JPH11205085A - バンドパスフィルタ回路、映像機器、オーディオ機器及び通信装置 - Google Patents

バンドパスフィルタ回路、映像機器、オーディオ機器及び通信装置

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JPH11205085A
JPH11205085A JP620498A JP620498A JPH11205085A JP H11205085 A JPH11205085 A JP H11205085A JP 620498 A JP620498 A JP 620498A JP 620498 A JP620498 A JP 620498A JP H11205085 A JPH11205085 A JP H11205085A
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input signals
capacitor
pair
voltage
filter circuit
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JP620498A
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Atsushi Hirabayashi
敦志 平林
Kosuke Fujita
幸祐 藤田
Kenji Komori
健司 小森
Nobuhiro Murayama
宜弘 村山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、バンドパスフィルタ回路、映像機
器、オーディオ機器及び通信装置に関し、オフセット電
圧を低減することができ、かつ集積回路化に適したバン
ドパスフィルタ回路と、このバンドパスフィルタ回路を
用いた映像機器等を提案する。 【解決手段】差動入力による入力信号Vin、−Vin
をハイインピーダンスにより受ける移相器C13、R1
3〜R15、Q1〜Q6により入力信号Vin、−Vi
nに対してそれぞれ90度位相の異なる第1及び第2の
位相信号を生成し、この位相信号に応じた駆動電流iL
をそれぞれ入力信号Vin、−Vinより流出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンドパスフィル
タ回路、映像機器、オーディオ機器及び通信装置に関
し、例えばラジオ受信機、テレビジョン受像機、衛星放
送受信機、ビデオテープレコーダ、移動体通信機等に適
用することができる。本発明は、差動入力による入力信
号をハイインピーダンスにより受ける移相器により入力
信号に対してそれぞれ90度位相の異なる第1及び第2
の位相信号を生成し、この位相信号に応じた駆動電流を
それぞれ入力信号より流出させることにより、オフセッ
ト電圧を低減することができ、かつ集積回路化に適した
バンドパスフィルタ回路と、このバンドパスフィルタ回
路を用いた映像機器等を提案する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン受像機等の無線通信
機器においては、例えばバイカッドフィルタによりバン
ドパスフィルタ等を構成することにより、これらバンド
パスフィルタ等を検波回路等と共に集積回路化するよう
になされている。
【0003】図5は、このバイカッドフィルタによるバ
ンドパスフィルタ回路を示すブロック図である。バイカ
ッドフィルタは、非反転入力端を接地した第1の演算増
幅回路2と、この演算増幅回路2の出力を非反転入力端
に入力する第2の演算増幅回路3とにより構成される。
バイカッドフィルタは、この第2の演算増幅回路3の出
力を第1及び第2の演算増幅回路2及び3の反転入力端
に帰還すると共に、各演算増幅回路2及び3に所定容量
のコンデンサC1及びC2を接続する。バイカッドフィ
ルタは、これら2つの演算増幅回路を積分器として動作
させ、これにより90度の移相器を構成する。
【0004】これによりバイカッドフィルタによるバン
ドパスフィルタ回路1は、第1の演算増幅回路2に信号
源Vinを接続し、等化的にループ内にインダクタンス
が存在するように、次式による入出力特性を確保するよ
うになされている。なおここでgm1 及びgm2 は、演算増
幅回路2及び3の相互コンダクタンスであり、Sは、ラ
プラス演算子である。
【0005】
【数1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのバイカッ
ドフィルタにおいては、2つの演算増幅回路2及び3を
積分器として動作させることにより、出力Vout にオフ
