JPH11114280A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
ドラム式洗濯機Info
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- JPH11114280A JPH11114280A JP9283545A JP28354597A JPH11114280A JP H11114280 A JPH11114280 A JP H11114280A JP 9283545 A JP9283545 A JP 9283545A JP 28354597 A JP28354597 A JP 28354597A JP H11114280 A JPH11114280 A JP H11114280A
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Landscapes
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ドラム式洗濯機において、脱水槽の回転に伴い
発生する振動を効果的に減衰させるようにし、外箱及び
床の振動を抑制すること。 【解決手段】外箱２の底板内面と、外箱２の内部に収納
される外槽３の下部との間に外槽支持用のダンパ１０，
１０を設けたドラム式洗濯機１において、ダンパ１０，
１０の下端と外箱２の底板との間に、ダンパ１０，１０
の少なくとも下端を脱水槽４の回転中心軸Ｏと直交する
方向にスライド可能とするスライド許容手段１２，１２
が設けられている。この場合、外槽２の振動に伴いダン
パ１０，１０に対して曲げ応力が作用したとき、ダンパ
１０，１０の下端が外箱２の底板に対してスライドする
ことになるので、曲げ応力の大半がスライドによる運動
エネルギーに変換されて消失し、外槽３の振動を減衰す
る。
発生する振動を効果的に減衰させるようにし、外箱及び
床の振動を抑制すること。 【解決手段】外箱２の底板内面と、外箱２の内部に収納
される外槽３の下部との間に外槽支持用のダンパ１０，
１０を設けたドラム式洗濯機１において、ダンパ１０，
１０の下端と外箱２の底板との間に、ダンパ１０，１０
の少なくとも下端を脱水槽４の回転中心軸Ｏと直交する
方向にスライド可能とするスライド許容手段１２，１２
が設けられている。この場合、外槽２の振動に伴いダン
パ１０，１０に対して曲げ応力が作用したとき、ダンパ
１０，１０の下端が外箱２の底板に対してスライドする
ことになるので、曲げ応力の大半がスライドによる運動
エネルギーに変換されて消失し、外槽３の振動を減衰す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、外槽内に横軸周り
に回転可能に配設される脱水槽（ドラム）に衣類などの
洗濯物を収納して洗濯を行うドラム式洗濯機に関する。
に回転可能に配設される脱水槽（ドラム）に衣類などの
洗濯物を収納して洗濯を行うドラム式洗濯機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のドラム式洗濯機は、外箱の内部に
外槽を中空状態で配設し、この外槽内に横軸周りに回転
可能に脱水槽（ドラム）を配設している。
外槽を中空状態で配設し、この外槽内に横軸周りに回転
可能に脱水槽（ドラム）を配設している。
【０００３】一般的に、脱水槽の回転中は、その内部に
収納している洗濯物が回転の遠心力によって偏って配置
されることがあって回転バランスがくずれるため、脱水
槽が偏心回転することがある。このような脱水槽の偏心
回転が激しくなると、中空状態の外槽が振動することに
なる。
収納している洗濯物が回転の遠心力によって偏って配置
されることがあって回転バランスがくずれるため、脱水
槽が偏心回転することがある。このような脱水槽の偏心
回転が激しくなると、中空状態の外槽が振動することに
なる。
【０００４】このため、従来では、外槽の上部と外箱の
天板との間に側面視ほぼ逆さハの字形状に２つの防振ば
ねを取り付けるとともに、外槽の下部と外箱の底板との
間に側面視ほぼハの字形状に２つのダンパを配設し、こ
れら防振ばねとダンパにより、上述した外槽の振動を減
衰させるようにしている。
天板との間に側面視ほぼ逆さハの字形状に２つの防振ば
ねを取り付けるとともに、外槽の下部と外箱の底板との
間に側面視ほぼハの字形状に２つのダンパを配設し、こ
れら防振ばねとダンパにより、上述した外槽の振動を減
衰させるようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、２つのダンパを斜め外向き姿勢にしてその上端を
外槽にまた下端を外箱の底板にそれぞれ固定しているた
め、次のような不具合が発生する。
