JPH11199626A - オレフィンの触媒重合方法 - Google Patents

オレフィンの触媒重合方法

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JPH11199626A
JPH11199626A JP10307596A JP30759698A JPH11199626A JP H11199626 A JPH11199626 A JP H11199626A JP 10307596 A JP10307596 A JP 10307596A JP 30759698 A JP30759698 A JP 30759698A JP H11199626 A JPH11199626 A JP H11199626A
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Theodorus K Jurriens
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程数が節減され、ハロゲン化チタン廃
液の量が減少できる製法により得られた触媒であって、
崩壊速度の遅い触媒を用いてオレフィンを重合するため
の方法を提供すること。 【解決手段】 マグネシウム−ジ−(3−ハロ−又は3
−C1〜C8アルコキシ−フェノキシド)をハロ炭化水素
の存在下にチタン(IV)ハロゲン化物を用いてハロゲン
化し、反応混合物から固体反応生成物を回収し、固体反
応生成物を有機アルミニウム化合物及び電子供与体と結
合させることからなる方法によって製造した触媒を用い
てオレフィンを重合することを含むオレフィンの触媒重
合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化マグネシ
ウム担体を含むオレフィン重合触媒によるオレフィンの
重合方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】マグネ
シウム−アルコキシド又は−フェノキシドを液体ハロ炭
化水素の存在下に四ハロゲン化チタンを用いてハロゲン
化し、ハロゲン化した反応生成物を四塩化チタンのよう
なチタン(IV)化合物と接触させることによって固体の
オレフィン重合触媒成分を製造することは、EP-19330号
より公知である。この特許明細書に記載されている比較
実験の結果は、固体触媒成分がポリマーの収率及びアイ
ソタクチック性の両方の点で魅力ある性能を有するため
には、ハロゲン化チタンとの2回目の接触が不可欠であ
ることを示している。
【0003】
【課題を解決するための手段】ハロゲン化チタンとの2
回目の接触を省いても、マグネシウム出発化合物のフェ
ノキシ部分に適切な種類の置換基を1つ適切な位置に慎
重に選択することによって、魅力的なポリマー収率及び
アイソタクチック性を得ることができることが意外にも
判明した。フェノキシ基が 3−位にアルコキシ又はハロ
置換基を有する場合には魅力ある性能を獲得できるが、
例えば 2−アルコキシ、 4−アルコキシ、 3−アルキル
及び 3,5−ジアルキル置換基を有する場合には不満足な
結果を生じた。本発明によれば、固体触媒成分の製造方
法の工程数が節減され、ハロゲン化チタン廃液の量をも
減少でき、よってその処理と再循環が容易となる。
【0004】本発明における固体触媒成分のもう一つの
利点は、非置換マグネシウムフェノキシドの出発原料か
ら製造した固体成分と対比して崩壊速度が遅いことであ
る。触媒の崩壊はL.Luciani がAngew.Makromol.Chemi
e,94,(1981),63〜89ページ、14図及び15図で論じた現象
である。
【0005】本発明における固体触媒成分の製造方法
は、マグネシウム−ジ(3−ハロ−又は3−C1〜C8アル
コキシ−フェノキシド)をハロ炭化水素の存在下にチタ
ン(IV)ハロゲン化物を用いてハロゲン化し、反応混合
物から固体生成物を回収することから成る。
【0006】本発明におけるオレフィン重合触媒の製造
方法は、マグネシウム−ジ−(3−ハロ−又は3 −C1
8アルコキシ−フェノキシド)をハロ炭化水素の存在
下にチタン(IV)ハロゲン化物を用いてハロゲン化し、
反応混合物から固体反応生成物を回収し、固体反応生成
物を有機アルミニウム化合物及び電子供与体と結合させ
ることから成る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明方法に使用される好ましい
マグネシウム化合物は、マグネシウム−ジ−(3−C1
