設けられた軸受50により回転
自在に軸支された回転清掃体51が配設されている。この
回転清掃体51は、シャフト52と、このシャフト52の両端
部に回転自在に設けられ軸受50に係脱可能に装着される
軸支部材53と、シャフト52に嵌着する筒状部54およびこ
の筒状部54の外周面に壁状でスパイラル状に一体に設け
られ先端側が一側に湾曲した清掃部材としてのブレード
55を有したブレード部56とにて構成されている。なお、
図2および図3は、説明の都合上ブレード55を直線状に
示した。軸支部材53,53は、それぞれ大きさが異なり、
軸受50,50は所定の軸支部材53,53のみ係脱可能となっ
ている。また、ブレード55の先端縁には、湾曲する方向
と反対側に膨出して肉厚となる叩き部57が設けられてい
る。
【0033】そして、回転清掃体51は、シャフト52の両
端の軸支部材53が軸受50に装着された状態で、上方に位
置するブレード55がケース体24の前側に湾曲し、回転軸
心を含む水平方向の平面Aが連通管47を軸支する連結管
部35の中心軸を含む平面Bより下方に位置して配設され
ている。さらに、回転清掃体51は、回転半径Rの外周先
端である外周縁と回転清掃体51の回転方向前側の縁であ
る吸込口28の前側縁との間隔Cが、外周縁と回転清掃体
51の回転方向前側の縁と反対側の回転方向後側の吸込口
28の縁となる吸込室29の内面との間隔Dより広い寸法で
配設されている。すなわち、回転清掃体51の回転軸心を
含む鉛直方向の平面Eを中心として、回転方向側の前側
の隙間が後側の隙間より広い。そして、回転清掃体51
は、吸込口28に臨んで下端が従動前輪38a および従動後
輪39a にて形成される平面より上方に位置し、平坦な床
面である板の間には接触せず吸込口28に入り込む凹凸の
ある床面である絨毯にはブレード55が接触するように配
設される。
【0034】なお、ケース体24のケース覆部32の補強板
部34は、上部ケース22のケース蓋体31が取り外されて開
口するケース体24の上面の係脱口36から回転清掃体51が
着脱可能に下部ケース21の上面の一部のみを覆うように
形成されている。また、ケース覆部32およびケース蓋体
31の吸込室29に臨む内面は、回転清掃体51の回転半径R
の外周先端から吸込室29の内面までの径方向に沿った距
離が略等距離、すなわち回転清掃体51の回転半径Rの外
周先端に沿って略等距離となるように円弧状に形成され
ている。なお、回転清掃体51が回転により回転半径Rが
大きくなる、すなわち湾曲するブレード55が吸気流の吹
き付けや回転によるモーメントの作用などにより例えば
直線状に伸びるような状態となって回転半径Rが最大限
に大きくなる有効半径Sの状態となっても、吸込室29の
内面と干渉しないでブレード55が接触しないように設定
されている。
【0035】さらに、上部ケース22のケース蓋体31の前
面には、左右方向の両端部側に位置して、連通管47に対
向する部分が閉塞された状態、すなわち連通管47と対向
しないように一対の吸気口60,60が連通管47が位置する
中央を対称中心として略対称に開口形成されている。そ
して、この吸気口60の下端の内側縁には、吸込室29の略
上方に向けて、すなわち、吸気口60から吸気した空気の
流れである吸気流が上部ケース22のケース蓋体31の内面
に沿って回転清掃体51の最外周であるブレード55の先端
縁部分に衝突して吹き付けるように整流する吸気風路61
を形成する整流板62が設けられている。なお、この整流
板62は、吸気風路61がこの吸気風路61の上流側の風路断
面積としての開口面積である吸気口60の開口面積より吸
気風路61の下流側の風路断面積である開口面積の方が小
さくなるラッパ状に形成されるように設けられている。
【0036】なお、吸気口60,60は、連通管47を継手部
48を介して軸支する連結管部35の吸込室28側に開口する
開口中心と吸気口60の中心とを結ぶ直線上に回転清掃体
51の回転軸心が位置せず、連結管部35の軸心を含む水平
方向に沿った平面Bが位置する側と同じ側の上方、すな
わち回転清掃体51の回転軸心を含む水平方向の平面Aよ
り吸気口60の中心および連結管部35の軸心を含む水平方
向に沿った平面Bが上方に位置して開口形成されてい
る。また、吸気口60,60は、一対の総開口面積が吸込口
28の開口面積より小さい面積となるように開口形成され
ている。さらに、吸気口60,60は、連通管47と反対側、
すなわち回転清掃体51の回転軸心を通る略鉛直方向より
前側で回転清掃体51の回転半径Rの外周先端の前端より
前側に開口形成されている。
【0037】また、下部ケース21の下面には、吸込口28
の左右方向の両端側に位置してケース体24の外部と吸込
口28とを連通する連通部としての下方に向けて凹溝状の
連通溝部64,64がそれぞれ設けられている。これら連通
溝部64,64は、前後方向の前側縁が回転清掃体51の回転
軸心を含む鉛直方向の平面Eより後方に位置して設けら
れている。
【0038】さらに、下部ケース21の下面には、図1な
いし図11に示すように、吸込口28の後方に位置して左
右方向に長手状で下方に向けて開口する凹溝状の収納凹
部65が設けられ、この収納凹部65には清掃体66が着脱可
能に装着されている。
【0039】そして、収納凹部65の左右方向である長手
方向の両端面には、下端縁が円弧状の凹状に切欠形成さ
れた軸受部67,67が設けられている。また、収納凹部65
の上面には、後側の縁に沿ってさらに凹溝状の段差凹部
68が設けられている。なお、この段差凹部68は、前側縁
が収納凹部65の前後方向の中心より後方側に位置して設
けられている。さらに、収納凹部65の前後の開口縁近傍
には、先端が対向しない千鳥状に内側に向けて突出する
爪部69が複数突設されている。
【0040】また、清掃体66は、略細長板状の台座部71
を有している。この台座部71は、弾性変形可能な部材に
て、幅方向の寸法が収納凹部65の前後方向における爪部
69,69間の距離より幅広に形成されている。また、長手
