JPH1025364A - ポリシロキサン表面処理金属酸化物及びそれを用いたゴム組成物 - Google Patents

ポリシロキサン表面処理金属酸化物及びそれを用いたゴム組成物

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JPH1025364A
JPH1025364A JP20059696A JP20059696A JPH1025364A JP H1025364 A JPH1025364 A JP H1025364A JP 20059696 A JP20059696 A JP 20059696A JP 20059696 A JP20059696 A JP 20059696A JP H1025364 A JPH1025364 A JP H1025364A
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Chikashi Yatsuyanagi
史 八柳
Hiroyuki Kaido
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカなどの金属酸化物配合加硫性ゴム組成
物の配合補強性を増大させると共にモジュラス及び耐摩
耗性を改良する。 【解決手段】 式:≡Si−OR1 (I)又は≡Si−
OCOR2 (II)(式中、R1 は炭素数1〜18の置換
または非置換の1価の炭化水素基もしくはエーテル結合
含有有機基であり、R2 は水素または炭素数1〜18の
炭化水素基である)で表わされるアルコキシシリル基
(I)またはアシロキシシリル基(II)を有する数平均
分子量が200〜300,000のポリシロキサン0.
1〜30重量部及び場合によってはポリシロキサン重量
の0.005〜30重量%のチタン触媒で金属酸化物1
00重量部を表面処理して成るポリシロキサン表面処理
金属酸化物及びそれを含むゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面処理金属酸化物
及びそれを用いたゴム組成物に関し、更に詳しくはゴム
に配合した場合に補強性が増大し、モジュラス及び耐摩
耗性を改良したゴム組成物を与えることができる表面処
理金属酸化物及びそれを配合したゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種金属酸化物は、ゴム、化粧品、合成
樹脂、塗料、接着剤、磁気テープ等の多くの分野で使用
されている。多くの場合、有機材料に金属酸化物を添加
することにより使用されているため、有機材料への金属
酸化物の分散が問題になる。このような問題に対し、金
属酸化物を表面処理剤で処理し使用することが知られて
いる。特開平8−048910号公報には、金属酸化物
をメチルハイドロジェンポリシロキサンで処理する方法
が提示されている。この方法では、金属酸化物をあらか
じめ高温処理する必要がある。特開平8−053630
号公報には、アルコキシシランで処理する方法が提示さ
れているが、十分な処理法とは言えない。
【0003】一方、各種ゴムにシリカ、クレー、タルク
類などの金属酸化物を配合したゴム組成物は知られてお
り、例えば低発熱性で耐摩耗性などに優れたタイヤトレ
ッド用ゴム組成物として使用されている。しかしなが
ら、金属酸化物を配合したゴム組成物は、カーボンブラ
ックに比べて、モジュラスが低く、また耐摩耗性に劣る
という欠点があった。かかる問題を解決すべく、従来か
ら種々の提案があるが、いずれも実用上満足のいくもの
とは言えないのが実状である。
【0004】その一例として、特開平6−248116
号公報には、シリカを有機ケイ素化合物からなるシリコ
ーンオイルなどの疎水性化剤で加熱表面処理(例えば2
50℃×1時間)することが提案されているが、この方
法には高温で加熱するためスコーチタイムが短くなると
いう欠点があり、その効果もまだ実用上充分な方法とは
言えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、前
述の従来技術の問題点を排除して、ゴムに配合した場合
に補強性が増大し、モジュラス及び耐摩耗性などを改良
することができる表面処理金属酸化物及びそれを配合し
たゴム組成物を提供することを目的とする。本発明はま
た前記金属酸化物の表面処理反応を効率的に行わせるこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、式: ≡Si−OR1 (I) ≡Si−OCOR2 (II) (式中、R1 は炭素数1〜18の置換または非置換の1
価の炭化水素基もしくはエーテル結合含有有機基であ
り、R2 は水素または炭素数1〜18の炭化水素基であ
る)で表わされるアルコキシシリル基(I)またはアシ
ロキシシリル基(II)を有する数平均分子量が200〜
300,000のポリシロキサン0.1〜30重量部で
金属酸化物100重量部を表面処理して成るポリシロキ