8アルコキシ−フェノキシド)である。唯一のメタ置
換基が塩素、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イ
ソプロポキシ及びイソブトキシであるマグネシウムフェ
ノキシドがより好ましい。メトキシ置換基が最も好まし
い。
【0008】適当なハロ炭化水素は四塩化炭素、ジクロ
ロエタン、クロロホルム、モノロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン、モノクロロブタン等である。モノ−及びジ−
クロロベンゼンが最も好ましい。
【0009】チタン(IV)ハロゲン化物によるハロゲン化
において、マグネシウム化合物を反応させて、ハロゲン
対マグネシウムの原子比が少くとも 1.2/1であるハロゲ
ン化マグネシウムを形成するのが好ましい。ハロゲン化
が更に完全に進む場合、即ちハロゲン対マグネシウムの
原子比が少くとも 1.5/1のハロゲン化マグネシウムを生
じる場合、より良好な結果が得られる。最も好ましい反
応は、ハロゲン対マグネシウムの比が少くとも1.75であ
る反応生成物を生じる反応である。このようなハロゲン
化反応は、マグネシウム化合物対チタンハロゲン化物の
モル比を0.0005:1〜2:1 、好ましくは0.01:1〜1:1 とし
て行うのが適当である。ハロゲン化反応は電子供与体の
追加存在下に実施するのが好ましい。不活性炭化水素の
希釈剤又は溶媒も存在させ得る。
【0010】適当なチタン(IV)ハロゲン化物として
は、アリールオキシ−又はアルコキシ−二−及び三−ハ
ロゲン化物、例えば二塩化ジヘキサノキシチタン、二臭
化ジエトキシチタン、三沃化イソプロポキシチタン及び
三塩化エトキシチタン、並びに四ハロゲン化チタンが挙
げられる。四ハロゲン化物が好ましく、四塩化チタンが
最も好ましい。
【0011】チタン(IV)ハロゲン化物によるハロゲン
化は、最も適当には60℃〜136℃の温度で 0.1〜6 時間
行う。特に好ましい接触温度は70℃〜120℃であり、最
も好ましい接触時間は 0.5〜3.5 時間である。反応の進
行につれて通常固体反応生成物が形成され、その生成物
を濾過、デカンテーション又は別の適当な方法により液
体反応媒質から単離し、続いてn−ヘキサン、イソ−オ
クタン又はトルエンのような不活性炭化水素希釈剤によ
り洗浄して物理的に吸収したハロ炭化水素を含めて未反
応物を除去してもよい。
【0012】固体触媒成分中に使用される適当な電子供
与体はカルボン酸、特に芳香族カルボン酸のアルキルエ
ステル、例えば安息香酸エチル及びメチル、p−メトキ
シ安息香酸エチル、p−エトキシ安息香酸エチル、アジ
ピン酸ジメチル、フタル酸ジイソブチル及びフマル酸ジ
−n−ブチルである。ケトン、フェノール、アミン、ア
ミド、ホスフィン及びアルコラート、並びにGB-A 13898
90号、GB-A 1559194号及びEP-A 45977号に開示された他
の化合物も電子供与体として使用することができる。
【0013】前記したように、本発明においては固体触
媒成分を有機アルミニウム化合物及び電子供与体と結合
させる(combine) 前に、固体触媒成分をハロゲン化チタ
ンと接触させることは不可欠ではない。従って、触媒成
分のハロゲン化チタンとの2回目の接触を実施しない
で、魅力ある性能を有する触媒を得ることができる。し
かしながら、アルケン重合における固体触媒成分の性能
を更に改良するためには、この2回目の接触を行うのが
好ましい。
【0014】アルケン重合用として固体触媒成分は有機
アルミニウム化合物、好ましくはトリアルキルアルミニ
ウム化合物と共に使用される。これらの共触媒は前記し
た電子供与体のいずれか1つであり得る電子供与体と複
合体を形成する。従って適当な電子供与体はカルボン
酸、特に芳香族カルボン酸のエステル、例えば安息香酸
エチル及びメチル、p−メトキシ安息香酸エチル、p−エ
トキシ安息香酸メチル、p−エトキシ安息香酸エチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、酢酸エチル、
炭酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、フマル酸ジヘキシ
ル、マレイン酸ジブチル、蓚酸エチルイソプロピル、p
−クロロ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸ヘキシ
ル、ナフテン酸イソプロピル、トルイル酸n−アミル、
