JPH11201303A - ガス供給制御装置用複合化弁 - Google Patents

ガス供給制御装置用複合化弁

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JPH11201303A
JPH11201303A JP1194298A JP1194298A JPH11201303A JP H11201303 A JPH11201303 A JP H11201303A JP 1194298 A JP1194298 A JP 1194298A JP 1194298 A JP1194298 A JP 1194298A JP H11201303 A JPH11201303 A JP H11201303A
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gas
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passage
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純一 福田
Yoshiro Kimura
美良 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆止め弁と止め弁の機能を一体化させ、コン
パクト化、ガスの置換特性および流路抵抗の改善、組立
て作業能率の向上、ガスの高純度化等を図るようにした
ガス供給制御装置用複合化弁を提供する。 【解決手段】 第1のボディ15に第2のボディ28を
シール状態で接続し、第1のガス通路18、30同士、
第2のガス通路19、31同士を連通させる。第1のガ
ス通路18、30を弁体であるポペット39と圧縮ばね
43により逆止めする。第2のボディ28の第1のガス
通路30と第2のガス通路31を弁体であるダイヤフラ
ム48により開閉し得るようにする。ダイヤフラム48
を開閉するための作動部材である押さえピース50を駆
動手段であるエアシリング51により駆動する。縦型に
構成した複合化弁3を流路ブロック2にシール状態に接
続して両者の第1のガス通路18、7同士、第2のガス
通路19、8同士を連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、液晶等の
製造装置において、高純度のガスを供給、制御するため
に用い、特に、ガスの供給制御、ガスの浄化等の所望の
用途で各種のガス制御機器がパネル状に集積化されたガ
ス供給制御装置において、安全対策のために設けられた
パージライン、排気ライン等に用いるのに適するガス供
給制御装置用複合化弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、半導体製造装置におい
て、高純度のガスを供給、制御するために用いる集積化
ガス供給制御装置は、ベースプレート上にガス制御ライ
ンが複数列に構成されている。上記各ガス制御ライン
は、ガスの上流側から下流側に向かって自動ダイヤフラ
ム弁等の種々のバルブ、フィルタ、レギュレータ、マス
フローコントローラ、マスフローメータ等の各種のガス
制御機器が配管、継手を介して順次接続された状態でベ
ースプレート上に取付けられている。または各種のガス
制御機器が流路ブロックに接続され、流路ブロック6同
士がガスケットを介して接続手段により直接的に接続さ
れるとともに、ベースプレート上に取付けられている。
【0003】このような高純度ガス供給制御用の集積化
ガス供給制御装置において、安全対策のためにパージラ
イン、排気ライン等に逆止め弁と止め弁の二つの弁を組
合わせて使用するが、これらの二つの弁も他のガス制御
機器と同様に、配管、継手を介して接続された状態で、
または流路ブロックを介して接続された状態でベースプ
レート上に取付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、すべてのガス制御機器を配管、継手を介
して接続した状態でベースプレート上に取付けると、配
管、継手に要するスペースを含むため、装置のコンパク
ト化に自ら制約を受ける。また、配管、継手部等は流路
の無駄な部分(デッドスペース)となるため、ガスの置
換特性、流路抵抗の改善の妨げとなっている。また、逆
止め弁と止め弁を配管、継手を介して接続すると、組立
て作業に多くの手間と時間を要し、組立て作業能率に劣
る。一方、ガス制御機器を流路ブロックに接続し、流路
ブロック同士を直接的に接続することにより上記問題を
解消することはできるが、逆止め弁、止め弁を別々に使
用すると、流路ブロック同士のガスケット接続部が多く
なるため、リーク、パーティクルの発生のおそれがあ
り、ガスの高純度化に自ら制約を受ける。
【0005】本発明の目的は、上記のような従来の問題
を解決するものであり、逆止め弁と止め弁の機能を一体
化させることにより、配管、継手に要するスペースを少
なくし、若しくは流路ブロックの小型化を図って全体の
コンパクト化を図ることができ、また、流路の無駄な部
分(デッドスペース)を少なくしてガスの置換特性、流
路抵抗の改善に貢献することができ、また、配管、継手
による接続部分を少なくして組立て作業を簡単に、かつ
迅速に行うことができて組立て作業能率を向上させるこ
とができ、更にはガスケット接続部を少なくし、リー
ク、パーティクルの発生を少なくしてガスの高純度化に
貢献することができるようにしたガス供給制御装置用複
合化弁を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のガス供給制御装置用複合化弁は、流路ブロッ
クの第1のガス通路および第2のガス通路にそれぞれ連
通し得る第1のガス通路および第2のガス通路を有する
第1のボディと、この第1のボディを上記流路ブロック