セット電圧の発生を避け得ない問題がある。このため例
えば集積回路化して後段の信号処理回路により処理する
場合に、この後段に配置した信号処理回路のダイナミッ
クレンジが損なわれるようになる。
【0007】バイカッドフィルタにおいてこの問題を解
決するためには、演算増幅回路の相互コンダクタンスを
低減せざるを得ず、このように相互コンダクタンスを低
減すると、バイカッドフィルタ自体、ダイナミックレン
ジが低減し、その分SN比が低下することになる。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、オフセット電圧を低減することができ、かつ集積回
路化に適したバンドパスフィルタ回路と、このバンドパ
スフィルタ回路を用いた映像機器、オーディオ機器及び
通信装置を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、差動入力による第1及び第2の入
力信号をハイインピーダンスにより受け、この第1及び
第2の入力信号に対してそれぞれ90度位相の異なる第
1及び第2の位相信号を生成する移相器と、第1及び第
2の位相信号に応じた駆動電流を、それぞれ第2及び第
1の入力信号より流出させる電流源とによりアクティブ
インダクタンスを構成する。
【0010】差動入力による第1及び第2の入力信号を
ハイインピーダンスにより受け、この第1及び第2の入
力信号に対してそれぞれ90度位相の異なる第1及び第
2の位相信号を生成する移相器と、第1及び第2の位相
信号に応じた駆動電流を、それぞれ第2及び第1の入力
信号より流出させる電流源とによりアクティブインダク
タンスを構成すれば、差動入力による入力信号端側より
見て、非接地型のアクティブインダクタンスを構成する
ことができる。これによりオフセット電圧を低減するこ
とができ、また差動入力により集積回路化に適したフィ
ルタ回路を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0012】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係るバンドパスフ
ィルタ回路を示す接続図である。この実施の形態におい
ては、このバンドパスフィルタ回路10を検波回路、A
GC回路と一体に集積回路化してテレビジョン受像機に
適用する。
【0013】すなわちこの実施の形態に係るテレビジョ
ン受像機は、前段の検波回路により中間周波信号を検波
し、ビデオ信号を復調する。さらにテレビジョン受像機
は、この検波出力からバンドパスフィルタ回路10によ
りクロマ信号成分を抽出する。さらに続く信号処理回路
において同様にして抽出した輝度信号成分との間で所定
の演算処理を実行し、これにより色信号を復調する。従
ってこのテレビジョン受像機においては、バンドパスフ
ィルタ回路10の出力にオフセット電圧が発生すると、
続く信号処理回路においてダイナミックレンジが損なわ
れるようになる。
【0014】バンドパスフィルタ回路10は、それぞれ
ドライブ抵抗R11及びR12を介して、前段の信号処
理回路からの差動出力Vin及び−Vinをコンデンサ
C11の両端に受ける。コンデンサC11は、並列共振
容量を構成する。なおこの入力回路において、直流バイ
アスの記載は省略する。ここでコンデンサC11は、容
量が値Cd/2に設定され、抵抗R11及びR12は、
抵抗値Rdに設定されるようになされている。
【0015】トランジスタQ1及びQ2は、エミッタフ
オロワ回路構成によるハイインピーダンス入力の差動対
であり、トランジスタQ3〜Q6、抵抗R13〜R1
5、コンデンサC13、電流源11、12と共にそれぞ
れ90度の移相器を構成する。
【0016】すなわちトランジスタQ1及びQ2は、そ
れぞれコレクタが電源VCCに接続され、エミッタに抵
抗R13及びR14が接続される。トランジスタQ1及
びQ2は、この抵抗R13及びR14の他端がコンデン
サC13により接続される。さらにトランジスタQ1及
びQ2は、コンデンサC13の両端がそれぞれトランジ
スタQ3及びQ4のコレクタに接続され、これらトラン
ジスタQ3及びQ4のエミッタに電流源11及び12が
接続され、またこれらトランジスタQ3及びQ4のエミ
ッタが抵抗R15により接続されるようになされてい
る。
【0017】なおここでコンデンサC13の容量は、C
0/2である。また抵抗R13及びR14は、抵抗値R
0に設定される。
【0018】またトランジスタQ1及びQ2は、それぞ
れエミッタに電流源13及び14を接続してなるトラン
ジスタQ5及びQ6のベースに、コンデンサC13の両
端が接続され、これらトランジスタQ5及びQ6のエミ