方向の両端部に長手方向に沿って突出し収納凹部65の軸
受部67に回転自在に軸支される略円柱状の軸部72が一体
に設けられている。そして、台座部71は、図11に示す
ように、前側上部縁がケース体24の下面である収納凹部
65の天井面に当接するとともに後側下部縁が爪部69に当
接して回動規制される前方回動と、図10に示すよう
に、後側上部縁が収納凹部65の段差凹部68の天井面に当
接するとともに前側下部縁が爪部69に当接して回動規制
される後方回動とにおいて、後方回動の回動角度が大き
くなるように軸支されて収容されている。なお、台座部
71は、回動しても下部ケース21の下面から突出しない。
【0041】さらに、台座部71の上面には、軸部72の外
周面に連続して略同曲率の円弧状で長手方向に沿って壁
状に突出する突部73が一体に膨出形成されている。この
突部73は、外周面が収納凹部65の天井面に常時摺動可能
に当接し、台座部71が回動する際に当接位置が変化して
収納凹部65の天井面を摺動するように突出形成されてい
る。
【0042】また、台座部71の下面は、軸部72の中心軸
である回動軸心を中心とした円弧の曲率より大きな曲率
で回動方向である前後方向に円弧状に形成されている。
すなわち、台座部71の下面の曲率に対応する中心より台
座部71の回動軸心が台座部71の下面側に近付いた位置に
偏位するように軸部72が設けられている。さらに、台座
部71の下面両端部には、図9に示すように、下方に向け
て凹状で台座部71の中央側の縁が傾斜する凹部である端
部取付凹部74が設けられている。また、台座部71の下面
両側部には、下方に向けて縁に沿って凹溝状で端部取付
凹部74に連続する凹部である縁取付凹部75が設けられて
いる。
【0043】そして、台座部71の下面には、ブラシ毛で
ある起毛76を有した拭き取り部材である起毛布77が取り
付けられている。この起毛布77は、周縁がそれぞれ端部
取付凹部74および縁取付凹部75に位置し、台座部71の下
面に対して起毛76が略垂直に植設された状態で例えば接
着剤などにより取り付けられ、清掃体66が形成されてい
る。そして、清掃体66は、台座部71がケース体24の下面
から下方に突出せず起毛76の先端部分がケース体24の下
面から突出し、従動前輪38a および従動後輪39a にて形
成される平面に回動しない状態で起毛76の先端が位置し
て平坦な床面である板の間に接触するように配設されて
いる。
【0044】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0045】掃除を行う際、掃除機本体1に延長管13お
よびホース8を介して吸込口本体14を接続し、ホース8
の把持部15を持って押動して、吸込口本体14を床面上で
前後に走行させる。
【0046】そして、掃除機本体1の電動送風機の駆動
により発生する吸込力にて、吸気口60,60から吸気され
るとともに吸込口28からも吸い込まれる。ここで、吸込
口本体14が床面上に載置されていることから、外部の空
気が吸気口60,60から吸込室29内に至る風路抵抗が、外
部からケース体24の下面を通って吸込口28から吸込室29
内に至る風路抵抗より小さい。このため、吸気口60,60
からの吸気量が増大する傾向となる。
【0047】さらに、床面が絨毯など特に毛足の長い絨
毯の場合には、吸込口28から吸込室29内に毛足が入り込
む状態となるので、さらに吸気口60,60からの吸気量が
増大する。
【0048】そして、吸気口60,60から吸気された空気
は、整流板62にて整流されつつ吸気風路61を介して吸込
室29内に流入し、回転清掃体51のブレード55に当接して
回転清掃体51を回転させて連結管部35に至る。
【0049】ここで、吸気口60からの吸気流は、吸気風
路61にて回転清掃体51の軸方向に対して略垂直に、すな
わち吸込口本体14の走行方向に沿って直線的に回転清掃
体51に吹き付けられた後、回転清掃体51の軸方向に沿う
ようにケース体24の中心に向けて集まるように流れて連
通管47に流れるため、吸気流が回転清掃体51に作用する
距離が長くなって回転トルクが増大するとともに、吸気
流が回転清掃体51により風路抵抗を受けるために吸込口
28からの吸込量は低減しないので効率よく塵埃が吸い込
まれる。また、吸気口60は、連通管47と反対側、すなわ
ち回転清掃体51の回転軸心を通る略鉛直方向より前側
で、さらに回転清掃体51の回転半径Rの前端より前側に
開口形成されているため、吸気流が回転清掃体51に長時
間作用するので、さらに回転トルクが増大する。
【0050】そして、回転清掃体51の回転半径Rの外周
先端と吸込室29の内面との隙間は、吸気口60から連通管
47を軸支する連結管部35まで略等間隔となるようにケー
ス蓋体31が円弧状に形成されているため、回転清掃体51
の外周先端に連結管部35に至るまで吸気流が作用するた
め、回転トルクが向上する。
【0051】また、床面上の塵埃は、ケース体24の下面
を通って吸込口28から吸い込まれる。
【0052】なお、連通溝部64,64を介して塵埃ととも
に吸い込まれる空気は、回転清掃体51の軸方向に沿った
吸込流となる。このため、一側である吸込口本体14の走
行方向の右側、すなわち回転清掃体51のブレード55の凹
状に湾曲する側の面が臨む側である連通溝部64からの吸
込流は、吸気流と同様に回転清掃体51のブレード55の湾
曲する側の面に吹き付けられる状態となって、回転清掃
体51の回転方向へ力が作用する。また、他側である走行
方向の左側の連通溝部64からの吸込流は、回転清掃体51
のブレード55の湾曲する側と反対側の凸状の曲面に吹き
付けられてブレード55の曲面に沿って案内されて逃げる
状態となり、回転清掃体51の回転方向と反対方向への力
はほとんど加わらない。このため、連通溝部64からの吸
込流も回転清掃体51の回転に寄与する。
【0053】この回転清掃体51の回転により、床面が絨
毯などの場合、ブレード55の叩き部57が床面に衝突して
塵埃を叩き出すとともに掻き出しあるいは掃き取りして
掻き取り、塵埃を吸込口28から吸い込む。
