JPH11204638A - 平坦化方法、パターン形成方法およびパターン加工方法 - Google Patents

平坦化方法、パターン形成方法およびパターン加工方法

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JPH11204638A
JPH11204638A JP362398A JP362398A JPH11204638A JP H11204638 A JPH11204638 A JP H11204638A JP 362398 A JP362398 A JP 362398A JP 362398 A JP362398 A JP 362398A JP H11204638 A JPH11204638 A JP H11204638A
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organic silicon
film
silicon film
compound
organic
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JP362398A
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Yasuhiko Sato
康彦 佐藤
Hideto Matsuyama
日出人 松山
Junichiro Iba
淳一郎 井場
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/768Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics
    • H01L21/76801Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics characterised by the formation and the after-treatment of the dielectrics, e.g. smoothing
    • H01L21/76802Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics characterised by the formation and the after-treatment of the dielectrics, e.g. smoothing by forming openings in dielectrics
    • H01L21/76807Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics characterised by the formation and the after-treatment of the dielectrics, e.g. smoothing by forming openings in dielectrics for dual damascene structures
    • H01L21/76808Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics characterised by the formation and the after-treatment of the dielectrics, e.g. smoothing by forming openings in dielectrics for dual damascene structures involving intermediate temporary filling with material

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平坦化特性に優れしかもレジストに対して選
択性よくエッチングすることを可能とする。 【解決手段】 段差を有する基板11上にシリコンとシ
リコンとの結合を主鎖に有する有機シリコン化合物を含
む溶液を塗布して有機シリコン膜13を形成する工程
と、有機シリコン膜13を加熱する工程と、加熱処理さ
れた有機シリコン膜13上にレジストパターン14を形
成する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
等に用いる平坦化方法、パターン形成方法およびパター
ン加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI製造工程におけるフォトリソグラ
フィー工程では、段差を有する被加工膜上にレジストを
塗布して、レジストをパターニングする工程が多く存在
する。しかしながら、レジストパターンの膜厚の微細化
に伴いフォーカスマージンが狭まり、段差を有する基板
上で寸法制御性良くレジストパターンを形成することが
困難になっている。
【0003】このような問題を解決するために、ノボラ
ック、ポリスチレンなどの有機材料を段差を有する基板
上に塗布して平坦化層を形成する方法が提案されてい
る。しかしながら、これらの材料では平坦化特性が悪い
ため、厚い膜厚で有機材料を塗布する必要がある。ま
た、レジストとこれら有機材料のエッチングレートがほ
ぼ等しいため、平坦化層のエッチングの途中でレジスト
がなくなったり、平坦化層が異方性良くエッチングでき
ないなどの問題が生じる。特に、フォーカスマージン、
露光量裕度などのプロセスマージンを向上させるために
レジストを薄膜化した場合、このような問題は顕著にな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の平
坦化層を用いた平坦化方法では、平坦化特性が悪く、ま
たレジストに対して選択性よくエッチングすることが困
難であった。
【0005】本発明はこのような従来の問題に対してな
されたものであり、平坦化特性に優れ、しかもレジスト
に対して選択性よくエッチングすることが可能な平坦化
方法等を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る平坦化方法
は、段差を有する基板上にシリコンとシリコンとの結合
を主鎖に有する有機シリコン化合物を含む溶液を塗布し
て有機シリコン膜を形成することを特徴とする。
【0007】前記工程の後、前記有機シリコン膜を加熱
する工程をさらに有することが好ましい。このときの加
熱温度は、有機シリコン化合物のガラス転移温度以上で
あることが好ましい。
【0008】また、前記溶液が有機シリコン化合物を架
橋させる架橋剤を含んでいることが好ましい。
【0009】本発明に係るパターン形成方法は、段差を
有する基板上にシリコンとシリコンとの結合を主鎖に有
する有機シリコン化合物を含む溶液を塗布して有機シリ
コン膜を形成する工程と、前記有機シリコン膜を加熱す
る工程と、加熱処理された有機シリコン膜上にレジスト
パターンを形成する工程とを有することを特徴とする。
【0010】後述の実施形態の項で詳述するように、シ
リコンとシリコンとの結合を主鎖に有する有機シリコン
化合物(例えばポリシラン)を含む溶液を段差を有する
基板上に塗布して有機シリコン膜を形成すると、薄い膜
厚でも十分な平坦化を達成することができる。また、前
記有機シリコン膜はレジストに対して選択性よくエッチ
ングすることができるため、レジストをエッチングマス
クとして有機シリコン膜をエッチングする際に、レジス
トの厚さを薄くしてもレジストが途中で削れてなくなる
ことなく有機シリコン膜をエッチングすることができ
る。
【0011】なお、有機シリコン膜を加熱処理、特にガ
