JP2005339321A - 圧力調整器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 流体の1次圧力の変動にかかわらず一定の2次圧力を得るよう圧力を調整するについて、特に低圧域でも精度良く一定の2次圧力に調整し得る機構を、小型で簡便な構造で構成する。
【解決手段】 1次圧力流体を導入する導入口13と、2次圧力に減圧する1次調整弁3と、1次調整弁3を経た流体が流入する調圧室11と、2次圧力を受けて偏位するダイヤフラム2と、ダイヤフラム2と1次調整弁3を連動させるシャフト6と、ダイヤフラム2の偏位量を調整する圧力設定部5と、2次圧力流体を排出する排出口14とを備え、更にシャフト6には、1次調整弁3と連動して作動し、1次調整弁3を経て調圧室11に流入する流体を、1次調整弁3とは逆の開閉動作により調圧し、1次調整弁3とは1次圧力変化に対する調圧特性が逆特性となる2次調整弁4を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、1次圧力を減圧して一定の2次圧力を得るための圧力調整器に関し、例えば燃料電池に低圧液体燃料またはガス燃料を長時間安定して供給する際に使用するのに適した性能を有する圧力調整器に関するものである。
通常、液化ガス利用機器、ガス供給設備等では、高圧ガス減圧用として圧力レギュレーターまたはガバナーとも呼ばれる圧力調整器が広く利用されてきた。これら圧力調整器は2次圧力をダイヤフラムで検知し、ダイヤフラムの偏位に連動して動く調整弁を持ち、1次圧力が変動しても2次圧力が一定となるよう調整弁を作動させ、所定の2次圧力を得るようにした構造となっている(例えば、特許文献1参照)。
これら圧力調整器は、作動する1次圧力の範囲、応答性、安定性から種々の構造が実用化されており、要求される2次圧力の品質から1種類もしくは数種類の圧力調整器を組み合わせて所定の2次圧力を得ている。
以下に一般的な圧力調整器の基本構造を図10に基づき説明する。図10(a)は、単弁式圧力調整器を示す概略図である。この圧力調整器200は、ケース201内に調圧室202を画成するダイヤフラム204と、1次圧力の高圧ガスが導入される導入口205と、ダイヤフラム204に連係されて導入口205から調圧室202に連通する開口206cを1次圧力側より開閉して1次圧力を2次圧力へ減圧調整する調整弁206と、調圧室202を経た2次圧力のガスを排出するガス排出口208と、ダイヤフラム204を調整弁206の開方向へ付勢して2次圧力を設定する調圧スプリング209とにより構成されてなる。
この単弁式圧力調整器200の原理は大気圧と2次圧力との差圧の検出によるもので、ダイヤフラム204の面積および大気圧と2次圧力との差圧から生まれる力が調整弁206の閉方向に作用し、調圧スプリング209の付勢力が調整弁206の開方向に作用し、両者が釣り合った状態で2次圧力を設定圧力に維持する。排出側すなわち調圧室202の2次圧力がこの設定圧力より高ければダイヤフラム204は大気側へ偏位し、調整弁206は開口206cを閉じる方向に作動し、逆に2次圧力が設定圧力より低ければダイヤフラム204は調圧室202側へ偏位し、調整弁206は開口206cを開く方向に作動する。つまり、前記差圧の検出による動きをガス導入側の調整弁206に伝え、その開閉作動による圧力調整で2次圧力を一定に保つものである。
しかし、上記単弁式圧力調整器200の場合、調整弁206に流れるガス流により圧力損失が生じ、この圧力損失値と調整弁206の面積からダイヤフラム204を大気側へ偏位させる力、すなわち調整弁206を閉じる方向の力が余計に生じ、この力は調整弁206が1次圧力側から開口206cを開閉するために、1次圧力が上昇すると大きくなる特性となり、1次圧力の上昇に伴い2次圧力が徐々に低下しやがてガス流が止まってしまうことになる。
図10(b)は、複弁式圧力調整器を示す概略図である。この複弁式圧力調整器300は、ケース301内を調圧室302を画成するダイヤフラム304と、1次圧力の高圧ガスが導入される導入口305と、ダイヤフラム304に連係されて導入口305から調圧室302に連通する第1の開口306cを開閉して1次圧力を2次圧力へ減圧調整する調整弁306と、同様にダイヤフラム304に連係されて導入口305から迂回路303を経て調圧室302に連通する第2の開口307cを開閉して1次圧力を2次圧力へ減圧調整する複調整弁307と、調圧室302を経た2次圧力のガスを排出する排出口308と、ダイヤフラム304を調整弁306および複調整弁307の開方向へ付勢して2次圧力を設定する調圧スプリング309とにより構成されてなる。
そして、上記2つの調整弁306と複調整弁307は、一方の調整弁306が調圧室302への第1の開口306cを1次圧力側から開閉し、他方の複調整弁307が第2の開口307cを2次圧力側から開閉するように設置されている。これにより、複弁式圧力調整器300では、調整弁306と複調整弁307に発生する圧力損失による力は、調整弁306と複調整弁307で互いに逆方向となるように作用して打ち消しあい、1次圧力の上昇に伴う2次圧力の低下を補正し一定に保つことが可能となる。