サン表面処理金属酸化物が提供される。
【0007】本発明に従えば、また前記金属酸化物の表
面処理に際し、ポリシロキサンに加えてポリシロキサン
使用量の0.05〜50重量%のチタン触媒を更に用い
て表面処理してなるポリシロキサン表面処理金属酸化物
が提供される。
【0008】本発明に従えば、更に、前記表面処理金属
酸化物を原料ゴム100重量部に対して5〜100重量
部配合して成るゴム組成物が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成及び作用効果
について詳しく説明する。本発明に従って、金属酸化物
表面を処理するアルコキシシリル基(I)またはアシロ
キシシリル基(II)を有するポリシロキサンは、前述の
如く、シラノール基と反応するアルコキシシリル基
(I)又はアシロキシシリル基(II)を有し、シリカ粒
子の表面を覆って潤滑効果を示す大きさ、即ち数平均分
子量が200〜300,000、好ましくは500〜5
0,000のポリマー(又はオリゴマー)である必要が
ある。従って、本発明のポリシロキサンにおいては≡S
i−O−R1 基又は≡Si−OCOR2 基の存在が必須
であり、これらの基は主鎖、側鎖、末端のいずれにあっ
てもよい。さらに水素基や他の有機基があってもよい。
かかるポリシロキサンは公知物質であり、例えば一般的
には以下のようにして製造することができる。アルコキ
シシリルまたはアシロキシシリル基を有するポリシロキ
サンはSi−H基含有ポリシロキサンとアルコール又は
カルボン酸とを触媒の存在下に反応させることによって
合成することができる。
【0010】前記≡Si−H基含有ポリシロキサンとし
ては以下のものを例示できる。
【0011】
【化1】
【0012】前記アルコールとしては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、
ヘプタノール、オクタノール、オクタデカノール、フェ
ノール、ベンジルアルコール、の他に、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテルなど酸素原子を有するアルコールを例示す
ることができる。
【0013】前記カルボン酸としては酢酸、プロピオン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸などを
例示することができる。
【0014】更に前記触媒としては、塩化白金酸、白金
−エーテル錯体、白金−オレフィン錯体、PdCl
2 (PPh3 2 ,RhCl2 (PPh3 2 オクチル
酸錫、オクチル酸亜鉛、又は酸、塩基触媒が使用でき
る。相当する≡Si−H基含有ポリシロキサンとアルコ
ールまたはカルボン酸とを触媒存在下反応させることよ
り合成することができる。
【0015】有機基を導入する方法としては、≡Si−
Hと二重結合を有する有機化合物を上記触媒を用いて反
応させることにより容易に導入される。二重結合を有す
る化合物としては、イソオクチン、スチレン、α−メチ
ルスチレン、α−メチルスチレンダイマー、リモネン、
ビニルシクロヘキセン等を例示することができる。
【0016】別の方法としては、相当する≡Si−H基
含有ポリシロキサンと、以下に示すような二重結合含有
アルコキシシランとを、前記した触媒の存在下に反応さ
せることにより合成することができる。
【0017】
【化2】
【0018】更に別の方法として、本発明において使用
するポリシロキサンは、シラノール末端ポリシロキサン
とアルコキシシランとを2価のスズ化合物などの触媒の
存在下に反応させることにより合成することができる。
このようなシラノール末端ポリシロキサンとしては以下
のものを例示することができる。
【0019】
【化3】
【0020】前記アルコキシシランとしては以下のアル
コキシシランをあげることができ、更に表Iに示すシラ
ンカップリング剤をあげることができる。
【0021】
【化4】
【0022】
【表1】
【0023】本発明において使用するポリシロキサン
は、更に反応性の官能基を側鎖又は末端に有するポリシ
ロキサンと前記表Iのシランカップリング剤との反応に
より合成することができる。反応性の官能基を有するポ
リシロキサンとしては、エポキシ基、アミノ基、メルカ
プト基、カルボキシル基等を有するものが例示すること
ができる。
【0024】なお本発明において使用するポリシロキサ
ンは、前述の通り、その末端基及び側鎖は特に限定はな
く、製造時に使用した原料の種類によって定まるもので
ある。本発明においては金属酸化物表面をポリシロキサ
ンで表面処理する方法には特に限定はないが、一般には
適当な溶媒(例えばアセトン、メタノール、エタノー
ル)中で常温で浸漬又はコーティング処理し、室温〜1
20℃で加熱乾燥することによって得ることができる。
【0025】本発明において使用されるポリシロキサン
の表面処理量は、金属酸化物100重量部に対し、0.