ラス転移温度以上で加熱処理して有機シリコン膜をリフ
ローさせることにより、より薄い塗布膜厚で平坦化を達
成することができる。また、有機シリコン化合物を含む
溶液に架橋剤を添加することにより、レジストの溶媒に
対して耐性を持たせることができるが、この場合にも塗
布特性の劣化を生じることなく同様の効果を得ることが
できる。
【0012】本発明は、接続孔や配線溝の形成工程に対
して効果的である。例えば、デュアルダマシン法で埋め
込み配線を形成する際に必要な、接続孔を有する配線溝
を絶縁膜に形成する場合等に有効である。
【0013】接続孔や配線溝の底部には通常、半導体
(例えばソース・ドレイン拡散層)や金属(例えば配線
用の金属)が露出しているが、このように下地が半導体
や金属である場合には、有機シリコン膜のエッチング時
に下地が同時にエッチングされ、良好な加工形状が得ら
れなくなる場合もある。このような場合には、下地上に
シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の薄膜ライナーを介
して有機シリコン膜を形成することにより、有機シリコ
ン膜のエッチング時に下地がエッチングされてしまうこ
とを防止することができる。
【0014】なお、有機シリコン膜のエッチング方式と
しては、例えば反応性イオンエッチング、マグネトロン
型反応性イオンエッチング、電子ビームイオンエッチン
グ、ICPエッチング、ECRイオンエッチング等、微
細加工可能なものであれば特に限定されることはない。
【0015】レジストとの選択比を維持するため、基板
(ウエハー)を設置した電極に印加する電力は10W/
cm2 以下に抑えることが好ましい。その理由は、前記
有機シリコン膜のエッチングはケミカルエッチングに近
いため、スパッタ性が強くなることでレジストのエッチ
ング速度が向上し選択比が低下するのを防止するためで
ある。また、プラズマ生成とバイアス生成が独立に行え
るような装置を用いる場合には、上記の理由により、バ
イアスを低くするとともに、イオンの数が過剰にならな
いようにプラズマ生成に用いる電力を抑える必要があ
る。そのため、プラズマ生成に用いる電力は、処理する
ウエハー面積に対して10W/cm2 以下に抑えるよう
にする。
【0016】また、平坦化層のエッチングの際にウエハ
ーの温度は20℃以上に保持することで寸法変換差のな
い加工を行うことができる。
【0017】また、ソースガスとしては、フッ素、塩
素、臭素或いはヨウ素のなかの少なくとも一つ以上を含
むハロゲン系ガス、例えば、CF4 、C4 8 、CHF
3 、CF3 Cl、CF2 Cl2 、CF3 Br、CC
4 、C2 5 Cl2 、Cl2 、SiCl4 、Br2
2 、SF6 、HBr、HI、BCl3 等を用いること
が好ましい。ハロゲン系ガスのなかでも、特に塩素或い
は臭素を含むガス、例えば、CF3 Cl、CF2
2 、CF3 Br、CCl4 、C2 5 Cl2 、C
2 、SiCl4 、Br2 、SF6 、HBr、BCl3
等を用いることが望ましく、これらのガスを用いてエッ
チングすることで、異方性よく平坦化層をエッチングす
ることができる。また、ハロゲン系ガスは2種類以上を
混合して用いてもよく、ハロゲン系ガス以外のH2 、O
2 、He、N2 、Ar等を添加してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0019】まず、図1〜図4等を参照して本発明の第
1の実施形態を説明する。本実施形態は、デュアルダマ
シン法で埋め込み配線を形成する際に必要なコンタクト
ホールを有する溝を絶縁膜に形成する場合について示し
たものである。
【0020】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板11に膜厚0.8μmのシリコン酸化膜(SiO2
膜)12をLPCVD法で形成した。
【0021】次に、図1(b)に示すように、シリコン
酸化膜11にコンタクトホール15を形成した。以下、
コンタクトホール15の形成方法について説明する。
【0022】ポリサルフォン10gをシクロヘキサノン
90gに溶解して作成した溶液材料をスピンコーテング
法で塗布した後、ホットプレートで180℃、90秒間
加熱した。この時の反射防止膜の膜厚は60nmであ
る。次に、平均分子量20,000のポリビニルフェノ
ール樹脂5g、平均重量分子量27,000のポリビニ
ルフェノールの水酸基の50%がターシャリブトキシカ
ルボニル基で置換された抑止剤樹脂4.97g、酸発生
剤としてスルフォンイミド0.03gを乳酸エチル90
gに溶解して調整したレジスト溶液をスピンコーテング
法により塗布し、110℃で90秒間のプリベークを行
い、膜厚0.49μmのレジストを形成した。そして、
KrFエキシマレーザーを光源とする縮小光学型ステッ
パー(NA=0.5、σ=0.5)を用いてパターン露
光を行った後、110℃で90秒間のポストエクスポー
ジャーベークを行った。続いて、0.21規定のTMA
H現像液を用いて現像処理を行い、直径0.18μmの
コンタクトホールパターンを形成した。その後、レジス
トパターンをエッチングマスクとしてシリコン酸化膜を
エッチングして、直径0.18μm、深さ0.80μm
のコンタクトホール15を形成した。エッチング装置に
は反応性プラズマイオンエッチング装置を用い、ソース
ガスC4 8 /CO/Ar=20/100/100(S
CCM)、真空度30mTorr、励起電力800W、
基板温度60℃のエッチング条件でエッチングを行っ
た。
【0023】次に、図2(c)に示すように、シリコン
とシリコンとの結合を主鎖に有する有機シリコン化合物
を含有する溶液を、コンタクトホール15を形成したシ
リコン酸化膜12上に塗布して有機シリコン膜13を形
成し、これを平坦化層として用いた。以下、有機シリコ
ン膜の形成方法について説明する。
【0024】有機シリコン膜3の形成方法としては、溶
液を塗布する方法の他、CVD法のような気相法により
成膜する方法も可能であるが、塗布法で有機シリコン膜
を形成することが好ましい。その理由は、塗布法は、C
VD法と比べプロセスが簡易であり、プロセスコストを
低くすることができるからである。
【0025】ここで、塗布法による有機シリコン膜の形
成方法について詳述する。まず、シリコンとシリコンの
結合を主鎖に有する有機シリコン化合物を有機溶剤に溶
解して溶液材料を作成する。シリコンとシリコンの結合
を主鎖に有する有機シリコン化合物としては、例えば一
般式(SiR1112)で表わすことができるポリシラン
があげられる(ここで、R11およびR12は、水素原子ま
たは炭素数1〜20の置換もしくは非置換の脂肪族炭化
水素または芳香族炭化水素などを示す)。ポリシランと
しては、単独重合体でも共重合体でもよく、2種以上の
ポリシランが酸素原子、窒素原子、脂肪族基、芳香族基
を介して互いに結合した構造を有するものでもよい。
【0026】本発明に使用される有機シリコン化合物の
具体例を下記式[1−1]〜[1−114]に示す。な
お、式中、m、nは、正の整数を表わす。
【0027】
【化1】
【0028】
【化2】
【0029】
【化3】
【0030】
【化4】
【0031】
【化5】
【0032】
【化6】
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】以上の化合物の重量平均分子量は、特に限
定されることはないが、200〜100,000が好ま
しい。その理由は、分子量が200未満では、レジスト
の溶媒に有機シリコン膜が溶解してしまい、一方、10
