JPH11200573A - 太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及びその製造方法

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JPH11200573A
JPH11200573A JP10002271A JP227198A JPH11200573A JP H11200573 A JPH11200573 A JP H11200573A JP 10002271 A JP10002271 A JP 10002271A JP 227198 A JP227198 A JP 227198A JP H11200573 A JPH11200573 A JP H11200573A
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JP
Japan
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solar cell
cell module
reinforcing plate
photovoltaic element
hanging
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JP10002271A
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English (en)
Inventor
Masahiro Mori
昌宏 森
Kenji Takada
健司 高田
Ayako Shiozuka
綾子 塩塚
Meiji Takabayashi
明治 高林
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強板を有し、その側部に垂下部もしくは立
ち上がり部を有した太陽電池モジュールにおいて、デザ
イン上の観点で様々な要望に応えることのできる太陽電
池モジュールを提供する。 【解決手段】 光起電力素子2が補強板5に固定された太
陽電池モジュール1において、該補強板側部に該補強板
より非受光面側に突出して設けられた垂下部6、及び/又
は該補強板側部に該補強板より受光面側に突出して設け
られた立ち上がり部を有し、かつ該垂下部及び該立ち上
がり部の伸長方向と同じ方向に湾曲している湾曲成形部
11と、該湾曲形成に伴う局部的な変形部9を有し、該局
部的な変形部の範囲外に前記光起電力素子2が配置され
ていることを特徴とする太陽電池モジュール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池モジュー
ルに関し、詳しくは補強板に垂下部もしくは立ち上がり
部を有し、湾曲成形された太陽電池モジュールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、太陽電池は、クリーンで非枯
渇性のエネルギー供給源として汎用されており、また、
それ自体の開発研究も多種多様に行われているが、地上
及び屋根上等への設置にうまく適合する太陽電池モジュ
ールの開発が盛んに行われている。
【0003】このような太陽電池モジュールは、多様な
用途に使われ始め、それに伴って各種の要望がある。そ
うした要望の一つに、太陽電池モジュールの裏面側に裏
面補強板を用いた太陽電池モジュールがある。この裏面
補強板に、曲げ加工、穴あけ加工などの加工を実施し、
その加工部を利用して太陽電池モジュールの取り付けを
行うものである。
【0004】その一例として、裏面補強板として金属製
補強板を用い、この裏面補強板に曲げ加工を実施して、
従来よりの金属製屋根材の施工方法に適合することので
きる屋根材一体型太陽電池モジュールがある。
【0005】この屋根材一体型太陽電池モジュールの例
としては、特開平7−302924に示す技術が知られ
ている。これは、裏面側に金属製補強板を用い、光起電
力素子を透光性樹脂によって樹脂封止することにより作
製した太陽電池モジュールである。この金属製補強板
を、従来よりの横葺タイプの金属製屋根材と同様の形状
に曲げ加工することにより、従来よりの屋根施工方法に
適合する屋根材一体型太陽電池モジュールを提供してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の屋根材一
体型の太陽電池モジュールにおいて、通常の屋根材、で
きるなら屋根瓦と同様な外観であることが望まれてい
る。例えば、模様などの表面形状や、瓦としての質感な
どが求められている。また、屋根材一体型でない太陽電
