JPH1120206A - 印刷データ修正装置、印刷データ修正テーブルの作成方法および印刷データ修正プログラムを記録した媒体 - Google Patents

印刷データ修正装置、印刷データ修正テーブルの作成方法および印刷データ修正プログラムを記録した媒体

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JPH1120206A
JPH1120206A JP9179519A JP17951997A JPH1120206A JP H1120206 A JPH1120206 A JP H1120206A JP 9179519 A JP9179519 A JP 9179519A JP 17951997 A JP17951997 A JP 17951997A JP H1120206 A JPH1120206 A JP H1120206A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体差のある印字ヘッドで全濃度にわたって
パッチ印刷を行わないと変換テーブルを作成できなかっ
た。 【解決手段】 インクジェット方式のプリンタ31のよ
うにドットを構成する色インクなどの記録材が機体差に
よって変動し、かつ、ドットの大きさが印刷濃度と比例
する場合、ステップS110にて記録材使用量としての
インク重量を入力し、ステップS120にて同インク重
量から各階調での面積率を求めることにより印刷濃度を
推定することができるようになり、この結果、ステップ
S130では印刷濃度を維持するための変換テーブルを
生成するとともにステップS140で色変換テーブルに
組み込むようにしたため、印刷データで印刷処理する過
程で必要な色修正が行われ、機体差の影響を受けない均
一の品質の印刷物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データ修正装
置、印刷データ修正テーブルの作成方法および印刷デー
タ修正プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーインクジェットプリンタの
高精細化が進み、いわゆる写真画質と呼ばれるまでに至
っている。このようなインクジェットプリンタは、所定
の色インクを粒状に吐出することにより、所望の位置に
所定色のドットを付し、画像をドットマトリクス状に表
現している。この場合、カラー画像であれば、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の三色あるい
はこれにブラック(K)を加えた四色の色インクを使用
して再現する。
【0003】ところで、写真画質と呼ばれるようになる
には、ドットが微細化することも重要であるが、色再現
性も極めて重要となる。コンピュータの内部では色を赤
緑青(RGB)の多階調データで表現しているにも関わ
らず、プリンタではCMYKの二階調データにしか対応
できないため、色空間の変換と、階調変換が行われてい
る。すなわち、RGBの多階調で表現される色を維持し
ながらCMYKの二階調表示で実現している。むろん、
ここでは一つ一つのドットが規定どおりの濃度で発色し
ているということを前提としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカラー
インクジェットプリンタにおいては、データ的には色の
再現性を維持しているにも関わらず、印字ヘッドごとの
機体差によって色インク粒の使用量が異なるため、各ド
ットが本来の濃度で発色しているとはいえない場合もあ
り、結果的に色の再現性が劣化することがあるという課
題があった。
【0005】このため、本出願人の場合、あらかじめ印
刷データを修正して機体差を補償しておき、修正後の印
刷データに基づいて印刷することによって色の再現性を
向上させている。このような修正は修正テーブルを使用
する。この修正テーブルを作成するには、まず、基準重
量の色インク粒を吐出する基準印字ヘッドにて全階調に
わたってパッチを印刷するとともに、機体差のある印字
ヘッドでも同様に全階調にわたってパッチを印刷する。
そして、各パッチを対比して誤差のないパッチ同士の組
み合わせを求め、その組み合わせ一覧を修正テーブルと
している。
【0006】しかしながら、機体差のある印字ヘッドで
全濃度にわたってパッチ印刷を行わなければならず、極
めて煩雑な手法であった。
【0007】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、より簡易に印刷データを修正できるようにする
ことが可能な印刷データ修正装置、印刷データ修正テー
ブルの作成方法および印刷データ修正プログラムを記録
した媒体の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、ドット付着機構によって
所定量の記録材を記録媒体上にドット状に付着させるこ
とによりドットマトリクス状の画像データを印刷する印
刷装置に対して、多階調の印刷データをハーフトーン処
理することにより二階調の印刷データに変換して出力す
るにあたり、上記ドット付着機構の機体差に基づいて変
化する印刷濃度を修正するための印刷データ修正装置で
あって、付着される上記記録材の使用量を入力する記録
材使用量入力手段と、同入力される記録材使用量と、同
