JPH11203729A - 多層光学的情報記録媒体 - Google Patents

多層光学的情報記録媒体

Info

Publication number
JPH11203729A
JPH11203729A JP10002515A JP251598A JPH11203729A JP H11203729 A JPH11203729 A JP H11203729A JP 10002515 A JP10002515 A JP 10002515A JP 251598 A JP251598 A JP 251598A JP H11203729 A JPH11203729 A JP H11203729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
layer
recording medium
sensitive
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10002515A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Ryomo
克己 両毛
Yoshio Inagaki
由夫 稲垣
Tadahiro Tsujimoto
忠宏 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10002515A priority Critical patent/JPH11203729A/ja
Publication of JPH11203729A publication Critical patent/JPH11203729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長410nmの青色レーザーによって情報
を記録又は再生することができ、また、赤外や赤色感応
記録層と青色感応記録層を有する多層構造をなし、記録
容量の増大化を図ることができる多層光学的情報記録媒
体を提供する。 【解決手段】 支持体上に、光学的に情報の記録及び/
又は再生が可能な光官能記録層を少なくとも2つ以上有
し、該2つ以上の光官能記録層の間に厚さ0.05〜
0.2μmの中間層を少なくとも1つ有する多層光学的
情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層光学的情報記
録媒体に関し、特に青色レーザーを用いて情報の記録容
量の増大化を図ることができる多層光学的情報記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光の照射により情報の記録また
は再生を行う光学的情報記録媒体として各種の媒体が開
発されている。例えば、デジタル オーディオ ディス
ク(いわゆるコンパクトディスク)、光学式ビデオディ
スク(いわゆるレーザーディスク)、CD−ROM等の
再生専用の記録媒体、追加記録が可能な追記型光ディス
ク(いわゆるWORM、CD−Rなど)などのディスク
状の記録媒体が広く普及している。また、これらのディ
スク状の記録媒体よりも大量の情報記録に適した光記録
媒体として、テープ状の光記録媒体が提案されている
(特開平1−286130号公報、同4−163736
号公報、同4−163737号公報、同6−89464
号公報、同6−73958号公報、同6−251425
号公報等参照)。
【0003】このようなレーザー光の照射により情報の
記録または再生を行う光記録媒体は、通常、円板状の基
板又はテープ状の支持体上にレーザー光を吸収するため
の色素等を主成分とする光記録層が形成されており、レ
ーザー光を信号変調してこの光記録層に集光することに
より、該光記録層に信号記録パターン(いわゆるピット
またはマーク)を形成する。
【0004】また、記録されている情報の再生は、信号
記録パターン部分と信号記録パターンが形成されていな
い部分との反射率の差を検出することによって行われ
る。
【0005】このような光記録媒体は、磁気記録媒体な
どと比較して、トラックピッチを狭くすることができ、
高密度記録が可能であるため、大量情報保存用の媒体と
して適している。これら従来の光学的情報記録媒体は、
波長780nmの赤外線レーザーまたは波長630nm
の赤色レーザーを光源とする単一波長のレーザー光に感
応する光記録層を単層有するものが実現され、普及して
きた。このような光記録媒体、例えば、ディスク状の記
録媒体に記録される情報量を増加させるためには、ディ
スク上の信号記録密度を増加させるか、あるいはディス
ク自体の直径を大きくして信号記録パターンの形成可能
な領域を増やすことなどが必要となる。しかし、信号記
録パターン形成密度が高すぎると、信号再生のための光
学系の分解能に比べてトラックピッチが狭くなりすぎ、
再生に際してクロストークが生じ、良好な情報検出がで
きなくなることがある。一方、ディスク自体の直径を大
きくすると、携帯や保管に不便であり、情報を再生する
ための装置が大型化するといった不都合が生じる。
【0006】一方、テープ状の光記録媒体は、長尺であ
ってもコイル状に巻くことにより、体積の割に情報を記
録できる面積を広くすることができ、大記録容量と携帯
性、保管性などの実用性を兼ね備えることができるた
め、有利である。
【0007】しかし、これらの光記録媒体においては、
光記録層が単層である限りは、信号記録密度の高密度化
にも限界があり、その記録容量の増大化には、限界があ
った。また、最近、波長410nmの青色レーザーが開
発され、この青色レーザーを前記の光源とすれば、さら
に信号記録密度を高密度化することにより、記録容量の
増大化を実現することが期待されている。また、この青
色レーザーを、波長780nmの赤外線レーザーまたは
波長630nmの赤色レーザーと併用し、各レーザーの
波長に感応する光記録層を有する多層構造の光記録媒体
により記録容量を増大化することが期待されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、波長
410nmの青色レーザーによって情報を記録または再
生することができ、また、赤外や赤色感応記録層と青色
感応記録層を有する多層構造をなし、記録容量の増大化
を図ることができる多層光学的情報記録媒体を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記多
層光学的情報記録媒体が提供されて、上記目的か達成さ
れる。 (1)支持体上に、光学的に情報の記録及び/又は再生