では、２つのダンパを斜め外向き姿勢にしてその上端を
外槽にまた下端を外箱の底板にそれぞれ固定しているた
め、次のような不具合が発生する。
【０００６】つまり、外槽で発生する振動は、主として
防振ばねおよび油圧ダンパでもって減衰することができ
るものの、振動による垂直方向荷重成分が油圧ダンパに
対して曲げ応力として作用するため、前記曲げ応力によ
る反力が外箱の底板に対して直接的に作用することにな
り、これによって外箱全体の微振動を誘発する結果にな
っている。
防振ばねおよび油圧ダンパでもって減衰することができ
るものの、振動による垂直方向荷重成分が油圧ダンパに
対して曲げ応力として作用するため、前記曲げ応力によ
る反力が外箱の底板に対して直接的に作用することにな
り、これによって外箱全体の微振動を誘発する結果にな
っている。
【０００７】したがって、本発明では、ドラム式洗濯機
において、脱水槽の回転に伴い発生する振動を効果的に
減衰させるようにし、外箱の振動を抑制するとともに、
床の振動を抑制することを目的とする。
において、脱水槽の回転に伴い発生する振動を効果的に
減衰させるようにし、外箱の振動を抑制するとともに、
床の振動を抑制することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１のドラ
ム式洗濯機は、外箱と、外箱の内部に中空状態で収納さ
れる外槽と、外槽内に横軸周りに回転可能に配設される
脱水槽と、外槽の下部と外箱の底板との間に設けられて
外槽を支持する複数のダンパと、外槽と外箱の天板との
間に設けられて外槽を吊り下げ支持する防振ばねとを含
むもので、前記ダンパがそれぞれ斜め外向き姿勢とさ
れ、その上端が外槽の下部に取り付られており、前記各
ダンパの下端と外箱の底板との間に、当該ダンパの少な
くとも下端を脱水槽の回転中心軸と直交する方向にスラ
イド可能とするスライド許容手段が設けられている。
ム式洗濯機は、外箱と、外箱の内部に中空状態で収納さ
れる外槽と、外槽内に横軸周りに回転可能に配設される
脱水槽と、外槽の下部と外箱の底板との間に設けられて
外槽を支持する複数のダンパと、外槽と外箱の天板との
間に設けられて外槽を吊り下げ支持する防振ばねとを含
むもので、前記ダンパがそれぞれ斜め外向き姿勢とさ
れ、その上端が外槽の下部に取り付られており、前記各
ダンパの下端と外箱の底板との間に、当該ダンパの少な
くとも下端を脱水槽の回転中心軸と直交する方向にスラ
イド可能とするスライド許容手段が設けられている。
【０００９】本発明の請求項２のドラム式洗濯機は、上
記請求項１のスライド許容手段を、ダンパの下端または
外箱の底板内面のいずれか一方に回転可能に設けられる
回転体としている。
記請求項１のスライド許容手段を、ダンパの下端または
外箱の底板内面のいずれか一方に回転可能に設けられる
回転体としている。
【００１０】本発明の請求項３のドラム式洗濯機は、上
記請求項１のスライド許容手段を、ダンパの下端または
外箱の底板内面のいずれか一方に設けられるスラストこ
ろ軸受としている。
記請求項１のスライド許容手段を、ダンパの下端または
外箱の底板内面のいずれか一方に設けられるスラストこ
ろ軸受としている。
【００１１】本発明の請求項４のドラム式洗濯機は、上
記請求項３のスラストころ軸受を、外箱の底板内面上に
開口が上向きとなる姿勢で固定される有底角筒箱と、こ
の有底角筒箱の内部に一列に並べた状態でそれぞれ回転
可能に収納される複数のころとで構成している。
記請求項３のスラストころ軸受を、外箱の底板内面上に
開口が上向きとなる姿勢で固定される有底角筒箱と、こ
の有底角筒箱の内部に一列に並べた状態でそれぞれ回転
可能に収納される複数のころとで構成している。
【００１２】上述した請求項１では、脱水槽の偏心回転
に伴い外槽が振動したとき、防振ばねおよびダンパによ
って減衰する点は従来例と同様であるが、振動による垂
直方向荷重成分がダンパに対して曲げ応力として作用し
たとき、ダンパの少なくとも下端が外向きにスライドす
るようになる。つまり、曲げ応力の大半がスライドによ
る運動エネルギーに変換されて消失することになるの
で、外槽の振動及び床の振動を効果的に減衰できるよう
になる。
に伴い外槽が振動したとき、防振ばねおよびダンパによ
って減衰する点は従来例と同様であるが、振動による垂
直方向荷重成分がダンパに対して曲げ応力として作用し
たとき、ダンパの少なくとも下端が外向きにスライドす
るようになる。つまり、曲げ応力の大半がスライドによ
る運動エネルギーに変換されて消失することになるの
で、外槽の振動及び床の振動を効果的に減衰できるよう
になる。
【００１３】また、請求項２〜４では、ダンパの下端の
スライド動作を円滑かつ安定的にサポートできるように
なる。
スライド動作を円滑かつ安定的にサポートできるように