【0054】ここで、吸込室29内に吸い込まれた塵埃を
含む空気は、回転清掃体51は回転しているとともに間隔
Cが広いため、ほとんど回転清掃体51の回転方向に沿っ
て押し出されるように前側を通って吸気流とともに連結
管部35に流過し、回転清掃体51の回転方向に対して逆流
方向となる間隔D側からはほとんど吸い込まれない。そ
して、吸い込んだ塵埃は、延長管13およびホース8を介
して掃除機本体1の集塵室に流過し捕捉される。
【0055】また、掃除の際の吸込口本体14の前進時に
は、床面に接触する清掃体66が図10に示す後方回動し
た状態で、清掃体66の起毛布77の前縁側の部分が床面と
接触し、この接触する部分で床面上の塵埃を拭き取る。
さらに、吸込口本体14の後退時には、床面に接触する清
掃体66が図11に示す前方回動した状態で、清掃体66の
起毛布77の後縁側の部分が床面と接触し、この接触する
部分で床面上の塵埃を拭き取る。なお、起毛布77の起毛
76は、取り付けられた台座部71の円弧状の下面に略垂直
となっているため、回動した状態では床面に対して傾斜
した順目状態となっている。すなわち、前進時における
後方回動の際には、起毛76の先端側が後方に伸びる順目
状態、後退時における前方回動の際には、起毛76の先端
が前方に伸びる順目状態となる。このため、床面上の塵
埃を撫でて掃き寄せることにより、吸込口本体14の走行
方向を問わず床面との摩擦抵抗が小さくなって軽い走行
感で塵埃が拭き取られる。
【0056】さらに、前進時から後退時に吸込口本体14
の走行方向が切り替わる際には、清掃体66は後方回動し
た状態で前進時での順目状態となっていることから、後
退時には起毛76が逆目状態となり、床面と清掃体66との
摩擦抵抗が大きくなる。このため、清掃体66は、後方へ
の走行とともに前方回動して再び順目状態となる。ま
た、後退時から前進時に走行方向が切り替わる際にも同
様に、清掃体66が後方回動して順目状態となる。
【0057】なお、この後退時から前進時に走行方向が
切り替わる際、吸込口本体14は作業者に近付いた状態に
位置し、連通管47の端部が上方に回動した立位状態とな
り、この状態での前進のための押動により、吸込口本体
14が床面に押しつけられる状態となる。このため、引動
により吸込口本体14が持ち上げられる状態となる前進時
から後退時に切り替わる場合に比して、後退時から前進
時に切り替わる場合の方向が床面と清掃体66との圧着状
態が強くなって摩擦抵抗も強くなる。ところで、清掃体
66は、前進時の後方回動の方が回動角度が大きいため、
清掃体66が回動規制されるまで回動する間の後退時から
前進時に切り替わって前進する距離が長くなる。
【0058】したがって、清掃体66が従動前輪38a およ
び従動後輪39a の回転による走行の補助と同様に回動す
ることにより、吸込口本体14は清掃体66が回動規制され
るまで床面と摩擦する部材がなく回動する清掃体66によ
り吸込口本体14の走行が補助され、特に床面に押しつけ
られる状態の後退時から前進時に切り替わる際にも軽い
走行感が得られ、走行性が向上して掃除作業が容易とな
る。
【0059】一方、家具などの移動や掃除箇所の移動な
どのために吸込口本体14の下面が床面から離間する状態
となると、開口面積が大きく、また吸込室29への風路が
形成されていない吸込口28からの風路抵抗が吸気口60,
60から吸気される風路抵抗より小さくなるので、吸込口
28からの吸い込まれる風量が増大するとともに、吸気口
60,60から吸気される風量が減少する。このため、回転
清掃体51に吹き付けられる吸気風が弱まって回転清掃体
51の回転速度が大きく低減する。
【0060】なお、掃除終了後に、回転清掃体51に絡み
付いた糸ごみや髪の毛などを除去するために回転清掃体
51を取り外す場合には、スライダ42をスライド移動して
ケース蓋体31を取り外し、開口するケース体24の上面の
係脱口36から着脱する。なお、装着する場合には、取り
外し動作と反対の動作で装着する。
【0061】また、清掃体66に塵埃が付着して汚れた場
合には、台座部71の中間部分を弾性変形させて爪部69,
69間を通過させ、軸部72,72を軸受部67,67からそれぞ
れ取り外すことにより収納凹部65から取り外して洗浄す
る。なお、装着する場合には、取り外し動作と反対の動
作で装着する。
【0062】ここで、回転清掃体51は、吸気口60からの
吸気流が直接吹き付けられて回転するため、回転清掃体
51を回転駆動させる電動機やエアタービンなどの駆動手
段が設けられていない。このため、駆動手段の上方を覆
う部材が不要となるので、ケース体24の上面を覆う上部
ケース22としては、連通管47を継手部48を介して軸支す
る部分のみを構成すればよいため、下部ケース21の上面
の略全体をケース蓋体31にて着脱可能に閉塞され回転清
掃体51の係脱のための係脱口36とする構成とすればよ
い。しかしながら、下部ケース21の上面を係脱可能なケ
ース蓋体31にて閉塞しケース覆部32として連通管47を支
持する構成のみとしたのでは、掃除の際に前進時に床面
に押し付けられる力および後退時に引き上げられる力な
どの負荷がホース8に接続される連通管47のケース体24
にて支持される基端部分に掛かるので、ケース覆部32に
て十分に負荷を吸収できなくなり、ケース体24の連通管
47を支持する部分が撓んでリークを生じる隙間が生じて
塵埃の吸込効率および回転清掃体51を回転させる吸気流
を確保できなくなったり、破損するなどの損傷を生じる
おそれがある。
【0063】ところで、上記実施の形態は、連通管47を
支持する上部ケース22のケース覆部32に、回転清掃体51
を係脱するための係脱口36を閉塞するケース蓋体31が重
なり合う補強板部34を設けている。このため、吸込口本
体14の前進時に床面に押し付けられる大きな負荷が掛か
った際、連通管47を継手部48を介して軸支する連結管部
35の後方に突出する後端部側が床面側に押し付けられる
とともに吸込室29に対向する前端部側が補強板部34とと
