JP2007200133A - 流体制御機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボデー全体を大型化することなくコンパクトでありながらダイヤフラムの受圧面積を大きくして圧力制御時の精度や耐久性の向上を図ることができる流体制御機器を提供すること。
【解決手段】ダイヤフラム25の上下側を2つの環状部材21、23で挟み、ダイヤフラム25と環状部材21、23を外径側からシール溶接したダイヤフラムユニット20を構成し、このユニット20のボデー接続側にネジ部22を設け、このネジ部13とボデー12に形成したネジ部13とを内側に装着したガスケット27を介してユニット20とボデー12を螺着して、ダイヤフラムユニット20とボデー12をシール一体化した流体制御機器である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体、液晶等の半導体製造工程において用いられた処理ガス等を制御する半導体集積弁装置の減圧弁等の流体制御機器に関し、特に、例えば、平面実装構造(サーフェスマウント方式)の流体制御機器のボデー構造に関する。
この種の集積弁装置に用いられる流体制御機器は、半導体の高集積化と高精度化に伴なってコンパクト化の要請があり、特に、超小型集積弁の開発要請がある。この要請に対応するためには、超小型の集積構造を有する流体制御機器を開発する必要がある。
流体制御装置としては、例えば、次のようなものがある。例えば、二次側気密室を密封し、ステムロッドを介して弁体を応動するダイヤフラムを蓋体の内部側に装入し、この上から蓋体に中間体を装入して、この蓋体と入口・出口側通路を有する本体とをボルトで固着して一体化した減圧弁がある(例えば、特許文献1参照)。
また、一次側と二次側の流路が形成された第一ボデーと、ダイヤフラムで密閉されたダイヤフラム室が設けられた第二ボデーを一体化し、第二ボデーの上にハンドル軸を備えた蓋部を備えた圧力調整弁がある(例えば、特許文献2参照。)。この圧力調整弁において、ダイヤフラムを設けた第二ボデーは、第一ボデーの内周側に格納されるようにして一体化されている。
流体制御機器のうち、通常、減圧弁は、ダイヤフラムの流体受圧面積の大きさが、流体圧力制御時における精度やダイヤフラム本体の寿命に影響を与えているため、このダイヤフラムをできるだけ大きくする必要がある。例えば、特許文献1や特許文献2のような減圧弁においてダイヤフラムのこれらの性能を向上させるためには、同種のダイヤフラムバルブに比較してより大きい径でダイヤフラムを形成する必要があり、その他のダイヤフラム構造の機器にも同様の要求がある。
実開昭62−129613号公報 特許第2763282号公報
しかし、特許文献1や特許文献2のような減圧弁は、全体の大きさに制限が無かったり、同種のダイヤフラムバルブと同程度の大きさで形成した場合にも圧力制御が可能であることから、ダイヤフラムを部品単品で組み込むような構造が取られていた。ダイヤフラムの装着時には、より外径の大きいボデー内に形成した装着部に格納するような構造となるため、構造上ダイヤフラムの外径よりもボデー外径を大きく拡径させることになり、これによってボデー全体が大型化していた。
その上、超小型化の集積弁に搭載する機器として、例えば、φ20mm程度の細径の外径が要求された場合には、減圧弁よりダイヤフラムを大径に形成することが可能な構造であるダイヤフラムバルブであっても、ダイヤフラムの外径をφ15mm程度までにしか拡径して形成することができず、このダイヤフラムのボデーと同じ外径の減圧弁では、ダイヤフラムバルブと比較してダイヤフラムが小径になり、この小径のダイヤフラムでは十分な圧力制御時の精度や高寿命の機能性が得られないという問題が生じていた。
この減圧弁において、圧力制御の精度や寿命を向上させるためにダイヤフラムを最大限に大きく形成すると減圧弁の外径が大きくなり、集積弁に対する減圧弁の取付けスペースが広くなって実装される機器の間のスペースが狭くなって各機器の着脱が容易にできなくなるという問題がある。
このため、減圧弁の大きさ(外径)を大きくすることなくダイヤフラムだけを大きく形成し、同種のダイヤフラムバルブと同程度の大きさでありながら圧力制御の精度や寿命を向上した減圧弁の開発が待ち望まれていた。
