JPH11199710A - スノーモービル用トラックベルト - Google Patents

スノーモービル用トラックベルト

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JPH11199710A
JPH11199710A JP10001751A JP175198A JPH11199710A JP H11199710 A JPH11199710 A JP H11199710A JP 10001751 A JP10001751 A JP 10001751A JP 175198 A JP175198 A JP 175198A JP H11199710 A JPH11199710 A JP H11199710A
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JP
Japan
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rubber
track belt
weight
polysiloxane
silica
Prior art date
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Application number
JP10001751A
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English (en)
Inventor
Fumio Chiba
二三雄 千葉
Atsushi Shimada
島田  淳
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性を実質的に損なうことなしに氷雪上での
グリップ性を向上させることができるスノーモービル用
トラックベルトの提供。 【解決手段】 外周面に牽引突起8を有する無限軌道帯
からなるスノーモービル用トラックベルトにおいて、ガ
ラス転移温度が−45℃以下のジエン系ゴム100重量
部に対し、シリカを5〜60重量部、窒素比表面積(N
2 SA):70m 2 /g以上、24M4DBP吸油量:
70ml/100g以上のカーボンブラックを10〜6
0重量部配合し、かつ下記のアルコキシシリル基(I)
又はアシルオキシシリル基(II)を有するポリシロキサ
ンをシリカ配合量の1〜40重量%含んでなるゴム組成
物で牽引突起8を構成したこと。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スノーモービルに装着
される無限軌道帯からなるトラックベルトに係わり、更
に詳しくは、剛性を実質的に損なうことなしに氷雪上で
のグリップ性(路面に対する把握性)を向上させること
が可能なスノーモービル用トラックベルト関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】スノーモービルに装着されるトラックベ
ルトは、無限軌道帯から構成される。このトラックベル
トには、走行により生じる走行伸び(永久伸び等の走行
成長)等を低く抑えるために剛性を高めることが求めら
れ、また、氷雪上での走行安定性を確保するために低温
下においてグリップ性に優れることが求められる。
【0003】しかしながら、従来、トラックベルトの剛
性を高めるとトラックベルトが硬くなって氷雪上でのグ
リップ性が低下してしまうので、これらをバランスよく
両立させることはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、剛
性を実質的に損なうことなしに氷雪上でのグリップ性を
向上させることができるスノーモービル用トラックベル
トを提供することにある。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明は、外周面に牽引
突起を有する無限軌道帯からなるスノーモービル用トラ
ックベルトにおいて、ガラス転移温度が−45℃以下の
ジエン系ゴム100重量部に対し、シリカを5〜60重
量部、窒素比表面積(N2 SA):70m2 /g以上、
24M4DBP吸油量:70ml/100g以上のカー
ボンブラックを10〜60重量部配合し、かつ下記のア
ルコキシシリル基(I)又はアシルオキシシリル基(I
I)を有するポリシロキサンをシリカ配合量の1〜40
重量%含んでなるゴム組成物で、前記牽引突起を構成し
たことを特徴とする。
【0006】
【化2】 このように−45℃以下でもガラス化しないジエン系ゴ
ム、シリカ、カーボンブラック、およびポリシロキサン
からなるゴム組成物で牽引突起を構成したため、その牽
引突起のグリップ力が高まるから氷雪上でのグリップ性
