JPH1120056A - 鋼管ライニング用樹脂管とその製造方法 - Google Patents

鋼管ライニング用樹脂管とその製造方法

Info

Publication number
JPH1120056A
JPH1120056A JP9175878A JP17587897A JPH1120056A JP H1120056 A JPH1120056 A JP H1120056A JP 9175878 A JP9175878 A JP 9175878A JP 17587897 A JP17587897 A JP 17587897A JP H1120056 A JPH1120056 A JP H1120056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
pipe
adhesive
steel pipe
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9175878A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Koseki
進 小関
Hitoshi Sugiyama
斉 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP9175878A priority Critical patent/JPH1120056A/ja
Publication of JPH1120056A publication Critical patent/JPH1120056A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管と樹脂管との双方に対し、密着性及びブ
ロッキング性の良好な接着剤を用い、この接着剤が外周
表面に設けられる鋼管ライニング用樹脂管を提供する。 【解決手段】 熱膨張性を有する塩化ビニル樹脂よりな
る樹脂管2の外周面に、ガラス転移点が−20℃〜10
℃とされた飽和共重合ポリエステル系樹脂ホットメルト
接着剤層3を設けるとともに、その外面にエチレン・ア
クリル酸共重合系樹脂、或いは、硬質グレードの飽和共
重合ポリエステル系樹脂の水系接着剤よりなる溶液を塗
布し薄膜層4を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道管や排水管な
どの鋼管の内壁面を被覆させるための鋼管ライニング用
樹脂管とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビル内部等の水道用,下排水用配
管として、鋼管の内面に塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管
をライニングし、金属の強度と塩化ビニル樹脂の耐腐食
性,耐薬品性の両方の長所を兼ね備えたライニング鋼管
が使用されている。
【0003】このライニング鋼管を製造するには、塩化
ビニル樹脂よりなる樹脂管の外周表面に接着剤を塗布
し、その後この樹脂管を鋼管内に挿入して、この鋼管を
引き絞りなどの冷間加工等を行って縮径させ、鋼管と樹
脂管とを圧接して得る方法や、接着剤を外周表面に塗布
した加熱膨張性の樹脂管を鋼管内に挿入した後、加熱さ
せ樹脂管を膨張させ拡径させることで、鋼管の内面に接
着,固定させる方法などがある。
【0004】この鋼管と樹脂管との接着に用いられる接
着剤は、水溶性,溶剤タイプ,ホットメルト系など種々
あるが、常温時の取り扱いが容易なことや、接着性能等
が良好なことからホットメルト系の接着剤を一般に用い
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の鋼管と樹脂管との接着に用いられるホットメル
ト系接着剤は、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主
とした接着剤を用いているが、鋼管に対する密着性、及
びブロッキング性が良好とは言えず、また、これら密着
性及びブロッキング性を向上させるために、鋼管に対し
良好な接着剤と樹脂管に対して良好な接着剤とを2層構
造として樹脂管の外周表面に形成させる例などもあった
が、各種接着剤を2層形成させるには、生産ラインが複
雑となり、またコスト高となる欠点を有する問題があっ
た。また、ホットメルト系接着剤として、飽和共重合ポ
リエステル系樹脂ホットメルト接着剤を用いることが考
えられるが、この接着剤を樹脂管の外周表面に接着剤層
として構成させる際に、この接着剤の特性がガラス転移
点が−25℃以下などの低温度とされると、その接着剤
層を形成させるための作業性が悪く、容易に接着剤層を
得ることが出来ず、またこの接着剤の特性がガラス転移
点が10℃以上などの常温に近い温度では樹脂管の素材
である塩化ビニル樹脂との接着性が悪くなるという欠点
がある。
【0006】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、鋼管と樹脂管との双方に対し、密着性及びブロッ
キング性の良好な接着剤を用い、この接着剤が外周表面
に設けられる鋼管ライニング用樹脂管を提供するととも
に、この鋼管ライニング用樹脂管を容易に得ることので
きる製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の鋼管ライニング用樹脂管1は、
塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管2の外周面に、ガラス転
