JPH11201124A - 回動体固定構造 - Google Patents

回動体固定構造

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JPH11201124A
JPH11201124A JP10013203A JP1320398A JPH11201124A JP H11201124 A JPH11201124 A JP H11201124A JP 10013203 A JP10013203 A JP 10013203A JP 1320398 A JP1320398 A JP 1320398A JP H11201124 A JPH11201124 A JP H11201124A
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Japan
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rotating body
sliding shaft
rotating
hole
diameter
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Application number
JP10013203A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Ogawara
正光 大河原
Yuusuke Akama
有祐 赤間
Yuji Ikedo
勇二 池戸
Toshio Watanabe
敏雄 渡辺
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Pioneer Corp
Pioneer Precision Machinery Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Pioneer Precision Machinery Corp
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/10Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially
    • F16D1/104Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially having retaining means rotating with the coupling and acting only by friction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19642Directly cooperating gears
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、且つその製造が容易で、
更には組立て方法も簡単で、製造コストを著しく削減で
きる回動体固定構造を提供する。 【解決手段】 回動面と平行な面内に設けられたフラン
ジと前記回動面に対して略直角な方向に延在する円筒部
とを備えた回動体と、前記円筒部の内壁面に摺接する摺
動面を有し前記回動体を回動自在に保持する摺動軸を備
えた回動体固定構造において、前記フランジには貫通孔
を設け、前記摺動軸には前記回動体が前記回動面に対し
て略直角な方向に移動するのを規制する規制部を一体的
に設けたことを特徴とする回動体固定構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】モータ等を含む駆動源から発
生された駆動力を被駆動体に伝達するための回動ギアや
回動プーリー等の回動体を、その回動の軸となる軸受部
に回動自在に固定する回動体固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】回動ギアや回動プーリーを基盤シャーシ
上に立設された軸受に固定する構造として従来実施され
ている回動体固定構造を図10に示す。この図10に示
された図の(a)ないし(e)は従来実施されていた各
構造における断面図である。
【0003】まず、図10(a)に示された構造におい
ては、回動ギア51は樹脂又は金属等から成るシャーシ
52に固着された金属製のシャフト53に回動自在に固
定されている。そして、回動ギア51はシャフト53に
固定されたワッシャー54によって、シャフト軸方向に
おける上方への移動が規制されている。このような構造
によって回動ギア51をシャフト53から抜けさせるこ
となく回動させることができる。
【0004】次に図10(b)に示された構造において
は、シャフト63が一体的に成形されたベース部62が
