JPH11200198A - 畳表織機における経糸自動送出装置 - Google Patents
畳表織機における経糸自動送出装置Info
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- JPH11200198A JPH11200198A JP974798A JP974798A JPH11200198A JP H11200198 A JPH11200198 A JP H11200198A JP 974798 A JP974798 A JP 974798A JP 974798 A JP974798 A JP 974798A JP H11200198 A JPH11200198 A JP H11200198A
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- Japan
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- tatami
- rotates
- loom
- control mechanism
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 畳表織機において、経糸の送出速度の制御を
する。 【解決手段】 畳表織機で畳表を織成する際、経糸1の
糸巻径及び製品の地厚に応じて経糸の送出速度を調整す
る装置で、(1)糸巻径制御機構はビーム2に捲回した経
糸1の糸巻径に追随して回転する感圧アーム6、感圧ア
ーム6と線形関係で連動して回転する変速カム11、変速
カム11に摺接して非線形関係で連動して回転する受動ギ
ア14、受動ギア14と線形関係で連動して回転するインバ
ータボリューム7とからなり、(2)地厚制御機構は畳表
織機の製品送出装置15に連動して回転するパルスディス
ク16、パルスディスク16のスリット21の通過を検知する
パルスセンサ17、畳表織機の主軸18の回転数から緯糸本
数を積算する計数センサ20、パルス間隔に対する緯糸本
数の設定値と前記計数センサの計測値とを比較し、差分
に応じてインバータモータ7を制御する制御部19とから
なる。
する。 【解決手段】 畳表織機で畳表を織成する際、経糸1の
糸巻径及び製品の地厚に応じて経糸の送出速度を調整す
る装置で、(1)糸巻径制御機構はビーム2に捲回した経
糸1の糸巻径に追随して回転する感圧アーム6、感圧ア
ーム6と線形関係で連動して回転する変速カム11、変速
カム11に摺接して非線形関係で連動して回転する受動ギ
ア14、受動ギア14と線形関係で連動して回転するインバ
ータボリューム7とからなり、(2)地厚制御機構は畳表
織機の製品送出装置15に連動して回転するパルスディス
ク16、パルスディスク16のスリット21の通過を検知する
パルスセンサ17、畳表織機の主軸18の回転数から緯糸本
数を積算する計数センサ20、パルス間隔に対する緯糸本
数の設定値と前記計数センサの計測値とを比較し、差分
に応じてインバータモータ7を制御する制御部19とから
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳表織機におい
て、経糸を連続かつ安定して送り出す経糸自動送出装置
に関する。
て、経糸を連続かつ安定して送り出す経糸自動送出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】畳表織機において良質な畳表を織成する
には、経糸の送出速度が重要である。そこでまず問題と
なるのは、ビームに捲回した経糸の糸巻径の減少に合わ
せて経糸の送出速度を加速しなければならない点であ
る。例えば、実公平7-34952号では、ビーム側面を形成
する円板に圧接するゴムロールを、糸巻径の減少と共に
円板の外周から内周へと圧接部位を半径方向に移動して
いく装置を提示している。これは、ビームの円板に対し
てゴムロールの圧接位置を徐々に周長の短い内周へと移
動していき、糸巻径が大きいときはゆっくりと、糸巻径
が小さいときは速く経糸を送り出すようにしたものであ
る。
には、経糸の送出速度が重要である。そこでまず問題と
なるのは、ビームに捲回した経糸の糸巻径の減少に合わ
せて経糸の送出速度を加速しなければならない点であ
る。例えば、実公平7-34952号では、ビーム側面を形成
