JPH11205391A - ディジタル信号伝送装置及びディジタル信号伝送システム - Google Patents

ディジタル信号伝送装置及びディジタル信号伝送システム

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JPH11205391A
JPH11205391A JP10006323A JP632398A JPH11205391A JP H11205391 A JPH11205391 A JP H11205391A JP 10006323 A JP10006323 A JP 10006323A JP 632398 A JP632398 A JP 632398A JP H11205391 A JPH11205391 A JP H11205391A
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JP
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digital signal
digital
audio signal
transmitted
digital audio
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JP10006323A
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English (en)
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Tetsuya Aoki
徹也 青木
Kenji Shiba
健治 芝
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ディジタル信号伝送装置及びディジタル信号伝
送システムに関し、ジッタによる劣力を防止する。 【解決手段】ディジタル信号を外部機器に送出するディ
ジタル伝送装置において、外部機器の制御により単位時
間当たりのデータ量を可変してディジタル信号を送出す
る。また、ディジタル信号を外部機器より受信するディ
ジタル信号伝送装置において、受信したディジタル信号
を一時記憶手段に記憶し、連続するディジタル信号によ
り読み出して処理するようにし、このとき一時記憶手段
に記憶したディジタル信号のデータ量に応じて、外部機
器から送出される単位時間当たりのディジタル信号のデ
ータ量を可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号伝
送装置及びディジタル信号伝送システムに関し、例えば
IEEE (The Institute of Electrical and Electoro
nics Engineers,Inc.)1394によりオーディオデータ
を伝送するオーディオ機器、オーディオシステムに適用
することができる。本発明は、受信側にてディジタル信
号の送信を制御することにより、受信側において送信側
と独立したクロックによりディジタル信号を処理できる
ようにして、ジッタによる劣化を防止する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ機器においては、ディ
ジタル信号によりオーディオ信号を伝送して、音質劣化
を有効に回避し得るようになされたものがある。
【0003】すなわちこの種のオーディオ機器におい
て、例えばコンパクトディスクプレイヤーで再生したオ
ーディオ信号をミニディスク装置により記録する場合、
コンパクトディスクプレイヤーは、再生したディジタル
オーディオ信号のクロックによりこれらディジタルオー
ディオ信号を変調して出力する。これに対して受信側の
ミニディスク装置は、PLL回路を用いて、この伝送さ
れたディジタル信号よりクロックを再生した後、このク
ロックを基準にして伝送されたディジタル信号を再生す
る。これによりこの種のオーディオ機器は、送信側のク
ロックに同期して伝送されたディジタルオーディオ信号
を処理して、例えば記録等の処理を実行するようになさ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにし
てディジタルオーディオ信号を伝送する場合、受信側に
おいては、送信されたディジタルオーディオ信号のクロ
ックに同期して動作することになる。
【0005】ところがこのオーディオ信号を介して伝送
されるクロックは、ジッタを有する場合がある。またオ