が可能な光感応記録層を少なくとも2層以上有し、該2
層以上の光感応記録層の間に、厚さ0.05〜0.2μ
mの中間層を少なくとも1層有することを特徴とする多
層光学的情報記録媒体。 (2)同一波長の光に感応する光感応記録層を少なくと
も2層以上有する上記(1)に記載の多層光学的情報記
録媒体。 (3)異なる波長の光により感応する光感応記録層を少
なくとも2層以上有する上記(1)又は(2)に記載の
多層光学的情報記録媒体。 (4)厚さが0.1〜1μmの光感応記録層を少なくと
も1層有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の多
層光学的情報記録媒体。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多層光学的情報記
録媒体(以下、「本発明の記録媒体」という)について
詳細に説明する。
【0011】本発明の記録媒体は、支持体上に、光学的
に情報の記録及び/又は再生が可能な光感応記録層を2
層以上有するものである。この光感応記録層は、レーザ
ービーム応答性化合物とバインダーとしての高分子化合
物とを含有する層である。各光感応記録層は、同一波長
の光に感応する層でもよいし、異なる波長の光に感応す
る層でもよい。2以上の光感応記録層が、同一波長の光
に感応する層であると、信号強度を大きくすることがで
き、あるいは多値記録が可能となり記録密度向上の点
で、好ましい。また、2以上の光感応記録層が、異なる
波長の光に感応する層であると、いわゆる波長多重記録
が可能となり記録密度向上の点で、好ましい。
【0012】光感応記録層に含まれるレーザービーム応
答性化合物は、情報の記録に用いるレーザーを吸収し得
る吸収スペクトルを示すものであり、例えば、シアニン
色素、メロシアニン色素、オキソノール色素、アゾメチ
ン色素、アゾ色素、フタロシアニン色素、およびこれら
の色素構造を配位子として有する金属錯体から選ばれる
少なくとも1種の色素化合物である。これらのレーザー
ビーム応答性化合物の具体例として、下記式(a)の化
合物が挙げられる。
【0013】
【化1】
【0014】式(a)中、R1 は、炭素原子数1〜10
のアルキル基であり、nは0〜4の正数である。特に、
1としては、例えば、メチル基、エチル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げら
れる。特に、R1 がn−ブチル基であるものは、溶解度
が高く塗布液を調製し易い点で、好ましい。また、式
(a)において、nが下記に示す値の場合には、それぞ
れ下記の波長のレーザーを用いる場合のレーザービーム
応答性化合物として有効である。 n=0 波長423±25nm n=1 波長557±25nm n=2 波長650±25nm n=3 波長758±25nm
【0015】本発明の記録媒体において、光感応記録層
は、感応するレーザー光に対応して、前記レーザービー
ム応答性化合物から、適宜、選択される。例えば、赤外
線に感応する赤外感応記録層を形成する場合は、式
(a)中nが3である化合物である。また、赤色感応記
録層を形成する場合は、式(a)中nが2である化合物
である。さらに、青色感応記録層を形成する場合は、式
(a)中nが0である化合物である。
【0016】本発明の記録媒体において、光感応記録層
は、これらのレーザービーム応答性化合物を固体分散物
として含有するものが好ましい。本発明において、固体
分散物とは、顔料分散物といってもよいものである。一
般に、色素溶液は色素化合物が溶媒等の媒質中に孤立し
た分子として存在するが、固体分散物中では色素の細か
い固体(微結晶)が媒質中に懸濁あるいは分散されてい
るものである。両者の違いは、例えば、X線を照射した
時に規則的な結晶中の分子配列に由来する回折の有無で
判断することができる。
【0017】本発明において、光感応記録層中に固体分
散物として分散されたレーザー応答性化合物粒子の大き
さは、情報の記録に用いられるレーザービームと同程度
以上になるとノイズが大きくなるので、0.1μm以上
の粒径の粒子を含まないことが重要である。
【0018】本発明の記録媒体の光感応記録層にバイン
ダーとして含有される高分子化合物は、実質的に情報の
記録に用いられるレーザー光を吸収しないものであり、
かつ前記レーザー応答性化合物や退色防止剤などが結晶
化せずに非晶質状態を保ち易くするために用いられる。
このような高分子化合物の例としては、ゼラチン、デキ
ストラン、ロジン、ゴム等の天然高分子物質、セルロー
スあるいはニトロセルロース、ジアセチルセルロース、
セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレー
ト等のセルロース誘導体、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化
ビニル−ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポ
リアクリルアミド、ポリアクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコー
ル、塩素化ポリオレフィン、ポリイミドまたはその部分
下垂分解物であるポリイミド酸、ポリスチレン、エポキ
シ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール−ホ
ルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期重合物等の
合成高分子物質などを挙げることができる。
【0019】本発明の記録媒体において、光感応記録層
中のレーザービーム応答性化合物/高分子化合物の含有
割合は、重量比で、0.1〜100の範囲であり、好ま
しくは0.5〜20の範囲である。一般に、光感応記録
層における光エネルギーの吸収量はレーザービーム応答
性化合物の含有量が多いほど大である。バインダーが多
くなると膜厚が大となり、情報の記録時に光感応記録層
を変形させるに要するエネルギーが増大し、感度が低下
する。あるいは膜厚が厚くなるほど塗膜の平滑性が低下
しノイズが大となる。したがって、バインダーの量はレ
ーザービーム応答性化合物の固定性を損なわない限り少
ない方が好ましいので、レーザービーム応答性化合物/
バインダーの重量比が前記範囲にあることが好ましい。
また、赤外感応記録層においては、レーザービーム応答
性化合物/高分子化合物の含有割合は、好ましくは0.