なる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図１ないし
図４に示す実施形態に基づいて説明する。
図４に示す実施形態に基づいて説明する。
【００１５】図１ないし図４は本発明の一実施形態にか
かり、図１は、ドラム式洗濯機の縦断側面図、図２は、
ドラム式洗濯機の縦断正面図、図３は、ドラム式洗濯機
の油圧ダンパの下端部分を示す平面図、図４は、ドラム
式洗濯機の油圧ダンパの下端部分を示す正面図である。
かり、図１は、ドラム式洗濯機の縦断側面図、図２は、
ドラム式洗濯機の縦断正面図、図３は、ドラム式洗濯機
の油圧ダンパの下端部分を示す平面図、図４は、ドラム
式洗濯機の油圧ダンパの下端部分を示す正面図である。
【００１６】図中、１はドラム式洗濯機の全体を示して
おり、２は前板に開閉可能なドア２１を有する外箱、３
は外箱２内に配設される円筒形の外槽、４は外槽３内に
横軸Ｏ周りに回転可能に配設される円筒形の脱水槽（ド
ラム）、５は外槽３内の水を排水する排水ユニット、６
は脱水槽４を回転駆動する駆動ユニットである。
おり、２は前板に開閉可能なドア２１を有する外箱、３
は外箱２内に配設される円筒形の外槽、４は外槽３内に
横軸Ｏ周りに回転可能に配設される円筒形の脱水槽（ド
ラム）、５は外槽３内の水を排水する排水ユニット、６
は脱水槽４を回転駆動する駆動ユニットである。
【００１７】このドラム式洗濯機１の機能や動作を簡単
に説明する。まず、外槽３内に水道水などの水を所要量
貯溜するとともに洗剤などを入れた状態で、洗濯物を収
納した脱水槽４を駆動ユニット６により回動させること
により、洗濯物を洗う洗濯処理を行う。この後、外槽３
内の洗濯水を排水ユニット５により一旦排水してから、
水道水などの水を供給しながら脱水槽４を回動させるこ
とにより、洗濯物を濯ぐ濯ぎ処理を行い、続いて外槽３
に水を供給しない状態で脱水槽４を回転させることによ
り、洗濯物を脱水する脱水処理を行う。
に説明する。まず、外槽３内に水道水などの水を所要量
貯溜するとともに洗剤などを入れた状態で、洗濯物を収
納した脱水槽４を駆動ユニット６により回動させること
により、洗濯物を洗う洗濯処理を行う。この後、外槽３
内の洗濯水を排水ユニット５により一旦排水してから、
水道水などの水を供給しながら脱水槽４を回動させるこ
とにより、洗濯物を濯ぐ濯ぎ処理を行い、続いて外槽３
に水を供給しない状態で脱水槽４を回転させることによ
り、洗濯物を脱水する脱水処理を行う。
【００１８】次に、上記各要素についての具体構成を説
明する。外槽３の前板には、外箱２のドア２１により開
閉される洗濯物出し入れ用の円形開口３１が設けられて
いるとともに、この開口３１の周縁にはシール８が設け
られており、この開口３１をドア２１により閉塞した状
態において外槽３の内部が密閉空間になる。この外槽３
は、外箱２内に２つの防振ばね９，９および２つの油圧
ダンパ１０，１０を介して中空状態に支持されている。
前述の防振ばね９は、外槽３の上部と外箱２の天板内面
との間に側面視ほぼ逆さハの字形状に取り付けられてお
り、また、油圧ダンパ１０は、外槽３の下部と外箱２の
底板内面との間に側面視ほぼハの字形状に配設されてい
る。
明する。外槽３の前板には、外箱２のドア２１により開
閉される洗濯物出し入れ用の円形開口３１が設けられて
いるとともに、この開口３１の周縁にはシール８が設け
られており、この開口３１をドア２１により閉塞した状
態において外槽３の内部が密閉空間になる。この外槽３
は、外箱２内に２つの防振ばね９，９および２つの油圧
ダンパ１０，１０を介して中空状態に支持されている。
前述の防振ばね９は、外槽３の上部と外箱２の天板内面
との間に側面視ほぼ逆さハの字形状に取り付けられてお
り、また、油圧ダンパ１０は、外槽３の下部と外箱２の
底板内面との間に側面視ほぼハの字形状に配設されてい
る。
【００１９】脱水槽４は、その外周に複数の径方向内外
に貫通する透孔（符号省略）が設けられており、その後
面の中心には、外槽３の後面に設けられる円筒凸部３２
に転がり軸受１１を介して回転自在に支持される支軸４
２が固着されている。この脱水槽４の前面には、洗濯物
出し入れ用の開口４３が、外槽３の開口３１に対応して
設けられている。
に貫通する透孔（符号省略）が設けられており、その後
面の中心には、外槽３の後面に設けられる円筒凸部３２
に転がり軸受１１を介して回転自在に支持される支軸４
２が固着されている。この脱水槽４の前面には、洗濯物
出し入れ用の開口４３が、外槽３の開口３１に対応して
設けられている。
【００２０】排水ユニット５は、外槽３の下部に設けら
れる排水口３３に連通連結される排水路５１と、排水路
５１の上流に設けられるフィルタ５２と、排水路５１に