0,000を超えると、有機溶剤に溶解しにくくなり、
溶液材料を作成しにくくなるためである。有機シリコン
化合物は、一種類に限ることはなく、数種類の化合物を
混合してもよい。
【0043】有機シリコン化合物に対しては、必要に応
じて、貯蔵安定性をはかるための熱重合防止剤、被加工
膜への密着性を向上させるための密着性向上剤、被加工
膜からレジスト膜中へ反射する光を防ぐために紫外光を
吸収する染料、ポリサルフォン、ポリベンズイミダゾー
ルなどの紫外光を吸収するポリマー、導電性物質、光や
熱により導電性が生じる物質、或いは有機シリコン化合
物を架橋させ得る架橋剤を添加してもよい。
【0044】導電性物質としては、例えば、有機スルフ
ォン酸、有機カルボン酸、多価アルコール、多価チオー
ル(例えばヨウ素、臭素)、SbF5 、PF5 、B
5 、SnF5 などがあげられる。光、熱などのエネル
ギーを加えることにより導電性が生じる物質としては、
炭素クラスタ(C60、C70)、シアノアントラセン、ジ
シアノアントラセン、トリフェニルピリウム、テトラフ
ルオロボレート、テトラシアノキノジメタン、テトラシ
アノエチレン、フタルイミドトリフレート、パークロロ
ペンタシクロドデカン、ジシアノベンゼン、ベンゾニト
リル、トリクロロメチルトリアジン、ベンゾイルペルオ
キシド、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、t−ブチル
ペオキシドなどがあげられる。
【0045】架橋剤を添加する場合、有機シリコン化合
物は、主鎖のシリコンに水素が結合したものが好まし
い。このような有機シリコン化合物として、例えば式
[1−1]〜[1−26]に記載の構造をあげることが
できる。
【0046】架橋剤は、有機シリコン化合物を架橋させ
て、レジストと有機シリコン化合物とのミキシングを防
止するとともに、耐熱性を向上させるために加えられ
る。
【0047】架橋剤としては、多重結合を有する有機物
を用いることができる。多重結合を有する有機物とは、
二重結合または三重結合を有する化合物、より具体的に
は、ビニル基、アクリル基、アリール基、イミド基、ア
セチレニル基などを有する化合物である。このような多
重結合を有する有機物は、モノマー、オリゴマー、ポリ
マーのいずれでもよい。
【0048】このような多重結合を有する有機物は、熱
または光により有機シリコン化合物のSi−H結合との
間で付加反応を起こし、有機シリコン化合物を架橋させ
る。なお、多重結合を有する有機物は、自己重合してい
てもよい。多重結合を有する有機物の具体例を以下に示
す。
【0049】
【化16】
【0050】
【化17】
【0051】
【化18】
【0052】
【化19】
【0053】
【化20】
【0054】
【化21】
【0055】
【化22】
【0056】
【化23】
【0057】
【化24】
【0058】
【化25】
【0059】上述のように、有機シリコン化合物に対し
て多重結合を有する有機物を混合した場合、触媒として
ラジカル発生剤または酸発生剤を添加してもよい。これ
らのラジカル発生剤または酸発生剤は、多重結合を有す
る有機物とSi−Hの付加反応または自己重合を助ける
役割を有する。
【0060】ラジカル発生剤としては、アゾ化合物(例
えば、アゾビスイソブチロニトリル)、過酸化物、アル
キルアリールケトン、シリルペルオキシド、有機ハロゲ
ン化物などがあげられる。ラジカル発生剤は、光照射ま
たは加熱により分子中のO−O結合またはC−C結合が
分解してラジカルを発生する。ラジカル発生剤として
は、例えば化学式[4−1]〜[4−24]により表さ
れるものがあげられる。
【0061】 ベンゾイルペルオキシド [4−1] ジターシャルブチルペルオキシド [4−2] ベンゾイン [4−3] ベンゾインアルキルエーテル [4−4] ベンゾインアルキルアリールチオエーテル [4−5] ベンゾイルアリールエーテル [4−6] ベンジルアルキルアリールチオエーテル [4−7] ベンジルアラルキルエタノール [4−8] フェニルグリオキサルアルキルアセタール [4−9] ベンゾイルオキシム [4−10] トリフェニル−t−ブチルシリルペルオキシド [4−11]
【化26】
【0062】
【化27】
【0063】ラジカル発生剤のうち、有機ハロゲン化物
としては、一般式[4−18]で表されるトリハロメチ
ル−s−トリアジン(例えば米国特許第3779778
号明細書参照)が好ましい。一般式[4−18]におい
て、Qは臭素または塩素、R11は−CQ3 、−NH2
−NHR13、−OR13または置換もしくは非置換のフェ
ニル基、R12は−CQ3 、−NH2 、−NHR13、−N
(R132 、−OR13、−(CH=CH)n −Wまたは
置換もしくは非置換のフェニル基、(ここで、R13はフ
ェニル基、ナフチル基または炭素数6以下の低級アルキ
ル基、nは1〜3の整数、Wは芳香環、複素環、または
下記一般式で表される基である。)を示す。これらは、
場合によっては、多重結合を有する化合物を存在させな
くても、光または熱によりポリシランを架橋させること
もある。
【0064】
【化28】
【0065】式中、Zは酸素または硫黄、R14は低級ア
ルキル基またはフェニル基を示す。
【0066】一般式[4−18]で表されるトリハロメ
チル−s−トリアジンのうちでは、特に、R12が−(C
H=CH)n −Wであるビニルトリハロメチル−s−ト
リアジン(例えば米国特許第3987037号明細書参
照)が好ましい。ビニルトリハロメチル−s−トリアジ
ンは、トリハロメチル基と、トリアジン環と共役するエ
チレン性不飽和結合とを有し、光分解性を示すs−トリ
アジンである。
【0067】なお、Wで表される芳香環または複素環に
は、以下のような置換基が導入されていてもよい。例え
ば、塩素、臭素、フェニル基、炭素数6以下の低級アル
キル基、ニトロ基、フェノキシ基、アルコキシ基、アセ
トキシ基、アセチル基、アミノ基およびアルキルアミノ
基などである。
【0068】一般式[4−18]で表されるトリハロメ
チル−s−トリアジンを化学式[4−25]〜[4−3
4]に、その他のラジカル発生剤を化学式[4−35]
〜[4−39]に示す。これらのハロゲン化物は、場合
によっては、多重結合を有する化合物を存在させなくて
も、光または熱によりポリシランを架橋させることもで
ある。
【0069】
【化29】
【0070】
【化30】
【0071】酸発生剤としては、例えばオニウム塩、ハ
ロゲン含有化合物、オルトキノンジアジド化合物、スル
ホン化合物、スルホン酸化合物、ニトロベンジル化合物
があげられる。これらのうちでも、オニウム塩、オルト
キノンジアジド化合物が好ましい。
【0072】オニウム塩としては、ヨードニウム塩、ス
ルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、アン
モニウム塩があげられる。好ましくは、化学式[4−4
0]〜[4−42]で表される化合物があげられる。
【0073】ハロゲン含有化合物としては、ハロアルキ
ル基含有炭化水素系化合物、ハロアルキル基含有炭化水
素系化合物、ハロアルキル基含有ヘテロ環状化合物など
があげられる。特に、化学式[4−43]および[4−
44]で表される化合物が好ましい。
【0074】ジニンジアジド化合物としては、ジアゾベ
ンゾキノン化合物、ジアゾナフトキノン化合物などがあ
げられる。特に、化学式[4−45]〜[4−48]で
表される化合物が好ましい。
【0075】スルホン化合物としては、β−ケトスルホ
ン、β−スルホニルスルホンなどがあげられる。特に、
