JPH11201398A - ガスホルダのピストン支持構造 - Google Patents

ガスホルダのピストン支持構造

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JPH11201398A
JPH11201398A JP447198A JP447198A JPH11201398A JP H11201398 A JPH11201398 A JP H11201398A JP 447198 A JP447198 A JP 447198A JP 447198 A JP447198 A JP 447198A JP H11201398 A JPH11201398 A JP H11201398A
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gas
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Nobuyuki Nishioka
信之 西岡
Akira Horiuchi
明 堀内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡略化して大型化を回避すると共に部
品点数を削減してコストダウンが図れるガスホルダのピ
ストン支持構造を提供する。 【解決手段】 乾式低圧ガスホルダ1は、底部2周縁か
ら起立した側壁3の上端開口部が屋根4で閉塞されてな
る。該ガスホルダ1内にはピストン5が上下方向に摺動
可能に収装され、該ピストン5で画成されたガスホルダ
1のピストン下部室6にガスが貯蔵される。そして、一
端をガスホルダ1の屋根4の周縁部に固定し、他端をガ
スホルダ1の底部2の中央部に固定すると共に、その中
間部を上記ピストン5上面の径方向に2個設けた滑車1
3を通して成るワイヤ14a,14b・・・が、上記ガ
スホルダ1の周方向に所定間隔離間して複数本配され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式低圧ガスホル
ダのピストンをワイヤリングにより水平に自動保持する
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスを低圧で貯蔵する乾式ガスホルダ
(ガスタンク)のピストン支持構造として、従来、図7
及び図8に示すようなものがある。
【0003】図7には、底部101周縁から起立した側
壁102の上端開口部が屋根103で閉塞されてなるガ
スホルダ100が示されている。該ガスホルダ100内
にはピストン104が上下方向に摺動可能に収装され、
該ピストン104で画成されたガスホルダ100のピス
トン下部室105にガスが貯蔵される。そして、当該ガ
ス圧と同ピストン104に一端が固定された二本宛のワ
イヤ106a,106bの他端が適宜滑車を介して連結
されたウェイト107とがバランスしている。尚、図中
108はシール用のゴムで、109は該ゴム108の形
状保持用のフェンダである。
【0004】図8には、図7と同様のガスホルダ100
内のピストン104の周縁部が、貯蔵ガス圧に相当する
深さの鉱油110を有したシール装置111でシールさ
れるものが示されている。そして、ピストン104の水
平保持用に、図7のワイヤ106a,106b及びウェ
イト107の代わりに、ピストン104の周縁部に、シ
ール装置111の上部に位置して、ガイドフレーム11
2を介して上下一対のガイドローラ113a,113b
がガスホルダ100の周方向に所定間隔離間して複数組
配設されている。
【0005】尚、図8の構造によれば、ピストン104
が例えば図9の破線に示すように傾斜すると、図中右側
における上ガイドローラ113aの反力と図中左側の下
ガイドローラ113bの反力により、復元モーメントが
ピストン104に働き、これによりピストン104が水
平に自動保持されるのである。この場合、上ガイドロー
ラ113aと下ガイドローラ113bの間隔は、ガスホ
ルダ100の直径の1/8〜1/10である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した図
7に示すものにあっては、ピストン104を水平に自動
保持するのに、大きなウェイト107が多数必要となる
ため、ガスホルダ100回りが繁雑化して大掛かりなも
のになると共に部品点数増大でコストアップを招来する
という問題点があった。
【0007】また、図8に示すものにあっては、同じく
ピストン104を水平に自動保持するのに、シール装置
111の上部にガイドフレーム112及び上下一対のガ
イドローラ113a,113bを必要とするため、ガス
ホルダ100の側壁102高さが高くなって、ガスホル
ダ100が大型化すると共に部品点数増大でコストアッ
プを招来するという問題点があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、構造を簡略化し
て大型化を回避すると共に部品点数を削減してコストダ
ウンが図れるガスホルダのピストン支持構造を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るガスホルダのピストン支持構造は、乾式
低圧ガスホルダのピストンをワイヤリングにより水平に
自動保持する構造において、一端をホルダの屋根に固定
し、他端をホルダの底部に固定すると共に、その中間部
を上記ピストンの径方向に少なくとも2個設けた滑車を
通して成るワイヤを、上記ホルダの周方向に所定間隔離
間して複数本配したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスホルダの
ピストン支持構造を実施例により図面を用いて詳細に説
明する。
【0011】[第1実施例][構成] 図1は本発明の第1実施例を示す概略構成図、図2は要
部の拡大構成図、図3は作用説明図である。
【0012】図1に示すように、ガスホルダ1は、底部
2周縁から起立した側壁3の上端開口部が屋根4で閉塞
されてなる。該ガスホルダ1内にはピストン5が上下方
向に摺動可能に収装され、該ピストン5で画成されたガ