もに上方に持ち上げられるように変形しようとするが、
補強板部34はケース蓋体31が覆われるように重なってい
るため、変形が規制される。このため、連通管47を支持
する部分に変形により隙間が生じたり、破損することを
防止できる。
【0064】上述したように、上記実施の形態では、回
転清掃体51を回転自在に収容するケース体24の吸込室29
を覆うケース蓋体31の内面を、少なくとも吸気口60から
の吸気流が流れる吸気口60および連通管47を軸支する連
結管部35間において吸込室29の内面から回転清掃体51の
回転半径Rの外周先端までが略等距離となるように円弧
状に形成し、吸気流が連結管部35に至るまでの流れる部
分を略均等な隙間としたため、例えば回転清掃体51のト
ルクを増大させるために吸気口60の開口面積を増大させ
ることにより吸込口28からの塵埃の吸込効率が低減する
ことがなく回転清掃体51のトルクを増大でき掃除効率を
向上できる。さらに、吸込室29の内面の円弧によりケー
ス体24のケース蓋体31の強度が向上するため、ケース蓋
体31の取扱が容易で、ケース体24の組み立ておよび回転
清掃体51の着脱の際のケース蓋体31の着脱が容易にで
き、組立性および取扱性を向上できるので、製造性およ
び保守管理性を向上できるとともに、掃除作業の際の衝
撃に対しても損傷しにくく、掃除作業性を向上できる。
【0065】また、吸気流が流れる吸気口60および連通
管47を軸支する連結管部35間の吸込室29を区画するケー
ス体24の部分を別体のケース蓋体31としたため、ケース
蓋体31の外面を吸込室29の内面と同様な円弧状に形成す
ることが容易にでき、不要なスペースがなくなって小型
軽量化が容易に図れるとともに、回転清掃体51を収容す
る吸込室29を区画するケース体24を構成する部材の成形
が容易となりケース体24を容易に形成できるとともに、
ケース蓋体31が着脱可能であるため、吸込室29内および
回転清掃体51の清掃が容易にでき、保守管理性を向上で
き、ケース体24の組立性も向上できる。
【0066】さらに、吸込室29の内面と回転清掃体51の
回転半径Rの外周先端との隙間が等間隔となるように設
定する際に、回転清掃体51の有効半径S、すなわち回転
清掃体51の回転半径Rが最大となる状態での外周先端が
接触しないようにしたため、回転清掃体51とケース体24
との接触による回転清掃体51の回転性の低下や騒音の発
生、回転清掃体51およびケース体24の損傷を防止でき
る。
【0067】一方、回転清掃体51の回転半径Rの外周先
端から回転清掃体51の回転方向前側の吸込口28の縁まで
の距離が、回転方向後側の吸込口28の縁までの距離より
広くなるように回転清掃体51を回転自在に配設したた
め、吸込口28から塵埃とともに吸い込まれる空気が回転
方向前側の広い間隔C側から吸い込まれて回転清掃体51
の回転とともに流れ、逆流方向となる回転方向後側の狭
い間隙D側からはほとんど吸い込まれないので、回転清
掃体51の回転方向と逆向きの流れが生じないで乱流が生
じず、例えば吸気口60の開口面積を増大させることによ
り吸込口28からの塵埃の吸込効率が低減することなく回
転清掃体51のトルクを増大でき掃除効率を向上できると
ともに、逆流により生じる乱流にて騒音が発生すること
を防止できる。
【0068】また、吸気口60からの吸気流が吹き付けら
れる側に凹状に湾曲するブレード55をスパイラル状に設
けた回転清掃体51を回転自在に配設するケース体24の両
側面に、吸込口28に連通する連通溝部64をそれぞれ設け
たため、凹状に湾曲する側の面に臨む連通溝部64から吸
い込まれた空気は、吸気流と同様にブレード55の湾曲す
る側の面に吹き付けられて回転清掃体51の回転方向への
力として作用し、吸気流による回転清掃体51の回転を補
助し、反対側の連通溝部64から吸い込まれた空気は、こ
の連通溝部64に臨むブレード55の湾曲する側と反対側の
凸状の曲面に吹き付けられて曲面に沿って逃げる状態と
なり、回転清掃体51を回転方向と反対側へ回転させる力
として作用しない。このため、例えば吸気口60の開口面
積を増大させることにより吸込口28からの塵埃の吸込効
率が低減することなく回転清掃体51のトルクを増大でき
るとともにケース体24の両側面からも塵埃が吸い込め、
掃除効率を向上できる。
【0069】一方、回転清掃体51に吸気流を供給して回
転させる吸気口60と吸込口28および吸気口60に連通する
連通管47の開口断面の中心とを結ぶ直線上に、回転軸心
が位置しないように回転清掃体51を回転自在に設けるた
め、吸気口60から吸気された吸気流が回転清掃体51の回
転軸心からずれた外周側に吹き付けられる状態となり、
効率よく吸気流が吹き付けられ回転清掃体51のトルクを
増大でき、掃除効率を向上できる。
【0070】また、回転清掃体51の回転軸心を含む水平
方向に沿った平面Aに対して連通管47および吸気口60を
それぞれ同一面側に位置して設けたため、吸気口60から
の吸気流の全量が回転清掃体51の外周側に回転清掃体51
の回転方向と反対側に流れることなく効率よく吹き付け
られ、回転清掃体51のトルクを効率よく増大できる。
【0071】さらに、これら連通管47および吸気口60
は、回転清掃体51の回転軸心を含む水平方向に沿った平
面Aに対してそれぞれ上方に位置して設けられているた
め、回転清掃体51の回転方向が床面に押し付けられる負
荷が掛かる吸込口本体14の前進時の走行方向に対して逆
回転となり、回転清掃体51が床面に押し付けられる負荷
により床面を効率よく叩き、塵埃の掻取効率を向上でき
る。
【0072】また、回転清掃体51に吸気流を供給して回
転させる吸気口60を連通管47と対向しない位置に設け、
連通管47と対向する部分は閉塞された状態であるため、
走行方向に沿って直線的に回転清掃体51に吹き付けられ
た後、回転清掃体51の軸方向に沿うようにケース体24の
中心に向けて集まるように流れて連通管47に流れ、直線
状に直接連通管47に吸気されないので、吸気流が回転清
掃体51に作用する距離が長くなって回転トルクを増大で