5〜10の範囲である。また、赤色感応記録層において
は、レーザービーム応答性化合物/高分子化合物の含有
割合は、好ましくは0.5〜20の範囲である。さら
に、青色感応記録層においては、レーザービーム応答性
化合物/高分子化合物の含有割合は、好ましくは1〜2
0の範囲である。
【0020】本発明の記録媒体の光感応記録層には、光
感応記録層に含有される前記のレーザービーム応答性化
合物の光退色を防止する目的で一重項酸素クエンチャー
を添加することが好ましい。この一重項酸素クエンチャ
ーとしては、例えば米国特許第4,999,281号公
報、特開昭59−178295号公報などに記載された
クエンチャー、特開平6−321872号公報に記載さ
れたアミニウム化合物等が挙げられる。
【0021】本発明の記録媒体は、前記光感応記録層を
二層以上有し、該光感応記録層の間に、中間層を少なく
とも1つ有するものである。この中間層は、情報を記録
または再生するために用いられるレーザー光により、情
報の記録単位であるピットの変形を防止する役割を有す
るものである。
【0022】本発明の記録媒体が、青色感応記録層と赤
外感応記録層を併有する場合、青色感応記録層の下層に
中間層を配置し、情報を記録または再生するために青色
感応記録層に入射される青色レーザーによって、その下
層の赤外感応層が感応するの防止するために、中間層に
黄色フィルターとしての役割を併有させると、有効であ
る。
【0023】この中間層を形成する素材としては、高分
子バインダー、低融点油状物質、染料、顔料等が挙げら
れる。特に、中間層が黄色フィルターの役割を有する場
合には、黄色染料を含有することが好ましい。
【0024】この中間層の厚さは、0.05〜0.2μ
m、好ましくは0.1〜0.2μmである。ピットの変
形を防止するためには、厚さが0.05μm以上の中間
層が必要であり、下層に赤色感応記録層を配設する場合
には、赤色感応記録層の赤色感度を低下させないため
に、中間層の厚さは0.2μm以下である必要がある。
【0025】本発明の記録媒体が、青色感応記録層を有
する場合には、青色感応記録層を最上層とし、その下に
中間層を介して緑色感応記録層、赤色感応記録層および
/または赤外感応記録層を積層する構成が好ましい。特
に、青色感応記録層と、緑色感応記録層、赤色感応記録
層、および赤外感応記録層を有する記録媒体の場合に
は、青色感応記録層を最上層とし、その下に黄色フィル
ターの役割を有する中間層を介して、緑色感応記録層、
赤色感応記録層、赤外感応記録層の順に積層する層構成
が好ましい。
【0026】本発明の記録媒体において、最上層の光感
応記録層の表面の中心線平均表面粗さは、記録再生光の
散乱を防ぐため平滑性が高い必要があることから、1〜
500nm、好ましくは1〜30nmである。
【0027】一般に、情報の記録または読取りに用いる
反射光は、入射面からの反射と支持体面からの反射光と
が重なった光である。したがって、光の波長と膜厚に依
存して互いに干渉する。そのため、レーザービームを照
射して光感応記録層を変形させた時に、この干渉の関係
が大きく変化すれば信号強度は大きくなって好ましい。
したがって、層の厚さを情報の記録または読取りに用い
るレーザービームの波長の1/4n(但し、nは光感応
記録層の屈折率を示す)、の整数倍、例えば、赤外線レ
ーザーを用いる場合は、赤外線の波長780nm前後の
1/4程度に設定しておくと、記録層の変形に伴う光の
干渉の変化が大きくなるので、記録層厚さを50〜25
0nmとするのが好ましい。また、平滑性を付与しやす
い点でも、あまり厚くなく、この程度の厚さが好まし
い。また、赤色感応記録層の場合には、40〜200n
mである。さらに青色感応記録層の場合には、30〜1
50nmである。
【0028】本発明の記録媒体において、情報の記録時
などに発生する熱は光感応記録層および隣接層の変形
(色素の熱分解を含む)に使われる。構成要素の熱伝導
率は低い方が熱が有効に使われるので好ましい。一般に
空気の方が固体より熱伝導率が低いので保護層などを設
けない方が熱の利用効率は高く、記録感度が高くなる。
ただし傷つきにくさなど機械的な強度との兼ね合いで、
光感応記録層の外側に最上層として保護層を有していて
もよい。その保護層の素材としては、セルロースエステ
ル系、塩化ビニリデン系、塩酢ビ系、ノルボルネン系、
アクリル系、ポリカーボネート系、ポリビニルアルコー
ル、ゼラチンなどのポリマーを用いることができる。ま
た滑り性を向上させる目的で、シリコンまたはフッ素を
含有するポリマー、界面活性剤、あるいは炭酸カルシウ
ムや二酸化珪素などの無機化合物粒子を含んでいてもよ
い。
【0029】本発明の記録媒体において、この保護層
は、記録再生光の散乱を防ぐため平滑性が高い必要があ
ることから、中心線平均表面粗さRaが、0.1〜10
0nm、好ましくは0.1〜30nmである。
【0030】本発明の記録媒体において、支持体は、円
板状またはテープ状の形状を有し、片面または両面に光
感応記録層を形成できるものであれば、特に制限されな
い。円板状の支持体(ディスク)としては、寸度安定性
に優れるものが望ましい。一般に、厚さ0.05〜10
mm、好ましくは0.5〜1.5mm程度のポリカーボ
ネート、ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート、
ポリアクリロニトリル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフトエート、ガラス、アルミニウム、チ
タン合金等からなるものが挙げられる。