スホルダ1のピストン下部室6にガスが貯蔵される。
【0013】上記ピストン5の周縁部には、貯蔵ガス圧
に相当する深さの鉱油7を有したシール装置8が付設さ
れる。このシール装置8は、図2に示すように、ピスト
ン5のフートリング9に圧縮ばね10を介して支持され
たリング板状のシール部材11がガスホルダ1の側壁3
内面に弾接され、この間の微小隙間が鉱油7でシールさ
れる公知のものである。尚、図2中12はシール部材1
1とフートリング9を結ぶキャンバス(麻布)である。
【0014】そして、一端をガスホルダ1の屋根4の周
縁部に固定し、他端をガスホルダ1の底部2の中央部に
固定すると共に、その中間部を上記ピストン5上面の径
方向に2個設けた滑車13を通して成るワイヤ14a,
14b・・・が、上記ガスホルダ1の周方向に所定間隔
離間して複数本(少なくとも3本以上)配される。
【0015】尚、図1中15は、ピストン5の中央部に
設けた複数のワイヤ貫通孔で、該ワイヤ貫通孔15はワ
イヤ径より若干大径に形成されるが、内面に図示しない
パッキンを装着してガス漏洩量が無視できるようになっ
ている。
【0016】[作用・効果]上記のように構成されたピ
ストン支持構造によれば、ピストン5が例えば図3の破
線に示すように傾斜すると、図中右側におけるワイヤ1
4bに張力が生じる一方図中左側のワイヤ14aが緩む
ことになる。これにより、ピストン5には復元モーメン
トが生じ、水平に自動保持される。
【0017】即ち、ピストン5の水平状態でワイヤ14
aと14bが掛け渡される距離(長さ)が等しくなるよ
うに設定されているため、図3のようにピストン5が傾
斜すると、ワイヤ14bが掛け渡される距離は、ワイヤ
14aが掛け渡される距離より短くなり、傾斜状態では
ワイヤ14bに張力が生じ、ピストン5を復元させるの
である。
【0018】このようにワイヤリングするため、図7に
示したガスホルダ100に対してはウェイト107が不
要となり、図8に示したガスホルダ100に対してはガ
イドフレーム112及び上下一対のガイドローラ113
a,113bが不要となるため、ガスホルダ1回りが簡
素化される一方で側壁3高さの減少が図れて大型化が回
避できると共に、部品点数の削減によりコストダウンが
図れる。
【0019】[第2実施例][構成] 図4は本発明の第2実施例を示す概略構成図である。
【0020】本実施例は、第1実施例における滑車13
をピストン5下面に配置してワイヤ14a,14b・・
・がシール装置8部を貫通するようにした例であり、そ
の他の構成は第1実施例と同様である。
【0021】[作用・効果]この実施例によれば、第1
実施例と同様の作用・効果が得られると共に、ワイヤ1
4a,14b・・・がシール装置8部を貫通するのでガ
ス漏洩がないという本実施例特有の作用・効果が得られ
る。
【0022】[第3実施例] [構成]図5は本発明の第3実施例を示す概略構成図で
ある。
【0023】本実施例は、第1実施例においてピストン
5上面の中央部に設けた滑車13をピストン5上面の周
縁部に設けてワイヤ14a,14b・・・の他端をガス
ホルダ1の底部2の周縁部に固定した例であり、その他
の構成は第1実施例と同様である。
【0024】[作用・効果]この実施例によれば、第1
実施例と同様の作用・効果が得られると共に、復元モー
メントの腕の長さの増大によりピストン5の復元力の増
大が図れるという本実施例特有の作用・効果が得られ
る。
【0025】[第4実施例] [構成]図6は本発明の第4実施例を示す概略構成図で
ある。
【0026】本実施例は、第3実施例における滑車13
をピストン5下面に配置してワイヤ14a,14b・・
・がシール装置8部を貫通するようにした例であり、そ
の他の構成は第3実施例と同様である。
【0027】[作用・効果]この実施例によれば、第3
実施例と同様の作用・効果が得られると共に、ワイヤ1
4a,14b・・・がシール装置8部を貫通するのでガ
ス漏洩がないという本実施例特有の作用・効果が得られ
る。
【0028】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である
ことはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、乾
式低圧ガスホルダのピストンをワイヤリングにより水平
に自動保持する構造において、一端をホルダの屋根に固
定し、他端をホルダの底部に固定すると共に、その中間
部を上記ピストンの径方向に少なくとも2個設けた滑車
を通して成るワイヤを、上記ホルダの周方向に所定間隔
離間して複数本配したので、簡単なワイヤリング構造で
ピストンを水平に自動保持することができ、ガスホルダ
の大型化を回避すると共に部品点数の削減によりコスト
ダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略構成図である。
【図2】同じく要部の拡大構成図である。
【図3】同じく作用説明図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す概略構成図である。
【図7】従来例の概略構成図である。
【図8】異なった従来例の概略構成図である。
【図9】同じく異なった従来例の作用説明図である。
【符号の説明】
1 ガスホルダ 2 底部 3 側壁 4 屋根 5 ピストン 6 ピストン下部室 7 鉱油 8 シール装置 13 滑車 14a,14b ワイヤ 15 ワイヤ貫通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾式低圧ガスホルダのピストンをワイヤ
    リングにより水平に自動保持する構造において、一端を
    ホルダの屋根に固定し、他端をホルダの底部に固定する
    と共に、その中間部を上記ピストンの径方向に少なくと
    も2個設けた滑車を通して成るワイヤを、上記ホルダの
    周方向に所定間隔離間して複数本配したことを特徴とす
    るガスホルダのピストン支持構造。
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