する円板に圧接するゴムロールを、糸巻径の減少と共に
円板の外周から内周へと圧接部位を半径方向に移動して
いく装置を提示している。これは、ビームの円板に対し
てゴムロールの圧接位置を徐々に周長の短い内周へと移
動していき、糸巻径が大きいときはゆっくりと、糸巻径
が小さいときは速く経糸を送り出すようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の実公平7-34952
号の装置では、次のような問題を指摘できる。まず、ビ
ームの円板とゴムロールとを圧接しているため、少なか
らずスリップが懸念される。次に、ゴムロールの回転は
直線方向であるのに対し、このゴムロールが圧接する円
盤上の軌道は円軌道であり、ゴムロールが内周に近づく
につれてゴムロールの力のかかり具合が円板の回転方向
からずれてしまい、経糸の送出の安定性が損なわれる点
である。この点は、ゴムロールを小さくすると次第に解
消されていくが、それでは前記スリップの問題が大きく
なる。
号の装置では、次のような問題を指摘できる。まず、ビ
ームの円板とゴムロールとを圧接しているため、少なか
らずスリップが懸念される。次に、ゴムロールの回転は
直線方向であるのに対し、このゴムロールが圧接する円
盤上の軌道は円軌道であり、ゴムロールが内周に近づく
につれてゴムロールの力のかかり具合が円板の回転方向
からずれてしまい、経糸の送出の安定性が損なわれる点
である。この点は、ゴムロールを小さくすると次第に解
消されていくが、それでは前記スリップの問題が大きく
なる。
【0004】何よりも問題となるのが、経糸の減少を糸
巻径の減少として検知するアームが回転運動しているた
め、直線運動するゴムロールを正確な線形制御ができ
ず、最大糸巻径又は最小糸巻径といった両極の場合に、
経糸の送出に不正確さが生じてしまう点にある。畳表を
安価に製造するという装置の性格上、あまり高価で複雑
な制御部を設けることはできないが、機械的な連動だけ
では正確な経糸の送出が実現できないのである。
巻径の減少として検知するアームが回転運動しているた
め、直線運動するゴムロールを正確な線形制御ができ
ず、最大糸巻径又は最小糸巻径といった両極の場合に、
経糸の送出に不正確さが生じてしまう点にある。畳表を
安価に製造するという装置の性格上、あまり高価で複雑
な制御部を設けることはできないが、機械的な連動だけ
では正確な経糸の送出が実現できないのである。
【0005】このほか、経糸の送出の正確さについて
は、最終的な製品である畳表からも判断できる。良質な
製品であるためには、緯糸となるい草の密度(地厚)が適
度かつ一定である必要がある。これは、糸巻径に応じた
経糸の送出とは異なる問題で、従来の経糸自動送出装置
では対処できない問題であった。そこで、糸巻径に応じ
た経糸の送出の速度変更及び経糸に対する緯糸の本数に
応じた経糸の送出の速度変更を兼ね備えた経糸自動送出
装置について、検討を重ねることにした。
は、最終的な製品である畳表からも判断できる。良質な
製品であるためには、緯糸となるい草の密度(地厚)が適
度かつ一定である必要がある。これは、糸巻径に応じた
経糸の送出とは異なる問題で、従来の経糸自動送出装置
では対処できない問題であった。そこで、糸巻径に応じ
た経糸の送出の速度変更及び経糸に対する緯糸の本数に
応じた経糸の送出の速度変更を兼ね備えた経糸自動送出
装置について、検討を重ねることにした。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、畳表織機で畳表を織成する際に、経糸の糸巻径及び
製品の地厚に応じて経糸の送出速度を調整する機構を備
えた畳表織機における経糸自動送出装置で、経糸を捲回
したビームを回転させるインバータモータを糸巻径制御
機構と地厚制御機構とで制御する。具体的には、(1)糸
巻径制御機構はビームに捲回した経糸表層に当接して経
糸の糸巻径に追随して回転する感圧アーム、感圧アーム
と線形関係で連動して回転する変速カム、変速カムに摺
接して非線形関係で連動して回転する受動ギアと、そし
て受動ギアと線形関係で連動して回転するインバータボ
リュームとからなり、(2)地厚制御機構は畳表織機の製
品送出装置に連動して回転するパルスディスク、パルス
ディスクのスリットの通過を検知するパルスセンサ、畳
