JPH11204745A - 誘電体素子 - Google Patents

誘電体素子

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JPH11204745A
JPH11204745A JP10013251A JP1325198A JPH11204745A JP H11204745 A JPH11204745 A JP H11204745A JP 10013251 A JP10013251 A JP 10013251A JP 1325198 A JP1325198 A JP 1325198A JP H11204745 A JPH11204745 A JP H11204745A
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dielectric
lattice
dielectric film
film
layer
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JP10013251A
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English (en)
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Masayuki Fujimoto
正之 藤本
Toshimasa Suzuki
利昌 鈴木
Kentaro Morito
健太郎 森戸
Hisashi Omotani
寿士 重谷
Kazuyoshi Kobayashi
和義 小林
Shoichi Sekiguchi
象一 関口
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、誘電体素子に関し、例えばLSI、
DRAM、MMIC、FeRAM、マイクロアクチュエ
ータに適用して、高誘電率で、均質かつ安定な誘電体膜
による誘電体素子を提供する。 【解決手段】電極層により誘電体層を挟み込み、このと
きペロブスカイト構造化合物による誘電体層に格子定数
の異なる電極層を格子整合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体素子に関
し、例えばLSI(Large Scale Integrated circui
t)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、メ
モリセル、MMIC(Microwave Monolithic Integrate
d Circuit )、FeRAM(Ferroelectric Random Acc
ess Memory)、マイクロアクチュエータに適用すること
ができる。本発明は、電極層により誘電体層を挟み込
み、このときペロブスカイト構造化合物による誘電体層
に格子定数の異なる電極層を格子整合させることによ
り、高誘電率で、均質かつ安定な誘電体膜による誘電体
素子を作成できるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、DRAMは、各メモリセルの電荷
蓄積機構に誘電体素子が適用されるようになされてお
り、この誘電体素子を小型化してメモリセルを小型化高
密度化することが求められている。このためこの種の誘
電体素子は、小型で充分な電荷を蓄積することが求めら
れ、従来のSiO2 による誘電体膜に比して、一段と高
誘電率の誘電体膜が求められるようになされている。
【0003】このためこの種の誘電体膜においては、誘
電体に格子歪みを与えて誘電率を増大する方法が提案さ
れている(特開平7−82097号)。この提案は、B
aTiO3 膜とSrTiO3 膜とを積層して超格子構造
による誘電体膜を作成し、膜相互の作用により誘電体に
格子歪みを与えて全体の誘電率を増大するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの提案は、
誘電体に一律に格子歪みを与えるものではなく、基板よ
り遠ざかるに従って格子歪みが低減し、これに伴い誘電
率の増大が低減する。
【0005】このような誘電体層に一律に格子歪みを与
えることができれば、高誘電率で、均質かつ安定な誘電
体膜を作成でき、さらにこの誘電体膜を種々の誘電体素
子に適用できると考えられる。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、高誘電率で、均質かつ安定な誘電体膜を有する誘電
体素子を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ペロブスカイト構造化合物の誘電
体膜を間に挟んで、この誘電体膜と格子定数の異なる電