本発明は、従来の課題点に鑑みて開発に至ったものであり、その目的とするところは、ボデー全体を大型化することなくコンパクトでありながらダイヤフラムの受圧面積を大きくして圧力制御時の精度や耐久性の向上を図ることができる流体制御機器を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ダイヤフラムの上下側を2つの環状部材で挟み、ダイヤフラムと環状部材を外径側からシール溶接したダイヤフラムユニットを構成し、このユニットのボデー接続側にネジ部を設け、このネジ部とボデーに形成したネジ部とを内側に装着したガスケットを介してユニットとボデーを螺着して、ダイヤフラムユニットとボデーをシール一体化した流体制御機器である。
請求項2に係る発明は、ダイヤフラムユニットとボデーに形成したネジ部の位置をダイヤフラムユニットの外径より小径に形成し、ダイヤフラムユニットとボデーを一体化するときに、ネジ部の1箇所の螺着によりガスケットでシールしつつ分解可能に装着して、弁座シートを同時に締め付けることによりボデー流路の入口と出口を内部シールするように構成した流体制御機器である。
請求項3に係る発明は、ガスケットをステンレス等の薄板材料からなる芯材に樹脂コーティングを施して構成した流体制御機器である。
請求項4に係る発明は、ガスケットを薄板のPCTFE材で形成した流体制御機器である。
請求項1に係る発明によると、ダイヤフラムの受圧面積を大きくしてダイヤフラム径を最大限に利用できる構造であるため、ボデー全体が大型化することなくコンパクトに維持しながら圧力制御の精度と耐久性の向上を図ることができる流体制御機器である。
請求項2に係る発明によると、接続用ネジを緩めることによりダイヤフラムユニットとボデーを着脱することができ、ボデーからダイヤフラムユニットを取り外してボデー側の弁座シートを交換したり、ダイヤフラムユニット全体を交換することができ、メンテナンスや修理なども簡単に行うことができる流体制御機器である。
請求項3に係る発明によると、ボデーとダイヤフラムユニットを1箇所のガスケットでシールすることができ、ガスケットによるシール時には、接続用ネジ同士のシール面が螺着時に滑ることによるリークを防止し、高いシール性能を発揮することができる流体制御機器である。また、ガスケット全体を薄く形成することができるため、樹脂コーティングのヘタリによるリークを防ぐこともできる流体制御機器である。
更に、請求項4に係る発明によると、高シール性のガスケットを容易に形成することができる流体制御機器である。
以下、本発明における流体制御機器について、この種の機器の減圧弁(レギュレータ)に適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。レギュレータは、図4における半導体製造装置1のガス供給ライン2内を流れる流体圧力を、所定の圧力値以下に減圧するために設けられている。
図1ないし図4において、レギュレータ10は、内部に流体の流れる流体流路(ボデー流路)11を有し、この流体流路11を半導体製造装置1の流路ブロック3に接続してガス供給ライン2を構成できるようにしたボデー12、流体圧力によって変位可能なダイヤフラム25を内部に備えたダイヤフラムユニット20、及び、作動軸46の上下動によってダイヤフラム25を変位させて流体圧力を調節する蓋体40を備えており、これらを一体に組み立てて構成されている。
ボデー12は、図3に示すように一体に形成されており、このボデー12のダイヤフラムユニット20との接続側の外周側にはネジ部13を形成している。このネジ部13は、本実施形態においてはおねじとしており、このおねじ13はボデー12の円筒部位より縮径するように形成している。
さらにボデー12の内側には凹部14を形成し、この凹部14に圧力制御部30を構成している。さらに、凹部14の下方側には、この凹部14に続けて内径をより縮径した縮径凹部16を設け、この縮径凹部16内をニードル弁体33が図において上下に移動できるようにしている。
