JPH11205183A - 整合回路 - Google Patents

整合回路

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JPH11205183A
JPH11205183A JP10004859A JP485998A JPH11205183A JP H11205183 A JPH11205183 A JP H11205183A JP 10004859 A JP10004859 A JP 10004859A JP 485998 A JP485998 A JP 485998A JP H11205183 A JPH11205183 A JP H11205183A
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value
impedance
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Shinichi Kuroda
慎一 黒田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整合回路の切り変えスイッチを必要としない
簡単な構成で2つの異なる周波数帯域に対応し得る整合
回路を提供する。 【解決手段】 2つの周波数に対応してインピーダンス
整合する整合回路2において、第1の周波数におけるイ
ンピーダンス値を所定値に変換する第1の回路21と、
第1の周波数におけるインピーダンス値を変化させず
に、第2の周波数におけるインピーダンス値を、レジス
タンス値及びコンダクタンス値が所定の条件を満たす範
囲内の値に変換する第2の回路22と、第1の周波数に
おけるインピーダンス値を変化させずに、第2の周波数
におけるレジスタンス値及びコンダクタンス値が所定の
条件を満たす範囲内の値であるインピーダンス値を所定
値に変換する第3の回路23とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの携帯電話シ
ステム、例えば現在実用されている携帯電話システムで
あるPDC(Personal Digital Cellular)及びPHS
(Personal Handy-phone System)の両方に対応できるデ
ュアルモード携帯電話端末のアンテナ接続部等に適用し
て好適な整合回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2つの携帯電話システムの両方に
対応させる場合、2つの異なる周波数で動作するアンテ
ナが必要となる。通常、アンテナの動作周波数は、周波
数対域幅と称される範囲内で最もその性能が発揮され、
それ以外の周波数では、ほとんど期待される性能は得ら
れない。例えば線状アンテナの場合、有効な周波数対域
幅は約10[%]前後であり、従って、1つのアンテナ
で2つの周波数、例えばPDCと称される無線電話シス
テムにおける800MHz帯とPHSと称される無線電
話システムにおける1.9GHz帯の両方をカバーする
ことは到底不可能である。
【0003】ところで、アンテナの周波数帯域幅を決定
している最大の要素は、アンテナのインピーダンス特性
である。アンテナのインピーダンス特性は、周波数に対
して比較的急峻な変化を示し、通常の整合手段では、整
合可能な周波数範囲が限定されてしまう。この限定され
た周波数範囲がすなわちアンテナの周波数帯域幅であっ
て、この範囲外では整合性が悪化するため、受信能率が
低くなりアンテナ本来の性能が発揮されない。
【0004】そこで、1つのアンテナに対し、各周波数
帯専用の整合回路を設けて、それをスイッチにより切り
換える構成が考えられる。
【0005】図6は、従来のこのようなスイッチの切り
換えによる整合回路を用いたデュアルモード携帯電話端
末のアンテナ給電回路の構成の一例を示す図で、ここで
は、PDCにおける800MHz帯を第1の周波数、P
HSにおける1.9GHz帯を第2の周波数であるとし
て説明する。電磁波を放射及び受信するアンテナ31が
整合回路スイッチ32の可動接点側と接続されており、
この整合回路スイッチ32の可動接点は、第1の周波数
を使用するシステムに対応する場合には第1の周波数の
整合回路33側の固定接点に接続され、第2の周波数を
使用するシステムに対応する場合には第2の周波数の整
合回路34側の固定接点に接続される。第1の周波数の
整合回路33及び第2の周波数の整合回路34は整合回
路スイッチ35の一方及び他方の固定接点と接続されて
おり、この整合回路スイッチ35の可動接点の切り換え
でいずれか一方の固定接点と接続され、ここでは、第1
の周波数を使用するシステムに対応する場合には第1の
周波数の整合回路33側の固定接点と接続され、第2の
周波数を使用するシステムに対応する場合には第2の周
波数の整合回路34側の固定接点と接続されるようにし
