JPH1120248A - 記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタ - Google Patents

記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタ

Info

Publication number
JPH1120248A
JPH1120248A JP9179844A JP17984497A JPH1120248A JP H1120248 A JPH1120248 A JP H1120248A JP 9179844 A JP9179844 A JP 9179844A JP 17984497 A JP17984497 A JP 17984497A JP H1120248 A JPH1120248 A JP H1120248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
paper feed
recording paper
error
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9179844A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kudo
彰 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP9179844A priority Critical patent/JPH1120248A/ja
Publication of JPH1120248A publication Critical patent/JPH1120248A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙の送り誤差判定基準を客観的に判断で
き、明確かつ簡易なものとし、記録紙送り誤差を確実に
修正して高精度の記録紙送りを確保することのできる記
録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタを提供
すること。 【解決手段】 紙送りローラ9の形状誤差による記録紙
の送り誤差を補正する補正値を記憶する記憶部12と、
前記補正値に基づいて紙送りローラ9による記録紙の送
り量を増減する制御部11とを有しているとともに、こ
の制御部11が、前記補正値の適否判断を行うために記
録紙送り量を通常の記録を行う場合の半分にして各記録
行を重複させこの重複部分に記録紙の送り誤差に対応す
るモアレパターンを形成する修正用記録を施すように制
御すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録紙送り誤差修正
機構を備えたシリアルプリンタに係り、特に、紙送りロ
ーラの製造誤差や経年使用による摩耗の結果生じる紙送
りローラの形状誤差に基づく記録紙の送り誤差を修正す
るための記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリ
ンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シリアルプリンタにより得られる
記録画像の多様化および品質向上の要求に伴って、シリ
アルプリンタにおける記録動作と交互に繰り返される記
録紙の送り動作に対しても高い精度が要求されている。
【0003】記録紙送り機構は、基本的に記録紙との間
に摺動抵抗を生じる円筒状の紙送りローラを回転させる
ことにより記録紙を記録位置へ搬送するようになってお
り、この紙送りローラの回転角度を制御することによっ
て必要な記録紙送り量を得ている。しかし、前記紙送り
ローラを完全な円筒形状に形成することは極めて困難で
あり、製造段階で形状誤差が生じてしまう。この紙送り
ローラの形状誤差は、回転制御に対する記録紙送り量の
過不足として現われ、記録画像に間隙や重複を生じてし
まうこととなっていた。
【0004】そこで、このような記録紙送り量の過不足
をなくすために、前記紙送りローラの形状誤差を製造工
程において個々のプリンタ内に記憶させ、これを実際の
制御に際して補正値として用いることにより記録紙の送
り誤差が修正されていた。
【0005】しかしながら、前記紙送りローラの形状
は、経年の使用による摩耗等によって変化してしまうた
め、製造段階において記録紙の送り誤差を修正しただけ
では、高い記録紙送り精度を維持することができなかっ
た。
【0006】このような問題を解決するために、従来の
シリアルプリンタには、ユーザ自身が記録紙の送り誤差
を修正するための補正値を入力し、この補正値に基づい
て紙送りローラにより記録紙が送られるように制御する
記録紙送り誤差修正機構が搭載されていた。
【0007】このため、紙送りローラの使用の結果生じ
る形状変化による記録紙の送り誤差を修正する場合に
は、まず、形状誤差を修正する最新の補正値に基づいて
試験的な記録を行い、この記録に対してユーザが良否判
定をし、「良」であれば記録紙送り誤差修正を終了する
が、「否」であればさらに新たな補正値を入力して、再
び試験的な記録を行って良否判断を繰り返すようになっ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の記録紙
送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタにおいて
は、修正用記録を施した場合のユーザによる良否判定の
基準として、図7に示すように、修正用記録A〜Eと通
常の記録を行う場合の記録紙送り(nステップ送り)と
を繰り返し行ったときの各記録行間の間隙や重複の有無
を判断するようになっていた。このため、送り誤差の良
否判断がユーザの主観に委ねられる部分が多く曖昧な要
素が多分に含まれることから、高精度が要求される記録
紙送りに対して有効な方法と言えなかった。
【0009】すなわち、図7に示すように、各記録行間
に間隙や重複が生じるということは、所定の記録紙送り
量よりも記録紙が多く(+誤差)搬送されていたり、あ
るいは少なく(−誤差)搬送されていることを意味する
が、このような記録紙の送り量に関する+/−誤差をユ
ーザが目視で判断することは、判断基準が曖昧であり、
個人差が生じてしまって、確実かつ高精度な記録紙送り
誤差の修正方法とは言えなかった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、記録紙送り誤差を修正するための修正用記録
の誤差判定基準を客観的に判断できる明確かつ簡易なも
のとし、記録紙送り誤差を確実に修正して高精度の記録
紙送りを確保することのできる記録紙送り誤差修正機構
を備えたシリアルプリンタを提供することを目的とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアル
プリンタの特徴は、紙送りローラの形状誤差による記録
紙の送り誤差を補正する補正値を記憶する記憶部と、前
記補正値に基づいて紙送りローラによる記録紙の送り量
を増減する制御部とを有しているとともに、この制御部
が、前記補正値の適否判断を行うために記録紙送り量を
通常の記録を行う場合の半分にして各記録行を重複させ
この重複部分に記録紙の送り誤差に対応するモアレパタ
ーンを形成する修正用記録を施すように制御する点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、記
録紙送り誤差の程度が客観的で明確かつ簡易に判断する
ことができ、記録紙送り誤差を確実に修正して高精度の
記録紙送りを確保することができる。
【0012】また、請求項2に記載の記録紙送り誤差修
正機構を備えたシリアルプリンタの特徴は、請求項1に
おいて、モアレパターンを、各記録行の重複部分に形成
されるモアレの位置により記録紙送り誤差の有無および
程度を示すようにした点にある。そして、このような構
成を採用したことにより、モアレの現われた位置を判断
するだけで記録紙送り誤差の補正値を決定することがで
き、記録紙送り誤差を確実に修正して高精度の記録紙送
りを確保することができる。
【0013】また、請求項3に記載の記録紙送り誤差修
正機構を備えたシリアルプリンタの特徴は、請求項1に
おいて、モアレパターンを、各記録行の重複部分に形成
されるモアレの数により記録紙送り誤差の有無および程
度を示すようにした点にある。そして、このような構成
を採用したことにより、モアレの現われた数を判断する
だけで容易に記録紙送り誤差の補正値を決定することが
でき、記録紙送り誤差を確実に修正して高精度の記録紙
送りを確保することができる。
【0014】また、請求項4に記載の記録紙送り誤差修
正機構を備えたシリアルプリンタの特徴は、請求項1に
おいて、モアレパターンを、各記録行の重複部分に形成
されるモアレの濃度により記録紙送り誤差の有無および
程度を示すようにした点にある。そして、このような構
成を採用したことにより、モアレパターンの濃淡を判断
するだけで簡単に記録紙送り誤差の補正値を決定するこ
とができ、記録紙送り誤差を確実に修正して高精度の記
録紙送りを確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録紙送り誤差修
正機構を備えたシリアルプリンタの実施の形態を図1乃
至図6を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の記録紙送り誤差修正機構
を備えたシリアルプリンタの実施の一形態を示したもの
で、このシリアルプリンタのフレーム1のほぼ中央部に
は、平板状のプラテン2がその記録面をほぼ垂直となる
ように配設されており、前記フレーム1の前記プラテン
2の前側下方には、キャリッジシャフト3が前記プラテ
ン2と平行に配設されている。
【0017】また、前記フレーム1の前端縁には、フラ
ンジ状のガイド部4が形成されており、前記キャリッジ
シャフト3および前記ガイド部4には、キャリッジ5が
前記キャリッジシャフト3およびガイド部4に沿って往
復動自在に取付けられている。前記キャリッジ5の先端
部には、前記プラテン2に対向するように複数の発熱素
子(図示せず)を有する記録ヘッド6が取付けられてお
り、前記キャリッジ5の上面には、インクリボンを収納
し、このインクリボンを前記記録ヘッド6とプラテン2
との間に案内するリボンカセット(図示せず)が装着さ
れるようになされている。さらに、前記キャリッジ5の
上面には、前記リボンカセットのインクリボンを送り出
す送出ボビン7aとインクリボンを巻取るための巻取り
ボビン7bが配設されている。
【0018】また、前記プラテン2の後方には、記録紙
(図示せず)をプラテン2の前方に送る用紙挿入口8が
形成されており、前記用紙挿入口8には、所定速度で前