図示しない金属シャーシに樹脂材料によってアウトサー
ト成形されている。そして、このシャフト63に回動ギ
ア61が回動自在に固定されている。また、シャフト6
3は、中心部に貫通孔64が成形され、この貫通孔64
にネジ65が螺合されている。そして、回動ギア61は
上記ネジ65のつば651によってシャフト63のシャ
フト軸方向における上方への移動を規制されている。こ
のような構造によって回動ギア61をシャフト63から
抜けさせることなく回動させることができる。
【0005】図10(c)に示された構造においては、
シャフト73が一体的に成形されたベース部72が図示
しない金属シャーシに樹脂材料によってアウトサート成
形されている。そして、このシャフト73には回動ギア
71が回動自在に固定されている。このシャフト73の
上部にはフック74が一体に成形されており、回動ギア
71のシャフト73のシャフト軸方向における上方への
移動を規制している。このような構造によって回動ギア
71をシャフト73から抜けさせることなく回動させる
ことができる。
【0006】図10(d)に示された構造においては、
回動ギア81は樹脂によって成形されており、その略中
心部には回転軸84が一体的に成形されている。そし
て、この回動軸84は図示しない金属シャーシに樹脂に
よってアウトサート成形されたベース部82に形成され
た回動孔83に回動自在に嵌められている。さらに、回
動軸84の下方にはフック85が一体的に成形されてお
り、このフック85がシャーシ82の底面に張出すこと
により、回動軸84が回動孔83から抜けないように規
制されている。このような構造によって回動ギア81を
シャーシ82から抜けさせることなくシャーシ82上に
て回動させることができる。
【0007】図10(e)に示された構造においては、
シャフト94が一体的に成形されたベース部93が図示
しない金属シャーシに樹脂材料によってアウトサート成
形されている。そして、このシャフト94には回動ギア
91が回動自在に固定されている。このシャフト94に
は突起941が形成されおり、シャーシ92に別途アウ
トサート成形された押え部材95が当接している。この
押え部材95により、回動ギア91のシャフト94のシ
ャフト軸方向における上方への移動を規制している。こ
のような構造によって回動ギア91をシャフト94から
抜けさせることなく回動させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10(a)に示され
た構造では部品点数が多く、また、シャフト53をシャ
ーシ52に固定する工程、シャフト53にワッシャー5
4を取り付ける工程を必要とし作業工数を減らすことが
できず、製造コストの増大を招来してしまうものであ
る。
【0009】また、図10(b)に示された構造では、
シャフト63の貫通孔64にネジ65を取り付ける為の
作業時間を多く必要とし大量生産には不適当な構造であ
る。また、ネジ65の取付作業時に、ネジ65の締め付
け強度を必要以上に強くした場合などはシャフト63を
破損することもある。
【0010】また、図10(c)ならびに(d)に示さ
れた構造では、フック74やフック85を樹脂で形成す
る際、その金型構造が複雑になり、また摺動面にPL
(複数個の金型駒を使用した場合に、金型駒合わせによ
り生じる段差)が入り回動運動に支障をきたすものであ
る。
【0011】また、図10(e)に示された構造では、
部品点数も多く、また組立て作業も複雑なものとなり、
製造コストの増大を招来するものである。
【0012】本発明に係る回動体固定構造は、上記のよ
うな課題に鑑みてなされたものであり、部品点数が少な
く、且つその製造が容易で、更には組立て方法も簡単
で、製造コストを著しく削減できる構造である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回動体固定構造において、回動面と平行な面内に設けら
れたフランジと前記回動面に対して略直角な方向に延在
する円筒部とを備えた回動体と、前記円筒部の内壁面に
摺接する摺動面を有し前記回動体を回動自在に保持する
摺動軸を備えた回動体固定構造において、前記フランジ
には貫通孔を設け、前記摺動軸には前記回動体が前記回
動面に対して略直角な方向に移動するのを規制する規制
部を一体的に設けたことを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の回
動体固定構造において、貫通孔の径は規制部の外径より
も小であることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の回動体固定構造において、規制部の外径は摺動軸径