化学式[4−49]で表される化合物が好ましい。
【0076】ニトロベンジル化合物としては、ニトロベ
ンジルスルホネート化合物、ジニトロベンジルスルホネ
ート化合物などがあげられる。特に、化学式[4−5
0]で表される化合物が好ましい。
【0077】スルホン酸化合物としては、アルキルスル
ホン酸エステル、ハロアルキルスルホン酸エステル、ア
リールスルホン酸エステル、イミノスルホネートなどが
あげられる。特に、化学式[4−51]〜[4−53]
で表される化合物が好ましい。
【0078】
【化31】
【0079】(式中、R14〜R16は互いに同一であって
も異なっていてもよく、それぞれ水素原子、アミノ基、
ニトロ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基
またはアルコキシル基、XはSbF6 、PF6 、B
4 、CF3 CO2 、ClO4 、CF3 、SO3
【化32】
【0080】R17は水素原子、アミノ基、アニリノ基、
置換もしくは非置換のアルキル基またはアルコキシル
基、R18、R19は互いに同一であっても異なっていても
よく、それぞれ置換もしくは非置換のアルコキシル基、
20は水素原子、アミノ基、アニリノ基、置換もしくは
非置換のアルキル基またはアルコキシル基を示す。
【0081】
【化33】
【0082】(式中、R21は、トリクロロメチル基、フ
ェニル基、メトキシフェニル基、ナフチル基またはメト
キシナフチル基を示す。)
【化34】
【0083】(式中、R22〜R24は、互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン
原子、メチル基、メトキシ基または水酸基を示す。)
【化35】
【0084】(式中、R25は、−CH2 −、−C(CH
3 2 −、−C(=O)−または−SO2 −を示し、q
は1〜6の整数、rは0〜5の整数で、qとrの合計は
1〜6である。)
【化36】
【0085】(式中、R26は、水素原子またはメチル
基、R27は−CH2 −、−C(CH3 2 −、−C(=
O)−または−SO2 −を示し、sは1〜6の整数、t
は0〜5の整数で、sとtの合計は1〜6である。)
【化37】
【0086】(式中、R28〜R31は、互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ置換もしくは非置換
のアルキル基またはハロゲン原子、Yは−C(=O)−
または−SO2 −を示し、uは0〜3の整数である。)
【化38】
【0087】(式中、R32は、置換もしくは非置換のア
ルキル基、R33は水素原子またはメチル基、R34
【化39】
【0088】(ただし、R35は、水素原子またはメチル
基、R36、R37は互いに同一であっても異なっていても
よく、それぞれ置換もしくは非置換のアルコキシル基を
示し、vは1〜3の整数である。)
【化40】
【0089】(式中、R38、R39は、互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換
もしくは非置換のアルキル基、R40、R41は互いに同一
であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子また
は置換もしくは非置換のアルキル基またはアリール基を
示す。)
【化41】
【0090】(式中、R42は水素原子または置換もしく
は非置換のアルキル基、R43、R44は互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ置換もしくは非置換
のアルキル基またはアリール基を示し、R43とR44は互
いに結合して環構造を形成していてもよい。)
【化42】
【0091】(式中、Zはフッ素原子または塩素原子を
示す。)本発明において、有機シリコン化合物の架橋剤
としては、上述した多重結合を有する有機物以外にも以
下のような物質を用いることができる。例えば、ヒドロ
キシル基を有する有機物、エポキシ基を有する有機物、
アミノ基を有する有機物、ピリジンオキシド、アルコキ
シシリル基、シリルエステル基、オキシムシリル基、エ
モキシシリル基、アミノシリル基、アミドシリル基、ア
ミノキシシリル基またはハロゲンを有するケイ素化合
物、有機金属化合物、ハロゲンを含む化合物などであ
る。
【0092】ヒドロキシル基を有する化合物としては、
多価アルコール、ノボラック樹脂、カルボキシル基を有
する化合物、シラノールがあげられる。これらの化合物
は、光または熱によりSi−Hと反応して有機シリコン
化合物を架橋させる。このような化合物の具体例を化学
式[5−1]〜[5−28]に示す。
【0093】エポシキ基を有する化合物としては、一般
にエピビスタイプのエポキシ樹脂、または脂環式エポキ
シ樹脂と呼ばれるものがあげられる。これらの樹脂で
は、一部にヒドロキシル基が付加していてもよい。ま
た、これらの樹脂とともに上述した酸発生剤を添加して
もよい。このような化合物の具体例を化学式[6−1]
〜[6−12]に示す。
【0094】アミノ基を有する化合物としては、例えば
化学式[7−1]〜[7−9]に示したものがあげられ
る。
【0095】ピリジンオキシドとしては、例えば化学式
[8−1]〜[8−6]に示したものがあげられる。
【0096】アルコキシシリル基、シリルエステル基、
オキシムシリル基、エノキシシリル基、アミノシリル
基、アミドシリル基、アミノキシシリル基またはハロゲ
ンを有するケイ素化合物としては、例えば化学式[9−
1]〜[9−52]に示したものがあげられる。これら
の化学式において、Xは上記の置換基を表す。なお、こ
れらの化合物とともに、通常、シリコーンの縮合触媒と
して使用される白金、有機スズ化合物などの金属触媒、
塩基を使用してもよい。
【0097】有機金属化合物とは、有機基が置換した金
属塩、金属錯体を意味する。金属としては、B、Mg、
Al、Ca、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Zr、Mo、Rh、Pd、Cd、In、Sn
が用いられる。このような化合物の具体例を、化学式
[10−1]〜[10−8]に示す。
【0098】ハロゲンを含む化合物としては、例えば化
学式[11−1]〜[11−9]に示したものがあげら
れる。
【0099】
【化43】
【0100】
【化44】
【0101】
【化45】
【0102】
【化46】
【0103】
【化47】
【0104】
【化48】
【0105】
【化49】
【0106】
【化50】
【0107】
【化51】
【0108】
【化52】
【0109】
【化53】
【0110】
【化54】
【0111】
【化55】
【0112】有機溶剤としては、極性溶剤でも、無極性
溶剤でもよいが、多重結合を有する溶剤は有機シリコン
化合物と反応しやすく、溶液材料が経時変化を起こしや
すくなるため、多重結合を含まない溶剤を使用する方が
好ましい。
【0113】以上の方法により塗布材料を作成し、被加
工膜上に、例えばスピンコーティング法などで溶液材料
を塗布した後、加熱して溶剤を気化することにより、有
機シリコン膜を形成する。
【0114】本実施形態では、以下の(S1)〜(S1
0)のようにして形成した有機シリコン膜を用い、シリ
コン酸化膜を加工した場合について説明する。
【0115】(S1)化学式[1−84]記載の重量平
均分子量12,000の有機シリコン化合物(n/m=
1/4)を有機溶剤アニソールに溶解して調整した溶液
をスピンコーテング法で下地基板上に塗布した後、ホッ
トプレートを用いて190℃で60秒間加熱した。
