JPH11205655A - プリセットカメラ - Google Patents

プリセットカメラ

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Publication number
JPH11205655A
JPH11205655A JP10004096A JP409698A JPH11205655A JP H11205655 A JPH11205655 A JP H11205655A JP 10004096 A JP10004096 A JP 10004096A JP 409698 A JP409698 A JP 409698A JP H11205655 A JPH11205655 A JP H11205655A
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JP
Japan
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temperature
lens
preset point
time
preset
Prior art date
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Application number
JP10004096A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Mochizuki
隆義 望月
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の被写体の映像を再度映し出す時に、ピ
ントが合った良好な映像を得る。 【解決手段】 温度センサ1dにより、レンズ1a,1
eの周囲温度を検出し、記憶手段9により、所定の被写
体を所定の画角で撮像した時のレンズ1a,1eの移動
位置をプリセット点として記憶すると共に、プリセット
点記憶時の温度を記憶し、上記所定の被写体の映像を再
度映し出すにあたっては、補正手段7bにより、プリセ
ット点記憶時の温度及び現時点の温度に基づいて、温度
変化によるプリセット点の光軸方向の位置ずれを補正す
るように構成して成るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリセットカメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば監視カメラ等のプリセットカメラ
では、撮像用カメラのレンズユニット内に、光学系を構
成するズームレンズ、フォーカスレンズ等の複数のレン
ズを備えており、オペレータによる操作部の操作に従っ
て、移動手段により上記ズームレンズ、フォーカスレン
ズが光軸に沿って移動されて、所定の被写体を所定の画
角でピントを合わせた状態で撮像することが可能である
と共に、この時のレンズ位置をプリセット点として記憶
して、オペレータによる操作部を介しての要求があった
ら、上記レンズをプリセット点に移動して上記被写体の
映像を再度映し出すことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記レ
ンズユニットは、環境温度の変化や自己の発熱等による
温度変化によって伸縮するため、上記レンズの位置が移
動して、上記プリセット点が光軸方向に位置ずれしてし
まうことになる。このため、上記被写体の映像を再度映
し出す時に、ピントぼけを生じるといった問題があっ
た。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、所定の被写体の映像を再度映し
出す時に、ピントが合った良好な映像を得ることがで
き、品質が向上されたプリセットカメラを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のプリセットカメラは、レンズユニット内に
配置された光学系を構成する複数のレンズと、複数のレ
ンズのうちの少なくとも一部を光軸に沿って移動させる
移動手段と、を備え、所定の被写体を所定の画角で撮像
した時の上記レンズの移動位置をプリセット点として記
憶すると共に、操作部から入力される要求に従って、レ
ンズをプリセット点に移動して上記被写体の映像を再度
映し出すプリセットカメラにおいて、レンズの周囲温度
を検出する温度センサと、プリセット点を記憶すると共
にプリセット点記憶時の温度を記憶する記憶手段と、上
記被写体の映像を再度映し出すにあたって、プリセット
点記憶時の温度及び現時点の温度に基づいて、温度変化
