JPH11202740A - 屈折率分布形成材料及びホログラフィ乾板 - Google Patents

屈折率分布形成材料及びホログラフィ乾板

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JPH11202740A
JPH11202740A JP877198A JP877198A JPH11202740A JP H11202740 A JPH11202740 A JP H11202740A JP 877198 A JP877198 A JP 877198A JP 877198 A JP877198 A JP 877198A JP H11202740 A JPH11202740 A JP H11202740A
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JP
Japan
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refractive index
index distribution
vinyl
forming material
distribution forming
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JP877198A
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Takeshi Ishizuka
剛 石塚
Tomoko Miyashita
智子 宮下
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折効率が高く、しかも透明性の高い屈折率
分布形成材料及びホログラフィ乾板を提供する。また、
耐熱性の高い屈折率分布材料及びホログラフィ乾板を提
供する。 【解決手段】 ポリスチレン換算重量平均分子量の極大
値が1×105〜1×106の範囲内にある高分子量共重
合体より成るビニル/アクリル系共重合体と、ポリスチ
レン換算重量平均分子量の極大値が8×103〜4×1
4の範囲内にある低分子量共重合体より成るビニル/
アクリル系共重合体とを有するバインダポリマと、芳香
族環若しくはハロゲンを有するビニル/アクリル系単量
体、及び/又は多官能基を有するビニル/アクリル系単
量体を有する光重合性モノマと、光照射により光重合性
モノマを重合する光重合開始剤とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屈折率分布形成材
料及びホログラフィ乾板に係り、特に回折効率が高く、
しかも透明性も高い反射型ホログラムを製造するのに好
適な屈折率分布形成材料及びホログラフィ乾板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】屈折率分布形成材料は、ホログラフィ乾
板の感光膜に用いられる材料であって、レーザ光等を照
射すると反応を起こし、その反応に応じて光の屈折率が
変化することを特徴とするものである。従来の屈折率分
布形成材料としては、以下のようなものが提案されてい
る。
【0003】例えば、特開平2−3081号公報におい
ては、溶剤可溶性の熱可塑性重合体結合剤と、液体エチ
レン系不飽和単量体と、光重合開始剤とからなる屈折率
分布形成材料が提案されている。また、特開平3−50
588号公報には、溶剤可溶性のフッ素含有ポリマ性バ
インダと、液体のエチレン性不飽和モノマと、光重合開
始剤とからなる屈折率分布形成材料が提案されている。
【0004】また、特開平2−3082号公報、特開平
3−55587号公報には、ポリビニルアセテートと、
エチレン性不飽和モノマと、光重合開始剤とからなる屈
折率分布形成材料が提案されている。また、特開平7−
157506号公報には、フルオロモノマと、ビニルア
セテートと、ビニルアルコールと、クロロフルオロモノ
マの共重合体と、モノマと、光重合開始剤とからなる屈
折率分布形成材料が提案されている。
【0005】また、特開平6−12009号公報には、
メタクリル酸メチルの重合体又は共重合体と、高屈折率
を有するモノマ又はオリゴマと、光重合開始剤と、色素
とからなる屈折率分布形成材料が提案されている。提案
されている上記の屈折率分布形成材料は、いずれも溶剤
による現像処理を必要としないタイプの屈折率分布形成
材料であって、バインダポリマと、バインダポリマに対
して屈折率が異なる光重合性モノマと、光重合開始剤と
を有することに主な共通点があるものである。
【0006】上記のような屈折率分布形成材料を感光膜
に用いたホログラフィ乾板では、次のようなメカニズム
によりホログラムが製造される。即ち、ホログラフィ乾
板の感光膜に干渉露光を行うと、干渉露光によって生じ
る光強度分布により屈折率分布形成材料の光重合性モノ
マの重合反応が選択的に進行し、光強度分布に対応して
光重合性モノマの重合物とバインダポリマとの組成分布
が形成される。光重合性モノマの屈折率とバインダポリ
マの屈折率とは互いに異なっているため、干渉露光によ
って生じる光強度分布に応じて感光膜における光の屈折
率が分布するので、これにより反射型ホログラムが製造
される。
【0007】従って、大きい屈折率変調を得るために
は、屈折率が互いに大きく異なるバインダポリマと光重
合性モノマとを用いることが有効と考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−50588号公報に記載の屈折率分布形成材料につ