ーディオ機器によっては、いわゆる1bitタイプのデ
ィジタルアナログ変換回路によりこの種のディジタルオ
ーディオ信号をディジタルアナログ変換処理するものも
ある。この場合、1bitタイプのディジタルアナログ
変換回路は、クロックの精度によりディジタルアナログ
変換処理の精度が変化することにより、ジッタを有する
クロックに同期してディジタルアナログ変換処理したの
では、音質が劣化する問題がある。
【0006】この問題を解決する1つの方法として、こ
のように連続するディジタルオーディオ信号を送信側の
クロックと非同期に処理することができれば、精度の高
いクロックによりディジタルアナログ変換処理して音質
劣化を防止することができると考えられる。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ジッタによる劣化を防止することができるディジタ
ル信号伝送装置及びディジタル信号伝送システムを提案
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ディジタル信号を外部機器に送出
するディジタル信号伝送装置において、外部機器の制御
により単位時間当たりのデータ量を可変してディジタル
信号を送出する。
【0009】またディジタル信号を外部機器より受信す
るディジタル信号伝送装置において、受信したディジタ
ル信号を一時記憶手段に記憶し、連続するディジタル信
号により読み出して処理するようにし、このときこの記
憶手段に記憶したディジタル信号のデータ量に応じて、
外部機器から送出される単位時間当たりのディジタル信
号のデータ量を可変制御する。
【0010】またこれらの構成を第1の機器より送出さ
れたディジタル信号を第2の機器で受信するディジタル
信号伝送システムに適用する。
【0011】外部機器の制御により単位時間当たりのデ
ータ量を可変してディジタル信号を送出すれば、外部機
器側においては、記憶手段にディジタル信号を一時保持
してこのディジタル信号とは非同期のクロックにより処
理して、ディジタル信号の欠落、記憶手段のオーバーフ
ローを防止することができる。これにより外部機器にお
いて連続するディジタル信号をジッタの無いクロックに
より処理することが可能となる。
【0012】また受信したディジタル信号を一時記憶手
段に記憶し、連続するディジタル信号により読み出して
処理する際に、この記憶手段に記憶したディジタル信号
のデータ量に応じて、外部機器から送出される単位時間
当たりのディジタル信号のデータ量を可変制御すれば、
ディジタル信号の欠落、記憶手段のオーバーフローを防
止して連続したディジタル信号を内部のクロックを基準
にして処理することができる。これによりジッタの無い
所望のクロックにより処理することができる。
【0013】これらにより第1及び第2の機器間でディ
ジタル信号を伝送するディジタル信号伝送システムに適
用して、伝送したディジタル信号をジッタの無い所望の
クロックにより処理することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係るオーデ
ィオシステムを示すブロック図である。このオーディオ
システム1は、コンパクトディスクプレイヤー2で再生
したディジタルオーディオ信号をミニディスク装置3に
伝送し、このミニディスク装置3により記録し、又はこ
のミニディスク装置3よりスピーカ4を駆動する。
【0016】すなわちコンパクトディスクプレイヤー2
において、ディジタルシグナルプロセッサー(DSP)
5は、ホストコンピュータ6の制御により、コンパクト
ディスク7を回転駆動し、このコンパクトディスク7に
記録されたディジタルオーディオ信号DAを再生して出
力する。このときディジタルシグナルプロセッサー5
は、内蔵の水晶発振回路8によりクロックWCKを生成
し、このクロックWCKに同期してディジタルオーディ
オ信号DAを再生すると共に、再生したディジタルオー
ディオ信号DAをオーディオリンクブロック9に出力す
る。このときディジタルシグナルプロセッサー5は、ホ
ストコンピュータ6の指示による再生速度によりコンパ
クトディスク7を再生してディジタルオーディオ信号D
Aを出力する。
【0017】オーディオリンクブロック9は、ホストコ
ンピュータ6の制御により、このディジタルオーディオ
信号DAをパケット化し、入出力回路10を制御してこ
のパケットをミニディスク装置3に送出する。またオー
ディオリンクブロック9は、入出力回路10を介して入