てある。
【0006】整合回路スイッチ35の可動接点側は外部
アンテナスイッチ36と接続されている。この外部アン
テナスイッチ36は内蔵されたアンテナ31と外部アン
テナポート37に接続された外部アンテナ(図示せず)
とを切り換えるスイッチで、アンテナ31を使用する場
合には、整合回路スイッチ35側と接続された固定接点
が選択され、外部アンテナを使用する場合には外部アン
テナポート37側と接続された固定接点が選択される。
外部アンテナスイッチ36の可動接点側はバンドスイッ
チ38の可動接点側と接続されており、このバンドスイ
ッチ38は、第1の周波数を使用するシステムに対応す
る場合には第1の高周波回路39側の固定接点に接続さ
れ、第2の周波数を使用するシステムに対応する場合に
は第2の高周波回路40側の固定接点に接続される。
【0007】ここで、第1の整合回路33は第1の周波
数を使用するシステムに対応する際にアンテナ31のイ
ンピーダンスと第1の高周波回路39のインピーダンス
との整合を行い、第2の整合回路34は第2の周波数を
使用するシステムに対応する際にアンテナ31のインピ
ーダンスと第2の高周波回路40のインピーダンスとの
整合を行う。第1の高周波回路39は、第1の周波数の
高周波信号の送信処理及び受信処理を行う。第2の高周
波回路40は、第2の周波数の高周波信号の送信処理及
び受信処理を行う。ここでは、各高周波回路39、40
のインピーダンスは約50[Ω]であるとする。
【0008】第1の周波数を使用するシステムに対応し
て動作させる場合は、整合回路スイッチ32、35の可
動接点が第1の周波数の整合回路33側の固定接点に接
続され、外部アンテナスイッチ36の可動接点が整合回
路スイッチ35側の固定接点に接続され、バンドスイッ
チ38の可動接点が第1の高周波回路39側の固定接点
に接続される。これによってアンテナ31のインピーダ
ンス値は第1の周波数の整合回路33にて50[Ω]に
変換され、アンテナ31と第1の高周波回路39との間
にはインピーダンス整合が保持され、アンテナ31の第
1の周波数に対する受信能率が高くなり所望の性能を得
ることができる。一方、第2の周波数を使用するシステ
ムに対応して動作させる場合、整合回路スイッチ32、
35の可動接点が第2の周波数の整合回路34側の固定
接点に接続され、外部アンテナスイッチ36の可動接点
が整合回路スイッチ35側の固定接点に接続され、バン
ドスイッチ38の可動接点が第2の高周波回路40側の
固定接点に接続される。これによってアンテナ31のイ
ンピーダンス値は第2の周波数の整合回路34にて50
[Ω]に変換され、アンテナ31と第2の高周波回路4
0との間にはインピーダンス整合が保持され、アンテナ
31の第2の周波数に対する受信能率が高くなり所望の
性能を得ることができる。
【0009】このように構成することで、1つのアンテ
ナを2つの異なる周波数で共用することが可能となり、
デュアルモード携帯電話端末を現実のものとすることが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
構成では、2つの整合回路33、34を切り換えて使用
しているため、必ず整合回路スイッチ32、35が必要
となってしまい、回路構成が複雑なものになってしま
う。
【0011】本発明はかかる点に鑑み、整合回路の切り
変えスイッチを必要としない簡単な構成で2つの異なる
周波数帯域に対応し得る整合回路を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、2つの周波数に対応してインピーダンス整
合する整合回路において、第1の周波数におけるインピ
ーダンス値を所定値に変換する第1の回路と、第1の周
波数におけるインピーダンス値を変化させずに、第2の
周波数におけるインピーダンス値を、レジスタンス値及
びコンダクタンス値が所定の条件を満たす範囲内の値に
変換する第2の回路と、第1の周波数におけるインピー
ダンス値を変化させずに、第2の周波数におけるレジス
タンス値及びコンダクタンス値が所定の条件を満たす範
囲内の値であるインピーダンス値を所定値に変換する第
3の回路とを備えたものである。
【0013】本発明によると、整合回路スイッチを要し
ない構成で2つの周波数に対応させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5を参照して説明する。
【0015】図1は、本例の整合回路を用いたデュアル
モード携帯電話端末のアンテナ給電回路の構成を示すブ
ロック図である。ここでは、PDCにおける800MH
z帯を第1の周波数、PHSにおける1.9GHz帯を
第2の周波数であるとして説明する。電磁波を放射及び
受信するアンテナ1が整合回路2と接続してあり、整合
回路2と外部アンテナスイッチ3の一方の固定接点が接
続してある。外部アンテナスイッチ3の他方の固定接点