ッタが、他方のトランジスタQ2及びQ1に接続された
トランジスタQ4及びQ3のベースに接続されるように
なされている。
【0019】またこのトランジスタQ4及びQ3のエミ
ッタを接続する抵抗R15は、抵抗R13及びR14の
抵抗値の2倍の抵抗値2R0に設定されるようになされ
ている。
【0020】トランジスタQ7及びQ8は、電流源15
及び16によりそれぞれエミッタを接地し、抵抗R16
によりエミッタが接続される。さらにトランジスタQ7
及びQ8は、それぞれトランジスタQ5及びQ6のエミ
ッタをベースに接続し、コレクタをトランジスタQ1及
びQ2のベースに接続する。ここで抵抗R16は、抵抗
値2R2に設定されるようになされている。
【0021】以上の構成において、前段の検波回路より
得られる検波出力は、差動入力Vin及び−Vinとし
て、抵抗R11及びR12を介して、ハイインピーダン
ス入力のトランジスタQ1及びQ2に入力される。
【0022】ここでトランジスタQ1及びQ2のベース
電圧をそれぞれVB及び−VB、コンデンサC13の両
端電圧をそれぞれVL及び−VLとおき、コンデンサC
13のトランジスタQ1側においてキルヒホッフの定理
を適用すると、このバンドパスフィルタ回路10におい
ては、次式の関係式を得ることができる。なおここでi
1は、抵抗R13の電流であり、i2は、コンデンサC
13の電流であり、i3は、トランジスタQ4のコレク
タ電流である。
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】ここでトランジスタQ5及びQ6のベース
にコンデンサC13の両端が接続され、これらトランジ
スタQ5及びQ6のエミッタが、他方のトランジスタQ
2及びQ1に接続されたトランジスタQ4及びQ3のベ
ースに接続されるようになされていることにより、
(2)式の電流i3は、次式により表される。
【0027】
【数5】
【0028】これら(3)〜(5)式を(2)式に代入
すれば、次式の関係式を得ることができる。
【0029】
【数6】
【0030】さらにこの(6)式を整理すれば、次式の
関係式を得ることができ、これによりコンデンサC13
の両端電圧VL及び−VLにおいては、トランジスタQ
1及びQ2のベース入力を積分してなる90度位相成分
が現れることが分かる。
【0031】
【数7】
【0032】ここでトランジスタQ7及びQ8は、それ
ぞれトランジスタQ5及びQ6のエミッタをベースに接
続し、このベース電圧に応じて、抵抗R11及びR12
の両端より、次式で表される電流iLを流出させること
になる。
【0033】
【数8】
【0034】ここで(7)式を(8)式に代入すれば、
次式の関係式を得ることができる。
【0035】
【数9】
【0036】これにより抵抗R11及びR12の両端よ
りトランジスタQ1及びQ2側を見たインピーダンスZ
は、次式により表され、図2に示すように、抵抗R11
及びR12の両端に、非接地型のアクティブインダクタ
ンスZ(=C0・R0・R2)が接続されていることが
分かる。
【0037】
【数10】
【0038】すなわちこの実施の形態に係るバンドパス
フィルタ回路10においては、抵抗R11及びR12の
両端より見て、非接地型による2端子回路網のアクティ
ブインダクタンスが構成される。
【0039】これにより抵抗R11及びR12の抵抗値
Rd、コンデンサC11の容量Cd/2を用いて、次式
の関係式を得ることができる。
【0040】
【数11】
【0041】これによりトランジスタQ1及びQ2のベ
ースに接続されてなる出力端の端子電圧VB及び−VB
においては、信号源Vin及び−Vinのバンドパス出
力でなることが分かる。
【0042】また信号源Vin及び−Vinより見たイ
ンピーダンスZ1(図2)は、次式により表される。
【0043】
【数12】
【0044】また(7)式に(10)式を代入して整理
すれば、次式の関係式を得ることができ、これによりコ
ンデンサC13の両端出力によりローパス出力を得るこ
とができることが分かる。
【0045】
【数13】
【0046】また(10)式及び(12)式の分母の1
次の項より、このバンドパスフィルタ回路10のQは、
次式により表すことができる。
【0047】
【数14】
【0048】これによりこのバンドパスフィルタ回路1
0において、Q値は、抵抗値の比とコンデンサの容量比
により決定されることがわかる。
【0049】以上の構成によれば、ハイインピーダンス
入力による差動対のトランジスタQ1及びQ2に入力信
号Vin,−Vinを入力し、このトランジスタQ1及
びQ2のエミッタ間を接続するコンデンサC13の両端