移点が−25℃〜10℃とされた飽和共重合ポリエステ
ル系樹脂ホットメルト接着剤層3を設けるとともに、そ
の外面にエチレン・アクリル酸共重合系樹脂の水系接着
剤よりなる薄膜層4を設けたことを特徴としている。
【0008】また、この発明の鋼管ライニング用樹脂管
1は、塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管2の外周面に、ガ
ラス転移点が−20℃〜10℃とされた飽和共重合ポリ
エステル系樹脂ホットメルト接着剤層3を設けるととも
に、その外面に硬質グレードの飽和共重合ポリエステル
系樹脂の水系接着剤よりなる薄膜層4を設けたことを特
徴としている。
【0009】なお、前記樹脂管2は、熱膨張性を有する
塩化ビニル樹脂よりなることが好ましい。
【0010】また、この発明の鋼管ライニング用樹脂管
1の製造方法は、鋼管の内壁面を被覆する鋼管ライニン
グ用樹脂管の製造方法において、塩化ビニル樹脂よりな
る樹脂管2を押出成形する工程と、該樹脂管2の外周面
に、ガラス転移点が−20℃〜10℃とされた飽和共重
合ポリエステル系樹脂ホットメルト接着剤を押出コーテ
ィングし、接着剤層3を形成する工程と、該接着剤層3
の外面に、エチレン・アクリル酸共重合系樹脂、或い
は、硬質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹脂の水
系接着剤よりなる溶液を塗布し、薄膜層4を形成する工
程と、を有することを特徴としている。
【0011】さらに、この発明の鋼管ライニング用樹脂
管の製造方法は鋼管の内壁面を被覆する鋼管ライニング
用樹脂管の製造方法において、塩化ビニル樹脂よりなる
樹脂管2を押出成形する工程と、該樹脂管2の外周面
に、ガラス転移点が−20℃〜10℃とされた飽和共重
合ポリエステル系樹脂ホットメルト接着剤を押出コーテ
ィングする工程と、この押出コーティングされた接着剤
を周囲から加熱し、前記樹脂管2の外周面に接着剤層3
を形成させる工程と、エチレン・アクリル酸共重合系樹
脂、或いは、硬質グレードの飽和共重合ポリエステル系
樹脂の水系接着剤よりなる溶液を、前記接着剤層3の外
面に塗布し、略均一となるように薄膜層4を形成させる
工程と、を有することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、各実施の形態毎に説明す
る。
【0013】第1の実施の形態 図1は本発明による鋼管ライニング用樹脂管の第1の実
施の形態を示す一部裁断側面図、図2は同実施の形態の
鋼管ライニング用樹脂管の製造装置の概略側面図であ
る。
【0014】まず、第1の実施の形態の鋼管ライニング
用樹脂管1は、鋼管の内径よりやや小径の外径に設定さ
れている塩化ビニル樹脂、好ましくは、熱膨張性を有す
る塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管2を基材としている。
【0015】そして、この樹脂管2の外周面に、この樹
脂管2の素材である塩化ビニル樹脂に対して密着性に優
れた軟質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹脂ホッ
トメルト接着剤が塗布などの方法で略均一に形成され、
接着剤層3を形成している。
【0016】この接着剤層3を形成する軟質グレードの
飽和共重合ポリエステル系樹脂ホットメルト接着剤とし
ては、ガラス転移点が−20℃〜10℃、融点が70℃
〜120℃とされた飽和共重合ポリエステル系樹脂ホッ
トメルト接着剤が好ましく、例えば、ガラス転移点が
7.0℃,融点が101℃のPES−85EE(商品
名;東亜合成株式会社製)や、ガラス転移点が−7.8
℃,融点が109℃のPES−111EE(商品名;東
亜合成株式会社製)、ガラス転移点が3.2℃,融点が
111℃のPES−118EE(商品名;東亜合成株式
会社製)等を挙げることができる。この素材を接着剤ル
ーダーなどにて溶融し、金型を用いることで樹脂管2の
外周表面に略均一な膜状に形成させ、得るようになって
いる。
【0017】また、その接着剤層3の外面には、鋼管の
素材である鉄などの金属に対して密着性に優れたエチレ
ン・アクリル酸共重合系樹脂の水系接着剤が、前記接着
剤層3よりも薄肉に塗布されて薄膜層4が設けられてい
る。
【0018】この薄膜層4を形成するエチレン・アクリ
ル酸共重合系樹脂の水系接着剤としては、例えばエチレ
ン・アクリル酸共重合系樹脂の水性ディスパージョンで
あるリカボンドET−8(融点87℃)(商品名;中央
理化工業株式会社製)を、さらにエタノール,メタノー
ル等の低級アルコールで例えば約2倍に希釈した溶液を
用い、この溶液を塗布して得るようになっている。
【0019】次に、上記第1の実施の形態の鋼管ライニ
ング用樹脂管1の製造方法について説明する。
【0020】まず、この製造方法に用いられる製造装置
の概略構成について説明する。この製造装置10は、図
2に示すように、押出機と、接着剤ルーダー12と、金
型14と、加熱筒15と、塗布部16とで大略構成され
ている。
【0021】押出機は、図示しないが、樹脂管2の素材
となるペレットまたはパウダ状の塩化ビニル樹脂が供給
され、この樹脂を加熱し、軟化溶融させるとともに、こ
の樹脂を環状口金で構成された金型より押し出すこと
で、断面形状が中空円形状の樹脂管2を連続して成形す
る。
【0022】接着剤ルーダー12は、例えばペレット又
