JP2000031118A - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JP2000031118A
JP2000031118A JP10192934A JP19293498A JP2000031118A JP 2000031118 A JP2000031118 A JP 2000031118A JP 10192934 A JP10192934 A JP 10192934A JP 19293498 A JP19293498 A JP 19293498A JP 2000031118 A JP2000031118 A JP 2000031118A
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film
organic silicon
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etching
resist
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JP10192934A
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English (en)
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Kazuyuki Azuma
和幸 東
Yasuhiko Sato
康彦 佐藤
Noriaki Matsunaga
範昭 松永
Akihiro Kajita
明広 梶田
Hideto Matsuyama
日出人 松山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト膜厚を薄くしても反射防止膜を所望
の寸法で加工することが可能なパターン形成方法および
半導体装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 被加工膜上にシリコンとシリコンとの結
合を主鎖に有する有機シリコン膜を形成する工程と、前
記有機シリコン膜上にレジストパターンを形成する工程
と、前記有機シリコン膜の前記レジストパターンに被覆
されていない部分を選択的に酸化する工程と、前記有機
シリコン膜の前記酸化された部分をエッチングマスクと
して用いて、前記有機シリコン膜の前記レジストパター
ンに被覆された部分をエッチングする工程とを具備する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、パターン形成方法
および半導体装置の製造方法に係り、特に、半導体素子
の製造における、反射防止膜を使用したパターン形成方
法および半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造方法においては、ウェ
ハー上に複数の物質を堆積し、所望のパターンにパター
ニングする工程を多く含んでいる。このパターニング工
程は、一般にレジストと呼ばれる感光性物質をウェーハ
上の被加工膜の上に堆積し、このレジストを選択的に紫
外光を光源としてパターン露光し、現像することにより
レジストパターンを形成し、このレジストパターンをマ
スクとして被加工膜をエッチングすることにより行われ
る。
【0003】これらの工程では、レジストへの露光光が
被加工膜から反射してレジストに再び入射することを防
ぐことが重要であり、そのための方法として、特開昭4
9−55280号公報に開示されているように、レジス
トと被加工膜との間に反射防止膜を形成する方法があ
る。
【0004】反射防止膜としては、種々の材料が用いら
れているが、プロセスコストが安価なスピンコーテング
法で塗布可能な材料として、有機樹脂が主に用いられて
いる。しかしながら、レジストと反射防止膜の構成元素
成分が似通っているため、レジストパターンをドライエ
ッチング法で反射防止膜に転写する際、反射防止膜とレ
ジストとのエッチングレートがほぼ等しくなり、反射防
止膜のエッチング途中でレジストパターンが全てなくな
り、反射防止膜を加工できないといった問題が生じる。
特に、解像度を高めるためにレジストの膜厚を反射防止
膜と同程度まで薄くした場合、この問題はより一層顕著
になる。
【0005】一方、半導体集積回路に用いられる配線や
素子のパターンの形成に際し、マスクの反転パターンを
形成する場合、ネガレジストを用いるか、新たに反転パ
ターンのマスクを製造するという方法が一般に用いられ
る。この従来の方法において、ネガレジストを用いる場
合は、一般のプロセスで用いられているポジレジストの
他にネガレジストも準備しておく必要があり、コスト面
や装置仕様の観点から好ましくない。また、反転マスク
を製造する場合は、マスク作成のために多大の費用と時
間がかかる。
【0006】また、配線の微細化に伴い、解像度の点か
らレジスト膜厚は薄いのが好ましい。しかしながら、レ
ジスト膜厚を薄くすると、下層の加工終了までにレジス
トが削られ無くなってしまう事から、レジストの下に被
加工膜のエッチング条件では除去され難い金属あるいは
絶縁膜を堆積させ、その層をマスク(ハードマスク)と
して用いることが多い。
【0007】しかしながらこの方法では、被加工膜の上
にハードマスク材を堆積させる工程と、その層をエッチ
ングマスクとしてRIE法などで加工する工程が必要で
あり、工程が増えることが問題になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされ、レジスト膜厚を薄くしても反射防止膜を所
望の寸法で加工することが可能なパターン形成方法およ
び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、被加工膜上にシリコンとシリコンとの結
合を主鎖に有する有機シリコン膜を形成する工程と、前
記有機シリコン膜上にレジストパターンを形成する工程
と、前記有機シリコン膜の前記レジストパターンに被覆
されていない部分を選択的に酸化する工程と、前記有機
シリコン膜の前記酸化された部分をエッチングマスクと
して用いて、前記有機シリコン膜の前記レジストパター
ンに被覆された部分をエッチングする工程とを具備する
ことを特徴とするパターン形成方法を提供する。
【0010】また、本発明は、被加工膜上にシリコンと
シリコンとの結合を主鎖に有する有機シリコン膜を形成
する工程と、前記有機シリコン膜上にレジストパターン
を形成する工程と、前記有機シリコン膜の前記レジスト
パターンに被覆されていない部分を選択的に酸化する工
程と、前記有機シリコン膜の前記酸化された部分をエッ
チングマスクとして用いて、前記有機シリコン膜の前記
レジストパターンに被覆された部分をエッチングして有
機シリコン膜パターンを形成する工程と、前記有機シリ
コン膜パターンをエッチングマスクとして用いて、前記
被加工膜をエッチングする工程とを具備することを特徴
とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0011】以上のパターン形成方法および半導体装置
の製造方法において、酸化は、エネルギービーム、酸素
ラジカル若しくはオゾンの照射、又は熱酸化によって行
うことが出来る。
【0012】また、被加工膜として、配線材料、シリコ
ン系材料、酸化シリコン系材料等を用いることが出来
る。
【0013】なお、有機シリコン膜の表面側を、被加工
膜側よりも多く酸化することが出来る。
【0014】更に、本発明は、被加工膜上に反射防止膜
を形成する工程と、前記反射防止膜上にレジストパター
ンを形成する工程と、前記反射防止膜の前記レジストパ
ターンに被覆されていない部分にエネルギー線を照射
し、変質させる工程と、前記反射防止膜の前記変質した
部分をエッチングマスクとして用いて、前記反射防止膜
の前記レジストパターンに被覆された部分をエッチング
して、反転パターンを形成する工程と、前記反転パター