【0116】(S2)化学式[1−95]記載の重量平
均分子量12,000の有機シリコン化合物を有機溶剤
シクロヘキサノンに溶解して調整した溶液をスピンコー
テング法で下地基板上に塗布した後、ホットプレートを
用いて190℃で60秒間加熱した。
【0117】(S3)化学式[1−53]記載の重量平
均分子量12,000の有機シリコン化合物(n/m=
9/1)を有機溶剤トルエンに溶解して調整した溶液を
スピンコーテング法で下地基板上に塗布した後、ホット
プレートを用いて190℃で60秒間加熱した。
【0118】(S4)化学式[1−54]記載の重量平
均分子量12,500の有機シリコン化合物9g、化学
式[1−85]記載の有機シリコン化合物1gを有機溶
剤アニソールに溶解して調整した溶液をスピンコーテン
グ法で下地基板上に塗布した後、ホットプレートを用い
て190℃で60秒間加熱した。
【0119】(S5)化学式[1−27]記載の重量平
均分子量12,000の有機シリコン化合物(n/m=
4/1)を有機溶剤トルエンに溶解して調整した溶液を
スピンコーテング法で下地基板上に塗布した後、ホット
プレートを用いて160℃で60秒間加熱した。
【0120】(S6)化学式[1−47]記載の重量平
均分子量12,000の有機シリコン化合物を有機溶剤
アニソールに溶解して調整した溶液をスピンコーテング
法で下地基板上に塗布した後、ホットプレートを用いて
160℃で60秒間加熱した。
【0121】(S7)化学式[1−20]記載の重量平
均分子量500の有機シリコン化合物を有機溶剤アニソ
ールに溶解して調整した溶液をスピンコーテング法で下
地基板上に塗布した後、ホットプレートを用いて160
℃で60秒間加熱した。
【0122】(S8)化学式[1−1]記載の重量平均
分子量3,000の有機シリコン化合物9g、化学式
[3−44]記載の架橋剤0.9g、ラジカル発生剤と
してアゾビスイソブチルニトニル0.1gを有機溶剤ト
ルエンに溶解して調整した溶液を、窒素雰囲気下(酸素
濃度50ppm以下)で200℃、10分間加熱して有
機シリコン化合物を架橋させた。
【0123】(S9)化学式[1−14]記載の重量平
均分子量2,500の有機シリコン化合物8g、化学式
[3−60]記載の架橋剤0.9g、ラジカル発生剤と
してアゾビスイソブチルニトニル0.1gを有機溶媒ア
ニソールに溶解して調整した溶液を、窒素雰囲気下(酸
素濃度50ppm以下)で200℃、10分間加熱して
有機シリコン化合物を架橋させた。
【0124】(S10)化学式[1−14]記載の重量
平均分子量2,500の有機シリコン化合物8g、化学
式[3−78]記載の架橋剤0.9g、ラジカル発生剤
としてアゾビスイソブチルニトニル0.1gを有機溶媒
アニソールに溶解して調整した溶液を、窒素雰囲気下
(酸素濃度50ppm以下)で200℃、10分間加熱
して有機シリコン化合物を架橋させた。
【0125】次に、有機シリコン膜の膜厚の決定方法に
ついて説明する。
【0126】膜厚はスピンコーテングの回転数、或いは
溶液の粘度の何れかを変化させることにより調節するこ
とができるが、本実施形態では塗布膜厚を大きく変化さ
せるためにスピンコーテングの回転数を2500rpm
で固定し、各溶液の粘度を変化させてスピンコーテング
を行った。粘度の調整は有機溶剤の添加量の調節で行っ
た。粘度を変化させた溶液を塗布し、各粘度でコンタク
トホールへの有機シリコン膜の埋め込み状態を走査型電
子顕微鏡を用いて観察した。そして、各粘度で平坦部で
の膜厚t11、コンタクトホール部でのくぼみ量t12を図
5に示すように定義し、t11、t12をそれぞれ測定し
た。
【0127】有機シリコン膜(S1)について、平坦部
の膜厚t11に対してコンタクトホール部でのくぼみ量t
12をプロットした結果を図6に示す。厚く塗布するほど
平坦性が向上していることがわかる。(S2)〜(S1
0)についても調べた結果、(S1)と同様の傾向が得
られることがわかった。
【0128】平坦部での有機シリコン膜の膜厚t11は、
平坦性が得られる範囲内でできるだけ薄い方がよい。そ
の理由は、レジストパターンをエッチングマスクとして
用いて有機シリコン膜をエッチングする際に、有機シリ
コン膜の膜厚が薄い方が寸法変換差を小さく抑えること
ができるためである。従って、コンタクトホール部での
くぼみ量t12が許容量である25nmになる膜厚とし
た。この場合、平坦部での膜厚t11は図15のようにな
り、概ね平坦部での膜厚t11が100〜140nmの範
囲内で平坦化が達成できていることになる。
【0129】後述する比較例1からもわかるように、本
発明による平坦化層は、従来から平坦化層として用いら
れてきた材料と比べて薄い膜厚で平坦化が達成できるた
め、異方性よく平坦化層をエッチングすることができ
る。
【0130】次に、図2(d)に示すように、先に示し
た方法で調整したレジスト溶液を各有機シリコン膜13
上に塗布してレジスト14を形成した。さらに、KrF
エキシマレーザーを光源とする縮小光学型ステッパー
(NA=0.5、σ=0.5)を用いてパターン露光を
行った後、110℃で90秒間のポストエクスポージャ
ーベークを行った。
【0131】次に、図2(e)および(e´)に示すよ
うに((e´)は(e)のパターンを上部から見た
図)、0.21規定のTMAH現像液を用いて現像処理
を行って、コンタクトホールパターン15の直上にライ
ン幅が0.20μm、スペース幅が0.30μmのレジ
ストパターン14を形成した。コンタクトホール15付
近でもライン幅が変動することなくレジストパターン1
4が形成できている。
【0132】次に、図3(f)に示すように、レジスト
パターン14をエッチングマスクとして有機シリコン膜
13をコンタクトホールの途中までエッチングした。エ
ッチング装置はマグネトロン型RIE装置を用い、ソー
スガスとしてCl2 =200SCCM、真空度40mT
orr、励起電力200W、基板温度80℃の条件でエ
ッチングしたところ、何れの有機シリコン膜も異方性よ
くエッチングすることができた。平坦部での有機シリコ
ン膜13の膜厚t11が薄いため、異方性良くエッチング
することができたと考えることができる。
【0133】有機シリコン膜のエッチングを途中で止め
て、レジストと有機シリコン膜のエッチングレートを調
べた。有機シリコン膜のエッチングレートの測定結果を
図15に示す。レジストのエッチングレートは52nm
/分であり、有機シリコン膜のエッチレートが概ね3〜
4倍程度速い。従って、有機シリコン膜の対レジスト選
択比が高いことも有機シリコン膜を異方性良くエッチン
グできた理由と考えられる。
【0134】次に、図3(g)に示すように、残ったレ
ジストパターン14および有機シリコン膜13のパター
ンをエッチングマスクとして、シリコン酸化膜12をエ
ッチングした。ソースガスとしてC4 8 /CO/Ar
=20/100/100(SCCM)、真空度40mT
orr、励起電力200W、基板温度80℃の条件でエ
ッチングしたところ、異方性よくシリコン酸化膜12に
溝を形成することができた。
【0135】次に、図4(h)および(h´)に示すよ
うに((h´)は(h)のパターンを上部から見た
図)、ダウンフロー型の灰化装置を用いてレジストパタ
ーン14と有機シリコン膜13を剥離した。ソースガス
としてO2 /CF4 =1000/100(SCCM)、
真空度40mTorr、励起電力500W、基板温度3
00℃の条件で処理した後、沸酸と硫酸を1:4の割合
で混合した溶液中にウェハーを浸透させたところ、シリ
コン酸化膜12を削ることなく剥離することできた。