力されるパケットを取得し、必要に応じてこのパケット
の内容をホストコンピュータ6に送出する。
【0018】入出力回路10は、オーディオリンクブロ
ック9の出力データをパラレルシリアル変換処理し、所
定のデータを付加した後、バイフェーズマーク変調して
バスBUSに出力する。これにより入出力回路10は、
オーディオリンクブロック9から入力されたパケット
に、このパケットの再生に必要なクロックWCKを重畳
してバスBUSに送出する。また入出力回路10は、バ
スBUSに送出されるパケットを監視し、コンパクトデ
ィスクプレイヤー2を指定したパケットを取得する。入
出力回路10は、この取得したパケットを復号し、シリ
アルパラレル変換処理してオーディオリンクブロック9
に出力する。
【0019】ここでコンパクトディスクプレイヤー2及
びミニディスク装置3間においては、IEEE1394
に規定のバスBUSにより接続され、オーディオリンク
ブロック9及び入出力回路10は、このIEEE139
4に規定のフォーマットによりディジタルオーディオ信
号DAをパケット化し、またこのパケットにより伝送さ
れたデータをホストコンピュータ6に通知する。
【0020】ここでこのパケットは、バスBUSに接続
された全機器に対するブロードキャスト用のパケット
と、これらの機器の間で1対1通信によるデータ転送に
使用される1対1通信用のパケットにより構成される。
【0021】図2は、ブロードキャスト用のパケットの
一部を示す図表であり、このパケットは、先頭より32
×2ビット目まで、同期パターンsy、パケットのコー
ドtcode、チャンネルchannel、タグta
g、データ長data length、誤り訂正符号C
RCによるヘッダが割り当てられる。また続く32ビッ
トに、所定サイズのデータを分割して各パケットに割り
当てた際の連続するパケットのカウント値DBC、リザ
ーブRSV、ソースパケットヘッダの有無を示すマーカ
ーSPH、ソースパケットの分割数FN、データのブロ
ックサイズDBS、自己の識別コードSID等が割り当
られ、さらに続く32ビットに、タイムコード等の記録
領域SYT、伝送に供するデータのサンプリング周波数
FDF、伝送フォーマットFMT等が割り当てられる。
さらに続く領域に、32ビットを単位にしてソースデー
タでなる伝送に供するデータが割り当てられ、これらの
誤り訂正符号CRCが末尾に付加される。
【0022】ブロードキャスト用のパケットは、入出力
回路10により、この図2に示す構成に、送信先でなる
ミニディスク装置3のノード、バスナンバーを示すアド
レス等が設定されて送出される。オーディオリンクブロ
ック9は、このブロードキャスト用のパケットによりデ
ィジタルオーディオ信号DAをパケット化し、入出力回
路10を介して送出する。
【0023】図3は、1対1通信用のパケットを示す図
表であり、入出力回路10により、ブロードキャスト用
のパケットと同様に、このパケットに自己のノード、バ
スナンバーを示すアドレス等が設定されて送出される。
すなわちこのパケットは、先頭より32ビットに、この
パケットの優先度のレベルpriority、このパケ
ットのコードtCode、このパケットのリトライのコ
ードrt、このパケットに割り当てられたラベルtLa
bel、送信スピードspd、連続するパケットとの関
係を示す識別データimmが割り当てられる。また送信
先ノードのアドレスのアドレスを指定するデータdes
tination Offset High、dest
ination Offset Low、送信先のノー
ド及びバスを示すデータdestination ID
が割り当てられる。さらに続いて伝送に供するデータの
データ長dataLength等が割り当てられた後、
伝送に供するデータが32ビット単位で割り当てられ
る。
【0024】オーディオリンクブロック9は、入出力回
路10で受信したこの1対1通信用のパケットを入力
し、このパケットに割り当てられたデータをホストコン
ピュータ6に通知し、これによりミニディスク装置3よ
りコンパクトディスクプレイヤー2に送出された各種制
御コマンドをホストコンピュータ6に通知する。
【0025】ホストコンピュータ6は、このコンパクト
ディスクプレイヤー2全体の動作を制御するコンピュー
タにより構成され、このコンパクトディスクプレイヤー
2の操作パネルに配置された操作子の操作に応動してデ
ィジタルシグナルプロセッサー5の動作を制御すること
により、コンパクトディスク7を再生する。