使用量に対応するドット面積と、各階調値に対応して付
されるドットの付着パターンとに応じて定まる記録媒体
上でのドットの占有面積の割合から各階調値での印刷濃
度を推定する印刷濃度推定手段と、推定された印刷濃度
が本来の印刷濃度となるように上記印刷データを修正す
るデータ修正手段とを具備する構成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、ドット付着機構で付着させる記録材の使
用量を予め計測しておき、記録材使用量入力手段にて入
力すると、印刷濃度推定手段は各階調値での印刷濃度を
推定する。印刷濃度を推定するのに必要な要素は、上記
入力される記録材の使用量と、同使用量に対応するドッ
ト面積と、各階調値に対応して付されるドットの付着パ
ターンとであり、記録材の使用量によってドットの面積
が分かり、各階調値でのドットの吐出パターンによって
記録媒体上でのドットの占有面積が分かる。この場合、
ドットが少ない場合にはドットが重ならないのでドット
の数にドットの面積を乗算したものがドットの占有面積
となるし、ドットが多い場合にはドットが重なりあって
ドットの数にドットの面積を乗算したものがドットの占
有面積とはならない。また、これらはドットの付着パタ
ーンによっても影響を受ける。これらを考慮した上で印
刷濃度推定手段は各階調値での印刷濃度を推定する。各
階調値での印刷濃度が推定されたらデータ修正手段は本
来の印刷濃度と比較し、一致するように印刷データを修
正する。
【0010】このようにして修正された印刷データが、
ドット付着機構によって所定量の記録材を記録媒体上に
ドット状に付着させる印刷装置に入力されると、同ドッ
ト付着機構の機体差に基づいて印刷濃度が変化する場合
であっても、かかる変化を見越して印刷データが修正さ
れているため、印刷物は本来の印刷濃度で印刷されるこ
とになる。
【0011】一方、ドット付着機構は記録材を記録媒体
上にドット状に付着させるものであり、印刷装置として
はかかるドットによってドットマトリクス状の画像デー
タを印刷するものであればよい。このような印刷装置は
各種の構成が可能であり、その一例として、請求項2に
かかる発明は、請求項1に記載の印刷データ修正装置に
おいて、上記印刷装置は、印字ヘッドと記録媒体との相
対位置関係を変化させながら同印字ヘッドに備えられた
ノズルからインク粒を同記録媒体上に吐出することによ
り、ドットマトリクス状の画像データを印刷するもので
あり、上記記録材は、同インク粒として構成してある。
【0012】上記構成からなる請求項2にかかる発明に
おいては、印字ヘッドに備えられたノズルからインク粒
を記録媒体上に吐出するとともに、かかる印字ヘッドと
記録媒体との相対位置関係を変化させて記録媒体上を走
査し、ドットマトリクス状の画像データを印刷する。こ
の意味で、インク粒が記録材といえる。
【0013】むろん、これら以外では、トナー粉末を記
録媒体に付着させる印刷装置などにおいても、付着させ
るトナー粉末使用量の多少によってドット径が変化する
という意味において共通の課題を持っており、本発明を
適用可能である。
【0014】記録材使用量入力手段はドット付着機構で
付着される記録材の使用量を入力するものであり、印刷
データを修正するごとに入力するものであってもよい
し、一度設定しておけば必要時に入力し直すようなもの
でも構わない。従って、手入力、ファイル設定など、各
種の手法で実現できる。
【0015】印刷濃度推定手段は、記録媒体上でのドッ
トの占有面積の割合から各階調値での印刷濃度を推定す
るものであるが、少なくとも外部から入力されるのは記
録材使用量だけであり、内部的にはこれらが一体的に考
慮されて印刷濃度を推定するものであっても構わない。
【0016】この場合、ドット付着機構の機体差の影響
を受ける要素以外にも現実的に濃度に影響を与える要素
があり、その一例として、請求項3にかかる発明は、請
求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷データ修
正装置において、上記印刷濃度推定手段は、上記記録媒
体上でのドット付着部分の濃度と上記記録媒体自身の濃
度とを利用して印刷濃度を推定する構成としてある。
【0017】印字ヘッドの機体差だけを考慮する場合に
は仮想的な濃度で修正可能であるが、さらに進んで現実
の印刷濃度を推定することも可能であり、この場合には
記録媒体上でのドット付着部分の濃度と記録媒体自身の
濃度とが必要となり、これを利用して印刷濃度を推定す
る。
【0018】印刷濃度推定手段がドットの占有面積を推
定するにあたっては、ドットの面積とドットの付着パタ
ーンとに基づく実験データを利用しても構わないし、数
値的に演算しても構わない。数値的に演算する一例とし
て、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の印刷データ修正装置において、上記印刷
濃度推定手段は、上記印刷データが低濃度の領域におい
て付着されるドット数とドット面積との積を上記ドット
の占有面積として印刷濃度を推定する構成としてある。
【0019】低濃度の領域においてはドットの付着パタ
ーンによってはドット同士が重ならないことが多く、そ
のような状況ではドット数とドット面積との積がドット
の占有面積となる。
【0020】データ修正手段は推定された印刷濃度が本