ンをマスクとして用いて、前記被加工膜を加工する工程
とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法を
提供する。
【0015】かかる半導体装置の製造方法において、前
記反射防止膜として、シリコンとシリコンとの結合を主
鎖に有する有機シリコン膜とすることが出来る。また、
有機シリコン膜として、ポリシラン膜を用いることが出
来る。また、前記被加工膜の加工を、前記反転パターン
よりも前記被加工膜のほうがエッチング速度が速い条件
で前記被加工膜をエッチングすることにより行うことが
出来る。
【0016】本発明は、次のような原理に基づくもので
ある。
【0017】即ち、本発明の第1の態様は、シリコンと
シリコンとの結合を主鎖に有する有機シリコン化合物の
酸化を利用する。シリコンとシリコンとの結合を主鎖に
有する有機シリコン化合物は、酸化されると、酸化シリ
コンライクまたはSiOCライクになり、このような酸
化シリコンライクまたはSiOCライクな部分をエッチ
ングマスクとして用いて、塩素、臭素、或は沃素原子を
含むガスで、レジストパターンおよび有機シリコン膜の
レジストパターンに被覆されている部分をエッチングす
ると、高い選択比でのエッチングが可能である。
【0018】その結果、レジストパターニング時の解像
性を向上させるためにレジストの膜厚を薄くしても、被
加工膜を所望の寸法で加工することが可能になる。ま
た、ネガレジストを用いることなく、マスクの反転パタ
ーンを形成することが可能である。
【0019】また、本発明の第2の態様は、反射防止膜
の改質を利用して、マスクの反転パターンを形成するも
のである。まず、被エッチング膜の上に反射防止膜およ
びポジレジストを順次塗布し、通常の露光及び現像を行
って、レジストパターンを形成する。その後、反射防止
膜の露出する部分を電子線あるいはO2 プラズマ等にさ
らし、反射防止膜の露出する部分を改質する。その後、
改質部分をエッチングマスクとして用いて、レジスト及
び改質されていない反射防止膜をエッチングして、改質
された反射防止膜のマスク反転パターンのみを残す。こ
れをエッチングマスクとして利用することにより、マス
ク反転パターンのエッチングが可能である。
【0020】このように、本発明の第2の態様による
と、1つのマスクで容易に反転パターンを形成すること
が出来る、反転パターンの寸法をポジレジストの精度で
規定出来る、反射防止膜1層で、反射防止膜とハードマ
スクとを兼ねることが出来る、などの利点がある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0022】最初に、本発明の第1の実施の形態につい
て、図1〜図2を参照して詳細に説明する。
【0023】まず、図1(a)に示すように、ウェハー
基板1上に被加工膜2を形成する。被加工膜2として
は、特に限定されることはないが、例えば、酸化シリコ
ン膜、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、或はスピン
オングラス、マスクの製造の際に用いられるブランク材
などのシリコン系絶縁膜、アモルファスシリコン、ポリ
シリコン、シリコン基板などのシリコン系材料膜、アル
ミニウム、アルミニウムシリサイド、カッパー、タング
ステンなどの配線材料膜などを挙げることができる。
【0024】次に、図1(b)に示すように、被加工膜
2上にシリコンとシリコンとの結合を主鎖に有する化合
物を含有する有機シリコン膜3を形成する。有機シリコ
ン膜3の膜厚は0.005〜5μmが好ましい。その理
由は、膜厚が0.005μm以下では、光露光でパター
ン形成を行う場合、下地基板からの反射光を十分に抑え
ることができず、5μmより厚いとレジストパターンを
ドライエッチング法で有機シリコン膜3にパターン転写
する際に、寸法変換差が顕著に発生するためである。
【0025】有機シリコン膜3の形成方法は、溶液を塗
布する方法と、CVD法(化学的気相蒸着法)のような
気相法により成膜する方法のどちらでもよいが、塗布法
が好ましい。その理由は、塗布法はCVD法に比べ、プ
ロセスコストが低いからである。
【0026】ここで、塗布法による有機シリコン膜3の
形成方法について詳述する。まず、シリコンとシリコン
の結合を主鎖に有する有機シリコン化合物を有機溶剤に
溶解して溶液材料を作成する。シリコンとシリコンの結
合を主鎖に有する有機シリコン化合物としては、例えば
一般式(SiR1112)で表わすことができるポリシラ
ンが挙げられる(ここで、R11およびR12は、水素原子
または炭素数1〜20の置換もしくは非置換の脂肪族炭
化水素または芳香族炭化水素等を示す)。
【0027】ポリシランは、単独重合体でも共重合体で
もよく、2種以上のポリシランが酸素原子、窒素原子、
脂肪族基、芳香族基を介して互いに結合した構造を有す
るものでもよい。有機シリコン化合物の具体例を下記の
式[1−1]〜[1−55]および式[2−1]〜[2
−30]に示す。なお、式中、m,nは、正の整数を表
わす。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】これらの化合物の重量平均分子量は、特に
限定されることはないが、200〜100,000が好
ましい。その理由は、分子量が200未満では、レジス
トの溶剤に有機シリコン膜が溶解してしまい、一方、1
00,000を超えると、有機溶剤に溶解しにくく、溶
液材料を作成しにくくなるためである。
【0039】有機シリコン化合物は、一種類に限ること
はなく、数種類の化合物を混合してもよい。また、必要
に応じて貯蔵安定性をはかるための熱重合防止剤、シリ
コン系絶縁膜への密着性を向上させるための着性向上
剤、シリコン系絶縁膜からレジスト膜中へ反射する光を
防ぐために紫外光を吸収する染料、ポリサルフォン、ポ
リベンズイミダゾールなどの紫外光を吸収するポリマ
ー、導電性物質、光や熱により導電性が生じる物質、或
は有機シリコン化合物を架橋させ得る架橋剤を添加して
もよい。
【0040】有機溶剤としては、極性溶剤でも、無極性
溶剤でもよいが、多重結合を有する溶剤は有機シリコン
化合物と反応しやすく、溶液材料が変化を起こしやすく
なるため、多重結合を含まない溶剤を使用するのが好ま
しい。
【0041】以上の方法で塗布材料を作成し、被加工膜
2上に、例えばスピンコーテング法などで溶液材料を塗
布した後、加熱して溶剤を気化することにより、有機シ
リコン膜3を形成する。
【0042】次に、有機シリコン膜3上にレジストパタ
ーンを形成する。まず、図1(c)に示すように、有機
シリコン膜3上にレジスト溶液を塗布して、加熱処理を
行い、レジスト4を形成する。レジスト4の膜厚を薄く
すれば、それだけ、露光時の露光量裕度、フォーカス裕
度、或は解像度を向上させることができる。そのため、
レジスト4の膜厚は、有機シリコン膜3を寸法制御性よ
くエッチングできる膜厚であれば薄い方がよく、好まし
くは0.01〜10μmが好ましい。
【0043】レジストの種類は、特に限定されることは
なく、目的に応じて、ポジ型またはネガ型を選択して使
用することができる。具体的には、ポジ型レジストとし
ては、例えば、ナフトキノンジアジドとノボラック樹脂
とからなるレジスト(IX−770、日本合成ゴム社
製)、t−BOCで保護したポリビニルフェノール樹脂
とオニウム塩とからなる化学増幅型レジスト(APEX
−E、シップレー社製)などが挙げられる。また、ネガ
型レジストとしては、例えば、ポリビニルフェノールト
とメラミン樹脂および光酸発生材からなる化学増幅型レ
ジスト(SNR248、シップレー社製)、ポリビニル
フェノールとビスアジド化合物とからなるレジスト(R
D−2000D、日立化成社製)などが挙げられるが、
これらに限定されることはない。
【0044】これらのレジスト溶液を有機シリコン膜3
上に、例えばスピンコーテング法などで塗布した後、加