に第1のガス通路同士および第2のガス通路同士が連通
するシール状態で接続するシール手段および接続手段
と、上記第1のボディの第1のガス通路および第2のガ
ス通路にそれぞれ連通し得る第1のガス通路および第2
のガス通路を有する第2のボディと、この第2のボディ
を上記第1のボディに第1のガス通路同士および第2の
ガス通路同士が連通するシール状態で接続するシール手
段および接続手段と、上記第1のボディと上記第2のボ
ディのいずれか一方の第1のガス通路を逆止めし得るよ
うに設けられた弁体およびばねと、上記第2のボディの
第1のガス通路と第2のガス通路とを連通させ、若しく
は遮断し得るように開閉可能に設けられた弁体と、この
弁体を開閉するための作動部材と、この作動部材を駆動
する駆動手段とを備えたものである。
【0007】上記第1のボディはその一部を上記流路ブ
ロックの上向き開口の取付け穴に挿入してシール手段お
よび接続手段によりシール状態で接続することができ、
上記第1のボディと上記流路ブロックとのシール手段と
して、これら第1のボディと流路ブロックとの接合面に
介在され、上記第1のボディと上記流路ブロックの第1
のガス通路同士および第2のガス通路同士をそれぞれ連
通させるガス穴を有する一枚の材料から成るメタルガス
ケットを備えることができ、上記第1のボディを上記流
路ブロックに接続する手段として、上記第1のボディに
おける上記流路ブロックからの外方突出部の外周に突設
されたフランジ部と、上記第1のボディの外周に上記フ
ランジ部と係合し得るように嵌合され、上記流路ブロッ
クにおける取付け穴の外周突出部に形成されたねじ部に
螺着されるユニオンナットとを備えることができる。
【0008】上記逆止め用の弁体としてポペットを用
い、このポペットを上記第1のボディと上記第2のボデ
ィとの間に組み込まれたシートパッキンにばねにより付
勢するように構成することができる。
【0009】上記第2のボディはその一部を上記第1の
ボディの上向き開口の取付け穴に挿入してシール手段お
よび接続手段によりシール状態で接続することができ、
上記第1のボディと上記第2のボディとのシール手段と
して、これら第1のボディと第2のボディの外周部に互
いの協力により形成された環状の嵌合用空所と、この嵌
合用空所内の外周部および内周部に配置され、中間部の
環状通路により上記第1のボディと上記第2のボディの
第2のガス通路同士を連通させる大径で環状のガスケッ
トおよび小径で環状のガスケットとを備えることがで
き、上記第2のボディを上記第1のボディに接続する手
段として、上記第1のボディの外周に形成されたねじ部
と、内周および外周にねじ部を有し、内周のねじ部が上
記第1のボディのねじ部に螺着され、基端の小径部が上
記第1のボディの端面に係合される接続筒と、上記第2
のボディにおける上記第1のボディおよび上記接続筒か
らの外周突出部の外周に突設されたフランジ部と、上記
第2のボディの外周に上記フランジ部と係合し得るよう
に嵌合され、上記接続筒の外周のねじ部に螺着されるユ
ニオンナットとを備えることができる。
【0010】上記第2のボディの第1のガス通路と第2
のガス通路を連通させ、若しくは遮断する弁体として、
上記第2のボディにおける取付け穴の底部周縁部にボン
ネットにより固定され、上記第1のガス通路の外周に設
けられた弁座シートに対して密着、若しくは離隔可能な
ダイヤフラムを用い、このダイヤフラムの作動部材とし
て、上記取付け穴内に軸方向に移動可能に設けられた押
さえピースを用いることができる。
【0011】上記駆動手段として、ピストンロッドの進
退により押さえピースを前進させ、若しくは後退可能に
解放するエアシリンダを用いることができる。
【0012】上記のように構成された本発明によれば、
逆止め弁と止め弁の機能を一体化させている。したがっ
て、配管、継手に要するスペースを少なくし、若しくは
流路ブロックの小型化を図ることができ、また、流路の
デッドスペースを少なくすることができ、また、組立て
作業を簡単、かつ迅速に行うことができ、更にはガスケ
ット接続部を少なくし、リーク、パーティクルの発生を
少なくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の
実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施
形態によるガス供給制御装置用複合化弁であって、左半
部が止め弁機能の弁体を弁座シートから離隔させた状
態、右半部が止め弁機能の弁体を弁座シートに密着させ
た状態を示す縦断面図、図2は同ガス供給制御装置用複
合化弁を示し、第1のボディの底面図である。
【0014】図1において、1はベースペレート、2は
ベースプレート1上にボルト(図示省略)等により取外
し可能に取付けられる流路ブロック、3は流路ブロック
2に離脱可能に接続される本発明の複合化弁である。ベ
ースプレート1には半導体製造装置において、高純度ガ
スを供給制御するために、本発明の複合化弁3を含む各
種のガス制御機器(図示省略)が流路ブロック2を介し
て取外し可能に取付けられる。
【0015】流路ブロック2について説明すると、上部
に上向き開口の取付け穴4が形成され、取付け穴4の底
部において周縁部よりやや高くなる突出部5が形成さ
れ、突出部5の上面両側部には更にやや高く突出する受
面(図示省略)が形成され、受面間に溝状部6が形成さ
れている。流路ブロック2には水平方向で軸心方向に第
1のガス通路7および第2のガス通路8が形成され、ガ
ス通路7および8は内方で垂直方向に折れ曲がり、取付
け穴4の底部の溝状部6に開口されている。溝状部6に
はガス通路7、8の周縁部においてシーリングビード
9、10が形成され、このシーリングビード9、10は
上記受面より低くなるように設定されている。これによ