来の印刷濃度となるように印刷データを修正する。この
場合、修正される印刷データは必ずしも多階調の印刷デ
ータでなければならないわけではなく、ハーフトーン処
理後の二階調の印刷データであっても構わない。ただ
し、多階調の状態では数値的な修正だけで済み容易と言
える。一方、修正の手法はさまざまであり、例えば、修
正のための専用の修正テーブルを作成しても良いし、色
変換の際の変換テーブルに含めても構わない。
【0021】このような修正テーブルを作成して変換す
れば、変換作業が即ち修正作業となり、修正作業と修正
テーブルの作成作業との実質的な差異は無いとも言え
る。この意味で、請求項5にかかる発明は、ドット付着
機構によって所定量の記録材を記録媒体上にドット状に
付着させることによりドットマトリクス状の画像データ
を印刷する印刷装置に対して、多階調の印刷データをハ
ーフトーン処理することにより二階調の印刷データに変
換して出力するにあたり、上記ドット付着機構の機体差
に基づいて変化する印刷濃度を修正するための印刷デー
タ修正テーブルを作成する方法であって、付着される上
記記録材の使用量と、同使用量に対応するドット面積
と、各濃度データに対応して付されるドットの付着パタ
ーンとに応じて、記録媒体上でのドットの占有面積の割
合を求めるとともに、この占有面積から濃度を推定して
所望の濃度となるように修正テーブルを作成する構成と
してある。
【0022】すなわち、必ずしも実体のある装置で修正
する作業に限らず、その修正テーブルの作成作業として
も有効であることに相違はない。
【0023】ところで、上述したように記録材の使用量
から印刷濃度を推定することにより色修正を行う色修正
装置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込
まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想と
しては各種の態様を含むものである。また、ハードウェ
アで実現されたり、ソフトウェアで実現されるなど、適
宜、変更可能である。
【0024】発明の思想の具現化例として色修正するソ
フトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記録
したソフトウェア記録媒体上においても当然に存在し、
利用されるといわざるをえない。
【0025】その一例として、請求項6にかかる発明
は、ドット付着機構によって所定量の記録材を記録媒体
上にドット状に付着させることによりドットマトリクス
状の画像データを印刷する印刷装置に対して、多階調の
印刷データをハーフトーン処理することにより二階調の
印刷データに変換して出力するにあたり、上記ドット付
着機構の機体差に基づいて変化する印刷濃度を修正する
ための印刷データ修正プログラムを記録したソフトウェ
ア記録媒体であって、付着される上記記録材の使用量
と、同使用量に対応するドット面積と、各濃度データに
対応して付されるドットの付着パターンとに応じて、記
録媒体上でのドットの占有面積の割合を求めるととも
に、この占有面積から濃度を推定して所望の濃度となる
ように印刷データを修正する構成としてある。
【0026】むろん、そのソフトウェア記録媒体は、磁
気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であっても
よいし、今後開発されるいかなるソフトウェア記録媒体
においても全く同様に考えることができる。また、一次
複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う
余地無く同等である。その他、供給方法として通信回線
を利用して行う場合でも本発明が利用されていることに
は変わりないし、半導体チップに書き込まれたようなも
のであっても同様である。
【0027】さらに、一部がソフトウェアであって、一
部がハードウェアで実現されている場合においても発明
の思想において全く異なるものはなく、一部をソフトウ
ェア記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み
込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、機体差が
生じるドット付着機構毎に付着させる記録材の使用量を
入力するだけで全階調での印刷濃度を推定できるため、
実際に印刷を行わなくても修正できるようにすることが
可能な印刷データ修正装置を提供することができる。
【0029】また、請求項2にかかる発明によれば、色
インク粒を吐出させる印字ヘッドを有する印刷装置にお
いて適用可能となる。
【0030】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
仮想的な修正に限らず、現実の記録媒体上での濃度に基
づいて修正可能となる。これは印字ヘッド毎の機体差だ
けではなく、色インクと記録媒体によって変化しうる印
刷濃度の修正も実現できる。
【0031】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
比較的簡易にドットの占有面積を正確に推定できる。
【0032】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
同様に簡易に修正テーブルを作成することが可能な印刷