おいてフィルタ５２の下流側に設けられる排水ポンプ５
３とを備えている。
れる排水口３３に連通連結される排水路５１と、排水路
５１の上流に設けられるフィルタ５２と、排水路５１に
おいてフィルタ５２の下流側に設けられる排水ポンプ５
３とを備えている。
【００２１】駆動ユニット６は、外槽３の外周真下に取
り付けられるモータ６１と、モータ６１の出力軸に固定
される小プーリ６２と、脱水槽４の支軸４２の軸端に固
定される大プーリ６３と、小プーリ６２と大プーリ６３
とに巻き掛けられる無端ベルト６４とを備えている。
り付けられるモータ６１と、モータ６１の出力軸に固定
される小プーリ６２と、脱水槽４の支軸４２の軸端に固
定される大プーリ６３と、小プーリ６２と大プーリ６３
とに巻き掛けられる無端ベルト６４とを備えている。
【００２２】本発明の特徴は、２つの油圧ダンパ１０，
１０の下端を外箱２の底板に対してスライド可能にして
いることである。
１０の下端を外箱２の底板に対してスライド可能にして
いることである。
【００２３】この実施形態では、２つの油圧ダンパ１
０，１０の各下端にそれぞれ台座１１，１１が取り付け
られ、外箱２の底板内面上において前述の台座１１，１
１に対応する２ケ所にスラストころ軸受１２，１２が設
けられている。
０，１０の各下端にそれぞれ台座１１，１１が取り付け
られ、外箱２の底板内面上において前述の台座１１，１
１に対応する２ケ所にスラストころ軸受１２，１２が設
けられている。
【００２４】台座１１は、矩形状平板１１ａの中間に、
２つの垂直壁１１ｂ，１１ｂを所要間隔隔てた状態で平
行に立設したものからなる。この台座１１の２つの垂直
壁１１ｂ，１１ｂの間に、油圧ダンパ１０の下端部１０
ａが介入された状態でボルト１３、ナット１４およびゴ
ムブッシュ１５を用いて取り付けられている。
２つの垂直壁１１ｂ，１１ｂを所要間隔隔てた状態で平
行に立設したものからなる。この台座１１の２つの垂直
壁１１ｂ，１１ｂの間に、油圧ダンパ１０の下端部１０
ａが介入された状態でボルト１３、ナット１４およびゴ
ムブッシュ１５を用いて取り付けられている。
【００２５】一方、スラストころ軸受１２は、外箱２の
底板内面上に開口が上向きとなる姿勢で固定される有底
角筒箱１２ａと、この有底角筒箱１２ａの内部に一列に
並べた状態で回転可能に収納される複数のころ１２ｂと
からなる。この有底角筒箱１２ａの周壁の上端全周に
は、内側にほぼ９０度屈曲するフランジ１２ｃが設けら
れており、このフランジ１２ｃの上面には平面視ほぼロ
字形の上蓋１２ｄが接合されている。このフランジ１２
ｃおよび上蓋１２ｄの開口の寸法が、台座１１の矩形状
平板１１ａの外形寸法よりも大きく設定されている。
底板内面上に開口が上向きとなる姿勢で固定される有底
角筒箱１２ａと、この有底角筒箱１２ａの内部に一列に
並べた状態で回転可能に収納される複数のころ１２ｂと
からなる。この有底角筒箱１２ａの周壁の上端全周に
は、内側にほぼ９０度屈曲するフランジ１２ｃが設けら
れており、このフランジ１２ｃの上面には平面視ほぼロ
字形の上蓋１２ｄが接合されている。このフランジ１２
ｃおよび上蓋１２ｄの開口の寸法が、台座１１の矩形状
平板１１ａの外形寸法よりも大きく設定されている。
【００２６】そして、前述の台座１１の矩形状平板１１
ａがスラストころ軸受１２の有底角筒箱１２ａにおいて
フランジ１２ｃで囲む開口からはめ入れられて、複数の
ころ１２ｂ上に載せられている。なお、台座１１の矩形
状平板１１ａの外周縁と、有底角筒箱１２ａの開口内周
縁との間には、所要寸法の間隙ｗが設けられている。
ａがスラストころ軸受１２の有底角筒箱１２ａにおいて
フランジ１２ｃで囲む開口からはめ入れられて、複数の
ころ１２ｂ上に載せられている。なお、台座１１の矩形
状平板１１ａの外周縁と、有底角筒箱１２ａの開口内周
縁との間には、所要寸法の間隙ｗが設けられている。
【００２７】このような形態で外槽３を支持していれ
ば、洗濯処理、濯ぎ処理ならびに脱水処理時における外
槽３の振動を効果的に減衰できるようになる。
ば、洗濯処理、濯ぎ処理ならびに脱水処理時における外
槽３の振動を効果的に減衰できるようになる。
【００２８】つまり、上述した各処理では、脱水槽４の
内部に収納している洗濯物が、回転の遠心力によって偏
って配置されることがあって回転バランスがくずれるた
め、脱水槽４が偏心回転することがあり、このような脱
水槽４の偏心回転が激しくなると、外槽３が振動するこ
とになる。
内部に収納している洗濯物が、回転の遠心力によって偏
って配置されることがあって回転バランスがくずれるた
め、脱水槽４が偏心回転することがあり、このような脱
水槽４の偏心回転が激しくなると、外槽３が振動するこ
とになる。
【００２９】このような外槽３の振動は、主として、２
つの防振ばね９，９と２つの油圧ダンパ１０，１０によ