を向上させることが可能となる。また、トラックベルト
において牽引突起を除いた部分は牽引突起よりも剛性の
高い材料で構成すればよいから、トラックベルトとして
は全体的にみて剛性の低下を実質的に避けることができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】スノーモービルは、例えば図1の
Mで示すように、その車体1が前部をスキー部材2によ
り支えられ、両側部に駆動輪5と遊動輪6とを備え、こ
の駆動輪5と遊動輪6とに懸架軌道部材3を介してエン
ドレスのベルト状をなす無限軌道帯からなるトラックベ
ルト4が掛け回されている。このトラックベルト4の内
周面には、前記駆動輪5と噛み合って駆動力をトラック
ベルト4に伝達するための駆動突起7がトラックベルト
4の回転方向に所定の間隔をおいて設けられている。ま
た、トラックベルト4の外周面には、氷雪面を蹴ってス
ノーモービルMを走行させるための牽引突起8がトラッ
クベルト4の回転方向に一定の間隔でトラックベルト4
の幅方向に配置されている。
【0008】トラックベルト4は、例えば図2に示すよ
うに、幅方向に3つに区分されたベルト部11が横剛性
材12を介して互いに連結されて構成される。ベルト部
11は、接着剤処理が施された補強芯体をゴムまたは樹
脂で被覆してなる芯体層13を中心層として有し、この
芯体層13の外側及び内側にそれぞれ補強布14、16
が配設され、更にその外側及び内側を外側カバーゴム層
15と内側カバーゴム層17とからなるカバーゴム層で
被覆した構成となっている。
【0009】駆動突起7及び牽引突起8は、それぞれ内
側カバーゴム層17の表面、及び外側カバーゴム層15
の表面に、トラックベルト4の回転方向に所定の間隔で
一体的に設けられている。18は懸架軌道部材3を摺動
可能に乗せるために、緩衝用ゴムを介して横剛性材12
に装着された金具である。図3にトラックベルトの部分
横断面を示す。図3において、トラックベルト4は、エ
ンドレスのベルト状をなし、中心層に、トラックベルト
4の回転方向に延びる補強芯体Aに接着剤処理を施して
ゴムまたは樹脂で被覆した芯体層13と、その外側及び
内側にそれぞれ配設された補強布14、16とから構成
された補強層24を有し、この補強層24がトラックベ
ルト4の回転方向に沿って配設されると共に、この補強
層24の表面および裏面に、カバーゴム層25をそれぞ
れ被覆した構成となっている。
【0010】このカバーゴム層25の内側カバーゴム層
17には、駆動輪の駆動をトラックベルト4に伝達する
ための駆動突起7が、トラックベルト4の幅方向に沿っ
て所定の間隔で、かつトラックベルト4の回転方向に沿
って一定の距離をあけて一体的に設けられている。ま
た、カバーゴム層25の外側カバーゴム層15には、氷
雪面を蹴ってスノーモービルMを走行させるための牽引
突起8が、トラックベルト4の幅方向に沿って、かつト
ラックベルト4の回転方向に一定の間隔をおいて配置さ
れている(図2参照)。トラックベルト4の外周面の氷
上路面に対する接地面積比率は、2〜50%であるのが
好ましい。
【0011】本発明においては、ガラス転移温度(T
g)が−45℃以下のジエン系ゴム100重量部に対
し、シリカを5〜60重量部、カーボンブラックを10
〜60重量部配合し、かつポリシロキサンをシリカ配合
量の1〜40重量%含んでなるゴム組成物で牽引突起8
を構成する。ガラス転移温度(Tg)が−45℃以下、
好ましくは−60℃〜−110℃のジエン系ゴムとして
は、例えば、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム
(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブ
タジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、ブチルゴム(II
R)を挙げることができる。なかでもNR、BR、又は
SBRを用いることが好ましい。これらのジエン系ゴム
は、単独又は2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0012】Tgが−45℃以下のジエン系ゴムとした
のは、このジエン系ゴムを含むゴム組成物が低温下で用
いられるスノーモービルのトラックベルトの牽引突起を
構成するものであるため、用いるジエン系ゴムが−45
℃以下の低温下において硬化しないようにするためであ
る。シリカの配合量は、上記ジエン系ゴム100重量部
に対し5〜60重量部である。5重量部未満ではシリカ
を含有する加硫後のゴム組成物の補強性を高める効果が
不十分となり、一方、60重量部超ではシリカ量が多す
ぎてゴム組成物の加工性が悪化してしまう。ここで、シ