縮径凹部16の下端からは入口流路17を形成し、また、凹部14の下端からは出口流路18をそれぞれ形成しており、この入口・出口流路17、18を、凹部14、縮径凹部16を介してボデー12内に連通するように設けている。入口・出口流路17、18の底面側には、入口17a、出口18aをそれぞれ形成し、ボデー12を流路ブロック3に搭載したときに、この入口17aと出口18aをそれぞれ流路ブロック3に形成した出口孔3b、入口孔3aに連通させて流路を接続可能に設けている。
ボデー12の下部側には環状突部19を突設形成しており、この環状突部19は、流路方向において入口17a、出口18aの外側まで突出させ、さらに、この環状突部19に平面実装用の締結ボルト8用の図示しないボルト孔を形成している。ボデー12の下部側にこの環状突部19を形成することにより、入口・出口流路17、18を図3のようにテーパ状に曲折して形成することができ、これにより流体を流れやすくして流路内に流体が滞留することを防いでいる。
ダイヤフラムユニット20は、2つの環状部材21、23と円形状に形成したダイヤフラム25からなり、この環状部材21、23とダイヤフラム25の外径を略同径に設けている。ダイヤフラムユニット20を構成する際には、ダイヤフラム25の上下側を環状部材21、23で挟み込み、このダイヤフラム25と環状部材21、23を外径側からシール溶接することにより溶接部26を形成して一体化することで内側にダイヤフラム25が取付けられたダイヤフラムユニット20が構成される。シール溶接時における溶接部26の溶け込み深さは、0.5mm程度に設定することで高い耐圧強度を有することができる。
ダイヤフラムユニット20の環状部材21には、ボデー12接続側にめねじからなるネジ部22を設け、このめねじ22をボデー12のおねじ13に螺着可能に設けている。めねじ22は、おねじ13ともにその外径をダイヤフラムユニット20の外径よりも小径に形成している。
ダイヤフラムユニット20の環状部材23においては、蓋体40との接続側に接続ネジ部24を設け、この接続ネジ部24は、ボデー12接続側のネジ部13と同様にめねじ部によって形成している。
環状部材21、23におけるダイヤフラム25挟着側の端部には、図2、3に示すように縮径状の縮径部21a、23aを形成し、この縮径部21a、23aをストッパーとしている。各ストッパー21a、23aからダイヤフラム25との溶接部26にかけては緩やかなテーパ面21b、23bを形成しており、後述する圧力制御時には、ダイヤフラム25はテーパ面21b、23bによってストッパー21a、23aに邪魔されることなく変形して溶接部26から内側全体を作動させることができ、図示しない流体受圧面積をダイヤフラム25を形成している面積のほぼ全体によって最大に構成できるようにしている。
ガスケット27は、ステンレス等の薄板材料を芯材27aとし、この芯材27aにPTFE等の樹脂コーティングを施して被覆部27bを形成することにより0.1mm程度の厚さに形成している。芯材27aの材質はステンレス以外であってもよく、また、被覆部27bの材質はPTFE以外であってもよい。例えば、被覆部27bの材質としては、PFAなどの他のフッ素系樹脂を用いることもできるが、被覆部と芯材を、薄板のPCTF材で一体成形によって形成するようにしてもよい。本例のように、ガスケット27表面の被覆部27bを樹脂で形成した場合には高温流体にも対応して圧力制御を行うことができ、また、ステンレス等の金属によるメタルタッチによるシールよりもシール性能を向上させることができる。
おねじ13、めねじ22の内部には、前述したような圧力制御部30を設け、この圧力制御部30によりダイヤフラム25を作動させて流体の圧力を制御している。圧力制御部30は、弁座シート31、シートホルダー32、ニードル弁体33、及びスプリング34からなっており、これらを分解可能に装着している。
図2のように、弁座シート31は、PCTFE、PFA、PI等の樹脂製によって一体に形成され、縮径凹部16に嵌入可能でニードル弁体33とシールする弁座面31bを有する嵌入部31aと、凹部14の底面側に載置して全体を位置決め固定する拡径部31cを有している。
シートホルダー32は、上部側にニードル弁体33の軸部33aを軸受けする軸受穴32aを有している。また、孔部32b、32cをそれぞれ形成しており、入口流路17から縮径凹部16に流れ込んだ流体を、孔部32bを介して凹部14に案内し、この凹部14から孔部32cを介して出口流路18に流すことができるようにしている。