【0031】本発明の記録媒体において、各光感応記録
層、中間層、および必要に応じて設けられるその他の層
には、潤滑剤、分散剤、帯電防止剤、表面処理剤、遮光
剤、酸化防止剤、防黴剤、あるいはカーボンブラック等
のこの種の光記録媒体に形成する層に添加される各種添
加剤を添加してもよい。
【0032】また、テープ状の支持体としては、柔軟性
と寸法安定性に優れるものが望ましく、好ましくはポリ
エステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリカーボネート)、ポリスチ
レン、アラミドが用いられるが、アルミニウム、銅など
の金属箔、あるいは高分子フィルムにアルミニウムなど
の金属を蒸着あるいはメッキしたものも用いることがで
きる。また、通常、厚さは1〜100μm、好ましくは
5〜50μmである。
【0033】また、これらの支持体は、記録再生光の散
乱を防ぐため高い平滑性が要求される点で、光感応記録
層を形成する表面の中心線表面粗さRaが、好ましくは
0.1〜30nm、特に好ましくは0.1〜5nmであ
るものである。
【0034】また、本発明の記録媒体のなかでも、テー
プ状の記録媒体は、媒体の走行性を確保するためにバッ
クコート層を有していてもよい。そのバックコート層
は、オーディオテープやビデオテープなどのテープ状記
録媒体に一般に用いられている素材からなるものでもよ
く、例えば導電性カーボンを分散させた樹脂や、導電性
ポリマーなどが挙げられる。バックコート層は、好まし
くは2層からなり、一層は支持体に接して設けられた帯
電防止層であり、他の一層は保護層である。帯電防止層
としては、カーボン、電子電導性の金属酸化物(例えば
酸化錫、酸化アンチモン、五酸化バナジウム)、導電性
ポリマー(例えばポリピロール、ポリアセチレン、ポリ
アニリン)を用いることができる。さらに高分子結合剤
として、上述の保護層と同様の高分子化合物を用いるこ
とができる。バックコート層の保護層としては、上述の
保護層と同様な組成物を用いることができ、温湿度条件
に応じて光情報記録媒体の形状を平坦に保つために、記
録層側のカールを相殺するように厚さを調節することが
好ましい。
【0035】さらに、本発明の記録媒体は、光感応記録
層と支持体との間に反射層を有していてもよい。この反
射層は、金、アルミニウム等の金属からなるものであっ
てもよいし、あるいは特開平4−3345号公報に記載
されたような有機化合物からなるものであってもよい。
また、屈折率の異なる材質の層を積層して反射層として
もよいし、さらに、特開平2−2088683号公報に
記載されたような非金属色素からなる反射層であっても
よい。これらの中でも、製造コストの点で、あるいは他
の層との混合の懸念がない点で金属製の反射膜が好まし
い。材質としては、蒸着によって容易に設置でき、価格
も低いアルミニウムが好ましいが、金、銀など近赤外域
の反射率が高い他の金属も好ましく利用できる。
【0036】本発明の記録媒体においては、支持体を介
して光感応記録層の反対側に、情報の記録または読取り
に用いられるレーザービームを吸収する反射防止層を有
すると、好ましい場合がある。この反射防止層の材質お
よび層構成としては、カーボンブラックと適当なバイン
ダーとの組み合わせ、あるいは情報の記録または再生に
用いるレーザーの波長の光を吸収する染料や顔料とバイ
ンダーとの組み合わせからなるものが好ましい。
【0037】本発明の記録媒体において、この反射防止
層は、支持体の表面に形成し、その上に各種の光感応記
録層、中間層、および必要に応じて配置される保護層等
のその他の層を積層することが好ましい。その理由は市
販のアルミ蒸着フィルムをそのまま用いることができ、
コスト的に有利であるからである。
【0038】本発明の記録媒体の中でも、テープ状の記
録媒体は、前記光感応記録層、中間層およびその他必要
に応じて形成される保護層、反射層以外に、支持体を介
して光感応記録層とは反対側面にバック層を担持せしめ
たものが好ましい。
【0039】このバック層として、カーボンブラックと
特定のフッ素含有化合物を含む層を形成することが好ま
しい。これは、テープ状の記録媒体の裁断加工時、及び
記録媒体の走行時に、様々なゴム(例えば乳剤屑、カー
トリッジ屑、機器摩耗屑など)が発生しやすい。そのよ
うなゴミが、テープ状の記録媒体のバック面に付着する
と、信号入出力故障を招くことがある。そこで、フッ素
含有化合物は、この様に発生したゴミがテープ状の記録
媒体の表面に付着するのを抑える目的で使用される。
【0040】このフッ素含有化合物は、少なくとも3個
以上のフッ素原子を含んだ化合物であり、界面活性剤ま
たはポリマーである。このフッ素含有化合物として、ノ
ニオン性、アニオン性、カチオン性、ベタイン性の親水
性置換基を含んだものがよく、特にアニオン性置換基を
含むフッ素含有化合物が好ましい。
【0041】本発明の記録媒体がテープ状の記録媒体で
ある場合には、潤滑剤を用いることが好ましい。この潤
滑剤は、一連の製造処理工程、例えばスリット工程や記
録再生装置内でテープ状の記録媒体を走行させると、テ
ープの機器との接触あるいはテープ表裏の接触により記
録層等が傷つきバインダー屑が発生する。バインダー屑
は機器とテープの間にはさまれて更にテープ表面を傷つ
けたり、記録層の表面に付着して信号入出力時にノイズ
を引き起こしたりするなど非常に深刻な問題となる。そ
こで、滑り剤は、テープ走行時に生じるテープの傷つき
やバインダー屑の発生を抑えるため、およびテープ走行
性を改良するために用いられる。
【0042】好ましく用いられる潤滑剤としては、例え