によるプリセット点の光軸方向の位置ずれを補正する補
正手段と、を具備した。
【0006】このように構成された本発明のプリセット
カメラによれば、温度センサによって、レンズの周囲温
度が検出され、記憶手段によって、所定の被写体を所定
の画角で撮像した時のレンズの移動位置がプリセット点
として記憶されると共に、温度センサにより検出された
プリセット点記憶時の温度が記憶される。上記被写体の
映像を再度映し出すにあたっては、補正手段によって、
記憶手段に記憶されているプリセット点記憶時の温度及
び現時点で温度センサにより検出された温度に基づい
て、記憶手段に記憶されているプリセット点の温度変化
による光軸方向の位置ずれが補正される。このため、所
定の被写体の映像を再度映し出す時に、ピントが合った
良好な映像が得られる。
【0007】ここで、レンズの基準位置への到達を検出
する検出手段と、移動手段に対して、電源がオンされて
の初期化時には、レンズを検出手段により検出されるま
で所定方向に移動させる指令を与えると共に、初期化後
には、操作部から入力される要求に従って、レンズを基
準位置を基準として移動させる指令を与える制御手段
と、を具備し、記憶手段は、プリセット点及びプリセッ
ト点記憶時の温度に加えて、プリセット点を記憶するに
あたっての初期化時の温度及び被写体の映像を再度映し
出すにあたっての初期化時の温度を記憶し、補正手段
は、被写体の映像を再度映し出すにあたって、両初期化
時の温度に基づいて、温度変化による上記基準位置に関
する光軸方向の位置ずれを補正し、この補正値、プリセ
ット点記憶時の温度及び現時点の温度に基づいて、温度
変化によるプリセット点の光軸方向の位置ずれを補正す
るのが好ましい。
【0008】このような構成を採用した場合、レンズの
基準位置への到達を検出する検出手段が設けられ、電源
がオンされての初期化時には、制御手段によって、移動
手段に対して、レンズを検出手段により検出されるまで
所定方向に移動させる指令が与えられると共に、初期化
後には、操作部から入力される要求に従って、レンズを
基準位置を基準として移動させる指令が与えられる。す
なわち、レンズ移動は、初期化時に検出された基準位置
を基準として行われる。一方、記憶手段によって、プリ
セット点及びプリセット点記憶時の温度に加えて、プリ
セット点を記憶するにあたっての初期化時の温度及び被
写体の映像を再度映し出すにあたっての初期化時の温度
が記憶される。被写体の映像を再度映し出すにあたって
は、補正手段によって、両初期化時の温度に基づいて、
温度変化による上記基準位置に関する光軸方向の位置ず
れが補正され、この補正値、プリセット点記憶時の温度
及び現時点の温度に基づいて、プリセット点の温度変化
による光軸方向の位置ずれが補正される。このように、
所定の被写体の映像を再度映し出す時に、レンズ移動の
ベースとなる基準位置の温度変化による光軸方向の位置
ずれを補正してから、温度変化によるプリセット点の光
軸方向の位置ずれを補正するため、よりピントが合った
良好な映像が得られる。
【0009】また、上記の複数のレンズとしては、例え
ばズームレンズ及びフォーカスレンズを採用することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリセットカ
メラの好適な実施形態について添付図面を参照しながら
説明する。図1は、実施形態に係るプリセットカメラを
示す構成図である。
【0011】本実施形態のプリセットカメラは、例えば
監視カメラとして用いられており、概略、図1に示すよ
うに、撮像用のカメラ部10と、カメラ部10の操作を
行う操作部3と、カメラ部10により撮像された被写体
をモニターする表示部6と、を備えている。
【0012】カメラ部10は、鏡胴としてのレンズユニ
ット1と、このレンズユニット1を搭載する雲台ユニッ
ト2と、を備えている。レンズユニット1内には、光学
系を構成するズームレンズ1a、フォーカスレンズ1e
等の複数のレンズが光軸に沿って並設されていると共
に、これらのレンズ群の後段には、当該レンズ群を通し
て撮像された被写体の光像を光電変換する光電変換素子
4が配設されている。
【0013】上記ズームレンズ1a、フォーカスレンズ
1eは、被写体を所望の画角且つピントが合った状態で
撮像すべく、例えばステッピングモータ等のレンズモー
タ(移動手段)1b、1fにより、各々光軸に沿った所
望の位置に移動される。
【0014】レンズモータ1b、1fの駆動により移動
されるズームレンズ1a、フォーカスレンズ1eに対し