って減衰されるようになっている。このとき、振動によ
る垂直方向荷重成分が油圧ダンパ１０，１０に対して曲
げ応力として作用することになるが、この実施形態で
は、外槽３を支持する油圧ダンパ１０，１０の下端を外
箱２の底板に対して固定とせずに、スラストころ軸受１
２，１２を介してスライド可能にしているので、前述の
曲げ応力が作用したとき、油圧ダンパ１０，１０の下端
が外向きにスライドさせられることになる。このよう
に、曲げ応力の大半がスライドによる運動エネルギーに
変換されて消失することになるので、外槽３の振動を効
果的に減衰できるようになって、外箱２の底板に対して
振動が伝わるのを防止できるようになる。
つの防振ばね９，９と２つの油圧ダンパ１０，１０によ
って減衰されるようになっている。このとき、振動によ
る垂直方向荷重成分が油圧ダンパ１０，１０に対して曲
げ応力として作用することになるが、この実施形態で
は、外槽３を支持する油圧ダンパ１０，１０の下端を外
箱２の底板に対して固定とせずに、スラストころ軸受１
２，１２を介してスライド可能にしているので、前述の
曲げ応力が作用したとき、油圧ダンパ１０，１０の下端
が外向きにスライドさせられることになる。このよう
に、曲げ応力の大半がスライドによる運動エネルギーに
変換されて消失することになるので、外槽３の振動を効
果的に減衰できるようになって、外箱２の底板に対して
振動が伝わるのを防止できるようになる。
【００３０】ところで、上述した台座１１の矩形状平板
１１ａの外周縁と、スラストころ軸受１２の上蓋１２ｄ
の内周縁との間隙ｗは、油圧ダンパ１０の台座１１がス
ライドしたときに、上蓋１２ｄの内周縁に対して非接触
となるような寸法に設定されており、これにより、台座
とスラストころ軸受１２の上蓋１２ｄとの衝突による振
動や衝突音の発生を回避するようになっている。
１１ａの外周縁と、スラストころ軸受１２の上蓋１２ｄ
の内周縁との間隙ｗは、油圧ダンパ１０の台座１１がス
ライドしたときに、上蓋１２ｄの内周縁に対して非接触
となるような寸法に設定されており、これにより、台座
とスラストころ軸受１２の上蓋１２ｄとの衝突による振
動や衝突音の発生を回避するようになっている。
【００３１】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。 （１） 上記実施形態において、スラストころ軸受１２
の上蓋１２ｄの内周縁に、図示しないが、ゴムなどの弾
性部材を緩衝材として取り付けるようにしてもよい。ま
た、上蓋１２ｄ自身をゴムなどの弾性部材で構成するよ
うにしてもよい。この場合、台座１１がスライドしたと
きに、それがスラストころ軸受１２の上蓋１２ｄに対し
て衝突したときでも、振動や衝突音の発生を抑制できる
ようになる。 （２） 上記実施形態では、スラストころ軸受１２を外
箱２の底板内面上に固定した例を挙げているが、油圧ダ
ンパ１０，１０の台座１１，１１の下面側に固定するよ
うにしてもよい。また、スラストころ軸受１２の代わり
に、図示しないが、車輪などを台座１１，１１の下面に
回転可能に取り付けるようにしてもよい。 （３） 上記実施形態では、油圧ダンパ１０を用いてい
るが、油圧ダンパ１０の代わりに、フリクションダン
パ、エアーダンパを用いてもよい。また、上記実施形態
では、ダンパを中央部に一対（２つ）設けているが、ダ
ンパの個数はこれに限定されるものではなく、例えば、
前後に一対ずつ、計４つ設けてもよい。
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。 （１） 上記実施形態において、スラストころ軸受１２
の上蓋１２ｄの内周縁に、図示しないが、ゴムなどの弾
性部材を緩衝材として取り付けるようにしてもよい。ま
た、上蓋１２ｄ自身をゴムなどの弾性部材で構成するよ
うにしてもよい。この場合、台座１１がスライドしたと
きに、それがスラストころ軸受１２の上蓋１２ｄに対し
て衝突したときでも、振動や衝突音の発生を抑制できる
ようになる。 （２） 上記実施形態では、スラストころ軸受１２を外
箱２の底板内面上に固定した例を挙げているが、油圧ダ
ンパ１０，１０の台座１１，１１の下面側に固定するよ
うにしてもよい。また、スラストころ軸受１２の代わり
に、図示しないが、車輪などを台座１１，１１の下面に
回転可能に取り付けるようにしてもよい。 （３） 上記実施形態では、油圧ダンパ１０を用いてい
るが、油圧ダンパ１０の代わりに、フリクションダン
パ、エアーダンパを用いてもよい。また、上記実施形態
では、ダンパを中央部に一対（２つ）設けているが、ダ
ンパの個数はこれに限定されるものではなく、例えば、
前後に一対ずつ、計４つ設けてもよい。
【００３２】
【発明の効果】請求項１ないし４の発明では、脱水槽の