熱して溶媒を気化させることで、レジスト4を作成す
る。また、必要に応じて、光露光を行った場合に生じる
レジスト4中の多重反射を減少させるために上層反射防
止膜を、或いは、電子ビーム露光を行った場合に生じる
チャージアップを防ぐために上層帯電防止膜を、レジス
ト4上に形成することも可能である。
【0045】次に、所望のパターンをもったマスクを通
して露光光である可視光、紫外光をレジストに対して照
射する。紫外光を照射するための光源としては水銀灯、
XeF(波長=351nm)、XeCl(波長=308
nm)、KrF(波長=248nm)、KrCl(波長
=222nm)、ArF(波長=193nm)、F
2(波長=151nm)等のエキシマレーザーを挙げる
ことができる。
【0046】露光後のレジストは、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、コリン等の有機アルカリ水溶液、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ水
溶液、キシレン、アセトンの有機溶媒を用いて現像処理
が施され、図1(d)に示すように、レジストパターン
5が形成される。
【0047】次に、図2(a)に示すように、有機シリ
コン膜3のレジストパターン5により被覆されていない
部分3aを選択的に酸化処理する。望ましい酸化処理方
法として、以下の方法を挙げることができる。
【0048】(1)電子ビーム、イオンビーム、紫外
光、X線などのエネルギービームを、酸素を含む雰囲気
中でウェハー全面に照射する。特に、400nm以下の
波長領域の光を含む紫外光を照射することが好ましい。
これらのエネルギービームにより、レジストパターン5
により被覆されていない部分3aでは、有機シリコン化
合物中の主鎖のシリコンとシリコンとの結合、或は主鎖
のシリコンと側鎖の結合が開烈し、シリコンのダングリ
ングボンドが生じ、有機シリコン膜3a中に浸透した雰
囲気中の酸素が前記ダングリングボンドに結合し、酸化
反応が進行する。
【0049】一方、有機シリコン膜のレジストパターン
5に被覆されている部分3bは、エネルギービームの照
射強度がレジストパターンに被覆されていない部分3a
と比べて弱いため、シリコンの結合が切れにくい。ま
た、雰囲気中の酸素を取り込みにくいため、酸化反応は
起こりにくい。
【0050】(2)酸素プラズマを放電させて得られた
酸素ラジカルをウェハー全面に照射する。レジストパタ
ーン5に被覆されていない部分3aでは、酸素ラジカル
が有機シリコン化合物中の主鎖のシリコンとシリコンと
の結合、或は主鎖のシリコンと側鎖の結合を開烈させ、
シリコンのダングリングボンドと酸素ラジカルが結合し
て酸化反応が進行する。一方、有機シリコン膜のレジス
トパターンに被覆されている部分3bは酸素ラジカルが
浸透しにくいため、酸化が起こりにくい。
【0051】(3)ウェハーをオゾン雰囲気にさらす。
オゾンにより、レジストパターン5により被覆されてい
ない部分3aでは、オゾンは有機シリコン化合物中の主
鎖のシリコンとシリコンとの結合、或は主鎖のシリコン
と側鎖の結合を開烈させ、シリコンのダングリングボン
ドと結合して酸化反応が進行する。一方、有機シリコン
膜のレジストパターン5により被覆されている部分3b
では、オゾンが浸透しにくく、酸化が起こりにくい。
【0052】(4)有機シリコン膜のレジストパターン
により被覆されていない部分を熱酸化する。熱酸化は、
ウェハーを50〜500℃程度の加熱雰囲気中におくこ
と、或いは全面に赤外線を照射すること、により行うこ
とが出来る。これらの場合の雰囲気は、必ずしも酸素を
含む雰囲気に限らず、非酸化性雰囲気や真空中でもよ
い。
【0053】なお、加熱しながら(1)〜(3)の処理
を行うと、酸化反応が進行しやすくなる。この場合、加
熱温度は50〜200℃が好ましい。
【0054】次に、図2(b)に示すように、有機シリ
コン膜の酸化処理された部分3aをエッチングマスクと
して用いて、レジストパターン5および有機シリコン膜
のレジストパターンに被覆されている部分3bをドライ
エッチングする。
【0055】エッチング方式としては、例えば反応性イ
オンエッチング、マグネトロン型反応性イオンエッチン
グ、電子ビームイオンエッチング、ICPエッチング、
またはECRイオンエッチングなど、微細加工可能なも
のであれば、特に限定されることはない。
【0056】有機シリコン膜の酸化された部分3aをマ
スクとして用いて、レジストパターン5および有機シリ
コン膜のレジストパターンに被覆されない領域3bをエ
ッチングするために、ウェハーを設置した電極に印加す
る電力密度は、10W/cm2 以下に抑えることが望ま
しい。これは、スパッター性が強くなることで、有機シ
リコン膜の酸化された部分3aのエッチング速度が上昇
し、選択比が低下するのを防ぐためである。
【0057】また、更にプラズマ生成とバイアス生成が
独立して行えるような装置を用いる場合は、上記理由に
よりバイアスを低くするとともに、イオンの数が過剰に
ならないように、プラズマ生成に用いる電力を抑える必
要がある。そのため、プラズマ生成に用いる電力は、処
理するウェハー面積に対して10W/cm2 以下に抑え
ることが望ましい。
【0058】また、有機シリコン膜のエッチングの際
に、ウェハーの温度は20℃以上に保持することで、寸
法変換差のない加工を達成することができる。
【0059】エッチングのためのソースガスとしては、
塩素、或は臭素原子を少なくとも含むガスを用いること
が好ましく、そのようなガスとして、例えば、CC
4 、Cl2 、SiCl4 、Br2 、I2 、HBr、H
I、BCl3 などのガスを挙げることができる。また、
ハロゲン系ガス以外のH2 、O2 、He、N2 、Arな
どを添加してもよい。
【0060】これらのガスでエッチングすると、有機シ
リコン膜の酸化処理された部分3aに対してレジストパ
ターン5および有機シリコン膜の酸化されていない部分
3bを、少なくとも10倍以上速く除去することがで
き、それによって有機シリコン膜の寸法制御性のよい加
工が可能となる。
【0061】次に、図2(c)に示すように、上述の方
法で形成した有機シリコン膜パターン3aをエッチング
マスクとして用いて、被加工膜をエッチングする。本発
明によって得られた有機シリコン膜パターン3aは、S
iOCライクな膜質であるため、塩素、或は臭素原子を
少なくとも含むガスで放電させたプラズマには耐性があ
る。従って、これらのガスでエッチング可能なアモルフ
ァスシリコン、ポリシリコン、シリコン基板などのシリ
コン系材料、アルミニウム、アルミニウムシリサイド、
カッパー、タングステンなどの配線材料が被加工膜であ
る場合、エッチングマスクが耐ドライエッチング性が高
いので、寸法制御性良く加工することが可能である。
【0062】架橋剤を添加する場合、有機シリコン化合
物は、主鎖のシリコンに水素が結合したものが好まし
い。架橋剤としては、多重結合を有する有機物を用いる
ことができる。多重結合を有する有機物とは、二重結合
または三重結合を有する化合物、より具体的には、ビニ
ル基、アクリル基、アリール基、イミド基、アセチレニ
ル基などを有する化合物である。このような多重結合を
有する有機物は、モノマー、オリゴマー、ポリマーのい
ずれでもよい。
【0063】このような多重結合を有する有機物は、熱
または光により有機シリコン化合物のSi−H結合との
間で付加反応を起こし、有機シリコン化合物を架橋させ
る。なお、多重結合を有する有機物は、自己重合してい
てもよい。多重結合を有する有機物の具体例を以下に示
す。
【0064】
【化11】
【0065】
【化12】
【0066】
【化13】
【0067】
【化14】
【0068】
【化15】
【0069】
【化16】
【0070】
【化17】
【0071】
【化18】
【0072】
【化19】
【0073】
【化20】