【0026】このコンパクトディスク7の再生におい
て、再生したディジタルオーディオ信号DAをミニディ
スク装置3に伝送する場合、ホストコンピュータ6は、
オーディオリンクブロック9を介して、ミニディスク装
置3より送出された制御コマンドを受け、この制御コマ
ンドに従ってコンパクトディスク7の再生動作を制御す
る。すなわちホストコンピュータ6は、ミニディスク装
置3より再生停止、ディジタルオーディオ信号DAの送
出停止の制御コマンドが入力されると、ディジタルシグ
ナルプロセッサー5にコンパクトディスク7の再生停止
を指示し、またオーディオリンクブロック9に対してパ
ケットの送出中止を指示する。またミニディスク装置3
より再生速度を切り換える制御コマンドが入力される
と、この指示に従ってディジタルシグナルプロセッサー
5に対して再生速度の切り換えを指示する。これにより
コンパクトディスクプレイヤー2では、ミニディスク装
置3の制御により、単位時間当たりのデータ量を可変し
てディジタルオーディオ信号DAを送出するようになさ
れている。
【0027】ミニディスク装置3において、入出力回路
11は、コンパクトディスクプレイヤー2の入出力回路
10と同様に、バスBUSに送出されるパケットを監視
し、ミニディスク装置3を指定するパケットを取得す
る。さらに入出力回路11は、この取得したパケットを
再生し、オーディオリンクブロック12に通知する。こ
のとき入出力回路11は、バスBUSを空の入力データ
によりPLL回路を駆動することにより、この入力デー
タに重畳されたクロックWCKを再生し、このクロック
によりパケットを再生する。
【0028】オーディオリンクブロック12は、この入
出力回路11よりパケットを取得し、このパケットに割
り当てられたディジタルオーディオ信号DAをメモリ1
3に設定されたディジタルオーディオ信号DAの記録領
域に格納する。またオーディオリンクブロック12は、
ホストコンピュータ15の制御により、メモリ13に保
持したディジタルオーディオ信号DAをディジタルシグ
ナルプロセッサー14又はディジタルアナログ変換回路
(D/A)16に出力し、またメモリ13からのディジ
タルオーディオ信号DAの読み出しを中止する。
【0029】この一連の処理において、オーディオリン
クブロック12は、コンパクトディスクプレイヤー2の
クロックWCKに同期してなる、入力データに重畳され
たクロックWCKを基準にして、ディジタルオーディオ
信号DAをメモリ13に記録した後、ディジタルシグナ
ルプロセッサー14より出力されるクロックRCKによ
り読み出して出力する。
【0030】レコーディングブロック18は、ミニディ
スクを回転駆動する駆動機構、光ピックアップ等の記録
再生系により構成され、ディジタルシグナルプロセッサ
ー14より出力される記録信号に応じてミニディスクに
順次マークを形成する。
【0031】ディジタルシグナルプロセッサー14は、
レコーディングブロック18の動作を制御すると共に、
オーディオリンクブロック12より出力されるディジタ
ルオーディオ信号DAに応じて記録信号を生成して出力
する。ミニディスク装置3では、ディジタルシグナルプ
ロセッサー14及びレコーディングブロック18により
ディジタルオーディオ信号DAをミニディスクに記録す
る。
【0032】このときディジタルシグナルプロセッサー
14は、内蔵の水晶発振回路19により、コンパクトデ
ィスクプレイヤー2のクロックWCKと非同期で、かつ
精度の高いクロックRCKを生成し、このクロックRC
Kを基準にしてオーディオリンクブロック12より出力
されるディジタルオーディオ信号DAを処理する。また
このクロックRCKをレコーディングブロック18、デ
ィジタルアナログ変換回路16、オーディオリンクブロ
ック12に出力する。
【0033】ディジタルアナログ変換回路16は、PW
M変調方式によりディジタルオーディオ信号DAをアナ
ログ信号に変換するいわゆる1bitのディジタルアナ
ログ変換回路でなり、アナログ信号でなるオーディオ信
号を生成してスピーカ4を駆動する。
【0034】ホストコンピュータ15は、このミニディ
スク装置3全体の動作を制御するコンピュータにより構
成され、このミニディスク装置3の操作パネルに配置さ
れた操作子の操作に応動してディジタルシグナルプロセ
ッサー14等の動作を制御することによりディジタルオ
ーディオ信号DAをミニディスクに記録し、又はスピー
カ4より出力する。
