JP3184200B2 - 情報記録媒体 - Google Patents
情報記録媒体Info
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Description
情報の記録(書き込み)を行なう光情報記録方法、およ
び情報記録媒体、特に高い反射率を有し耐光性の優れた
情報記録媒体に関するものである。
ムを用いる情報記録媒体が開発され、実用化されてい
る。この情報記録媒体は光ディスクと称され、ビデオ・
ディスク、オーディオ・ディスク、さらには大容量静止
画像ファイルおよび大容量コンピュータ用ディスク・メ
モリなどとして使用されている。
基本構造として、ガラス、合成樹脂などからなる円盤状
の基板と、この上に設けられたBi、Sn、In、Te等の金属
または半金属;またはシアニン系、金属錯体系、キノン
系等の色素からなる記録層とを有する。なお、記録層が
設けられる側の基板表面には通常、基板の平面性の改
善、記録層との接着力の向上あるいは光ディスクの感度
の向上などの点から、高分子物質からなる中間層が設け
られることが多い。
からの情報の再生(読み取り)は通常下記の方法により
行なわれる。
ることにより行なわれ、記録層の照射部分がその光を吸
収して局所的に温度上昇し、物理的あるいは化学的な変
化(たとえば、ピットの生成)が生じてその光学的特性
を変えることにより情報が記録される。情報の再生もま
た、レーザビームを光ディスクに照射することにより行
なわれ、記録層の光学的特性の変化に応じた反射光また
は透過光を検出することにより情報が再生される。
として上記のように金属類や色素等が知られている。色
素を用いた情報記録媒体は、金属等の記録材料に比べて
高感度であるなど記録媒体自体の特性において長所を有
する他に、記録層を塗布法により簡単に形成することが
できるという製造上の大きな利点を有している。しかし
ながら、色素からなる記録層は、一般に反射率が低い、
再生信号のC/Nが低い等の特性上の問題、および色素記
録層の照射により経時的に劣化し易く耐光性が劣るなど
の欠点を有している。
層を設けることが一般的に行なわれている。このような
例が、日経エレクトロニクス(107頁、1989年1月23日
発行)が記載されており、これによると上記記録媒体の
記録層に用いられている色素は不明であるが、その記録
方法が、色素記録層のレーザ光の吸収により色素が融解
され、これに伴なってプラスチック基板が加熱されて該
基板が記録層側に盛り上ってピットが形成されることに
よって行なわれるとの開示がなされている。この反射層
は金の蒸着膜である。
記録では(CD−DRAW)、定線速度1.2〜1.4m/秒という遅
い速度で上記信号の記録を行なう必要があり、その際記
録した信号を市販のCDプレーヤーで再生することが要求
されている。CDプレーヤーで再生するには光ディスクの
反射率が少なくとも70%以上あることが望ましい。しか
しながら、上記光ディスクにCDフォーマット信号を記録
しても、CDプレーヤーによっては再生が出来ないものが
あった。
射率が高い有機色素記録層を有する光情報記録媒体とし
て、インドール環又はベンゾインドール環を有するシア
ニン色素を含有する記録層が設けられた光情報記録媒体
が記録されている。
り、光の存在下で保存すると書き込みが不能になった
り、記録後の読み出しのS/Nが劣化するという問題点が
ある。
ール環又はベンゾインドール環を有するシアニン色素と
共に、一重項酸素クエンチャーを含む光情報記録媒体
が、特開昭59−55795号公報に記載されている。
体は、耐光性については改善されているものの、反射率
が低く充分満足できるものではない。
そしてその光情報記録方法に有利に使用することができ
る情報記録感度と反射率が高く、しかも耐光性の優れた
情報記録媒体を提供することを目的とする。
し、波長780nmでの虚部の絶対値が0.2以下である複素屈
折率を有するベンゾインドレニン骨格を持つシアニン系
色素と、該シアニン系色素の吸収極大波長よりも短波長
側の吸収極大波長を有するフタロシアニン系色素との混
合物を含む、レーザ光により情報の記録が可能な記録層
と金属反射層とがこの順に基板上に設けられたことを特
徴とする情報記録媒体にある。
おりである。
が1〜8の範囲にある置換基を有していても良いアルキ
ル基を表わし、X-は、陰イオンを表わし、そしてpは1
または2を表わす] で表わされるベンゾインドレニン骨格を有するシアニン
系色素であることを特徴とする上記情報記録媒体。
より20nm以上低いことを特徴とする上記情報記録媒体。
素B=20:80〜95:5の範囲にあることを特徴とする上記
情報記録媒体。
とする上記情報記録媒体。
テンレス鋼からなる群より選ばれる少なくとも一種であ
ることを特徴とする上記情報記録媒体。
とおりである。
ことを特徴とする上記光情報記録方法。
速度にて行なわれることを特徴とする光情報記録方法。
素層の吸収極大を言う。
記のような特定の吸収曲線及び複素屈折率を有する色素
Aと、色素Aの吸収極大波長よりも短波長側に吸収極大