しかし複弁式圧力調整器300では、性能は良いものの、2つの調整弁306と複調整弁307の配置が難しく、たとえ両方の調整弁306および複調整弁307を同時に弁座に接するよう配置できたとしても、それぞれの調整弁302および複調整弁307を通過するガス流の圧力損失が同じとは限らず、1次圧力による調整弁306および複調整弁307に作用する力を完全に打ち消しあうように構成するのは非常に困難である。
特開平8−303773号公報
上記のような圧力調整器における理想特性は、入力側の1次圧力が変動しても、一定の安定した2次圧力を出力することであるが、実際には単純なダイヤフラムと調整弁とを備えた単弁式圧力調整器では、構造が簡単ではあるが、前述のように調整弁の圧力損失により1次圧力上昇に伴って2次圧力が低下する調圧特性となるとともに、広い1次圧力範囲で精度良く2次圧力を得るのは困難である。また、調整弁に作用する圧力損失を打ち消すように複調整弁を備えた複弁式圧力調整器では、本体構造が複雑かつ大きくなり、互いの弁位置関係が厳密で2つの調整弁の配置が難しく、原理的には優れているが実現させるのは難しい。
ところで、本発明の圧力調整器は、例えば燃料電池本体にその燃料を供給するための圧力レギュレーション用にも適用できるように開発したものであるが、燃料電池への燃料供給は極低圧で行う場合があることと、全体を小型にする要求がある。
つまり、2次圧力が低いということは、この2次圧力の変動幅を小さくし、調圧精度を高めないと、2次圧力が低圧側に振れた際にその圧力が0となる可能性があり、1次圧力が各種要因で広い範囲で変化してもそれに応じて2次圧力が変動せず、設定圧力に精度よく調圧することが要求される。
また、例えば燃料電池用の燃料を収容する圧力容器は、その収容燃料を消費した際には交換が必要となるが、その交換時に、燃料が漏れるのを防止する必要があり、これらの調圧機能および漏れ防止機能をコンパクトに構成することが要求される。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、流体の1次圧力の変動にかかわらず一定の2次圧力を得るよう圧力を調整するについて、特に低圧域でも精度良く一定の2次圧力に調整し得る機構を、小型で簡便な構造で構成した圧力調整器を提供することを目的とするものである。
本発明の圧力調整器は、1次圧力を有する流体を導入する導入口と、1次圧力を2次圧力に減圧する1次調整弁と、該1次調整弁を通過した流体が流入する調圧室と、該調圧室と大気室とを画成し、調圧室の2次圧力を受けて偏位するダイヤフラムと、該ダイヤフラムと前記1次調整弁を連動させるシャフトと、前記ダイヤフラムの偏位量を調整する圧力設定部と、2次圧力を有する流体を排出する排出口とを備えた圧力調整器において、
前記シャフトには、前記1次調整弁と連動して作動し、前記1次調整弁を経て前記調圧室に流入する流体を、前記1次調整弁とは逆の開閉動作により調圧し、前記1次調整弁とは1次圧力変化に対する調圧特性が逆特性となる2次調整弁を備えたことを特徴とするものである。
その際、前記シャフトには前記1次調整弁の投影面積に作用する圧力損失と、前記2次調整弁の投影面積に作用する圧力損失とが同方向に加わるように構成するのが好適である。
前記シャフトが、前記1次調整弁を支持する軸部と、前記2次調整弁を支持する軸部とに分割され、両軸部間でケースが着脱可能に分割されるように構成できる。その際、前記1次調整弁を備えた着脱部位が、供給流体を収容した圧力容器に装着され、前記2次調整弁を備えた本体部位が、前記圧力容器よりの流体を受ける器具に設置するのが好適である。また、前記シャフトにおける前記1次調整弁を保持する分割された軸部は、該軸部を1次調整弁の閉弁方向に付勢する弁バネを備え、前記2次調整弁を保持する軸部との分離時に1次調整弁を閉止状態に保持するのが好ましい。
一方、前記シャフトに、前記1次調整弁および前記2次調整弁が、所定間隔で設置され、1つの開口を両側から逆動作で開閉するように構成してもよい。
前記流体がメタノール水溶液、エタノール水溶液等の燃料電池用液体燃料である場合と、前記流体がジメチルエーテルを含む場合とに適用可能である。
上記のような本発明によれば、2次圧力を受けて偏位するダイヤフラムにより作動するシャフトに、1次圧力を2次圧力に減圧する1次調整弁に加え、この1次調整弁と連動して作動し、1次調整弁を経た流体を1次調整弁とは逆の開閉動作により調圧し、1次調整弁とは1次圧力変化に対する調圧特性が逆特性となる2次調整弁を備え、調圧特性が逆特性の2つの調整弁を組み合わせたことにより、1次圧力変動に対する一定の2次圧力への減圧調整が精度良く行え、低圧の2次圧力への調圧においても2次圧力が0となることがなく、一定の2次圧力が簡単な構造により維持できる。