は、外部アンテナポート4と接続してある。外部アンテ
ナスイッチ3の可動接点の切り換えにより、内蔵された
アンテナ1を使用する場合には整合回路2側の固定接点
を選択し、外部アンテナ(図示せず)を使用する場合に
は外部アンテナポート4側の固定接点を選択する。外部
アンテナスイッチ3の可動接点側はバンドスイッチ5の
可動接点側と接続してある。このバンドスイッチ5の可
動接点は、第1の周波数を使用するシステムに対応する
場合には第1の高周波回路6側の固定接点に接続し、第
2の周波数を使用するシステムに対応する場合には第2
の高周波回路7側の固定接点に接続する。
【0016】ここで、整合回路2は第1の周波数を使用
するシステムに対応する際にはアンテナ1のインピーダ
ンスと第1の高周波回路6のインピーダンスとの整合を
行い、第2の周波数を使用するシステムに対応する際に
はアンテナ1のインピーダンスと第2の高周波回路7の
インピーダンスとの整合を行う。また、高周波回路6、
7は、高周波信号の送信処理及び受信処理を行う。ここ
では、各高周波回路6、7のインピーダンスは約50
[Ω]であるとする。
【0017】図2は、整合回路2の内部構成を示す図で
ある。第1〜第3の回路21〜23を備えており、第1
の回路21は、第1の周波数に対応する際アンテナ1の
インピーダンス値を所定値(ここでは50[Ω]程度)
に変換し、第2の周波数に対応する際アンテナ1のイン
ピーダンス値を任意の値に変換する。第2の回路22
は、第1の回路21で処理されたインピーダンス値を第
1の周波数のときは変化させないで、第2の周波数のと
きはレジスタンス値及びコンダクタンス値が所定の値に
なるように、ここでは、レジスタンス値が50[Ω]未
満かつコンダクタンス値が0.02[1/Ω]未満とな
る範囲内に変換する。第3の回路23は、第2の回路2
2で処理されたインピーダンス値を第1の周波数のとき
は変化させないで、第2の周波数のときには所定値(こ
こでは50[Ω]程度)に変換する。
【0018】第1の回路21は、第2の周波数における
インピーダンス値の変換値についての具体的な目標値を
定める必要がなく、少なくとも第1の周波数に対応して
インピーダンス値を所定値に変換し整合を行う回路が用
いられる。ここでは、第1の周波数に対応する場合にイ
ンピーダンス値を50[Ω]程度に変換する回路を用い
る。例えば、2つのリアクタンス素子で構成されるポイ
ントマッチング回路等の従来の整合回路を用いる。
【0019】第2の回路22は、第1の周波数に対応す
るときは第1の回路21で処理されたインピーダンス値
をそのまま変化させることなく出力し、第2の周波数に
対応するときにはレジスタンス値及びコンダクタンス値
が所定の値になるようにインピーダンス値を変換して出
力する。例えば高周波回路7のインピーダンス値がZ
[Ω]である場合に、第2の回路22ではレジスタンス
値がZ[Ω]未満かつコンダクタンス値が1/Z[1/
Ω]未満となるようにインピーダンス値を変換する。こ
こでは各高周波回路6、7のインピーダンス値が約50
[Ω]であるので、第2の周波数に対応するときにはレ
ジスタンス値が50[Ω]未満かつコンダクタンス値が
0.02[1/Ω]未満となる範囲内にインピーダンス
値の変換が行われる回路を用いる。本例では、この第2
の回路22への入力インピーダンス値が50[Ω]であ
る場合は、位相は変移させるがインピーダンス値を変化
させることなく出力し、入力インピーダンス値が50
[Ω]と異なる場合には、インピーダンス変換を行うよ
うに位相変移量を調節した移相回路を使用する。
【0020】本例における第2の回路22に用いる移相
回路の構成例を、図3を参照して説明する。
【0021】図3のAに示す回路は一方の端子22aが
第1の回路21と接続され、他方の端子22bが第3の
回路23と接続されるT型の対称構造回路であり、誘導
性リアクタンス素子201、202を直列に配し、この
2つの誘導性リアクタンス素子201、202の間に容
量性リアクタンス素子211の一端を接続し、容量性リ
アクタンス素子211の他端を接地する構成としてあ
る。
【0022】図3のBに示す回路は一方の端子22cが
第1の回路21と接続され、他方の端子22dが第3の
回路23と接続されるT型の対称構造回路であり、容量
性リアクタンス素子212、213を直列に配し、この
2つの容量性リアクタンス素子212、213の間に誘
導性リアクタンス素子203の一端を接続し、誘導性リ
アクタンス素子203の他端を接地する構成としてあ
る。
【0023】図3のCに示す回路は一方の端子22eが
第1の回路21と接続され、他方の端子22fが第3の
回路23と接続されるπ型の対称構造回路であり、端子
22eと端子22fとの間に誘導性リアクタンス素子2
04を配し、端子22eと誘導性リアクタンス素子20
4との間に容量性リアクタンス素子214の一端を接続