池モジュールにおいても、デザイン上での観点で、質感
など上記と同様の要望がある。しかしながら、そのよう
な要望に応えられる太陽電池モジュールは開発されてい
ないのが現状である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池モジュ
ールは、光起電力素子、光起電力素子の構造強度を補う
ための補強板を有し、かつ、補強板側部に補強板より非
受光面側に突出して設けられた垂下部、もしくは、補強
板側部に補強板より受光面側に突出して設けられた立ち
上がり部の、いずれかを少なくとも一側部を有し、か
つ、垂下部及び該立ち上がり部の伸長方向と同じ方向に
湾曲している湾曲成形部を少なくとも一つ有した太陽電
池モジュールにおいて、湾曲成形時に、垂下部を有する
補強板側部近傍及び、立ち上がり部を有する補強板側部
近傍における局部的な変形が発生する範囲外に、光起電
力素子を配置することを特徴とする。
【0008】(作用)垂下部もしくは立ち上がり部を有
し、その伸長方向と同じ方向に湾曲している湾曲成形部
を設けているので、平板状態の太陽電池を湾曲成形する
に比べ所望の形状に成形しやすい。これにより、デザイ
ン上での多様な要望に応えることができる。また、垂下
部もしくは立ち上がり部を利用して、太陽電池モジュー
ルを設置固定することができる。このとき、光起電力素
子は湾曲成形時に発生する局部的な変形から逃げて配置
されているので、光起電力素子が損傷を受けることはな
く、信頼性の高い太陽電池モジュールを提供することが
できる。
【0009】補強板を折り曲げることにより、垂下部及
び立ち上がり部を成形するので、別部材を用いて成形す
るのに比べ容易に成形できる。別部材を用いる場合に
は、湾曲成形時に補強板との接合部が容易に取れたりし
ない接合方法にする必要があり、新たな開発検討項目と
なる。また、補強板と垂下部及び立ち上がり部を成形す
る別部材の材料が異なり、その縦弾性率が大きく異なる
場合には、上記局部的な変形の発生する領域が拡大する
場合があるが、同一材料で成形することにより、局部的
な変形(折れ)の発生する領域を小さくすることができ
る場合が多い。
【0010】補強板を非受光面側に設けられた金属製補
強板とすることにより、構造強度の強い太陽電池モジュ
ールを提供することができる。また、周知のように金属
板は塑性加工に適した材料であり、垂下部及び立ち上が
り部の成形及び湾曲成形での成形加工がしやすく、その
加工による形状維持も容易である。
【0011】水下側係合部及び水上側係合部を設け、こ
の水下側係合部及び水上側係合部を用いて、隣接して設
置する太陽電池モジュールどうしを係合することによ
り、この太陽電池モジュールを用いて雨仕舞いをするこ
とができ、屋根材一体型太陽電池モジュール及び壁材一
体型太陽電池モジュールなどに適合させることもでき
る。
【0012】光起電力素子は、可撓性を有した光起電力
素子であることにより、湾曲成形しても割れることがな
い。また、設置固定された太陽電池モジュールの上を人
が乗ったりするようなことがあって、太陽電池モジュー
ルが撓んだりするようなことがあっても、可撓性を有し
た光起電力素子であれば、割れるようなことはない。
【0013】可撓性を有した光起電力素子は、ステンレ
ス基板上に形成された非単結晶光起電力素子とすること
により、十分な可撓性と剛性を得ることができ、湾曲成
形を実施するに最も適している光起電力素子となる。例
えば、樹脂フィルム上にアモルファスシリコン半導体層
を形成することにより作製した光起電力素子に比べ、ス
テンレス基板は剛性を有しているので、太陽電池モジュ
ールを湾曲成形するときなど、剛性が強く成形形状を維
持しやすく、有用である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者は初めに、光起電力素子
と、この光起電力素子の構造強度を補うための補強板
と、この光起電力素子を封止し且つ補強板上に固定する
ための被覆材を有する太陽電池モジュールを用意して、
この太陽電池モジュールを湾曲成形させることを試み
た。このとき、補強板としては、金属製補強板を用い
た。その結果を述べると、次のようであった。太陽電池
モジュールを湾曲成形することにより、質感を得ること
ができ、また、曲線による柔らかい感じを得ることがで
きた。しかし、太陽電池モジュールの湾曲成形時に、金
属製補強板が望まないところで変形を発生し、その変形
が光起電力素子に影響を与え、電気性能を低下させてし
まった。
【0015】本発明者が湾曲成形加工を試みた太陽電池
モジュールを図8に示す。本例の特徴は、金属製補強板