よりも小であることを特徴としている。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1又は2又
は3記載の回動体固定構造におて、フランジの一部は規
制部の形状に応じて撓み得ることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に好適な回動体固定構造の
第1の実施の形態について図1ないし図6を用いて説明
する。
【0018】まず、図1に基づいて本発明の第1の実施
の形態である回動体固定構造の全容について説明する。
この、図1は回動体固定構造の分解斜視図である。摺動
軸1は図示しない金属シャーシにアウトサート成形方法
等により樹脂材料で形成されるものであり、後述する回
動体2が摺動するための摺接面111を含む第1の円筒
部と、第1の円筒部11の一端であって回動体2の回動
面(図中XY平面)と略平行な摺接面121を含み回動
体2を回動自在に担持する担持部12と、この担持部1
2から前述の第1の円筒部11と同一方向(図中Z軸方
向)に突出延在し且つ第1の円筒部11の外径より小さ
い外径である第2の円筒部13とを備える。
【0019】第2の円筒部13にはその延在方向に対し
て略直角な方向(図中X軸方向)で且つそれぞれ反対の
方向に突出する2つの規制部14を有する。この規制部
14により、摺動軸1の担持部12上に回動自在に担持
された回動体2が、回転面に対して略直角な方向に移動
するのを規制している。
【0020】一方、回動体2は、モータ等を含む駆動源
から発生された駆動力を被駆動体に伝達するための、例
えば回動ギアや回動プーリー等であり樹脂材料により形
成される。この回動体2を回動ギアとして利用する場合
は、その外周側面21には噛み合い用歯車(ラック溝)
が形成される。また、回動体2を回動プーリーとして利
用する場合は、その外周側面21には駆動力伝達用ベル
トが環装される環状溝が形成される。
【0021】回動体2は円筒部22とフランジ23とが
樹脂材料により一体的に成形されたものである。また、
このフランジ23内で且つ回動体2の略回動中心部には
貫通孔24が設けられている。この貫通孔24は略円形
をなし、その径は前述の摺動軸1における第2の円筒部
13の径よりも僅かに大きく、且つ、規制部14の外径
よりも小さい寸法とされている。このような寸法関係に
より、貫通孔24内には第2の円筒部13が嵌挿可能と
され回動体2が摺動軸1上にて回動運動することがで
き、また規制部13によって、回動体2が回動面に対し
て略直角な方向(図中Z方向)に移動するのを規制する
ことができる。
【0022】さらに、貫通孔24の周囲の相対向する側
にフランジ23の上面から下面まで貫通されている一対
の円弧状の長孔25が設けられている。これにより、フ
ランジ23の貫通孔24と長孔25との間には一対の可
撓性を持つ円弧状の可撓部26が形成される。この可撓
部26が長孔25方向に撓むことにより、回動体2の貫
通孔24内に第2の円筒部13を嵌挿することができ
る。
【0023】次に、図2及び図3を用いて摺動軸1の詳
細について説明する。図2は摺動軸1の側面図であっ
て、特に図2(a)は図1におけるY軸方向に摺動軸1
を見た側面図であり、図2(b)は図1におけるX軸方
向に摺動軸1を見た側面図である。一方、図3は摺動軸
1の平面図であって、特に図3(a)は図1におけるZ
軸方向において摺動軸1を上方から見た平面図であり、
図3(b)は摺動軸1を下方から見た平面図である。
【0024】摺動軸1は、樹脂材料によって成形される
もので、金属製の金型より単独部品として成形され金属
シャーシ等に嵌め込み使用される他、金属シャーシに対
してアウトサート成形により直接成形されるものであ
る。この摺動軸1は、主に、第1の円筒部11と担持部
12と第2の円筒部13と規制部14とから構成されて
いる。
【0025】第1の円筒部11の周壁面は後述する回動
体2の円筒部22の内壁面221が摺接する摺接面11
1となる。また、第1の円筒部11の一端には回動体2
の回動面と略平行な平面(図中XY平面)となる摺接面
121を有し、且つ回動体2のフランジ23を担持する
担持部12が形成されている。この担持部12の摺接面
121とフランジ23の下面とが、回動体2が回動する
際の摺接面となる。よって、前述の摺動軸1の摺接面1
11と回動体2の円筒部22の内壁面221、ならび
に、摺動軸1の担持部12の摺接面121とフランジ2
3の下面とが、それぞれ摺動軸1と回動体2とが摺動す
るための摺接面となる。
【0026】担持部12からは第1の円筒部11の延在
方向と同一方向に突出延在する第2の円筒部13が設け
られている。この第2の円筒部13は、その直径が回動
