JP4101342B2 - ガスホルダのピストン支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾式低圧ガスホルダのピストンをワイヤリングにより水平に自動保持する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスを低圧で貯蔵する乾式ガスホルダ(ガスタンク)のピストン支持構造として、従来、図7及び図8に示すようなものがある。
【0003】
図7には、底部101周縁から起立した側壁102の上端開口部が屋根103で閉塞されてなるガスホルダ100が示されている。該ガスホルダ100内にはピストン104が上下方向に摺動可能に収装され、該ピストン104で画成されたガスホルダ100のピストン下部室105にガスが貯蔵される。そして、当該ガス圧と同ピストン104に一端が固定された二本宛のワイヤ106a,106bの他端が適宜滑車を介して連結されたウェイト107とがバランスしている。尚、図中108はシール用のゴムで、109は該ゴム108の形状保持用のフェンダである。
【0004】
図8には、図7と同様のガスホルダ100内のピストン104の周縁部が、貯蔵ガス圧に相当する深さの鉱油110を有したシール装置111でシールされるものが示されている。そして、ピストン104の水平保持用に、図7のワイヤ106a,106b及びウェイト107の代わりに、ピストン104の周縁部に、シール装置111の上部に位置して、ガイドフレーム112を介して上下一対のガイドローラ113a,113bがガスホルダ100の周方向に所定間隔離間して複数組配設されている。
【0005】
尚、図8の構造によれば、ピストン104が例えば図9の破線に示すように傾斜すると、図中右側における上ガイドローラ113aの反力と図中左側の下ガイドローラ113bの反力により、復元モーメントがピストン104に働き、これによりピストン104が水平に自動保持されるのである。この場合、上ガイドローラ113aと下ガイドローラ113bの間隔は、ガスホルダ100の直径の1/8〜1/10である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した図7に示すものにあっては、ピストン104を水平に自動保持するのに、大きなウェイト107が多数必要となるため、ガスホルダ100回りが繁雑化して大掛かりなものになると共に部品点数増大でコストアップを招来するという問題点があった。
【0007】
また、図8に示すものにあっては、同じくピストン104を水平に自動保持するのに、シール装置111の上部にガイドフレーム112及び上下一対のガイドローラ113a,113bを必要とするため、ガスホルダ100の側壁102高さが高くなって、ガスホルダ100が大型化すると共に部品点数増大でコストアップを招来するという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、構造を簡略化して大型化を回避すると共に部品点数を削減してコストダウンが図れるガスホルダのピストン支持構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るガスホルダのピストン支持構造は、乾式低圧ガスホルダのピストンをワイヤリングにより水平に自動保持する構造において、一端をホルダの屋根に固定し、他端をホルダの底部に固定すると共に、その中間部を上記ピストンの径方向に少なくとも2個設けた滑車を通して成るワイヤを、上記ホルダの周方向に所定間隔離間して複数本配すると共に、上記滑車をピストン下面に配置して上記ワイヤを、ピストンの周縁部に設けた鉱油使用のシール装置部を貫通させたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガスホルダのピストン支持構造を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
[第1実施例]
[構成]
図1は本発明の第1実施例を示す概略構成図、図2は要部の拡大構成図、図3は作用説明図である。
【0012】
図1に示すように、ガスホルダ1は、底部2周縁から起立した側壁3の上端開口部が屋根4で閉塞されてなる。該ガスホルダ1内にはピストン5が上下方向に摺動可能に収装され、該ピストン5で画成されたガスホルダ1のピストン下部室6にガスが貯蔵される。
【0013】
上記ピストン5の周縁部には、貯蔵ガス圧に相当する深さの鉱油7を有したシール装置8が付設される。このシール装置8は、図2に示すように、ピストン5のフートリング9に圧縮ばね10を介して支持されたリング板状のシール部材11がガスホルダ1の側壁3内面に弾接され、この間の微小隙間が鉱油7でシールされる公知のものである。尚、図2中12はシール部材11とフートリング9を結ぶキャンバス(麻布)である。
【0014】
そして、一端をガスホルダ1の屋根4の周縁部に固定し、他端をガスホルダ1の底部2の中央部に固定すると共に、その中間部を上記ピストン5上面の径方向に2個設けた滑車13を通して成るワイヤ14a,14b・・・が、上記ガスホルダ1の周方向に所定間隔離間して複数本(少なくとも3本以上)配される。
【0015】
尚、図1中15は、ピストン5の中央部に設けた複数のワイヤ貫通孔で、該ワイヤ貫通孔15はワイヤ径より若干大径に形成されるが、内面に図示しないパッキンを装着してガス漏洩量が無視できるようになっている。
【0016】
[作用・効果]
上記のように構成されたピストン支持構造によれば、ピストン5が例えば図3の破線に示すように傾斜すると、図中右側におけるワイヤ14bに張力が生じる一方図中左側のワイヤ14aが緩むことになる。これにより、ピストン5には復元モーメントが生じ、水平に自動保持される。
【0017】
即ち、ピストン5の水平状態でワイヤ14aと14bが掛け渡される距離(長さ)が等しくなるように設定されているため、図3のようにピストン5が傾斜すると、ワイヤ14bが掛け渡される距離は、ワイヤ14aが掛け渡される距離より短くなり、傾斜状態ではワイヤ14bに張力が生じ、ピストン5を復元させるのである。