【0074】上述のように、有機シリコン化合物に対し
て多重結合を有する有機物を混合した場合、触媒として
ラジカル発生剤または酸発生剤を添加してもよい。これ
らのラジカル発生剤または酸発生剤は、多重結合を有す
る有機物とSi−Hの付加反応または自己重合を助ける
役割を有する。
【0075】ラジカル発生剤としては、アゾ化合物(例
えば、アゾビスイソブチロニトリル)、過酸化物、アル
キルアリールケトン、シリルペルオキシド、有機ハロゲ
ン化物などが挙げられる。ラジカル発生剤は、光照射ま
たは加熱により分子中のO−O結合またはC−C結合が
分解してラジカルを発生する。ラジカル発生剤として
は、例えば化学式[4−1]〜[4−24]により表さ
れるものが挙げられる。
【0076】 ベンゾイルペルオキシド [4−1] ジターシャルブチルペルオキシド [4−2] ベンゾイン [4−3] ベンゾインアルキルエーテル [4−4] ベンゾインアルキルアリールチオエーテル [4−5] ベンゾイルアリールエーテル [4−6] ベンジルアルキルアリールチオエーテル [4−7] ベンジルアラルキルエタノール [4−8] フェニルグリオキサルアルキルアセタール [4−9] ベンゾイルオキシム [4−10] トリフェニル−t−ブチルシリルペルオキシド [4−11]
【化21】
【0077】ラジカル発生剤のうち、有機ハロゲン化物
としては、一般式[4−18]で表されるトリハロメチ
ル−s−トリアジン(例えば米国特許第3779778
号明細書参照)が好ましい。一般式[4−18]におい
て、Qは臭素または塩素、R11は−CQ3 、−NH2
−NHR13、−OR13または置換もしくは非置換のフェ
ニル基、R12は−CQ3 、−NH2 、−NHR13、−N
(R132 、−OR13、−(CH=CH)n −Wまたは
置換もしくは非置換のフェニル基、(ここで、R13はフ
ェニル基、ナフチル基または炭素数6以下の低級アルキ
ル基、nは1〜3の整数、Wは芳香環、複素環、または
下記一般式で表される基である。)を示す。これらは、
場合によっては、多重結合を有する化合物を存在させな
くても、光または熱によりポリシランを架橋させること
もある。
【0078】
【化22】
【0079】式中、Zは酸素または硫黄、R14は低級ア
ルキル基またはフェニル基を示す。
【0080】一般式[4−18]で表されるトリハロメ
チル−s−トリアジンのうちでは、特に、R12が−(C
H=CH)n −Wであるビニルトリハロメチル−s−ト
リアジン(例えば米国特許第3987037号明細書参
照)が好ましい。ビニルトリハロメチル−s−トリアジ
ンは、トリハロメチル基と、トリアジン環と共役するエ
チレン性不飽和結合とを有し、光分解性を示すs−トリ
アジンである。
【0081】なお、Wで表される芳香環または複素環に
は、以下のような置換基が導入されていてもよい。例え
ば、塩素、臭素、フェニル基、炭素数6以下の低級アル
キル基、ニトロ基、フェノキシ基、アルコキシ基、アセ
トキシ基、アセチル基、アミノ基およびアルキルアミノ
基などである。
【0082】一般式[4−18]で表されるトリハロメ
チル−s−トリアジンを化学式[4−25]〜[4−3
4に]、その他のラジカル発生剤を化学式[4−35]
〜[4−39]に示す。これらのハロゲン化物は、場合
によっては、多重結合を有する化合物を存在させなくて
も、光または熱によりポリシランを架橋させることもあ
る。
【0083】
【化23】
【0084】
【化24】
【0085】酸発生剤としては、例えばオニウム塩、ハ
ロゲン含有化合物、オルトキノンジアジド化合物、スル
ホン化合物、スルホン酸化合物、ニトロベンジル化合物
が挙げられる。これらのうちでも、オニウム塩、オルト
キノンジアジド化合物が好ましい。
【0086】オニウム塩としては、ヨードニウム塩、ス
ルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、アン
モニウム塩が挙げられる。好ましくは、化学式[5−4
0]〜[4−42]で表される化合物が挙げられる。
【0087】ハロゲン含有化合物としては、ハロアルキ
ル基含有炭化水素系化合物、ハロアルキル基含有炭化水
素系化合物、ハロアルキル基含有ヘテロ環状化合物など
が挙げられる。特に、化学式[4−43]および[4−
44]で表される化合物が好ましい。
【0088】ジニンジアジド化合物としては、ジアゾベ
ンゾキノン化合物、ジアゾナフトキノン化合物などが挙
げられる。特に、化学式[4−45]〜[4−48]で
表される化合物が好ましい。
【0089】スルホン化合物としては、β−ケトスルホ
ン、β−スルホニルスルホンなどが挙げられる。特に、
化学式[4−49]で表される化合物が好ましい。
【0090】ニトロベンジル化合物としては、ニトロベ
ンジルスルホネート化合物、ジニトロベンジルスルホネ
ート化合物などが挙げられる。特に、化学式[5−5
0]で表される化合物が好ましい。
【0091】スルホン酸化合物としては、アルキルスル
ホン酸エステル、ハロアルキルスルホン酸エステル、ア
リールスルホン酸エステル、イミノスルホネートなどが
挙げられる。特に、化学式[4−51]〜[4−53]
で表される化合物が好ましい。
【0092】
【化25】
【0093】(式中、R14〜R16は互いに同一であって
も異なっていてもよく、それぞれ水素原子、アミノ基、
ニトロ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基
またはアルコキシル基、XはSbF6 、PF6 、B
4 、CF3 CO2 、ClO4 、CF3 SO3
【化26】
【0094】R17は水素原子、アミノ基、アニリノ基、
置換もしくは非置換のアルキル基またはアルコキシル
基、R18、R19は互いに同一であっても異なっていても
よく、それぞれ置換もしくは非置換のアルコキシル基、
20は水素原子、アミノ基、アニリノ基、置換もしくは
非置換のアルキル基またはアルコキシル基を示す。
【0095】
【化27】
【0096】(式中、R21は、トリクロロメチル基、フ
ェニル基、メトキシフェニル基、ナフチル基またはメト
キシナフチル基を示す。)
【化28】
【0097】(式中、R22〜R24は、互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン
原子、メチル基、メトキシ基または水酸基を示す。)
【化29】
【0098】(式中、R25は、−CH2 −、−C(CH
3 2 −、−C(=O)−または−SO2 −を示し、q
は1〜6の整数、rは0〜5の整数で、qとrの合計は
1〜6である。)
【化30】
【0099】(式中、R26は、水素原子またはメチル
基、R27は−CH2 −、−C(CH3 2 −、−C(=
O)−または−SO2 −を示し、sは1〜6の整数、t
は0〜5の整数で、sとtの合計は1〜6である。)
【化31】
【0100】(式中、R28〜R31は、互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ置換もしくは非置換
のアルキル基またはハロゲン原子、Yは−C(=O)−
または−SO2 −を示し、uは0〜3の整数である。)
【化32】
【0101】(式中、R32は、置換もしくは非置換のア
ルキル基、R33は水素原子またはメチル基、R34
【化33】
【0102】(ただし、R35は、水素原子またはメチル
基、R36、R37は互いに同一であっても異なっていても
よく、それぞれ置換もしくは非置換のアルコキシル基を
示し、vは1〜3の整数である。)
【化34】
【0103】(式中、R38、R39は、互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換
もしくは非置換のアルキル基、R40、R41は互いに同一
であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子また