1次調整弁の投影面積に作用する圧力損失と、2次調整弁の投影面積に作用する圧力損失とが同方向に加わるように設けると、逆特性の調圧特性の確保および機構の簡素化が容易に図れる。
また、1次調整弁と2次調整弁とを互いに異なる方向に作用するように配置することにより、両調整弁の設置位置関係の寸法精度がラフでも、良好な調圧特性を得ることができ、製造が容易となる。
さらに、2次調整弁は不使用時には逆止弁として機能し、流体の逆流防止が図れ、この圧力調整器を設置する機器本体への流体漏れの影響がなく実用的である。
特に、シャフトが1次調整弁を支持する軸部と2次調整弁を支持する軸部とに分割され、両軸部間でケースが着脱可能に分割されるように構成したものでは、流体を収容した圧力容器の機器本体への着脱交換が簡易に行え、燃料電池用の燃料供給機構に好適に適用できる。
一方、シャフトに、1次調整弁および前記2次調整弁を所定間隔で設置し、1つの開口を両側から逆動作で開閉するように構成すると、コンパクトに圧力調整器が構成できる。
前記流体がメタノール水溶液、エタノール水溶液等の燃料電池用液体燃料である場合と、前記流体がジメチルエーテルを含む場合とに、対象流体が気体・液体の両方に適用可能である。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は一つの実施の形態にかかる圧力調整器の断面図、図2は図1の圧力調整器の分離状態を示す断面図、図3は他の実施形態にかかる圧力調整器の流体供給状態を示す断面図、図4は図3の圧力調整器の不使用状態の断面図である。図5は本発明圧力調整器の圧力調整機能を説明するための機構図、図6は1次圧力に対する2次圧力の調圧特性を示す特性図である。図7は図1の実施形態の圧力調整器に燃料電池用圧力容器を接続した状態の断面図である。図8は2次圧力を高圧に設定した実施例における調圧特性を示すグラフ、図9は2次圧力を低圧に設定した実施例における調圧特性を示すグラフである。
図1に示す第1の実施形態の圧力調整器10は、ケース1内を調圧室11と大気室12とに画成するダイヤフラム2と、1次圧力の流体(液体またはガス)が導入される導入口13と、ダイヤフラム2に連動して導入口13から中間室22を経て調圧室11に連通する開口33を調圧室11と反対側より開閉して導入1次圧力を2次圧力へ減圧調整する1次調整弁3と、ダイヤフラム2に連動して導入口13から中間室22を経て調圧室11に連通する開口43を調圧室11側より開閉して2次圧力をさらに調整する2次調整弁4と、調圧室11より圧力調整された2次圧力の流体を排出する排出口14と、調圧室11の2次圧力を受けて偏位するダイヤフラム2の偏位量を調整する圧力設定部5とを備える。
さらに、ダイヤフラム2と1次調整弁3および2次調整弁4は分割構造のシャフト6で連動され、ケース1は前記ダイヤフラム2および2次調整弁4を収容する本体部15およびカバー部16を含む本体部位と、前記1次調整弁3を収容する本体部15に着脱可能に構成された着脱部17を含む着部位とに分割構造とされている。
そして、前記1次調整弁3と2次調整弁4とは、ダイヤフラム2の偏位に伴うシャフト6の移動に対応して連動し、互いに逆の開閉動作により1次圧力を2次圧力に調圧するものであって、その1次圧力変化に対する調圧特性が、1次調整弁3と2次調整弁4とでは逆特性となっている。
これにより、前記シャフト6には、前記1次調整弁3の投影面積S1に1次圧力が作用した圧力損失と、前記2次調整弁4の投影面積S2に2次圧力が作用した圧力損失とが同方向に加わり、両調整弁3,4の調圧特性の組み合わせにより、1次圧力変動に応じた圧力損失変動による2次圧力の調圧誤差を補償して、2次圧力の一定化を得るものである。
さらに、前記1次調整弁3および2次調整弁4は、シャフト6の移動に対して反対方向よりそれぞれの弁座32,42に着座し、開閉動作が逆となって、両者の取付位置誤差による調圧変動を解消し、作製精度の緩和による製造の容易化を図っている。
次に、構造を具体的に説明する。前記ケース1は、前述のように、本体部15とカバー部16と着脱部17とからなり、本体部15とカバー部16とを前記ダイヤフラム2を介して接合することにより、ケース内空間がダイヤフラム2によって本体部15側の調圧室11とカバー部16側の大気室12とに画成される。調圧室11は、ある程度の容積を有し、1次調整弁3を通過した流体の圧力振動を緩和する。
ダイヤフラム2は、調圧室11の2次圧力を受けて大気室12との圧力差に応じて弾性偏位可能であり、その中心部には、本体部15側にシャフト6が、カバー部16側にサポータ8がそれぞれ固着され、ダイヤフラム2の偏位に応じて一体に軸方向に移動可能である。
シャフト6は、ダイヤフラム2に固着され調圧室11に位置するボス部63と、このボス部63の先端から軸方向に延長された第1軸部61と、第1軸部61の延長線上に位置し、第1軸部61と一体に移動する第2軸部62とを分割して備え、この第2軸部62の先端に周溝部65を有し、この周溝部65に1次調整弁3のO−リング(弾性体)による弁体31が装着され、さらに、前記第1軸部61の根本部分でボス部63の先端面に2次調整弁4のO−リング(弾性体)による弁体41が装着される。