体2に設けられた貫通孔24の直径よりも僅かに小とさ
れ、貫通孔24内に嵌挿可能とされている。
【0027】第2の円筒部13の上端部には2つの規制
部14が設けられている。この2つの規制部14は第2
の円筒部13の相対向する周壁面から回動体2の回動面
と略平行な方向(図2(a)中X方向)に突出してい
る。その下面は回動体2の回動面と略平行な平面(図中
XY平面)とされており、摺接面121と協働して、摺
動軸1に嵌着された回動体2の回動運動がその回動に面
ぶれを起こすことを防止している。一方、その上面14
1は第2の円筒部13の周面から離れるに従い下面に近
づくよう傾斜している傾斜面となっている。この傾斜は
回動体2の可撓部26を徐々に撓ませ、回動体2がスム
ーズに摺動軸1に嵌着される役目を担っている。
【0028】そして、この2つの規制部14の外径寸法
条件は貫通孔24の直径よりも大きくされており、回動
体2がその回動面に対して略直角な方向に移動すること
を防止している。なお、この規制部14の外径、すなわ
ち規制部14の第2の円筒部13の周面からの突出量
は、少なくともこのような条件を満足すればよく、回動
体2の可撓部26の撓み量に応じて設計することができ
る。例えば、貫通孔24の直径よりも僅かに規制部14
の外径を大きくすることで、この規制部14の樹脂の弾
性を利用して、後述する回動体2に可撓部26を設けず
とも、回動体2を摺動軸1に嵌着することができる。
【0029】摺動軸1には、その成形に利用された金型
によって抜かれた型穴15が形成されている。この型穴
15と成形用の金型の詳細な説明は後述する。
【0030】次に、図4を用いて回動体2の詳細につい
て説明する。図4(a)は回動体2の上方から見た平面
図であり、図4(b)はそのA−A断面図である。
【0031】回動体2は主に円筒部22とフランジ23
とから構成されており、樹脂材料によって成形されてい
る。この円筒部22の周壁面は、回動体2の使用用途に
より様々な形状に成形されるものであるが、同図におい
ては、特に回動体2が駆動力伝達用の回動ギアとして利
用される場合に成形されるラック溝21が設けられてい
る。なお、同図ではラック溝21を回動体2の周壁面一
部に簡略化して示しているが、ラック溝21を回動体2
の周壁面全周または、一部に設けるかは、回動体2の使
用用途により適宜選択されるものである。
【0032】円筒部22一端面には、その内側にフラン
ジ23が形成されている。そして、このフランジ23内
で且つ回動体の略回動中心部には、前述の摺動軸1にお
ける第2の円筒部13が嵌挿される、略円形をなした貫
通孔24が設けられている。その貫通孔24の直径は前
述の摺動軸1における第2の円筒部13の径よりも僅か
に大きく、且つ、規制部14の外径よりも小さい寸法と
されている。
【0033】貫通孔24の相対向する周囲にはフランジ
23の上面から下面まで貫通されている一対の円弧状の
長孔25が設けられている。これにより、フランジ23
の貫通孔24と長孔25との間には一対の可撓性を持つ
円弧状の可撓部26が形成される。この可撓部26は、
回動体2を摺動軸1に嵌着する際、前述の摺動軸1に設
けられた規制部14の上面141の傾斜に沿って、長孔
25内に徐々に撓むことなる。このように可撓部26を
設けることにより、回動体2の貫通孔24内に第2の円
筒部12を容易に嵌挿することができる。そして、可撓
部26は規制部14の下面と担持部12の摺接面121
の間に至った際には、その復元力により規制部14の下
面の下に潜り込むこととなる。その後は、規制部14の
下面によって、回動体2がその回動面と略直角な方向
(図4(b)中Z軸方向)に移動することが防止され
る。
【0034】回動体2が摺動軸1に嵌着された際におい
ては、フランジ23の下面は摺動軸1の担持部12の摺
接面121によって担持された状態となるとともに、回
動体2が回動する際の摺接面ともなる。また、円筒部2
2の内壁面221も摺動軸1と回動体2回動する際、摺
動軸1の摺接面111と摺動するための摺接面となって
いる。
【0035】次に、回動体2を摺動軸1に嵌着する過程
を図5を用いて説明する。図5(a)は回動体2が摺動
軸1に嵌着され始める直前の状態を示している。この状
態から図5(b)に示されるごとく、回動体2が摺動軸
1に嵌着され始める位置に至ると、回動体2の可撓部2
6は摺動軸1の規制部14の上面141の傾斜に沿っ
て、長孔25内に徐々に撓み移動する。
【0036】図5(c)は可撓部26の間隙(内径)が
摺動軸1の規制部14の最大径となる位置に至った時の
状態を示しており、この状態から更に摺動軸1の担持部
12の担持面121方向に移動することにより図5
(d)に示されるように回動体2が摺動軸1に完全に嵌