は置換もしくは非置換のアルキル基またはアリール基を
示す。)
【化35】
【0104】(式中、R42は水素原子または置換もしく
は非置換のアルキル基、R43、R44は互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ置換もしくは非置換
のアルキル基またはアリール基を示し、R43とR44はは
互いに結合して環構造を形成していてもよい。
【0105】
【化36】
【0106】(式中、Zはフッ素原子または塩素原子を
示す、) 本発明において、有機シリコン化合物の架橋剤として
は、上述した多重結合を有する有機物以外にも以下のよ
うな物質を用いることが出来る。例えば、ヒドロキシル
基を有する有機物、エポキシ基を有する有機物、アミノ
基を有する有機物、ピリジンオキシド、アルコキシシリ
ル基、シリルエステル基、オキシムシリル基、エモキシ
シリル基、アミノシリル基、アミドシリル基、アミノキ
シシリル基またはハロゲンを有するケイ素化合物、有機
金属化合物、ハロゲンを含む化合物などである。
【0107】ヒドロキシル基を有する化合物としては、
多価アルコール、ノボラック樹脂、カルボキシル基を有
する化合物、シラノールが挙げられる。これらの化合物
は、光または熱によりSi−Hと反応して有機シリコン
化合物を架橋させる。このような化合物の具体例を化学
式[5−1]〜[5−28]に示す。
【0108】エポキシ基を有する化合物としては、一般
にエピビスタイプのエポキシ樹脂、または脂環式エポキ
シ樹脂と呼ばれるものが挙げられる。これらの樹脂で
は、一部にヒドロキシル基が付加していてもよい。ま
た、これらの樹脂とともに上述した酸発生剤を添加して
もよい。このような化合物の具体例を化学式[6−1]
〜[6−12]に示す。
【0109】アミノ基を有する化合物としては、例えば
化学式[7−1]〜[7−13]に示したものが挙げら
れる。
【0110】ピリジンオキシドとしては、例えば化学式
[8−1]〜[8−6]に示したものが挙げられる。
【0111】アルコキシシリル基、シリルエステル基、
オキシムシリル基、エノキシシリル基、アミノシリル
基、アミドシリル基、アミノキシシリル基またはハロゲ
ンを有するケイ素化合物としては、例えば化学式[9−
1]〜[9−52]に示したものが挙げられる。これら
の化学式において、Xは上記の置換基を表す。なお、こ
れらの化合物とともに、通常、シリコーンの縮合触媒と
して使用される白金、有機スズ化合物などの金属触媒、
塩基を使用してもよい。
【0112】有機金属化合物とは、有機基が置換した金
属塩、金属錯体を意味する。金属としては、B、Mg、
Al、Ca、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Zr、Mo、Rh、Pd、Cd、In、Sn
が用いられる。このような化合物の具体例を、化学式
[10−1]〜[10−8]に示す。
【0113】ハロゲンを含む化合物としては、例えば化
学式[11−1]〜[11−9]に示したものが挙げら
れる。
【0114】
【化37】
【0115】
【化38】
【0116】
【化39】
【0117】
【化40】
【0118】
【化41】
【0119】
【化42】
【0120】
【化43】
【0121】
【化44】
【0122】
【化45】
【0123】
【化46】
【0124】
【化47】
【0125】
【化48】
【0126】
【化49】
【0127】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0128】最初に、ポジレジスト及びポリシランを用
いてマスク反転パターンを形成する第1の方法と、それ
を被加工膜に対するハードマスクとして利用する方法に
ついて説明する。
【0129】図3および図4は、本発明の第2の実施形
態に係る第1の方法を説明するための図である。
【0130】まず、図3(a)に示すように、ウェハー
基板11上に被加工膜12を形成し、更に被加工膜12
上にポリシラン膜13およびポジレジスト14を順次形
成する。次いで、図3(b)に示すように、レジスト1
4を露光及び現像し、レジストパターン15を形成す
る。
【0131】次に、図3(c)に示すように、ウェハー
11の表面に電子線16を照射する。その結果、電子線
の照射された部分のポリシラン膜は変質し、SiO結合
あるいはSiCO結合が支配的になる。この変質層13
aは、エッチングガスを選ぶことにより、SiやAl等
のエッチングマスクとして使用することができる。な
お、電子線16の代わりに、酸素プラズマ、紫外線等を
用いてもよい。
【0132】その後、図4(a)に示すように、レジス
トパターン15とポリシラン膜の改質されていない部分
13bをエッチング加工し、ポリシラン膜の改質された
部分13aを残す。そして、図4(b)に示すように、
改質されたポリシランパターン13aが削れ難いエッチ
ング条件、例えば塩素系ガス条件で下層12をRIE法
やCDE法を用いてエッチングすることで、マスクの反
転パターン18を形成することが出来る。
【0133】次に、ポジレジスト及びポリシランを用い
てマスク反転パターンを形成する第2の方法と、それを
被エッチング層に対するハードマスクとして利用する方
法について述べる。
【0134】図5は、本発明の第2の実施形態に係る第
2の方法を説明するための図である。
【0135】まず、図5(a)に示すように、ウェハー
基板21上に被加工膜22を形成し、更に被加工膜22
上にポリシラン膜23を形成する。次いで、図5(b)
に示すように、電子線24によりポリシラン23上に直
接パターンを描画すると、電子線24の照射された部分
のポリシランは変質し、変質層23aとなる。この変質
層23aは、SiO結合あるいはSiCO結合が支配的
な層であり、エッチングガスを選ぶことにより、Siや
Al等のエッチング時のマスクとして使用できる。
【0136】次に、図5(b)に示すように、改質され
ていないポリシラン23をアッシング法等により除去
し、改質されたポリシランのパターン23aを残す。そ
の後、改質されたポリシランパターン23aの除去され
難いエッチング条件、例えば塩素系ガス条件で、被加工
膜22をRIE法やCDE法を用いてエッチングするこ
とで、図5(c)に示すように、マスクの反転パターン
24を形成することが出来る。
【0137】以下、本発明の種々の実施例について説明
する。
【0138】実施例1 図6および図7を参照して、本発明の第1の実施例に係
るパターン形成方法について説明する。
【0139】まず、シリコンウェハー101上に、膜厚
300nmのSiO2 膜102をLPCVD法により形
成した。そして、SiO2 膜102上に膜厚50nmの
W膜103a、膜厚300nmのAlSi膜103b、
膜厚50nmのW膜103cをスパッター法により順次
成膜し、配線層103を形成した(図6(a))。
【0140】次いで、SiN膜103c上に、上記式5
0−1により表される、重量平均分子量15,000の
ポリシラン10gをアニソール90gに溶解して作成し
た溶液をスピンコーテング法で塗布した後、160℃で
90秒間加熱して溶媒を気化乾燥させて、有機シリコン
膜104(方法(S1)による有機シリコン膜)を形成
した(図6(b))。有機シリコン膜104の膜厚は1
50nmである。
【0141】次に、有機シリコン膜104上に、平均分
子量20,000のポリビニルフェノール樹脂5g、平
均重量分子量27,000のポリビニルフェノールの水
酸基の50%がターシャリブトキシカルボニル基で置換
された抑止剤樹脂4.97g、酸発生剤としてスルフォ
ンイミド0.03gを乳酸エチル90gに溶解して調整
したレジスト溶液をスヒーンコーテング法により塗布
し、110℃で90秒間のプリベークを行い、膜厚15
0nmのレジスト膜105を形成した(図6(c))。
【0142】そして、KrFエキシマレーザーを光源と
する縮小光学型ステッパー(NA=0.5、σ=0.