極が配置され、この電極と、誘電体膜のペロブスカイト
構造化合物とが格子整合してなるようにする。
【0008】このとき電極がペロブスカイト構造化合物
であるようにする。
【0009】またこのとき、又はこれに代えて、誘電体
膜が、BaTiO3 のペロブスカイト構造化合物であ
り、電極が、SrRuO3 のペロブスカイト構造化合物
があるようにする。
【0010】またこれに代えて、誘電体膜が、(Ba,
Sr)TiO3 のペロブスカイト構造化合物であり、電
極が、NbをドープしたSrTiO3 のペロブスカイト
構造化合物であるようにする。
【0011】またこれらの場合に、電極の外側に、ペロ
ブスカイト構造化合物によるバッファ層を有するように
する。
【0012】ペロブスカイト構造化合物の誘電体膜を間
に挟んで、この誘電体膜と格子定数の異なる電極が配置
され、電極と、誘電体膜のペロブスカイト構造化合物と
が格子整合してなるようにすれば、この電極に挟まれた
誘電体膜全体に均質に擬似的な格子歪み与えることがで
き、これにより高誘電率で、均質かつ安定な誘電体膜を
有する誘電体素子を得ることができる。
【0013】このとき電極がペロブスカイト構造化合物
でなるようにすれば、薄膜作成手法により簡易に誘電体
素子を作成することができる。
【0014】特に、好ましくは、誘電体膜が、BaTi
3 のペロブスカイト構造化合物であり、電極が、Sr
RuO3 のペロブスカイト構造化合物であるようにし
て、高誘電率で、均質かつ安定な誘電体膜を有する誘電
体素子を得ることができる。
【0015】また誘電体膜が、(Ba,Sr)TiO3
のペロブスカイト構造化合物であり、電極が、Nbをド
ープしたSrTiO3 のペロブスカイト構造化合物であ
るようにして、同様の誘電体素子を得ることができる。
【0016】またこれらの場合に、電極の外側に、ペロ
ブスカイト構造化合物によるバッファ層を有するように
すれば、このバッファ層によっても擬似的な格子歪みを
与え、かつ誘電体素子を保護することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0018】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る誘電体素子を
示す断面図である。この実施の形態は、MBE薄膜合成
装置を用いたMBE法によりこの誘電体素子を作成し、
例えばDRAMにこの誘電体素子を適用してメモリセル
の電荷蓄積機構を構成する。
【0019】ここでMBE薄膜合成装置は、Sr用及び
Ba用の2つの低温用クヌーセンセル(Kセル)、Ti
用の高温用Kセル、Ru用のEBガン、酸素供給源であ
るへリコンプラズマガンを有する。なお活性酸素の酸素
導入は、オゾン発生装置でも良い。
【0020】この誘電体素子は、0.5wt%Nbをド
ープしたSrTiO3 (001)基板に、順次所定のペ
ロブスカイト構造化合物をエピタキシャル成長して作成
される。ここでこのSrTiO3 基板は、アセトン、エ
タノールによる脱脂洗浄後、酸素気流中で1000°C
で加熱処理され、表面がステップ形状に加工された。そ
の後この基板は、このMBE薄膜合成装置のチャンバー
内に導入され、加熱して表面の吸着カーボンが除去され
る。なおチャンバー内は、成膜時で数mTorr程度と
なるように排気される。
【0021】これらの前処理の後、この実施の形態で
は、へリコンプラズマガン(13.56MHz、200
W)から酸素ラジカルを供給した状態で、Sr(350
〜450℃)のKセルを加熱し、またEBガンによって
Ruを加熱し、エピタキシャル成長によりSrTiO3
(001)基板にSrRuO3 薄膜を作成した。なおこ
こで基板温度は、550〜700°Cである。
【0022】ここでSrRuO3 層は、この誘電体素子
の電極層を構成し、この誘電体素子が適用される周波数
において充分な導電性を確保できるように、所定の膜厚
により作成した。またSrTiO3 基板は、バッファ層
を構成する。なおSrTiO3 は、立方晶であり、ao
=0.3905〔nm〕である。またSrRuO3 は、
立方晶でao=0.393〔nm〕である。これにより
SrRuO3 層は、SrTiO3 基板に疑似的に格子整
合し、SrTiO3 基板より格子歪みを受ける。
【0023】続いてこの実施の形態では、ヘリコンプラ
ズマガン(13.56MHz、200W)から酸素ラジ
カルを供給した状態で、Ba(450〜550℃)及び
Ti(1350〜1450℃)のKセルを加熱し、エピ
タキシャル成長によりSrRuO3 (001)膜上にB
aTiO3 薄膜を作成した。ここで基板温度は、550
〜700°Cである。
【0024】ここでBaTiO3 薄膜は、この誘電体素