り取付け穴4に上方から硬い異物が誤って挿入された
際、この異物を受面により受けてシーリングビード9、
10が損傷しないように保護されている。取付け穴4の
外周の筒状突出部11の外周面にはねじ部12が形成さ
れ、筒状突出部11の上面には180度位相をずらせた
位置で大小の位置決め用突起13、14が形成されてい
る。隣接する流路ブロック2同士はガス通路7とガス通
路8とが連通された状態でメタルガスケット(図示省
略)を介して接続手段(図示省略)により離脱可能に接
続されるようになっている。
【0016】本発明の複合化弁3について説明すると、
第1のボディ15の上部に上向き開口の取付け穴16が
形成され、取付け穴16の中央部には凹部17が形成さ
れている。第1のボディ15の下部に第1のガス通路1
8と第2のガス通路19が上下方向で貫通状態に形成さ
れている。第1のガス通路18と第2のガス通路19に
おける下端開口部は軸心に対して対称的に配置され、第
1のガス通路18の上端開口部は中心部に配置され、第
2のガス通路19の上端開口部は側方に配置されてい
る。特に、図2から明らかなように、第1のボディ15
の下面に位置決め用凹部20が形成され、位置決め用凹
部20内で第1のガス通路18と第2のガス通路19の
周縁部にシーリングビード21と22が形成されてい
る。第1のボディ15の中間部外周にはフランジ部23
が突設され、第1のボディ15におけるフランジ部23
の下方が流路ブロック2の取付け穴4に挿入される。フ
ランジ部23には流路ブロック2の大小の位置決め用突
起13、14に対応して大小の位置決め用切欠24、2
5が形成されている。而して、上記のように第1のボデ
ィ15の下部が流路ブロック2の取付け穴4に挿入され
た際に、ボディ15の大小の位置決め用切欠24、25
が流路ブロック2の大小の位置決め用突起13、14に
係合されるとともに、フランジ部23の下面が筒状突出
部11の上面に当接され、ボディ15の第1のガス通路
18と第2のガス通路19が流路ブロック2の第1のガ
ス通路7と第2のガス通路8に連通された状態に位置決
めされる。第1のボディ15の上端部外周にはねじ部2
6が形成され、このねじ部26には接続筒(ナット)3
7の内周のねじ部が螺着され、接続筒37の基端(上
端)の小径部が第1のボディ15の上端面に係合されて
いる。
【0017】第1のボディ15の外周にはユニオンナッ
ト27が回転可能に嵌合され、ユニオンナット27が流
路ブロック2の筒状突出部11のねじ部12に螺着され
ることにより、ユニオンナット27の基部側の小径部が
第1のボディ15のフランジ部23の上面に係合される
ようになっている。
【0018】第2のボディ28の上部に上向き開口の取
付け穴29が形成され、第2のボディ28の下部に第1
のガス通路30と第2のガス通路31が上下方向で貫通
状態に形成されている。第1のガス通路30は中心部に
配置され、下部側が大径に形成され、上部側が小径に形
成され、大径部と小径部との間に段部32が形成されて
いる。第2のガス通路31は1本、若しくは複数本、例
えば、4本形成され、これらのガス通路31が軸心に対
して均等割り位置に配置されている。第2のボディ28
の下部が第1のボディ15の取付け穴16に挿入される
ようになっており、第2のボディ28の上部で第1のボ
ディ15および接続筒37からの外方突出部の外周には
フランジ部33が突設されている。第2のボディ28に
おけるフランジ部33の下方が第1のボディ15の取付
け穴16に挿入された状態で中心部の第1のガス通路3
0が第1のボディ15における中心に開口を有する第1
のガス通路18に連通される。第1のボディ15の取付
け穴16の底部外周部と第2のボディ28の底部外周部
とで協力して環状の嵌合用空所34が形成され、この嵌
合用空所34内の外周部と内周部には大径で環状のガス
ケット35と小径で環状のガスケット36が挿入されて
位置決め状態に保持されている。第2のガス通路19の
上端開口部と各第2のガス通路31の下端開口部とが大
小の環状のガスケット35、36間の環状通路に開放さ
れ、この環状通路を介して第2のガス通路19と第2の
ガス通路31とが連通される。
【0019】第2のボディ28の外周にはユニオンナッ
ト38が回転可能に嵌合され、ユニオンナット38が接
続筒(ナット)37の外周のねじ部に共回りを防止され
て螺着されることにより、ユニオンナット38の基部側
の小径部がフランジ部33の上面に係合され、第2のボ
ディ28が第1のボディ15に接続されるとともに、ガ
スケット35、36が嵌合用空所34内で圧接状態とな
り、第1のボディ15と第2のボディ28とがシール状
態で接続されている。
【0020】第1のガス通路30の大径部内に逆止め用
の弁体であるポペット39が軸心方向に移動可能に支持
され、ポペット39の下端部周囲の複数箇所に連通用穴
40が形成されている。第1のボディ15における取付
け穴16の凹部17にはシートパッキン41が収めら
れ、このシートパッキン41は第2のボディ28におけ
る第1のガス通路30の下端開放側の周縁部により抜止
め状態に固定されている。ポペット39の中間部内周の
段部と第1のガス通路30の段部32との間に圧縮ばね
43が介在され、圧縮ばね43の弾性によりポペット3
9がシートパッキン41側に付勢されている。これによ
りポペット39の先端部外周の段部44がシートパッキ
ン41の内周縁部に圧接されて第2のボディ28の第1
のガス通路30と第1のボディ15の第1のガス通路1
8とが遮断されている。而して、ポペット39が圧縮ば
ね43の弾性に抗して後退するように押し上げられるこ
とにより、ポペット39の連通用穴40を介して第1の
ガス通路18、30同士が連通されるようになってい
る。
【0021】第2のボディ28の取付け穴29の底部に