いては、バインダとしてフッ素モノマを含有する共重合
体が用いられているので透明性が低く、材料費が高く、
また光重合性モノマとの相溶性が低い等の課題があっ
た。
【0009】また、特開平2−3082号公報、特開平
3−55587号公報に記載の屈折率分布形成材料につ
いては、バインダポリマとしてポリビニルアセテートが
用いられているので、高い回折効率の反射型ホログラム
を製造することができるが、ポリビニルアセテートは耐
熱性が低いという課題があった。また、特開平6−12
009号公報に記載の屈折率分布形成材料については、
ポリメチルメタクリレートが用いられているので、ポリ
ビニルアセテートを使用した場合に比較して得られる回
折効率が低いという問題があった。
【0010】本発明の目的は、回折効率が高く、しかも
透明性の高い屈折率分布形成材料及びホログラフィ乾板
を提供することにある。また、本発明の他の目的は、耐
熱性の高い屈折率分布材料及びホログラフィ乾板を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来、バインダポリマと
光重合性モノマとを有する屈折率分布形成材料を用いて
ホログラフィ乾板の感光膜を成膜した場合、バインダポ
リマの組成成分によって異なるホログラム特性が得られ
ることが判明している。即ち、バインダポリマとしてポ
リメチルメタクリレート等の低分子量共重合体を用い、
光重合性モノマとしてビニルカルバゾールとトリメチル
プロパンとの混合物を用いた場合、干渉露光において光
重合性モノマの重合反応がスムーズに進行し、高回折効
率の反射型ホログラムを作製することができるが、その
後、未反応の光重合性モノマを硬化するために加熱を行
うと、反射型ホログラムの屈折率分布が維持できず、消
失してしまう。
【0012】一方、バインダポリマとして高分子量共重
合体を用い、光重合性モノマとして上記と同様のものを
用いると、干渉露光において光重合性モノマの移動が妨
げられてしまい、高い回折効率を得ることができない。
本発明は上記の事実に鑑みて為されたものであって、バ
インダポリマの組成成分として低分子量共重合体と高分
子量共重合体とを用いることに主な特徴がある。これに
より、干渉露光における光重合性モノマのスムーズな移
動が可能となり、その後の加熱硬化においても形成した
屈折率分布を維持することが可能となる。
【0013】また本発明では、更に、バインダポリマの
低分子量共重合体の組成成分として、エポキシ基を側鎖
に有するビニル/アクリル系単量体、又は水酸基を側鎖
に有するビニル/アクリル系単量体が用いられる。この
場合、これらのビニル/アクリル系単量体と反応して硬
化する添加剤を添加することができる。これにより、バ
インダポリマが熱硬化型となるので、干渉露光後に未反
応の光重合性モノマを硬化するために加熱又は光照射を
行うと、バインダポリマが架橋構造化し、耐熱性を更に
向上することが可能となる。
【0014】また、本発明では、バインダポリマの組成
成分としてフッ素モノマが用いられていないため、高い
透明性を得ることができる。また、更に、屈折率分布形
成材料にビニル/アクリル系単量体を熱で重合する熱重
合開始剤を添加してもよい。熱重合開始剤としては、ア
ゾビスイソブチロニトリル(AIBN、AzobisIsoButyroNit
rile)等のアゾ化合物や有機過酸化物等がある。
【0015】なお、バインダポリマの高分子量共重合体
又は低分子量共重合体については、下記のような分子量
分布に設定することが望ましい。即ち、低分子量共重合
体については、ポリスチレン換算重量平均分子量の極大
値が8×103〜4×104の範囲内であることが望まし
く、高分子量共重合体については、ポリスチレン換算重
量平均分子量の極大値が1×105〜1×106の範囲内
にあることが望ましい。なお、これらのポリスチレン換
算重量平均分子量の分布は、ゲルパーミエションクロマ
トグラフィ(GPC、Gel Permeation Chromato graph
y、ゲル透過クロマトグラフィ)法等により測定するこ
とができる。
【0016】即ち、本発明の上記目的は、ポリスチレン
換算重量平均分子量の極大値が1×105〜1×106
範囲内にある高分子量共重合体より成るビニル/アクリ
ル系共重合体と、ポリスチレン換算重量平均分子量の極
大値が8×103〜4×104の範囲内にある低分子量共
重合体より成るビニル/アクリル系共重合体とを有する
バインダポリマと、芳香族環若しくはハロゲンを有する
ビニル/アクリル系単量体、及び/又は多官能基を有す
るビニル/アクリル系単量体を有する光重合性モノマ
と、光照射により前記光重合性モノマを重合する光重合
開始剤とを有することを特徴とする屈折率分布形成材料
により達成される。これにより、バインダポリマの組成
成分として低分子量共重合体と高分子量共重合体とが用
いられていることにより、干渉露光において光重合性モ
ノマのスムーズな移動が可能となり、その後の加熱等に
よる硬化においても形成した屈折率分布を維持すること
が可能となる。
【0017】また、上記の屈折率分布形成材料におい
て、前記低分子量共重合体より成るビニル/アクリル系
共重合体は、エポキシ基を有するビニル/アクリル系単
量体を含んでもよい。また、上記の屈折率分布形成材料
において、前記エポキシ基を有するビニル/アクリル系
単量体は、アリルグリシジルエーテル、又はメタクリル
酸グリシジル等がある。
【0018】また、上記の屈折率分布形成材料におい