は粉末状とされている軟質グレードの飽和共重合ポリエ
ステル系樹脂ホットメルト接着剤が供給されるようにな
っており、この接着剤を加熱し溶融させ、送出口に連結
されるヒートホース13を通して金型14へ、溶融状態
で連続して押し出すようになっている。
【0023】金型14は、冷却水槽(図示せず)のあと
に設けられ、中央に貫通した搬送路が穿設されている。
この搬送路は、断面円形の貫通穴で、前記押出機により
成形された樹脂管2の外直径よりやや大径の内直径に設
定されている。
【0024】この金型14を詳述すると、中央の搬送路
の周囲に、流路が環状に形成されている。この流路の基
端の一部は、金型14の外側面に開口する連結流路が設
けられており、この連結流路には、前記接着剤ルーダー
12のヒートホース13に連結され、溶融した接着剤が
送り込まれるようになっている。
【0025】また、金型14の流路は、先端が環状の口
金を形成しており、搬送路の出口の周囲に同心円状に開
口するようになっている。この口金のスリットの間隔
は、例えば0.5mmに設定される均一な間隔に形成さ
れており、この口金と、この金型14の搬送路を通る樹
脂管2の外周表面との間隔は2〜5mmに設定されてい
る。すなわち、この口金によって、環状に成形された膜
状の接着剤が押し出されるようになっている。
【0026】なお、この金型14には、図示しないが、
真空ポンプなどの吸引ポンプが連結され、金型14の内
周面と樹脂管2の外周表面との間の空間の気圧を低下さ
せ、環状に成形された膜状の接着剤を樹脂管2の外周表
面に密着させるようになっている。また、この金型14
には、アジャストボルトが上下及び左右に配設されて、
口金のスリット間隔の微調整が行えるようになってい
る。
【0027】次に、加熱筒15は、図2に示すように、
金型14に続いて配置され、金型14により接着剤が外
周表面に被覆形成された樹脂管2が遊挿され、通過可能
な、すなわち、接着剤が被覆形成された樹脂管2の外直
径よりやや大きい内径に形成される貫通穴を有するとと
もに、内周面にヒーターを備えた構成とされている。
【0028】そして、この加熱筒15の内部は、ヒータ
ーにより所定の温度に加熱され、その温度が保たれるよ
うになっており、貫通穴内を移動する樹脂管2の外周表
面の接着剤を加熱し、結晶化させ、樹脂管2との接着を
より完全にしている。
【0029】次に、塗布部16は、加熱筒15に近接し
て配設されており、槽部17と、この槽部17内に配設
される噴射部(図示せず)とで略構成されている。槽部
17は、両側に開口部がそれぞれ形成されており、両開
口部は樹脂管2の外径より大径な内径の円形に形成さ
れ、一方の開口部は加熱筒15の出口に対向して、樹脂
管2が進入するようになっている。また、他方の開口部
には、樹脂管2の外径と略同径若しくはやや小径の内径
に形成される貫通穴を有したフェルトなどの不織布18
が、この開口部の周縁に位置して設けられ、この他方の
開口部より進出する樹脂管2の外周面に対して所定の摺
接圧が加わるようになっている。
【0030】また、この塗布部16の噴射部は、例えば
連続した多数の小孔よりなる噴射口を有し、エチレン・
アクリル酸共重合系樹脂の水系接着剤をアルコールで希
釈した接着剤溶液を槽部17内に進入する樹脂管2の接
着剤層3の外周表面に噴射させるようになっている。
【0031】なお、図示しないが、この塗布部16に続
いて、乾燥部及び切断部が配置されており、乾燥部で
は、塗布部16より進出してくる樹脂管1の薄膜層4の
外周表面に対して風を吹きつけ、その表面を乾燥させる
ようになっており、また、切断部では、樹脂管1を所定
の長さ毎に、押し切り円盤型のカッターにて切断するよ
うになっている。
【0032】次に、上記のように構成された製造装置1
0による鋼管ライニング用樹脂管1の製造方法について
説明する。
【0033】まず、押出機により、樹脂管2の素材とな
るペレット又はパウダ状の塩化ビニル樹脂が加熱され、
軟化溶融されて、この樹脂を環状口金の金型より押し出
し、中空円形状の樹脂管2が連続して成形される。
【0034】成形された直後の樹脂管2は、その後サイ
ジングダイを通過され、また、冷却水などにて冷却され
て、この縮径冷却作用にて、押出機より押し出された直
後の直径が数%縮径される。
【0035】樹脂管2は、次に金型14の搬送路内に進
入する。同時に、この金型14に接続されている接着剤
ルーダー12より、加熱溶融された飽和共重合ポリエス
テル系樹脂接着剤がヒートホース13を介して金型14
内の流路に送り込まれ、口金より押し出される。この口
金にて、溶融された接着剤は、環状膜形状に形成され
て、金型14の搬送路の出口より搬出される樹脂管2の
外周表面に連続して押し出される。
【0036】さらに同時に、吸引ポンプが作動すること
により、金型14内の樹脂管2の外周表面と、金型搬送
路の内周面との間、及び出口側の膜状の接着剤とに囲ま
れた空間の気圧を引き下げる。
【0037】これにより、口金より押し出され、樹脂管
2の外周表面へ送り出される環状膜形状の接着剤が、こ
の樹脂管2の外周表面に密着し、塗布され、この接着剤
を樹脂管2の外周表面に均一な厚さ、例えば50〜15
0μmの厚さの層状に形成させる。
【0038】次に、接着剤が塗布された樹脂管2は、加
熱筒15の貫通穴に進入する。そして、この加熱筒15
内にてヒーターにより加熱処理が施される。これによ
り、接着剤である軟質グレードの飽和共重合ポリエステ