シクロヘキサン酸エチル、ピバル酸プロピル、並びに立
体障害アミン、例えば2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ンである。他の適当な電子供与体は、一般式S1 nSi
(OS2)4-n(式中、nは0〜3であり、S1は炭化水素
基又はハロゲン原子であり、S2は炭化水素基である)
のアルコキシシラン及びアシルオキシシランを含む有機
珪素化合物である。特定の例としてトリメチルメトキシ
シラン、トリフェニルエトキシシラン、ジメチルジメト
キシシラン、フェネチルトリエトキシシラン及びフェニ
ルトリメトキシシランが挙げられる。nが1又は2で、
1とS2は同じか又は異なるアルキル基が適当である。
触媒に複合体形成剤として使用される供与体は、チタン
含有構成成分を製造するのに使用する供与体と同じか又
は異なり得る。好ましい複合体形成剤はp−エトキシ安
息香酸エチル、エチルトリエトキシシラン及びジエチル
ジメトキシシランである。
【0015】共触媒として使用される有機アルミニウム
化合物は、ハロゲン化チタンを含むオレフィン重合触媒
系の公知の活性化剤の中から選択され得るが、ハロゲン
を含まないのが最も適当である。トリアルキルアルミニ
ウム化合物、ジアルキルアルミニウムハロゲン化物及び
ジアルキルアルミニウムアルコキシドを使用し得るが、
トリアルキルアルミニウム化合物が好ましく、特に各々
のアルキル基が2〜6個の炭素原子を有するもの、例え
ばトリエチルアルミニウム、トリ− n−プロピルアルミ
ニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリイソプロピ
ルアルミニウム及びジブチル− n−アミルアルミニウム
が好ましい。
【0016】有機アルミニウム化合物と反応させる電子
供与体の割合は、アルミニウム化合物1mol 当り好まし
くは 0.005〜1.5 モル、特に好ましくは 0.1〜0.8 モル
である。Ti1mol 当りの割合は好ましくは 0.1〜100
モル、特に好ましくは 0.5〜50モルである。
【0017】固体触媒成分に含まれる電子供与体の割合
は、マグネシウム1mol当り0.01〜10モル、例えば0.
05〜5.0 モルが適当であり、0.05〜0.5 モルが特に適
当である。
【0018】重合触媒を製造するには、固体触媒成分を
有機アルミニウム化合物と単純に結合させる。両者を、
最終触媒中のアルミニウム対チタンの原子比が1:1〜15
0:1、適当には10:1〜150:1 となるようなモル比で使用
するのが最も適当である。本発明の触媒は同じ型の先行
技術の触媒に比較して遥かに低いAl:Ti比、例えば
80:1以下、時には50:1以下でも非常に良好な活性を示す
傾向を有する。しかしながら、ある条件下ではもっと高
いAl:Ti比の触媒を使用するのが有利なことがあり
得る。Al:Ti比を増加させるにつれて触媒活性が増
加し、逆に未抽出生成物中の触媒残留分が増加する傾向
がある。これらの要因並びに所望の水準のアイソタクチ
ック性を考慮して、所定の方法及び所望の生成物につい
てAl:Ti比が選ばれる。一般には、Al:Ti原子
比は30:1〜100:1 、特に50:1〜80:1が有利である。
【0019】更に、本発明では改良された形態、特に狭
い粒度分布を有する固体触媒成分を用い得る。これに対
して、前記したマグネシウム−ジ(3−ハロ−又は 3−ア
ルコキシ−フェノキシド)出発物質の新規な製造方法を
提供する。この新規方法は、マグネシウム−ジアルコキ
シドを液相で 3−ハロ−又は 3−C1〜C8−アルコキシ
フェノールと接触させ、遊離したアルカノールを反応混
合物から蒸留によって除去することから成る。
【0020】この新規な方法は、下記反応スキーム
【0021】
【化1】
【0022】と一致する配位子置換の原理に基づくこと
は明らかであろう。上記式中、Phは 3−ハロ−又は
3−C1〜C8アルコキシ−フェニルを表わす。Alk.は通
常1〜8個の炭素原子を有するアルキル基を表わす。
【0023】液相は、除去されるアルカノールと共沸混
合物を形成し得る液体炭化水素から成るのが好ましい。
好ましい炭化水素はベンゼン、キシレン、トルエン、ク
メン、エチルベンゼン、Isopar E及び石油エーテルであ
る。マグネシウムジエトキシド出発物質を使用する場
合、除去されるアルカノールはエタノールであり、これ
は新規な配位子置換方法の好ましい実施態様である。使
用に適当な他のマグネシウムアルコキシドはイソプロポ