記記録紙を搬送する紙送りローラ9が配設されている。
この紙送りローラ9には、図示しないステッピングモー
タが連結されており、所定の回転角度で前記紙送りロー
ラ9を回転するようになっている。
【0019】また、前記紙送りローラ9の下方には、こ
の紙送りローラ9に圧接される圧接ローラ10が回転自
在に配設されており、前記紙送りローラ9とこの圧接ロ
ーラ10との間に用紙挿入口8から挿入される記録紙を
挟持して搬送するようになされている。
【0020】そして、前記キャリッジ5、前記記録ヘッ
ド6および前記紙送りローラ9には、これらを制御する
制御部11が連結されている。この制御部11は、後述
するホストコンピュータ15からの画像データやイメー
ジスキャナ(図示せず)が読み込んだ写真等の中間調画
像の画像データを濃度データ、例えば64階調の濃度デ
ータとして変換処理を行なうようになっているととも
に、前記紙送りローラ9の形状誤差に基づく記録紙送り
誤差を修正するための修正用記録制御を行うようになっ
ている。
【0021】すなわち、前記制御部11は、通常の中間
調画像を記録する場合には、前記64階調に変換処理し
た濃度データを図2に示すような8行×8列のディザテ
ーブルに従って1(白)または2(黒)の2値化処理を
行なう。したがって、前記制御部11はこの2値の記録
データに基づいて前記記録ヘッド6を制御し、所望の記
録を行なうようにされている。
【0022】ここで、図2に示すディザテーブルの8行
×8列に分割された各ブロックは、前記記録ヘッド6の
各ドットピッチに1:1に対応しており、X方向および
Y方向への記録方向に連続してそれぞれ対応されてい
る。
【0023】なお、図2に示すディザテーブルの各行
は、第1行から第8行までを(1)から(8)により示
しており、各列は第1列から第8列までをa列からh列
により示している。さらに、ここでのディザテーブルは
8行×8列のものとされているが、これに限られるもの
ではなく、任意のN×M(NおよびMは、それぞれ4以
上の整数)であってもよい。
【0024】一方、本実施形態は、図3のブロック図に
示すように、前記制御部11を中心とする記録紙送り誤
差修正機構を備えている。
【0025】前記制御部11には、記憶部12が連結さ
れており、この記憶部12は、前記紙送りローラ9の形
状誤差を修正するための最新の補正値を記憶するように
なっている。この最新の補正値は、ユーザによりシリア
ルプリンタ本体に備えられたオペレーションパネル13
の操作スイッチ14によって入力するか、あるいはホス
トコンピュータ15からプリンタドライバ16を介して
転送されるようになっている。なお、前記オペレーショ
ンパネル13には、修正用記録の実行開始を入力するた
めの操作スイッチ14も形成されている。
【0026】そして、前記制御部11が、ユーザから修
正用記録の実行指令を受けた場合には、前記キャリッジ
5、前記記録ヘッド6および前記紙送りローラ9をそれ
ぞれ制御して、図4に示すように、所定のディザパター
ンによる1記録行ごとの記録と記録紙送りを繰り返し行
って、紙送りローラの全周にわたる修正用記録を施すよ
うになっている。この場合に、記録紙の紙送り誤差の修
正にあたっては、専用の基準紙や専用のインクリボンを
使用するようにして、より適切な修正用記録を施して記
録紙の送り誤差の判定を確実に行い得るようにしてもよ
い。
【0027】図4についてさらに説明すると、本実施形
態では、第1記録行Aをディザパターンにより施した後
に、通常の改行に要するステップ数nの1/2のステッ
プ数だけ記録紙を送って次のディザパターンによる記録
aを施す。その後、前記紙送りローラ9により1/2n
ステップ数だけ改行して、記録aの下半分の位置に重ね
て記録Bを施す。そして、さらに1/2nステップ数だ
け改行して記録Bの下半分の位置に次の記録bを施す。
このような記録と記録紙送り動作を紙送りローラ9が一
周するまで順次繰り返し行うようになっている。
【0028】このようにして形成された記録を観察する
と、記録Aと記録aとは、A−a部で重複し、この重複
部分にはモアレ干渉が生じる。同様に記録a以降の記録
B〜Eおよび記録b〜dについてもそれぞれの重複部分
にはモアレ干渉が生じているが、記録Aと記録Bおよび
記録Cと記録Dとの間に間隙や重複が生じていない場合
には、重複A−a、重複a−B、重複C−cおよび重複
c−Dのモアレ干渉は、それぞれ様相が近似することと
なる。この場合のモアレ干渉のパターンを便宜上「0モ
アレ」と称する。
【0029】これに対して、記録Bと記録Cのように記
録行間に間隙を生じている場合には、重複B−bおよび
重複b−Cに生じるモアレ干渉は、0モアレと異なるパ
ターンを呈するようにされている。この場合のモアレ干
渉のパターンを便宜上「−モアレ」と称する。
【0030】さらに、記録Dおよび記録Eのように記録
行間が重複している場合には、重複D−dおよび重複d
−Eに生じるモアレ干渉は、0モアレおよび−モアレの
いずれとも異なるパターンを呈するようにされている。
この場合のモアレ干渉のパターンを便宜上「+モアレ」
と称する。
【0031】これらの各モアレのパターンは、紙送りロ
ーラ9の形状誤差に依存する無限の種類が考えられる
が、ユーザが順次補正値を入力していくことで最終的に
「0モアレ」と一致させられる補正基準が干渉パターン
により明示されるようなディザパターンとされている。
【0032】例えば、図5の(a)〜(c)に示すよう