【0035】このディジタルオーディオ信号DAの処理
において、コンパクトディスクプレイヤー2より伝送さ
れたディジタルオーディオ信号DAを処理する場合、ホ
ストコンピュータ15は、メモリ13に保持されたディ
ジタルオーディオ信号DAのデータ量に応じて、コンパ
クトディスクプレイヤー2に制御コマンドを発行し、こ
れによりメモリ13に保持したディジタルオーディオ信
号DAのデータ量に応じて、コンパクトディスクプレイ
ヤー2から送出される単位時間当たりのディジタルオー
ディオ信号DAのデータ量を可変制御する。
【0036】図4は、このホストコンピュータ15の制
御手順をコンパクトディスクプレイヤー2の動作と共に
示すフローチャートである。すなわちホストコンピュー
タ15は、動作の開始が指示されると、ステップSP1
からステップSP2に移り、オーディオリンクブロック
12、入出力回路11を介してコンパクトディスクプレ
イヤー2に再生開始、ディジタルオーディオ信号DAの
送出開始を指示する制御コマンドを発行する。
【0037】これにより続いてステップSP3に示すよ
うに、この制御コマンドを受けたコンパクトディスクプ
レイヤー2のホストコンピュータ6によりコンパクトデ
ィスク7の再生が開始され、続くステップSP4におい
て、再生したディジタルオーディオ信号DAがコンパク
トディスクプレイヤー2より送出される。
【0038】ホストコンピュータ15は、続くステップ
SP5において、このコンパクトディスクプレイヤー2
より送出されたディジタルオーディオ信号DAをメモリ
13に蓄積するようにオーディオリンクブロック12の
動作を設定した後、ステップSP6に移る。ここでホス
トコンピュータ15は、メモリ13に所定量以上ディジ
タルオーディオ信号DAが蓄積されたか否か判断し、否
定結果が得られるとステップSP6を繰り返す。
【0039】ここで図5に示すように、ホストコンピュ
ータ15においては、ディジタルオーディオ信号DAの
蓄積に割り当てたメモリ13の領域に対して、ディジタ
ルオーディオ信号DAのデータ量がほぼ1/2になる
と、このステップSP6において、データ量が所定値以
上蓄積されたと判断し、ステップSP7に移る。
【0040】ここでホストコンピュータ15は、オーデ
ィオリンクブロック12に対して、メモリ13からのデ
ィジタルオーディオ信号DAの読み出し開始を指示す
る。これによりホストコンピュータ15は、コンパクト
ディスクプレイヤー2で再生されて伝送されたディジタ
ルオーディオ信号DAを、コンパクトディスクプレイヤ
ー2のクロックWCKとは非同期の、精度の高いクロッ
クRCKにより読み出して処理を開始するように全体の
動作を制御する。
【0041】このようにして動作の開始を指示すると、
ホストコンピュータ15は、ステップSP8に移り、メ
モリ13がオーバーフロー直前か否か判断する。ここで
コンパクトディスクプレイヤー2のクロックWCKに比
して、ミニディスク装置3のクロックRCKの周波数が
僅かに低い場合にあっては、その分、コンパクトディス
クプレイヤー2より送出されてメモリ13に蓄積される
ディジタルオーディオ信号DAに比して、メモリ13よ
り読み出されるディジタルオーディオ信号DAのデータ
量が少ないことにより、徐々にメモリ13に蓄積された
ディジタルオーディオ信号DAのデータ量が増大するこ
とになり、遂にはメモリ13がオーバーフローして連続
したディジタルオーディオ信号DAの処理が困難にな
る。
【0042】ホストコンピュータ15は、メモリ13の
空き容量が、コンパクトディスクプレイヤー2にディジ
タルオーディオ信号DAの再生停止、送出停止を指示し
てディジタルオーディオ信号DAの送出が実際に停止さ
れるまでの遅延時間に対応するデータ量Δ1以下になる
と(図5)、このステップSP8において、オーバーフ
ロー直前と判断し、ステップSP9に移る。
【0043】ここでホストコンピュータ15は、オーデ
ィオリンクブロック12、入出力回路11を介して、コ
ンパクトディスクプレイヤー2にディジタルオーディオ
信号DAの再生停止、送出停止を指示する。続いてホス
トコンピュータ15は、ステップSP10に移り、メモ
リ13に蓄積されたディジタルオーディオ信号DAのデ
ータ量が、ステップSP6において読み出しを開始した
データ量以下になったか否か判断し、ここで否定結果が
得られると、ステップSP10を繰り返す。
【0044】これによりホストコンピュータ15は、コ
ンパクトディスクプレイヤー2にディジタルオーディオ