ル系樹脂ホットメルト接着剤が、結晶化を促進され、樹
脂管2の素材である塩化ビニル樹脂との密着力が向上
し、また、この接着剤である軟質グレードの飽和共重合
ポリエステル系樹脂の表面がブロッキング性を向上さ
れ、接着剤層3となる。
【0039】次に、加熱され接着剤層3を形成された樹
脂管2は、加熱筒15を進出した直後に、塗布部16の
槽部17内に進入する。この槽部17内では、エチレン
・アクリル酸共重合系樹脂の水性ディスパージョンであ
る水系接着剤をさらにアルコールで例えば2倍に希釈し
た溶液が、樹脂管2の外周表面に形成された接着剤層3
の外周面に、噴射部によって噴射され、付着状態に塗布
される。
【0040】そして、接着剤層3表面に溶液を付着され
た樹脂管2は、塗布部16の槽部17から搬出される際
に、この槽部17の出口である他方の開口部にて、フェ
ルト18の貫通穴を通過する。
【0041】このフェルト18の貫通穴を通過すること
で、接着剤層3の表面には、所定の摺接圧がかかるよう
に扱かれることとなり、この接着剤層3の表面に付着状
態とされた溶液が、この表面に対して均一な厚さの薄膜
状に伸ばされ、すなわち被膜が形成されるようになり、
その状態で槽部17より進出する。
【0042】次に、塗布部16を進出した接着剤層3を
形成され溶液が被膜状に塗布された樹脂管2は、その進
出の直後に、乾燥部による風が吹きつけられ、塗布され
た溶液を乾燥され、エチレン・アクリル酸共重合系樹脂
接着剤よりなる薄膜層4が、厚さ0.01〜3μm好ま
しくは0.05〜1μmに形成され、これにより鋼管ラ
イニング用樹脂管1が得られる。
【0043】その後、切断部に搬送されることで、連続
して搬送されるライニング用樹脂管1を所定の長さ毎に
カッターにて切断成形させる。
【0044】従って、この第1の実施の形態の鋼管ライ
ニング用樹脂管1によれば、加熱することにより結晶化
が促進されて、樹脂管2の素材である塩化ビニル樹脂に
対しての密着性が向上する軟質グレードの飽和共重合ポ
リエステル系樹脂ホットメルト接着剤が用いられるとと
もに、この軟質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹
脂よりなるホットメルト接着剤層3上に、鋼管に対して
密着性の優れるエチレン・アクリル酸共重合系樹脂の水
系接着剤を塗布し薄膜層4が設けられ、すなわち、ブロ
ッキング性のある軟質グレードの飽和共重合ポリエステ
ル系樹脂ホットメルト接着剤層3をエチレン・アクリル
酸共重合系樹脂の水系接着剤にて表面処理を行うこと
で、その接着剤層3である軟質グレードの飽和共重合ポ
リエステル系樹脂ホットメルト接着剤の特性を改良する
こととなり、これにより、樹脂管2と鋼管との密着性
(接着性)が向上することとなる。
【0045】また、接着剤層3のブロッキング性を薄膜
層4にて改善し、すなわち、べとつきがなくなり、硬化
することから、この鋼管ライニング用樹脂管1の表面に
塵埃などが付着しないこととなり、梱包や保管、運搬な
どの際に、樹脂管1同士が癒着するなどの不具合が発生
しない。
【0046】また、この鋼管ライニング用樹脂管1の製
造方法によれば、従来における樹脂管に対して密着性の
よい接着剤層と鋼管に対して密着性のよい接着剤層を2
層構造として樹脂管の外周表面にそれぞれ金型を用いて
形成させていた方法に比べ、接着剤層3を金型14にて
形成したのち、その接着剤層3の上に、噴射などの方法
及び不織布18による被膜形成によって薄膜層4を形成
させる方法としたので、すなわち2層構造とするための
生産ラインに、接着剤を溶融させるルーダーや金型を2
基必要とせず、簡素化されることとなり、その製造を容
易なものとし、また、廉価に抑えることが可能となる。
【0047】第2の実施の形態 図3は本発明による鋼管ライニング用樹脂管の製造装置
の第2の実施の形態を示す概略側面図である。なお、こ
の第2の実施の形態における鋼管ライニング用樹脂管
は、前述した第1の実施の形態の鋼管ライニング用樹脂
管と同様の構造とされているので、図1を用いて、同符
号を示して説明する。
【0048】この第2の実施の形態の鋼管ライニング用
樹脂管1は、前述した第1の実施の形態と同様で、鋼管
の内径よりやや小径の外径に設定されている熱膨張性を
有する塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管2を基材としてお
り、その外周面に、この樹脂管2の素材である塩化ビニ
ル樹脂に対して密着性に優れた軟質グレードの飽和共重
合ポリエステル系樹脂ホットメルト接着剤が塗布などの
方法で略均一となって接着剤層3が形成されている。
【0049】この接着剤層3を形成する軟質グレードの
飽和共重合ポリエステル系樹脂ホットメルト接着剤とし
ては、ガラス転移点が−25℃〜10℃、融点が70℃
〜120℃のものが好ましく、例えば、ガラス転移点が
7.0℃,融点が101℃のPES−85EE(商品
名;東亜合成株式会社製)や、ガラス転移点が−7.8
℃,融点が109℃のPES−111EE(商品名;東
亜合成株式会社製)、ガラス転移点が3.2℃,融点が
111℃のPES−118EE(商品名;東亜合成株式
会社製)等が用いられ、この素材を接着剤ルーダーにて
溶融し、金型を用いることで樹脂管2の外周表面に厚さ
50〜150μmの略均一な膜状に形成させることで得
るようになっている。
【0050】また、その接着剤層3の外面には、鋼管の
素材である鉄などの金属に対して密着性に優れた硬質グ