て、前記エポキシ基を有するビニル/アクリル系単量体
の前記エポキシ基と反応して前記バインダポリマを架橋
するエポキシ硬化剤を含んでもよい。これにより、バイ
ンダポリマが熱硬化型となるので、干渉露光後に未反応
の光重合性モノマを硬化するために加熱又は光照射を行
うと、バインダポリマが架橋構造化し、耐熱性を向上す
ることが可能となる。
【0019】また、上記の屈折率分布形成材料におい
て、前記低分子量共重合体より成るビニル/アクリル系
共重合体は、水酸基を有するビニル/アクリル系単量体
を含んでもよい。また、上記の屈折率分布形成材料にお
いて、前記水酸基を有するビニル/アクリル系単量体
は、2−ヒドロキシメタクリル酸エチル、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、又は2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート等がある。
【0020】また、上記の屈折率分布形成材料におい
て、前記水酸基を有するビニル/アクリル系単量体の前
記水酸基と反応して前記バインダポリマを架橋する硬化
剤を含んでもよい。これにより、バインダポリマが熱硬
化型となるので、干渉露光後に未反応の光重合性モノマ
を硬化するために加熱又は光照射を行うと、バインダポ
リマが架橋構造化し、耐熱性を向上することが可能とな
る。
【0021】また、上記の屈折率分布形成材料におい
て、前記芳香族環を有するビニル/アクリル系単量体
は、ビニルカルバゾール、アリルカルバゾール、メタク
リロイルオキシエチルカルバゾール、アクリロイルエチ
ルオキシカルバゾール、ファノキシエチルアクリレー
ト、若しくはジフェン酸エステルアクリレート、又はこ
れらの混合物であることが望ましい。
【0022】また、上記の屈折率分布形成材料におい
て、前記ハロゲンを有するビニル/アクリル系単量体
は、トリブロモフェニルアクリレート、若しくはペンタ
ブロモフェニルアクリレート、又はこれらの混合物であ
ることが望ましい。また、上記の屈折率分布形成材料に
おいて、前記多官能基を有するビニル/アクリル系単量
体は、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ビス
フェノールAジアクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、若しくはペンタエリスリトールテト
ラアクリレート、又はこれらの混合物であることが望ま
しい。
【0023】また、上記の屈折率分布形成材料におい
て、前記光重合性モノマを熱により重合する熱重合開始
剤を有することが望ましい。また、上記目的は、基板
と、前記基板上に形成され、上記の屈折率分布形成材料
より成る感光膜とを有することを特徴とするホログラフ
ィ乾板により達成される。これにより、バインダポリマ
の組成成分として低分子量共重合体と高分子量共重合体
とが用いられているため、干渉露光において光重合性モ
ノマのスムーズな移動が可能となり、その後の加熱等に
よる硬化においても形成した屈折率分布を維持すること
が可能となる。
【0024】また、上記目的は、基板上に、上記の屈折
率分布形成材料を用いた感光膜を形成し、ホログラフィ
乾板を作製するホログラフィ乾板作製工程と、前記ホロ
グラフィ乾板の前記感光膜を露光する露光工程と、前記
ホログラフィ乾板の前記感光膜を硬化する感光膜硬化工
程とを有することを特徴とするホログラムの製造方法に
より達成される。これにより、バインダポリマの組成成
分として低分子量共重合体と高分子量共重合体とが用い
られているため、干渉露光において光重合性モノマのス
ムーズな移動が可能となり、その後の加熱等による硬化
においても形成した屈折率分布を維持することが可能と
なる。
【0025】また、上記のホログラムの製造方法におい
て、前記感光膜硬化工程では、前記ホログラフィ乾板を
60℃以上で加熱することにより前記感光膜を硬化する
ことが望ましい。また、上記のホログラムの製造方法に
おいて、前記感光膜硬化工程では、前記ホログラフィ乾
板に光を照射することにより前記感光膜を硬化すること
が望ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による屈折率
分布形成材料について説明する。本実施形態による屈折
率分布形成材料は、バインダポリマ、光重合性モノマ、
及び光重合開始剤を主な組成成分とするものであって、
バインダポリマの組成成分として低分子量共重合体と高
分子量共重合体とが用いられていることに主な特徴があ
る。以下、これらの組成成分について詳述する。
【0027】(バインダポリマ)バインダポリマは、低
分子量のビニル/アクリル系共重合体である低分子量共
重合体と、高分子量のビニル/アクリル系共重合体であ
る高分子量共重合体とを有しており、光の屈折率が低い
ものが用いられる。高分子量共重合体としては、ポリス
チレン換算重量平均分子量の極大値が1×105〜1×
106の範囲内にあることが望ましく、例えば、アクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、ビニルアセテート、又はビニルブチ
レート等を用いることができる。その中でも、特に、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、又はアクリル
酸n−ブチルが好ましく用いられる。
【0028】また、低分子量共重合体は、ポリスチレン