【0136】以上のようにして、デュアルダマシン法で
埋め込み配線を形成する際に必要なコンタクトホール1
5を有する溝16をシリコン酸化膜12に形成すること
ができる。以後、図4(h)および(h´)に示したよ
うな構造に対して、コンタクトホール15および溝16
内に金属材料を埋め込めば、デュアルダマシン構造の配
線を形成することができる。
【0137】次に、第1の実施形態に対する比較例(比
較例1)について説明する。
【0138】第1の実施形態と同様の方法でシリコン酸
化膜を形成し、シリコン酸化膜にコンタクトホールパタ
ーンを形成した。次に、以下の(R1)〜(R5)のよ
うにして平坦化層を形成した。塗布後の加熱温度はガラ
ス転移温度(Tg)以上の温度とした。ポリマーをリフ
ローさせることでできるだけ平坦部の膜厚t11を薄くし
て、平坦化が達成できるようにした。スピンコーテング
時の回転数は2500rpmで固定し、溶液の粘度は第
1の実施形態と同様の方法で決定した。
【0139】(R1)ポリメタクリル酸メチル(Tg=
62℃)を乳酸エチルに溶解して調整した溶液をスピン
コーテング法によって下地基板上に塗布した後、ホット
プレートを用いて250℃で5分間加熱した。
【0140】(R2)ポリスチレン(Tg=90℃)を
乳酸エチルに溶解して調整した溶液をスピンコーテング
法によって下地基板上に塗布した後、ホットプレートを
用いて250℃で5分間加熱した。
【0141】(R3)ポリビニルフェノール(Tg=1
30℃)を乳酸エチルに溶解して調整した溶液をスピン
コーテング法によって下地基板上に塗布した後、ホット
プレートを用いて250℃で5分間加熱した。
【0142】(R4)ノボラック樹脂(Tg=160
℃)を乳酸エチルに溶解して調整した溶液をスピンコー
テング法によって下地基板上に塗布した後、ホットプレ
ートを用いて200℃で5分間加熱した。
【0143】(R5)ポリサルフォン(Tg=205
℃)をシクロヘキサノンに溶解して調整した溶液をスピ
ンコーテング法によって下地基板上に塗布した後、ホッ
トプレートを用いて300℃で5分間加熱した。
【0144】(R1)について、コンタクトホール部で
の有機シリコン膜の塗布特性を第1の実施形態と同様の
手法を用いて調べた結果を図6に示す。(S1)で塗布
した場合と比較すると、平坦化するためにより厚い膜厚
が必要になっていることがわかる。コンタクトホール部
でのくぼみ量t12が許容量の25nmになる平坦部での
膜厚t11を調べた結果を図16に示す。平坦化するため
に平坦部での膜厚t11を概ね250nm以上にする必要
があり、本発明による平坦化層と比べると厚い膜厚で塗
布する必要があることがわかる。本比較例からシリコン
とシリコンとの結合を主鎖に有する有機シリコン化合物
を用いると、従来材料と比べて特に平坦部での膜厚t11
を薄くすることができることがわかる。これは、主鎖の
シリコンとシリコンとの結合が弱くポリマーに柔軟性が
あるため、コンタクトホールのような微細な領域にも浸
透しやすいためと考えれる。
【0145】次に、レジストパターンをエッチングマス
クとして平坦化層をエッチングした。エッチング装置は
マグネトロン型反応性イオンエッチング装置を用い、ソ
ースガスC4 8 /CO/Ar=20/100/100
(SCCM)、真空度40mTorr、励起電力200
W、基板温度80℃の条件でエッチングしたところ、レ
ジストパターンが途中で削れてなくなり、平坦化層をエ
ッチングすることができなかった。平坦化層のエッチン
グを途中で止めて、レジストと平坦化層とのエッチング
レートを調べた。平坦化層のエッチングレートを図16
に示す。レジストのエッチングレートは87nm/分
で、平坦化層とレジストのエッチングレートはほぼ等し
く、平坦化層がエッチングされにくいことがわかる。段
差を平坦にするために平坦部での膜厚t11を厚くする必
要があるため、平坦化層のエッチングが正常になされな
かったと考えられる。
【0146】次に、第1の実施形態に対する比較例(比
較例2)について説明する。
【0147】第1の実施形態と同様の方法でシリコン酸
化膜を形成し、シリコン酸化膜にコンタクトホールパタ
ーンを形成した。次に、ポリサルフォンをシクロヘキサ
ノンに溶解して調整した溶液をシリコン酸化膜上にスピ
ンコーテング法で4000回転で塗布した後、ホットプ
レートを用いて220℃で90秒間加熱して反射防止膜
17を形成した。コンタクトホールの底での膜厚は10
0nm、平坦部での膜厚は70nmである。
【0148】次に、レジストを第1の実施形態と同様の
方法で塗布したところ、図7に示したように、コンタク
トホール部でレジストの膜厚が厚くなっていることがわ
かった。さらに、第1の実施形態と同様の方法でパター
ン露光を行ってレジストパターンを形成した。レジスト
パターンを上部からみた図を図8に示す。図8に示すよ
うに、コンタクトホールの近傍でライン幅が太くなって
いることがわかる。これは、コンタクトホール付近でレ
ジストの膜厚が変動しており最適露光量がづれたため生
じたものと考えられる。
【0149】本比較例からわかるように、本発明では下
地基板の凹凸を平坦化することができるので、レジスト
膜厚が変動することなく、寸法制御性のよいレジストパ
ターンを得ることができる。
【0150】次に、図9〜図12等を参照して本発明の
第2の実施形態を説明する。本実施形態は、デュアルダ
マシン法で埋め込み配線を形成する際に必要なコンタク
トホールを有する溝を絶縁膜に形成する場合について、
第1の実施形態とは異なる方法を示したものである。
【0151】まず、図9(a)に示すように、シリコン
基板11上に膜厚0.5μmのシリコン酸化膜12をL
PCVD法で形成した。
【0152】次に、図9(b)に示すように、シリコン
酸化膜11に溝16を形成した。以下、溝16の形成方
法について説明する。
【0153】第1に実施形態と同様の方法でシリコン酸
化膜12上に反射防止膜およびレジストを形成し、レジ
ストに対してパターン露光を行い、ライン幅0.20μ
m、スペース幅0.30μmのラインアンドスペースパ
ターンを形成した。さらに、第1の実施形態と同様の方
法で反射防止膜およびシリコン酸化膜12を順次エッチ
ングして、深さ0.20μm、幅0.30μmの溝16
を形成した。
【0154】次に、図9(c)に示すように、溝16を
形成したシリコン酸化膜12上に、(S11)〜(S1
6)の方法で作成した溶液を塗布した。
【0155】(S11)化学式[1−85]記載の重量
平均分子量12,000の有機シリコン化合物(Tg=
158℃、n/m=1/4)をアニソールに溶解して調
整した溶液をスピンコーテング法で塗布した後、ホット
プレートを用いて190℃で60秒間加熱した。
【0156】(S12)化学式[1−98]記載の重量
平均分子量9,000の有機シリコン化合物(Tg=1
27℃、n/m=1/4)をアニソールに溶解して調整
した溶液をスピンコーテング法で下地基板上に塗布した
後、ホットプレートを用いて160℃で90秒間加熱し
た。
【0157】(S13)化学式[1−56]記載の重量
平均分子量18,000の有機シリコン化合物(Tg=
69℃、n/m=1/1)をアニソールに溶解して調整
した溶液をスピンコーテング法で下地基板上に塗布した
後、ホットプレートを用いて160℃で90秒間加熱し
た。
【0158】(S14)化学式[1−1]記載の重量平
均分子量3,000の有機シリコン化合物(Tg=25
℃)9g、化学式[3−44]記載の架橋剤0.9g、
ラジカル発生剤としてアゾビスイソブチルニトニル0.