レードの飽和共重合ポリエステル系樹脂の水系接着剤よ
りなる溶液が、前記接着剤層3よりも薄肉に塗布され、
例えば0.01〜3μmの厚さの薄膜層4が設けられて
いる。
【0051】この薄膜層4を形成する硬質グレードの飽
和共重合ポリエステル系樹脂の水系接着剤としては、ガ
ラス転移点が40℃〜75℃の硬質グレードで、例え
ば、水/アルコール分散性とされガラス転移点が65℃
のPES−2655A30(商品名;東亜合成株式会社
製)を更にエタノール,メタノール等の低級アルコール
で2倍に希釈した溶液を用いて形成される。その他に、
水分散とされたガラス転移点が60℃のPES−265
0W30(商品名;東亜合成株式会社製)も使用でき
る。
【0052】次に、上記第2の実施の形態の鋼管ライニ
ング用樹脂管1の製造方法について説明する。
【0053】まず、この製造方法に用いられる製造装置
20の概略構成について説明する。この製造装置20
は、図3に示すように、押出機11と、樹脂管冷却部2
1と、プライマー塗布部22と、金型14と、接着剤ル
ーダー12と、加熱成形部27と、接着剤冷却部30
と、塗布部31とで略構成されている。
【0054】なお、押出機,金型,接着剤ルーダーの各
部は、前述した第1の実施の形態の製造装置10を構成
する各部14,12と同様の構造とされていることか
ら、同符号を付して説明を省略する。
【0055】樹脂管冷却部21は、水槽よりなり、押出
機11の金型に対向して配設され、一対の側面にそれぞ
れ形成された開口の一方の開口の進入口より、押出機1
1により成形された樹脂管2が進入するようになってい
る。そして、この水槽内にて、冷却水の放水などによっ
て、成形された樹脂管2を冷却し、固化させ、他方の開
口より搬出されるようになっている。
【0056】プライマー塗布部22は、点滴塗布部23
とヒーター26とで構成されている。
【0057】点滴塗布部23は、点滴装置24と塗布材
とで構成されており、点滴装置24は、プライマー液を
収容しており、このプライマー液を少量ずつ塗布材25
に対して滴下するようになっており、また塗布材25
は、前記樹脂管冷却部21の水槽の他方の開口に近接し
た配設され、フェルトなどの不織布よりなり、押出機1
1にて成形される樹脂管2が貫通する穴部を有した構造
となっている。なお、塗布材15に形成される穴部の内
径は、樹脂管2の外径と同等若しくはやや小径に設定さ
れ、樹脂管2の外周表面に対し摺接状態となるように形
成される。
【0058】また、ヒーター26は、点滴塗布部23の
塗布材25に続いて配設され、前述した第1の実施の形
態における加熱筒15と略同様の構成とされており、点
滴塗布部23を通過しプライマー液を塗布された樹脂管
2に対して加熱処理を施すようになっている。
【0059】次に、加熱成形部27は、ヒーター部28
と熱ロール部29とで構成されている。ヒーター部28
は、金型14に続いて配置されており、前記プライマー
塗布部22のヒーター26と同構成である。
【0060】また、熱ロール部29は、ヒーター部28
に近接して配置され、加熱したローラーにて構成されて
おり、樹脂管2の外周表面に金型14にて設けられた接
着剤を加熱するとともに、所定の圧力を加え、この接着
剤を樹脂管2に対して圧着させるようになっている。
【0061】次に接着剤冷却部30は、前述した樹脂管
冷却部21と同構成とされ、水槽にて構成されており、
側部の進入口より進入する接着剤の塗布された樹脂管2
に対し、冷却水の放水などによって、樹脂管の外周表面
の接着剤を冷却し、固化させて、他方の開口より搬出す
るようになっている。
【0062】次に、塗布部31は、前述した点滴塗布部
23と略同構成とされ、硬質グレードの飽和共重合ポリ
エステル系樹脂の水系接着剤をアルコールで2倍に希釈
した溶液が収容されるとともに、この溶液をフェルトな
どの塗布材33に滴下させる点滴装置32を有した構成
となっている。なお、塗布材33は、前記点滴塗布部2
3の塗布材25と同等の構造であり、すなわち、接着剤
層3が形成された樹脂管2の外径と略同径若しくはやや
小径の内径に形成される貫通穴を有したフェルトなどの
不織布よりなるものである。
【0063】また、図示はしないが、この第2の実施の
形態における製造装置20においても、乾燥部、及び切
断部が備えられる。
【0064】次に、上記のように構成された製造装置2
0による鋼管ライニング用樹脂管の製造方法について説
明する。
【0065】まず、押出機11により、樹脂管2の素材
となるペレット又はパウダ状の塩化ビニル樹脂が加熱さ
れ、軟化溶融されて、この樹脂を環状口金の金型より押
し出し、中空円形状の樹脂管2が連続して成形される。
【0066】成形された直後の樹脂管2は、その後サイ
ジングダイを通過され、また、樹脂管冷却部21の水槽
内にて冷却水により冷却されて、この縮径冷却作用に
て、押出機11より押し出された直後の直径が数%縮径
される。
【0067】次に、樹脂管冷却部21を進出した樹脂管
2は、プライマー塗布部22の点滴塗布部23にて、塗
布材25の穴部を通る際に、この塗布材25に滴下され
て供給されるプライマー液が、樹脂管2の外周表面に塗
布される。塗布後、樹脂管2は、外周面をヒーターにて
加熱され、塗布材25にて塗布されたプライマー液を乾
燥され、プライマー層が形成される。
【0068】次に、樹脂管2は、金型14の搬送路内に
進入する。同時に、この金型に接続されている接着剤ル
ーダー12より、加熱溶融された飽和共重合ポリエステ