キシド、n −ブトキシド、イソブトキシド及びアミルオ
キシドである。
【0024】配位子置換は、 0.2〜40時間、典型的には
10〜20時間、攪拌下に進行する。特定の形態のマグネシ
ウム化合物出発物質を使用する必要はない。特定の(回
転楕円状の)粒子形態を有しかつ狭い粒度分布を有する
Mg(OPh)2は、Mg(OAlk)2出発物質をフェ
ノール及び適当な溶媒、好ましくはトルエン、エチルベ
ンゼン又はキシレンのような芳香族溶媒の還流混合物に
徐々に且つ調節しつつ添加することによって製造するこ
とができる。このようにして特定形態のMg(OPh)
2が製造されることは、本発明の驚くに値する特徴の一
つである。
【0025】こうして製造されたモノ置換マグネシウム
−フェノキシドが有する狭い粒度分布は、続く本発明の
固体触媒成分の合成中にも保持される。固体触媒成分の
改良された形態は、よく知られたレプリカ原理(前掲の
L. Luciani参照)に従ってオレフィンポリマーの形態に
転写される。改良されたポリマー形態は、オレフィン重
合方法において極めて微細な粉塵性ポリマー粒子を無く
し、且つ反応器の充填量を向上できる点で重要である。
【0026】本発明はアルケン、好ましくはブチレンの
ような 1−アルケン、より好ましくはプロピレンを重合
する方法にも係る。これらの重合はいずれかの慣用技
術、例えば気相重合又は液体媒質として液体モノマー若
しくは不活性炭化水素希釈剤を使用するスラリー重合に
よって行い得る。
【0027】本発明において触媒の性能は、当該固体触
媒成分の製造の際に1つ以上の下記修整を施すことによ
り更に改良することができる。かような修整はそれ自体
公知である。
【0028】1.固体触媒成分を、その製造工程の最後
に、カルボン酸ハロゲン化物、例えば塩化フタロイル又
は塩化ベンゾイルと接触させる。
【0029】2.固体接触成分を、その製造工程の最後
に、ハロゲン化ジアルキルアルミニウム、例えば塩化ジ
エチルアルミニウムと接触させる。及び 3.スラリー重合法で得られるポリマーのかさ密度を更
に改良するために、固体触媒成分又は重合触媒を初期重
合する。
【0030】
【実施例】a) マグネシウムジ−(3−メトキシフェノキ
シド)(6.76g、25 mmol)を四塩化チタン(13.72 ml、12
5 mmol)、安息香酸エチル(0.63 ml、 4.4 mmol)及び
モノクロロベンゼン(61.28 ml) と20℃で混合した。混
合物を攪拌しながら20分で100℃に加熱し、その温度に
1時間保った。液相を熱濾過によって除去し、こうして
得た固体触媒成分を75 mlずつのイソオクタンにより30
〜36℃で6回洗浄した。得られた固体触媒成分(成分
a))は少くとも 1:1.75の原子比でマグネシウム及び塩
素を含有していた。
【0031】b) 実施例a)で得た成分a)の全体を、四塩
化チタン(13.72 ml、 125 mmol)及びモノクロロベンゼ
ン(61.28 ml)の中に 100℃で懸濁し、懸濁液をその温度
で 0.5時間攪拌した。固体を反応混合物から分離し、イ
ソオクタンで6回洗浄し、成分b)を得た。
【0032】c) (比較例)マグネシウムジ(3−メトキ
シフェノキシド)の代りにマグネシウムジ(2−メトキシ
フェノキシド)を使用する以外は、実施例a)を実質的に
反覆した。マグネシウムジ(2−メトキシフェノキシド)
は、実施例g)に記載の手順を使用して、マグネシウムジ
エトキシドと 2−メトキシフェノールとの反応から製造
した。得られた固体を以下成分c)と呼ぶ。
【0033】d) (比較例)マグネシウムジ(3−メトキ
シフェノキシド)の代りにマグネシウムジ(4−メトキシ
フェノキシド)を使用する以外は、実施例a)を実質的に
反覆した。マグネシウムジ(4−メトキシフェノキシド)
は、実施例g)に記載の手順を使用して、マグネシウムジ
エトキシドと 4−メトキシフェノールとの反応から製造
した。得られた固体を以下成分d)と呼ぶ。
【0034】e) プロピレンを液体塊状重合法で以下の
条件下に重合した:温度67℃、時間1hr、圧力700kPa、
TEA/Tiモル比80:1、DEAC/Tiモル比20:1、 TEA/PEEB比
1.8:1、H2濃度 1〜1.5 体積%(ガスキャップ中)(TE
A=トリエチルアルミニウム、DEAC=塩化ジエチルアル
ミニウム、PEEB= p−エトキシ安息香酸エチル)。
【0035】成分a),b),c)及びd)を使用する重合ラン
により得られたポリマーのかさ密度(BD)、収量及びキシ