換算重量平均分子量の極大値が8×103〜4×104
範囲内であることが望ましい。また、上記の高分子量共
重合体に用いられる単量体を組成成分とする共重合体
に、脂環構造を有する単量体を加えることにより構成す
ることもでき、脂環構造を有する単量体としては、例え
ば、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニ
ルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、テト
ラヒドロフルフリルメタクリレート、又はイソボルニル
メタクリレート等を用いることができる。低分子量共重
合体の組成割合については、上記の高分子量共重合体に
用いられる単量体を組成成分とする共重合体を100重
量部とした場合に、脂環構造を有する単量体を5〜20
重量部とすることが望ましい。
【0029】また、低分子共重合体の分子量を調節する
ために、側鎖に長鎖を有する単量体を用いてもよい。側
鎖に長鎖を有する単量体としては、例えば、アクリル酸
n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸ステアリル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリ
ル酸ドデシル、又はメタクリル酸ステアリル等を用いる
ことができる。組成割合については、低分子量共重合体
を100重量部とした場合に、側鎖に長鎖を有する単量
体を5〜20重量部とすることが適当である。
【0030】また、低分子量共重合体の組成成分とし
て、エポキシ基を有するビニル/アクリル系単量体を用
いてもよい。エポキシ基を有するビニル/アクリル系単
量体としては、例えば、アリルグリシジルエーテル、又
はメタクリル酸グリシジル等を用いることができる。な
お、この場合は、エポキシ基と反応して硬化するエポキ
シ硬化剤を添加することができる。エポキシ硬化剤とし
ては、例えば、ジアミン化合物、メルカプタン化合物、
シラノール化合物、又はイミダゾール化合物等を用いる
ことができる。これにより、バインダポリマが熱硬化型
となるので、光重合性モノマの硬化時にバインダポリマ
が架橋構造化し、耐熱性を向上することができる。
【0031】また、低分子量共重合体の組成成分とし
て、水酸基を有するビニル/アクリル系単量体を用いて
もよい。水酸基を有するビニル/アクリル系単量体とし
ては、例えば、2−ヒドロキシメタクリル酸エチル、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、又は2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート等を用いることができる。な
お、この場合は、水酸基と反応してビニル/アクリル系
共重合体を架橋構造とする添加剤を加えることできる。
添加剤としては、例えば、ポリイソシアネート系化合
物、又はメラミン化合物等を用いることができ、ポリイ
ソシアネート系化合物としては、例えば、コロネートE
H(日本ポリウレタン)、デュラネートTHA−100
(旭化成)、又はタケネートD−170N(武田薬品)
等を用いることができる。また、メラミン化合物として
は、例えば、ニカラックNW−30(三和ケミカル)、
又はニカラックMX−40(三和ケミカル)等を用いる
ことができる。
【0032】このように、バインダポリマの低分子量共
重合体の組成成分として脂環構造を有する単量体、エポ
キシ基を有する単量体、又は水酸基を有する単量体を用
いることにより、干渉露光による屈折率分布形成後に未
反応の光重合性モノマについて熱又は光により重合反応
を起こさせる際に、低分子量共重合体のビニル/アクリ
ル系共重合体が移動してしまうのを防止することがで
き、また干渉露光により形成した屈折率分布が変化して
しまうのを抑制することができる。
【0033】(光重合性モノマ)光重合性モノマには、
光の屈折率が高いものが用いられる。光重合性モノマと
しては、例えば、ビニルカルバゾール、アリルカルバゾ
ール、メタクリロイルオキシエチルカルバゾール、アク
リロイルエチルオキシカルバゾール、ファノキシエチル
アクリレート、ジフェン酸エステルアクリレート等の芳
香族環を有するビニル/アクリル系単量体、又はこれら
の化合物の混合物から選択される単量体を用いることが
できる。
【0034】また、光重合性モノマには、トリブロモフ
ェニルアクリレート、ペンタブロモフェニルアクリレー
ト等のハロゲンを有するビニル/アクリル系単量体、又
はこれら化合物の混合物から選択される単量体を用いる
ことができる。また、光重合性モノマには、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレート、ビスフェノールAジア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等の多官
能アクリレート、又はこれらの多官能アクリレートに対
応するメタクリレート類を用いてもよい。
【0035】(光重合開始剤)光重合開始剤について
は、干渉露光に用いるレーザ光の波長に応じて適切な光
重合開始剤を選択することが望ましく、更には、増感剤
を添加することが望ましい。光重合開始剤としては、例
えば、ピレン−シクロペンタジエニル−鉄−ヘキサフル
オロアンチモン酸塩、ピレン−シクロペンタジエニル−
鉄−ヘキサフルオロリン酸塩、メチルエチルベンゼン−
シクロペンタジエニル−鉄−ヘキサフルオロアンチモン