サポータ8はダイヤフラム2に密着するフランジ部81の中心にボルト部82を備え、このボルト部82がダイヤフラム2の中心を貫通し、反対側のシャフト6におけるボス部63のネジ部に螺合されて締結される。
また、サポータ8のフランジ部81には、カバー部16の筒状部16aの内部に設置された圧力設定部5の調圧スプリング51の一端部が当接し、調圧スプリング51の他端部は筒状部16aに位置調整可能に螺合された調圧ネジ52(アジャスタ)に当接し、この調圧ネジ52の軸方向位置の調整に応じて、調圧スプリング51によるダイヤフラム2の付勢力が調整される。上記調圧ネジ52は中心に軸方向に貫通開口した連通孔53を有し、この連通孔53により前記大気室12を大気開放している。
ケース1の着脱部17は筒状に形成され一端部が前記本体部15の先端筒部15b内にOリング72を介して着脱可能に結合され、他端部側は流体を1次圧力で収容した圧力容器7にOリング75を介して固着され、導入口13を形成する。
この着脱部17は導入口13と中間室22とを区画する仕切壁17aを備え、この仕切壁17aの中心部に1次調整弁3によって開閉される開口33が形成され、この開口33には前記シャフト6の第2軸部62が摺動可能に挿通され、仕切壁17aの導入口13側の開口周縁が1次調整弁3の弁座32に構成される。
第2軸部62は頭部64の凹部に第1軸部61の先端が当接し、この頭部64の背面部と仕切壁17aとの間に弁バネ66(リターンスプリング)が縮装され、第2軸部62を1次調整弁3の閉弁方向に付勢している。
そして、1次調整弁3は、シャフト6の後退移動に伴い弁体31が上記弁座32に密着して開口33を閉じ、前進移動により弁体31が弁座32より離れて開口33を開いた際には、その開口量に応じた流体が、開口33と第2軸部62の隙間を通って導入口13から中間室22を経て調圧室11へ流入する。
一方、ケース1の本体部15は、中間室22と調圧室11とを区画する仕切壁15aを備え、この仕切壁15aの中心部に2次調整弁4によって開閉される開口43が形成され、この開口43には前記シャフト6の第1軸部61が摺動可能に挿通され、仕切壁15aの調圧室11側の開口周縁が2次調整弁4の弁座42に構成される。
そして、2次調整弁4は、シャフト6の前進移動に伴い弁体41が上記弁座42に密着して開口43を閉じ、後退移動により弁体41が弁座42より離れて開口43を開いた際には、その開口量に応じた流体が、開口43と第1軸部61の隙間を通って中間室22から調圧室11へ流入する。
前記調圧室11の側部には外部に開口して調圧した2次圧力のガスを排出する排出口14が連通開口され、この排出口14には調圧された流体を導出する燃料電池等の機器に対するコネクタ20(図7参照)が接続され、開閉バルブ9を経て流体を供給するようになっている。
前記調圧スプリング51と弁バネ66の設定荷重は、調圧スプリング51が強く設定され、最初に圧力容器7を接続した状態では、第2軸部62が前進移動して、少なくとも1次調整弁3は開状態(全開である必要はない)となって、1次圧力の流体が導入されるように設定されている。この1次圧力の導入に伴って2次調整弁4が開作動するように設定されている。なお、図1は圧力容器7より流体が調圧室11へ導入され、2次圧力に調圧した流体を排出口14より供給している圧力調整状態を示し、その調圧動作は後述する。また、圧力容器7の詳細については、図7により後述する。
図2は、圧力調整器10の本体部位と着脱部位の分離状態を示し、ケース1の本体部15、カバー部16、2次調整弁4を含む本体部位は、燃料電池等の機器に取り付けられているものであり、これより圧力容器7を交換等のために着脱部17、1次調整弁3を含む着脱部位を引き抜くと、着脱部17が本体部15より抜け、この着脱部17とともに第2軸部62が第1軸部61より分離する。この分離状態では、1次調整弁3は弁バネ66により閉弁状態に保持され、2次調整弁4も調圧スプリング51により閉弁状態に保持され、それぞれ逆止弁として作用する。なお、分離される場合には、排出口14につながる開閉バルブ9(図7)が閉塞状態に作動される。
図3および図4は、他の実施形態の圧力調整器を示す断面図である。この実施形態の圧力調整器100は、前記実施形態の圧力調整器10が分離構造であったものを一体構造としたものであり、その他は同一構造であり、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の圧力調整器100においては、ダイヤフラム2に接続されたシャフト6は前述の第1軸部61と第2軸部62とが一体化された軸部60を備え、この軸部60の先端に周溝部65を有し、この周溝部65に1次調整弁3の弁体31が装着され、さらに、軸部60の根本部分でボス部63の先端面に2次調整弁4の弁体41が装着されてなる。つまり、軸部60に1次調整弁3と2次調整弁4の弁体31,41が所定間隔を持って設置され、連動して1つの開口43(33)を両側から互いに逆動作で開閉作動する。