ニードル弁体33は軸部33aと弁部33bからなっており、スプリング34によって弁座面31b方向に弾発付勢されている。圧力制御部30全体が組み付けられた後には、ニードル弁体33を弁座31bにシールさせて流路を閉状態にすることが可能になっている。
図3において、圧力制御部30の組み付け時には、スプリング34で弾発させたニードル弁体33の弁部33bを弁座面31bに当接させながら弁座シート31の嵌入部31aを縮径凹部16に嵌入させ、この弁座シート31の上からシートホルダー32を装着する。
ボデー12とダイヤフラムユニット20の接続する際には、この状態でおねじ13とめねじ22を内側に装着したガスケット27を介してユニット20とボデー12を螺着し、このおねじ13とめねじ22のねじ締結によって、ガスケット27によるシール部を内側に形成しながらボデー12とダイヤフラムユニット20を一体化している。このおねじ13、めねじ22の1箇所の螺着によって、外部側のボデー12とダイヤフラムユニット20をガスケット27でシールできると同時に、弁座シート31をボデー嵌合部(縮径凹部)16の平面部16aに同時に締め付け密着させてボデー流路11の入口流路17と出口流路18を内部シールしている。また、スプリング34の弾発力によってニードル弁体33が上方に付勢し、このニードル弁体33と弁座シート31とが確実にシールされる。
これにより、ダイヤフラム25とシートホルダー32の間に、ダイヤフラム25の受圧面積が流体に作用するようなダイヤフラム室28が構成される。
ニードル弁体33の先端位置は、ボデー12とダイヤフラムユニット20の一体化後にダイヤフラム25に接触し、この先端位置は、シートホルダー32に形成した環状凸部32dが環状部材21のストッパー21aに当接することで高さ方向の位置決めがなされる。ストッパー21aは、予め適当な高さに調整して形成することで、弁閉時のニードル弁体33の先端側の高さ位置をダイヤフラム25に対して適切な力で接触させることができる。これにより、ボデー12とダイヤフラムユニット20を一体化した後に、ニードル弁体33がダイヤフラム25に強く接触してスプリング34の弾発力に抗して押し下がることがなく、ニードル弁体33を最適な位置で停止させた状態に維持することができる。
蓋体40は、図1、2に示すように、ダイヤフラムユニット20との接続側をダイヤフラムユニット20の外径と略同径に形成し、接続側端部におねじ部からなる接続ネジ部41を設け、このおねじ部41をダイヤフラムユニット20のめねじ部24に螺着可能に設けている。これにより蓋体40をダイヤフラムユニット20に直接接続することが可能になり、接続用の無駄な部品の増加を防いでいる。
蓋体40のダイヤフラムユニット20側には押圧部材42を設けており、この押圧部材42に形成した溝部42aにOリングからなるシール部材43を装着している。押圧部材42のダイヤフラム25側には段部42bを形成しており、この段部42bを環状部材23のストッパー23aに当接することで押圧部材42がダイヤフラム25側に移動するときの限界が定まって、押圧部材42が強く押圧された場合でも所定の強さ以上にダイヤフラム25を押圧して作動させることがない。
押圧部材42の背面側にはコイルスプリング44を装着しており、このコイルスプリング44の他端側にばね受部材45を設け、このばね受部材45に作動軸46を取付けている。作動軸46は外周に雄ネジ46aを有し、この雄ネジ46aを蓋体40に形成した雌ネジ40aに螺着することにより、作動軸46が回転したときに全体が蓋体40に対して進退自在に動作できるようにしている。作動軸46のばね受部材45側にはナット47を螺着しており、このナット47の一面を、蓋体40に縮径状に形成した当接部40bに当接させることにより、作動軸46を蓋体40に対して後退させたときに、この作動軸46が適当な位置で停止でき、蓋体40から抜けるのを防止している。
作動軸46の他端側には操作ハンドル48が螺合され、この操作ハンドル48の上から雄ネジ46aに対してナット体49を螺着することで操作ハンドル48を作動軸46に固定している。
続いて、上記のレギュレータを集積化ガス制御装置に搭載する場合を説明する。