データ修正テーブルの作成方法を提供できる。
【0033】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
同様に簡易に色修正可能な色修正プログラムを記録した
媒体を提供できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。
【0035】図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷
データ修正装置をクレーム対応図により示しており、図
2は同印刷データ修正装置を適用した印刷システムのハ
ードウェア構成例をブロック図により示している。
【0036】この印刷システムは、概略、画像入力装置
10と、画像処理装置20と、印刷装置30とに分類で
きる。画像入力装置10としては、スキャナ11やデジ
タルスチルカメラ12あるいはビデオカメラ14などが
該当するし、画像処理装置20としては、コンピュータ
21とハードディスク22とキーボード23とCD−R
OMドライブ24とフロッピーディスクドライブ25と
モデム26とディスプレイ27などが該当し、印刷装置
30の具体例はプリンタ31等が該当する。なお、モデ
ム26については公衆通信回線に接続され、外部のネッ
トワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェ
アやデータをダウンロードして導入可能となっている。
【0037】ここで、画像入力装置10としてのスキャ
ナ11やデジタルスチルカメラ12は画像データとして
RGB(緑、青、赤)の256階調の画像データを出力
し、印刷装置30としてのプリンタ31はCMYK(シ
アン、マゼンダ、イエロー、ブラック)の二階調の画像
データを入力として必要とする。従って、画像処理装置
20としてのコンピュータ21内では上記256階調の
画像データを入力して所定の画像処理及び印刷処理を行
い、二階調の画像データとして出力する。なお、コンピ
ュータ21内ではオペレーティングシステム21aが稼
働しており、プリンタ31やディスプレイ27に対応し
たプリンタドライバ21bやディスプレイドライバ21
cが組み込まれているとともに、アプリケーション21
dはオペレーティングシステム21aにて処理の実行を
制御され、ディスプレイドライバ21cと連携してディ
スプレイ27への表示を行うとともに、必要に応じてプ
リンタドライバ21bと連携して印刷処理を実行する。
【0038】本実施形態においては、印刷データ修正装
置30aはこのような印刷システムにおいて印刷データ
を生成する過程において、同生成された印刷データを入
力し、所定のデータ修正を行って出力する。この場合、
変動要素として入力されなければならないのは、最低
限、プリンタ31で使用される記録材の使用量(以下、
重量で表すことにする)であり、記録材使用量入力手段
30a1にて入力し、印刷濃度推定手段30a2で印刷
濃度を推定して修正テーブルを生成し、この修正テーブ
ルを参照してデータ修正手段30a3が印刷データを修
正する。以下、この工程を詳細に説明する。なお、本実
施形態においては記録材の使用量として重量を利用して
いるが、体積などの他の計量単位であっても構わない。
【0039】まず、修正された印刷データに基づいて印
刷を行うプリンタ31について説明する。図3はプリン
タ31の概略構成を示しており、三つの印字ヘッドユニ
ットからなる印字ヘッド31aと、この印字ヘッド31
aを制御する印字ヘッドコントローラ31bと、当該印
字ヘッド31aを桁方向に移動させる印字ヘッド桁移動
モータ31cと、印字用紙を行方向に送る紙送りモータ
31dと、これらの印字ヘッドコントローラ31bと印
字ヘッド桁移動モータ31cと紙送りモータ31dにお
ける外部機器とのインターフェイスにあたるプリンタコ
ントローラ31eとからなるドット印刷機構を備え、印
刷データに応じて画像印刷可能となっている。
【0040】図4は印字ヘッド31aのより具体的な構
成を示しており、図5はインク吐出時の動作を示してい
る。印字ヘッド31aには色インクタンク31a1から
ノズル31a2へと至る微細な管路31a3が形成され
ており、同管路31a3の終端部分にはインク室31a
4が形成されている。このインク室31a4の壁面は可
撓性を有する素材で形成され、この壁面に電歪素子であ
るピエゾ素子31a5が備えられている。このピエゾ素
子31a5は電圧を印加することによって結晶構造が歪
み、高速な電気−機械エネルギー変換を行うものである
が、かかる結晶構造の歪み動作によって上記インク室3
1a4の壁面を押し、当該インク室31a4の容積を減
少させる。すると、このインク室31a4に連通するノ
ズル31a2からは所定量の色インク粒が勢いよく吐出
することになる。このポンプ構造をマイクロポンプ機構
と呼ぶことにする。
【0041】なお、一つの印字ヘッドユニットには独立
した二列のノズル31a2が形成されており、各列のノ
ズル31a2には独立して色インクが供給されるように
なっている。従って、三つの印字ヘッドユニットでそれ
ぞれ二列のノズルを備えることになり、最大限に利用し
て六色の色インクを使用することも可能である。図3に
示す例では、左列の印字ヘッドユニットにおける二列を
黒インクに利用し、中程の印字ヘッドユニットにおける
一列だけを使用してシアン色インクに利用し、右列の印