そして、本体部15の下端筒部15bの内部が導入口13に構成され、この本体部15は導入口13と調圧室11とを区画する仕切壁15aを備え、この仕切壁15aの中心部に開口43(33)が形成され、この開口43(33)にはシャフト6の1次調整弁3と2次調整弁4との間の軸部60が摺動可能に挿通され、仕切壁15aの導入口13側の開口周縁が1次調整弁3の弁座32に構成され、反対側の調圧室11側の開口周縁が2次調整弁4の弁座42に構成される。なお、前記実施形態の弁バネ66は設置されていない。
図3の流体供給状態では、互いに逆特性の調整圧力特性を有する1次調整弁3と2次調整弁4の作用によって1次圧力を一定の2次圧力に調圧する。また、図4の不使用状態では、調圧スプリング51の付勢力により2次調整弁4が閉弁して逆止弁として機能する。
次に、上記圧力調整器10,100では、1次調整弁3および2次調整弁4の調圧により、ダイヤフラム2の動きに応じて、1次圧力をその圧力に関係なく所定の2次圧力に減圧調整するものであり、その作用を説明する。この説明は図1の実施形態の圧力調整器10について説明するが、図3の実施形態による圧力調整器100でも、弁バネ66の付勢力が作用しない点を除いて同様である。
図1は調圧状態を示すものであって、導入口13から1次調整弁3によって調圧された流体は、開口33を経て中間室22へ至り、開口43を通り2次調整弁4でさらに調圧されて調圧室11へ流入し、精度よく2次圧力に減圧されて排出口14より排出される。
ダイヤフラム2はシャフト6とサポータ8で支持されており、2次圧力と大気圧との差圧による力および弁バネ66の付勢力と、調圧スプリング51による付勢力とが平衡した位置に保たれる。そして、排出口14からの流体排出量の変動、1次圧力の変動等に応じて2次圧力が変化した場合、これに応動してダイヤフラム2の偏位量が変化し、シャフト6の位置が変化するのに連動して1次調整弁3および2次調整弁4が動き、互いに異なる方向より開閉作動して2次圧力を一定に保つ。圧力設定部5の調圧ネジ52を動かすことで調圧スプリング51の付勢力を変化させ、任意の2次圧力が設定可能である。
さらに、1次圧力変化に対する1次調整弁3による調圧特性と、2次調整弁4による調圧特性とは互いに逆特性であって、1次圧力の低下に対する2次圧力は、1次調整弁3の調圧では上昇し、2次調整弁4の調圧では低下する。そして、シャフト6には第2軸部62の先端部に1次圧力の作用により1次調整弁3の投影面積S1が受ける圧力損失と、ボス部63に2次圧力の作用により2次調整弁4の投影面積S2が受ける圧力損失とが、共にシャフト6を後退させる同方向作用するもので、両者の調圧特性の組み合わせにより1次圧力の変動に対する2次圧力の変動を一定化する構造となっている。
基本的な調圧動作は、2次圧力流体が調圧室11より排出されて2次圧力が低下変動すると、ダイヤフラム2はシャフト6が前進移動(図で下方への移動)し、1次調整弁3が開方向に2次調整弁4が閉方向に作動し、1次圧力流体が1次調整弁3により減圧されて中間室22を経て調圧室11に流入して2次圧力が上昇し、この2次圧力が1次圧力の低下変動に伴って設定値より上昇するのが2次調整弁4の開度(圧力損失)により調整され、2次圧力が設定値となると、ダイヤフラム2の偏位によりシャフト6が後退移動(図で上方への移動)し、1次調整弁3が閉作動して流体の導入量を低減することで一定の2次圧力を得るように調圧するものである。
そして、1次圧力の変動に伴う調圧特性を、図5、図6により説明する。これは圧力容器7より流体を供給した際に、この圧力容器7内の1次圧力が徐々に低下することに対する1次調整弁3の受圧誤差を考慮したものである。図5は図1の圧力調整器10の機構図である。なお、弁バネ66は調圧スプリング51のセット荷重に加味している。
この図5において、受圧誤差を考慮しない場合の1次調整弁3による調圧特性は、1次圧力をP1、2次圧力をP2(大気圧との差圧)、ダイヤフラム2の有効面積をSd、その偏位量をΔZ、調圧スプリング51のセット荷重をF、バネ定数をKとした際に、ダイヤフラム2の釣り合いは、
F+ΔZ・K=P2・Sd
となり、これから2次圧力P2は、
P2=(F/Sd)+(ΔZ・K/Sd)
となり、ダイヤフラム2は、
ΔZ=(P2・Sd/K)−(F/K)
まで移動し、上記P2=(F/Sd)+(ΔZ・K/Sd)の2次圧力で安定する。
つまり、1次圧力P1がP1≧(F/Sd)+(ΔZ・K/Sd)において、この1次圧力変化に関係なく2次圧力P2は一定となる。この特性は、図6の実線Tに相当し、理想となる調圧特性であり、a点でP1=(F/Sd)+(ΔZ・K/Sd)となり、それより高い1次圧力P1の領域で2次圧力P2が一定となる。
次に、2次調整弁4を備えていない状態で、1次調整弁3の受圧誤差すなわち1次圧力がシャフト6を後退させる方向に作用する圧力損失を考慮すると、1次調整弁3の投影面積をS1とすると、ダイヤフラム2の釣り合いは、