は第1のガス通路30の周縁部において環状溝45が形
成され、環状溝45に弁座シート46の基部が挿入さ
れ、環状溝45の外周縁のかしめ加工により弁座シート
46が固定されている。取付け穴29の底部周縁部に環
状の突出部47が形成され、取付け穴29に弁体である
ダイヤフラム48とボンネット49が順次挿入され、ダ
イヤフラム48の周縁部が突出部47に対してボンネッ
ト49により押圧されて固定されている。ボンネット4
9の内側にはダイヤフラム48を開閉するための押さえ
ピース50が軸心方向(上下方向)に移動可能に支持さ
れている。而して、ダイヤフラム48が押さえピース5
0により弁座シート46に密着されることにより、第2
のボディ28の第1のガス通路30と第2のガス通路3
1とが遮断される(図1の右半部参照)。これとは逆
に、押さえピース50によるダイヤフラム48に対する
押圧力が解除され、ダイヤフラム48が自身の復元力に
より弁座シート46から離隔することにより、第1のガ
ス通路30と第2のガス通路31とが連通される(図1
の左半部参照)。
【0022】押さえピース50を作動させる駆動手段の
一例としてノーマルクローズタイプのエアシリンダ51
が用いられている。具体的に説明すると、シリンダ52
はシリンダ本体53と、このシリンダ本体53の下端部
内周に螺着された蓋体54とから構成されている。シリ
ンダ本体53の下端部内周の段部と蓋体54の基端部と
の間に支持板55の下端外周の突出部が挟持されて固定
され、支持板55の外周の環状溝に挿入されたOリング
56がシリンダ本体53の内周面に圧接されてシールさ
れている。シリンダ本体53内における支持板55の上
方にはピストン57およびこのピストン57と一体の軸
部58が軸心方向に移動可能に支持され、ピストン57
および軸部58の外周の環状溝に挿入されたOリング5
9および60がシリンダ本体53の内周面に圧接されて
シールされている。蓋体54の基部内側と支持板55の
内側にはピストン61およびこのピストン61と一体の
軸部62が軸心方向に移動可能に支持されるとともに、
ピストン61と一体のピストンロッド63が蓋体54の
筒状突出部64内に軸心方向に移動可能に支持され、ピ
ストン61、軸部62およびピストンロッド63の外周
の環状溝に挿入されたOリング65、66および67が
蓋体54、支持板55および筒状突出部64の内周面に
圧接されてシールされている。ピストン57とシリンダ
本体53の上部内面との間に圧縮ばね68が介在され、
この圧縮ばね68の弾性により複式のピストン57、6
1およびピストンロッド63が下方へ付勢されている。
シリンダ本体53の上面中央部にはエア供給穴69が形
成され、エア供給穴69が圧縮空気供給源(図示省略)
に接続されている。ピストン57および軸部58、ピス
トン61および軸部62には軸心方向に沿ってエア供給
穴69に連通するエア通路70、71が形成され、エア
通路71にはピストン57と支持板55との間、ピスト
ン61と蓋体54との間に開放されるエア通路72、7
3が分岐して形成されている。
【0023】而して、エア供給穴69に対して圧縮空気
が供給されていない状態では、圧縮ばね68の弾性によ
りピストン57、61、ピストンロッド63等が常時下
方へ前進される。これとは逆に、エア供給穴69に圧縮
空気が供給されると、この圧縮空気がエア通路70、7
1、72、73を通ってピストン57と支持板55との
間、ピストン61と蓋体54との間に供給され、これに
よりピストン57、61、ピストンロッド63等が圧縮
ばね68の弾性に抗して上方へ後退されるようになって
いる。
【0024】上記のように構成されたエアシリンダ51
は蓋体54の筒状突出部64の先端部外周に形成された
ねじ部74が第2のボディ28の上部内周に形成された
ねじ部75に螺着されている。このようにエアシリンダ
51を第2のボディ28に取付けることにより、筒状突
出部64の先端部が上記ボンネット49に係合され、ボ
ンネット49が上記のようにダイヤフラム48の周縁部
を固定状態に保持することができる。また、上記のよう
にピストンロッド63が前進することにより、上記のよ
うに押さえピース50を前進させてダイヤフラム48を
弁座シート46に密着させ、これとは逆に、ピストンロ
ッド63が後退することにより、押さえピース50のダ
イヤフラム48に対する押圧力を解放することができ
る。
【0025】上記のように縦型に構成された本発明の複
合化弁3における第1のボディ15の下部が流路ブロッ
ク2の取付け穴4に挿入され、第1のボディ15の位置
決め用凹所20と流路ブロック2の溝状部6にステンレ
ス等から成るメタルガスケット76がシーリングビード
21、22と9、10との間で挿入されて位置決めされ
る。メタルガスケット76は一枚の材料により、例え
ば、長円形に形成されてガス穴77、78を共に有し、
これらガス穴77、78が第1のガス通路7と18、第
2のガス通路8と19をそれぞれ連通させている。而し
て、複合化弁3のユニオンナット27が流路ブロック2
のねじ部12に螺着されることにより、複合化弁3が流
路ブロック2に接続されている。この接続状態でシーリ
ングビード21、22と9、10がメタルガスケット7
6に食い込み、メタルガスケット76が位置決め用凹所
20と溝状部6とに面接触状態で圧接されている。した
がって、上記各接触面の精度が公差の範囲程度で誤差を
有していても、確実なシール状態を得ることができる。
【0026】このように、複合化弁3の外周に設けた1
個のユニオンナット27を流路ブロック2に螺着するこ
とにより、複合化弁3を流路ブロック2に接続すること
ができるので、その接続作業を簡単に、かつ迅速に行う
ことができ、また、複合化弁3の全体を偶力を発生させ
ずにバランス良く締め付けることができる。したがっ
て、組立て作業能率を向上させることができるととも