ば、特公昭53−242号公報に開示されているような
ポリオルガノシロキサン、米国特許第4,275,14
6号明細書に記載されているような高級脂肪酸アミド、
特公昭58−33541号公報、英国特許第927,4
46号明細書、或いは特開昭55−126238号公
報、及び同58−90633号公報に開示されているよ
うな高級脂肪酸エステル(炭素数10〜24の脂肪酸と
炭素数10〜24のアルコールのエステル)、そして、
米国特許第3,933,516号明細書に記載されてい
るような高級脂肪酸金属塩、また、特開昭58−505
34号公報に記載されているような、直鎖高級脂肪酸と
直鎖高級アルコールのエステル、国際公開公報第901
08115.8号に記載されているような分岐アルキル
基を含む高級脂肪酸−高級アルコールエステル等があげ
られる。また、滑り剤として、キャンデリラワックス、
カルナウバワックス、オウリキュリーワックス、ライス
ワックス、砂糖ろう、木ろう、蜜ろう、鯨ろう、シナ昆
虫ろう、セラックろう、モンタンろう等の天然ワックス
も好ましく用いることができる。
【0043】テープ状の記録媒体の光感応記録層が、潤
滑剤を含有する場合、その含有量は、特に限定されない
が、十分な耐傷性、滑り性を発現するためには、1〜5
00mg/m2 であればよく、好ましくは3〜200m
g/m2 、特に好ましくは5〜100mg/m2 であ
る。
【0044】本発明の記録媒体において、潤滑剤を含有
する層には種々の添加剤を加えることができる。例え
ば、10〜22個の炭素原子を有する一塩基脂肪酸(飽
和、不飽和、Li,Na,K,Cu塩を含む)、2〜2
2個の炭素原子を有する1〜6価のアルコール(飽和、
不飽和を含む)、12〜22個の炭素原子を有するアル
コキシアルコール(飽和、不飽和を含む)、12〜22
個の炭素原子を有する一塩基脂肪酸のエステル(飽和、
不飽和を含む)、8〜22個の炭素原子を有する脂肪酸
アミド等があげられる。これらの化合物の具体例として
は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノレン酸、ステア
リン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イ
ソオクチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸ブトキ
シエチル、オレイルアルコール、ラウリルアルコールな
どがあげられる。
【0045】本発明において、潤滑剤を含有する層を形
成する場合には、前記各層を形成するために用いられる
塗布液に前記潤滑剤の分散、または溶解させて用いるこ
とができる。潤滑剤を分散または溶解させるための溶媒
としては、潤滑剤の分散安定性、または溶解性を悪化さ
せないものであれば良く、例えば、水、各種界面活性剤
を含有した水、アルコール類(メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノールなど)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンな
ど)、エステル類(酢酸、蟻酸、シュウ酸、マレイン
酸、コハク酸などのメチル、エチル、プロピル、ブチル
エステルなど)、炭化水素系(ヘキサン、シクロヘキサ
ンなど)、ハロゲン化炭化水素系(メチレンクロライ
ド、クロロホルム、四塩化炭素など)、芳香族炭化水素
系(ベンゼン、トルエン、キシレン、ベンジルアルコー
ル、安息香酸、アニソールなど)、アミド系(ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、n−メチルピロ
リドンなど)、エーテル系(ジエチルエーテル、ジオキ
サン、テトラハイドロフランなど)、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルなどのエーテルアルコール類、
グリセリン、ジエチレングリコール、ジメチルスルホキ
シド等がある。この中でも水、各種界面活性剤を含有し
た水、アルコール類、ケトン類、エステル類が好まし
い。
【0046】本発明の記録媒体においては、前記レーザ
ービーム応答性化合物を含有する光感応記録層は、記録
又は再生に用いるレーザービームに対して、反射率15
%以上、透過率30%以下であるテープ状光学的情報記
録媒体であることが好ましい。反射率が低いと読取り信
号が弱く、C/Nが低くなる。吸収透過率が高いと記録
感度が低くなる。
【0047】本発明の記録媒体の製造は、支持体上に前
記の各層を所定の順序、所定の膜厚で形成することによ
って行うことができる。支持体上に前記の各層を形成す
る方法としては、各層の構成成分を含有する塗布液を塗
布して、順次、又は同時に各層を形成する方法が挙げら
れる。ディスク状の支持体上に各層を形成する方法とし
ては、スピンコート法、スライドコート法、カーテンコ
ート法、エクストルージョンコート法、ワイヤーバーコ
ート法、グラビアコート法、スプレイコート法等の方法
が挙げられる。
【0048】また、テープ状の支持体上に前記各層を有
する記録媒体を製造するために、テープ状の支持体上に
各光感応記録層の構成成分を含有する塗布液を塗布する
方法としては、特に、生産性と膜厚の精度の観点から、
薄層の塗布が可能で、かつ充分均一な塗膜を形成できる
方法として、写真感光材料の製造に広く用いられている
スライドコーター、カーテンコーター、エクストルージ
ョンコーター、ワイヤーバーコーター、グラビアコータ
ーを用いる塗布方法が好ましい。各層の塗布は、スライ
ドコーター、カーテンコーター、エクストルージョンコ