図4において、集積化ガス制御装置1は、窒素ガス、水素ガス、モノシラン、シジラン、水素希釈ホスフィン、NO、三弗化クロライド等のプロセスガスなどの流体の圧力制御、流量制御、混合、パージガス等の供給時の制御などの供給制御を行う前記のガス制御ライン2を構成し、このガス制御ライン2は、例えば、図示しない基盤状の部材に複数列に並設することで集積弁装置が構成される(本実施形態では集積弁装置の1列のみを示している)。
ガス制御ライン2には、流体を制御するための機器が流路を構成しながら搭載され、この機器の1つとしてレギュレータ10が搭載される。この機器には、レギュレータ10以外にも、例えば、ガス流路を開閉する自動ダイヤフラム弁4aやパージガスの供給を行うパージ弁4b、或は図示しないフィルターや各種のバルブや手動開閉弁などとして各種の制御機器4が搭載され、これらにより1つのガス供給ライン2が構成される。
レギュレータ10は、他の制御機器4とともに平面実装方式からなる取付構造によって取付けられ、この平面実装方式は、前記の基盤状の部材の上面にベース体5を固定し、このベース体5の上に流路ブロック3を表面実装によって固定し、この上から締結ボルト8によって取付けている。
流路ブロック3は、レギュレータ10のボデー12が取付けられる被取付体であり、一体成形によってブロック状に形成されている。
レギュレータ10をこの流路ブロック3に搭載する際には、隣接する流路ブロック3に載置し、ボルト孔から締結ボルト8によって固着することでレギュレータ10の入口17a、出口18aと流路ブロック3の出口孔3b、入口孔3aを接続してガス制御ライン2が構成される。
流路ブロック3側の入口孔3a及び出口孔3bと、ボデー12側の入口17a、出口18aには、環状ガスケット6を介在できるように環状凹部3c、3dと環状凹部17b、18bを予め設けており、これらの間に環状ガスケット6を介在した状態で一体化することで流路の接続部位をシールしている。
環状ガスケット6は、中央部に連通穴6aを形成しており、この連通穴6aにより一次側と二次側を連通可能に設けている。環状ガスケット6は、ステンレス鋼等からなり、ボデー12と流路ブロック3との間に挟着されて押し潰されてメタルタッチによってシールしてガス漏れを防ぐ構造となっている。
流路ブロック3は、流体中に不純物が混入しないようにするためにステンレス鋼や、或は、ステンレス鋼と同等の耐食性を有する材料を用いるのが望ましく、また、流路ブロック3とボデー12の当接する各面状部分は、鏡面加工などの高精度の加工によって加工するのがよい。
ベース体5は、図4に示すように流路方向に長尺状に形成し、このベース体5の上面側には、流路ブロック3取付け用の図示しない雌ねじを設けている。この雌ねじを、固定ボルト7で締付けることにより、ベース体5に対して流路ブロック3を表面実装によって取付けている。
ベース体5は、流体と接触することがないため、例えば、アルミニウム等の軽量な材料によって形成することができ、これにより、集積ガス制御装置1の軽量化を図ることができ、延いては、集積弁全体の軽量化を図ることもできる。
次に、本発明の流体制御機器の上記実施形態における作用を説明する。
図3において、レギュレータ10の1次側である入口17aから流体が入ると、この流体は、入口流路17を通って縮径凹部16内に到達し、この流体の圧力がニードル弁体33に加わる。
一方、ダイヤフラム室28には、出口流路18からの圧力が加わっており、このダイヤフラム室28に加わる圧力と、コイルスプリング44の弾発付勢による押圧部材42からダイヤフラム25に加えている圧力が釣り合っているため、ダイヤフラム25は変形することなく、ニードル弁体33はスプリング34の弾発力によって弁座31bにシールして入口流路17から出口流路18に流体が流れるのを防いでいる。
この状態から、出口流路18側の圧力が、コイルスプリング44による押圧部材42の圧力よりも低くなると、コイルスプリング44からの圧力が出口流路18側の圧力より大きくなるため、コイルスプリング44は伸長し、押圧部材42によってダイヤフラム25とニードル弁体33をスプリング34の弾発力に抗しながら下方に押圧する。よって、ニードル弁体33が弁座シート31の弁座面31bから離間して、図5に示すように、入口流路17と出口流路18が縮径凹部16、弁座シート31及びシートホルダー32内の図示しない連通流路、ダイヤフラム室28、孔部32b、32cを通じて連通する。