子の強誘電体層を構成し、素子に要求される容量に応じ
て0.4〜100〔nm〕の膜厚により作成される。な
おBaTiO3 は、正方晶であり、ao=0.3994
〔nm〕、co=0.4038〔nm〕である。これに
よりBaTiO3 薄膜は、SrRuO3 層に疑似的に格
子整合し、SrRuO3 層より格子歪みを受ける。
【0025】続いてこの実施の形態では、ヘリコンプラ
ズマガン(13.56MHz、200W)から酸素ラジ
カルを供給した状態で、Sr(350〜450℃)のK
セルを加熱し、EBガンによってRuを加熱し、エピタ
キシャル成長によりBaTiO3 (001)膜上にSr
RuO3 薄膜を作成した。ここで基板温度は、550〜
700°Cである。
【0026】ここでこのSrRuO3 薄膜は、誘電体膜
を挟持する電極層を構成し、基板側のSrRuO3 薄膜
と同様に充分な導電性を確保できるように、所定の膜厚
により作成した。これによりSrRuO3 薄膜は、Ba
TiO3 層に疑似的に格子整合し、BaTiO3 層に一
律に格子歪みを与え、BaTiO3 層による誘電体膜を
均質かつ安定な状態に維持したまま、この誘電体膜の誘
電率を増大させる。
【0027】続いてこの実施の形態では、ヘリコンプラ
ズマガン(13.56MHz、200W)から酸素ラジ
カルを供給した状態で、Sr(350〜450℃)及び
Ti(1350〜1450℃)のKセルを加熱し、エピ
タキシャル成長によりSrRuO3 (001)膜上にS
rTiO3 薄膜を作成した。なおここで基板温度は、5
50〜700°Cである。
【0028】ここでこのSrTiO3 薄膜は、基板側で
あるSrTiO3 と同様に、バッファ層を構成し、電極
層及び誘電体層を保護する。また、SrRuO3 薄膜に
疑似的に格子整合して、SrRuO3 層に格子歪みを与
える。
【0029】なおSrO、RuO2 の交互積層は、Kセ
ル及びEBガンのシャッターの開閉により、SrO、T
iO2 の交互積層は、Kセルのシャッターの開閉により
実行し、これらシャッターの開閉は、RHEED(Refl
ection High Energy Electron Diffraction method)強
度振動を測定してフィードバックすることにより実行し
た。ここでRHEEDパターン及び強度振動の取り込み
は、加速電圧20kV、ビーム入射角4°で実行した。
【0030】図2は、この誘電体素子の電極構造を示す
断面図である。この誘電体素子は、エッチングによりバ
ッファ層にコンタクトホールを形成した後、金属電極を
蒸着又はスパッタリングすることにより、この金属電極
を介して電極層が能動素子に接続される。
【0031】以上の構成において、誘電体素子は、Ba
TiO3 誘電体層を上下より挟むSrRuO3 薄膜によ
る電極層に疑似的に格子整合し(図1)、BaTiO3
誘電体層に格子歪みを受ける。この格子歪みは、SrR
uO3 に比してBaTiO3の格子定数が大きいことに
より、矢印aにより示すように、誘電体層の面積を縮小
する方向に応力が働き、矢印bに示すように上下のSr
RuO3 薄膜側に格子構造が伸長するように働く。また
この格子歪みは、誘電体膜を上下より挟むSrRuO3
薄膜によってもたらされることにより、誘電体膜に一律
に発生する。これにより均質かつ安定な誘電体膜が得ら
れ、また誘電体膜の誘電率が増大し、高誘電率の誘電体
膜が得られる。
【0032】さらに各電極層は、上下に形成されたSr
TiO3 によるバッファ層に疑似的に格子整合し、Ba
TiO3 誘電体層と同様に格子歪みを受ける。しかしな
がらこの格子歪みは、SrRuO3 に比してSrTiO
3 の格子定数が小さいことにより、BaTiO3 誘電体
層に与える格子歪みと逆方向に、すなわちこの電極層が
誘電体層より与えられる格子歪みを打ち消す方向に働
く。これにより、またこの電極層が充分な膜厚により作
成されていることによっても誘電体膜に一律に格子歪み
が与えられる。さらこのバッファ層により、誘電体膜、
電極膜が保護され、誘電率の経時変化等が防止される。
【0033】かくするにつき、この実施の形態では、外
側のバッファ層より誘電体層に向かうに従って徐々に格
子定数が増大するようになされている。
【0034】以上の構成によれば、エピタキシャル成長
により、BaTiO3 誘電体層を上下より挟むようにS
rRuO3 薄膜による電極層を形成することにより、B
aTiO3 誘電体層に一律に格子歪みを与えることがで
き、これにより高誘電率で、均質かつ安定な誘電体膜に
よる誘電体素子を得ることができる。
【0035】(2)第2の実施の形態 この実施の形態では、レーザアブレーション法を用いた
エピタキシャル成長により、図3に示すように、所定の
基板にペロブスカイト構造化合物を順次積層して誘電体