ては、レンズユニット1内の光軸に沿った所定の位置が
基準位置(ホームポジション)として各々設定されてお
り、各基準位置に対するズームレンズ1a、フォーカス
レンズ1eの到達を検出する検出手段としてのホームポ
ジションセンサ1c,1gが上記光軸の近傍に各々配置
されている。
【0015】また、上記レンズユニット1内には、レン
ズ群の周囲温度(レンズユニット1の温度)を検出する
温度センサ1dが配置されている。なお、この温度セン
サ1dを、レンズユニット1の外壁に設けて温度を測定
するようにしても良い。
【0016】レンズユニット1を搭載する上記雲台ユニ
ット2は、水平モータ2a及び垂直モータ2bを備えて
おり、水平モータ2aの駆動により上記レンズユニット
1(上記レンズ群)が水平方向に移動され、垂直モータ
2bの駆動により上記レンズユニット1(上記レンズ
群)が垂直方向に移動される。すなわち、モータ2a,
2bによって、上記レンズ群の向きが変えられる。
【0017】上記光電変換素子4には、当該光電変換素
子4からの電気信号を増幅すると共に所定の処理を施し
て映像信号として出力する映像回路5が接続されてお
り、この映像回路5に対して、被写体モニター用の上記
表示部6が接続されている。
【0018】上記操作部3は、オペレータが上記表示部
6を見ながら操作が可能であり、上記ズームレンズ1
a、フォーカスレンズ1eを光軸に沿った所望の位置に
移動する操作スイッチSW1、上記雲台ユニット2を水
平方向、垂直方向の所望位置に移動してレンズの向きを
変える操作スイッチSW2、所望の映像をプリセット映
像として記憶させる操作スイッチすなわちプリセット映
像でのズームレンズ1a、フォーカスレンズ1eの位置
をプリセット点として記憶させる操作スイッチSW3及
びプリセット点で撮像した被写体の映像を再度映し出す
操作スイッチSW4等を備えている。
【0019】また、本実施形態のプリセットカメラはさ
らに、ホームポジションセンサ1c,1g、温度センサ
1d及び操作部3からの信号に応答して、レンズモータ
1b,1f、モータ2a,2bに所定の信号を送出し、
被写体の撮像を所定に制御するマイクロコンピュータよ
り成るコントローラ7を備えている。このコントローラ
7には、後述の動作を行うプログラム、各種データテー
ブル、演算式等を固定データの形で記憶するROM8が
入力可能に接続されると共に、上記温度センサ1dによ
り検出された所定時期の温度、プリセット点、演算結果
等を一時的に記憶するRAM9が入出力可能に接続され
ている。
【0020】コントローラ7を構成する制御手段7a
は、電源(不図示)がオンされての初期化時に、上記ズ
ームレンズ1a、フォーカスレンズ1eがホームポジシ
ョンセンサ1c,1gに各々検出されるまで(基準位置
に到達するまで)、当該ズームレンズ1a、フォーカス
レンズ1eを所定方向に移動させる指令をレンズモータ
1b、1fに各々与える機能を備えると共に、初期化後
には、上記ズームレンズ1a、フォーカスレンズ1e
を、上記基準位置を基準として、操作部3のスイッチS
W1,SW4のスイッチ操作に従った位置に移動させる
指令をレンズモータ1b、1fに各々与える機能を備え
ている。
【0021】制御手段7aはまた、所望の映像をプリセ
ット映像として記憶させる操作部3のスイッチSW3の
操作に従って、この時のズームレンズ1a、フォーカス
レンズ1eの位置をプリセット点としてRAM9に記憶
させる機能を備えると共に、プリセット点を記憶するに
あたっての初期化時の温度、プリセット点記憶時の温
度、プリセット点で撮像した被写体の映像を再度映し出
すにあたっての初期化時の温度をRAM9に記憶させる
機能を備えている。
【0022】また、コントローラ7を構成する補正手段
7bは、プリセット点で撮像した被写体の映像を再度映
し出す操作部3のスイッチSW4の操作に従って、RO
M8に記憶されている第1のデータテーブル及びRAM
9に記憶されている両初期化時の温度を呼び出し、これ
らに基づいて、温度変化による上記基準位置に関する光
軸方向の位置ずれを補正し、次いで、ROM8に記憶さ
れている第2のデータテーブル及びRAM9に記憶され
ているプリセット点記憶時の温度を呼び出し、これらと
上記補正した値及び現時点の温度に基づいて、温度変化
による上記プリセット点の光軸方向の位置ずれを補正す
る機能を備えている。
【0023】コントローラ7に接続された上記ROM8
には、図2〜図4に示すフロー図がプログラムとして書
き込まれている。
【0024】以下、プログラムに従い上記のように構成