酸塩、又はメチルエチルベンゼン−シクロペンタジエニ
ル−鉄−ヘキサフルオロリン酸塩等の鉄−アーレン錯体
等を用いることができる。
【0036】そして、このような光重合開始剤を用いた
場合には、増感剤として、4−(ジシアノメチレン)−
2−メチル−6−(p−ジメチルアミノスチリル)−4
H−ピラン、アクリジンオレンジ、3,3’−カルボニ
ルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、2,5−ビス
−(4−ジエチルアミノベンジリデン)シクロヘンタノ
ン、2,6−ビス−(4−ジメチルアミノベンジリデ
ン)シクロヘキサノン等を用いることができる。
【0037】また、光重合開始剤として、例えば、3,
3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、過酸化ベンゾイル、ジ(t−ブ
チルパーオキシ)フタレート、ジ(t−ブチルパーオキ
シ)テレフタレート、ジ(t−ブチルパーオキシ)イソ
フタレート等の有機過酸化物を用いてもよい。そして、
このような光重合開始剤を用いた場合には、増感剤とし
て、4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(p
−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン、3,3’
−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、
2,5−ビス−(4−ジエチルアミノベンジリデン)シ
クロペンタノン、2,6−ビス−(4−ジメチルアミノ
ベンジリデン)シクロヘキサノン等を用いることができ
る。
【0038】また、光重合開始剤として、例えば、ベン
ゾイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾー
ル、2−(o−クロロフェニル)−4、5−ジフェニル
イミダゾリル2量体、5−ビス−(m−メトキシフェニ
ル)イミダゾリル2量体、2−(o−メトキシフェニ
ル)−4、5−ジフェニルイミダゾリル2量体等のイミ
ダゾール類を用いることができ、また、2−メルカプト
ベンゾチアゾール、5−クロロ−2−メルカプトベンゾ
チアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、p−
アミノベンゾフェノン、p−ジエチルアミノベンゾフェ
ノン、p,p’−ビス(エチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、p,p’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、1H−1,2,4−トリアゾール−3−チオール、
4−メチル−4H−1、2,4−トリアゾール−3−チ
オール等の化合物から選ばれた組み合わせの混合物を用
いることができる。
【0039】そして、このような光重合開始剤を用いた
場合には、増感剤として、3,3’−カルボニルビス
(7−ジエチルアミノクマリン)、2,6−ビス−(4
−ジメチルアミノベンジリデン)シクロヘキサノン、
2,5−ビス−(4−ジエチルアミノベンジリデン)シ
クロペンタノン等を用いることができる。この他、光重
合開始剤としては、NIKKEI NEW MATERIALS、1990年4月1
6日号、p.43-49や、材料技術、Vol.2 [10](1984)p.1-17
や、0 plus E、No.133、(1990)、p.105-116や、フォト
ポリマー懇話会編「フォトポリマハンドブック」初版、
(1989)、工業調査会、p.442-457等に記載されている種
々の材料を用いることができる。
【0040】(反射型ホログラムの製造方法)次に、上
記のような原材料より成る屈折率分布形成材料を用いた
本発明の一実施形態による反射型ホログラムの製造方法
を、図1及び図2を用いて説明する。図1は、露光光学
系の配置を示す図である。図2は、反射型ホログラムの
光の透過率特性を示す図である。
【0041】まず、上記に示したような原材料より成る
屈折率分布形成材料を、例えば、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、酢酸メチル、酢酸エチル、メタノール、又
はトルエン等の溶媒に溶解し、感光液を作製する。次
に、例えば、スピンコータ、ドクターブレード、又はス
ロットコータ等を用いて、ガラス基板上に感光液を塗布
する。
【0042】次に、感光液の溶媒を除去することにより
感光膜を形成し、ホログラフィ乾板を完成する。なお、
溶媒を除去する際には、60℃程度に加熱してもよい。
また、溶媒乾燥時には、低湿度雰囲気であることが望ま
しい。次に、このホログラフィ乾板の感光膜に、図1に
示すような露光光学系配置により反射型干渉露光を行
い、これにより反射型ホログラムを製造する。即ち、レ
ーザ10からレーザ光12を出力し、ハーフミラー14
により反射光12aと透過光12bとに分離し、この反
射光12aをミラー16a、エントランスレンズ18a
を介してホログラフィ乾板20の感光膜22が形成され
ていない方の面に入射角θ1で露光すると共に、透過光
12bをミラー16b、エントランスレンズ18bを介
してホログラフィ乾板20の感光膜22が形成された面
に入射角θ 2で露光することにより、反射型感光露光を
行う。このようにして反射型干渉露光を行うと、干渉露
光によって生じる光強度分布により感光膜22の光重合