偏心回転に伴い外槽が振動したとき、この振動を主とし
て防振ばねおよびダンパによって減衰し、また、振動に
よる垂直方向荷重成分がダンパに対して曲げ応力として
作用したときにダンパの少なくとも下端を外向きにスラ
イドさせて減衰するので、外槽の振動を効果的に減衰で
き、外箱及び床に対して振動が伝わるのを防止できるよ
うになる。したがって、静粛な洗濯が可能なドラム式洗
濯機を提供できるようになる。
偏心回転に伴い外槽が振動したとき、この振動を主とし
て防振ばねおよびダンパによって減衰し、また、振動に
よる垂直方向荷重成分がダンパに対して曲げ応力として
作用したときにダンパの少なくとも下端を外向きにスラ
イドさせて減衰するので、外槽の振動を効果的に減衰で
き、外箱及び床に対して振動が伝わるのを防止できるよ
うになる。したがって、静粛な洗濯が可能なドラム式洗
濯機を提供できるようになる。
【００３３】特に、請求項２ないし４では、ダンパの下
端のスライド動作を円滑かつ安定的にサポートすること
ができるので、スライドするダンパと外箱の底板とが損
傷するといった心配を無くすことができる。
端のスライド動作を円滑かつ安定的にサポートすること
ができるので、スライドするダンパと外箱の底板とが損
傷するといった心配を無くすことができる。
【図１】本発明の一実施形態のドラム式洗濯機の縦断側
面図
面図
【図２】図１のドラム式洗濯機の縦断正面図
【図３】図１のドラム式洗濯機の油圧ダンパの下端部分
を示す平面図
を示す平面図
【図４】図１のドラム式洗濯機の油圧ダンパの下端部分
を示す正面図
を示す正面図
１ ドラム式洗濯機 ２ 外箱 ３ 外槽 ４ 脱水槽 ９ 防振ばね １０ 油圧ダンパ １１ 油圧ダンパの台座 １２ スラストころ軸受
Claims (4)
- 【請求項１】 外箱と、外箱の内部に中空状態で収納さ
れる外槽と、外槽内に横軸周りに回転可能に配設される
脱水槽と、外槽の下部と外箱の底板との間に設けられて
外槽を支持する複数のダンパと、外槽と外箱の天板との
間に設けられて外槽を吊り下げ支持する防振ばねとを含
むドラム式洗濯機であって、 前記ダンパがそれぞれ斜め外向き姿勢とされ、その上端
が外槽の下部に取り付けられており、 前記各ダンパの下端と外箱の底板との間に、当該ダンパ
の少なくとも下端を脱水槽の回転中心軸と直交する方向
にスライド可能とするスライド許容手段が設けられてい
る、ことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 【請求項２】 請求項１に記載のドラム式洗濯機におい
て、前記スライド許容手段は、ダンパの下端または外箱
の底板内面のいずれか一方に回転可能に設けられる回転
体からなる、ことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 【請求項３】 請求項１に記載のドラム式洗濯機におい
て、前記スライド許容手段は、ダンパの下端または外箱
の底板内面のいずれか一方に設けられるスラストころ軸
受からなる、ことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 【請求項４】 請求項３に記載のドラム式洗濯機におい
て、前記スラストころ軸受は、外箱の底板内面上に開口
が上向きとなる姿勢で固定される有底角筒箱と、この有
底角筒箱の内部に一列に並べた状態でそれぞれ回転可能
に収納される複数のころとからなる、ことを特徴とする
ドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9283545A JPH11114280A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9283545A JPH11114280A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | ドラム式洗濯機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11114280A true JPH11114280A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17666920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9283545A Pending JPH11114280A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11114280A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100474913B1 (ko) * | 2002-08-09 | 2005-03-10 | 엘지전자 주식회사 | 드럼세탁기용 방진구조체 |