着される。この際、可撓部26はその復元力により、摺
動軸1の第2の円筒部13の周面方向に移動し、規制部
14の下面の下に潜り込む状態となる。これにより、規
制部14の下面によって、回動体2は、その嵌着方向と
は反対の方向、すなわち、その回動面と略直角な方向に
移動することが防止される。
【0037】次に図6を用いて、摺動軸1と回動体2の
寸法関係について詳述する。回動体2のフランジ23に
設けられた貫通孔24の直径D1は、回動体2が摺動軸
1に固定される前後(図5 (a)及び(d)参照)で
は、摺動軸1における第2の円筒部13の径D4よりも
僅かに大きく、且つ、摺動軸1における規制部14の外
径D3よりも小さい寸法とされている。但し、この貫通
孔24の直径D1は可撓部26の撓み量により可変とな
り、その最大となった時(図5(c)参照)の径は規制
部14の外径D3よりも大きくなる。
【0038】更に、貫通孔24の直径D1は、摺動軸1
における第1の円筒部11の径D5より小とされ、ま
た、回動体2の円筒部22の内径D2は摺動軸1におけ
る第1の円筒部11の径D5よりも僅かに大きく設定さ
れている。すなわち、寸法関係を、D2>D5>D1と
することにより、フランジ23が摺動軸1の担持部12
によって回動自在に担持されることとなる。
【0039】なお、第1の円筒部11の径D5は摺動軸
1における規制部14の外径D3、ならびに摺動軸1に
おける第2の円筒部13の径D4いずれよりも、大きく
設定されている。さらに、寸法関係をD5>D3>D4
とすれば、例えば以下に説明を行う成形方法により、摺
動軸1を簡単に製造できるものである。
【0040】図7に摺動軸1を樹脂材料により成形する
際に使用される、金型の例を示すものである。同図にお
いて(a)ないし(d)は摺動軸1の内部を形成する内
型であって、一方(e)ないし(h)は摺動軸1の外部
を形成する外型である。この内型と外型を所定の間隔を
隔てて位置決めし、その間隙に樹脂材料を流し込むこと
によって摺動軸1を成形する。
【0041】同図において(a)は内型の一側面図で
(b)は他側面図を示す。また(c)は内型を下側から
見た平面図で(d)は上側から見た平面図である。これ
らの図に示されるように、内型は円筒の基体の一端部
(図においては上部)に凸部が形成され、略凸字状の形
状となっいてる。この凸部の上面により前述の摺動軸1
における規制部14の下面を形成する。また、凸部の上
端の一部により、型穴15が形成されることとなる。
【0042】また、同図において(e)は外型の一側面
図で(f)は他側面図を示す。また(g)は外型を下側
から見た平面図で(h)は上側から見た平面図である。
これらの図に示されるように、外型の内部形状は小破線
で示されるように摺動軸1の外形を形成するための形状
をなしている。
【0043】図8に、前述の内型を外型内に所定の距離
の間隙を持って位置決めした状態を示す。図において
(a)は位置決めした状態の一側面図で(b)は他側面
図を示す。図において小破線は外型の内部形状、すなわ
ち摺動軸1の外形を示し、長破線は内型の外形すなわち
摺動軸1の内形を示している。そして、小破線と長破線
とにより形成される間隙に樹脂材料が流し込まれること
となる。
【0044】そして、流し込まれた樹脂材料が固まった
後に、外型と内型とがそれぞれ上下反対方向に移動する
ことにより摺動軸1が形成される。このように、外型と
内型がそれぞれ同一軸上で、それぞれ反対方向に直線運
動するのみという簡単な動作で固まった樹脂材料を型か
ら外すことができる。このためため、摺動軸1の製造は
短時間で製造が完了し大量生産に非常に適しているとと
もに、製造コストも低く抑えることができる。
【0045】図9に本発明に好適な回動体固定構造の他
の実施の形態を示す。同図は、回動体固定構造の断面図
であり、回動体2のフランジ23に設けられた貫通孔2
4の直径D1は、摺動軸1の規制部14の外径D3と大
略等しいか又は大きく設定されている。この場合、摺動
軸1に回動自在に固定された回動体2がその回動面に対
して直角な方向に移動するのを防止する為に、規制部1
4の外径D3の中心を、摺動軸1における第1の円筒部
11の径D5の中心に対してオフセットD2を持たせて
ある。このオフセットD2により、摺動軸1に回動自在
に固定された回動体2の上面が規制部14の下面の下に
潜り込むような状態となり、もって、回動体2がその回
動面に対して直角な方向に移動するのを防止する事が可
能となる。
【0046】更に、貫通孔24の直径D1は、摺動軸1
における第1の円筒部11の径D5より小とされ、ま
た、回動体2の円筒部22の内径は摺動軸1における第
1の円筒部11の径D5よりも僅かに大きく設定されて
いる。これにより、フランジ23が摺動軸1の担持部1