性モノマの重合が選択的に進行し、光重合性モノマの重
合物とバインダポリマの組成分布が形成され、これによ
り溶剤による現像を行うことなく反射型ホログラムが製
造されることとなる。なお、レーザ10としては、例え
ば、アルゴンレーザ、又はHe−Neレーザ等を用いる
ことができる。
【0043】次に、オーブンを用いてホログラフィ乾板
20を加熱する。加熱条件としては、加熱温度は60〜
90℃、加熱時間は30分から2時間程度が望ましい。
これにより、干渉露光において未反応であった光重合モ
ノマが重合し、感光膜22が硬化し、反射型ホログラム
が完成する。このようにして製造した反射型ホログラム
の特性を評価する手法としては、例えば図2に示す透過
率特性の測定が行われる。透過率特性は、反射型ホログ
ラムに光を照射して、透過する光を検出器により検出す
ることにより得られる。
【0044】図2は反射型ホログラムの光の透過率特性
の一例を示したものであるが、図2の場合では、光の波
長が短くなるにつれて透過率が低くなっている。光の透
過率が低いと鮮明な画像が得られないため、光の透過率
はできるだけ高いことが望ましい。そして、反射型ホロ
グラムの光の透過率特性を比較するにあっては、例えば
波長400nmにおける透過率を基準とすることができ
る。
【0045】また、図2に示す透過率特性のグラフから
は反射型ホログラムの回折効率が求められる。即ち、図
2に示す光の透過率特性において、急激に透過率が低く
なっている領域は、光の回折に起因するものである。本
来、光の回折が起こらなければ光の透過率は点線に示す
ような特性になると考えられるため、a1は光の回折に
より減少した分であるとみなすことができる。これによ
り、回折効率はa1/(a1+a2)の式により求めるこ
とができる。なお、この回折効率が高いほど、反射型ホ
ログラムのコントラストが高くなるので、回折効率はで
きるだけ高い方が望ましい。
【0046】また、図2に示す透過率特性のグラフから
は回折波長半値幅b、即ち、a1の中点(回折効率の1
/2値)を得ることのできる波長幅が求められる。
【0047】
【実施例】[実施例1]メタクリル酸メチル50重量部
とメタクリル酸エチル50重量部とを重合して得られ
た、ポリスチレン換算重量平均分子量の極大値が20万
である高分子量共重合体25重量部と、メタクリル酸メ
チル50重量部、メタクリル酸エチル40重量部、及び
メタクリル酸イソブチル10重量部を重合して得られ
た、ポリスチレン換算重量平均分子量の極大値が1万で
ある低分子量共重合体25重量部と、N−ビニルカルバ
ゾール15重量部と、トリメチロールプロパントリアク
リレート20重量部と、ファノキシエチルアクリレート
10重量部と、N−(β−メタクリロイルオキシエチ
ル)カルバゾール5重量部と、3,3,4,4−テトラ
−(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン
4重量部と、3,3−カルボニルビス(7−ジエチルア
ミキクマリン)0.5重量部を、ジオキサン/テトラヒ
ドロフランの混合液に溶解し感光液を作製した。
【0048】そして、70×70×2mmのガラス基板
上に、ドクターブレードを用いて感光液を塗布し、溶媒
を揮発させることにより膜厚30μmの感光膜を形成し
た。次に、図1のような露光光学系配置により、反射型
干渉露光を行い、反射型ホログラムを製造した。入射角
θ1は45度、入射角θ2は45度とし、レーザは488
nmの光を出力するアルゴンレーザを用いた。露光量は
約200mJ/cm 2とした。このとき、ホログラム特
性を測定したところ、回折効率は70%、回折波長幅は
9nmであった。
【0049】次に、オーブンを用いて反射型ホログラム
を加熱した。加熱条件は、90℃で1時間、次いで12
0℃で1時間とした。そして、再度ホログラム特性を測
定したところ、回折効率は75%、回折波長幅は15n
mであった。また、波長400nmにおける透過率は8
0%であった。 [比較例1]バインダポリマとして、ポリスチレン換算
重量平均分子量の極大値が100万であるポリメチルメ
タクリレート、即ち高分子量共重合体を用い、他は実施
例1と同様の組成で感光液を作製した。
【0050】そして実施例1と同様にしてホログラフィ
乾板を作製し、反射型干渉露光を行って反射型ホログラ
ムを製造し、ホログラム特性を測定した。その結果、回
折効率は30%以下しか得られなかった。 [比較例2]バインダポリマとして、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソブチルを6
0:30:10の重量比で重合した、ポリスチレン換算
重量平均分子量の極大値が8000である共重合物、即
ち低分子量共重合体を用い、他は実施例1と同様の組成
で感光液を作製した。
【0051】そして、実施例1と同様にしてホログラフ
ィ乾板を作製し、反射型干渉露光を行って反射型ホログ
ラムを製造し、ホログラム特性を調査した。その結果、
回折効率は72%であった。次に、オーブンを用いて、
90℃、1時間の条件で反射型ホログラムを加熱したと
ころ、ホログラフィ乾板に形成されていたホログラムは
消失した。
【0052】[実施例2]ジオキサン10gに、メタク
リル酸メチル2g、メタクリル酸エチル1.4g、メタ
クリル酸グリシジル0.6g、及び重合開始剤であるア
ゾビスイソブチロニトリル0.2gを加え、60℃で加
熱攪拌することにより、ポリスチレン換算重量平均分子