ーターを用いて、一層づつ逐次的に塗布するか、あるい
は複数の層を同時に塗布することもできる。塗布速度
は、例えば毎分1メートル〜1000メートルの広い範
囲で選択し得るが、塗布面質の均一性と塗布速度の安定
性を維持し易い毎分10メートル〜200メートルが好
ましい。
【0049】本発明において上記の各光感応記録層を塗
布によって形成する際に調製する塗布液は、水、有機溶
媒、あるいはこれらの混合物に塗布すべき素材を溶解も
しくは分散して調製する。例えば、レーザー応答性化合
物と、バインダーとしての高分子化合物とを主体とする
混合物を塗布する場合の溶媒としては、ケトン類(例え
ばメチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アセト
ン)、アルコール類(例えばエタノール、ブタノール、
シクロヘキサノール、ジアセトンアルコール、2,2,
3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール)、ハロゲ
ン化炭化水素類(ジクロロメタン、1,2−ジクロロエ
タン)等が挙げられる。塗布液の粘度は0.5〜100
0cP、特に高速で薄層の塗布を行うためには0.5〜
100cPが好ましい。また、塗布性を向上させるた
め、塗布液に界面活性剤、増粘剤を、また、塗布後の乾
燥風による流れむらを抑制するための結晶核剤、ゲル化
剤、好ましくは高分子鎖を共有結合で架橋するための多
官能性化合物(例えばアルキレンジイソシアネート類、
ジクロロトリアジン類、ビスビニルスルホン類など)な
どを添加することもできる。
【0050】また、本発明の記録媒体の製造において、
光感応記録層を支持体上に、安定に、塗布液の塗布によ
って形成するために、支持体上に下塗り層を予め形設し
てから各層を形成してもよい。下塗り層を設置すると支
持体と光感応記録層の密着性が向上し、ハガレやハジキ
を防止することができるという効果を有するので好まし
い。下塗り層の組成としては、光感応記録層を形成する
ための塗布液と親和性がある成分が好ましい。特に、ポ
リマーバインダーの塗布によって形成するのが好まし
い。また金属(アルミニウムなど)を蒸着してもよい。
【0051】また、支持体上に塗布液の塗布によって、
光感応記録層を安定に形成するために、レーザービーム
応答性化合物とバインダーとしての高分子化合物とを共
有結合で連絡してもよい。例えば、レーザービーム応答
性化合物として反応性染料を用い、バインダーとしてセ
ルロース系ポリマー、ゼラチン等の水酸基やアミノ基を
含むポリマーを用いることが好ましい。あるいはジイソ
シアネート等の架橋剤の存在下に水酸基又はアミノ基を
有する色素と水酸基やアミノ基を含むバインダーとを混
合して塗布することが好ましい。
【0052】本発明の記録媒体がテープ状の記録媒体
(光テープ)である場合は、その製造工程、例えば、有
機溶剤の塗工工程において、過剰なウエブへの帯電は塗
装ムラを誘発したり、放電により着火の危険性から望ま
しくない。更にテープへの裁断を行うスリット工程でも
裁断の際に発生する裁断屑がテープに付着したり、特に
テープが薄い場合にはテープ同志の静電気による付着な
どは走行時のジャミングを発生させるなど重大な問題を
引き起こす。帯電防止層は記録層側でも反射面でもよ
く、記録層中でも下塗り層としてもよい。
【0053】このため、本発明の記録媒体が、テープ状
の記録媒体の場合には、テープに帯電防止機能を付与す
ることが望ましい。テープ状の記録媒体に要求される帯
電防止機能としては表面抵抗値SRと電荷漏洩速度が挙
げられる。表面抵抗値としてはlog(SR)10以
下、好ましくは8以下であり、電荷漏洩速度としては8
KV印加時の電荷半減期Thが60秒以下、好ましくは
10秒以下である。
【0054】本発明の記録媒体に適用されるレーザー
は、YAGなどの固体レーザー(160nm)、アルゴ
ンレーザー(488nm)、ヘリウム−ネオンレーザー
(633nm)などのガスレーザー、半導体レーザー
(例えば830nm、780nm、680nm、635
nm、410nm)等のレーザーを情報を記録または再
生する光感応記録層のレーザービーム応答性化合物の感
応する波長に応じて適宜選択することができる。
【0055】情報の記録時のレーザーパワーはmW以
上であることが好ましく、情報の読取り時のレーザーパ
ワーは1mW以下であることが好ましい。
【0056】装置が小型にできる点で好ましいのは半導
体レーザーであり、好ましい例としては780nmの半
導体レーザーで、6〜15mWのパワーで書き込み、1
mW以下のパワーで読取ることである。
【0057】ビーム直径は0.4〜2μm程度が好まし
い。記録媒体とレーザービームとの相対線速度は1〜2
0m/秒であり、好ましくは5〜15m/秒である。
【0058】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、実施例中の「部」は重量部を示す。
【0059】(実施例1)幅18cm、厚さ20μmの
ポリエチレンテレフタレート支持体に、下記液組成Aの
塗布液を、ワイヤーバーコーターで塗布して赤色感応層
を形成した。塗布液は塗布液タンクより送液ポンプで送
液され、フィルターを通ってワイヤーバーコーターに供
給される。ワイヤーバーコーターは支持体の搬送方向と
同方向に回転し、塗布液を支持体に転写する。ワイヤー
の直径は0.15mm、ワイヤーバーの周速は毎分20
mで、ウエット膜厚10μmの塗膜を得た。塗布後、4
0℃で、次に摂氏80度の温風で乾燥した後、巻取っ
た。
【0060】次に、形成した赤色感応層の上に、同様の