されたプリセットカメラの動作を説明する。先ず、オペ
レータにより電源がオンされると、図2に示す初期化動
作を開始する。すなわち、図2のステップ1、2に示す
ように、フォーカスレンズ1eをホームポジションセン
サ1gに検出されるまで所定方向に移動すると共に、ズ
ームレンズ1aをホームポジションセンサ1cに検出さ
れるまで所定方向に移動し、検出されたら基準位置に到
達したとして、ステップ3において、当該フォーカスレ
ンズ1e、ズームレンズ1aを各々停止し、ステップ4
において、この時の温度T3を記憶して、このフローを
終了する。この時、雲台ユニット2の各モータ2a,2
bも駆動して当該雲台ユニット2を水平、垂直方向の各
基準位置に移動する。
【0025】次いで、プリセット情報を記憶する場合に
は、図3に示すフロー図に移行し、ステップ1におい
て、オペレータによる操作部3のスイッチSW2の操作
に従って、雲台ユニット2を上記基準位置を基準として
移動すると共に、スイッチSW1の操作に従って、フォ
ーカスレンズ1e、ズームレンズ1aを上記各基準位置
を基準として光軸に沿って各々移動して、所定の被写体
を所望の画角且つピントが合った状態で撮像し、当該撮
像した被写体の映像をプリセット映像とすべく、オペレ
ータにより操作部3のスイッチSW3が操作されると、
ステップ2において、この時のフォーカスレンズ位置、
ズームレンズ位置をプリセット点Pe,Paとして各々
記憶すると共に、この時の温度T2を記憶し、さらに上
記初期化時の温度T3を、プリセット点Pe,Paを記
憶するにあたっての初期化時の温度T1として記憶し直
して、このフローを終了する。この時、雲台ユニット2
の水平、垂直方向の各プリセット点も同様に記憶する。
【0026】以降は、監視カメラの通常の動作を行う
が、電源をオフして再度電源をオンした場合には、図2
で示した初期化動作をその都度行い、当該初期化時の温
度T3をその都度記憶する。なお、上記プリセット点P
e,Paを記憶するにあたっての初期化時の温度T1、
プリセット点記憶時の温度T2は、前記のまま記憶して
おく。
【0027】そして、例えば監視カメラの動作中に、オ
ペレータにより操作部3のスイッチSW4が操作され
て、プリセット点で撮像した被写体の映像を再度映し出
す要求があると、図4に示すプリセット点を温度補正す
る処理に移行する。
【0028】なお、フォーカスレンズ1eのプリセット
点Peを温度補正する処理、ズームレンズ1aのプリセ
ット点Paを温度補正する処理は、処理手順が同じなた
め、図4では両方の処理を一つのフローで示している。
従って、図4においては、両方の処理で共通するものに
対しては同一の英数字(例えばプリセット点P、位置ず
れ量S1〜S4、補正値P1,P2)を用いる一方で、
以降の説明では、フォーカスレンズ1eに関するものに
対しては上記英数字の末尾(上記P、S1〜S4、P
1,P2の末尾)にeを付して区別し、区別の必要のな
い場合には同一の英数字を用いて説明する。
【0029】先ず、フォーカスレンズ1eのプリセット
点Peを補正する処理について説明する。すなわち、ス
テップ1において、プリセット点Pを記憶するにあたっ
ての初期化時の温度T1と被写体の映像を再度映し出す
にあたっての初期化時の温度T3とが一致するか否かを
判定し、温度T1≠温度T3の場合には、フォーカスレ
ンズ1eの基準位置の温度変化による位置ずれ(初期化
時のホームポジションセンサの温度変化による位置ず
れ)を補正すべく、ステップ2に進む。
【0030】ステップ2では、初期化時での基準位置の
温度変化による位置ずれを補正するためのデータテーブ
ルをROM8より呼び出す。ここで、ROM8には、種
々の焦点距離での初期化時のデータテーブルが記憶され
ているため、その中から、フォーカスレンズ1eのプリ
セット点Peに最も近い焦点距離での初期化時のデータ
テーブル(図5参照)を呼び出し、このデータテーブル
を用いて、ステップ3において、基準温度T0(この時
光軸方向の位置ずれ=0)と温度T1とを比較しての位
置ずれ量S1eを読み出し、ステップ4において、基準
温度T0と温度T3とを比較しての位置ずれ量S2eを
読み出し、ステップ5において、以下に示す式(1)の
演算を行う。
【0031】 P1e=Pe−(S1e−S2e) …(1) 上記(S1e−S2e)が、初期化時でのフォーカスレ
ンズ1eの基準位置の温度変化による位置ずれ成分であ
り、これをフォーカスレンズ1eのプリセット点Peか
ら減算することにより、初期化時での基準位置の温度変
化による位置ずれを補正したフォーカスレンズ1eのプ