信号DAの送出停止を指示した後、メモリ13に蓄積さ
れたデータ量が所定値以下になるまで待機し、所定値以
下になるとステップSP10において肯定結果が得られ
ることにより、ステップSP11に移る。
【0045】ここでホストコンピュータ15は、コンパ
クトディスクプレイヤー2に対してコンパクトディスク
7の再生再開、ディジタルオーディオ信号DAの送出再
開を指示した後、ステップSP8に戻り、これによりメ
モリ13のオーバーフローを防止する。
【0046】これに対してステップSP8において否定
結果が得られると、ホストコンピュータ15は、ステッ
プSP12に移り、ここでメモリ13に蓄積されたデー
タ量が0になる直前か否か判断する。
【0047】ここでコンパクトディスクプレイヤー2の
クロックWCKに比して、ミニディスク装置3のクロッ
クRCKの周波数が僅かに高い場合にあっては、その
分、コンパクトディスクプレイヤー2より送出されてメ
モリ13に蓄積されるディジタルオーディオ信号DAに
比して、メモリ13より読み出されるディジタルオーデ
ィオ信号DAのデータ量が多いことにより、徐々にメモ
リ13に蓄積されたディジタルオーディオ信号DAのデ
ータ量が減少し、遂にはディジタルオーディオ信号DA
が途切れ、この場合連続したディジタルオーディオ信号
DAの処理が困難になる。
【0048】これによりホストコンピュータ15は、メ
モリ13のデータ量が、コンパクトディスクプレイヤー
2にディジタルオーディオ信号DAの再生速度の増大を
指示してディジタルオーディオ信号DAの転送速度が実
際に増大されるまでの遅延時間に対応するデータ量Δ2
以下になると(図5)、このステップSP12におい
て、データ量が0になる直前と判断し、ステップSP1
3に移る。
【0049】このステップSP13において、ホストコ
ンピュータ15は、コンパクトディスクプレイヤー2に
対して、再生速度の増大を指示した後、ステップSP8
に戻り、これによりディジタルオーディオ信号DAの途
切れを防止する。
【0050】かくしてこのようにオーバーフロー直前、
データ量が0になる直前でない場合、適度なデータ量に
よりメモリ13にディジタルオーディオ信号DAが蓄積
されていることにより、ホストコンピュータ15は、ス
テップSP12で否定結果が得られ、ステップSP8に
戻る。
【0051】以上の構成において、コンパクトディスク
プレイヤー2で再生されたディジタルオーディオ信号D
Aは(図1)、オーディオリンクブロック9、入出力回
路10を介して、IEEE1394フォーマットによる
パケット形式によりミニディスク装置3に送出され、こ
のミニディスク装置3において、入出力回路11、オー
ディオリンクブロック12を介して元のデータフォーマ
ットに変換された後、メモリ13に一時蓄積される。さ
らにディジタルオーディオ信号DAは、このメモリ13
から読み出された後、ディジタルシグナルプロセッサー
14を介してレコーディングブロック18によりミニデ
ィスクに記録され、またディジタルアナログ変換回路1
6によりアナログ信号に変換されてスピーカ4より出力
される。
【0052】このようにして伝送されるディジタルオー
ディオ信号DAは、コンパクトディスクプレイヤー2か
ら送出される際に、コンパクトディスクプレイヤー2の
クロックWCKが重畳されてシリアルデータにより送出
され、ミニディスク装置3の入出力回路11において、
この重畳されたクロックWCKが再生される。さらにこ
の再生したクロックWCKを基準にして、元のデータ形
式に変換された後、このクロックWCKを基準にしてメ
モリ13に格納される。その後このディジタルオーディ
オ信号DAは、ディジタルシグナルプロセッサー14で
生成された精度の高いクロックRCKを基準にしてメモ
リ13より読み出された後、このクロックRCKを基準
にしてレコーディングブロック18又はディジタルアナ
ログ変換回路16で処理される。これによりディジタル
オーディオ信号DAは、受信側において送信側と独立し
たクロックRCKにより処理され、ジッタによる音質劣
化が有効に回避される。
【0053】このようにしてメモリ13に一時蓄積して
処理されるディジタルオーディオ信号DAは、メモリ1
3に空き領域が所定量Δ1以下になると(図5)、ホス
トコンピュータ15からコンパクトディスクプレイヤー
2に対して、再生停止、送出停止の制御コマンドが発行
され(図4)、メモリ13のデータ量が所定値以下に立
ち下がるまで、この状態が維持され、これによりメモリ