ル系樹脂接着剤がヒートホース13を介して金型14内
の流路に送り込まれ、口金より押し出される。この口金
にて、溶融された接着剤は、環状膜形状に形成されて、
金型の搬送路の出口より搬出される樹脂管2の外周表面
に連続して押し出される。
【0069】さらに同時に、吸引ポンプが作動すること
により、金型14内の樹脂管2の外周表面と、金型搬送
路の内周面との間、及び出口側の膜状の接着剤とに囲ま
れた空間の気圧を引き下げる。これにより、口金より押
し出され、樹脂管2の外周表面へ送り出される環状膜形
状の接着剤が、この樹脂管2の外周表面に密着し、塗布
され、この接着剤を樹脂管2の外周表面に均一な厚さの
層状に形成させる。
【0070】次に、接着剤が塗布された樹脂管2は、加
熱成形部27のヒーター部28に進入し、塗布されてい
る接着剤が加熱され、また、熱ロール部29にて加熱処
理が施される。すなわち、接着剤である軟質グレードの
飽和共重合ポリエステル系樹脂ホットメルト接着剤が、
加熱により結晶化を促進され、樹脂管2の素材である塩
化ビニル樹脂との密着力が向上し、また、この接着剤で
ある軟質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹脂の表
面がブロッキング性が向上し、接着剤層3となる。
【0071】次に、加熱され接着剤層3を形成された樹
脂管2は、加熱成形部27を通過後に、接着剤冷却部3
0の水槽内に進入する。水槽内では、樹脂管2の外周表
面に形成された接着剤層3に対し、冷却水の放水が行わ
れ、接着剤層3を冷却させ、固化させて、そして、他方
の開口から搬出される。
【0072】次に、接着剤層3の形成された樹脂管2
は、塗布部31の塗布材33に形成されている穴部に進
入する。
【0073】塗布部31では、塗布材33に、硬質グレ
ードの飽和共重合ポリエステル系樹脂の水系接着剤をア
ルコールで例えば約2倍に希釈した溶液が滴下されて供
給されており、この塗布材33の穴部に進入すること
で、樹脂管2の接着剤層3上には、この溶液が付着状態
に塗布される。
【0074】同時に、この塗布材33による溶液の塗布
は、接着剤層3の表面に対して所定の摺接圧がかけられ
扱くように作用し、この接着剤層3の表面に付着状態と
された溶液が、この表面に対して均一な厚さの薄膜状に
伸ばされ、すなわち被膜が形成されるようになり、その
状態で塗布部31より進出する。
【0075】その後、接着剤層3を形成され溶液が塗布
された樹脂管2は、塗布部31より進出した直後に、乾
燥部により塗布された溶液を乾燥され、硬質グレードの
飽和共重合ポリエステル系樹脂の水系接着剤よりなる薄
膜層4が厚さ0.01〜3μm好ましくは0.05〜1
μmに形成され、また、切断部にて、所定の長さ毎にカ
ッターにて切断成形される。
【0076】従って、この第2の実施の形態の鋼管ライ
ニング用樹脂管1によれば、加熱することにより結晶化
が促進されて、樹脂管2の素材である塩化ビニル樹脂に
対しての密着性が向上する軟質グレードの飽和共重合ポ
リエステル系樹脂ホットメルト接着剤が用いられるとと
もに、この軟質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹
脂よりなるホットメルト接着剤層3上に、硬質グレード
の飽和共重合ポリエステル系樹脂の水系接着剤よりなる
薄膜層4を設けたことで、接着剤層3の鋼管に対するブ
ロッキング性を示す性質の改善が行え、これにより、安
定したライニング用樹脂管を生産することが可能とな
り、そして、樹脂管2と鋼管との密着性(接着性)を向
上させることとなる。
【0077】また、接着剤層3のブロッキング性を薄膜
層4にて改善し、すなわち、べとつきがなくなり、硬化
することから、この鋼管ライニング用樹脂管1の表面に
塵埃などが付着しないこととなり、梱包や保管、運搬な
どの際に、樹脂管1同士が癒着するなどの不具合が発生
しない。
【0078】また、この鋼管ライニング用樹脂管1の製
造方法によれば、前述した第1の実施の形態と同様に、
従来における樹脂管に対して密着性のよい接着剤層と鋼
管に対して密着性のよい接着剤層を2層構造として樹脂
管の外周表面にそれぞれ金型にて形成させていた方法に
比べ、接着剤層3のみを金型にて形成したのち、その接
着剤層3の上に、滴下及び塗布材33による被膜の形成
によって薄膜層4を形成させる方法としたので、すなわ
ち2層構造とするための生産ラインに、接着剤3を溶融
させるルーダー12や金型14を2基必要とせず、簡素
化されることとなり、その製造を容易なものとし、ま
た、廉価に抑えることが可能となる。
【0079】特に、接着剤層3上に薄膜層4を形成させ
る手段として、薄膜層4となる水系の飽和共重合ポリエ
ステル系樹脂接着剤の溶液を滴下にてフェルトなどの素
材よりなる塗布材33に供給させ、この塗布材33に形
成される穴部を通過させ接触させることによる塗布を行
い同時に被膜を形成させる構造としていることから、こ
の薄膜層4を形成させる機構等が複雑とならず、製造装
置20として簡素化を図ることが可能となる。
【0080】また、この薄膜層4を形成する硬質グレー
ドの飽和共重合ポリエステル系樹脂の水系接着剤の溶液
を低級アルコールで希釈した溶液としたことにより、接
着剤層3を冷却させ固化させる際に用いられる水槽(接
着剤冷却部30)内での冷却水の水分を、即時に蒸発さ
せることができ、また、このアルコールにより、接着剤
層3の冷却を促進させることが可能となる効果を得るこ
とができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明による鋼管ラ
イニング用樹脂管では、加熱することにより結晶化が促
進されて、樹脂管の素材である塩化ビニル樹脂に対して
の密着性が向上する軟質グレードの飽和共重合ポリエス
テル系樹脂ホットメルト接着剤が用いられるとともに、
この軟質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹脂より
なるホットメルト接着剤層上に、鋼管に対して密着性に
優れるエチレン・アクリル酸共重合系樹脂の水系接着剤
を塗布し薄膜層が設けられ、すなわち、ブロッキング性
のある軟質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹脂ホ
ットメルト接着剤層をエチレン・アクリル酸共重合系樹
脂の水系接着剤にて表面処理を行うことで、その接着剤
層である軟質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹脂
ホットメルト接着剤の特性を改良することとなり、これ
により、樹脂管と鋼管との密着性(接着性)が向上する
という効果が得られる。
【0082】また、上記接着剤層の上に設けられる薄膜
層を、硬質グレードの飽和共重合ポリエステル系樹脂の
水系接着剤にて形成する場合にも、この接着剤層のブロ
ッキング性を改善することができ、これにより、安定し
たライニング用樹脂管を生産することが可能となる効果
を得られるとともに、上記同様、樹脂管と鋼管との密着
性(接着性)を向上させることが可能となる効果を得ら
れる。
【0083】さらに、接着剤層のブロッキング性を薄膜
層にて改善し、すなわち、べとつきをなくし、硬化させ
ることから、この鋼管ライニング用樹脂管の表面に塵埃
などが付着しないこととなり、梱包や保管、運搬などの
際に、樹脂管同士が癒着するなどの不具合が発生しない
という効果を得られる。
【0084】また、この鋼管ライニング用樹脂管の製造
方法によれば、従来における樹脂管に対して密着性のよ
い接着剤層と鋼管に対して密着性のよい接着剤層を2層
構造として樹脂管の外周表面にそれぞれ金型を用いて形
成させていた方法に比べ、接着剤層を例えば金型にて形
成したのち、その接着剤層の上に、塗布などの手段にて
被膜形成を行い薄膜層を形成させる方法としたので、す
なわち2層構造とするための生産ラインに、接着剤層を
形成させるためのルーダーや金型等を各層毎に必要とせ
ず、簡素化することが可能となり、その製造を容易なも
のとし、また、廉価に抑えることが可能となる効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋼管ライニング用樹脂管の第1の
実施の形態を示す一部裁断側面図
【図2】同第1の実施の形態の鋼管ライニング用樹脂管
の製造装置の概略側面図
【図3】第2の実施の形態の鋼管ライニング用樹脂管の
製造装置の概略側面図
【符号の説明】
1…鋼管ライニング用樹脂管 2…樹脂管 3…接着剤層 4…薄膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/28 101 B32B 27/28 101 27/30 101 27/30 101 27/36 27/36 C09J 5/06 C09J 5/06 167/02 167/02 F16L 9/14 F16L 9/14 // B29K 27:06 B29L 23:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管の外周面
    に、ガラス転移点が−25℃〜10℃とされた飽和共重
    合ポリエステル系樹脂ホットメルト接着剤層を設けると
    ともに、その外面にエチレン・アクリル酸共重合系樹脂
    の水系接着剤よりなる薄膜層を設けたことを特徴とする
    鋼管ライニング用樹脂管。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管の外周面
    に、ガラス転移点が−25℃〜10℃とされた飽和共重
    合ポリエステル系樹脂ホットメルト接着剤層を設けると
    ともに、その外面に硬質グレードの飽和共重合ポリエス
    テル系樹脂の水系接着剤よりなる薄膜層を設けたことを
    特徴とする鋼管ライニング用樹脂管。
  3. 【請求項3】 前記樹脂管は、熱膨張性を有する塩化ビ
    ニル樹脂よりなることを特徴とする請求項1または2記
    載の鋼管ライニング用樹脂管。
  4. 【請求項4】 鋼管の内壁面を被覆する鋼管ライニング
    用樹脂管の製造方法において、 塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管を押出成形する工程と、 該樹脂管の外周面に、ガラス転移点が−25℃〜10℃
    とされた飽和共重合ポリエステル系樹脂ホットメルト接
    着剤を押出コーティングし、接着剤層を形成する工程
    と、 該接着剤層の外面に、エチレン・アクリル酸共重合系樹
    脂、或いは、硬質グレードの飽和共重合ポリエステル系
    樹脂の水系接着剤よりなる溶液を塗布し、薄膜層を形成
    する工程と、 を有することを特徴とする鋼管ライニング用樹脂管の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 鋼管の内壁面を被覆する鋼管ライニング