を折り曲げて立ち上がり部26を成形して、この立ち上
がり部の伸長方向と同じ方向に湾曲成形したことであ
る。このような構造としたのは次の理由による。
【0016】一つには、平板状態の太陽電池モジュール
に湾曲成形を実施しても、平板状態である補強板が塑性
変形しにくく、所望の形状に形成維持することが困難で
あるためである。
【0017】二つめには、折り曲げにより成形した立ち
上がり部を利用して太陽電池モジュールを設置固定する
ことができるためである。例えば、図8に示すように立
ち上がり部である折り曲げ加工部に穴部27を設け、そ
れを利用して太陽電池モジュール28を設置固定するこ
とができる。
【0018】この太陽電池モジュールの作製は、平板状
態の太陽電池モジュールをまず断面逆ハット形状に折り
曲げ加工し、その後、プレス成形により湾曲させたもの
である。
【0019】しかしこの時、図8に示すように折り曲げ
加工部より、金属製補強板に変形9が発生する。この変
形は、本来湾曲させることのできない断面逆ハット形状
のものを、無理やり変形させていることによる歪みであ
る。
【0020】この歪みによる変形9が光起電力素子2に
達する場合には、光起電力素子を損傷させ、電気性能の
低下を引き起こすという問題を解決する必要がある。
【0021】上記例のように垂下部もしくは立ち上がり
部を有する太陽電池モジュールにおいては、垂下部及び
立ち上がり部が存在する部分近傍は、平板部に比べて曲
げ剛性が強い部分である。しかし、曲げ剛性が強く構造
強度が強いがうえに、過大な力が加わった場合には応力
が集中しやすく、局部的な変形(折れ)が発生する。こ
のとき、光起電力素子が垂下部もしくは立ち上がり部を
有する補強板端部近傍に存在する場合には、局部的な変
形(折れ)の影響を受け損傷する。これにより、電気出
力が著しく低下するなど、信頼性の問題が発生する。
【0022】図1は、本発明の実施形態の太陽電池モジ
ュールが取付けられた状態を示す斜視図であり、図2
は、図1のAA′切断面での部分拡大図である。
【0023】図1を参照に本例の太陽電池モジュール1
の構成を述べる。本発明の太陽電池モジュール1は、光
起電力素子2を被覆材である透光性樹脂3により封止及
び固定したものであり、受光面側の最表面には透光性表
面保護フィルム4を、裏面側には裏面補強板として金属
製補強板5を有しており、それらは、それぞれ接着積層
されているものである。
【0024】本発明の太陽電池モジュールの特徴を示す
部分について説明する。6は、裏面金属製補強板が受光
面と反対側に折り曲げられて成形された垂下部である。
本例の太陽電池モジュールは、垂下部6に穴をあけ、架
台7にボルト8によりネジ止めしているものである。
【0025】本発明の太陽電池モジュールは、図1
(a)に示すようにプレス加工により湾曲成形してい
る。上記太陽電池モジュールを架台に固定しているの
は、湾曲部と湾曲部の間にある平坦部10である。ここ
で、9は局部的な変形(折れ)部であり、湾曲部11と
平坦部10の接点領域に発生している。局部的な折れ部
9の部分拡大図を図1(b)に示した。外部に向かって
山形に盛り上がった形状を有している。
【0026】局部的な変形(折れ)部9の発生する理由
を簡単に述べると次のようである。本例の太陽電池モジ
ュールは、上記のように成形した垂下部を有しており、
この垂下部は断面がコの字状になっており、曲げ剛性が
強い。この曲げ剛性が強い垂下部を積極的に湾曲成形す
ることにより、光起電力素子の配置される平板部をも伴
って、太陽電池モジュール全体が湾曲成形されるもので
ある。このとき、垂下部は曲げ剛性が強いがうえに、こ
の部分に応力が集中してしまう。さらに、湾曲部と平坦
部の接点領域には、それにも増して応力集中してしまう
ため、局部的な変形(折れ)が発生するものである。こ
の局部的な変形(折れ)は、同一加工条件の下では、同
一領域に発生することを実験により確認している。そこ
で、本発明の太陽電池モジュールはこのような局部的な
変形部に太陽電池素子が位置しないようにすることを特
徴としている。
【0027】本発明の太陽電池モジュールの一例とし
て、光起電力素子2は厚さ125μmのステンレス基板
上にアモルファスシリコン半導体層を形成したアモルフ
ァスシリコン光起電力素子、被覆材である透光性樹脂3
はEVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重体)を厚さ4
50μmのシート状に形成したものを光起電力素子の表
裏に2枚を用い、透光性表面保護フィルム4は厚さ50
μmのフッ素樹脂フィルム、金属製補強板5は厚さ0.