リセット点補正値P1eが得られる。
【0032】このように補正値P1eが得られたら、ス
テップ6に進み、ステップ6において、プリセット点記
憶時の温度T2と現時点の温度T4とが一致するか否か
を判定し、温度T2≠温度T4の場合には、初期化以降
のフォーカスレンズ1eのプリセット点Peの温度変化
による位置ずれを補正すべく、ステップ7に進む。
【0033】ステップ7では、プリセット点Peの初期
化以降の温度変化による位置ずれを補正するためのデー
タテーブルをROM8より呼び出す。ここで、ROM8
には、種々の焦点距離での初期化以降のデータテーブル
が記憶されているため、その中から、フォーカスレンズ
1eのプリセット点Peに最も近い焦点距離での初期化
以降のデータテーブル(図6参照)を呼び出し、このデ
ータテーブルを用いて、ステップ8において、基準温度
T0(この時光軸方向の位置ずれ=0)と温度T2とを
比較しての位置ずれ量S3eを読み出し、ステップ9に
おいて、基準温度T0と温度T4とを比較しての位置ず
れ量S4eを読み出し、ステップ10において、以下に
示す式(2)の演算を行う。
【0034】 P2e=P1e−(S3e−S4e) …(2) 上記(S3e−S4e)が、初期化以降でのフォーカス
レンズ1eの温度変化による位置ずれ成分であり、これ
を上記得られたプリセット点補正値P1eから減算する
ことにより、初期化での温度の影響及び初期化以降の温
度の影響をキャンセルしたプリセット点補正値P2eが
得られる。
【0035】一方、ステップ1において、温度T1=温
度T3と判定した場合には、フォーカスレンズ1eの基
準位置の温度変化による位置ずれがないとして、ステッ
プ6に進む。
【0036】ここで、プリセット点Pを記憶してから、
プリセット点Pで撮像した被写体の映像を再度映し出す
要求があるまでに、初期化が再度行われていない(電源
が再投入されていない)場合には、温度T1=温度T3
としてステップ6に進む。また、プリセット点Pを記憶
してから、プリセット点Pで撮像した被写体の映像を再
度映し出す要求があるまでに、初期化が再度行われてい
ても(電源が再投入されていても)、温度T1=温度T
3の場合にはステップ6に進む。
【0037】このようにステップ2〜5をスキップして
ステップ6に進み、ステップ6において、温度T2≠温
度T4と判定した場合には、前述したステップ7〜10
と同様な処理を行う。従って、ステップ10でのプリセ
ット点補正値P2eは、図6を用い以下の式(3)によ
り得られる。
【0038】 P2e=Pe−(S3e−S4e) …(3) 一方、ステップ6において、温度T2=温度T4と判定
した場合には、初期化以降でのプリセット点Peの温度
変化による位置ずれがないとして、このフローを終了す
る。すなわち、ステップ1〜6を通り、ステップ7〜1
0をスキップした場合には、プリセット点補正値は、ス
テップ5で得られたプリセット点補正値P1eとなる。
また、ステップ2〜5をスキップしてステップ6に進
み、さらにステップ7〜10をスキップした場合には、
温度変化による影響が全くないため、プリセット点を温
度補正する必要はない。
【0039】また、ズームレンズ1aのプリセット点P
aに対する温度補正も上記と同様な処理手順で行う。
【0040】このようにして、フォーカスレンズ1eの
プリセット点補正値及びズームレンズ1aのプリセット
点補正値が得られたら、雲台ユニット2を基準位置を基
準として雲台ユニットのプリセット点に移動すると共
に、上記各レンズ1e,1aを各基準位置を基準として
各プリセット点補正値の位置に移動する。これにより、
再度映し出されたプリセット映像は、温度の影響がキャ
ンセルされピントが合った良好な映像となる。
【0041】このように、本実施形態においては、プリ
セット点記憶時の温度T2及び現時点の温度T4に基づ
いて、温度変化によるプリセット点Pの光軸方向の位置
ずれを補正するため、被写体の映像を再度映し出す時
に、ピントが合った良好な映像を得ることができる。
【0042】また、プリセット点Pを記憶するにあたっ
ての初期化時の温度T1及び被写体の映像を再度映し出
すにあたっての初期化時の温度T3に基づいて、温度変
化による基準位置の光軸方向の位置ずれを補正するた
め、よりピントが合った良好な映像を得ることができ
る。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であるというのはいうまでもなく、
例えば、上記実施形態においては、図4のステップ5に
おいて、プリセット点補正値P1を求め、このプリセッ