量の極大値が1万である低分子量共重合体溶液1を作製
した。
【0053】そして、この低分子量共重合体溶液1を組
成成分として有する感光液を表1に示す組成で作製し
た。
【0054】
【表1】 次に、実施例1と同様にして、70×70×2mmのガ
ラス基板上に、感光膜を成膜し、反射型干渉露光を行う
ことにより反射型ホログラムを製造した。そして、ホロ
グラム特性を測定したところ、回折効率は65%、回折
波長幅は9nmであった。
【0055】次に、オーブンを用いて反射型ホログラム
を加熱した。加熱条件は、90℃、2時間とした。そし
て、再度ホログラム特性を測定したところ、回折効率は
70%、回折波長幅は12nmであった。また、波長4
00nmにおける透過率は82%であった。 [実施例3]ジオキサン10gに、メタクリル酸メチル
1.8g、メタクリル酸メチル1.2g、メタクリル酸
グリシジル0.6g、メタクリル酸シクロヘキシル0.
4g、及び重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリ
ル0.2gを投入し、60℃で加熱攪拌して、ポリスチ
レン換算重量平均分子量の極大値が1万である低分子量
共重合体溶液2を作製した。
【0056】次に、低分子量共重合体溶液2を組成成分
として有する感光液を表2に示す組成で作製した。
【0057】
【表2】 次に、実施例1と同様にして、70×70×2mmのガ
ラス基板上に、感光膜を成膜し、反射型干渉露光を行う
ことにより反射型ホログラムを製造した。そして、ホロ
グラム特性を測定したところ、回折効率は75%、回折
波長半値幅は10nmであった。
【0058】次に、オーブンを用いて、90℃、2時間
の条件で反射型ホログラムを加熱した。次に、再度反射
型ホログラムのホログラム特性を測定した結果、回折効
率は70%、回折波長半値幅は12nmであった。ま
た、波長400nmにおける透過率は82%であった。
【0059】[実施例4]まず、表3に示す組成で低分
子量共重合溶液3を作製し、この低分子量共重合体溶液
3を組成成分として有する感光液を表4に示す組成で作
製し、実施例1と同様にして、反射型ホログラムを製造
した。
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】 そして、製造した反射型ホログラムのホログラム特性を
測定した結果、75%以上の回折効率を得ることがで
き、波長400nmにおける透過率は80%以上を維持
していた。 [実施例5]まず、表5に示す組成で低分子量共重合溶
液4を作製し、この低分子量共重合体溶液4を組成成分
として有する感光液を表6に示す組成で作製し、実施例
1と同様にして、反射型ホログラムを製造した。
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】 製造した反射型ホログラムのホログラム特性を測定した
結果、75%以上の回折効率を得ることができ、波長4
00nmにおける透過率は80%以上を維持していた。
【0064】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、バインダ
ポリマの組成成分として低分子量共重合体と高分子量共
重合体とが用いられているので、干渉露光において光重
合性モノマがスムーズに移動して高い回折効率を得るこ
とができ、また、その後の加熱等による硬化においても
屈折率分布を維持することができる。また、バインダポ
リマの組成成分としてフッ素モノマが用いられていない
ため、高い透明性を得ることができる。
【0065】また、本発明によれば、更に、バインダポ
リマの低分子量共重合体の組成成分として、エポキシ基
を側鎖に有するビニル/アクリル系単量体や、水酸基を
側鎖に有するビニル/アクリル系単量体が用いられ、こ
れらのビニル/アクリル系単量体と反応して硬化する添
加剤が用いられるので、バインダポリマを熱硬化型とす
ることができる。これにより、干渉露光後に未反応の光
重合性モノマを硬化するために加熱又は光照射を行う
と、バインダポリマが架橋構造化するので、更に耐熱性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光光学系の配置を示す図である。
【図2】反射型ホログラムの光の透過率特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10…レーザ 12…レーザ光 12a…反射光 12b…透過光 14…ハーフミラー 16a、16b…ミラー 18a、18b…エントランスレンズ 20…ホログラフィ乾板 22…感光膜

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスチレン換算重量平均分子量の極大
    値が1×105〜1×106の範囲内にある高分子量共重
    合体より成るビニル/アクリル系共重合体と、ポリスチ
    レン換算重量平均分子量の極大値が8×103〜4×1
    4の範囲内にある低分子量共重合体より成るビニル/
    アクリル系共重合体とを有するバインダポリマと、 芳香族環若しくはハロゲンを有するビニル/アクリル系
    単量体、及び/又は多官能基を有するビニル/アクリル
    系単量体を有する光重合性モノマと、 光照射により前記光重合性モノマを重合する光重合開始
    剤とを有することを特徴とする屈折率分布形成材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の屈折率分布形成材料にお