2によって回動自在に担持されることとなる。
【0047】なお、第1の円筒部11の径D5は摺動軸
1における規制部14の外径D3、ならびに摺動軸1に
おける第2の円筒部14の径いずれよりも、大きく設定
されている。また、回動体2が摺動軸1に嵌着された状
態において、摺動軸1における第1の円筒部11の下端
に設けられ回動体2の回動面と略平行な面内に設けられ
たフランジ16により回動体2の円筒部22の端部27
を担持させることもできる。この場合、摺動軸1のフラ
ンジ16と回動体2の端部27が、それぞれ摺動軸1と
回動体2とが摺動するための摺動面となり、前述の摺動
軸1の担持部12による回動体2の担持は不要となる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の回動体固
定構造は、回動面と平行な面内に設けられたフランジと
この回動面に対して略直角な方向に延在する円筒部とを
備えた回動体と、円筒部の内壁面に摺接する摺動面を有
しこの回動体を回動自在に保持する摺動軸を備えた回動
体固定構造であって、フランジには貫通孔を設け、摺動
軸には回動体が回動面に対して略直角な方向に移動する
のを規制する規制部を一体的に設けた構成とすることに
より、部品点数を極力少なくし、且つその製造が非常に
容易で、更には組立て方法も簡単であり、製造コストを
著しく削減できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における回動体固定構造の
分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における回動体固定構造の
摺動軸の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態における回動体固定構造の
摺動軸の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態における回動体固定構造の
回動体の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態における回動体固定構造の
摺動軸に対する回動体の組立て過程を示した図である。
【図6】本発明の実施の形態における回動体固定構造の
摺動軸と回動体の寸法関係図である。
【図7】本発明の実施の形態における回動体固定構造の
摺動軸と回動体のそれぞれの型を示した図である。
【図8】本発明の実施の形態における回動体固定構造の
摺動軸と回動体のそれぞれの型を位置決めした際の型の
配置状態示した図である。
【図9】本発明の他の実施の形態における回動体固定構
造を模式図化したものである。
【図10】従来の回動体固定構造を示した図である。
【符号の説明】
1・・摺動軸 11・・第1の円筒部 12・・担持部 13・・第2の円筒部 14・・規制部 2・・回動体 22・・円筒部 23・・フランジ 24・・貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池戸 勇二 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 渡辺 敏雄 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア精密株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動面と平行な面内に設けられたフラン
    ジと前記回動面に対して略直角な方向に延在する円筒部
    とを備えた回動体と、前記円筒部の内壁面に摺接する摺
    動面を有し前記回動体を回動自在に保持する摺動軸を備
    えた回動体固定構造において、 前記フランジには貫通孔を設け、 前記摺動軸には前記回動体が前記回動面に対して略直角
    な方向に移動するのを規制する規制部を一体的に設けた
    ことを特徴とする回動体固定構造。
  2. 【請求項2】前記貫通孔の径は前記規制部の外接径より
    も小であることを特徴とする請求項1記載の回動体固定
    構造。
  3. 【請求項3】 前記規制部の外接径は前記摺動軸径より
    も小であることを特徴とする請求項1又は2記載の回動
    体固定構造。
  4. 【請求項4】 前記フランジの一部は前記規制部の形状
    に応じて撓み得ることを特徴とする請求項1又は2又は
    3記載の回動体固定構造。
JP10013203A 1998-01-08 1998-01-08 回動体固定構造 Pending JPH11201124A (ja)

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