| KR20050108608A (ko) * | 2004-05-12 | 2005-11-17 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 드럼 세탁기용 현가장치 |
| US7739890B2 (en) | 2005-09-01 | 2010-06-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Washing and/or drying machine having a damper connecting structure including a reinforcing portion |
| KR101028079B1 (ko) | 2004-03-02 | 2011-04-08 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기의 댐퍼 조립구조 |
| WO2011070092A1 (de) | 2009-12-10 | 2011-06-16 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Haushaltsgerät, insbesondere waschmaschine oder trockner |
| KR101054401B1 (ko) | 2004-02-06 | 2011-08-04 | 엘지전자 주식회사 | 드럼세탁기의 댐퍼 조립구조 |
| KR101084117B1 (ko) | 2004-06-01 | 2011-11-18 | 엘지전자 주식회사 | 드럼세탁기의 베이스구조 |
| WO2012069648A1 (en) | 2010-11-26 | 2012-05-31 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Home appliance with a vibration damping device and vibration damping device thereof |
| WO2012069987A1 (de) | 2010-11-26 | 2012-05-31 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Haushaltsgerät mit einer schwingungsdämpfungseinrichtung |
| CN108385333A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-08-10 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 一种洗衣机的减振结构及洗衣机 |
-
1997
- 1997-10-16 JP JP9283545A patent/JPH11114280A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN102652193A (zh) * | 2009-12-10 | 2012-08-29 | Bsh博世和西门子家用电器有限公司 | 家用电器，尤其是洗衣机或者干燥机 |
| WO2012069648A1 (en) | 2010-11-26 | 2012-05-31 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Home appliance with a vibration damping device and vibration damping device thereof |
| WO2012069987A1 (de) | 2010-11-26 | 2012-05-31 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Haushaltsgerät mit einer schwingungsdämpfungseinrichtung |
| CN108385333A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-08-10 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 一种洗衣机的减振结构及洗衣机 |
| CN108385333B (zh) * | 2018-04-11 | 2021-11-12 | 青岛海尔洗涤电器有限公司 | 一种洗衣机的减振结构及洗衣机 |
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