リカとは、含水ケイ酸のことである。
【0013】カーボンブラックは、窒素比表面積(N2
SA):70m2 /g以上、24M4DBP吸油量:7
0ml/100g以上のものである。N2 SA:70m
2 /g〜200m2 /g、24M4DBP吸油量:70
ml/100g〜200ml/100gのカーボンブラ
ックを用いるのが好ましい。N2 SAが70m2 /g未
満ではゴムの補強性を高める効果が不充分であり、一
方、200m2 /gを超えるとゴム混練時の加工性に劣
ることになる。また、24M4DBP吸油量が70ml
/100g未満ではゴムの補強性を高める効果が不充分
であり、一方、200ml/100gを超えるとゴム混
練時の加工性に劣ってしまう。
【0014】カーボンブラックの配合量は、上記ジエン
系ゴム100重量部に対し10〜60重量部である。1
0重量部未満ではゴムの補強性を高める効果が不充分で
あり、一方、60重量部を超えるとゴム混練時の加工性
に劣こととなる。ポリシロキサンは、前述したように、
アルコキシシリル基(I)又はアシルオキシシリル基
(II)を有するものである。このポリシロキサンにお
いては、珪素原子(Si原子)に直接結合したアルコキ
シ基が1分子中に6個以上又はアシルオキシ基が1分子
中に2個以上存在することが好ましい。また、このポリ
シロキサンは、その平均重合度が3〜10,000、好
ましくは10〜1,000であるのがよい。
【0015】このポリシロキサンの配合量は、ゴム組成
物中のシリカ配合量(重量)の1〜40重量%、好まし
くは2〜20重量%、さらに好ましくは5〜10重量%
である。シリカ配合量の1重量%未満では少なすぎて所
望の効果(グリップ性)を得ることができず、一方、4
0重量%超では多すぎて加硫後のゴム組成物から滲み出
してしまうからである。
【0016】アルコキシシリル基(I)又はアシルオキ
シシリル基(II)を有するポリシロキサンは、例え
ば、Si−H基含有ポリシロキサンとアルコール又はカ
ルボン酸とを触媒の存在下に反応させることにより得る
ことができる。Si−H基含有ポリシロキサンとして
は、以下のものを例示できるが、好ましくはメチルハイ
ドロジェンポリシロキサンが挙げられる。
【0017】
【化3】
【0018】アルコールとしては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘプ
タノール、オクタノール、オクタデカノール、フェノー
ル、ベンジルアルコール等が挙げられる。また、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテルなどの酸素原子を有するアルコー
ルを例示することができる。好ましくは、エタノールが
よい。
【0019】カルボン酸としては、酢酸、プロピオン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸等を例
示することができる。好ましくは、酢酸が挙げられる。
触媒としては、塩化白金酸の他に、白金−エーテル酢
体、白金−オレフィン錯体、PdCl2(PPh3)2 、RhCl2((P
Ph3)2 、オクチル酸錫、オクチル酸亜鉛、まは酸、塩基
触媒が使用できる。
【0020】また、Si−H 基含有ポリシロキサンと二重
結合を有する有機化合物を上記触媒を用いて反応させる
ことにより得ることができる。二重結合を有する有機化
合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、リモネ
ン、ビニルシクロヘキセン等がある。別の方法として
は、相当するSi−H 基含有ポリシロキサンと、以下に示
すような二重結合含有アルコキシシランとを、前記した
触媒の存在下に反応させることにより合成することがで
きる(Meはメチル基) 。
【0021】
【化4】 更に別の方法として、本発明において使用するポリシロ
キサンは、シラノール末端ポリシロキサンとアルコキシ
シランとを2価の錫化合物などの触媒の存在下に反応さ
せることにより合成することができる。このようなシラ
ノール末端ポリシロキサンとしては以下のものを例示す
ることができる。
【0022】
【化5】 前記アルコキシシランとしては以下のトリアルコキシシ
ランを挙げることができ、更に、表1に示すシランカッ
プリング剤を挙げることができる(Et はエチル基) 。
【0023】
【化6】
【0024】
【表1】
【0025】本発明において用いられるポリシロキサン
は、更に反応性の官能基を側鎖または末端に有するポリ
シロキサンと表1のシランカップリング剤との反応によ
り合成することができる。反応性の官能基を有するポリ
シロキサンとしては、エポキシ基、アミノ基、メルカプ