し、誘導性リアクタンス素子204と端子22fとの間
に容量性リアクタンス素子215の一端を接続し、各容
量性リアクタンス素子214、215の他端を接地する
構成としてある。
【0024】図3のDに示す回路は一方の端子22gが
第1の回路21と接続され、他方の端子22hが第3の
回路23と接続されるπ型の対称構造回路であり、端子
22gと端子22hとの間に容量性リアクタンス素子2
16を配し、端子22gと容量性リアクタンス素子21
6との間に誘導性リアクタンス素子205の一端を接続
し、容量性リアクタンス素子216と端子22hとの間
に誘導性リアクタンス素子206の一端を接続し、各誘
導性リアクタンス素子205、206の他端を接地する
構成としてある。
【0025】このように本例では第2の回路22に、図
3のA〜Dに示す合わせて3つの誘導性リアクタンス素
子201〜206と容量性リアクタンス素子211〜2
16で構成されるT型あるいはπ型の対称構造回路のい
ずれかが用いられる。また、図示はしないが、高周波伝
送線路そのものを遅延線路として用いて、第2の回路に
用いる移相回路として使用しても良い。
【0026】第3の回路23は、第1の周波数に対応す
るときは第2の回路22で処理されたインピーダンス値
を変化させることなく出力し、第2の周波数に対応する
ときには、第2の回路の処理によりレジスタンス値及び
コンダクタンス値がそれぞれ所定値未満であるインピー
ダンス値を所定値に変換して出力する。例えば高周波回
路7のインピーダンス値がZ[Ω]である場合に、第2
の回路22によりレジスタンス値がZ[Ω]未満かつコ
ンダクタンス値が1/Z[1/Ω]未満となっているイ
ンピーダンス値をZ[Ω]に変換する。ここでは各高周
波回路6、7のインピーダンス値が約50[Ω]である
ので、第2の周波数に対応するときにはレジスタンス値
が50[Ω]未満かつコンダクタンス値が0.02[1
/Ω]未満であることを満たしているインピーダンス値
を50[Ω]に変換する回路を用いる。本例において
は、第1の周波数に対応する場合にインピーダンス値に
影響を及ぼさないよう調整し、また、第2の周波数に対
応する場合においては、容量性あるいは誘導性の何れか
の性質をもち、容量値と誘導値の調整によりどの様な値
でも実現でき、あらゆる高周波回路に対応できる回路を
用いる。
【0027】本例における第3の回路23に用いる回路
の構成例を,図4を参照して説明する。本例において
は、第1の周波数に対応する場合にインピーダンス値に
影響を及ぼさないように第1の周波数に対応する際にお
ける全体のリアクタンス値が0となるよう各リアクタン
ス素子207〜210、217〜220を調整してあ
る。
【0028】図4のAに示す回路は一方の端子23aが
第2の回路22と接続され、他方の端子23bが外部ア
ンテナスイッチ3の固定接点と接続される回路であり、
誘導性リアクタンス素子207と容量性リアクタンス素
子217とを直列接続した複合リアクタンス素子231
を配し、この複合リアクタンス素子231と端子23b
との間に、誘導性リアクタンス素子208と容量性リア
クタンス素子218とを直列接続した複合リアクタンス
素子232の一端を接続し、他端を接地する構成として
ある。各誘導性リアクタンス素子207、208と容量
性リアクタンス素子217、218の直列回路231、
232は、各素子の接続順序が逆であっても良い。
【0029】図4のBに示す回路は一方の端子23cが
第2の回路22と接続され、他方の端子23dが外部ア
ンテナスイッチ3の固定接点と接続される回路であり、
誘導性リアクタンス素子209と容量性リアクタンス素
子219とを順序を問わず直列接続した複合リアクタン
ス素子233を配し、端子23cとこの複合リアクタン
ス素子233との間に、誘導性リアクタンス素子210
と容量性リアクタンス素子220とを直列接続した複合
リアクタンス素子234の一端を接続し、他端を接地す
る構成としてある。この場合にも、各誘導性リアクタン
ス素子209、210と容量性リアクタンス素子21
9、220の直列回路233、234は、各素子の接続
順序が逆であっても良い。
【0030】このように本例では第3の回路23に、2
つの複合リアクタンス素子231、232又は233、
234で構成される図4のAの回路又は図4のBの回路
のいずれか一方が用いられる。
【0031】本例の整合回路2における第1の回路21
から第3の回路23の動作について図5に示す。先ず第
1の周波数を使用するシステムに対応して動作させる場
合については、外部アンテナスイッチ3は整合回路2側
の固定接点に接続され、バンドスイッチ5は第1の高周
波回路6側の固定接点に接続される。そして第1の回路
21においてアンテナ1のインピーダンス値を50
[Ω]程度に変換し、第2の回路22及び第3の回路2
3では、インピーダンス値を変えずにアンテナ1のイン