きるとともに、吸気流が回転清掃体51により風路抵抗を
受けるために吸込口28からの吸込量は低減しないので効
率よく塵埃を吸い込むことができ、掃除効率を向上でき
る。さらに、吸込口28からの吸込量が低減しないで風量
バランスを確保できることから、例えば吸気口60の開口
面積を小さくして吸気口60からの吸気量を抑制して風量
バランスを確保するなどの吸気口60からの流入速度を規
制する構成が不要で、流入速度を規制することにより乱
流が生じ、この乱流により騒音が発生することを防止で
きる。
【0073】そして、回転清掃体51を回転駆動させる電
動機やエアタービンなどの別部材が不要で、小型軽量化
が図れるとともに、吸込口本体14の下面に掃除できない
領域を減少でき、掃除効率を向上できる。
【0074】また、吸気口60は、連通管47と反対側、す
なわち回転清掃体51の回転軸心を通る略鉛直方向より前
側で、さらに回転清掃体51の回転半径Rの前端より前側
に開口形成されているため、吸気流が回転清掃体51に長
時間作用でき、さらに回転トルクを増大できる。
【0075】さらに、吸気口60をケース体24の中央を対
称として一対開口形成したため、外観を向上できるとと
もに、回転清掃体51に長手方向の略全域で略均等に吸気
流を供給でき、回転清掃体51を安定して効率よく回転で
き、塵埃の掻き出し性を向上できる。
【0076】また、回転清掃体51に吸気流を供給して回
転させる吸気口60に整流板62を設け、回転清掃体51の最
外周に吹き付けるように吸気風路61を形成したため、効
率よく吸気流が回転清掃体51に吹き付けられて回転清掃
体51のトルクを向上でき、掃除性を向上できる。
【0077】さらに、整流板62により形成される吸気風
路61が下流側で開口面積が小さくなるラッパ状に形成し
たため、乱流による騒音の発生を生じないで吸気流が絞
り込め、吸気流の風速が増大して回転清掃体51へ吹き付
ける力を増大でき、回転清掃体51のトルクが増大して掃
除性を向上できる。
【0078】そして、整流板62は、吸気口60から内側に
設けたため、ケース体24の外部に突出せず外観を向上で
きるとともに、掃除の際に整流板62が家具などに衝突し
たりひっ掛かるなどして掃除作業に支障をきたすなどを
防止でき、しかも突出する部分で生じる乱流による騒音
の発生を防止できる。
【0079】一方、回転自在に設けられる回転清掃体51
を着脱する係脱口36を上面の一部に開口し吸込口28に連
通する連通管47を設けたケース体24の上部ケース22を構
成するケース覆部32に、回転清掃体51を覆い係脱口36を
閉塞して着脱自在に取り付けられる上部ケース22を構成
するケース蓋体31が重なり合う補強板部34を連通管47の
近傍に位置して設けたため、掃除の際に負荷が掛かる連
通管47の近傍の強度を向上でき、掃除の際に掛かる負荷
を重なり合う補強板部34およびケース蓋体31にて吸収し
て損傷することを防止できるとともに、回転清掃体51は
ケース蓋体31を取り外すのみで容易に着脱でき、保守管
理が容易にできる。
【0080】さらに、ケース覆部32に係止舌片部34a ,
34a を設けるとともに、ケース蓋体31に係止舌片部34a
,34a がそれぞれ係脱可能な係脱凹部34b ,34b と係
止舌片部34a ,34a 間に係脱可能でかつ補強板部34の上
部縁に係脱可能な係脱凸部34cとを設けたため、ケース
覆部32にケース蓋体31が重ね合わされて上部ケース22を
構成した状態で互いに位置決めされ、外部からの負荷が
掛かってもケース覆部32およびケース蓋体31がずれて隙
間が生じる変形などを確実に防止できる。
【0081】一方、台座部71の下面に起毛布77を取り付
けた清掃体66を、軸方向が吸込口本体14の走行方向に対
して交差する方向に沿うように所定角度で回動可能に軸
支したため、吸込口本体14の前後への走行方向の切り替
えである反転する際に清掃体66が従動前輪38a および従
動後輪39a と同様に回動するので走行が補助され、走行
性を向上でき、掃除作業が容易となる。
【0082】また、清掃体66は回動して床面との接触す
る部分を異ならす、すなわち起毛布77の走行方向側の部
分で塵埃を拭き取るため、起毛布77が局所的に損傷する
ことを防止でき、清掃体66の寿命を向上できる。
【0083】さらに、清掃体66は所定角度に回動規制さ
れているため、従来のローラ状で回転する清掃体に比
し、回転を規制する構成が不要で簡単な構造で吸込口本
体14の走行中に確実に床面から塵埃を拭き取れ掃除効率
を向上できるとともに、清掃体66の断面が半円状で小型
化でき配設空間である収納凹部65も小型化するので、軽
量小型化できる。
【0084】そして、清掃体66は、回動軸心を中心とし
た曲率より大きな曲率の円弧状に形成した台座部71の下
面、すなわち回動軸心が下面に近付いた位置に偏位する
ように形成した台座部71の下面に、この下面に対して略
垂直に起毛76が伸びるように起毛布77を設けたため、吸
込口本体14が床面上を走行して台座部71が回動した際
に、起毛76は先端が走行方向と反対側に延出した順目状
態に床面に対して傾斜するので、起毛76が床面を撫でる
状態となって吸込口本体14の走行中の床面と清掃体66と
の摩擦抵抗が低減し、走行性を向上できる。そしてさら
に、清掃体66の方向性がないため、ケース体24への誤装
着を防止する構成が不要で構造を簡略化できる。
【0085】さらに、清掃体66をケース体24の収納凹部
65にケース体24の下面から起毛布77のみ突出するように
回動可能に収容したため、床面と台座部71との接触によ
る床面および清掃体66の損傷を防止できる。
【0086】また、軸方向に長手状に形成した台座部71
の上面に、先端が台座部71の回動軸心を中心とした曲率
と略同曲率でケース体24の下面である収納凹部65の天井
面に接触する突部73を設けたため、清掃体66に床面との
接触により床面から押し上げられる力が加わってもケー
ス体24に軸支される位置とケース体24の下面に小さい面
積で接触する突部73とにて、清掃体66の回動を損なうこ