F+ΔZ・K=P2・Sd+P1・S1
となり、これから2次圧力P2は、
P2=(F/Sd)+(ΔZ・K/Sd)−(P1・S1/Sd)
となり、これによる調圧特性は、図6の鎖線C1と同様の特性であり、理想特性Tより−(P1・S1/Sd)だけずれる特性となり、1次圧力P1の上昇に伴い2次圧力P2が低下する特性となる。実際には、圧力容器7よりの流体の供給に伴い、その内圧が低下するもので、この1次圧力P1の低下に伴って2次圧力P2が上昇するようになり、一定の2次圧力P2を得ることができない。
なお、前述の1次調整弁3に作用する圧力損失ΔP1=S1・P1をキャンセルするものとして、複弁方式の圧力調整器が提案されている。この複弁方式は、1次調整弁3と連動して同方向に開閉作動する複調整弁をシャフトに設置し、両調整弁により同時に調圧された2次圧力を調圧室に導入する機構であるが、構造が複雑で小型化が困難であるとともに、1次調整弁と複調整弁とが同時に開閉作動するように設置する精度確保が困難である。
これに対して、本発明では2次調整弁4を1次調整弁3とは異なる逆方向の開閉作動を行い、2次調整弁4の圧力損失が、1次調整弁3の圧力損失と同方向でかつほぼ逆特性である。2次調整弁4の投影面積をS2とすると、1次調整弁3による圧力損失はΔP1=P1・S1、2次調整弁4による圧力損失はΔP2=P2・S2であり、釣り合いは、
F+ΔZ・K=P2・Sd+ΔP1+ΔP2
となり、1次調整弁3による調圧は、
P2=−[P1・(S1+S2)/K]+[(Sd・P2)/K]−(F/K)
となる。
そして、この1次調整弁3による調力特性は、図6の鎖線C1で示すように、1次圧力P1の上昇に対して2次圧力P2が低下する特性である。これに対して、2次調整弁4による調力特性は、1次圧力P1が低いとき2次圧力P2を抑制し、特に、1次圧力P1が0のときに閉弁して逆止弁となって流体の逆流を阻止し、1次圧力P1の上昇で開放となり、図6の破線C2で示すように、1次圧力P1の上昇に対して2次圧力P2が上昇する特性で、上記1次調整弁3による調圧特性C1とは逆特性である。
両調圧特性C1,C2はシャフト6に対して同方向に作用することで、調圧特性が逆特性の2つの調整弁3,4の組み合わせによる調圧特性は、図6の実線Tで示すように、a点を超えた1次圧力P1の範囲で、この1次圧力P1の変動に対して、一定の2次圧力P2が得られる。つまり、圧力容器7からの流体の供給に伴って1次圧力P1が低下変動する際に、1次調整弁3に作用する圧力損失によって、2次圧力P2が上昇する調圧特性となるのを、2次調整弁4に作用する圧力損失が2次圧力を低下させる特性となることで、両者の合成特性は平坦化し、一定の2次圧力P2を維持することが、簡単な構造により確保できる。
また、分離状態および不使用状態では、1次調整弁3および/または2次調整弁4が逆止弁として作用することで、流体漏れの防止が図れる。そして、2次圧力流体の排出先の開閉バルブ9が閉じている状態で、流量が0の場合、1次調整弁3が閉じられ、2次圧力が上昇するのを防ぐ。
図7は図1に示す実施形態の圧力調整器10の使用態様を示す断面図である。この圧力調整器10の排出口14、つまりケース1の本体部15を含む本体部位が不図示の燃料電池等の機器に設置され、排出口14につながるコネクタ20を経た通路には開閉バルブ9が設置されている。一方、圧力調整器10の導入口13、つまり着脱部17を含む着脱部位には、燃料電池用液体燃料を収容した圧力容器7が接続され、上記機器に収容流体を一定の圧力で供給する。
圧力容器7は、所定濃度のメタノールと純水またはエタノールと純水の混合液による燃料電池用の燃料となる燃料流体Fを収容し、直接メタノール型燃料電池(DMFC)などに燃料を供給するためのものである。
この圧力容器7は、前記着脱部17が固着される接続部124を有する容器本体102と、この容器本体102の内部に形成され、燃料流体Fを収容する燃料貯蔵室103と、容器本体102の内部に形成され、端部において燃料貯蔵室103と相互に連通し、燃料流体Fを押し出すための応力を生じさせる圧縮ガスGを封入する気室104と、前記燃料貯蔵室103に移動自在に配設され、燃料流体Fと圧縮ガスGとを区画するピストン状の隔壁部材105と、隔壁部材105が下降移動した際に容器本体102の底部との間で圧縮される弾性体108とからなる。
上記容器本体102は樹脂成形されてなり、外形を構成する外容器121と、この外容器121の底部を密閉する蓋体122と、外容器121の内部に二重構造に配設された内容器123とで構成され、前記外容器121の上部中央に接続部124が形成されてなる。
前記内容器123は円筒状で、下端部は外容器121の底面の蓋体122に接合することなく、この内容器123の内部と外容器121の内部とが、すなわち、上記燃料貯蔵室103の底部と気室104の底部とが端部で連通可能になっている。内容器123の下端部には切欠き111が、縦方向に延びて形成されている。この内容器123の上端部は圧力調整器10の着脱部17の下端部と嵌合装着され、この内容器123が保持されてなる。内容器123の上端部には中心部に透孔123aが開口され、前記1次調整弁3の開閉動作に応じて、燃料貯蔵室103内の燃料流体Fの排出供給が行えるようになっている。