5)を用いてパターン露光を行った後、110℃で90
秒間のポストエクスポージャーベークを行った。続い
て、0.21規定のTMAH現像液を用いて現像処理を
行って、レジストの0.15μmラインアンドスペース
パターン106を形成した(図6(d))。
【0143】有機シリコン膜104上で、レジスト膜1
05の膜厚を変化させてレジストパターン106の寸法
を測定した。その結果を図8に示す。即ち、レジスト膜
厚の変動による寸法変動量を図8に示すように定義し、
測定した。その結果、配線層103からの反射光が抑え
られているために、許容範囲の9nm以下で寸法制御性
の良好なレジストパターン106が得られていることが
分かった。また、最適露光量でのフォーカスマージンは
0.8μmあり、十分なフォーカスマージンが得られて
いることが分かった。
【0144】次に、ウェハーを120℃で加熱しながら
ウェハー全面にArFエキシマレーザーを照射量1J/
cm2 で照射して、有機シリコン膜104のレジストパ
ターン106に被覆されていない部分104aを酸化処
理した(図7(a))。酸化の進行状態を調べるため
に、有機シリコン膜104のレジストパターン106に
被覆されていない部分104aをArイオンでスパッタ
ーリングしながらXPS分光法で膜厚方向でのO,Si
の含有量を調べた。
【0145】測定結果を図9に示す。図9から、有機シ
リコン膜104の表面からの深さによらず、組成比はほ
ぼ一定であり、即ち、膜厚方向でほぼ均一に酸化が起こ
っていることが分かる。比較のために、酸化処理する前
の有機シリコン膜104に対しても同様の測定を行った
ところ、組成比(O/Si)は0.03以下であり、ほ
とんど酸化されていないことが分かった。さらに、酸化
処理後のレジストパターン直下の有機シリコン膜の膜厚
方向でのO,Siの含有量を同様にXPS分光法で調べ
たところ、組成比(O/Si)は0.03以下であり、
ほとんど酸化されていないことが分かった。
【0146】次に、酸化処理された有機シリコン膜10
4aをエッチングマスクとして用いて、残ったレジスト
パターン106、レジストパターン直下の有機シリコン
膜104b、および配線層103を一括してエッチング
した(図7(b))。エッチング装置としてはICP型
RIE装置を用い、ソースガスとしてC12 =90SC
CM、BCl3 =10SCCM、真空度12mTor
r、ICPパワー500W、バイアスパワー250W、
基板温度30℃の条件でエッチングを行い、エッチング
時間はプラズマからの発光による終点に対して50%の
オバーエッチングになるように行った。
【0147】また、エッチングで生じた寸法変換差を、
エッチング後の配線層103のパターン寸法Zと、エッ
チング前のレジストパターン106に被覆されていない
部分の寸法Xとの差(=Z−X)で定義すると、−3〜
+3nmの範囲内に収まっており、寸法制御性よくエッ
チンされていることが分かった。
【0148】レジストパターン106、有機シリコン膜
104、AlSi膜103bのエッチング途中でエッチ
ングを止めて、有機シリコン膜の酸化処理された部分1
04a、レジストパターンに被覆された部分104b、
レジストおよびAlSi膜のエッチングレートを調べた
結果を下記表1に示す。なお、選択比は、レジスト、有
機シリコン膜104の酸化されていない部分(レジスト
パターンに被覆された部分)104b、AlSi膜10
3bの、有機シリコン膜の酸化された部分104aに対
するエッチングレートの比で定義した。
【0149】
【表1】
【0150】上記表1から、レジストパターン、レジス
トパターンに被覆された有機シリコン膜の部分およびA
lSi膜は、酸化された有機シリコン膜と比べると少な
くとも10倍以上はエッチングレートが速い。そのた
め、レジストの膜厚を有機シリコン膜と同程度まで薄膜
化しても、寸法制御性よく配線層をエッチングすること
ができたものと考えられる。
【0151】続いて、図7(c)に示すように、ダウン
フロー型のアッシング装置でO2 /CF4 =1000/
10SCCM、真空度45mTorr、励起電力500
W、基板温度350℃の条件で有機シリコン膜パターン
104aを除去した。
【0152】更に、以下(S2)〜(S7)の方法で、
膜厚100nmの有機シリコン膜を配線層上に形成し、
上述の方法でそれぞれ配線膜を加工したところ、同様の
結果を得た。
【0153】(S2):式[1−56]により表される
平均重量分子量16,000の有機シリコン化合物10
gをアニソール90gに溶解して調製した溶液材料を、
スピンコーテング法で下地基板上に塗布した後、ホット
プレートで160℃で60秒間加熱して、有機シリコン
膜を形成した。
【0154】(S3):式[1−57]により表される
平均重量分子量17,000の有機シリコン化合物10
gをアニソール90gに溶解して調製した溶液材料を、
スピンコーテング法で下地基板上に塗布した後、ホット
プレートで160℃で60秒間加熱して、有機シリコン
膜を形成した。
【0155】(S4):式[1−58]により表される
平均重量分子量18,000の有機シリコン化合物10
gをアニソール90gに溶解して調製した溶液材料を、
スピンコーテング法で下地基板上に塗布した後、ホット
プレートで160℃で60秒間加熱して、有機シリコン
膜を形成した。
【0156】(S5):式[1−1]により表される平
均重量分子量2,000の有機シリコン化合物10g、
式[3−5]により表される架橋剤3g、式[4−1]
により表されるラジカル発生剤0.02gをアニソール
86.98gに溶解して調製した溶液材料を、下地基板
上にスピンコーテング法で塗布した後、窒素雰囲気下
(酸素濃度20ppb)で200℃で10分間加熱し
た。
【0157】(S6):式[1−1]により表される平
均重量分子量2,000の有機シリコン化合物10g、
式[3−52]により表される架橋剤3g、ラジカル発
生剤としてアクリロニトリル0.02gをアニソール8
6.98gに溶解して調製した溶液材料を、下地基板上
にスピンコーテング法で塗布した後、窒素雰囲気下(酸
素濃度20ppb)で200℃で10分間加熱した。
【0158】(S7):式[1−1]により表される平
均重量分子量2,000の有機シリコン化合物10g、
式[3−82]により表される架橋剤3g、ラジカル発
生剤0.02gとしてアクリロニトリル86.98gに
溶解して調製した溶液材料を、下地基板上にスピンコー
テング法で塗布した後、窒素雰囲気下(酸素濃度20p
pb)で200℃で10分間加熱した。
【0159】比較例1 図10および図11を参照して、比較例に係るパターン
形成方法について説明する。
【0160】まず、実施例1において形成した配線層1
03上にポリサルフォン10gをシクロヘキサノン90
gに溶解して作成した反射防止膜の溶液材料をスピンコ
ーテング法で塗布した後、200℃で90秒間加熱し
て、溶剤を気化乾燥させた(図10(a),(b))。
その結果、膜厚100nmの反射防止膜204を得た。
【0161】次いで、ネガ型化学増幅型レジスト(TD
UR−N009、東京応化工業社製)を反射防止膜上に
塗布し、120℃で90秒間ベーキングして、膜厚15
0nmのレジスト膜205を形成した(図11
(a))。
【0162】次に、実施例1で用いたフォトマスクによ
りパターン露光を行い、120℃で90秒間のポストエ
クスポージャーベークを行った後、0.27規定のTM
AH現像液で現像処理を行い、0.18μmラインアン
ドスペースパターン206を形成した(図11
(b))。最適露光量でのフォーカスマージンは、0.