1gを有機溶剤トルエンに溶解して調整した溶液を、窒
素雰囲気下(酸素濃度50ppm以下)で200℃で1
0分間加熱して有機シリコン化合物を架橋させた。
【0159】(S15)化学式[1−14]記載の重量
平均分子量2,500の有機シリコン化合物(Tg=1
5℃、n/m=1/1)8g、化学式[3−60]記載
の架橋剤0.9g、ラジカル発生剤としてアゾビスイソ
ブチルニトニル0.1gを有機溶媒アニソルに溶解して
調整した溶液を、窒素雰囲気下(酸素濃度50ppm以
下)で200℃で10分間加熱して有機シリコン化合物
を架橋させた。
【0160】(S16)化学式[1−14]記載の重量
平均分子量2,500の有機シリコン化合物(Tg=2
3℃、n/m=1/2)8g、化学式[3−78]記載
の架橋剤0.9g、ラジカル発生剤としてアゾビスイソ
ブチルニトニル0.1gを有機溶媒アニソルに溶解して
調整した溶液を、窒素雰囲気下(酸素濃度50ppm以
下)で200℃で10分間加熱して有機シリコン化合物
を架橋させた。
【0161】塗布後の加熱温度は、何れの場合でもガラ
ス転移温度(Tg)以上の温度とした。以下、有機シリ
コン膜の膜厚の決定方法について説明する。
【0162】膜厚はスピンコーテングの回転数或は溶液
の何れを変化させてもよいが、本実施形態では第1の実
施形態と同様に、塗布膜厚を大きく変化させるためにス
ピンコーテングの回転数を1500rpmで固定し、各
溶液の粘度を変化させてスピンコーテングを行った。粘
度の調整は有機溶剤の添加量の調節で行った。塗布膜厚
を変化させて溝への有機シリコン膜の埋め込み状態を走
査型電子顕微鏡を用いて観察した。溝上での有機シリコ
ン膜の膜厚t21、溝上での有機シリコン膜のくぼみ量t
22を図13のように定義し、(S11)に対してt21
22をそれぞれ測定した。
【0163】溝上での膜厚t21に対して溝上でのくぼみ
量t22をプロットした結果を図14に示す。厚く塗布す
るほど平坦性が向上していることがわかる。(S12)
〜(S16)についても調べた結果、(S11)と同様
の傾向が得られることがわかった。溝上での有機シリコ
ン膜の膜厚t21は、平坦性が得られる範囲内でできるだ
け薄い方がよい。その理由は、レジストパターンをエッ
チングマスクとして用いて有機シリコン膜をエッチング
する際に、溝上での有機シリコン膜の膜厚t21が薄い方
が寸法変換差を小さく抑えることができるためである。
従って、溝上でのくぼみ量t22が許容量の25nmとな
る膜厚とした。この場合、溝上での有機シリコン膜の膜
厚t21は図17のようになり、概ね210〜240nm
の範囲内で平坦化が達成できている。
【0164】なお、本発明では、必ずしも塗布後にガラ
ス転移温度以上の温度で加熱する必要はないが、本実施
形態のように周期が短い段差を平坦化する場合は、ガラ
ス転移以上の温度で加熱して有機シリコン膜をリフロー
させた方がより薄い塗布膜厚で平坦化を達成できる。
【0165】次に、図10(d)に示すように、第1の
実施形態で示したレジスト溶液を有機シリコン膜13上
に塗布した。さらに、KrFエキシマレーザーを光源と
する縮小光学型ステッパー(NA=0.5、σ=0.
5)を用いてパターン露光を行った後、110℃で90
秒間のポストエクスポージャーベークを行った。
【0166】次に、図10(e)および(e´)に示す
ように((e´)は(e)のパターンを平面的に表した
図)、0.21規定のTMAH現像液を用いてレジスト
14の現像処理を行い、ラインアンドスペースパターン
の直上に直径0.20μmのコンタクトホールパターン
を形成した。
【0167】次に、図11(f)に示すように、レジス
トパターン14をエッチングマスクとして有機シリコン
膜13をエッチングした。エッチング装置にはマグネト
ロン型RIE装置を用い、ソースガスとしてCF4 =1
20(SCCM)、真空度40mTorr、励起電力1
50W、基板温度80℃の条件でエッチングしたとこ
ろ、異方性よく有機シリコン膜13を加工することがで
きた。平坦部での有機シリコン膜が薄いことも、異方性
良くエッチングできた理由として考えることができる。
有機シリコン膜のエッチングを途中で止めてレジストと
有機シリコン膜のエッチングレートを調べたところ、有
機シリコン膜のエッチングレートがレジストより概ね3
〜4倍速く、これも異方性よく有機シリコン膜をエッチ
ングできた要因と考えれる。
【0168】次に、図11(g)に示すように、残った
レジストパターン14および有機シリコン膜13のパタ
ーンをエッチングマスクとして、シリコン酸化膜12を
エッチングし、コンタクトホール15を形成した。ソー
スガスとしてC4 8 /CO/Ar=20/100/1
00(SCCM)、真空度40mTorr、励起電力2
00W、基板温度80℃の条件でエッチングしたとこ
ろ、異方性よくシリコン酸化膜12を開孔することがで
きた。
【0169】次に、図12(h)および(h´)に示す
ように((h´)は(h)のパターンを平面的に表した
図)、ダウンフロー型の灰化装置を用いてレジストパタ
ーンおよび有機シリコン膜を剥離した。ソースガスとし
てO2 /CF4 =1000/100(SCCM)、真空
度40mTorr、励起電力500W、基板温度300
℃の条件で処理した後、沸酸と硫酸を1:4の割合で混
合した溶液中にウェハーを浸透させたところ、シリコン
酸化膜12を削ることなく剥離することできた。
【0170】以上のようにして、デュアルダマシン法で
埋め込み配線を形成する際に必要なコンタクトホール1
5を有する溝16をシリコン酸化膜12に形成すること
ができる。以後、図12(h)および(h´)に示した
ような構造に対して、コンタクトホール15および溝1
6内に金属材料を埋め込めば、デュアルダマシン構造の
配線を形成することができる。
【0171】次に、第2の実施形態に対する比較例(比
較例3)として、有機樹脂膜を平坦化層として用いた場
合について説明する。
【0172】第2の実施形態と同様の方法でシリコン酸
化膜に溝を形成した。次に、比較例1と同様の方法で
(R1)〜(R5)の平坦化層を形成した。スピンコー
テング時の塗布膜厚は第2の実施形態と同様の手法を用
いて決定した。
【0173】(R1)について段差基板上での有機シリ
コン膜の塗布特性を第2の実施形態と同様の手法を用い
て調べた結果を図14に示す。(S11)で塗布した場
合と比べて平坦化するのにより厚い膜厚が必要になって
いることがわかる。溝上でのくぼみ量t22が許容量の2
5nm以下になる溝上での膜厚t21を調べた結果を図1
8に示す。平坦化するために溝上に500nm以上の膜