波長を有するフタロシアニン系色素である色素Bとの混
合物を含む記録層が設けられた情報記録媒体である。
に特定された吸収特性及び吸収特性関係を有しているた
めに、本発明の情報記録媒体は、C/N、変調度等の記録
再生特性が殆ど低下することなく、反射率が大幅に向上
し、光の存在下においても反射率及びC/Nが低下するこ
となく耐光性の極めて優れた情報記録媒体である。
で、CDフォーマット信号を記録して市販のCDプレーヤー
にて再生が可能であるため、CD−DRAWとして有用であ
る。
定の吸収曲線及び複素屈折率を有する色素Aと、色素A
の吸収極大波長よりも短波長側に吸収極大波長を有する
フタロシアニン系色素である色素Bとの混合物を含む記
録層が設けられた基本構成を有する。
られている各種の材料から任意に選択することができ
る。基板材料としては、例えばガラス;ポリカーボネー
ト;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ
塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹
脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィンおよび
ポリエステルなどを挙げることができ、所望により併用
してもよい。なお、これらの材料はフィルム状としてま
たは剛性のある基板として使うことができる。上記材料
の中で、耐湿性、寸法安定性および価格などの点からポ
リカーボネートが好ましい。
善、接着力の向上および記録層の変質の防止の目的で、
下塗層が設けられてもよい。下塗層の材料としてはたと
えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタク
リル酸共重合体、スチレン・無水マレイナト共重合体、
ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミ
ド、スチレン・スルホナト共重合体、スチレン・ビニル
トルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニ
トロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニ
ル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物
質;およびシランカップリング剤などの有機物質を挙げ
ることができる。
は分散して塗布液を調製したのち、この塗布液をスピン
コート、ディップコート、エクストルージョンコートな
どの塗布法により基板表面に塗布することにより形成す
ることができる。下塗層の層厚は一般に0.005〜20μm
の範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
溝またはアドレス信号等の情報を表わす凹凸が形成され
ていることが好ましい。上記ポリカーボネートなどの樹
脂材料を使用する場合は、樹脂材料を射出成形あるいは
押出成形などにより直接基板にグルーブが設けられるこ
とが好ましい。
より行なってもよい。プレグルーブ層の材料としては、
アクリル酸のモノエステル、ジエステル、トリエステル
およびテトラエステルのうちの少なくとも一種のモノマ
ー(またはオリゴマー)と光重合開始剤との混合物を用
いることができる。
(スタンパー)上に上記のアクリル酸エステルおよび重
合開始剤からなる混合液を塗布し、さらにこの塗布液層
上に基板を載せたのち、基板または母型を介して紫外線
の照射により液層を硬化させて基板と液相とを固着させ
る。次いで、基板を母型から剥離することによりプレグ
ルーブ層の設けられた基板が設けられる。
にあり、好ましくは0.1〜50μmの範囲である。
能な色素を含む記録層が設けられる。本発明において
は、記録層の色素が特定の色素、即ち、前記色素Aと前
記色素Bとの混合物であることに特に特徴を有する。
を有し、波長780nmでの虚部の絶対値が0.2以下である複
素屈折率を有する色素である。従って、色素Aは780nm
よりもかなり短い波長、一般に710±30nmの波長域に吸
収極大を有する。780nmの波長は、情報記録媒体の記録
再生用に一般的に使用されているレーザ光の波長であ
り、色素Aの吸収極大波長は記録再生用に使用されるレ
ーザ光の波長よりも短波長側にずれている。
有するものであれば任意の色素を使用することができる
が、上記色素Aとして好ましい色素は、下記の一般式
(I)で表わされる構造を有するベンゾインドレニン骨
格を有するシアニン系色素である。
が1〜8の範囲にある置換基を有していても良いアルキ
ル基を表わし、X-は、陰イオンを表わし、そしてpは1
または2を表わす] 一般式(I)において、R1で表わされるアルキル基
は、炭素原子数が1〜8の範囲にある置換基を有してい
ても良いアルキル基として、メチル、エチル、n−プロ
ピル、n−ブチル、イソブチルおよび2−エチルヘキシ
ルなどの基を挙げることができ、好ましくは炭素原子数