素子を作成し、例えばDRAMにこの誘電体素子を適用
してメモリセルの電荷蓄積機構を構成する。
【0036】ここで基板は、0.5wt%Nbをドープ
したSrTiO3 (001)基板であり、第1の実施の
形態と同様に、アセトン、エタノールによる脱脂洗浄
後、酸素気流中で1000℃で加熱処理する。その後、
レーザアブレーション装置に導入し、加熱して表面の吸
着カーボンを除去した。ここでSrTiO3 は、立方晶
であり、ao=0.3905〔nm〕である。この実施
の形態では、この基板自体がバッファ層を構成する。
【0037】これらの前処理の後、この実施の形態で
は、NbをドープしたSrTiO3 ターゲットにArF
(波長193〔nm〕)エキシマレーザを照射し、アブ
レーション効果により生成するプルームを基板上に蒸着
し、NbをドープしたSrTiO3 による電極層をエピ
タキシャル成長させた。ここで基板温度は、500〜6
00°Cである。また電極層は、この誘電体素子が適用
される周波数において充分な導電性を確保できるよう
に、所定の膜厚により作成した。
【0038】続いてこの実施の形態では、(Ba,S
r)TiO3 ターゲットにArF(波長193〔n
m〕)エキシマレーザを照射し、同様にして、基板に
(Ba,Sr)TiO3 誘電体層をエピタキシャル成長
させた。ここで(Ba,Sr)TiO3 薄膜は、この誘
電体素子に要求される容量に応じて0.4〜100〔n
m〕の膜厚により作成される。なお(Ba,Sr)Ti
3 は、正方晶であり、aoは、約0.37〔nm〕、
coは、約0.4〔nm〕である。またターゲットにお
けるBaとSrの組成比は、0.7:0.3である。ま
た基板温度は、500〜600°Cである。
【0039】続いてこの実施の形態では、Nbをドープ
したSrTiO3 ターゲットにArF(波長193〔n
m〕)エキシマレーザを照射し、同様にして、Nbをド
ープしたSrTiO3 による電極層をエピタキシャル成
長させた。ここで基板温度は、500〜600°Cであ
る。また電極層は、基板側の電極層とほぼ同一の膜厚に
より作成した。
【0040】続いてこの実施の形態では、SrTiO3
ターゲットにArF(波長193〔nm〕)エキシマレ
ーザを照射し、SrTiO3 によるバッファ層をエピタ
キシャル成長させた。ここで基板温度は、500〜60
0°Cである。
【0041】なおこれら膜厚の制御は、RHEED強度
振動を測定し、フィードバックすることにより実行し
た。また電極構造は、第1の実施の形態と同様に構成さ
れる。
【0042】図3に示すように、(Ba,Sr)TiO
3 による誘電体層を、NbをドープしたSrTiO3
よる電極層により挟むようにしても、誘電体層に一律に
格子歪みを与えることができ、これにより高誘電率で、
均質かつ安定な誘電体膜による誘電体素子を得ることが
できる。
【0043】(3)第3の実施の形態 この実施の形態では、MOCVD(Metal Organic Cham
ical Vapor Deposition )により、図3について上述し
た誘電体素子を作成する。
【0044】すなわちこの実施の形態においては、第2
の実施の形態と同様にして、0.5wt%Nbをドープ
したSrTiO3 (001)基板を脱脂洗浄、加熱処理
した後、この基板を装置に導入して加熱し、表面の吸着
カーボンを除去した。
【0045】続いて、SrTiO3 (001)基板上
に、Sr(DPM)2・2tetraene、Ti(O
i−Pr)4、Nb(OEt)5を供給し、Nbをドー
プしたSrTiO3 薄膜による電極層を作成した。続い
てBa(DPM)2、Ti(Oi−Pr)4を供給して
BaTiO3 薄膜による誘電体膜を作成し、その後Sr
(DPM)2・2tetraene、Ti(Oi−P
r)4、Nb(OEt)5を供給し、Nbをドープした
SrTiO3 薄膜による電極層を作成した。
【0046】続いてこの実施の形態では、Sr(DP
M)2・2tetraene、Ti(Oi−Pr)4を
供給し、SrTiO3 薄膜によるバッファ層を作成し
た。なお膜厚の制御は、水晶振動子重量測定計を用い
た。
【0047】この実施の形態によれば、MOCVDによ
って層構造を作成しても、第2の実施の形態と同様に、
誘電体層に一律に格子歪みを与えることができ、これに
より高誘電率で、均質かつ安定な誘電体膜による誘電体
素子を得ることができる。
【0048】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、電極層の外側に別途
バッファ層を作成する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、必要に応じて電極層とバッファ層とを兼