なモアレパターンが形成される。すなわち、図5(a)
に示すモアレパターンは、モアレの生じる場所に基づい
て判断する場合である。モアレパターンが「0モアレ」
の場合には、当該記録行の列方向中央部にモアレが形成
されるようになっており、モアレパターンが「−モア
レ」の場合には、当該記録行の列方向左側にモアレが形
成されるようになっており、モアレパターンが「+モア
レ」の場合には、当該記録行の列方向右側にモアレが形
成されるようになっている。
【0033】また、このモアレが、記録行の列方向中央
部からどの程度の距離に形成されるかによって各記録行
の間隙の程度や重複の程度を判断できるようにすれば、
より簡単迅速に記録紙送り誤差の補正値を決定すること
ができる。
【0034】また、図5(b)に示すモアレパターン
は、モアレの生じる数を基準として記録紙送り誤差を判
断する場合である。すなわち、修正用記録行にモアレが
1個形成された場合には「−モアレ」のパターンである
と判断でき、モアレが2個形成された場合には「0モア
レ」のパターンであると判断でき、モアレが3個形成さ
れた場合には「+モアレ」のパターンと判断できるよう
になっている。これらの場合に、各モアレの現われ方に
より記録紙送り誤差がどの程度の誤差であるかを判断で
きるようにすれば、より簡易迅速な記録紙送り誤差の修
正が可能となる。
【0035】さらに、図5(c)に示すモアレパターン
は、モアレの濃度を基準として記録紙送り誤差を判断す
る場合である。すなわち、モアレの濃度が淡い場合には
「−モアレ」のパターンであると判断でき、モアレの濃
度が中間の濃度である場合には「0モアレ」のパターン
であると判断でき、モアレの濃度が濃い場合には「+モ
アレ」のパターンであると判断できるようになってい
る。この場合に、各モアレの濃淡の程度によって記録紙
送り誤差がどの程度の誤差であるかを判断できるように
すれば、より簡易迅速な記録紙送り誤差の補正値の決定
が可能となる。
【0036】そして、以上のようなモアレパターンによ
り、「−モアレ」および「+モアレ」が形成されている
ことを判断した場合には、当該修正用記録が生じた位置
に対応する記録紙送り誤差を補正する補正値を入力して
修正するようになっている。
【0037】例えば、「−モアレ」が生じている場合に
は、修正用記録行間に間隙が生じており、記録紙送り量
が大き過ぎることを示しているため、ユーザは、紙送り
ローラ9による記録紙送り量が小さくなるような補正値
をオペレーションパネル13等から入力し、前記制御部
11を介して前記記憶部12に記憶させる。
【0038】また、「+モアレ」が生じている場合に
は、修正用記録行間が重複しており、記録紙送り量が小
さ過ぎることを示しているため、ユーザは、紙送りロー
ラ9による記録紙送り量が大きくなるような補正値をオ
ペレーションパネル13等から入力し、前記制御部11
を介して前記記憶部12に記憶させる。
【0039】さらに、例えば、図4において、修正用記
録行の重複B−bが、実は「0モアレ」であり、重複b
−Cが「0モアレから遠い−モアレ」である場合には、
記録Aから記録Bへと記録紙を送る際に、後半の記録紙
送りに加える送り量の補正値を大きくするようにし、よ
り精度の高い制御を行うようになっている。
【0040】このように新たな補正値を記憶部12に記
憶させた後に、前記制御部11により前記キャリッジ
5、前記記録ヘッド6および前記紙送りローラ9を制御
して、新たな補正値に基づく修正用記録を再び行って、
その記録行に形成されるモアレパターンに基づいて記録
紙送り量の誤差を判断する。
【0041】そして、このモアレパターンが「0モア
レ」となった場合には、当該記録行に関する記録紙送り
誤差が修正されたこととなり、もし、「−モアレ」ある
いは「+モアレ」が形成された場合には、このモアレの
現われ方に応じて再び補正値を入力し、前記制御部11
を介して前記記憶部12に記憶させて再び修正用記録を
行うことを繰り返すことにより、記録紙送り誤差修正を
完了するようになっている。
【0042】つぎに、本発明の実施形態の作用について
図6を参照しつつ説明する。
【0043】図6は、本実施形態における記録紙送り誤
差修正方法をフローチャートで示したものである。
【0044】記録紙送り誤差修正は、ユーザがオペレー
ションパネル13の操作スイッチ14あるいはホストコ
ンピュータ15のキーボード(図示せず)を操作して記
録紙送り誤差修正命令を入力することにより開始され
る。
【0045】まず、ステップST1において、シリアル
プリンタが記録紙送り誤差修正指令を受けると、オペレ
ーションパネル13あるいはホストコンピュータ15に
接続されたディスプレイを介して記録紙送り誤差修正に
必要な準備をユーザに対して表示する。この準備として
は、例えば、記録紙送り誤差修正用の基準紙や専用イン
ク等をシリアルプリンタにセットすることとなる。
【0046】つぎに、ステップST2において、必要な
準備が整ったか否かが判断され、YESの場合にはステ
ップST3に進行し、NOの場合にはステップST1に
戻って再び所定の準備指令を表示する。
【0047】つぎに、ステップST3に進行した場合に
は、制御部11が記憶部12から修正用の記録データ
(キャリッジ5や記録ヘッド6に関するもの)および最
新の記録紙送りデータ(紙送りローラ9に関するもの)
を呼出して、これらのデータに基づいてキャリッジ5、