【0018】
このようにワイヤリングするため、図7に示したガスホルダ100に対してはウェイト107が不要となり、図8に示したガスホルダ100に対してはガイドフレーム112及び上下一対のガイドローラ113a,113bが不要となるため、ガスホルダ1回りが簡素化される一方で側壁3高さの減少が図れて大型化が回避できると共に、部品点数の削減によりコストダウンが図れる。
【0019】
[第2実施例]
[構成]
図4は本発明の第2実施例を示す概略構成図である。
【0020】
本実施例は、第1実施例における滑車13をピストン5下面に配置してワイヤ14a,14b・・・がシール装置8部を前述したパッキン装着のワイヤ貫通孔15を介して貫通するようにした例であり、その他の構成は第1実施例と同様である。
【0021】
[作用・効果]
この実施例によれば、第1実施例と同様の作用・効果が得られると共に、ワイヤ14a,14b・・・がシール装置8部を貫通するのでガス漏洩がないという本実施例特有の作用・効果が得られる。
【0022】
[第3実施例]
[構成]
図5は本発明の第3実施例を示す概略構成図である。
【0023】
本実施例は、第1実施例においてピストン5上面の中央部に設けた滑車13をピストン5上面の周縁部に設けてワイヤ14a,14b・・・の他端をガスホルダ1の底部2の周縁部に固定した例であり、その他の構成は第1実施例と同様である。
【0024】
[作用・効果]
この実施例によれば、第1実施例と同様の作用・効果が得られると共に、復元モーメントの腕の長さの増大によりピストン5の復元力の増大が図れるという本実施例特有の作用・効果が得られる。
【0025】
[第4実施例]
[構成]
図6は本発明の第4実施例を示す概略構成図である。
【0026】
本実施例は、第3実施例における滑車13をピストン5下面に配置してワイヤ14a,14b・・・がシール装置8部を貫通するようにした例であり、その他の構成は第3実施例と同様である。
【0027】
[作用・効果]
この実施例によれば、第3実施例と同様の作用・効果が得られると共に、ワイヤ14a,14b・・・がシール装置8部を貫通するのでガス漏洩がないという本実施例特有の作用・効果が得られる。
【0028】
尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、乾式低圧ガスホルダのピストンをワイヤリングにより水平に自動保持する構造において、一端をホルダの屋根に固定し、他端をホルダの底部に固定すると共に、その中間部を上記ピストンの径方向に少なくとも2個設けた滑車を通して成るワイヤを、上記ホルダの周方向に所定間隔離間して複数本配したので、簡単なワイヤリング構造でピストンを水平に自動保持することができ、ガスホルダの大型化を回避すると共に部品点数の削減によりコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略構成図である。
【図2】同じく要部の拡大構成図である。
【図3】同じく作用説明図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す概略構成図である。
【図7】従来例の概略構成図である。
【図8】異なった従来例の概略構成図である。
【図9】同じく異なった従来例の作用説明図である。
【符号の説明】
1 ガスホルダ
2 底部
3 側壁
4 屋根
5 ピストン
6 ピストン下部室
7 鉱油
8 シール装置
13 滑車
14a,14b ワイヤ
15 ワイヤ貫通孔
Claims (1)
- 乾式低圧ガスホルダのピストンをワイヤリングにより水平に自動保持する構造において、一端をホルダの屋根に固定し、他端をホルダの底部に固定すると共に、その中間部を上記ピストンの径方向に少なくとも2個設けた滑車を通して成るワイヤを、上記ホルダの周方向に所定間隔離間して複数本配すると共に、上記滑車をピストン下面に配置して上記ワイヤを、ピストンの周縁部に設けた鉱油使用のシール装置部を貫通させたことを特徴とするガスホルダのピストン支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00447198A JP4101342B2 (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | ガスホルダのピストン支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00447198A JP4101342B2 (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | ガスホルダのピストン支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11201398A JPH11201398A (ja) | 1999-07-30 |
JP4101342B2 true JP4101342B2 (ja) | 2008-06-18 |
Family
ID=11585050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00447198A Expired - Lifetime JP4101342B2 (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | ガスホルダのピストン支持構造 |
Country Status (1)
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- 1998-01-13 JP JP00447198A patent/JP4101342B2/ja not_active Expired - Lifetime
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