用してもよく、必要に応じてバッファ層を省略してもよ
い。
【0049】また上述の実施の形態においては、MB
E、レーザアブレーション、MOCVDによるエピタキ
シャル成長により、誘電体素子を作成する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、他の薄膜作成手法を
広く適用することができる。
【0050】さらに上述の実施の形態においては、Ba
TiO3 、(Ba,Sr)TiO3により誘電体層を、
SrRuO3 、NbをドープしたSrTiO3 により電
極層を構成する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、要はペロブスカイト構造化合物による誘電体層
を電極層により挟んで、格子整合させれば良く、電極及
び誘電体層に種々のペロブスカイト構造化合物を適用す
ることができる。
【0051】また上述の実施の形態においては、ペロブ
スカイト構造化合物により電極を作成する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、誘電体層に疑似的に
格子整合して格子歪みを与えることが可能な種々の材料
を広く電極に適用することができる。因みに、実験した
結果によれば誘電体層の格子定数に対して3〔%〕以下
の範囲で格子定数が異なる場合に、誘電体層に疑似的に
格子整合して格子歪みを与えることができ、例えばプラ
チナPt、インジウムInを111面により誘電体層に
堆積させても、上述の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0052】また上述の実施の形態においては、本発明
をDRAMに適用してメモリセルの電荷蓄積機構を構成
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、L
SI、FeRAM等の電荷蓄積機構に、さらにはMMI
Cの誘電体素子に、さらにはマイクロアクチュエータ等
に広く適用することができる。
【0053】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、電極層に
より誘電体層を挟み込み、このときペロブスカイト構造
化合物による誘電体層に格子定数の異なる電極層を格子
整合させることにより、高誘電率で、均質かつ安定な誘
電体膜による誘電体素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る誘電体素子の
構造を示す断面図である。
【図2】図1の電極構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る誘電体素子の
構造を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/788 29/792 (72)発明者 重谷 寿士 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 小林 和義 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 関口 象一 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペロブスカイト構造化合物の誘電体膜を間
    に挟んで、前記誘電体膜と格子定数の異なる電極が配置
    され、 前記電極と、前記誘電体膜のペロブスカイト構造化合物
    とが格子整合してなることを特徴とする誘電体素子。
  2. 【請求項2】前記電極は、 ペロブスカイト構造化合物であることを特徴とする請求
    項1に記載の誘電体素子。
  3. 【請求項3】前記誘電体膜は、 BaTiO3 のペロブスカイト構造化合物であり、前記
    電極は、 SrRuO3 のペロブスカイト構造化合物であることを
    特徴とする請求項2に記載の誘電体素子。
  4. 【請求項4】前記誘電体膜は、 (Ba,Sr)TiO3 のペロブスカイト構造化合物で
    あり、前記電極は、 NbをドープしたSrTiO3 のペロブスカイト構造化
    合物であることを特徴とする請求項2に記載の誘電体素
    子。
  5. 【請求項5】前記電極の外側に、ペロブスカイト構造化
    合物によるバッファ層を有することを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の誘電体素
    子。
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Cited By (4)

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