レン可溶分含有率(XS)を表に示す。
【0036】
【表1】
【0037】f) プロペラ型攪拌機及びDean-Stark装置
を備えた容器に、 280gの石油エーテル 100〜140 及び
25.6g(206.2 mmol)の 3−メトキシフェノールを仕込ん
だ。混合物を80℃に加熱した後、11.5g(100.5 mmol)
のMg(OEt)2を添加して発熱反応を起した。混合物
を還流温度まで加熱して、エタノールが留出物中にもは
や検出できなくなるまで、エタノール/石油エーテルの
混合物を留去した。留出物の合計量は 108g(=1.07g
/mmol Mg(OEt)2)に達した。冷却後、固体を濾
過により母液から分離し、石油エーテルで2回洗浄し、
窒素気流中で乾燥した。
【0038】分析結果(GLC及び滴定)から、 3−メ
トキシフェノール/Mg比が2.05/1であり、残存エト
キシドは無視できるか又は無い(GLC検出限界以下)
ことが判明した。
【0039】g) 錨型攪拌機及びDean-Stark装置を備え
た 500 ml容反応器に、それぞれ400mlのトルエン、エチ
ルベンゼン及び27 ml(250 mmol) の 3−メトキシフェノ
ールを仕込んだ。攪拌を開始し、混合物を環流温度まで
加熱して蒸留を始めた。次いで 11.44g(100 mmol)の
Mg(OEt)2を±2.3gの5部分に分けて添加した。最
初の添加後、留出物中のエタノールの初濃度が±90%減
少したのち初めて次の部分を添加した。全体の反応体積
をトルエンの添加により一定に保った。最後の添加後、
エタノールがもはや留出物中に検出できなくなるまで蒸
留を続けた。留出物の合計重量は1084g(=10.84g/m
mol Mg(OEt)2)に達した。混合物を80℃に冷却
し、攪拌を止め、固体が沈降した後、母液をデカンテー
ションした。生成物をイソオクタン(200 ml、80℃)で
4回洗浄し、窒素気流(25℃)中で乾燥した。SEM写
真によれば、回転楕円状の粒子が形成されていた。
【0040】前記f)及びg)の方法に従って得られたマグ
ネシウム化合物から前記処方a)に従って製造した固体触
媒成分を使用し、前記e)に記載した条件の下に行った重
合ランで得たポリマーのかさ密度(BD)、ポリマー収
量、キシレン可溶分(XS)及び固有粘度(LVN)を
表に示す。
【0041】
【表2】
【0042】* f)項により製造した固体触媒成分 ** g)項、エタノール/トルエンの共沸蒸留、エタノー
ル/エチルベンゼンの共沸蒸留により製造した固体触媒
成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨン・クレメント・チヤドウイツク オランダ国、1031・セー・エム・アムステ ルダム、バドハアイスウエヒ・3 (72)発明者 テオドルス・クラース・ユリーンス オランダ国、5301・カー・カー・ザルトボ メル、コツクスカンプスウエヒ・20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネシウム−ジ−(3−ハロ−又は3
    −C1〜C8アルコキシ−フェノキシド)をハロ炭化水素
    の存在下にチタン(IV)ハロゲン化物を用いてハロゲン
    化し、反応混合物から固体反応生成物を回収し、固体反
    応生成物を有機アルミニウム化合物及び電子供与体と結
    合させることからなる方法によって製造した触媒を用い
    てオレフィンを重合することを含むオレフィンの触媒重
    合方法。
  2. 【請求項2】 マグネシウムジフェノキシドがマグネシ
    ウム−ジ−(3−C1〜C8アルコキシ−フェノキシド)
    である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ハロゲン化を電子供与体の存在下に行う
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 固体触媒成分に対する電子供与体が芳香
    族カルボン酸のアルキルエステルである請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 有機アルミニウム化合物に対する電子供
    与体がジアルキルジアルコキシシラン、アルキルトリア
    ルコキシシラン又は芳香族カルボン酸のアルキルエステ
    ルである、請求項1〜4に記載の方法。
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