4mmのガルバリウム鋼板を用い、図2に示すところの
垂下部のa、bの寸法をa=15mm、b=20mm、
湾曲の曲率をR=200mmとして成形した。この条件
で加工した場合、局部的な変形(折れ)の発生する領域
は、図2に示すところの曲げ端部からc=20mmの範
囲内であり、全ての局部的な変形(折れ)は、この領域
に納まっている。そこで本例の太陽電池モジュールにお
いては、光起電力素子の配置を、その端部の位置寸法d
が、d=25mmであるように作製したものである。こ
れにより、局部的な変形(折れ)が光起電力素子にまで
達して、損傷させるようなことはない。本発明は、以上
述べた例に限られるものではなく、各構成要素について
以下に説明する。
【0028】(光起電力素子)本発明の太陽電池モジュ
ールにおける光起電力素子については特に限定はない。
それらの例として結晶シリコン光起電力素子、多結晶シ
リコン光起電力素子、アモルファスシリコン光起電力素
子、銅インジウムセレナイド光起電力素子、化合物半導
体光起電力素子等が挙げられる。好ましくは、可撓性を
有する光起電力素子であり、特に好ましくは、ステンレ
ス基板上に形成されたアモルファスシリコン光起電力素
子である。可撓性を有する光起電力素子を用いることに
より、湾曲成形を施すことができる。
【0029】(補強板)本発明の太陽電池モジュールの
補強板については、特に限定はない。透光性を有するも
のであれば、光起電力素子の受光面側に設けても良い
し、非受光面側に設けるのであれば、透光性を有しない
性質のものでも良い。また、透光性の熱可塑性樹脂によ
り板を形成する場合に、光起電力素子をこの透光性の熱
可塑性樹脂板内に一体的に封入することにより、補強板
の役目を果たす形態を用いても良い。
【0030】しかし、金属製の板を用いるのが好まし
い。金属製の板を用いると次のような利点がある。 構造強度の強い太陽電池モジュールを提供することが
できる。 後述するように、垂下部及び立ち上がり部を折り曲げ
加工により成形することが容易である。金属板は塑性加
工に適した材料であり、この垂下部及び立ち上がり部の
折り曲げ加工成形及び湾曲成形での成形加工がしやす
く、その加工による形状維持も容易である。
【0031】さらに、金属材料の中でも、耐候性、耐食
性に優れたものが好ましく、例えば、亜鉛メッキ鋼板や
それらの上にさらにフッ素樹脂や塩化ビニルなどの耐候
性物質を有した鋼板や、ステンレス鋼板等が挙げられ
る。
【0032】(垂下部及び立ち上がり部)本発明の太陽
電池モジュールの垂下部及び立ち上がり部は、次のいず
れかの役割を果たすものであり、その形状に特に限定は
ない。 太陽電池モジュールの設置固定のために用いる。 隣接して設置される太陽電池モジュールどうしを、係
合させるために用いる。 湾曲成形する際に、この部分が変形することによって
太陽電池モジュール全体の湾曲形状の形状維持をはた
す。
【0033】材料についても特に限定はなく、上記役割
を果たすものであればよいが、耐候性、耐食性に優れた
ものが好ましく、補強板を折り曲げて成形する場合に
は、例えば、亜鉛メッキ鋼板やそれらの上にさらにフッ
素樹脂や塩化ビニルなどの耐候性物質を有した鋼板や、
ステンレス鋼板等が挙げられる。
【0034】成形方法についても特に限定はなく、補強
板を折り曲げて成形しても、別部材を補強板に接合させ
ることにより成形してもよいが、補強板を折り曲げて成
形する場合には、別部材と補強板の接合という工程がな
いためより良い。
【0035】また、樹脂などを補強板に用いる場合に
は、垂下部及び立ち上がり部を一体成形しても良い。
【0036】(太陽電池モジュール)本発明の太陽電池
モジュールは、垂下部もしくは立ち上がり部のいずれか
を少なくとも一側部有していることが特徴であり、垂下
部のみ、または、立ち上がり部のみ、もしくは、垂下部
と立ち上がり部の両方を有していてもよい。
【0037】ここで、垂下部を用いて水下側係合部を設
け、かつ、立ち上がり部を用いて水上側係合部を設け、
この水下側係合部及び水上側係合部を用いて、隣接して
設置する太陽電池モジュールどうしを係合できることが
好ましい。このような構造とすることにより、雨仕舞い