    いて、 前記低分子量共重合体より成るビニル/アクリル系共重
    合体は、エポキシ基を有するビニル/アクリル系単量体
    を有することを特徴とする屈折率分布形成材料。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の屈折率分布形成材料にお
    いて、 前記エポキシ基を有するビニル/アクリル系単量体は、
    アリルグリシジルエーテル、又はメタクリル酸グリシジ
    ルであることを特徴とする屈折率分布形成材料。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の屈折率分布形成材
    料において、 前記エポキシ基を有するビニル/アクリル系単量体の前
    記エポキシ基と反応して前記バインダポリマを架橋する
    エポキシ硬化剤を有することを特徴とする屈折率分布形
    成材料。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の屈折率分布形成材料にお
    いて、 前記低分子量共重合体より成るビニル/アクリル系共重
    合体は、水酸基を有するビニル/アクリル系単量体を有
    することを特徴とする屈折率分布形成材料。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の屈折率分布形成材料にお
    いて、 前記水酸基を有するビニル/アクリル系単量体は、2−
    ヒドロキシメタクリル酸エチル、2−ヒドロキシエチル
    アクリレート、又は2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
    ートであることを特徴とする屈折率分布形成材料。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の屈折率分布形成材
    料において、 前記水酸基を有するビニル/アクリル系単量体の前記水
    酸基と反応して前記バインダポリマを架橋する硬化剤を
    有することを特徴とする屈折率分布形成材料。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    屈折率分布形成材料において、 前記芳香族環を有するビニル/アクリル系単量体は、ビ
    ニルカルバゾール、アリルカルバゾール、メタクリロイ
    ルオキシエチルカルバゾール、アクリロイルエチルオキ
    シカルバゾール、ファノキシエチルアクリレート、若し
    くはジフェン酸エステルアクリレート、又はこれらの混
    合物であることを特徴とする屈折率分布形成材料。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    屈折率分布形成材料において、 前記ハロゲンを有するビニル/アクリル系単量体は、ト
    リブロモフェニルアクリレート、若しくはペンタブロモ
    フェニルアクリレート、又はこれらの混合物であること
    を特徴とする屈折率分布形成材料。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の屈折率分布形成材料において、 前記多官能基を有するビニル/アクリル系単量体は、
    1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ビスフェノ
    ールAジアクリレート、トリメチロールプロパントリア
    クリレート、若しくはペンタエリスリトールテトラアク
    リレート、又はこれらの混合物であることを特徴とする
    屈折率分布形成材料。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項に記
    載の屈折率分布形成材料において、 前記光重合性モノマを熱により重合する熱重合開始剤を
    有することを特徴とする屈折率分布形成材料。
  12. 【請求項12】 基板と、 前記基板上に形成され、請求項1乃至11のいずれか1
    項に記載の屈折率分布形成材料より成る感光膜とを有す
    ることを特徴とするホログラフィ乾板。
  13. 【請求項13】 基板上に、請求項1乃至11のいずれ
    か1項に記載の屈折率分布形成材料を用いた感光膜を形
    成し、ホログラフィ乾板を作製するホログラフィ乾板作
    製工程と、 前記ホログラフィ乾板の前記感光膜を露光する露光工程
    と、 前記ホログラフィ乾板の前記感光膜を硬化する感光膜硬
    化工程とを有することを特徴とするホログラムの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のホログラムの製造方
    法において、 前記感光膜硬化工程では、前記ホログラフィ乾板を60
    ℃以上で加熱することにより前記感光膜を硬化すること
    を特徴とするホログラムの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のホログラムの製造方
    法において、 前記感光膜硬化工程では、前記ホログラフィ乾板に光を
    照射することにより前記感光膜を硬化することを特徴と
    するホログラムの製造方法。
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