また、内容器123に摺動可能に嵌挿されたピストン状の隔壁部材105は、弾性シール部材151と支持部材152とで構成され、シール部材151の外周の上下周面の2箇所のシール部151a,151bが、シリンダ状の内容器123の内壁に気密に接触し、その上部空間の燃料貯蔵室103に燃料流体Fが封入される。この隔壁部材105は、燃料貯蔵室103に収容した燃料流体Fと気室104に収容した圧縮ガスとを区画する移動隔壁として機能し、背面に作用する圧縮ガスの圧力によって前面の燃料流体Fを加圧し、前記1次調整弁3が開作動した際に、この燃料流体Fを押し出すように作用する。
なお、残留する燃料流体Fの貯蔵容積に応じて隔壁部材105の位置が変化し、それに応じて圧縮ガスGの体積が変化するとともに圧力が低減変化するが、燃料流体Fの貯蔵量が無くなるまで押し出すことができるように隔壁部材105を移動させる圧力を確保する。
上記気室104への圧縮ガスGの封入は、圧力調整器10の分離状態で、燃料貯蔵室103に燃料流体Fを注入する以前に行う。まず第2軸部62の押し込み作動により開作動した1次調整弁3を通して、圧縮ガスGを燃料貯蔵室103に注入するのに応じて隔壁部材105が下降し、図7に示す位置よりさらに燃料貯蔵室103に圧縮ガスが注入されることによって、隔壁部材105は、弾性体108を押圧変形させて燃料貯蔵室103の底部にさらに移動する。最下降状態において、切欠き111の上端部が隔壁部材105の上シール部151aより上方となり、該切欠き111を通して燃料貯蔵室103より気室104へ圧縮ガスが注入される。そして、気室104内が所定圧力となった際に圧縮ガスの注入を停止した後、1次調整弁3を再び開作動して燃料貯蔵室103の圧縮ガスを排出する。これに応じ、隔壁部材105は燃料貯蔵室103のシール状態に戻り、さらなるガスの排出で内容器123の上端にまで上昇移動し、燃料貯蔵室103のガスを全て排出することで、気室104に圧縮ガスGが封入される。その後、燃料注入手段を着脱部17に接続して1次調整弁3を通して燃料貯蔵室103へ燃料流体Fを、隔壁部材105を下降させつつ注入することによって、燃料流体Fを噴出可能に収容して圧力容器7を得るものである。
なお、圧力容器7には、ジメチルエーテルなどの燃料ガスを収容するようにしてもよい。その場合には、内容器は用いず、外容器に直接燃料ガスを収容する。また、供給流体を噴出させるための内圧(1次圧力)を得るために、この流体にジメチルエーテルなどの噴射剤を混入するようにしてもよい。
そして、圧力容器7より圧力調整器10を介して2次圧力に調圧された流体Fを供給するのに伴う1次圧力の変動および開閉バルブ9の作動などに応じてシャフト6が進退移動し、2次圧力を一定に保つ。
次に、本発明の圧力調整器10による調圧作用を評価した実験結果を、比較例の圧力調整器によるものと比較して、図8,図9に示す。本発明実施例は、図1に示す実施形態のものであり、図7のように圧力容器7を装着して流体を供給するもので、比較例はその2次調整弁4を除去したものであり、その他は同様に構成されている。
<測定例1>
この測定例は、2次圧力P2を比較的高圧に設定し、圧力調整器10に供給する流体の1次圧力P1が変化した場合の2次圧力P2の変化を測定したもので、図8に実線で本発明による測定結果を、破線で比較例による測定結果を示す。
その測定における設定パラメータは、次の通りである。設定2次圧力:25kPa、ダイヤフラム有効面積:123mm2(直径:φ12.5mm)、1次調整弁の投影面積:5mm2(直径:φ2.5mm)、2次調整弁の投影面積:7mm2(直径:φ3.0mm)であり、調圧スプリングは、ばね定数:0.5N/mm、線径:φ0.35mm、外径:φ3.0mm、全長:15.0mm、セット長:7.3mm、セット荷重:3.65Nである。
流体は、純水90重量%+メタノール10重量%のメタノール水溶液を用い、圧力容器7の貯蔵室に5mL収容した。この圧力容器7から供給する流体の1次圧力P1は、その残量により300kPa(供給初期時)から111kPa(供給終了時)まで変化した。そして、60分でメタノール水溶液5mLを全て供給するように流量を調整し、経過時間と2次圧力P2の変化を測定した。
図8に示すように、破線の比較例では、2次調整弁4を備えていないことにより、流体の供給に伴う調圧作用の結果、1次調整弁3の圧力損失の影響を受けて、経過時間(流体供給)に伴い、隔壁部材105が上昇して1次圧力P1が低下するのに応じて2次圧力P2が上昇変動している。これに対し、実線の本発明実施例では、1次圧力変化に対して逆特性の1次調整弁3および2次調整弁4の調圧作用によって2次圧力P2は設定圧力に一定に維持され、変化は生じなかった。