に、緊密なシール性を確保することができて信頼性を向
上させることができる。また、ユニオンナット27を用
い、このユニオンナット27を流路ブロック2の外周の
ねじ部12に螺着することにより複合化弁3を流路ブロ
ック2に接続するので、複合化弁3を流路ブロック2に
対して着脱する際にねじ部から生じるパーティクルが流
路ブロック2の取付け穴4からガス流路に侵入すること
がなくなる。したがって、ガスの高純度化に貢献するこ
とができる。
【0027】本実施形態においては、複合化弁3をパー
ジラインに使用しているので、図1に矢印で示すよう
に、第1のガス通路7、ガス穴77、第1のガス通路1
8、30がガス流入側となり、第2のガス通路31、1
9、ガス穴78、第2のガス通路8がガス流出側となる
ように設定されている。
【0028】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。今、上記のようにエアシリンダ51のエ
ア供給穴69に圧縮空気が供給され、この圧縮空気がエ
ア通路70、71、72、73を通り、ピストン57と
支持板55との間、ピストン61と蓋体54との間に供
給されてピストン57、61、ピストンロッド63等が
図1の左半部に示すように、圧縮ばね68の弾性に抗し
て上方へ後退され、これにより押さえピース50が解放
され、ダイヤフラム48が自身の反撥弾性により押さえ
ピース50を押上げて復元し、第2のボディ28の第1
のガス通路30を解放して第1のガス通路30と第2の
ガス通路31とを連通させているとする。
【0029】この状態で流路ブロック2の第1のガス通
路7から流入したガスは、メタルガスケット76のガス
穴77を通り、第1のボディ15の第1のガス通路18
に流入し、ポペット39を圧縮ばね43の弾性に抗して
シートパッキン41から離隔するように上昇させ、連通
用穴40を通って第2のボディ28の第1のガス通路3
0に流入する。上記のようにダイヤフラム48が弾性復
元により第1のガス通路30と第2のガス通路31とを
連通させているので、第1のガス通路30に流入したガ
スは、第2のガス通路31、ガスケット35、36間の
環状通路、第1のボディ15の第2のガス通路19、メ
タルガスケット76のガス穴78を通り、流路ブロック
2の第2のガス通路8から流出する。
【0030】ここで、何らかのトラブルによりガスが逆
流した場合、このガスは流路ブロック2の第2のガス通
路8、メタルガスケット76のガス穴78、第1のボデ
ィ15の第2のガス通路19、ガスケット35、36間
の環状通路、第2のボディ28の第2のガス通路31、
第1のガス通路30に流入する。この第1のガス通路3
0に流入したガスの圧力と圧縮ばね43の反撥弾性とに
よりポペット39が下方へ前進してその段部44がシー
トパッキン41の内周縁部に圧接し、第2のボディ28
の第1のガス通路30と第1のボディ15の第1のガス
通路18とを閉塞する。これによりガスが第1のガス通
路18、メタルガスケット76のガス穴77から流路ブ
ロック2の第1のガス通路7へ逆流するのを防止するこ
とができる。
【0031】また、エアシリンダ51に対する圧縮空気
の供給を停止して圧縮空気の流路を大気中に開放する
と、上記のように圧縮ばね68の反撥弾性によりピスト
ン57、61、ピストンロッド63等が図1の右半部に
示すように下方へ前進する。これに伴い、押さえピース
50を前進させてダイヤフラム48を弁座シート46に
密着させ、第2のボディ28における第1のガス通路3
0と第2のガス通路31とを遮断する。これにより、流
路ブロック2の第1のガス通路7から流入したガスが上
記のようにポペット39を圧縮ばね43の弾性に抗して
上昇させて第2のボディ28の第1のガス通路30に流
入しても、この第1のガス通路30を閉じているダイヤ
フラム48により阻止される。したがって、ガスが流路
ブロック2の第2のガス通路8に流出しなくなる。
【0032】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図3は本発明の第2の実施形態によるガス供給
制御装置用複合化弁であって、左半部が止め弁機能の弁
体を弁座シートから離隔させた状態、右半部が止め弁機
能の弁体を弁座シートに密着させた状態を示す縦断面図
である。
【0033】図1に示す上記第1の実施形態において
は、第1のガス通路7、ガス穴77、第1のガス通路1
8、30がガス流入側となり、第2のガス通路31、1
9、ガス穴78、第2のガス通路8がガス流出側となる
ように設定されているが、本実施形態においては、排気
ラインに使用されるので、上記第1の実施形態とは逆
に、第2のガス通路8、ガス穴78、第2のガス通路1
9、31がガス流入側となり、第1のガス通路30、1
8、ガス穴77、第1のガス通路7がガス流出側となる
ように構成された点に特徴を有し、本実施形態における
その他の構成については上記第1の実施形態と同様であ
るので、同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略
し、主として上記第1の実施形態と異なる構成について
説明する。
【0034】図3に示すように、第1のボディ15が上
下方向に長くなるように形成され、第2のボディ28が
上下方向に短くなるように形成され、第1のボディ15
の第1のガス通路18は下部側が小径に形成され、上部
側が大径に形成され、大径部と小径部との間に段部80
が形成されている。第2のボディ28の中央部の第1の
ガス通路30は小径部のみにより形成され、第2のボデ
ィ28の底部中央部に上方へ凹入する凹部81が形成さ
れている。第1のガス通路18の大径部内に逆止め用の
弁体であるポペット39が軸心方向に移動可能に支持さ
れている。第2のボディ28の凹部81にはシートパッ