電圧−VL,VLを他方に帰還して90度の移相回路を
構成すると共に、これらコンデンサC13の両端電圧−
VL,VLに応じて入力信号Vin,−Vinより電流
iLを流出させることにより、非接地型のアクティブイ
ンダクタンスを形成することができる。これによりこの
アクティブインダクタンスを用いて、バンドパスフィル
タ回路を構成することにより、バイカッドフィルタのよ
うに積分回路を用いなくても所望の特性によるバンドパ
スフィルタ回路を構成することができ、オフセット電圧
の発生を防止することができる。これにより全体として
ダイナミックレンジの損失を有効に回避して、高SN比
によりビデオ信号を処理することができる。
【0050】また積分回路を用いなくて良いことによ
り、低電圧により動作させることができ、その分全体の
消費電力を低減することができる。
【0051】さらにNPN型トランジスタのみにより構
成できることにより、バイカッドフィルタによる場合の
ようにPNP型トランジスタを使用することによる周波
数特性の劣化を防止することができる。
【0052】また抵抗値の比とコンデンサの容量比によ
りQを決定できることにより、高いQを簡易に得ること
ができる。
【0053】さらに全体として差動入力、差動出力によ
りフィルタ回路を構成することができ、その分前後の信
号処理回路との入出力を簡略化することができる。
【0054】これらにより集積回路化して、チップ面積
を低減でき、その分簡易な構成により集積回路化するこ
とができる。
【0055】またバンドパスフィルタ出力に加えて、ロ
ーパスフィルタ出力を得ることができることにより、例
えばFM検波器のように、90度の位相差を有してなる
位相検波出力の処理に適用して、全体構成を簡略化する
ことができる。
【0056】(2)第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態に係るバンドパスフ
ィルタ回路を示す接続図である。この実施の形態におい
ては、第1の実施の形態に係るバンドパスフィルタ回路
10に代えて、このバンドパスフィルタ回路20が適用
される。なおこの図3に示す構成において、図1につい
て上述した構成と同一の構成は、対応する符号を付して
示し、重複した説明は省略する。
【0057】このバンドパスフィルタ回路20におい
て、トランジスタQ1及びQ2は、ベースにバイアス電
源Veが接続され、これによりベース電圧が一定値に保
持される。
【0058】コンデンサC13は、トランジスタQ1及
びQ2に代えて、差動対でなるトランジスタQ9及びQ
10の電流駆動により電流が供給される。すなわちトラ
ンジスタQ9及びQ10は、それぞれエミッタに電流源
21及び22が接続され、またエミッタ間が抵抗R20
により接続される。ここで抵抗R20の抵抗値は、2R
1に設定される。トランジスタQ9及びQ10は、それ
ぞれベースが抵抗R11及びR12に接続され、コレク
タがコンデンサC13に接続される。なお、バンドパス
フィルタ回路20は、このトランジスタQ9及びQ10
の電流駆動に対応して、バンドパスフィルタ回路10に
対してトランジスタQ3及びQ4が入れ替えられて配置
される。
【0059】これによりこのバンドパスフィルタ回路2
0は、(9)式における抵抗値R0に抵抗値R1を代入
して、抵抗R11及びR12側よりトランジスタQ1及
びQ2側を見たインピーダンスを次式により表すことが
できる。
【0060】
【数15】
【0061】これによりこの実施の形態においては、非
接地型のアクティブインダクタンスを、移相器を構成す
る抵抗R13、R14、R15の抵抗値と無関係に形成
できることが分かる。
【0062】これにより図4に示すように、コンデンサ
C11及びC12の容量Cd、抵抗R11及びR12の
抵抗値Rdを用いて、次式の関係式を得ることができ
る。
【0063】
【数16】
【0064】
【数17】
【0065】これらにより次式の関係式を得ることがで
き、移相器を構成する抵抗R13、R14、R15の抵
抗値によりバンドパスフィルタ回路の特性を設定するこ
とができる。
【0066】
【数18】
【0067】これにより信号源Vin及び−Vinより
見たインピーダンスZ2(図4)は、次式により表され
る。
【0068】
【数19】
【0069】またコンデンサC13の両端出力につい
て、次式の関係式を得ることができ、これによりコンデ
ンサC13の両端出力からローパス出力を得ることがで
きることが分かる。
【0070】
【数20】
【0071】またこのバンドパスフィルタ回路20のQ
は、次式により表すことができる。
【0072】
【数21】
【0073】図3に示す構成によれば、トランジスタQ