記録ヘッド6および紙送りローラ9を制御し、修正用の
ディザパターン記録と記録紙の送りを繰り返し行って前
記紙送りローラ9の全周にわたる修正用記録を行う。
【0048】次に、ステップST4に進行して、シリア
ルプリンタは、修正用記録により形成されたモアレパタ
ーンの良否判断に基づく次の指令、すなわち、記録紙送
り量の修正が必要か否かの判断を受けるために待機して
いる。このため、ユーザは、前記モアレパターンから
「−モアレ」なのか「+モアレ」なのか、あるいは「0
モアレ」なのかを判断し、さらに、「−モアレ」または
「+モアレ」である場合には、モアレの現われた位置や
濃度等の判断基準に従って、どの程度の記録紙送り誤差
が生じているのかを判断する。
【0049】そして、「−モアレ」であると判断した場
合には、その位置の記録行間に間隙が生じており、記録
紙送り量が所定よりも大きくなっていることを示してい
るため、これを修正すべく、前記紙送りローラ9による
記録紙の送り量を減少するような補正値を決定し入力す
る。この補正値は、記録紙送り誤差の程度に応じて決定
される。
【0050】一方、「+モアレ」であると判断した場合
には、その位置の記録行間が重複しており、記録紙送り
量が所定よりも小さくなっていることを示しているた
め、これを修正すべく、前記紙送りローラ9による記録
紙の送り量を増大するような補正値を決定し入力する。
このときの補正値は、記録紙送り誤差の程度に応じて決
定される。
【0051】そして、ステップST4において、ユーザ
がモアレパターンを「0モアレ」であると判断した場合
には、記録紙の送り誤差が生じていないため補正値の修
正の必要がない旨(NO)の指令をシリアルプリンタに
入力し、ステップST6に進行する。
【0052】そして、ステップST6において、前記制
御部11が記録紙送り誤差修正の完了を判断して終了す
る。
【0053】一方、ユーザがモアレパターンを「−モア
レ」か「+モアレ」であると判断した場合には、各モア
レパターンに基づく補正値をオペレーションパネル13
等から入力する。シリアルプリンタがこの指令を受ける
と、前記制御部11は、ステップST5において、新た
な補正値が紙送りローラ9やキャリッジ5等の機構動作
の補正値として適正な値であるか否かを判断し、NOの
場合にはステップST7に進行し、YESの場合にはス
テップST8に進行する。
【0054】そして、ステップST7に進行した場合、
すなわち、入力された補正値が機構動作の補正値として
適正な範囲にない場合、例えば、紙送りローラ9の1周
分の送り量を越えるような補正値が入力された場合等に
は、前記制御部11が不適正な補正値が入力されたと判
断して、その旨をオペレーションパネル13の表示部等
に表示し、ユーザに知らせてステップST5に戻る。ス
テップST5では、再度入力される補正値の適否が判断
される。
【0055】一方、ステップST8に進行した場合、す
なわち、入力された補正値が機構動作の補正値として適
正な範囲にある場合には、前記制御部11が、その補正
値を前記記憶部12に記憶させるとともに、この最新の
補正値に基づいて前記紙送りローラ9の回転角度を修正
し、新たな修正用ディザパターンの記録を行う。この記
録が施されると、再びステップST4に戻り、ユーザか
らの指令を受けるまで待機する。
【0056】すなわち、修正用ディザパターンの記録に
より形成されたモアレパターンが「−モアレ」、「+モ
アレ」および「0モアレ」のいずれであるかがユーザに
より判断されて、この判断結果に基づく修正の完了ある
いは新たな補正値が入力されるのを待機する。
【0057】以上のような修正用記録とその記録により
形成されたモアレパターンの良否判断を繰り返して、最
終的に「0モアレ」となった場合には記録紙送り誤差の
修正が終了する。
【0058】したがって、本発明の実施形態によれば、
記録紙送り誤差を修正するための修正用記録をモアレパ
ターンにより示すため、記録紙送り量の誤差を客観的で
明確かつ簡単に判断することができる。したがって、記
録紙送り誤差を確実に修正して高精度の記録紙送りを確
保することができる。
【0059】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0060】例えば、本実施形態では、前記修正用記録
のモアレパターンの良否判断は、紙送りローラ9の全周
にわたる修正用記録を施した後に行われるようになって
いるが、これを各記録行についてのモアレパターンが形
成されるごとにその都度補正値を決定して入力し、記録
紙送り誤差を修正するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る記録紙送
り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタによれば、記
録紙送り誤差を修正するための修正用記録をモアレパタ
ーンにより示すため、記録紙送り量の誤差を客観的で明
確かつ簡単に判断することができる。したがって、記録
紙送り誤差を確実に修正して高精度の記録紙送りを確保
することのできる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る記録紙送り誤差修正機構を備え
たシリアルプリンタの実施形態を示す斜視図
【図2】 本発明に係る記録紙送り誤差修正機構を備え
たシリアルプリンタの実施形態における画像処理に使用