キン41が収められ、このシートパッキン41は第1の
ボディ15における第1のガス通路18の上端開放部側
の周縁部により抜止め状態に固定されている。筒体80
内に逆止め用の弁体であるポペット39が軸方向に移動
可能に支持されている。ポペット39の中間部内周の段
部と第1のボディ15における第1のガス通路18の段
部80との間に圧縮ばね43が介在され、圧縮ばね43
の弾性によりポペット39がシートパッキン41側に付
勢されている。これによりポペット39の先端部外周の
段部44がシートパッキン41の内周縁部に圧接されて
第1のボディ15の第1のガス通路18と第2のボディ
28の第1のガス通路30とが遮断されている。而し
て、ポペット39が圧縮ばね43の弾性に抗して後退す
るように押し下げられることにより、ポペット39の連
通用穴40を介して第1のガス通路30、18同士が連
通されるようになっている。
【0035】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。今、上記のようにエアシリンダ51のエ
ア供給穴69に圧縮空気が供給され、この圧縮空気がエ
ア通路70、71、72、73を通り、ピストン57と
支持板55との間、ピストン61と蓋体54との間に供
給されてピストン57、61、ピストンロッド63等が
図3の左半部に示すように、圧縮ばね68の弾性に抗し
て上方へ後退され、これにより押さえピース50が解放
され、ダイヤフラム48が自身の反撥弾性により押さえ
ピース50を押上げて復元し、第2のボディ28の第1
のガス通路30を解放して第1のガス通路30と第2の
ガス通路31とを連通させているとする。
【0036】この状態で流路ブロック2の第2のガス通
路8から流入したガスは、メタルガスケット76のガス
穴78を通り、第1のボディ15の第2のガス通路1
9、ガスケット35、36間の環状通路、第2のボディ
28の第2のガス通路31に流入する。上記のようにダ
イヤフラム48が弾性復元により第2のガス通路31と
第1のガス通路30を連通させているので、第2のガス
通路31に流入したガスは、第1のガス通路30に流出
し、ポペット39を圧縮ばね43の弾性に抗してシート
パッキン41から離隔するように下降させ、連通用穴4
0を通って第2のボディ28の第1のガス通路30から
第1のボディ15の第1のガス通路18に流出し、続い
て、メタルガスケット76のガス穴77を通り、流路ブ
ロック1の第1のガス通路7から流出する。
【0037】ここで、何らかのトラブルによりガスが逆
流した場合、このガスは流路ブロック2の第1のガス通
路7、メタルガスケット76のガス穴77、第1のボデ
ィ15の第1のガス通路18に流入する。この第1のガ
ス通路18に流入したガスの圧力と圧縮ばね43の反撥
弾性とによりポペット39が上方へ前進してその段部4
4がシートパッキン41の内周縁部に圧接し、第1のボ
ディ15の第1のガス通路18と第2のボディ28の第
1のガス通路30とを閉塞する。これによりガスが第1
のガス通路30、第2のガス通路31、19、メタルガ
スケット76のガス穴78から流路ブロック2の第2の
ガス通路8へ逆流するのを防止することができる。
【0038】また、エアシリンダ51に対する圧縮空気
の供給を停止して圧縮空気の流路を大気中に開放する
と、上記のように圧縮ばね68の反撥弾性によりピスト
ン57、61、ピストンロッド63等が図3の右半部に
示すように下方へ前進する。これに伴い、押さえピース
50を前進させてダイヤフラム48を弁座シート46に
密着させ、第2のボディ28における第2のガス通路3
1と第1のガス通路30とを遮断する。これにより、流
路ブロック2の第2のガス通路8から流入したガスが上
記のように第2のボディ28の第2のガス通路31に流
入しても、第1のガス通路30を閉じているダイヤフラ
ム48により阻止される。したがって、ガスが流路ブロ
ック2の第1のガス通路7に流出しなくなる。
【0039】次に、上記のように構成された本発明の各
実施形態の複合化弁3の使用例と従来の逆止め弁および
止め弁の組合わせ使用例とを比較して説明する。まず、
一般的な溶接配管を適用した例について説明すると、図
4(a)に示すように、逆止め弁101と止め弁102
を組み合わせて用いたシリーズ結合フローパターンの場
合には、従来例においては図4(b)に示すように、逆
止め弁101と止め弁102を配管103、104、継
手105を用いて接続する。これに対し、本発明の複合
化弁3を用いることにより、図4(c)に示すように、
上記従来例の配管103、104、継手105等が不要
となる。したがって、本発明の各実施形態の複合化弁3
を用いることにより、ガス制御ラインの長さを上記従来
例に比べて1/3以下に短縮化してコンパクト化を図る
ことができ、また、流路のデットスペースを少なくして
ガスの置換特性、流路抵抗の改善に貢献することがで
き、また、組立て作業を簡単に、かつ迅速に行うことが
できて組立て作業能率を向上させることができる。
【0040】次に、流路ブロックを適用した例について
説明すると、図5(a)に示すように、逆止め弁101
と止め弁102を組合わせて用いたシリーズ接合フロー
パターンの場合には、従来例においては、図5(b)に
示すように、逆止め弁101と止め弁102をそれぞれ
流路ブロック2に接続し、流路ブロック2同士をガスケ
ットの介在によるシール状態で接続手段106により接
続する。これに対し、本発明の複合化弁3を用いること
により、図5(c)に示すように、上記従来例の接続手
段106等が不要となる。したがって、本発明の各実施
形態の複合化弁3を用いることにより、ガス制御ライン
を上記従来例に比べて短尺化してコンパクト化を図るこ
とができ、また、ガスケットを用いた接続箇所を減ら
し、リーク、パーティクルをの発生を少なくしてガスの