6μmである。
【0163】そして、平行平板型反応性イオンエッチン
グ装置を用い、ソースガスCF4 =10SCCM、O2
=90SCCM、励起電力700W、真空度40mTo
rr、基板温度80℃の条件で、レジストパターン20
6をマスクとして用いて、反射防止膜をエッチングした
(図11(c))。エッチング時間は、プラズマからの
発光で検出した終点に対して、50%のオバーエッチン
グになるように設定した。
【0164】その結果、エッチング終了時にはレジスト
パターン206がすべて除去され、図11(c)に示す
ようにテーパー角がついたエッチング形状の反射防止膜
パターン207になり、異方性よくエッチングすること
ができなかった。反射防止膜204のエッチングを途中
で止めて、レジストと反射防止膜のエッチングレートを
調べたところ、レジストが180nm/分、反射防止膜
が190nm/分で、両者のエッチングレートがほぼ等
しく、そのため、反射防止膜204を所望の形状に仕上
げることができなかったものと考えられる。
【0165】比較例2 比較例1と同様の方法により、配線層103上に反射防
止膜204を形成した(図10(b))。次いで、反射
防止膜204上に、比較例1と同様の方法でレジスト膜
305を形成した(図12(a))。但し、レジスト膜
305の膜厚は、400nmと厚くした。
【0166】比較例1と同様の方法により、レジスト膜
305を露光、現像処理して得たレジストパターン30
6の膜厚は、370nmであった。最適露光量でのフォ
ーカスマージンを調べたところ、レジストの膜厚を厚膜
化したために、フォーカスマージンが低下し、0.3μ
mしかないことが分かった。
【0167】次に、比較例1と同様の手法で、レジスト
パターン306をマスクとして用いて反射防止膜を20
4をエッチングした結果、レジストの膜厚を厚くしたた
めに、レジストパターン306が途中で削れてなくなる
ことはなかった。しかし、配線層103を実施例1と同
様のエッチング条件でエッチングしたところ、エッチン
グ途中でレジストパターン306が全て削れてなくな
り、配線層103を加工することができなかった(図1
2(c))。
【0168】反射防止膜、およびAlSi膜のエッチン
グを途中で止めて、反射防止膜、AlSi膜およびレジ
ストパターンとのエッチングレートを調べた結果を下記
表2に示す。選択比は、レジストに対して、反射防止膜
およびレジストパターンが何倍速くエッチングされるか
で定義した。
【0169】
【表2】
【0170】上記表2から分かるように、本発明に係る
有機シリコン膜パターンは、レジストと比べるとエッチ
ング耐性が高いことが分かる。
【0171】以上、2つの比較例からも、本発明のパタ
ーン形成方法が、薄い膜厚のレジストを用いて被加工膜
を加工するのに適した方法であることが分かる。
【0172】実施例2 図13および図14を参照して、本発明の第2の実施例
に係るパターン形成方法について説明する。
【0173】まず、シリコンウェハー401上に膜厚5
00nmのSiO2 膜402をLPCVD法で形成した
(図13(a))。そして、実施例1と同様にして、S
iO2 膜402上に有機シリコン膜403(実施例1で
用いた(S1))を形成し(図13(b))、有機シリ
コン膜403上にレジスト膜404を形成し(図13
(c))、レジストパターン405を形成した(図13
(d))。
【0174】次いで、ダウンフロー型のアッシング装置
を用いて、O2 =300SCCM、励起電力200W、
真空度70mTorr、基板温度160℃の条件で、レ
ジストパターン405に被覆されていない有機シリコン
膜403aを酸化処理した(図14(a))。
【0175】なお、この条件で酸化処理すると、図14
(a)に示すように、レジストパターン405は灰化さ
れるために膜減りが起こり、完全に灰化された場合には
レジストパターン405直下の有機シリコン膜の部分も
酸化されてしまう。そのため、酸化処理の時間は、レジ
ストパターン405が50nm残る膜厚とした。
【0176】次に、実施例1と同様にして、レジストパ
ターン405に被覆されていない有機シリコン膜403
aの膜厚方向での酸化状態をXPS分光法で調べた。そ
の測定結果を図15に示す。図15から、有機シリコン
膜の被加工膜(SiO2 膜402)側は酸化されていな
いことが分かる。
【0177】このように、本発明では、酸化は必ずしも
膜厚方向で一定である必要はない。特に、被加工膜がS
iO2 膜、TEOS酸化膜、BPSG膜、PSG膜、酸
窒化シリコン膜、スピンオングラスなどの酸化シリコン
系材料の場合、被加工膜側まで完全に酸化してしまう
と、有機シリコン膜パターンも酸化シリコン系材料であ
るため、被加工膜のマスク材として耐性が低下してしま
う。そのため、本実施例のように、有機シリコン膜の被
加工膜側まで完全に酸化しない方が望ましい。
【0178】その後、酸化処理した有機シリコン膜40
3aをエッチングマスクとして用いて、レジストパター
ン405、レジスト直下の有機シリコン膜403bをエ
ッチングした(図14(b)参照)。エッチング装置と
しては、ICP型反応性プラズマイオンエッチング装置
を用い、ソースガスとしてHBr=90SCCM、励起
電力200W、真空度25mTorr、基板温度80℃
の条件でエッチングを行った。エッチング時間は、プラ
ズマからの発光による終点に対して50%のオバーエッ
チングになるように設定した。
【0179】加工形状を走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、異方性よく有機シリコン膜403をエッチングす
ることができた。また、エッチングで生じた寸法変換差
をエッチング後の有機シリコン膜403のパターン寸法
Yの、エッチング前のレジストパターン405に被覆さ
れていない部分403aの寸法Xとの差(=Y−X)で
定義すると、−3〜+3nmの範囲内に収まっており、
寸法制御性よくエッチングされていることが分かった。
【0180】次に、有機シリコン膜パターン403aを
エッチングマスクとして用いて、SiO2 膜402をエ
ッチングした(図14(c))。エッチング装置として
は、マグネトロン型反応性プラズマイオンエッチング装
置を用い、ソースガスとしてC4 8 =20SCCM、
CO=100SCCM、Ar=80SCCM、励起電力
800W、真空度25mTorr、基板温度80℃の条
件でエッチングを行った。エッチング時間は、プラズマ
からの発光による終点に対して50%のオバーエッチン
グになるように設定した。
【0181】エッチングで生じた寸法変換差をエッチン
グ後の有機シリコン配線膜のパターン寸法Zの、エッチ
ング前の酸化処理された部分のパターンの寸法幅Xとの
差(=Z−X)で定義すると、−3〜+3nmの範囲内
に収まっており、寸法制御性よくエッチングされている
ことが分かった。
【0182】続いて、図14(d)に示すように、ダウ
ンフロー型のアッシング装置用いて、O2 /CF4 =1
000/10SCCM、真空度45mTorr、励起電
力500W、基板温度350℃の条件で有機シリコン膜
パターン403aを除去した。
【0183】なお、(S2)〜(S10)の方法で形成
した膜厚100nmの有機シリコン膜を配線層上に形成
し、上述の方法でそれぞれ配線膜を加工したところ、同
様の効果を得た。
【0184】実施例3〜12 本実施例では、被加工膜の種類、酸化方法、有機シリコ
ン膜のエッチング方法、被加工膜のエッチング方法を変
えて、被加工膜の加工を行った。レジストパターンは実
施例1で述べた方法と同様の方法で形成し、有機シリコ
ン膜は実施例1の(S1)〜(S7)により得たものを
用いた。レジストの膜厚および有機シリコン膜の膜厚
は、150nmとした。
【0185】エッチングに関しては、有機シリコン膜、
被加工膜ともマグネトロン型反応性プラズマイオンエッ
チング装置を用い、オバーエッチング時間は、発光によ
る終点に対して50%のオバーエッチングとした。酸化
方法に関しては、以下の(P1)〜(P3)の何れかの
処理方法を用いた。
【0186】(P1):120℃で加熱しながら、大気
中でハロゲンランプを照射量10W/cm2 でウェハー
全面に照射した。
【0187】(P2):120℃で加熱しながら、窒素
雰囲気中(酸素濃度100ppm)で、ArFエキシマ
ーレーザーを照射量1J/cm2 でウェハー全面に照射
した。
【0188】(P3):ダウンフロー型の灰化装置で、
2 =300SCCM、基板温度120℃、真空度50
mTorr、励起電力200Wで酸素ラジカルをウェハ
ー全面に照射した。レジストパターンは灰化されるため
に膜減りが起こるが、レジストパターンの膜厚が50n
mになるまで処理を続けた。
【0189】また、実施例3〜9の被加工膜は、シリコ
ンウェハー上にLPCVD法で成膜したSiO2 膜上に
形成し、実施例10〜12の被加工膜は、シリコンウェ
ハー上に成膜した。実施例10のスピンオングラスは、
東京応化工業社製のタイプ2を使用し、スピンコーテン