されるディザテーブル
【図3】 本発明の実施形態における記録紙送り誤差修
正機構を示すブロック図
【図4】 本発明の実施形態における修正用記録の説明
【図5】 本発明の実施形態における修正用記録により
形成されたモアレパターンの具体例を示す説明図
【図6】 本発明の実施形態における記録紙送り誤差修
正方法のフローチャート
【図7】 従来の記録紙送り誤差修正機構を備えたシリ
アルプリンタによる修正用記録の説明図
【符号の説明】
2 プラテン 5 キャリッジ 6 記録ヘッド 9 紙送りローラ 11 制御部 12 記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙送りローラの形状誤差による記録紙の
    送り誤差を補正する補正値が入力された場合に、この補
    正値を記憶する記憶部と、前記補正値に基づいて紙送り
    ローラによる記録紙の送り量を増減する制御部とを有す
    る記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタで
    あって、前記制御部は、前記補正値の適否判断を行うた
    めに記録紙送り量を通常の記録を行う場合の半分にして
    各記録行を重複させこの重複部分に記録紙の送り誤差に
    対応するモアレパターンを形成する修正用記録を施すよ
    うに制御することを特徴とする記録紙送り誤差修正機構
    を備えたシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記モアレパターンを、各記録行の重複
    部分に形成されるモアレの位置により記録紙送り誤差の
    有無および程度を示すようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアル
    プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記モアレパターンを、各記録行の重複
    部分に形成されるモアレの数により記録紙送り誤差の有
    無および程度を示すようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 前記モアレパターンを、各記録行の重複
    部分に形成されるモアレの濃度により記録紙送り誤差の
    有無および程度を示すようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアル
    プリンタ。
JP9179844A 1997-07-04 1997-07-04 記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタ Withdrawn JPH1120248A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9179844A JPH1120248A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9179844A JPH1120248A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1120248A true JPH1120248A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16072899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9179844A Withdrawn JPH1120248A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1120248A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1211084A1 (en) * 2000-11-29 2002-06-05 Hewlett-Packard Company Linefeed calibration method for a printer
US7021737B2 (en) 2002-09-30 2006-04-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7093917B2 (en) 2002-09-30 2006-08-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and correction method of transfer condition thereof
JP2008105344A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Seiko Epson Corp 記録装置、記録方法、及び、プログラム
JP2008105345A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Seiko Epson Corp 記録装置、記録方法、及び、プログラム
CN104772997A (zh) * 2015-02-12 2015-07-15 雷华 喷印设备的误差数据的处理方法和装置
US9764560B2 (en) 2015-09-11 2017-09-19 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and transport amount adjusting method