ピーダンス値を50[Ω]程度のままにする。次に第2
の周波数を使用するシステムに対応して動作させる場合
については、外部アンテナスイッチ3は整合回路2側の
固定接点に接続され、バンドスイッチ5は第2の高周波
回路7側の固定接点に接続される。そして第1の回路で
アンテナ2のインピーダンス値を任意の値に変換し、第
2の回路22で、レジスタンス値が50[Ω]未満かつ
コンダクタンス値が0.02[1/Ω]未満となる範囲
内にインピーダンス値を変換して、第3の回路23で第
2の回路22で処理してレジスタンス値が50[Ω]未
満かつコンダクタンス値が0.02[1/Ω]未満とな
る範囲内に変換されたインピーダンス値を50[Ω]程
度に変換する。従って、第1の周波数を使用するシステ
ムに対応して動作させる場合及び第2の周波数を使用す
るシステムに対応して動作させる場合のいずれの場合に
も、アンテナ1のインピーダンス値は整合回路2にて5
0[Ω]程度に変換される。
【0032】このように処理される構成としてあること
で、整合回路スイッチを必要としない簡単な構成で第1
の周波数あるいは第2の周波数のいずれの場合であって
もアンテナ1のインピーダンス値を50[Ω]程度に変
換して、各高周波回路6、7との整合性を確保すること
ができ、小型かつ安価なデュアルモード携帯電話端末と
することができる。
【0033】なお、上述した実施の形態では、高周波回
路6、7のインピーダンスの値が約50[Ω]であると
していたが他の値であっても良く、第1の周波数を使用
するシステムに対応して動作させる場合には第1の回路
21においてアンテナ1のインピーダンス値を所定値に
変換し、第2の回路22及び第3の回路23では、イン
ピーダンス値を変えずにアンテナ1のインピーダンス値
を所定値のままにするようにすれば良い。一方第2の周
波数を使用するシステムに対応して動作させる場合には
第1の回路でアンテナ1のインピーダンス値を任意の値
に変換し、第2の回路22で、レジスタンス値とコンダ
クタンス値について、各高周波回路6、7のインピーダ
ンス値がZ[Ω]である場合に、レジスタンス値がZ
[Ω]未満かつコンダクタンス値が1/Z[1/Ω]未
満となるようにインピーダンス値を変換し、そして第3
の回路23で第2の回路22で処理したインピーダンス
値をZ[Ω]に変換するようにすれば良い。
【0034】また、上述した実施の形態では、PDCに
おける800MHz帯を第1の周波数であるとし、PH
Sにおける1.9GHz帯を第2の周波数であると想定
して説明したが他の周波数であっても良い。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によると、整合
回路スイッチを必要しない簡単な構成で2つの異なる周
波数に対応してインピーダンス整合をすることができ
る。
【0036】請求項2に記載した発明によると、2つの
異なる周波数に対応してアンテナインピーダンスと高周
波回路のインピーダンスとの整合をすることができる。
【0037】請求項3に記載した発明によると、容量性
リアクタンス素子と誘導性リアクタンス素子を使用した
簡単な構成で、2つの異なる周波数に対応してインピー
ダンス整合をすることができる。
【0038】請求項4に記載した発明によると、遅延線
路を使用した簡単な構成で、2つの異なる周波数に対応
してインピーダンス整合をすることができる。
【0039】請求項5に記載した発明によると、2つの
複合リアクタンス素子を使用した簡単な構成で、2つの
異なる周波数に対応してインピーダンス整合をすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による整合回路を用いたデ
ュアルモード携帯電話端末のアンテナ給電回路の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態による整合回路の内部構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いる第2の回路の構成
を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に用いる第3の回路の構成
を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態による整合回路の動作を示
す説明図である。
【図6】従来のデュアルモード携帯電話端末のアンテナ
給電回路の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 整合回路、3 外部アンテナスイッ
チ、4 外部アンテナポート、5 バンドスイッチ、6
第1の高周波回路、7 第2の高周波回路、21 第
1の回路、22 第2の回路、23 第3の回路