13のオーバーフローが防止される。
【0054】またこれとは逆に、メモリ13のデータ量
が所定量Δ2以下になると(図5)、ホストコンピュー
タ15からコンパクトディスクプレイヤー2に対して、
再生速度の増大が指示され(図4)、これによりメモリ
13よりディジタルオーディオ信号DAを読み出すこと
が困難になる状態が防止される。
【0055】これらによりディジタルオーディオ信号D
Aは、受信側でなるミニディスク装置3の制御により、
間欠的に再生されて送出されることになり、又はデータ
転送速度が切り換えられて送出されることになる。すな
わちメモリ13に保持したディジタルオーディオ信号D
Aのデータ量に応じて、コンパクトディスクプレイヤー
2から送出される単位時間当たりのデータ量を可変制御
されて、ミニディスク装置3に伝送され、これにより連
続したディジタルオーディオ信号DAを欠落することな
く、又は途絶えることなく、一連の処理が実行される。
【0056】以上の構成によれば、コンパクトディスク
プレイヤー2において、受信側でなるミニディスク装置
3の制御により、単位時間当たりのデータ量を可変して
ディジタルオーディオ信号を送出することにより、ディ
ジタルオーディオ信号を連続して処理して、ジッタよる
音質劣化を有効に回避することができる。
【0057】またミニディスク装置3においては、受信
したディジタルオーディオ信号を一時記憶手段に記憶し
て処理し、この記憶手段に保持したディジタルオーディ
オ信号のデータ量に応じて、外部機器でなるコンパクト
ディスクプレイヤー2から送出される単位時間当たりの
ディジタルオーディオ信号のデータ量を可変制御するこ
とにより、ディジタルオーディオ信号を連続して処理し
て、ジッタよる音質劣化を有効に回避することができ
る。
【0058】またこれらディジタルオーディオ信号をパ
ケット化して伝送することにより、簡易な制御により制
御コマンド、ディジタルオーディオ信号を送受して、こ
れらの制御を実現することができる。
【0059】なお上述の実施の形態においては、オーバ
ーフロー直前においては、再生の停止を指示し、データ
量が0になる直前においては、再生速度の増大を指示す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、単に
再生速度の切り換え指示によりコンパクトディスクプレ
イヤーの動作を制御してもよい。また例えばミニディス
クにディジタルオーディオ信号を記録する場合等にあっ
ては、データ量が0になる直前において、記録を停止し
またメモリ13からの読み出しを停止してもよい。
【0060】また上述の実施の形態においては、1台の
コンパクトディスクプレイヤーから送出されたディジタ
ルオーディオ信号を1台のミニディスク装置により記録
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば2台のコンパクトディスクプレイヤーより送出され
たディジタルオーディオ信号をミキシングして記録する
場合等にも広く適用することができる。なおこの場合、
2台のコンパクトディスクプレイヤーからの出力を1台
のミニディスク装置にてミキシングして記録する場合、
さらには2台のコンパクトディスクプレイヤーからの出
力を1台のミキシング装置によりミキシングした後、1
台のミニディスク装置にて記録する場合等、種々の形態
によりオーディオ機器を接続する場合に広く適用するこ
とができる。
【0061】また上述の実施の形態においては、送信側
及び受信側がそれぞれコンパクトディスクプレイヤー及
びミニディスク装置でなるオーディオシステムに本発明
を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、受信側がアンプ等でなる場合等に広く適用すること
ができる。
【0062】さらに上述の実施の形態においては、IE
EE1394フォーマットによりオーディオ信号を伝送
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種
々のフォーマットにより機器間でオーディオ信号を伝送
する場合に広く適用することができる。
【0063】さらに上述の実施の形態においては、ディ
ジタルオーディオ信号を機器間で伝送する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、ビデオ信号等の連続
するディジタル信号を機器間で伝送する場合に広く適用
することができる。