1及びQ2を接続するコンデンサC13を差動対のトラ
ンジスタQ9及びQ10により電流駆動することによ
り、第1の実施の形態と同様の効果に加えて、移相器を
構成する抵抗の抵抗値と無関係にバンドパスフィルタ回
路の特性を設定することができる。これにより設計の自
由度を向上することができる。また前段の信号処理回路
に対応して自由に直流レベルを設定でき、これによって
も設計の自由度を向上することができる。
【0074】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、本発明をテレビジョ
ン受像機に適用する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、ビデオテープレコーダ等、種々の映像機器
に広く適用することができる。
【0075】さらに上述の実施の形態においては、本発
明を映像機器でなるテレビジョン受像機に適用する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、ラジオ受信
機等のオーディオ機器、さらには携帯電話等の無線通信
装置、ケーブルテレビ等の有線による通信装置に広く適
用することができる。
【0076】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、差動入力
による入力信号をハイインピーダンスにより受ける移相
器により入力信号に対してそれぞれ90度位相の異なる
第1及び第2の位相信号を生成し、この第1及び第2の
位相信号に応じた駆動電流をそれぞれ入力信号より流出
させることにより、オフセット電圧を低減することがで
き、かつ集積回路化に適したバンドパスフィルタ回路
と、このバンドパスフィルタ回路による映像機器等を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るバンドパスフ
ィルタ回路を示す接続図である。
【図2】図1のバンドパスフィルタ回路の等化回路を示
す接続図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るバンドパスフ
ィルタ回路を示す接続図である。
【図4】図3のバンドパスフィルタ回路の等化回路を示
す接続図である。
【図5】バイカッドフィルタによるバンドパスフィルタ
回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、10、20……バンドパスフィルタ回路、C11〜
C13……コンデンサ、Q1〜Q10……トランジス
タ、R11〜R20……抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 宜弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクティブインダクタンスと、前記アクテ
    ィブインダクタンスに接続された素子とによるバンドパ
    スフィルタ回路であって、 前記アクティブインダクタンスは、 差動入力による第1及び第2の入力信号をハイインピー
    ダンスにより受け、前記第1及び第2の入力信号に対し
    てそれぞれ90度位相の異なる第1及び第2の位相信号
    を生成する移相器と、 前記第1及び第2の位相信号に応じた駆動電流を、それ
    ぞれ前記第2及び第1の入力信号より流出させる電流源
    とを有することを特徴とするバンドパスフィルタ回路。
  2. 【請求項2】前記移相器は、 前記第1及び第2の入力信号に応じて、エミッタ側間を
    接続する所定のコンデンサを駆動する1対の差動対トラ
    ンジスタと、 前記コンデンサの各端の電圧に応じて、他端より流出す
    る電流を制御する1対の電流源とを有することを特徴と
    する請求項1に記載のバンドパスフィルタ回路。
  3. 【請求項3】前記移相器は、 ベース電圧を所定電圧に保持され、エミッタ間を所定の
    コンデンサにより接続する一対の差動対トランジスタ
    と、 前記第1及び第2の入力信号により、前記コンデンサの
    各端に駆動電流を供給する1対の差動対トランジスタ
    と、 前記コンデンサの各端の電圧に応じて、他端より流出す
    る電流を制御する1対の電流源とを有することを特徴と
    する請求項1に記載のバンドパスフィルタ回路。
  4. 【請求項4】アクティブインダクタンスと、前記アクテ
    ィブインダクタンスに接続された素子とによるバンドパ
    スフィルタ回路を有する映像機器であって、 前記アクティブインダクタンスは、 差動入力による第1及び第2の入力信号をハイインピー