これにより、流体が入口流路17から連通流路、孔部32b、ダイヤフラム室28、孔部32cを順に介して出口流路18側に流れる。
出口流路18側の圧力がコイルスプリング44の押圧力よりも大きくなると、コイルスプリング44は伸縮し、ニードル弁体33とダイヤフラム25がスプリング34の弾発力によって上方に付勢して、ニードル弁体33が弁座面31bにシールして流路が塞がれ、入口流路17側から出口流路18へのガスの流入が停止する。
以上のようにして、レギュレータ10は、コイルスプリング44の弾発付勢力を利用して流路を開閉することにより入口流路17から出口流路18への流体の流れを調節し、出口流路18側の流体圧力を所定の圧力値以下に自動的に圧力制御できるようにしたものである。
縮径凹部16からダイヤフラム室28に流体が流入する際には、この流体を圧力制御する際の精度はダイヤフラム25の受圧面積に影響を受けるが、ダイヤフラム25をダイヤフラムユニット20の外径の大きさまで拡げるように大きく形成しているため、所定の外径を有するレギュレータ10において、ダイヤフラム25の外径を最大限に利用して受圧面積を構成することができる。
よって、入口流路17と出口流路18が連通したときに、ガス供給ライン2を流れる流体を高精度で圧力制御することができる。
操作ハンドル48を伝達軸46の進出方向に回転すると、進出した操作ハンドル48先端側のばね受部材45によってコイルスプリング44を伸縮方向に押圧することで、このコイルスプリング44の弾発力による押圧部材42の押圧力を増すことができ、これにより出口流路18側の圧力の値を調整でき、ガス制御ライン2内を流れる流体を所定の圧力に設定できる。
以上のように、本発明における流体制御機器は、2つの環状部材21、23にダイヤフラム25を挟んだ状態で外径側からシール溶接によって溶接部26を形成することによりダイヤフラムユニット20を構成しているので、ダイヤフラム25による流体の受圧面積の外径に対する比率を従来の構造に比較して大きくすることができ、このため、レギュレータ10の外径を小さく設けても、従来の全体を大型に形成した減圧弁と同等の性能を発揮することができる。
ダイヤフラム25の径を最大に利用できることによって、同等の大きさであれば従来の減圧弁に比べて圧力制御の精度と耐久性を向上することができ、また、同じダイヤフラム25の径であれば、従来の減圧弁に比べてコンパクトに形成できる。
また、環状部材21のめねじ22とボデー12側のおねじ13を、内側にガスケット27を挟着しながら螺着してダイヤフラムユニット20とボデー12を一体化しているので、レギュレータ10全体の外径を大きく拡径することなく小径に抑えることができ、レギュレータ10の取付けスペースが広くなることがなく、制御機器4の間のスペースを大きくとって各機器の着脱を容易に行うことができる。
図6においては、本発明の流体制御機器の他の実施形態を示したものであり、異なる内部構造のレギュレータによって流体制御機器を構成したものである。以降の実施形態において、上記の実施形態と同一箇所は同一符号によって表わし、その説明を省略する。
このレギュレータ50においては、ダイヤフラム室51側にばね52を装着し、このばね52によってダイヤフラム25を初期の状態において上方に付勢させるようにしたものである。これにより、流体圧力が負圧の場合でもダイヤフラム25を上方に付勢させておくことができ、この負圧に対応させてニードル弁体53を移動させて流路を開閉できるようにしている。
また、蓋体40の内部には、コイルスプリング44に加えてコイルばね54を装着しているので、押圧部材55の押圧力を強くすることができ、出口流路18側の設定圧力を大きくすることができる。
この実施形態においては、ばね52及びコイルばね54をあらたに加えて圧力を設定しているが、これ以外にも、スプリングやばねの組み合わせによって大小の流量や設定圧力に対応させたレギュレータを構成することができる。また、レギュレータを構成している弁座シートやシートホルダー等のその他の構成部品の形状や組み合わせも適宜変更することができ、各種の仕様のレギュレータを構成することができる。