となく清掃体66の変形を防止できるので、清掃体66の軸
方向の全域で塵埃の拭き取りができるとともに、清掃体
66の折損などの損傷を防止できる。
【0087】そして、ケース体24の下面に清掃体66より
下方に位置して清掃体66に向けて突設し、清掃体66の回
動を所定角度の範囲に規制する爪部69,69を設けたた
め、簡単な構造で回動規制およびケース体24の下面に設
けた清掃体66の脱落を防止できる。
【0088】さらに、爪部69,69を千鳥状に設け、台座
部71を弾性変形可能な材質にて形成したため、清掃体66
を容易に着脱できる。
【0089】また、台座部71に起毛布77の周縁を埋設す
る端部取付凹部74および縁取付凹部75を設けたため、起
毛布77と床面との接触・摩擦により、起毛布77の周縁か
ら剥離して清掃体66が損傷することを防止できる。
【0090】そして、細長状の清掃体66を吸込口本体14
の左右方向に沿って略全域に配設したため、ケース体24
の下面の気密性が向上して負圧が増大し、塵埃の吸込効
率を向上できる。
【0091】また、清掃体66を着脱可能としたため、塵
埃の付着により汚れても清掃体66のみ洗浄すればよく、
保守管理性を向上できる。
【0092】なお、上記実施の形態において、キャニス
タ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体14が掃除機本体
1の下面に直接形成されたアップライト型、その他、掃
除機本体1と吸込口本体14とが一体化された自走式の電
気掃除機などにも適用することができる。
【0093】そして、直接吸気流が吹き付けられて回転
する回転清掃体51を1つ設けて説明したが、複数設けて
もよい。さらに、回転清掃体51としては、ブレード55の
他に、起毛を壁状に設けた回転ブラシや、布ブレード部
を設けたもの、ブラシや布ブレード、ブレード55を組み
合わせたいずれの清掃部材を備えたものでもよい。
【0094】また、回転清掃体51のブレード55を吹き付
けられる吸気流が効率よく回転に寄与するように吸気流
が吹き付けられる側に凹状に湾曲させて説明したが、湾
曲しないものでもよい。なお、この構成の場合、吸気流
が吹き付けられる側のブレード55の面が臨むケース体24
の一側面に連通溝部64を設ける必要がある。すなわち、
吸気流が吹き付けられる側と反対の面が臨むケース体24
の他側面に連通溝部64を設けた場合、この連通溝部64か
ら吸い込まれる空気が回転清掃体51の回転方向と逆方向
への力として作用し、トルクの向上が望めないためであ
る。また、湾曲しないものは、回転の際のモーメントが
作用してもブレード55が伸びるように回転半径Rは大き
くならないので、回転半径Rが有効半径Sともなる。
【0095】一方、清掃体66を吸込口28の後側に1つ配
設して説明したが、吸込口28の前側あるいは複数の清掃
体66を設けたり、また清掃体66を設けなくてもよい。
【0096】さらに、清掃体66としては、起毛布77の他
に、台座部71に直接ブラシ毛を植設して塵埃の掻き出し
や掃き取りなどの塵埃の掻き取り作用を有するものでも
同様の効果を有する。
【0097】また、起毛布77を起毛76が台座部71の下面
に略垂直となるように設けて説明したが、例えば前進方
向に対して先端が後方に伸びる傾斜した状態となるよう
に設けてもよい。すなわち、吸込口本体14が床面に押し
付けられる状態の前進時に起毛76がより寝た状態とな
り、さらに走行性が向上するとともに、後退時には塵埃
の掻き出し作用が得られる。なお、ブラシ毛や起毛76を
傾斜して設ける場合には、例えば両端の軸部の径寸法を
異ならしめてケース体24への誤装着を防止する構成を設
けるとよい。
【0098】そして、清掃体66は、収納凹部65内に配設
せずケース体24の下面に直接回動自在に配設してもよ
い。
【0099】一方、吸気口60を左右対称に設けて説明し
たが、例えばブレード55がスパイラル状でない直線状に
設けた回転清掃体51を用いる場合、左右に開口する吸気
口60,60の位置を上下方向において偏位させて設けても
よい。
【0100】また、吸気口60を走行方向の前側に二つ開
口して説明したが、いずれの位置でもよく、また二つに
限らず1つあるいは複数設けてもよい。
【0101】さらに、吸気口60に設けた整流板62をケー
ス体24のケース蓋体31の内側に吸気風路の下流側が次第
に開口面積が小さくなるように設けて説明したが、例え
ばケース体24の外方に筒状に突設して吸気風路を構成す
るように形成してもよい。
【0102】また、連通管47を継手部48を介して連結管
部35に軸支して説明したが、直接連通管47を回動自在に
軸支したもの、連通管47が固定されて設けられたものな
どでも同様の効果が得られる。
【0103】そして、補強部として円弧板状に形成した
補強板部34にて説明したが、ケース蓋体31の形状に対応
して重なり合う形状であれば、例えばリブ状に設けるな
ど他のいずれの構造でもよい。
【0104】さらに、ケース蓋体31およびケース覆部32
が互いに係脱する構成として、係止舌片部34a 、係脱凹
部34b ,34b および係脱凸部34c を設けて説明したが、
他のいずれの構造でもよく、設けなくてもよい。なお、
これら係脱する構成を設けることにより補強板部34の大
きさをより小さくでき、相対的に係脱口36の開口を大き
くでき、回転清掃体51の着脱作業が容易にできる。
【0105】次に、他に実施の形態を図13を参照して
説明する。
【0106】図13に示す実施の形態は、図1ないし図
12に示す実施の形態のケース蓋体31の内面に、リブ81
を設けたものである。
【0107】すなわち、ケース蓋体31の内面には、幅方
向である走行方向に沿った壁状のリブ81が複数略平行に
設けられている。なお、これらリブ81,81は、先端部が
ケース蓋体31の内面と同様に円弧状で、回転清掃体51の
有効半径Sでの外周先端が吸込室29の内面に干渉しな
い、すなわちブレード55がケース体24に接触しないよう
に形成されている。
【0108】そして、吸気口60からの吸気流は、リブ81