表織機の主軸の回転数から緯糸本数を積算する計数セン
サと、そしてパルス間隔に対する緯糸本数の設定値と前
記計数センサの計測値とを比較し、差分に応じてインバ
ータモータを制御する制御部とからなる。
が、畳表織機で畳表を織成する際に、経糸の糸巻径及び
製品の地厚に応じて経糸の送出速度を調整する機構を備
えた畳表織機における経糸自動送出装置で、経糸を捲回
したビームを回転させるインバータモータを糸巻径制御
機構と地厚制御機構とで制御する。具体的には、(1)糸
巻径制御機構はビームに捲回した経糸表層に当接して経
糸の糸巻径に追随して回転する感圧アーム、感圧アーム
と線形関係で連動して回転する変速カム、変速カムに摺
接して非線形関係で連動して回転する受動ギアと、そし
て受動ギアと線形関係で連動して回転するインバータボ
リュームとからなり、(2)地厚制御機構は畳表織機の製
品送出装置に連動して回転するパルスディスク、パルス
ディスクのスリットの通過を検知するパルスセンサ、畳
表織機の主軸の回転数から緯糸本数を積算する計数セン
サと、そしてパルス間隔に対する緯糸本数の設定値と前
記計数センサの計測値とを比較し、差分に応じてインバ
ータモータを制御する制御部とからなる。
【0007】本発明の経糸自動送出装置は、経糸を捲回
したビームを直接インバータモータで回転させること
で、スリップ等の発生を回避し、安定かつ確実な経糸の
送出を実現している。(1)糸巻径制御機構は、ビームに
捲回した経糸の糸巻径に応じてインバータモータを制御
する。上述したように、回転運動によって糸巻径を検出
する感圧アームは、非線形の回転をする。また、インバ
ータモータは、回転調節具であるインバータボリューム
に対して非線形の特性を有する。そこで、本発明では、
回転運動する感圧アームの非線形な変位と前記インバー
タボリュームの非線形な特性とを加味して受動ギアを回
転させるため、感圧アームに連動して湾曲した側縁を有
する変速カムを回転させ、受動ギアの回転を非線形にし
ている。
したビームを直接インバータモータで回転させること
で、スリップ等の発生を回避し、安定かつ確実な経糸の
送出を実現している。(1)糸巻径制御機構は、ビームに
捲回した経糸の糸巻径に応じてインバータモータを制御
する。上述したように、回転運動によって糸巻径を検出
する感圧アームは、非線形の回転をする。また、インバ
ータモータは、回転調節具であるインバータボリューム
に対して非線形の特性を有する。そこで、本発明では、
回転運動する感圧アームの非線形な変位と前記インバー
タボリュームの非線形な特性とを加味して受動ギアを回
転させるため、感圧アームに連動して湾曲した側縁を有
する変速カムを回転させ、受動ギアの回転を非線形にし
ている。
【0008】糸巻径制御機構は、あくまで糸巻径に応じ
た経糸の送出を一定にするもので、良質な製品を得るた
めには、更に現実に得られる製品の地厚を考慮して経糸
の送出速度を微調整しなければならない。(2)地厚制御
機構は、畳表織機の製品送出装置から経糸の送出量をパ
ルス間隔にて計測し、パルス間隔=所定送出量における
緯糸の本数を計測することにより、経糸の送出速度にお
ける遅速を検出する。制御部では、計測した緯糸本数と
設定値とを比較し、差分が生ずれば、その差分と逆符号
で比例した信号を発し、インバータモータを制御する。
このインバータの制御は、インバータモータの周波数を
直接制御するものであってもよいし、駆動モータを介し
てインバータボリュームを操作するものであってもよ
い。
た経糸の送出を一定にするもので、良質な製品を得るた
めには、更に現実に得られる製品の地厚を考慮して経糸
の送出速度を微調整しなければならない。(2)地厚制御
機構は、畳表織機の製品送出装置から経糸の送出量をパ
ルス間隔にて計測し、パルス間隔=所定送出量における
緯糸の本数を計測することにより、経糸の送出速度にお
ける遅速を検出する。制御部では、計測した緯糸本数と
設定値とを比較し、差分が生ずれば、その差分と逆符号
で比例した信号を発し、インバータモータを制御する。
このインバータの制御は、インバータモータの周波数を
直接制御するものであってもよいし、駆動モータを介し
てインバータボリュームを操作するものであってもよ
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明の経糸自