をすることができ、屋根材、壁材等の建材一体型の太陽
電池モジュールに適応することができる。
【0038】(湾曲形状)本発明の太陽電池モジュール
の湾曲形状については、垂下部もしくは立ち上がり部の
伸長方向と同じ方向に少なくとも一つ湾曲成形したこと
が特徴であり、他に特に限定することはない。例えば、
本実施形態のように受光面側に凸である湾曲形状であっ
ても良いし、非受光面側に凸である湾曲形状であっても
良い。また、平坦部があっても良いし、平坦部がなくと
も良い。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0040】(実施例1)本実施例の太陽電池モジュー
ルは、光起電力素子どうしの間を大きくとって配置し
て、その、光起電力素子と光起電力素子の間に、上記局
部的な変形(折れ)部がくるようにしたものである。以
下、本実施例の太陽電池モジュールを図3及び図4を参
照に簡単に説明するが、特に説明しない部分について
は、実施形態と同様である。本実施例を説明するにあた
って、実施形態との違いを述べながら説明したほうがわ
かりやすいので、図3及び図4と、図1及び図2を参照
して述べる。
【0041】図3は、本実施例の太陽電池モジュールの
斜視図、図4は図3の切断面BB′での断面図である。
本実施例では、平坦部10の部分を小さくしたことによ
って、局部的な変形(折れ)9は、実施形態に比べ、密
集して発生している。そこで、光起電力素子2aと2b
の隙間12を大きくとって配置して、その隙間12の中
に局部的な変形(折れ)9が入るようにして、光起電力
素子が損傷を受けないようにした。光起電力素子2aと
2bの電気接続は、銅箔により作製された電気接続材1
3を用いている。
【0042】ここで各形状寸法を述べると、a、bの寸
法は、実施形態と同じにa=15mm、b=20mmで
作製しているが、曲げ端部から光起電力素子の配置を示
す、寸法dを、実施形態においては d=25mmであ
ったところを、本実施例においては、d=8mmとして
作製することができた。本実施例においては、光起電力
素子間の隙間を大きくしたが、その分、光起電力素子を
補強板曲げ端部近傍に近づけることができた。
【0043】太陽電池モジュールの受光面のうち、光起
電力素子をどれだけ配置できるかという面積効率の観点
から、実施形態と本実施例を比較して次のことが言え
る。湾曲成形部が多数あり局部的な変形(折れ)が多数
発生する場合には、光起電力素子を局部的な変形(折
れ)から幅方向に逃がしてやるような前述の実施形態の
ような構成をとる方が有利であり、一方、湾曲成形部が
少数であり局部的な変形(折れ)も少数しか発生しない
場合、及び局部的な変形(折れ)が密集して発生してい
る場合などは、本実施例のように、光起電力素子間の隙
間を大きくとり、幅方向に補強板曲げ端部近傍にまで近
づける構成をとる方が有利である。
【0044】(実施例2)本実施例の太陽電池モジュー
ルは、垂下部により水下側係合部を、立ち上がり部によ
り水上側係合部を成形したことを特徴とする。以下、本
実施例の太陽電池モジュールを図5を参照に簡単に説明
するが、特に説明しない部分については、実施形態と同
様である。
【0045】図5は本実施例の太陽電池モジュールの斜
視図、図6は図5の平坦部14を通る切断面CC′で切
断したときの、屋根上に設置固定される状態を示す断面
図である。図6において、15は野地板であり、太陽電
池モジュール17の水上側係合部18を吊子19により
固定している。20は吊子19を野地板に固定するため
のドリルビスである。
【0046】また、太陽電池モジュール17の水下側係
合部21は,水下側に隣接される太陽電池モジュールの
水上側係合部に係合され固定される。ここで、吊子19
を用いて太陽電池モジュールを固定するのは、図6に断
面図を示す太陽電池モジュールの平坦部のみであり、水
上側係合部と水下側係合部を係合するのは、太陽電池モ
ジュールの全長にわたって実施するものである。
【0047】このように設置固定された本実施例の太陽
電池モジュールは、従来よりの鋼板製屋根材と同様な雨