高純度化に貢献することができる。
【0041】また、図6(a)に示すように、逆止め弁
101と止め弁102を組み合わせて用いたパージフロ
ーパターンの場合には、従来例においては、図6(b)
に示すように、複数の逆止め弁101をそれぞれ流路ブ
ロック2に接続し、複数の止め弁102を流路ブロック
(マニホールド)2aの複数箇所に接続し、各流路ブロ
ック2と流路ブロック2aとをガスケットの介在による
シール状態で接続手段106により接続する。これに対
し、本発明の各実施形態の複合化弁3を用いることによ
り、図6(c)に示すように、上記従来例の半数の止め
弁102をそれぞれ流路ブロック2に接続し、止め弁1
02と同数の複合化弁3を流路ブロック(マニホール
ド)2bの複数箇所に接続し、各流路ブロック2と流路
ブロック2bとをガスケットの介在によるシール状態で
接続手段106により接続する。したがって、本発明の
各実施形態の複合化弁3を用いることにより、ガス制御
ライン幅を上記従来例に比べて1/2以下に狭くしてコ
ンパクト化を図ることができ、流路ブロック(マニホー
ルド)2bの低コスト化を図ることもできる。
【0042】また、図7(a)に示すように、逆止め弁
101と止め弁102を組み合わせて用いたミキシング
フローパターンの場合には、従来例においては、図7
(b)に示すように、複数の止め弁102を流路ブロッ
ク(マニホールド)2bの複数箇所に接続し、複数の止
め弁102を流路ブロック(マニホールド)2cの複数
箇所に接続し、逆止め弁101を流路ブロック2に接続
し、流路ブロック2bと流路ブロック2cとをガスケッ
トの介在によるシール状態で接続手段106により接続
し、流路ブロック2cと流路ブロック2とをガスケット
の介在によるシール状態で接続手段106により接続す
る。これに対し、本発明の複合化弁3を用いることによ
り、図7(c)に示すように、上記従来例と同様に、複
数の止め弁102を流路ブロック(マニホールド)2b
の複数箇所に接続し、止め弁102と複合化弁3を流路
ブロック(マニホールド)2cの複数箇所に接続し、流
路ブロック2bと流路ブロック2cをガスケットの介在
によるシール状態で接続手段106により接続する。し
たがって、本発明の各実施形態の複合化弁3を用いるこ
とにより、ガス制御ラインを上記従来例に比べて短尺化
してコンパクト化を図ることができ、また、ガスケット
を用いた接続箇所を減らし、リーク、パーティクルの発
生を少なくしてガスの高純度化に貢献することができ
る。
【0043】なお、上記各実施形態においては、押さえ
ピース50の駆動手段として、ノーマルクローズタイプ
のエアシリンダ51を用いた場合について説明したが、
ノーマルオープンタイプのエアシリンダを用いてもよ
く、また、このような自動による駆動手段に限らず、手
動による駆動手段を用いてもよい。また、流路ブロック
2は上記接続方式に限定されるものではない。このほ
か、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲で
種々設計変更することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、逆
止め弁と止め弁の機能を一体化させているので、配管、
継手に要するスペースを少なくし、若しくは流路ブロッ
クの小型化を図ることができ、したがって、全体のコン
パクト化を図ることができる。また、上記のよう配管、
継手が不要となるので、流路の無駄な部分(デッドスペ
ース)を少なくすることができ、したがって、ガスの置
換特性、流路抵抗の改善に貢献することができる。ま
た、配管、継手による接続部分を少なくして組立て作業
を簡単に、かつ迅速に行うことができ、したがって、組
立て作業能率を向上させることができる。更にはガスケ
ット接続部を少なくすることができ、したがって、リー
ク、パーティクルの発生を少なくしてガスの高純度化に
貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるガス供給制御
装置用複合化弁であって、左半部が止め弁機能の弁体を
弁座シートから離隔させた状態、右半部が止め弁機能の
弁体を弁座シートに密着させた状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】同ガス供給制御装置用複合化弁を示し、第1の
ボディの底面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるガス供給制御
装置用複合化弁であって、左半部が止め弁機能の弁体を
弁座シートから離隔させた状態、右半部が止め弁機能の
弁体を弁座シートに密着させた状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】(a)は一般的な溶接配管の適用例で、逆止め
弁と止め弁を組合わせたシリーズ結合フローパターンの
模式図、(b)は同パターンに従来例を適用した概略構
成図、(c)は同パターンに本発明の複合化弁を適用し
た概略構成図である。
【図5】(a)は流路ブロックの適用例で、逆止め弁と
止め弁を組合わせたシリーズ結合フローパターンの模式
図、(b)は同パターンに従来例を適用した概略図、
(c)は同パターンに本発明の複合化弁を適用した概略
図である。
【図6】(a)は流路ブロックの適用例で、逆止め弁と
止め弁を組合わせたパージフローパターンの模式図、
(b)は同パターンに従来例を適用した概略図、(c)
は同パターンに本発明の複合化弁を適用した概略図であ
る。
【図7】(a)は流路ブロックの適用例で、逆止め弁と
止め弁を組合わせたミキシングフローパターンの模式
図、(b)は同パターンに従来例を適用した概略図、
(c)は同パターンに本発明の複合化弁を適用した概略
図である。