ト基、カルボキシル基等を有するものを例示することが
できる。
【0026】上述のように合成されたポリシロキサンに
おいて、その末端基および側鎖は特に限定はなく、末端
基および側鎖は製造時の原料の種類により定まるもので
ある。本発明においてスノーモービル用トラックベルト
の外周面の牽引突起を構成するゴム組成物は、上記のア
ルコキシシリル基(I)またはアシロキシシリル基(I
I)を有するポリシロキサンに加えて、さらにシランカ
ップリング剤を含んでもよい。このシランカップリング
剤としては、従来からシリカ充填剤と併用される任意の
シランカップリング剤を利用することができ、典型例と
しては前記表1に示したものを挙げることができる。こ
のうち、ビス−〔3−(トリエトキシシリル)−プロピ
ル〕テトラスルフィドが加工性の面から特に好ましい。
さらに、表2に示した加硫時にゴムと反応する特殊なシ
ランカップリング剤も好適に使用することができる。
【0027】
【表2】
【0028】本発明に係るゴム組成物には、前記した必
須成分に加えて、加硫又は架橋剤、加硫又は架橋促進
剤、各種オイル、老化防止剤、補強剤、充填剤、可塑性
剤、軟化剤などの各種添加剤を配合することができる。
これらの添加剤の配合量も、本発明の目的に反しない限
り、従来の一般的な配合量とすることができる。
【0029】
【実施例】以下の実施例及び比較例の配合に用いたポリ
シロキサン1〜3は、次の一般的な方法で合成した。ポリシロキサン1 ポリメチルハイドロジェンシロキサン(KF99、信越
化学工業社製)100g、メタノール60gを混ぜ、塩
化白金酸1%イソプロピルアルコール溶液40μlを添
加、80℃で10時間反応させ合成した。この化合物の
構造式は、以下の通りである。
【0030】
【化7】
【0031】ポリシロキサン2 ポリメチルハイドロジェンシロキサン(KF99、信越
化学工業社製)100g、エタノール72gを混ぜ、塩
化白金酸1%イソプロピルアルコール溶液40μlを添
加、80℃で10時間反応させ合成した。この化合物の
構造式は以下の通りである。
【0032】
【化8】
【0033】ポリシロキサン3 ステアリン酸(新日本理化製、雪印5000)220g
を90℃、減圧下で1時間乾燥し、2.5%塩化白金酸
100μl添加後、ポリメチルハイドロジェンシロキサ
ン50gを90℃で滴下し、同温度で2時間、100℃
で2時間反応させ合成した。この化合物の構造式は、以
下の通りである。
【0034】
【化9】
【0035】以下の実施例及び比較例の各例に用いた他
の配合成分は、以下の市販品を用いた。 NR:SIR−20(Tg:−71℃) BR:日本ゼオン(株)製“Nipol 1220”
(Tg:−106℃) SBR−1:日本ゼオン(株)製“Nipol 171
2”(Tg:−51℃)、37.5phr 油展) SBR−2:日本ゼオン(株)製“Nipol 952
0”(Tg:−32℃)、37.5phr 油展) カーボンブラック−1:三菱化成(株)製“DIA B
LACK A”(N2 SA=142m2 /g、24M4
DBP=98ml/100 mg) カーボンブラック−2:東海カーボン(株)製“SEA
T KH”(N2 SA=93m2 /g、24M4DBP
=101ml/100 mg) カーボンブラック−3:三菱化成(株)製“DIA B
LACK E”(N2 SA=41m2 /g、24M4D
BP=78ml/100 mg)
【0036】(注)上記各カーボンブラックのN2 SA
及び24M4DBP吸油量は、それぞれASTM−D3
037−93およびASTM−D−3493により測定
した。 シリカ:日本シリカ(株)製“ニップシールAQ” シランカップリング剤:デグッサ製“Si69” シリコーンオイル:信越化学工業(株)製“KF99” 活性剤:ジエチレングリコール 液状ポリマー:液状BR、分子量15000、1.4シ
ス80% アロマチックオイル:共同石油(株)製“プロセスオイ
ルX−140” 亜鉛華:正同化学(株)製“亜鉛華3号” ステアリン酸:花王石鹸(株)製“Lunac YA” 老化防止剤:N−フェニル−N′−(1,3 −ジメチル)
−p−フェニレンジアミン(住友化学工業(株)製“ア
ンチゲン6C” ワックス:大内新興化学(株)製“サンノック” イオウ:油処理イオウ 加硫促進剤:N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリル−
スルフェンアミド(大内新興化学(株)製“ノクセラ−
NS−F”)
【0037】実施例1〜14,比較例1〜6 表3〜5に示される配合内容(重量部)のゴム組成物で
図2に示される牽引突起8を構成すると共に、牽引突起
8を除いた部分は通常の剛性の高いトラックベクト材料