動送出装置における糸巻径制御機構の側面図、図2は同
機構の正面図であり、図3は同装置における地厚制御機
構の構成図である。本例に示す各図では畳表織機につい
ては図示を省略又は要部抜粋にて示している。経糸1を
捲回したビーム2は、回転軸3にインバータモータ4か
らのベルト5を掛け廻して回転させている。
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明の経糸自
動送出装置における糸巻径制御機構の側面図、図2は同
機構の正面図であり、図3は同装置における地厚制御機
構の構成図である。本例に示す各図では畳表織機につい
ては図示を省略又は要部抜粋にて示している。経糸1を
捲回したビーム2は、回転軸3にインバータモータ4か
らのベルト5を掛け廻して回転させている。
【0010】糸巻径制御機構は、図1に見られるよう
に、糸巻径に応じて傾倒(回転)する感圧アーム6の回転
を非線形関係で伝達し、最終的にインバータモータ4の
回転を制御するインバータボリューム7を非線形に回転
させる。感圧アーム6は、ビーム2に向けて傾倒するよ
うに、コイルバネ等(図示せず)で引っ張って付勢してお
り、図1及び図2に見られるように、先端には回動自在
な感圧ローラ8を軸着して、減少する糸巻径の経糸表層
に常に当接するようになっている。感圧アーム6の傾倒
は、同軸に取り付けた大径ギア9に噛合するカムギア10
に伝達され、変速カム11を回転させる。
に、糸巻径に応じて傾倒(回転)する感圧アーム6の回転
を非線形関係で伝達し、最終的にインバータモータ4の
回転を制御するインバータボリューム7を非線形に回転
させる。感圧アーム6は、ビーム2に向けて傾倒するよ
うに、コイルバネ等(図示せず)で引っ張って付勢してお
り、図1及び図2に見られるように、先端には回動自在
な感圧ローラ8を軸着して、減少する糸巻径の経糸表層
に常に当接するようになっている。感圧アーム6の傾倒
は、同軸に取り付けた大径ギア9に噛合するカムギア10
に伝達され、変速カム11を回転させる。
【0011】本例の変速カム11は、摺接面が凸に膨らん
だ三日月形状で、糸巻径が減少するにつれて図1中左側
の矢印のように回転すると、摺接する受動ギアアーム12
の回転量は徐々に少なくなっていく。この変速カム11
は、非線形な感圧アーム6の変位(傾倒)及びインバータ
ボリューム7の特性を加味して、適切な経糸1の送出速
度を一定に保つためのものであるから、形状が重要であ
り、実験的に経糸1の送出速度に応じた変速カム11を数
種類用意しておくとよい。変速カム11を用いた糸巻径制
御機構は、あくまで糸巻径に応じた経糸1の送出速度を
得ることが目的であるから、各部の幾何学的な関係のみ
によって制御変数を決定しうる。
だ三日月形状で、糸巻径が減少するにつれて図1中左側
の矢印のように回転すると、摺接する受動ギアアーム12
の回転量は徐々に少なくなっていく。この変速カム11
は、非線形な感圧アーム6の変位(傾倒)及びインバータ
ボリューム7の特性を加味して、適切な経糸1の送出速
度を一定に保つためのものであるから、形状が重要であ
り、実験的に経糸1の送出速度に応じた変速カム11を数
種類用意しておくとよい。変速カム11を用いた糸巻径制
御機構は、あくまで糸巻径に応じた経糸1の送出速度を
得ることが目的であるから、各部の幾何学的な関係のみ
によって制御変数を決定しうる。
【0012】上述のように、変速カム11による受動ギア
アーム12の回動は徐々に少なくなるから、インバータボ
リューム7の回転に適した変位量とするために、受動ギ
アアーム12には回動量を拡大する扇形ギア13を取り付け
ており、受動ギア14はこの扇形ギア13に噛合している。
そして、この受動ギア14を直接又は間接にインバータボ
リューム7に連結して、インバータボリューム7を回転
させ、インバータモータ4の回転速度を制御しているの
である。
アーム12の回動は徐々に少なくなるから、インバータボ
リューム7の回転に適した変位量とするために、受動ギ
アアーム12には回動量を拡大する扇形ギア13を取り付け
ており、受動ギア14はこの扇形ギア13に噛合している。
そして、この受動ギア14を直接又は間接にインバータボ
リューム7に連結して、インバータボリューム7を回転