によって回転清掃体51の軸方向に直交する方向に案内、
すなわち走行方向に沿って直線的に回転清掃体51のブレ
ード55に略垂直に吹き付けられるため、回転清掃体51の
トルクを向上できるとともに、リブ81によりケース蓋体
31の強度をさらに向上できる。
【0109】次に、さらに他の実施の形態を図14を参
照して説明する。
【0110】この図14に示す実施の形態は、図1ない
し図12に示す実施の形態の吸込部26を略円筒状に形成
したものである。
【0111】すなわち、下部ケース21の吸込口28の前側
縁より前側の内周面を、ケース蓋体31と同様に、回転清
掃体51の回転半径Rの外周先端からの隙間が略等間隔と
なるように形成する。この構成により、塵埃とともに空
気が吸い込まれて吸込流となる吸込口28の前側縁から回
転清掃体51の回転方向である吸気口60を経て連通管47を
軸支する連結管部35までの隙間を略等間隔となる。
【0112】したがって、この図14に示す実施の形態
によれば、ケース体24の吸込室29の内面を、吸込口28お
よび吸気口60間においても吸込室29の内面から回転清掃
体51の回転半径Rの外周先端までが略等距離となるよう
に円弧状に形成したため、吸込口28から吸気口60までの
吸込室29の内面が回転清掃体51の回転半径Rの曲率と同
じ曲率となって吸込口28からの塵埃とともに吸い込まれ
る吸込流が吸込口28から吸気口60に至るまで回転清掃体
51の回転方向に作用し、さらに吸気口60から連通管47を
軸支する連結管部35に至るまでは吸気流とともに回転清
掃体51の回転方向に作用する状態となり、吸込口28から
の吸込流も回転清掃体51の回転に効率よく寄与するの
で、回転清掃体51のトルクをさらに増大できる。
【0113】なお、この図14に示す実施の形態につい
ても、例えば図15に示すように、図13に示す実施の
形態と同様のリブ81を設けてもよい。この図15に示す
構成によれば、図13に示す実施の形態と同様のリブ81
にて案内した吸気流による回転清掃体51のトルクの向
上、および、ケース体24の強度の向上が得られる。
【0114】次に、さらに他の実施の形態を図16を参
照して説明する。
【0115】この図16に示す実施の形態は、図15に
示す実施の形態の回転清掃体51の回転方向を逆回転とし
たものである。
【0116】すなわち、回転清掃体51を上方に位置する
ブレード55がケース体24の後側に湾曲するように軸支す
るとともに、吸気口60に連続する吸気風路61を軸方向が
略上下方向に沿うように設け、吸気口60から下方に向け
て吸気して吸気流をブレード55の湾曲する側の面に吹き
付け、回転清掃体51を吸込口本体14の前進時に順回転と
なるようにする。そして、ケース体24の吸込室29の内面
で、吸気口60からの吸気流が流れる吸気口60から連通管
47を軸支する連結管部35に至るまでを、この内面と回転
清掃体51の回転半径Rの外周先端との隙間が略等間隔と
なるように円弧状に形成するとともに、吸込室29内に設
けたリブ81の先端部と回転清掃体51の回転半径Rの外周
先端との隙間も略等間隔となるようにする。
【0117】この図16に示す実施の形態についても、
図1ないし図12に示す実施の形態、図13に示す実施
の形態、図14に示す実施の形態および図15に示す実
施の形態と同様に、回転清掃体51のトルクの増大および
強度の向上が得られるとともに、回転清掃体51が吸込口
本体14を床面に押し付ける負荷が掛かる前進時に順回転
となるため、吸込口本体14の走行性が向上して掃除作業
性を向上できる。
【0118】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除機の吸込口体に
よれば、吸気口からの吸気流が清掃部材に吹き付けられ
て回転する回転清掃体を回転自在に収容するケース体の
吸込室の内面を、少なくとも吸気流が流れる吸気口およ
び連通管間において回転清掃体の回転半径の外周先端か
ら吸込室の内面までの径方向に沿った距離が略等距離と
なるように円弧状に形成したため、吸気口から連通管ま
での吸込室の内面が回転清掃体の回転半径の曲率と同じ
曲率となって吸気口からの吸気流が連通管に至るまで回
転清掃体の回転方向に作用する状態となり、吸気流が回
転清掃体の回転に効率よく寄与するので、例えば回転清
掃体のトルクを増大させるために吸気口の開口面積を増
大させることにより吸込口からの塵埃の吸込効率が低減
することがなく回転清掃体のトルクを増大でき掃除効率
を向上できるとともに、吸込室の内面の円弧によりケー
ス体の強度が向上するので、組立性および取扱性を向上
できる。
【0119】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、ケース体の吸込室の内面を吸込口および吸気口間に
おいて回転清掃体の回転半径の外周先端から吸込室の内
面までの径方向に沿った距離が略等距離となるように円
弧状に形成したため、吸込口から吸気口までの吸込室の
内面が回転清掃体の回転半径の曲率と同じ曲率となって
吸込口からの塵埃とともに吸い込まれる吸込流が吸込口
から吸気口に至るまで回転清掃体の回転方向に作用し、
さらに吸気口から連通管に至るまでは吸気流とともに回
転清掃体の回転方向に作用する状態となり、吸込流も回
転清掃体の回転に効率よく寄与するので、回転清掃体の
トルクを増大できる。
【0120】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体の
効果に加え、少なくとも吸気流が流れる吸気口および連
通管間の吸込室を区画するケース体の部分を別体のケー
ス蓋体としたため、ケース蓋体の外面を吸込室の内面と
同様な円弧状に容易に形成でき、小型軽量化が容易に図
れるとともに、回転清掃体を収容する吸込室を区画する
ケース体を容易に形成でき、ケース蓋体を着脱可能とす
ることにより吸込室内および回転清掃体の清掃が容易で
保守管理性を向上できケース体の組立性も向上できる。