1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部である。ポ
リシロキサンの配合量が少な過ぎると所望の効果が得ら
れず、逆に多過ぎると金属酸化物と結合しない該物質が
加硫物からしみ出す場合があるので好ましくない。この
表面処理金属酸化物は原料ゴム100重量部に対し、5
〜100重量部、好ましくは10〜80重量部添加する
ことにより補強効果を示す。5重量部未満では本発明の
効果が薄く、100重量部を超えると、加工性が劣ると
いう問題を生じることがあるので好ましくない。
【0026】本発明に係る金属酸化物としては、例えば
酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミ、酸化鉄、酸化ジ
ルコニウム、酸化セリウムなどの単一の金属よりなる金
属酸化物、または、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸マグネシウム、ゼオライト、長石、カオリ
ナイト、クレー、タルクなどの複合酸化物が使用でき
る。ここで、ゴム配合用に用いられる金属酸化物として
は、特に、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、カオリン、タルク、などのケ
イ酸系充填剤が好ましい。
【0027】本発明の好ましい態様で用いるチタン触媒
としては例えばアルコキシチタン、チタンキレート、チ
タンアシレート、複合チタネートと呼ばれるチタン化合
物を用いることができる。具体例としては例えば以下の
実施例で使用した下記構造のチタン化合物TA−10及
びTC−100(共にマツモト交商(株)製)を効果的
に用いることができる。
【0028】
【化5】
【0029】本発明の好ましい態様では前記チタン触媒
を金属酸化物の表面処理に際し、ポリシロキサンの使用
量の0.05〜50重量%、好ましくは0.1〜10重
量%併用する。この使用量が少な過ぎる場合には目的と
する表面処理の効率化が達成できず、逆に多過ぎるとゴ
ム組成物などにした場合に加工性等に影響を与えること
があるので好ましくない。
【0030】本発明に係る加硫性ゴム組成物に主成分と
して配合されるゴムは従来から各種ゴム組成物に一般的
に配合されている任意のゴム、例えば天然ゴム(N
R)、ポリイソプレンゴム(IR)、各種スチレン−ブ
タジエン共重合体ゴム(SBR)、各種ポリブタジエン
ゴム(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)などのジエン系
ゴムやエチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR,E
PDM)などを単独又は任意のブレンドとして使用する
ことができる。なお、ここで「加硫」とは通常の硫黄に
よる加硫のほかに、過酸化物などによる架橋も含むもの
とする。
【0031】本発明の好ましい態様に係る加硫性ゴム組
成物は更にシランカップリング剤を含むことができる。
本発明において使用されるシランカップリング剤は従来
からシリカ充填材と併用される任意のシランカップリン
グ剤とすることができ、典型例としては前記表Iに示し
たものをあげることができる。また表IIに示した硫黄含
有の特殊なシランカップリング剤も使用される。このう
ち、ビス−〔3−(トリエトキシシリル)−プロピル〕
テトラスルフィドが加工性の面から最も好ましい。
【0032】
【表2】
【0033】本発明に係る加硫性ゴム組成物にシランカ
ップリング剤を配合すると、耐摩耗性を更に改良するこ
とができる。本発明におけるシランカップリング剤の好
ましい使用量は組成物中の金属酸化物の配合量に対し、
1〜20重量%、更に好ましくは2〜10重量%であ
る。シランカップリング剤の配合量が少な過ぎると所望
の効果が得られず、逆に多過ぎると混合や押出工程での
焼け(スコーチ)が生じやすくなるので好ましくない。
【0034】本発明に係るゴム組成物には、前記した必
須成分に加えて、通常の無処理シリカ、カーボンブラッ
ク、加硫又は架橋剤、加硫又は架橋促進剤、各種オイ
ル、老化防止剤、充填剤、可塑性剤などのタイヤ用、そ
の他一般ゴム用に一般的に配合されている各種添加剤を
配合することができ、かかる配合物は一般的な方法で混
練、加硫して組成物とし、加硫又は架橋するのに使用す
ることができる。これらの添加剤の配合量も本発明の目
的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることが
できる。
【0035】
【実施例】以下、標準例、実施例及び比較例に従って本
発明を更に詳しく説明するが、本発明の技術的範囲をこ
れらの実施例に限定するものでないことは言うまでもな
い。
【0036】参考例1:処理剤ポリメチルエトキシシロ
キサンの製造 エタノール75g、1%塩化白金酸イソプロピル溶液1
00マイクロリットルにポリメチルハイドロジエンシロ
キサン100g(KF99、信越化学工業)を70℃で
1時間滴下、滴下終了後80℃で8時間反応させて下記
式に示すポリメチルエトキシシロキサンを得た。反応率
90%。
【0037】
【化6】
【0038】実施例1〜6及び比較例1 3%アセトン溶液を表III に示す各金属酸化物に接触さ
せ、80℃で乾燥させることによってポリシロキサン表
面処理金属酸化物を得た。このポリシロキサン表面処理