グ法で塗布した後、ホットプレートで350℃で10分
間加熱したものを用いた。
【0190】各実施例の条件を下記表3および表4にま
とめて示す。
【0191】
【表3】
【0192】
【表4】
【0193】上記表3および4から明らかなように、い
ずれの実施例においても、実施例1、2と同様の結果を
得た。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の態
様によると、有機シリコン膜の酸化により得た膜をマス
クとして用いることにより、レジストパターンおよび有
機シリコン膜の酸化されていない部分を高い選択比でエ
ッチングすることができる。その結果、レジストパター
ニング時の解像性を向上させるためにレジストの膜厚を
薄くしても、被加工膜を所望の寸法で加工することが可
能である。
【0195】また、本発明の第2の態様によると、反射
防止膜を変質させて反転パターンを形成することで、ポ
ジレジストを用いて反転マスクを形成することができ、
また新しい反転マスク製造の必要もない。更に、変質し
た反射防止膜が除去され難いRIE条件で下層の被加工
層を加工することで、ハードマスクを用いることがな
く、工程数の増加を抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るパターン形成
方法を工程順に示す断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るパターン形成
方法を工程順に示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の第1の方法に係る
パターン形成方法を工程順に示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の第1の方法に係る
パターン形成方法を工程順に示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の第2の方法に係る
パターン形成方法を工程順に示す断面図。
【図6】本発明の第1の実施例に係るパターン形成方法
を工程順に示す断面図。
【図7】本発明の第1の実施例に係るパターン形成方法
を工程順に示す断面図。
【図8】レジスト膜厚変化に対するレジストパターン寸
法の変動量を示す特性図。
【図9】本発明の第1の実施例における有機シリコン膜
の膜厚方向における酸素含有量を示す特性図。
【図10】比較例1に係るパターン形成方法を工程順に
示す断面図。
【図11】比較例1に係るパターン形成方法を工程順に
示す断面図。
【図12】比較例2に係るパターン形成方法を工程順に
示す断面図。
【図13】本発明の第2の実施例に係るパターン形成方
法を工程順に示す断面図。
【図14】本発明の第2の実施例に係るパターン形成方
法を工程順に示す断面図。
【図15】本発明の第2の実施例における有機シリコン
膜の膜厚方向における酸素含有量を示す特性図。
【符号の説明】
1,11,21,101,401シリコンウェハー 2,12,22,102,402…SiO2 膜 3,13,23,104,204,403…有機シリコ
ン膜 3a,13a,23a,104a,403a…有機シリ
コン膜の酸化された部分 3b,104b,403b…有機シリコン膜のレジスト
に被覆された部分 4,14,105,205,305,404…レジスト 5,15,106,206,306,405…レジスト
パターン 18…SiO2 膜パターン 103…配線層 103a,103c……W膜 103b…AlSi膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 範昭 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 梶田 明広 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 松山 日出人 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA02 AB16 AC01 AC08 AD01 BD20 BD48 BF30 BH04 DA34 EA06 FA17 FA28 FA41 5F004 AA04 AA05 DA04 DA05 DA11 DA13 DA22 DA23 DA24 DA25 DA26 DA27 DB01 DB02 DB03 DB07 DB09 DB10 DB16 DB30 EA04 EA15 EA22 5F033 AA13 AA32 AA75 BA02 BA03 BA13 BA15 EA29 5F046 CA04 PA07 PA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工膜上にシリコンとシリコンとの結合
    を主鎖に有する有機シリコン膜を形成する工程と、 前記有機シリコン膜上にレジストパターンを形成する工
    程と、 前記有機シリコン膜の前記レジストパターンに被覆され
    ていない部分を選択的に酸化する工程と、 前記有機シリコン膜の前記酸化された部分をエッチング
    マスクとして用いて、前記有機シリコン膜の前記レジス
    トパターンに被覆された部分をエッチングする工程とを
    具備することを特徴とするパターン形成方法。
  2. 【請求項2】前記酸化が、エネルギービーム、酸素ラジ
    カル若しくはオゾンの照射、又は熱酸化によってなされ
    ることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方
    法。
  3. 【請求項3】被加工膜上にシリコンとシリコンとの結合
    を主鎖に有する有機シリコン膜を形成する工程と、 前記有機シリコン膜上にレジストパターンを形成する工
    程と、 前記有機シリコン膜の前記レジストパターンに被覆され
    ていない部分を選択的に酸化する工程と、 前記有機シリコン膜の前記酸化された部分をエッチング
    マスクとして用いて、前記有機シリコン膜の前記レジス
    トパターンに被覆された部分をエッチングして有機シリ
    コン膜パターンを形成する工程と、 前記有機シリコン膜パターンをエッチングマスクとして
    用いて、前記被加工膜をエッチングする工程とを具備す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記酸化が、エネルギービーム、酸素ラジ
    カル若しくはオゾンの照射、または熱酸化によってなさ
    れることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】前記被加工膜が、配線材料からなることを
    特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記被加工膜が、シリコン系材料からなる
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記被加工膜が、酸化シリコン系材料から
    なることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記有機シリコン膜の表面側が、被加工膜
    側より酸化されていることを特徴とする請求項6記載の
    半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】被加工膜上に反射防止膜を形成する工程
    と、 前記反射防止膜上にレジストパターンを形成する工程
    と、 前記反射防止膜の前記レジストパターンに被覆されてい
    ない部分にエネルギー線を照射し、変質させる工程と、 前記反射防止膜の前記変質した部分をエッチングマスク
    として用いて、前記反射防止膜の前記レジストパターン
    に被覆された部分をエッチングして、反転パターンを形
    成する工程と、 前記反転パターンをマスクとして用いて、前記被加工膜
    を加工する工程とを具備することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記反射防止膜は、シリコンとシリコン
    との結合を主鎖に有する有機シリコン膜であることを特
    徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記有機シリコン膜は、ポリシラン膜で
    あることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】前記被加工膜の加工は、前記反転パター
    ンよりも前記被加工膜のほうがエッチング速度が速い条
    件で前記被加工膜をエッチングすることにより行われる
    ことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方
    法。
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