させ、インバータモータ4の回転速度を制御しているの
である。
【0013】これに対し、地厚制御機構は、図3に見ら
れるように、経糸1の送出量と緯糸(い草)の本数とを別
個所で検出又は計数しており、各部が畳表織機の全体に
分散配置している。畳表織機における製品の排出口近傍
の製品送出装置15には、パルスディスク16を取り付けて
あり、パルスセンサ17が通過するパルスディスク16のス
リット21を検知する度に所定量の経糸1が送り出された
として、それまで積算した緯糸本数から経糸の送出速度
を検出する。緯糸本数は、畳表織機の主軸18の回転数に
等しいことから、主軸18の回転数を計測センサで捉えて
間接的に計数している。主軸18の回転数は電気信号とし
て制御部19に送られ、パルス間隔中の主軸18の回転数が
経糸1の所定送出量における緯糸本数となる。
れるように、経糸1の送出量と緯糸(い草)の本数とを別
個所で検出又は計数しており、各部が畳表織機の全体に
分散配置している。畳表織機における製品の排出口近傍
の製品送出装置15には、パルスディスク16を取り付けて
あり、パルスセンサ17が通過するパルスディスク16のス
リット21を検知する度に所定量の経糸1が送り出された
として、それまで積算した緯糸本数から経糸の送出速度
を検出する。緯糸本数は、畳表織機の主軸18の回転数に
等しいことから、主軸18の回転数を計測センサで捉えて
間接的に計数している。主軸18の回転数は電気信号とし
て制御部19に送られ、パルス間隔中の主軸18の回転数が
経糸1の所定送出量における緯糸本数となる。
【0014】制御部には予め定めた緯糸本数=設定値を
入力しておき、緯糸本数の計測値と比較する。仮に、設
定値=100本として計測値=95本ならば、経糸1の送出
速度が速いことになり、制御部19は差分=5本(絶対値)
を減らすようにインバータモータ4を減速させる。逆
に、設定値=100本に対して計測値=108本ならば、経糸
1の送出速度が遅いことになり、制御部19は差分=8本
(絶対値)を補うようにインバータモータ4を増速するこ
とになる。この地厚制御機構は、糸巻径制御機構とは異
なり、経糸1の種類や畳表織機の調子によって微妙に変
動する経糸の送出速度を補正するもので、糸巻径制御機
構と併用することで、より正確かつ安定した経糸1の送
出が実現するのである。
入力しておき、緯糸本数の計測値と比較する。仮に、設
定値=100本として計測値=95本ならば、経糸1の送出
速度が速いことになり、制御部19は差分=5本(絶対値)
を減らすようにインバータモータ4を減速させる。逆
に、設定値=100本に対して計測値=108本ならば、経糸
1の送出速度が遅いことになり、制御部19は差分=8本
(絶対値)を補うようにインバータモータ4を増速するこ
とになる。この地厚制御機構は、糸巻径制御機構とは異
なり、経糸1の種類や畳表織機の調子によって微妙に変
動する経糸の送出速度を補正するもので、糸巻径制御機
構と併用することで、より正確かつ安定した経糸1の送
出が実現するのである。
【0015】
【発明の効果】本発明によって、畳表織機における経糸
が正確かつ安定に送り出せるようになり、これまで以上
に高速に畳表の織成ができるようになり、また良質な畳
表の供給が可能となる。とりわけ、地厚制御機構は、経
糸の送出に対する緯糸本数の監視をすることから、装置
の異常具合の検出にし、より安定した畳表織機の作動を
も担保できる。これは、畳表織機の高速作動をも可能性
にする。このように、本発明は畳表織機における性能向
上と安全性の向上とを併せて実現するのである。
が正確かつ安定に送り出せるようになり、これまで以上
に高速に畳表の織成ができるようになり、また良質な畳
表の供給が可能となる。とりわけ、地厚制御機構は、経
糸の送出に対する緯糸本数の監視をすることから、装置
の異常具合の検出にし、より安定した畳表織機の作動を
も担保できる。これは、畳表織機の高速作動をも可能性
にする。このように、本発明は畳表織機における性能向
上と安全性の向上とを併せて実現するのである。
【図1】本発明の経糸自動送出装置における糸巻径制御
機構の側面図である。
機構の側面図である。
【図2】同機構の正面図である。
【図3】同装置における地厚制御機構の構成図である。