字ヘッドユニットにおける左右の二列をそれぞれマゼン
タ色インクとイエロー色インクに利用している。
【0042】このように、本実施形態においては、マイ
クロポンプ機構を採用するインクジェット方式のプリン
タ31について適用している。インクジェット方式から
なるドット付着機構を有するプリンタ31においては、
上述した印字ヘッド31aから一つのドットについて一
つのインク粒を吐出させて印字させる。しかしながら、
このようにして付される一つのドットの大きさが必ずし
も一定ではなく、印字ヘッド31aに機体差が生じてい
る。いわゆる重ね打ちによって印刷濃度が変化しないも
のにおいては、ドットの大きさは即ち印刷濃度に影響を
与える。従って、ドットの大きさに機体差が生じるもの
においては印刷濃度にバラツキが生じ、カラーにおいて
は色のバランスと明度として、また、モノクロにおいて
はグレイの濃さとしてバラツキが生じることになる。
【0043】本実施形態では、マイクロポンプ機構を採
用するインクジェット方式のプリンタ31を説明した
が、ドットの大きさに機体差が生じるようなものであれ
ば、他のドット付着機構を有するプリンタにおいても適
用可能である。
【0044】例えば、図6に示すようにノズル31a6
近傍の管路31a7の壁面にヒータ31a8を設けてお
き、このヒータ31a8に加熱して気泡を発生させ、そ
の圧力で色インクを吐出するようなバブルジェット方式
のポンプ機構も実用化されている。この場合において
も、ヒータ31a8の能力やノズル31a6の開口形状
などによって機体差が生じてしまうのは否めない。
【0045】また、他の機構として図7にはいわゆる電
子写真方式のプリンタ33の概略構成を示している。感
光体としての回転ドラム33aの周縁には回転方向に対
応して帯電装置33bと露光装置33cと現像装置33
dと転写装置33eとが配置され、帯電装置33bにて
回転ドラム33aの周面を均一に帯電させた後、露光装
置33cによって画像部分の帯電を除去し、現像装置3
3dで帯電していない部分にトナーを付着させ、転写装
置33eによって同トナーを記録媒体としての紙上に転
写させる。その後、ヒータ33fとローラ33gとの間
を通過させて同トナーを溶融して紙に定着させている。
【0046】このような電子写真方式のプリンタ33の
場合でも、帯電装置33bや露光装置33cあるいは回
転ドラム33a自身の機体差によって付着されるトナー
の量にバラツキが生じる。従って、インクジェット方式
のプリンタ31と同様の問題が生じている。
【0047】このように、本実施形態においては、画像
入力装置10と印刷装置30との間にコンピュータシス
テムを組み込んで印刷処理を行うようにしているが、必
ずしもかかるコンピュータシステムを必要とするわけで
はない。例えば、図8に示すように、コンピュータシス
テムを介することなく画像データを入力して印刷するプ
リンタ31bにおいては、スキャナ11bやデジタルス
チルカメラ12bあるいはモデム26b等を介して入力
される印刷データとしての画像データを入力し、機体差
を解消するような修正を行うように構成することも可能
である。
【0048】次に、このようなプリンタ31に対して印
刷データが出力される過程について説明する。図9は画
像データの流れを示しており、画像入力装置10がドッ
トマトリクス状の画素として表したRGBの多階調(2
56階調)の画像データを画像処理装置20へ出力し、
同画像処理装置20は所定の画像処理をするとともにC
MYKの二階調の画像データとして印刷装置30へ出力
する。画像処理装置20内ではRGB色空間からCMY
K色空間への色変換処理を行い、この処理でRGBの2
56階調の画像データはCMYKの256階調の画像デ
ータに変換される。この後、印刷装置30が入力可能な
データが2階調であることに鑑み、256階調の画像デ
ータを2階調の画像データに変換するハーフトーン処理
を実行する。画像データはこのような過程を経て印刷デ
ータとして印刷装置30に出力されるが、それ以前の過
程においても実質的に同じ画像についてのデータである
ので広義の意味で印刷データと呼ぶことができる。そし
て、上述した印刷データ修正装置30aは原理的にもど
の段階の印刷データに対して修正処理を行うことも可能
であり、本実施形態においては、CMYKの256階調
の画像データに対して行っている。
【0049】ここで、コンピュータ21が印刷データを
修正するにあたってのその原理について説明する。
【0050】印刷濃度をout_Dとするとともに、ド
ット(ベタ)部分の濃度をC、ドットがない(記録媒
体)部分の濃度をW、ドットが置かれている面積率をS
とすると、 out_D=C・S+W(1−S) …(1) で表される。この場合、面積率Sについては、ドットの
直径をrdot、印刷データをin_dataとする
と、 S=f(rdot,in_data) …(2) で表される。この場合の関数fは後述するようにハーフ
トーン処理などによって決定されることになるため、印
刷データin_dataとドットの直径rdotから面
積率および印刷濃度を判断することができるようにな
る。
【0051】簡単な例をあげると、低濃度領域、即ち印
刷データin_dataが小さい部分では(ドットの
数)×(ドットの面積)がドットが置かれている面積と
なり、面積率Sは算出できる。そして、印刷データin