が1〜6のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−
プロピル、n−ブチル、イソブチル)であり、その置換
されていてもよい置換基としては、弗素原子、アルコキ
シ基を挙げることができる。特に好ましくは置換基を有
しないアルキル基である。
子数1〜8の無置換のアルキル基(具体例、メチル、エ
チル、プロピル)が好ましく、特に好ましくはメチル基
またはエチル基である。
しては、 ハライドイオン(例えば、Cl-、Br-、I-)、スルホネ
ートイオン(例えば、CH3SO3 -、CF3SO3 -、CH3OSO3 -、 ナフタレン−1、5−ジスルホネートイオン)、Cl
O4 -、BF4 -、 金属錯体イオン(例えば、 並びにリン酸イオン(例えば、PF6 -、 を挙げることができる。
を有するシアニン色素は、色素の中でも反射率が高く、
且つ記録感度、C/N等の記録再生特性においても優れた
ものである。上記一般式(I)で表わされるベンゾイン
ドレニン骨格を有すシアニン色素は、一般に極大吸収波
長を710±30nmに有し、記録再生に用いられるレーザ光
の発振波長である780nm前後の波長帯域に吸収曲線の長
波長側端部(波長780nmでの複素屈折率は、この虚部の
絶対値が0.2以下であるものである)を有していて光吸
収が比較的小さく反射率が高いという特性を有する。
以下のI−1〜I−16を挙げることができる。
の吸収極大を有するフタロシアニン系色素である。色素
Bの吸収極大波長は、組み合わせる色素Aの吸収極大波
長よりも20nm以上短いことが高い反射率を得る上で好ま
しい。
Bの例としては、下記のような色素を挙げることができ
る。
ー15 C32H16N8Cu B−7)フタロシアニン、Zn錯体 C32H16N8Zn B−8)フタロシアニン、Ga錯体 C32H16N8Ga B−9)フタロシアニン、Pb錯体 C32H16N8Pb B−10)ヘキサデカヒドロフタロシアニン、 C32H34
N8 B−11)ヘキサデカヒドロフタロシアニン、Mg錯体
C32H32N8Mg B−12)ヘキサデカヒドロフタロシアニン、Ni錯体
C32H32N8Ni B−13)ヘキサデカヒドロフタロシアニン、Co錯体
C32H32N8Co B−14)ヘキサデカヒドロフタロシアニン、Cu錯体
C32H32N8Cu B−15)テトラフェニルフタロシアニン、C56H34N8 B−16)テトラフェニルフタロシアニン、Mn錯体 C
56H32N8Mn B−17)テトラフェニルフタロシアニン、Co錯体 C
56H32N8Co B−18)テトラフェニルフタロシアニン、Pd錯体 C
56H32N8Pd B−19)テトラフェニルフタロシアニン、Sn錯体 C
56H32N8Sn B−20)テトラフェニルフタロシアニン、Pb錯体 C
56H32N8Pb B−21)テトラキス−t−ブチルフタロシアニン、
C48H50N8 B−22)フタロシアニン、4,4′,4″,4−テトラスル
ホン酸、テトラナトリウム塩;CIアシッド・ブルー249
C32H18N8O12S4 また、色素Aと色素Bとの混合比は、良好な記録感度
を得る上で、重量比で20:80〜95:5の範囲にあることが
好ましく、さらに40:60〜90:10の範囲にあることが好ま
しい。色素Aの割合が上記範囲よりも大きいと、情報記
録媒体の反射率が向上せず、耐光性が低下する。一方、
色素Bの割合が上記範囲よりも大きいと、情報記録媒体
の感度が低下し、変調度が低下する。
素クエンチャーとして知られている種々の色素を併用し
てもよい。
などを溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いでこの塗布
液を基板表面に塗布して塗膜を形成したのち乾燥するこ
とにより行なうことができる。
エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテートなどのエス
テル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチル
イソブチルケトンなどのケトン;ジクロルメタン、1,2
−ジクロルエタン、クロロホルムなどの塩素化炭化水
素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;シクロヘキサ
ンなどの炭化水素;テトラヒドロフラン、エチルエーテ
ル、ジオキサンなどのエーテル;エタノール、n−プロ
パノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどのア
ルコール;2,2,3,3−テトラフロロプロパノールなどのフ
ッ素系溶剤などを挙げることができる。
滑剤など各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
ラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴ
ムなどの天然有機高分子物質;およびポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭
化水素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系
樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル
等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコール、塩素化ポリ
エチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導
体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹
脂の初期縮合物などの合成有機高分子物質を挙げること
ができる。
に対する色素の比率は一般に0.01〜99%(重量比)の範
囲にあり、好ましくは1.0〜95%(重量比)の範囲にあ
る。このようにして調製される塗布液の濃度は一般に0.
01〜10%(重量比)の範囲にあり、好ましくは0.1〜5
%(重量比)の範囲にある。
200〜3000Åの範囲にあり、好ましくは500〜2500Åの範
囲にある。また、記録層は基板の片面のみならず両面に
設けられていてもよい。
ィップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクタ
ーロール法、スクリーン印刷法などを挙げることができ
る。
に、情報の再生時におけるC/Nの向上および反射率の向
上の目的で、反射層を設けたものであってもよい。
反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、
Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、F
e、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、C
d、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金
属および半金属おるいはステンレス鋼を挙げることがで
きる。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、C
u、Ag、Au、Alおよびステンレス鋼である。これらの物
質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せ
でまたは合金として用いてもよい。反射層は、たとえば
上記光反射性物質を蒸着、スパッタリングまたはイオン
プレーティングすることにより記録層の上に形成するこ
とができる。
学的に保護する目的で保護層が設けられてもよい。この
保護層は、基板の記録層が設けられていない側にも耐傷
性、耐湿性を高める目的で設けられてもよい。
gF2、SnO2、Si3N4等の無機物質;熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物質を挙げることができ
る。
たフィルムを接着層を介して記録層(または銀塩層ある
いは反射層)上および/または基板上にラミネートする
ことにより形成することができる。あるいは真空蒸着、
スパッタリング、塗布等の方法により設けられてもよ
い。また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、こ
れらを適当な溶剤に溶解して塗布液を調製したのち、こ
の塗布液を塗布し、感想することによっても形成するこ
とができる。UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしく
は適当な溶剤に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布
液を塗布し、UV光を照射して硬化させることによっても
形成することができる。これらの塗布液中には、更に帯
電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的
に応じて添加してもよい。
る単板であってもよいが、あるいは更に上記構成を有す
る二枚の基板を記録層が内側となるように向い合わせ、
接着剤等を用いて接合することにより、貼合せタイプの
記録媒体を製造することもできる。あるいはまた、二枚
の円盤状基板のうちの少なくとも一方に上記構成を有す
る基板を用いて、、リング状内側スペーサとリング状外
側スペーサとを介して接合することにより、エアーサン
ドイッチタイプの記録媒体を製造することもできる。
方法は、例えば次のように行なわれる。
合は1.2〜1.4m/秒)または定角速度にて回転させなが
ら、基板側から半導体レーザ光などの780nmの記録用の
光を照射する。この光の照射により、本発明では記録層
と反射層との界面に空洞を形成(空洞の形成は、記録層
または反射層の変形、あるいは両層の変形を伴なって形
成される)されるか、基板が肉盛り変形する、あるいは
記録層に変色、会合状態の変化等により屈折率が変化す
ることにより情報が記録されると考えられる。