図7においては、本発明における流量制御機器の更に他の実施形態を示している。
この流量制御機器においては、流量制御機器としてダイヤフラムバルブ60を構成したものである。
このダイヤフラムバルブ60のボデー61は、内側に入口流路62と出口流路63を形成して、上述した実施形態における凹部と縮径凹部を省略しただけのものであり、他の構造は前述したボデー12と同じものである。また、ダイヤフラムユニット20も同様であり、前述のダイヤフラムユニット20と同じ形状である。このように、レギュレータ10のボデーとダイヤフラムユニットを流用してダイヤフラムバルブを設けることができ、ボデーへの加工を省略するだけでレギュレータ10とは全く用途の異なる流量制御機器であるダイヤフラムバルブ60を設けることができる。
このダイヤフラムバルブ60において、ボデー61には上面側に弁座面64aを有する弁座シート64を載置し、この弁座シート64の上からシートホルダー65を被せ、このシートホルダー65の外径側をボデー61に形成したストッパー61aにより位置決めしながらボデー61に形成したおねじ66とダイヤフラムユニット20に形成しためねじ67の螺着によって一体化している。
この実施形態において、ダイヤフラムユニット20の他端側に実施形態と同様に蓋体等を接続し(図示せず)、操作ハンドルを操作することによって押圧部材を作動させ、この押圧部材の進退によってダイヤフラムを直接動作して弁座面に接離でき、いわゆる、ダイレクトシール構造のダイヤフラム弁を設けることができる。
以上のように、本発明の流量制御機器は、集積弁ユニットに用いて超小型の流体制御装置を構成する際に、機器本体におけるユニット式のダイヤフラム構造とボデーとを、例えば、螺着結合によって構成するようにしたものであり、この場合、減圧弁に好適であって、各種の構造の減圧弁、例えば、レギュレータ10、50などの構造の減圧弁に適用できる。
また、これ以外にも、ユニットの下部のボデーと上記機器部材を、例えば、螺着構造によって一体化するものに好適であり、上記のようなダイヤフラムバルブ60やこれ以外の構造の各種の流量制御機器にも応用することができる。本発明の流体制御機器を平面実装によって半導体集積弁装置1に取付けることにより、超小型の集積弁装置を形成することができる。
本発明における流体制御機器の一例を示した正面断面図である。 図1における流体制御機器の分解断面図である。 図1の流体制御機器の要部を示した正面断面図である。 集積弁装置の一部を示した一部切欠き正面図である。 図3の流体制御機器のボデー内の流路が開いた状態を示す正面断面図である。 本発明における流体制御機器の他の実施形態を示した正面断面図である。 本発明における流体制御機器の更に他の実施形態を示した正面断面図である。
符号の説明
10 レギュレータ(流体制御機器)
12 ボデー
13 おねじ(ネジ部)
20 ダイヤフラムユニット
21、23 環状部材
22 めねじ(ネジ部)
25 ダイヤフラム
27 ガスケット

Claims (4)

  1. ダイヤフラムの上下側を2つの環状部材で挟み、前記ダイヤフラムと環状部材を外径側からシール溶接したダイヤフラムユニットを構成し、このユニットのボデー接続側にネジ部を設け、このネジ部とボデーに形成したネジ部とを内側に装着したガスケットを介してユニットとボデーを螺着して、前記ダイヤフラムユニットとボデーをシール一体化したことを特徴とする流体制御機器。
  2. ダイヤフラムユニットとボデーに形成したネジ部の位置を前記ダイヤフラムユニットの外径より小径に形成し、前記ダイヤフラムユニットとボデーを一体化するときに、前記ネジ部の1箇所の螺着により前記ガスケットでシールしつつ分解可能に装着して、弁座シートを同時に締め付けることによりボデー流路の入口と出口を内部シールするように構成した請求項1記載の流体制御機器。
  3. 前記ガスケットをステンレス等の薄板材料からなる芯材に樹脂コーティングを施して構成した請求項1又は2に記載の流体制御機器。
  4. 前記ガスケットを薄板のPCTFE材で形成した請求項1又は2に記載の流体制御機器。


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