_dataが大きくなってくるとドット同士の重なり部
分が発生してくる関係から、(ドットの数)×(ドット
の面積)−(ドットの重なり部分の面積)がドットが置
かれている面積となる。
【0052】ここで、ドットの面積はドットの直径rd
otで算出でき、ドットの直径rdotはインク粒の吐
出重量をWink、記録媒体やインクによって定まる浸
透率をAmediaとすると、 rdot=g(Wink,Amedia) …(3) で表される。この場合、浸透率Amediaとドット
(ベタ)部分の濃度Cとドットがない(記録媒体)部分
の濃度Wについては、印字ヘッド31aの機体差とは関
係がないから一定とみなすことができる。従って、印刷
濃度out_Dは、 out_D=h(Wink,in_data) …(4) で表されることになる。ここで印字ヘッド31aの機体
差によってインク粒の吐出重量がWink’に変化した
ときの印刷濃度がout_D’であるとすると、 out_D’=h(Wink’,in_data) …(5) である。従って、逆に言えば印刷データin_data
をin_data’と修正することによって印刷濃度が
変化しないようにすれば良い。これを数式で表せば out_D’=out_D=h(Wink’,in_data’) …(6) なる関係が成立することであり、このような印刷データ
in_data,in_data’の換算が変換テーブ
ルとして形成できればよい。
【0053】図10はドットの付着パターンによって面
積率が変化する関係を模式的に示している。ドットマト
リクス状に画像を表現する場合、理想的には格子状の升
目を埋めるドットが好ましいが、角形のドットを付すこ
とはできず、円形のドットとならざるを得ない。また、
全ての升目にドットを付したときに隙間が生じるようで
あるとベタとなっても白っぽくなってしまう。従って、
ドット自体は升目よりも大きくし、ハーフトーン処理の
時点で印刷データを減らすことによってこれらの関係を
両立させている。しかしながら、同図(a)に示すよう
にドットの数とドットが置かれている面積とが正比例す
る状態も有れば、同図(b)に示すように升目の一辺で
のみドットが重なり合う場合、同図(c)に示すように
升目の二辺でドットが重なり合う場合、同図(d)に示
すように升目の三辺でドットが重なり合う場合、同図
(e)に示すように升目の四辺でドットが重なり合う場
合など、一つのドットの面積率への貢献度は変化する。
従って、一つのアプローチとして、ハーフトーン処理と
の関係からドットの付着パターンを計算し、各ドットが
上述したいずれの関係となり得るかの発生確率を演算す
ることにより、面積率を数値演算だけで求めることもで
きる。この意味で、(5)式に基づいて印刷濃度を推定
する手段が印刷濃度推定手段を構成するといえる。むろ
ん、この場合はドット(ベタ)部分の濃度Cやドットが
ない(記録媒体)部分の濃度Wを測定して演算に利用す
る。
【0054】一方、より簡易なアプローチとしてはイン
ク粒の吐出重量が基準量となる印字ヘッド31aと基準
量からずれた印字ヘッド31aを利用して各印刷濃度で
の面積率を計測しておき、この計測結果を利用してバラ
ツキの不明な印字ヘッド31aでの面積率を数値演算す
るというアプローチも可能である。図11と図12は基
準量の印字ヘッド(基準ヘッド)31aと基準量に対し
て85.5%の印字ヘッド(ばらつきヘッド)31aを
使用して印字した場合の印字濃度と面積率の対応関係を
示している。このようにして、印字濃度と面積率の対応
関係が分かれば、その差がインク粒の吐出重量の差と比
例すると考えても大きな誤差は出ない。
【0055】図13は、図11で示す測定された面積率
を基準として、バラツキの異なる印字ヘッドでの面積率
を推定して生成した対応テーブルであり、この対応テー
ブルでは、インク粒の吐出重量に基づいて21段階にク
ラス分けしている。上述した基準量の印字ヘッド31a
はクラス11に分類され、基準量に対して85.5%の
印字ヘッド31aはクラス17に分類されている。そし
て、その差をもとにインク重量の差に比例して他のクラ
スの面積率を推定している。なお、図11および図12
に示すように、印刷濃度が高くなってくると面積率を計
測しにくくなり、計測不能な部分は直線的に近似するこ
とにする。そして、このようにして推定される面積率か
ら所望の印刷濃度となるように印刷データを修正するた
め、図14に示すような変換テーブルを256階調の変
換テーブルを生成する。むろん、この場合もインク重量
を入力し、上述した原理に基づいて各階調での面積率を
利用して印刷濃度を推定しているため、同変換テーブル
を作成する工程で印刷濃度推定手段を実現しているとい
える。
【0056】上述した変換テーブルの場合、256階調
という多階調の印刷データを修正する変換テーブルを生
成しているが、印刷データの修正はこのようなものに限
られるものではない。図15は2階調の印刷データを対
象として修正するものの一例を示している。図16に示
すような256階調の時点での変換テーブルが作成され
るものとすると、256階調での階調「3」は階調
「4」へと変換されるという対応関係がある。従って、
図15に示すように16×16ドットの256画素ごと
に対応関係を判断し、その中でのオンドットの数で変換
テーブルを参照し、ドットを間引きしたり、ドットを追
加するということで印刷データを修正可能となる。