【0121】請求項4記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機の
吸込口体の効果に加え、ケース体の吸込室の内面に少な
くとも吸気流が流れる吸気口および連通管間に位置して
回転清掃体の軸方向に交差する方向に沿ったリブを設け
たため、ケース体の強度を向上できるとともに、吸気口
からの吸気流がリブに案内されて回転清掃体に軸方向に
交差する方向に効率よく供給でき、回転清掃体のトルク
を向上できる。
【0122】請求項5記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1ないし4いずれか一記載の電気掃除機の
吸込口体の効果に加え、回転清掃体の外周先端までの回
転半径を回転清掃体の回転の際に作用するモーメントに
より大きくなる有効半径として吸込室の内面まで略等距
離となるように設定したため、回転により回転半径が変
化する回転清掃体を用いてもケース体の内面に回転清掃
体が接触することを防止でき、ケース体との接触による
回転清掃体の回転性の低下、騒音の発生および損傷を防
止できる。
【0123】請求項6記載の電気掃除機によれば、塵埃
の吸込効率が低減することなく回転清掃体のトルクが増
大して掃除効率が向上するとともに、強度が向上し組立
性および取扱性が向上する請求項1ないし5いずれか一
記載の電気掃除機の吸込口体を備えたため、製造性、掃
除作業性および保守管理性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の吸込口体の実施の一形態
の吸込口本体を示す側面断面図である。
【図2】同上上部ケースを取り外した状態を示す平面図
である。
【図3】同上底面図である。
【図4】同上正面図である。
【図5】同上背面図である。
【図6】同上吸込口本体の清掃体近傍を示す側面断面図
である。
【図7】同上清掃体を示す一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図8】同上端面断面図である。
【図9】同上側面断面図である。
【図10】同上清掃体が後方回動した状態の吸込口本体
の清掃体近傍を示す側面断面図である。
【図11】同上清掃体が前方回動した状態の吸込口本体
の清掃体近傍を示す側面断面図である。
【図12】同上掃除機本体を示す斜視図である。
【図13】本発明の電気掃除機の吸込口体の他の実施の
形態を示すケース蓋体の内面側の平面図である。
【図14】本発明の電気掃除機の吸込口体のさらに他の
実施の形態を示す側面断面図である。
【図15】本発明の電気掃除機の吸込口体のさらに他の
実施の形態を示す側面断面図である。
【図16】本発明の電気掃除機の吸込口体のさらに他の
実施の形態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 14 吸込口本体 24 ケース体 28 吸込口 29 吸込室 31 ケース蓋体 47 連通管 51 回転清掃体 55 清掃部材 60 吸気口 81 リブ R 回転半径 S 有効半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 清 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内 (72)発明者 大津 育弘 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内 (72)発明者 市野 雄之 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面と対向する下面に吸込口を開口
    する吸込室を有するとともにこの吸込室に連通する吸気
    口を開口するケース体と、 このケース体に設けられ前記吸込口および前記吸気口に
    連通する連通管と、 前記ケース体の吸込室に回転自在に収容され、前記被掃
    除面を掻き上げる清掃部材を有し前記吸気口からの吸気
    流が吹き付けられることにより回転する回転清掃体とを
    備え、 前記ケース体の吸込室の内面は、少なくとも前記吸気流
    が流れる前記吸気口および前記連通管間において前記回
    転清掃体の回転半径の外周先端から前記吸込室の内面ま
    での径方向に沿った距離が略等距離の円弧状であること
    を特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 【請求項2】 ケース体の吸込室の内面は、吸込口およ
    び吸気口間において前記回転清掃体の回転半径の外周先
    端から前記吸込室の内面までの径方向に沿った距離が略
    等距離の円弧状であることを特徴とする請求項1記載の
    電気掃除機の吸込口体。
  3. 【請求項3】 ケース体は、少なくとも吸気流が流れる
    吸気口および連通管間の吸込室を区画するケース蓋体を
    備えたことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃
    除機の吸込口体。
  4. 【請求項4】 ケース体の吸込室の内面には、少なくと
    も吸気流が流れる吸気口および連通管間に位置して回転
    清掃体の軸方向に交差する方向に沿ったリブが設けられ
    たことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の
    電気掃除機の吸込口体。
  5. 【請求項5】 回転清掃体の外周先端までの回転半径
    は、この回転清掃体の回転の際に作用するモーメントに
    より大きくなる有効半径であることを特徴とする請求項
    1ないし4いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか一記載の電気
    掃除機の吸込口体と、 この吸込口体が接続される掃除機本体とを具備したこと
    を特徴とした電気掃除機。
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