【符号の説明】
2 流路ブロック 3 本発明のガス供給制御装置用複合化弁 4 取付け穴 7 第1のガス通路 8 第2のガス通路 15 第1のボディ 16 取付け穴 18 第1のガス通路 19 第2のガス通路 27 ユニオンナット 28 第2のボディ 29 取付け穴 30 第1のガス通路 31 第2のガス通路 37 ナット 38 ユニオンナット 39 ポペット 43 圧縮ばね 46 弁座シート 48 ダイヤフラム 50 押さえピース 51 エアシリンダ 76 メタルガスケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路ブロックの第1のガス通路および第
    2のガス通路にそれぞれ連通し得る第1のガス通路およ
    び第2のガス通路を有する第1のボディと、この第1の
    ボディを上記流路ブロックに第1のガス通路同士および
    第2のガス通路同士が連通するシール状態で接続するシ
    ール手段および接続手段と、上記第1のボディの第1の
    ガス通路および第2のガス通路にそれぞれ連通し得る第
    1のガス通路および第2のガス通路を有する第2のボデ
    ィと、この第2のボディを上記第1のボディに第1のガ
    ス通路同士および第2のガス通路同士が連通するシール
    状態で接続するシール手段および接続手段と、上記第1
    のボディと上記第2のボディのいずれか一方の第1のガ
    ス通路を逆止めし得るように設けられた弁体およびばね
    と、上記第2のボディの第1のガス通路と第2のガス通
    路とを連通させ、若しくは遮断し得るように開閉可能に
    設けられた弁体と、この弁体を開閉するための作動部材
    と、この作動部材を駆動する駆動手段とを備え、縦型に
    構成されたガス供給制御装置用複合化弁。
  2. 【請求項2】 第1のボディの一部が流路ブロックの上
    向き開口の取付け穴に挿入されてシール手段および接続
    手段によりシール状態で接続され、上記第1のボディと
    上記流路ブロックとのシール手段が、これら第1のボデ
    ィと流路ブロックとの接合面に介在され、上記第1のボ
    ディと上記流路ブロックの第1のガス通路同士および第
    2のガス通路同士をそれぞれ連通させるガス穴を有する
    一枚の材料から成るメタルガスケットを備え、上記第1
    のボディを上記流路ブロックに接続する手段が、上記第
    1のボディにおける上記流路ブロックからの外方突出部
    の外周に突設されたフランジ部と、上記第1のボディの
    外周に上記フランジ部と係合し得るように嵌合され、上
    記流路ブロックにおける取付け穴の外周突出部に形成さ
    れたねじ部に螺着されるユニオンナットとを備えた請求
    項1記載のガス供給制御装置用複合化弁。
  3. 【請求項3】 逆止め用の弁体がポペットであり、この
    ポペットが第1のボディと第2のボディとの間に組み込
    まれたシートパッキンにばねにより付勢されるように構
    成された請求項1または2記載のガス供給制御装置用複
    合化弁。
  4. 【請求項4】 第2のボディの一部が第1のボディの上
    向き開口の取付け穴に挿入されてシール手段および接続
    手段によりシール状態で接続され、上記第1のボディと
    上記第2のボディとのシール手段が、これら第1のボデ
    ィと第2のボディの外周部に互いの協力により形成され
    た環状の嵌合用空所と、この嵌合用空所内の外周部およ
    び内周部に配置され、中間部の環状通路により上記第1
    のボディと上記第2のボディの第2のガス通路同士を連
    通させる大径で環状のガスケットおよび小径で環状のガ
    スケットとを備え、上記第2のボディを上記第1のボデ
    ィに接続する手段が、上記第1のボディの外周に形成さ
    れたねじ部と、内周および外周にねじ部を有し、内周の
    ねじ部が上記第1のボディのねじ部に螺着され、基端の
    小径部が上記第1のボディの端面に嵌合される接続筒
    と、上記第2のボディにおける上記第1のボディおよび
    上記接続筒からの外周突出部の外周に突設されたフラン
    ジ部と、上記第2のボディの外周に上記フランジ部と係
    合し得るように嵌合され、上記接続筒の外周のねじ部に
    螺着されるユニオンナットとを備えた請求項1ないし3
    のいずれかに記載のガス供給制御装置用複合化弁。
  5. 【請求項5】 第2のボディの第1のガス通路と第2の
    ガス通路を連通させ、若しくは遮断する弁体が、上記第
    2のボディにおける取付け穴の底部周縁部にボンネット
    により固定され、上記第1のガス通路の外周に設けられ
    た弁座シートに対して密着、若しくは離隔可能なダイヤ
    フラムであり、このダイヤフラムの作動部材が上記取付
    け穴内に軸方向に移動可能に設けられた押さえピースで
    ある請求項1ないし4のいずれかに記載のガス供給制御
    装置用複合化弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010102937A (ko) * 2000-05-08 2001-11-17 다까다 요시유끼 실린더 조작형 전환밸브
KR20010102936A (ko) * 2000-05-08 2001-11-17 다까다 요시유끼 실린더 조작형 복합밸브
JP2007200133A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Kitz Sct:Kk 流体制御機器

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