【0057】なお、以上の背景を鑑みてコンピュータ2
1にて印刷濃度推定手段を実現するフローチャートを図
17に示している。先ず、ステップS110ではインク
粒の吐出重量(インク重量)を入力する。インク重量を
入力するのはコンピュータシステムにおけるキーボード
23などでもよいし図18に示すようなディップスイッ
チ28などでも良い。同ディップスイッチ28では二者
択一式の接点でローレベルかハイレベルかを選択可能と
してあり、一つの接点を1ビットと表して複数ビットの
設定が可能となっている。また、これら以外にもフロッ
ピーディスクドライブ25などを介して外部からファイ
ルとして供給されるようなものでも構わない。
【0058】次に、ステップS120では、入力された
インク重量と基準ヘッドのインク重量との差を求めると
ともに図13に示す対応テーブルを埋めるように各階調
での面積率を推定する。むろん、このような対応テーブ
ルを参照するのではなく、(5)式に基づく数値演算で
面積率を推定するようにしても良い。この後、ステップ
S130では基準ヘッドの面積率と一致させるように印
刷データを修正する変換テーブルを作成する。
【0059】変換テーブルを参照して印刷データを修正
することも可能であるが、効率が悪い。なぜならば、色
変換の際にも色変換テーブルを参照しており、テーブル
を参照する作業を個別に行わなければならないからであ
る。従って、ステップS140ではステップS130で
得られた変換テーブルを色変換テーブルに組み込み、色
変換作業で印刷データを修正する作業も同時に行えるよ
うにする。なお、これらの作業はプリンタドライバ21
bで実現している。
【0060】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。
【0061】スキャナ11で読み込んだ画像データをプ
リンタ31で印刷する場合を想定する。まず、コンピュ
ータ21にてオペレーティングシステム21aが稼働し
ているもとで、アプリケーション21dを起動させ、ス
キャナ11に対して読み取りを開始させる。読み取られ
た画像データが同オペレーティングシステム21aを介
してアプリケーション21dに取り込まれたら、所定の
画像処理を行い、印刷処理を選択する。
【0062】印刷処理が選択されるとオペレーティング
システム21aはプリンタドライバ21bを起動させ
る。まだ変換テーブルを作成していないならば、プリン
タドライバ21bは図17に示すフローチャートに従っ
て処理を実行する。すなわち、ステップS110にてイ
ンク重量の入力を求め、インク重量が入力されたら、ス
テップS120,S130の処理を実行して変換テーブ
ルを作成し、最後のステップS140で同変換テーブル
を色変換テーブルに組み込む。すなわち、インク重量を
入力するだけで変換テーブルが作成され、さらに色変換
テーブルに組み込まれることになる。
【0063】そして、これらの作業を終了するとともに
印刷の設定などを終了したらアプリケーション21dか
ら印刷データを受け取り、図3に示す色変換処理とハー
フトーン処理を実行する。むろん、この色変換処理を実
行することによって印刷データは修正されることにな
る。従って、ハーフトーン処理を行った2階調のCMY
K画像データがプリンタ31に出力されると、入力され
る印刷データを基準とすれば印字ヘッド31aの機体差
によって印刷濃度が変化し、これによって色のバランス
がずれて印刷される。しかしながら、印字ヘッド31a
の機体差を相殺するように予め印刷データ自体を修正し
ているため、色のずれは相殺され、基準ヘッドで印刷し
た場合と同様の印刷結果を得ることができる。
【0064】このように、インクジェット方式のプリン
タ31のようにドットを構成する色インクなどの記録材
が機体差によって変動し、かつ、ドットの大きさが印刷
濃度と比例する場合、ステップS110にて記録材使用
量としてのインク重量を入力し、ステップS120にて
同インク重量から各階調での面積率を求めることにより
印刷濃度を推定することができるようになり、この結
果、ステップS130では印刷濃度を維持するための変
換テーブルを生成するとともにステップS140で色変
換テーブルに組み込むようにしたため、印刷データで印
刷処理する過程で必要な色修正が行われ、機体差の影響
を受けない均一の品質の印刷物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷データ修正装置のクレーム対応図
である。
【図2】同印刷データ修正装置が適用される印刷システ
ムの具体的ハードウェア構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】プリンタの概略ブロック図である。
【図4】同プリンタにおける印字ヘッドユニットの概略
説明図である。
【図5】同印字ヘッドユニットで色インクを吐出させる
状況を示す概略説明図である。
【図6】バブルジェット方式の印字ヘッドで色インクを
吐出させる状況を示す概略説明図である。
【図7】電子写真方式のプリンタの概略説明図である。
【図8】本発明の印刷データ修正装置の他の適用例を示
す概略ブロック図である。
【図9】印刷処理の具体的手順を示すブロック図であ
る。
【図10】ドットの付着パターンによって変化するドッ
トの重なり部分を示す図である。
【図11】印刷濃度と面積率の計測結果を示す図であ