1 経糸 2 ビーム 3 回転軸 4 インバータモータ 5 ベルト 6 感圧アーム 7 インバータボリューム 8 感圧ローラ 9 大径ギア 10 カムギア 11 変速カム 12 受動ギアアーム 13 扇形ギア 14 受動ギア 15 製品送出装置 16 パルスディスク 17 パルスセンサ 18 主軸 19 制御部 20 計測センサ 21 スリット
Claims (2)
- 【請求項1】 畳表織機で畳表を織成する際に、経糸の
糸巻径及び製品の地厚に応じて該経糸の送出速度を調整
する機構を備えた装置であって、経糸を捲回したビーム
を回転させるインバータモータを糸巻径制御機構と地厚
制御機構とで制御する構成で、糸巻径制御機構はビーム
に捲回した経糸表層に当接して該経糸の糸巻径に追随し
て回転する感圧アーム、感圧アームと線形関係で連動し
て回転する変速カム、変速カムに摺接して非線形関係で
連動して回転する受動ギアと、そして受動ギアと線形関
係で連動して回転するインバータボリュームとからなる
ことを特徴とする畳表織機における経糸自動送出装置。 - 【請求項2】 畳表織機で畳表を織成する際に、経糸の
糸巻径及び製品の地厚に応じて該経糸の送出速度を調整
する機構を備えた装置であって、経糸を捲回したビーム
を回転させるインバータモータを糸巻径制御機構と地厚
制御機構とで制御する構成で、地厚制御機構は畳表織機
の製品送出装置に連動して回転するパルスディスク、パ
ルスディスクのスリットの通過を検知するパルスセン
サ、畳表織機の主軸の回転数から緯糸本数を積算する計
数センサと、そしてパルス間隔に対する緯糸本数の設定
値と前記計数センサの計測値とを比較し、差分に応じて
インバータモータを制御する制御部とからなることを特
徴とする畳表織機における経糸自動送出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP974798A JPH11200198A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 畳表織機における経糸自動送出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP974798A JPH11200198A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 畳表織機における経糸自動送出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11200198A true JPH11200198A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11728909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP974798A Pending JPH11200198A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 畳表織機における経糸自動送出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11200198A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104652023A (zh) * | 2013-11-15 | 2015-05-27 | 津田驹工业株式会社 | 织机的卷布张力调整装置 |
CN106435969A (zh) * | 2016-10-31 | 2017-02-22 | 青岛天集团红旗纺织机械有限公司 | 一种喷水织机积极式松经装置 |
-
1998
- 1998-01-21 JP JP974798A patent/JPH11200198A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104652023A (zh) * | 2013-11-15 | 2015-05-27 | 津田驹工业株式会社 | 织机的卷布张力调整装置 |
CN106435969A (zh) * | 2016-10-31 | 2017-02-22 | 青岛天集团红旗纺织机械有限公司 | 一种喷水织机积极式松经装置 |
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