で回転させながら半導体レーザ光を基板側から照射し
て、その反射光を検出することにより行なうことができ
る。
の各例は本発明を制限するものではない。
シアニン色素1.0gと、色素Bとしてオレオゾールフォー
ストブルーEL(住友化学工業(株)製のフタロシアニン
系色素)1.0gとを、エチルセロソルブ、酢酸ブチル、イ
ソプロピルアルコール及びトルエンの混合溶媒(各成分
は等重量比)100ccに溶解して記録層塗布液を調製し
た。
メタクリレート基板(外径:120mm、内径15mm、厚さ:1.2
mm、トラックピッチ:1.6μm、グルーブの幅:0.5μm、
グルーブの深さ:900Å)上に、記録層塗布液をスピンコ
ート法により回転数1000rpmの速度で塗布した後30秒間
感想して層厚が1300Åの記録層を形成した。
1300Åの反射層を形成した。
報記録媒体を製造した。
インドレニン系シアニン色素を変えた他は、実施例1に
おけると同様にして情報記録媒体を製造した。
0gを使用し、色素Bを使用しなかった他は、実施例1に
おけると同様にして情報記録媒体を製造した。
2,2,3,3−テトラフロロプロパノールに溶解して塗布液
を調製し、これをガラス板に塗布した約1300Åの層厚の
色素層を形成し、吸収極大波長を求めた。その結果は以
下の通りであった。
例1に於る混合溶媒の溶液にして塗布) [情報記録媒体の評価] 1)反射率 得られた情報記録媒体について分光光度計((株)日
立製作所製)を用いて、基板側より780nmの波長の光を
照射して未記録部の反射率を測定した。
レーザー光を使用して、定線速度1.3m/秒、記録パワー
7.0mWにて、変調周波数720kHz(デューティー33%)の
信号を記録した。そして記録された信号を0.5mWの再生
パワーにて再生し、再生時のC/Nを、スペクトルアナラ
イザー(TR4135:アドバンテスト社製)を用いて測定し
た。
24時間照射した後、上記のようにして反射率を測定し、
情報記録済の情報記録媒体に、キセノンランプ光を24時
間照射した後、上記のようにしてC/Nを測定した。
は、耐光性試験の前に極めて高い反射率と高いC/Nを有
しており、耐光性試験の後でも高い反射率と高いC/Nと
を維持しており、耐光性が優れているのに対して、比較
例の情報記録媒体は、耐光性試験の前ではC/Nは高いも
のの反射率が低く、耐光性試験の後ではC/Nが著しく低
下しており、耐光性が劣るものである。比較例の情報記
録媒体の耐光性試験の後で反射率が高くなっているの
は、記録層の色素が退色したために反射層の影響が大き
くなったためである。
Claims (1)
- 【請求項1】波長780nmに吸収曲線の長波長側端部を有
し、波長780nmでの虚部の絶対値が0.2以下である複素屈
折率を有する下記式(I)で表わされるベンゾインドレ
ニン骨格を持つシアニン系色素と、該シアニン系色素の
吸収極大波長よりも短波長側の吸収極大波長を有するフ
タロシアニン系色素との混合物を含む、レーザ光により
情報の記録が可能な記録層と金属反射層とがこの順に基
板上に設けられたことを特徴とする情報記録媒体: [但し、R1、R2およびR3はそれぞれ独立に炭素原子数が
1〜8の範囲にある、置換基を有していてもよいアルキ
ル基を表わし、X-は、陰イオンを表わし、そしてpは1
または2を表わす]。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08093890A JP3184200B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08093890A JP3184200B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 情報記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03281288A JPH03281288A (ja) | 1991-12-11 |
JP3184200B2 true JP3184200B2 (ja) | 2001-07-09 |
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ID=13732412
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08093890A Expired - Lifetime JP3184200B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 情報記録媒体 |
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-
1990
- 1990-03-30 JP JP08093890A patent/JP3184200B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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