ト点補正値P1を、ステップ10の式(2)に代入する
ようにしているが、図4のステップ5では、初期化時で
のフォーカスレンズ1eの基準位置の温度変化による位
置ずれ成分(S1−S2)のみを求め、ステップ10に
おいて、以下に示す式(4)の演算を行うようにしても
良い。
【0044】 P2=P−(S1−S2)−(S3−S4) …(4) また、上記実施形態においては、データテーブルを用い
ているが、これに代えて、数式を用いることも可能であ
る。
【0045】また、雲台ユニット2のプリセット点に関
しても、上記と同様に温度補正することが可能である。
【0046】
【発明の効果】このように本発明のプリセットカメラ
は、温度センサによって、レンズの周囲温度を検出し、
記憶手段によって、所定の被写体を所定の画角で撮像し
た時のレンズの移動位置をプリセット点として記憶する
と共に、プリセット点記憶時の温度を記憶し、上記被写
体の映像を再度映し出すにあたっては、補正手段によっ
て、プリセット点記憶時の温度及び現時点の温度に基づ
いて、温度変化によるプリセット点の光軸方向の位置ず
れを補正するように構成している。このため、被写体の
映像を再度映し出す時に、ピントが合った良好な映像を
得ることができ、品質を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリセットカメラを示す構成図
である。
【図2】レンズ位置初期化時の処理手順を示すフロー図
である。
【図3】プリセット情報を記憶する際の処理手順を示す
フロー図である。
【図4】プリセット点を温度補正する際の処理手順を示
すフロー図である。
【図5】初期化時における基準位置の温度変化による位
置ずれを示すデータテーブルである。
【図6】プリセット点の温度変化による位置ずれを示す
データテーブルである。
【符号の説明】
1…レンズユニット、1a,1e…レンズ、1b,1f
…移動手段、1c,1g…検出手段、1d…温度セン
サ、3…操作部、6…表示部、7a…制御手段、7b…
補正手段、9…記憶手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズユニット内に配置された光学系を
    構成する複数のレンズと、前記複数のレンズのうちの少
    なくとも一部を光軸に沿って移動させる移動手段と、を
    備え、所定の被写体を所定の画角で撮像した時の前記レ
    ンズの移動位置をプリセット点として記憶すると共に、
    操作部から入力される要求に従って、前記レンズを前記
    プリセット点に移動して前記被写体の映像を再度映し出
    すプリセットカメラにおいて、 前記レンズの周囲温度を検出する温度センサと、 前記プリセット点を記憶すると共にプリセット点記憶時
    の温度を記憶する記憶手段と、 前記被写体の映像を再度映し出すにあたって、前記プリ
    セット点記憶時の温度及び現時点の温度に基づいて、温
    度変化による前記プリセット点の光軸方向の位置ずれを
    補正する補正手段と、 を具備したプリセットカメラ。
  2. 【請求項2】 前記レンズの基準位置への到達を検出す
    る検出手段と、 前記移動手段に対して、電源がオンされての初期化時に
    は、前記レンズを前記検出手段により検出されるまで所
    定方向に移動させる指令を与えると共に、初期化後に
    は、操作部から入力される要求に従って、前記レンズを
    前記基準位置を基準として移動させる指令を与える制御
    手段と、 を具備し、 前記記憶手段は、前記プリセット点及びプリセット点記
    憶時の温度に加えて、前記プリセット点を記憶するにあ
    たっての初期化時の温度及び前記被写体の映像を再度映
    し出すにあたっての初期化時の温度を記憶し、 前記補正手段は、前記被写体の映像を再度映し出すにあ
    たって、前記両初期化時の温度に基づいて、温度変化に
    よる前記基準位置に関する光軸方向の位置ずれを補正
    し、この補正値、前記プリセット点記憶時の温度及び現
    時点の温度に基づいて、温度変化による前記プリセット
    点の光軸方向の位置ずれを補正することを特徴とする請
    求項1記載のプリセットカメラ。
  3. 【請求項3】 前記複数のレンズは、ズームレンズ及び
    フォーカスレンズであることを特徴とする請求項1また
    は2記載のプリセットカメラ。
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