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1211084A1 (en) * 2000-11-29 2002-06-05 Hewlett-Packard Company Linefeed calibration method for a printer
US6940618B2 (en) 2000-11-29 2005-09-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Linefeed calibration method for a printer
US7021737B2 (en) 2002-09-30 2006-04-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7093917B2 (en) 2002-09-30 2006-08-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and correction method of transfer condition thereof
CN1309576C (zh) * 2002-09-30 2007-04-11 兄弟工业株式会社 图像形成装置和其上的传送条件校正方法
CN1315658C (zh) * 2002-09-30 2007-05-16 兄弟工业株式会社 图像形成装置及其记录和校正方法
JP2008105344A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Seiko Epson Corp 記録装置、記録方法、及び、プログラム
JP2008105345A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Seiko Epson Corp 記録装置、記録方法、及び、プログラム
CN104772997A (zh) * 2015-02-12 2015-07-15 雷华 喷印设备的误差数据的处理方法和装置
US9764560B2 (en) 2015-09-11 2017-09-19 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and transport amount adjusting method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0931671B1 (en) Method for adjusting drive roller linefeed distance
JP4306214B2 (ja) プラテンギャップに応じた双方向印刷時の位置ズレ補正
JP3758322B2 (ja) 印字装置およびシート搬送装置におけるシート搬送量の補正方法
US20070002095A1 (en) Image forming apparatus and program
US6116795A (en) Paper feed control method
JPH1120248A (ja) 記録紙送り誤差修正機構を備えたシリアルプリンタ
JP2004114357A (ja) 印刷制御装置における印刷位置の調整
US8305631B2 (en) Image processing to reduce image printing time based on image dimension and print pass thresholds of print apparatus
US6411405B1 (en) Method and apparatus for correcting scanning errors in a shuttle type scanner
JP3759838B2 (ja) 紙送り制御方法
US6398433B1 (en) Printing method for block copy film and block copy printer
JP3046722B2 (ja) プリンタの紙送り装置
US6781712B1 (en) Apparatus for controlling the rotational speed of the ink fountain roller on the basis of the rate of area of the picture
JP2005212300A (ja) 印刷色修正方法
JPH08132697A (ja) 文書作成装置
JPH07125314A (ja) 印字位置の補正値設定方法
JP3379552B2 (ja) プリンタのプラテンギャップ選択機構
JP3764614B2 (ja) 印刷機の色間見当調整方法及び装置
JP4387316B2 (ja) 帳票印字装置
JPH0721432A (ja) カード送り量修正機能付きタイムレコーダ
JPH0193377A (ja) 熱転写プリンタ
JP2001127932A (ja) 画像形成装置
JP2005262537A (ja) 記録装置
JPH10100468A (ja) 熱転写プリンタ装置
JPH10226098A (ja) 記録方法および記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907