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このように本例では第2の回路22に、図
3のA〜Dに示す合わせて4つの誘導性リアクタンス素
子201〜206と容量性リアクタンス素子211〜2
16で構成されるT型あるいはπ型の対称構造回路のい
ずれかが用いられる。また、図示はしないが、高周波伝
送線路そのものを遅延線路として用いて、第2の回路に
用いる移相回路として使用しても良い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】図4のAに示す回路は一方の端子23aが
第2の回路22と接続され、他方の端子23bが外部ア
ンテナスイッチ3の固定接点と接続される回路であり、
誘導性リアクタンス素子207と容量性リアクタンス素
子217とを直列接続した複合リアクタンス素子231
を配し、この複合リアクタンス素子231と端子23b
との間に、誘導性リアクタンス素子208と容量性リア
クタンス素子218とを並列接続した複合リアクタンス
素子232の一端を接続し、他端を接地する構成として
ある。誘導性リアクタンス素子207と容量性リアクタ
ンス素子217の直列回路231は、各素子の接続順序
が逆であっも良い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】図4のBに示す回路は一方の端子23cが
第2の回路22と接続され、他方の端子23dが外部ア
ンテナスイッチ3の固定接点と接続される回路であり、
誘導性リアクタンス素子209と容量性リアクタンス素
子219とを順序を問わず直列接続した複合リアクタン
ス素子233を配し、端子23cとこの複合リアクタン
ス素子233との間に、誘導性リアクタンス素子210
と容量性リアクタンス素子220とを並列接続した複合
リアクタンス素子234の一端を接続し、他端を接地す
る構成としてある。この場合にも、誘導性リアクタンス
素子209と容量性リアクタンス素子219の直列回路
233は、各素子の接続順序が逆であっても良い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの周波数に対応してインピーダンス
    整合する整合回路において、 第1の周波数におけるインピーダンス値を所定値に変換
    する第1の回路と、 上記第1の周波数におけるインピーダンス値を変化させ
    ずに、第2の周波数におけるインピーダンス値を、レジ
    スタンス値及びコンダクタンス値が所定の条件を満たす
    範囲内の値に変換する第2の回路と、 上記第1の周波数におけるインピーダンス値を変化させ
    ずに、上記第2の周波数におけるレジスタンス値及びコ
    ンダクタンス値が上記所定の条件を満たす範囲内の値で
    あるインピーダンス値を上記所定値に変換する第3の回
    路とを備えたことを特徴とする整合回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の整合回路において、 上記整合回路は、アンテナと高周波回路との間に介在
    し、 上記2つの周波数で上記アンテナと上記高周波回路との
    インピーダンス整合をすることを特徴とする整合回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の整合回路において、 上記第2の回路が、合計3つの容量性リアクタンス素子
    と誘導性リアクタンス素子により構成され、T型または
    π型の対称構造である整合回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の整合回路において、 上記第2の回路が、遅延線路である整合回路。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の整合回路において、 上記第3の回路が、容量性リアクタンス素子と誘導性リ
    アクタンス素子とを直列接続した2つの複合リアクタン
    ス素子により構成され、一方の複合リアクタンス素子は
    直列配置され、他方の複合リアクタンス素子は並列配置
    される構造である整合回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6329886B1 (en) 1998-05-12 2001-12-11 Nec Corporation Impedance-matching method and circuit at different frequences
KR100769549B1 (ko) 2002-11-20 2007-10-23 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 정합기

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