【0064】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、受信側に
てディジタル信号の送信を制御することにより、受信側
において送信側と独立したクロックによりディジタル信
号を処理できるようにして、連続するディジタル信号を
ジッタによる劣化を防止して処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオーディオシステム
を示すブロック図である。
【図2】図1のオーディオシステムに適用されるパケッ
ト構造を示す図表である。
【図3】図1のオーディオシステムに適用される他のパ
ケット構造を示す図表である。
【図4】図1のオーディオシステムのホストコンピュー
タ15の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図1のオーディオシステムのメモリの説明に供
する略線図である。
【符号の説明】
1……オーディオシステム、2……コンパクトディスク
プレイヤー、3……ミニディスク装置、5、14……デ
ィジタルシグナルプロセッサー、6、15……ホストコ
ンピュータ、9、12……オーディオリンクブロック、
10、11……入出力回路、13……メモリ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル信号を外部機器に送出するディ
    ジタル信号伝送装置において、 前記外部機器の制御により、単位時間当たりのデータ量
    を可変して前記ディジタル信号を送出することを特徴と
    するディジタル信号伝送装置。
  2. 【請求項2】前記ディジタル信号をパケット化して送出
    することを特徴とする請求項1に記載のディジタル信号
    伝送装置。
  3. 【請求項3】前記ディジタル信号は、オーディオ信号で
    なることを特徴とする請求項1に記載のディジタル信号
    伝送装置。
  4. 【請求項4】ディジタル信号を外部機器より受信するデ
    ィジタル信号伝送装置において、 受信した前記ディジタル信号を一時記憶手段に記憶し、
    連続するディジタル信号により読み出して処理し、 前記記憶手段に保持した前記ディジタル信号のデータ量
    に応じて、前記外部機器から送出される単位時間当たり
    の前記ディジタル信号のデータ量を可変制御することを
    特徴とするディジタル信号伝送装置。
  5. 【請求項5】前記ディジタル信号は、前記外部機器より
    パケット化して送出されることを特徴とする請求項4に
    記載のディジタル信号伝送装置。
  6. 【請求項6】前記ディジタル信号は、オーディオ信号で
    なることを特徴とする請求項4に記載のディジタル信号
    伝送装置。
  7. 【請求項7】第1の機器より送出されたディジタル信号
    を第2の機器で受信し、連続したディジタル信号により
    処理するディジタル信号伝送システムにおいて、 前記第1の機器は、 前記第2の機器の制御により、単位時間当たりのデータ
    量を可変して前記ディジタル信号を送出し、 前記第2の機器は、 受信した前記ディジタル信号を一時記憶手段に記憶し、
    連続するディジタル信号により読み出して処理し、 前記記憶手段に保持した前記ディジタル信号のデータ量
    に応じて、前記第1の機器から送出される単位時間当た
    りの前記ディジタル信号のデータ量を可変制御すること
    を特徴とするディジタル信号伝送システム。
  8. 【請求項8】前記ディジタル信号は、前記第1の機器よ
    りパケット化して送出されることを特徴とする請求項7
    に記載のディジタル信号伝送システム。
  9. 【請求項9】前記ディジタル信号は、オーディオ信号で
    なることを特徴とする請求項7に記載のディジタル信号
    伝送システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159238A (ja) * 2006-11-30 2008-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音声データ送信装置および音声データ受信装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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