で構成して、それぞれトラックベルト4を形成した。こ
れらのトラックベルト4を図1に示すようにスノーモー
ビルに組み込んで下記によりその氷雪上でグリップ性を
評価した。この結果を表3〜表5に示す。ただし、ポリ
シロキサンの配合量は、シリカ配合量に対する重量%と
した。
【0038】グリップ性:湖での氷上路面又はその上に
踏み固められた数cmの雪がある雪上路面で0−400
mの直進加速性能および旋回時の走行安定性を比較評価
した。それらの結果を比較例1を100として指数表示
する。数値が大きいほど氷雪上でのグリップ性がよい。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】表3において比較例1および2は、それぞ
れポリシロキサンを配合しない場合である。表5におい
て、比較例3および比較例4は、それぞれ、ポリシロキ
サンを配合しない場合であり、比較例5は本発明範囲外
のジエン系ゴムを用いた場合であり(SBR−2、T
g:−32℃)、比較例6は本発明範囲外のカーボンブ
ラックを用いた場合である。
【0043】表3〜5から明らかなように、本発明の場
合には(実施例1〜14)、比較例1〜6に比して氷雪
上でのグリップ性が高いことが判る。また、牽引突起8
を除いたグリップ性に係わらない部分は通常の剛性の高
いトラックベルト材料で構成しているため、トラックベ
ルトとしては全体的にみて剛性が低減することがない
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
周面に牽引突起を有する無限軌道帯からなるスノーモー
ビル用トラックベルトにおいて、特定のゴム組成物で前
記牽引突起を構成したため、剛性を実質的に損なうこと
なしに氷雪上でのグリップ性を向上させることができる
スノーモービル用トラックベルトを提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラックベルトを装着したスノーモービルの側
面図である。
【図2】トラックベルトを一部破断して示した部分断面
斜視図である。
【図3】トラックベルトの一例の回転方向部分断面図で
ある。
【符号の説明】
4 トラックベルト 8 牽引突起 13 芯体層 A 補強芯体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 83:06)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に牽引突起を有する無限軌道帯か
    らなるスノーモービル用トラックベルトにおいて、ガラ
    ス転移温度が−45℃以下のジエン系ゴム100重量部
    に対し、シリカを5〜60重量部、窒素比表面積(N2
    SA):70m2 /g以上、24M4DBP吸油量:7
    0ml/100g以上のカーボンブラックを10〜60
    重量部配合し、かつ下記のアルコキシシリル基(I)又
    はアシルオキシシリル基(II)を有するポリシロキサ
    ンをシリカ配合量の1〜40重量%含んでなるゴム組成
    物で、前記牽引突起を構成したスノーモービル用トラッ
    クベルト。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記ガラス転移温度が−60℃〜−11
    0℃である請求項1記載のスノーモービル用トラックベ
    ルト。
  3. 【請求項3】 前記ジエン系ゴムが天然ゴム、ポリイソ
    プレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、ポリ
    ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
    体ゴム、ブチルゴム、あるいはこれら2種以上のブレン
    ド物である請求項1又は2記載のスノーモービル用トラ
    ックベルト。
  4. 【請求項4】 前記ポリシロキサンの平均重合度が3〜
    10,000である請求項1、2、又は3記載のスノー
    モービル用トラックベルト。
  5. 【請求項5】 シリカ配合量の1〜40重量%のシラン
    カップリング剤をさらに含む請求項1乃至4のいずれか
    1項記載のスノーモービル用トラックベルト。
  6. 【請求項6】 前記外周面の氷上路面に対する接地面積
    比率が2〜50%である請求項1乃至5のいずれか1項
    記載のスノーモービル用トラックベルト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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