る。
【図12】印刷濃度と面積率の計測結果を示すグラフで
ある。
【図13】未計測の領域に印刷濃度と面積率の計測結果
を適用する状況を示す図である。
【図14】変換テーブルを説明する図である。
【図15】2階調の印刷データを修正する状況を示す図
である。
【図16】図15に示す修正に対応した変換テーブルを
示す図である。
【図17】プリンタドライバで変換テーブルを生成する
フローチャートである。
【図18】ハードウェアとしてのディップスイッチでイ
ンク重量を設定する状況を示す回路図である。
【符号の説明】
10…画像入力装置 20…画像処理装置 21…コンピュータ 23…キーボード 28…ディップスイッチ 30…印刷装置 31〜33…プリンタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドット付着機構によって所定量の記録材
    を記録媒体上にドット状に付着させることによりドット
    マトリクス状の画像データを印刷する印刷装置に対し
    て、多階調の印刷データをハーフトーン処理することに
    より二階調の印刷データに変換して出力するにあたり、
    上記ドット付着機構の機体差に基づいて変化する印刷濃
    度を修正するための印刷データ修正装置であって、 付着される上記記録材の使用量を入力する記録材使用量
    入力手段と、 同入力される記録材の使用量と、同使用量に対応するド
    ット面積と、各階調値に対応して付されるドットの付着
    パターンとに応じて定まる記録媒体上でのドットの占有
    面積の割合から各階調値での印刷濃度を推定する印刷濃
    度推定手段と、 推定された印刷濃度が本来の印刷濃度となるように上記
    印刷データを修正するデータ修正手段とを具備すること
    を特徴とする印刷データ修正装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の印刷データ修正装
    置において、上記印刷装置は、印字ヘッドと記録媒体と
    の相対位置関係を変化させながら同印字ヘッドに備えら
    れたノズルからインク粒を同記録媒体上に吐出すること
    により、ドットマトリクス状の画像データを印刷するも
    のであり、上記記録材は、同インク粒であることを特徴
    とする印刷データ修正装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の印刷データ修正装置において、上記印刷濃度推
    定手段は、上記記録媒体上でのドット付着部分の濃度と
    上記記録媒体自身の濃度とを利用して印刷濃度を推定す
    ることを特徴とする印刷データ修正装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の印刷データ修正装置において、上記印刷濃度推定手
    段は、上記印刷データが低濃度の領域において付着され
    るドット数とドット面積との積を上記ドットの占有面積
    として印刷濃度を推定することを特徴とする印刷データ
    修正装置。
  5. 【請求項5】 ドット付着機構によって所定量の記録材
    を記録媒体上にドット状に付着させることによりドット
    マトリクス状の画像データを印刷する印刷装置に対し
    て、多階調の印刷データをハーフトーン処理することに
    より二階調の印刷データに変換して出力するにあたり、
    上記ドット付着機構の機体差に基づいて変化する印刷濃
    度を修正するための印刷データ修正テーブルを作成する
    方法であって、 付着される上記記録材の使用量と、同使用量に対応する
    ドット面積と、各濃度データに対応して付されるドット
    の付着パターンとに応じて、記録媒体上でのドットの占
    有面積の割合を求めるとともに、この占有面積から濃度
    を推定して所望の濃度となるように修正テーブルを作成
    することを特徴とする印刷データ修正テーブルの作成方
    法。
  6. 【請求項6】 ドット付着機構によって所定量の記録材
    を記録媒体上にドット状に付着させることによりドット
    マトリクス状の画像データを印刷する印刷装置に対し
    て、多階調の印刷データをハーフトーン処理することに
    より二階調の印刷データに変換して出力するにあたり、
    上記ドット付着機構の機体差に基づいて変化する印刷濃
    度を修正するための印刷データ修正プログラムを記録し
    た媒体であって、 付着される上記記録材の使用量と、同使用量に対応する
    ドット面積と、各濃度データに対応して付されるドット
    の付着パターンとに応じて、記録媒体上でのドットの占
    有面積の割合を求めるとともに、この占有面積から濃度
    を推定して所望の濃度となるように印刷データを修正す
    ることを特徴とする印刷データ修正プログラムを記録し
    た媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014137537A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法

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