仕舞い機能を有するもので、屋根材一体型太陽電池モジ
ュールとして用いることができる。本例の太陽電池モジ
ュールは、図6に示すように湾曲成形せれていることに
より、外観が瓦屋根に似た仕上がりとなり、デザイン上
で非常に有用である。
【0048】(実施例3)本実施例の太陽電池モジュー
ルは、補強板として透光性樹脂板を用いたことを特徴す
る。以下、本実施例の太陽電池モジュールを図7を参照
に簡単に説明するが、特に説明しない部分については、
実施形態と同様である。
【0049】図7において、22は光起電力素子2の受
光面側に設けた補強板であり、本実施例においては、厚
さ2mmのポリカーボネート板を用いた。非受光面側に
は、防湿フィルム23を用い、透光性樹脂3により光起
電力素子2を封止及び固定している。ここで、防湿フィ
ルム23は、厚さ200μmの「フッ素樹脂フィルム/
アルミ箔/フッ素樹脂フィルム」積層フィルムを用い
た。24は、厚さ0.6mmのガルバリウム鋼板により
成形した垂下部であり、リベット25により、補強板2
2に固定されている。
【0050】これを実施形態と同様な形状に湾曲成形し
た結果、局部的な変形(折れ)は、太陽電池モジュール
端部からc=13mmの領域内のみに発生した。そこで
光起電力素子の配置位置を、太陽電池モジュールの端部
から光起電力素子の端部の距離がd=20mmとなるよ
うに作製した。これにより、光起電力素子が損傷するこ
となく、太陽電池モジュールを湾曲成形することができ
た。
【0051】
【発明の効果】太陽電池モジュールを湾曲成形すること
により、デザイン上での多様な要望に応えることができ
る。また、垂下部もしくは立ち上がり部を利用して、太
陽電池モジュールを設置固定することができる。
【0052】さらにこのとき、光起電力素子は湾曲成形
時に発生する局部的な変形から逃げて配置されているの
で、光起電力素子が損傷を受けることはなく、信頼性の
高い太陽電池モジュールを提供することができる。
【0053】また、水下側係合部及び水上側係合部を設
け、この水下側係合部及び水上側係合部を用いて、隣接
して設置する太陽電池モジュールどうしを係合すること
により、この太陽電池モジュールを用いて雨仕舞いをす
ることができ、屋根材一体型太陽電池モジュール及び壁
材一体型太陽電池モジュールなどに適合させることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の太陽電池モジュールの実施形
態を示す斜視図。(b)は局部的な変形部9の近傍の拡大
図。
【図2】図1におけるA-A′断面図。
【図3】本発明の太陽電池モジュールの実施例1を示す
斜視図。
【図4】図3におけるB-B′断面図。
【図5】本発明の太陽電池モジュールの実施例2を示す
斜視図。
【図6】図5におけるC-C′断面図。
【図7】本発明の太陽電池モジュールの実施例3を示す
断面図。
【図8】検討段階での太陽電池モジュールを示す斜視
図。
【符号の説明】
1、17、28 太陽電池モジュール 2 光起電力素子 3 透光性樹脂 4 透光性表面保護フィルム 5 補強板 6、24 垂下部 7 架台 8 ボルト 9 局部的な変形(折れ) 10、14 平坦部 11 湾曲部 12 隙間 13 電気接続材 15 野地板 18 水上係合部 19 吊子 20 ドリルビス 21 水上係合部 22 ポリカーボネート板 23 防湿フィルム 25 リベット 26 立ち上がり部 27 穴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高林 明治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光起電力素子が補強板に固定された太陽
    電池モジュールにおいて、該補強板側部に該補強板より
    非受光面側に突出して設けられた垂下部、及び/又は該
    補強板側部に該補強板より受光面側に突出して設けられ
    た立ち上がり部を有し、かつ該垂下部及び該立ち上がり
    部の伸長方向と同じ方向に湾曲している湾曲成形部と、
    該湾曲形成に伴う局部的な変形部を有し、該局部的な変
    形部の範囲外に前記光起電力素子が配置されていること