また、圧力容器7の脱着時において、比較例ではメタノール水溶液が逆流し、流れ出し続けたのに対し、本発明実施例では2次調整弁4の閉作動により、逆止弁として作用し、漏れ出さなかった。
<測定例2>
この測定例は、2次圧力P2を比較的低圧に設定し、圧力調整器10に供給する流体の1次圧力P1を変化させた場合の2次圧力P2の変化を測定したもので、図9に実線で本発明による測定結果を示し、比較例による調圧は不安定で測定不能であった。
その測定における設定パラメータは、次の通りである。設定2次圧力:7.5kPa、ダイヤフラム有効面積:123mm2(直径:φ12.5mm)、1次調整弁の投影面積:5mm2(直径:φ2.5mm)、2次調整弁の投影面積:7mm2(直径:φ3.0mm)であり、調圧スプリングは、ばね定数:0.27N/mm、線径:φ0.3mm、外径:φ3.0mm、全長:15.0mm、セット長:6.0mm、セット荷重:1.62Nである。その他は測定例1と同様であり、60分でメタノール水溶液5mLを全て供給するように流量を調整し、経過時間と2次圧力の変化を測定した。
図9に示すように、実線の本発明実施例では、測定例1と同様に、1次圧力変化に対して逆特性の1次調整弁3および2次調整弁4の調圧作用によって2次圧力P2は設定圧力に一定に維持され、変化は生じなかった。これに対し、比較例では、0〜20kPaの間で2次圧力が安定せず、再現性なく測定不能であった。
本発明の一つの実施の形態における圧力調整器の断面図 図1の圧力調整器の分離状態を示す断面図 他の実施形態にかかる圧力調整器の流体供給状態を示す断面図 図3の圧力調整器の不使用状態を示す断面図 本発明圧力調整器の圧力調整機能を説明するための機構図 1次圧力に対する2次圧力の調圧特性を示す特性図 図1の実施形態の圧力調整器に圧力容器を接続した状態の断面図 2次圧力を高圧に設定した実施例における調圧特性を比較例とともに示すグラフ 2次圧力を低圧に設定した実施例における調圧特性を示すグラフ 一般的な圧力調整器の基本構造をそれぞれ示す概略図
符号の説明
10,100 圧力調整器
1 ケース
2 ダイヤフラム
3 1次調整弁
4 2次調整弁
5 圧力設定部
6 シャフト
7 圧力容器
11 調圧室
12 大気室
13 導入口
14 排出口
15 本体部
16 カバー部
17 着脱部
31,41 弁体
32,42 弁座
33,43 開口
51 調圧スプリング
60 軸部
61 第1軸部
62 第2軸部
102 容器本体
103 貯蔵室
104 気室
105 隔壁部材
121 外容器
123 内容器
F 燃料流体

Claims (8)

  1. 1次圧力を有する流体を導入する導入口と、1次圧力を2次圧力に減圧する1次調整弁と、該1次調整弁を通過した流体が流入する調圧室と、該調圧室と大気室とを画成し、調圧室の2次圧力を受けて偏位するダイヤフラムと、該ダイヤフラムと前記1次調整弁を連動させるシャフトと、前記ダイヤフラムの偏位量を調整する圧力設定部と、2次圧力を有する流体を排出する排出口とを備えた圧力調整器において、
    前記シャフトには、前記1次調整弁と連動して作動し、前記1次調整弁を経て前記調圧室に流入する流体を、前記1次調整弁とは逆の開閉動作により調圧し、前記1次調整弁とは1次圧力変化に対する調圧特性が逆特性となる2次調整弁を備えたことを特徴とする圧力調整器。
  2. 前記シャフトには前記1次調整弁の投影面積に作用する圧力損失と、前記2次調整弁の投影面積に作用する圧力損失とが同方向に加わることを特徴とする請求項1記載の圧力調整器。
  3. 前記シャフトが、前記1次調整弁を支持する軸部と、前記2次調整弁を支持する軸部とに分割され、両軸部間でケースが着脱可能に分割されることを特徴とする請求項1または2記載の圧力調整器。
  4. 前記1次調整弁を備えた着脱部位が、供給流体を収容した圧力容器に装着され、前記2次調整弁を備えた本体部位が、前記圧力容器よりの流体を受ける器具に設置されることを特徴とする請求項3記載の圧力調整器。
  5. 前記シャフトにおける前記1次調整弁を保持する分割された軸部は、該軸部を1次調整弁の閉弁方向に付勢する弁バネを備え、前記2次調整弁を保持する軸部との分離時に1次調整弁を閉止状態に保持することを特徴とする請求項3または4記載の圧力調整器。
  6. 前記シャフトに、前記1次調整弁および前記2次調整弁が、所定間隔で設置され、1つの開口を両側から逆動作で開閉することを特徴とする請求項1または2記載の圧力調整器。
  7. 前記流体がメタノール水溶液、エタノール水溶液等の燃料電池用液体燃料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の圧力調整器。
  8. 前記流体がジメチルエーテルを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の圧力調整器。
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