厚が必要であり、本発明による平坦化層と比べると厚い
膜厚で塗布する必要があることがわかる。本比較例か
ら、本発明による平坦化方法がより薄い塗布膜厚で平坦
化可能であることがわかり、これはおそらく有機シリコ
ン化合物中に含まれるシリコンとシリコンとの結合が要
因であると考えられる。
【0174】次に、レジストパターンをエッチングマス
クとして平坦化層をエッチングした。エッチング装置に
はマグネトロン型反応性イオンエッチング装置を用い、
ソースガスとしてC4 8 /CO/Ar=20/100
/100(SCCM)、真空度40mTorr、励起電
力200W、基板温度80℃の条件でエッチングしたと
ころ、レジストパターンが途中で削れてなくなり平坦化
層をエッチングすることができなかった。これは、比較
例1でも調べたように、レジストと反射防止膜とのエッ
チングレートがほぼ等しいのと、厚い膜厚で平坦化層を
形成する必要があるため、反射防止膜のエッチングが正
常になされなかったためであると考えられる。
【0175】以上、本発明の実施形態等について詳述し
たが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形し
て実施可能である。
【0176】
【発明の効果】本発明によれば、シリコンとシリコンと
の結合を主鎖に有する有機シリコン化合物を含む溶液を
塗布して有機シリコン膜を形成することにより、薄い膜
厚でも十分な平坦化を達成することができ、さらにレジ
ストに対して選択性よくエッチングすることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図5】平坦化層について、平坦部での膜厚およびコン
タクトホール部でのくぼみ量を定義するための図。
【図6】平坦化層について、平坦部での膜厚に対するコ
ンタクトホール部でのくぼみ量を示した図。
【図7】段差を十分に平坦化しなかった場合のレジスト
の塗布状態を示した図。
【図8】段差を十分に平坦化しなかった場合のレジスト
パターンについて示した図。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る製造工程の一
部を示した図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る製造工程の一
部を示した図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る製造工程の一
部を示した図。
【図13】平坦化層について、溝上での膜厚および溝部
でのくぼみ量を定義するための図。
【図14】平坦化層について、溝上での膜厚に対する溝
部でのくぼみ量を示した図。
【図15】本発明の第1の実施形態について各種有機シ
リコン膜の特性を示した図。
【図16】第1の実施形態の比較例について各種平坦化
層の特性を示した図。
【図17】本発明の第2の実施形態について各種有機シ
リコン膜の特性を示した図。
【図18】第2の実施形態の比較例について各種平坦化
層の特性を示した図。
【符号の説明】
11…シリコン基板 12…シリコン酸化膜 13…有機シリコン膜 14…レジスト 15…コンタクトホール 16…溝 17…反射防止膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段差を有する基板上にシリコンとシリコン
    との結合を主鎖に有する有機シリコン化合物を含む溶液
    を塗布して有機シリコン膜を形成することを特徴とする
    平坦化方法。
  2. 【請求項2】段差を有する基板上にシリコンとシリコン
    との結合を主鎖に有する有機シリコン化合物を含む溶液
    を塗布して有機シリコン膜を形成する工程と、前記有機
    シリコン膜を加熱する工程とを有することを特徴とする
    平坦化方法。
  3. 【請求項3】前記有機シリコン膜を加熱するときの温度
    が前記有機シリコン化合物のガラス転移温度以上である
    ことを特徴とする請求項2に記載の平坦化方法。
  4. 【請求項4】前記溶液が前記有機シリコン化合物を架橋
    させる架橋剤を含んでいることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の平坦化方法。
  5. 【請求項5】段差を有する基板上にシリコンとシリコン
    との結合を主鎖に有する有機シリコン化合物を含む溶液
    を塗布して有機シリコン膜を形成する工程と、前記有機
    シリコン膜を加熱する工程と、加熱処理された有機シリ
    コン膜上にレジストパターンを形成する工程とを有する
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  6. 【請求項6】下地基板上に絶縁膜を形成する工程と、こ
    の絶縁膜に開口を形成する工程と、前記絶縁膜上および
    前記開口内にシリコンとシリコンとの結合を主鎖に有す
    る有機シリコン化合物を含む溶液を塗布して有機シリコ
    ン膜を形成する工程と、この有機シリコン膜を加熱する
    工程と、この加熱処理された有機シリコン膜上に前記開
    口のパターンの少なくとも一部を内含する溝パターンを
    有するレジストパターンを形成する工程と、このレジス
    トパターンをマスクとして前記開口内の有機シリコン膜
    を開口の途中までエッチングする工程と、このエッチン
    グ工程で残置した少なくとも有機シリコン膜をマスクと
    して前記絶縁膜をエッチングすることにより前記絶縁膜
    に溝を形成する工程とを有することを特徴とするパター
    ン加工方法。
  7. 【請求項7】下地基板上に絶縁膜を形成する工程と、こ
    の絶縁膜にその途中まで溝を形成する工程と、前記絶縁
    膜上および前記溝内にシリコンとシリコンとの結合を主
    鎖に有する有機シリコン化合物を含む溶液を塗布して有
    機シリコン膜を形成する工程と、この有機シリコン膜を
    加熱する工程と、この加熱処理された有機シリコン膜上
    に前記溝のパターンに少なくともその一部が内含される
    開口パターンを有するレジストパターンを形成する工程
    と、このレジストパターンをマスクとして前記溝内の有
    機シリコン膜をエッチングする工程と、このエッチング
    工程で残置した少なくとも有機シリコン膜をマスクとし
    て前記絶縁膜をエッチングして開口を形成する工程とを
    有することを特徴とするパターン加工方法。
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