    用樹脂管の製造方法において、 塩化ビニル樹脂よりなる樹脂管を押出成形する工程と、 該樹脂管の外周面に、ガラス転移点が−25℃〜10℃
    とされた飽和共重合ポリエステル系樹脂ホットメルト接
    着剤を押出コーティングする工程と、 この押出コーティングされた接着剤を周囲から加熱し、
    前記樹脂管の外周面に接着剤層を形成させる工程と、 エチレン・アクリル酸共重合系樹脂、或いは、硬質グレ
    ードの飽和共重合ポリエステル系樹脂の水系接着剤より
    なる溶液を、前記接着剤層の外面に塗布し、略均一とな
    るように薄膜層を形成させる工程と、 を有することを特徴とする鋼管ライニング用樹脂管の製
    造方法。
JP9175878A 1997-07-01 1997-07-01 鋼管ライニング用樹脂管とその製造方法 Withdrawn JPH1120056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9175878A JPH1120056A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 鋼管ライニング用樹脂管とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9175878A JPH1120056A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 鋼管ライニング用樹脂管とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1120056A true JPH1120056A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16003799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9175878A Withdrawn JPH1120056A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 鋼管ライニング用樹脂管とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1120056A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06511507A (ja) 同時押出感圧粘着テープおよびその製造方法
CN101925456B (zh) 玻璃树脂复合体的制造方法
US5605717A (en) Process for foaming an adhesive using moisture in a backing
JP4290759B2 (ja) 両面感圧接着テープ及びその製造方法
JPH0716906A (ja) コーティング方法および装置
JPH1120056A (ja) 鋼管ライニング用樹脂管とその製造方法
US6136371A (en) Process for making masking tape and apparatus
JP3477736B2 (ja) ライニング用管体の製造方法及び製造装置
JPH11300832A (ja) 鋼管ライニング用樹脂管とその製造方法
KR101823512B1 (ko) 다중관체
JPS62236724A (ja) 可撓管の製造方法
US20100065196A1 (en) Method for the production of a cylindrical, strand-shaped part
JPH0396786A (ja) 複合管およびその製造方法
JPS5874317A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JPS5852485B2 (ja) 熱可塑性プラスチツク製の被覆を連続的に製造する方法
JPH0281618A (ja) 断熱被覆金属管の製造方法
JPH0768622A (ja) ライニング用管体の製造方法及びその製造装置
JPH06182846A (ja) 発泡ポリスチレン被覆断熱管の製造方法
EP0188218A2 (en) Method for applying hot-melt adhesive foam and products made by this method
JPS6297831A (ja) 防蝕被覆鋼管およびその製造方法
JPH0939139A (ja) 積層構造物及びその製造方法
JPH11227028A (ja) 複合管の製造方法
JPS6018532B2 (ja) 管状体の多数並行製造方法
KR890009443Y1 (ko) 플라스틱관의 접착제 도포 장치
JPH08156095A (ja) 複合管の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040603

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20051003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051128

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051128

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060302