    ダンスにより受け、前記第1及び第2の入力信号に対し
    てそれぞれ90度位相の異なる第1及び第2の位相信号
    を生成する移相器と、 前記第1及び第2の位相信号に応じた駆動電流を、それ
    ぞれ前記第2及び第1の入力信号より流出させる電流源
    とを有することを特徴とする映像機器。
  5. 【請求項5】前記移相器は、 前記第1及び第2の入力信号に応じて、エミッタ側間を
    接続する所定のコンデンサを駆動する1対の差動対トラ
    ンジスタと、 前記コンデンサの各端の電圧に応じて、他端より流出す
    る電流を制御する1対の電流源とを有することを特徴と
    する請求項4に記載の映像機器。
  6. 【請求項6】前記移相器は、 ベース電圧を所定電圧に保持され、エミッタ間を所定の
    コンデンサにより接続する一対の差動対トランジスタ
    と、 前記第1及び第2の入力信号により、前記コンデンサの
    各端に駆動電流を供給する1対の差動対トランジスタ
    と、 前記コンデンサの各端の電圧に応じて、他端より流出す
    る電流を制御する1対の電流源とを有することを特徴と
    する請求項4に記載の映像機器。
  7. 【請求項7】アクティブインダクタンスと、前記アクテ
    ィブインダクタンスに接続された素子とによるバンドパ
    スフィルタ回路を有するオーディオ機器であって、 前記アクティブインダクタンスは、 差動入力による第1及び第2の入力信号をハイインピー
    ダンスにより受け、前記第1及び第2の入力信号に対し
    てそれぞれ90度位相の異なる第1及び第2の位相信号
    を生成する移相器と、 前記第1及び第2の位相信号に応じた駆動電流を、それ
    ぞれ前記第2及び第1の入力信号より流出させる電流源
    とを有することを特徴とするオーディオ機器。
  8. 【請求項8】前記移相器は、 前記第1及び第2の入力信号に応じて、エミッタ側間を
    接続する所定のコンデンサを駆動する1対の差動対トラ
    ンジスタと、 前記コンデンサの各端の電圧に応じて、他端より流出す
    る電流を制御する1対の電流源とを有することを特徴と
    する請求項7に記載のオーディオ機器。
  9. 【請求項9】前記移相器は、ベース電圧を所定電圧に保
    持され、エミッタ間を所定のコンデンサにより接続する
    一対の差動対トランジスタと、 前記第1及び第2の入力信号により、前記コンデンサの
    各端に駆動電流を供給する1対の差動対トランジスタ
    と、 前記コンデンサの各端の電圧に応じて、他端より流出す
    る電流を制御する1対の電流源とを有することを特徴と
    する請求項7に記載のオーディオ機器。
  10. 【請求項10】アクティブインダクタンスと、前記アク
    ティブインダクタンスに接続された素子とによるバンド
    パスフィルタ回路を有する通信装置であって、 前記アクティブインダクタンスは、 差動入力による第1及び第2の入力信号をハイインピー
    ダンスにより受け、前記第1及び第2の入力信号に対し
    てそれぞれ90度位相の異なる第1及び第2の位相信号
    を生成する移相器と、 前記第1及び第2の位相信号に応じた駆動電流を、それ
    ぞれ前記第2及び第1の入力信号より流出させる電流源
    とを有することを特徴とする通信装置。
  11. 【請求項11】前記移相器は、前記第1及び第2の入力
    信号に応じて、エミッタ側間を接続する所定のコンデン
    サを駆動する1対の差動対トランジスタと、 前記コンデンサの各端の電圧に応じて、他端より流出す
    る電流を制御する1対の電流源とを有することを特徴と
    する請求項10に記載の通信装置。
  12. 【請求項12】前記移相器は、 ベース電圧を所定電圧に保持され、エミッタ間を所定の
    コンデンサにより接続する一対の差動対トランジスタ
    と、 前記第1及び第2の入力信号により、前記コンデンサの
    各端に駆動電流を供給する1対の差動対トランジスタ
    と、 前記コンデンサの各端の電圧に応じて、他端より流出す
    る電流を制御する1対の電流源とを有することを特徴と
    する請求項10に記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011061822A (ja) * 2002-04-10 2011-03-24 Qualcomm Inc 回路公差を調節するための回路と方法

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