金属酸化物の疎水性を以下のようにして測定した。水に
投入した時に、金属酸化物が全て水に浮いたものを○、
ほぼ全部が水に沈むものを×とした。結果を表III に示
す。表III に示すように実施例1〜6では、充分な疎水
性を示し、原料ゴム中の分散性が良好であることがわか
る。
【0039】
【表3】
【0040】実施例7〜11、標準例1〜2及び比較例
2〜3 加硫促進剤と硫黄を除く表IVに示す各成分を1.8リッ
トルの密閉型ミキサーで3〜5分間混練し、165±5
℃に達したときに放出したマスターバッチに加硫促進剤
と硫黄を8インチのオープンロール混練し、ゴム組成物
を得た。得られたゴム組成物の未加硫加工性を測定し
た。次に、この組成物を15×15×0.2cmの金型中
で160℃で20分間プレス加硫して目的とする試験片
(ゴムシート)を調製し、加硫物性を評価した。
【0041】各例において得られた組成物の未加硫加工
性及び加硫物性の試験方法は以下の通りである。未加硫加工性 1)スコーチ時間:JIS K 6300に基づき12
5℃にて粘度が5ポイント上昇する時間を測定した。
【0042】加硫物性 1)300%変形応力、破断強度、破断伸度:JIS
K 6251(ダンベル状3号形)に準拠して測定 2)耐摩耗性:ランボーン型試験機で測定し、摩耗減量
を指数表示 耐摩耗性(指数)=〔(標準例(例1又は7)の減量)
/(サンプルの減量)〕×100
【0043】標準例1、実施例7〜10及び比較例2 これらの例はカーボンブラックを含まない系におけるポ
リシロキサン表面処理シリカの評価結果を示す例であ
る。結果を表IVに示した。
【0044】なお、使用した表面処理シリカ−1,2,
3及び4は、それぞれ、シリカ(日本シリカ製ニプシル
AQ)の表面をシリカ100重量部当り、5,10,2
0及び30重量部の参考例1で製造したポリメチルエト
キシシロキサンで表面処理したもので、表面処理方法は
3%アセトン溶液としたポリメチルエトキシシロキサン
とシリカを室温で接触させ、120℃で乾燥させたもの
である。
【0045】標準例2、実施例11及び比較例3 これらの例は油展SBR及びカーボンブラックを含む系
におけるポリメチルエトキシシロキサンの評価結果を示
す例である。結果は表IVに示す通りである。
【0046】
【表4】
【0047】実施例12〜16及び標準例3 シリカ(日本シリカ製ニプシルAQ)の表面を表Vに示
すような配合でポリシロキサン(前記参考例1で製造し
たポリメチルエトキシシロキサン)及びチタン触媒(実
施例)で100℃で1時間静置表面処理した。得られた
混合物をアセトンを用いてソックスレー抽出し、その重
量から反応率と求め表Vに示した。
【0048】
【表5】
【0049】表Vの結果より明らかな通り、チタン触媒
を使用しない標準例3に比較してチタン触媒を用いた実
施例12〜16はいずれも高い反応率を示した。なお、
このようにして得られた表面処理シリカはすべて、実施
例7〜10と同様に試験したところ、未加硫ゴム組成物
の加工性並びに加硫物の引張応力及び耐衝撃性が改良さ
れた。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に従えば、ゴ
ム組成物にアルコキシシリル基(I)またはアシロキシ
シリル基(II)を有するポリシロキサンで表面処理した
金属酸化物を配合することにより、実施例7〜10に示
すように、未加硫ゴム組成物の加工性(スコーチ時間)
を改良することができ、また300%引張応力及び耐摩
耗性が改良される。更に、実施例11に示すように、カ
ーボンブラックと表面処理シリカを配合した場合も未加
硫加工性(スコーチ時間)が更に改良されると共に耐摩
耗性が良好となる。また実施例12〜16に示したよう
に、チタン触媒を併用することにより、表面処理効率を
高めることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: ≡Si−OR1 (I) ≡Si−OCOR2 (II) (式中、R1 は炭素数1〜18の置換または非置換の1
    価の炭化水素基もしくはエーテル結合含有有機基であ
    り、R2 は水素または炭素数1〜18の炭化水素基であ
    る)で表わされるアルコキシシリル基(I)またはアシ
    ロキシシリル基(II)を有する数平均分子量が200〜
    300,000のポリシロキサン0.1〜30重量部で
    金属酸化物100重量部を表面処理して成るポリシロキ
    サン表面処理金属酸化物。
  2. 【請求項2】 金属酸化物がSiO2 又はSiO2 含有
    金属酸化物である請求項1に記載の金属酸化物。
  3. 【請求項3】 前記表面処理に際し、ポリシロキサン使
    用量の0.05〜50重量%のチタン触媒を更に用いて
    表面処理してなる請求項1又は2に記載の金属酸化物。
  4. 【請求項4】 原料ゴム100重量部に対し、請求項1
    〜3のいずれか1項に係るポリシロキサン表面処理金属
    酸化物5〜100重量部を配合して成るゴム組成物。
  5. 【請求項5】 金属酸化合物がシリカであり、そのシリ
    カ配合量の1〜40重量%のシランカップリング剤を更
    に含む請求項4に記載のゴム組成物。
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