    を特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記垂下部及び前記立ち上がり部は、前
    記補強板を折り曲げることにより成形したことを特徴と
    する請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記補強板は、前記光起電力素子の非受
    光面側に設けられた金属製補強板であることを特徴とす
    る請求項1記載の太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記垂下部を用いて水下側係合部を設
    け、かつ、前記立ち上がり部を用いて水上側係合部を設
    け、該水下側係合部及び該水上側係合部を用いて、隣接
    して設置する太陽電池モジュールどうしを係合できるこ
    とを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記光起電力素子は、可撓性を有した光
    起電力素子であることを特徴とする請求項1記載の太陽
    電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記可撓性を有した光起電力素子は、ス
    テンレス基板上に形成された非単結晶光起電力素子であ
    ることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュー
    ル。
  7. 【請求項7】 光起電力素子が補強板に固定された太陽
    電池モジュールの製造方法において、前記光起電力素子
    を前記補強板に固定する工程と、前記補強板側部に該補
    強板より非受光面側に突出して設けられた垂下部、及び
    /又は該補強板側部に該補強板より受光面側に突出して
    設けられた立ち上がり部を形成する工程と、該垂下部及
    び該立ち上がり部の伸長方向と同じ方向に湾曲している
    湾曲成形部を形成する工程とを有し、該湾曲形成に伴う
    局部的な変形部の範囲外に前記光起電力素子が配置され
    ていることを特徴とする太陽電池モジュールの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記垂下部及び前記立ち上がり部を、前
    記補強板を折り曲げることにより成形したことを特徴と
    する請求項7に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記補強板は、前記光起電力素子の非受
    光面側に設けられた金属製補強板であることを特徴とす
    る請求項7記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記垂下部を用いて水下側係合部を設
    け、かつ、前記立ち上がり部を用いて水上側係合部を設
    け、該水下側係合部及び該水上側係合部を用いて、隣接
    して設置する太陽電池モジュールどうしを係合できるこ
    とを特徴とする請求項7記載の太陽電池モジュールの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記光起電力素子は、可撓性を有した
    光起電力素子であることを特徴とする請求項7記載の太
    陽電池モジュールの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記可撓性を有した光起電力素子は、
    ステンレス基板上に形成された非単結晶光起電力素子で
    あることを特徴とする請求項7記載の太陽電池モジュー
    ルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011512650A (ja) * 2008-02-02 2011-04-21 レノリット・ベルジャム・ナムローゼ・フエンノートシャップ 剛性プレート固定用の異形材

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