ワイヤーバーコーターを用いて液組成Bの塗布液を塗布
して厚さ0.05μmの中間層を形成した。用いたワイ
ヤーは、直径0.05mm、周速毎分30mであり、同
様に温風で乾燥後巻取った。
【0061】さらに、中間層の上に、前記と同様のワイ
ヤーバーコーターを用いて液組成Cの塗布液を塗布して
厚さ0.3μmの青色感応層を形成し、テープ上の支持
体上に、上から青色感応層、中間層および赤色感応層を
有するテープ状の多層光学的情報記録媒体を得た。用い
たワイヤーは、直径0.15mm、周速毎分20mであ
り、10μmのウェット塗膜を得た。同様に温風で乾燥
後巻取った。
【0062】 液組成A: 化合物 赤色感応色素(式3で表される化合物) 1部 IRG−022(日本化薬(株)製) 0.1部 セルロースアセテートブチレート 1部 (イーストマンケミカル社製) コロネート(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.1部 1,2−ジクロロエタン 100部 液組成B: イエロー色素A 1部
【0063】
【化2】
【0064】 セルロースアセテートブチレート 1部 (イーストマンケミカル社製) コロネート(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.1部 メチルエチルケトン 100部 液組成C: 化合物:青色感応色素(式1で表される化合物) 1部 IRG−022(日本化薬(株)製) 0.1部 セルロースアセテートブチレート 1部 (イーストマンケミカル社製) コロネート(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.1部 1,2−ジクロロエタン 100部
【0065】(実施例2)中間層の厚さを0.1μmに
した以外は実施例1と同様にして、テープ状の多層光学
的情報記録媒体を得た。
【0066】(実施例3)中間層の厚さを0.2μmに
した以外は実施例1と同様にして、テープ状の多層光学
的情報記録媒体を得た。
【0067】(比較例1)中間層を形成しない以外は、
実施例1と同様にして、テープ状の多層光学的情報記録
媒体を得た。
【0068】(比較例2)中間層の厚さを0.3μmに
した以外は実施例1と同様にして、テープ状の多層光学
的情報記録媒体を得た。
【0069】(比較例3)中間層の厚さを0.5μmに
した以外は実施例1と同様にして、テープ状の多層光学
的情報記録媒体を得た。
【0070】<テープ状光学的情報記録媒体の評価>以
上のようにして作成したテープ状の多層光学的情報記録
媒体について、キャリアレベルC(dBm)、ノイズレ
ベルN(dBm)、C/N比(dB)を評価した。評価
条件は下記の通りであった。
【0071】半導体レーザー:波長680nm レーザービーム径:1μm 線速度:毎秒5m 記録パワー:8mW 記録周波数:2.5MHz 記録デューティー:50% 再生パワー:0.6mW
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】本発明の多層光学的情報記録媒体は、波
長410nmの青色レーザーによって情報を記録または
再生することができ、また、赤外や赤色感応記録層と青
色感応記録層を有する多層構造をなし、記録容量の増大
化を図ることができるものである。例えば、青色感応記
録層、赤色感応記録層および赤外感応記録層を併有する
記録媒体の場合には、12cmのディスク状の記録媒体
では、青色感応記録層で2000MB、赤色感応記録層
で640MB、および赤外感応記録層で640MBの記
録容量を得ることができ、合計で3.3GBの記録容量
の光記録媒体を得ることができる。また、両面に青色感
応記録層、赤色感応記録層および赤外感応記録層を形成
し、さらに記録ピットを最小化すれば、10GBまでの
記録容量を得ることが可能と推定される。また、テープ
状の記録媒体としても、飛躍的な記録容量の増大化が期
待できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、光学的に情報の記録及び/
    又は再生が可能な光感応記録層を少なくとも2層有し、
    該光感応記録層の間に、厚さ0.05〜0.2μmの中
    間層を少なくとも1層有することを特徴とする多層光学
    的情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 同一波長の光に感応する光感応記録層を
    少なくとも2層有する請求項1に記載の多層光学的情報
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 異なる波長の光により感応する光感応記
    録層を少なくとも2層有する請求項1又は2に記載の多
    層光学的情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 厚さが0.1〜1μmの光感応記録層を
    少なくとも1つ有する請求項1〜3のいずれかに記載の
    多層光学的情報記録媒体。
JP10002515A 1998-01-08 1998-01-08 多層光学的情報記録媒体 Pending JPH11203729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10002515A JPH11203729A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 多層光学的情報記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10002515A JPH11203729A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 多層光学的情報記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11203729A true JPH11203729A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11531520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10002515A Pending JPH11203729A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 多層光学的情報記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11203729A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1262966A3 (en) * 1999-12-28 2003-12-03 Mitsui Chemicals, Inc. Optical recording medium and novel azaporphyrin compound
US7094457B2 (en) * 2002-12-31 2006-08-22 Industrial Technology Research Institute Compounds for recording media and high-density optical recording media thereof
WO2007083732A1 (ja) 2006-01-20 2007-07-26 Mitsui Chemicals, Inc. 光記録媒体およびアゾ金属キレート化合物
EP1930339A2 (en) 2001-10-22 2008-06-11 Mitsui Chemicals, Inc. Imide compound
AU2006201909B2 (en) * 2005-05-09 2008-12-04 Dell Products L.P. System and Method For Multi-Laser Optical Medium

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1262966A3 (en) * 1999-12-28 2003-12-03 Mitsui Chemicals, Inc. Optical recording medium and novel azaporphyrin compound
EP1930339A2 (en) 2001-10-22 2008-06-11 Mitsui Chemicals, Inc. Imide compound
US7094457B2 (en) * 2002-12-31 2006-08-22 Industrial Technology Research Institute Compounds for recording media and high-density optical recording media thereof
AU2006201909B2 (en) * 2005-05-09 2008-12-04 Dell Products L.P. System and Method For Multi-Laser Optical Medium
WO2007083732A1 (ja) 2006-01-20 2007-07-26 Mitsui Chemicals, Inc. 光記録媒体およびアゾ金属キレート化合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0676751B1 (en) Optical recording media
CA1246379A (en) Recording medium for optical data storage
EP0176601A1 (en) Optical recording medium
JP3026586B2 (ja) 光情報記録媒体
JPS6290291A (ja) 光記録媒体
JPH11203729A (ja) 多層光学的情報記録媒体
EP0307081B1 (en) Recording medium for optical data storage
JP2000132865A (ja) 情報記録媒体用保護層及び情報記録媒体
JPS61268487A (ja) 光記録媒体
JP2899008B2 (ja) 情報記録媒体
JPS6357288A (ja) 光記録媒体
JPS6357290A (ja) 光記録媒体
JP2671141B2 (ja) 情報記録媒体およびその製造方法
JP3059461B2 (ja) 情報記録媒体
JP2542262B2 (ja) 情報記録媒体
JPH10329419A (ja) テープ状光学的情報記録媒体
JPH023125A (ja) 情報記録媒体
JP2811360B2 (ja) 情報記録媒体
JPS63281240A (ja) 情報記録媒体およびその製造法
JP3184200B2 (ja) 情報記録媒体
JPH01190494A (ja) 情報記録媒体
JP3073720B2 (ja) 情報記録再生方法
JP3268264B2 (ja) スピンコート法および光記録媒体
JP4188904B2 (ja) 光情報記録媒体
JP3365623B2 (ja) 情報記録再生方法