JPH11199115A - シート状材料収納装置 - Google Patents

シート状材料収納装置

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JPH11199115A
JPH11199115A JP542598A JP542598A JPH11199115A JP H11199115 A JPH11199115 A JP H11199115A JP 542598 A JP542598 A JP 542598A JP 542598 A JP542598 A JP 542598A JP H11199115 A JPH11199115 A JP H11199115A
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sheet
tray
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Withdrawn
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JP542598A
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Inventor
Togo Kinoshita
藤吾 木下
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11199115A publication Critical patent/JPH11199115A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/44Moving, forwarding, guiding material
    • B65H2301/447Moving, forwarding, guiding material transferring material between transport devices
    • B65H2301/4476Endless transport devices with compartments

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状材料を平積み可能な載置面を有する
受け皿と、シート状材料を受け皿上に載置する開放姿勢
とシート状材料を受け皿上に押し付ける保持姿勢の間で
揺動可能なように受け皿に支持された揺動部材と、揺動
部材を保持姿勢向きに付勢する機構とを有するシート状
材料収納装置において、押し付け部材の機械的強度が十
分高く、且つ、一旦整列した状態で収納されたシート状
材料の整列性を損い難いシート状材料収納装置を提供す
る。 【解決手段】 揺動部材185は複数のブレード状弾性
部材191を含み、これら複数のブレード状弾性部材の
各先端部は、互いに離間していて、且つ、載置されたシ
ート状材料3の面に沿った面状に分布する構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状材料収納
装置に関し、より具体的には、シート状材料を平積み可
能な載置面を有する受け皿と、シート状材料を受け皿上
に載置するための開放姿勢と載置されたシート状材料を
受け皿上に押し付け保持するための保持姿勢の間で揺動
可能なように受け皿に支持された揺動部材と、この揺動
部材を保持姿勢の向きに付勢するための付勢手段とを有
するシート状材料収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなシート状材料収納装置の例と
して、プリンタープロセッサー用コンベアトレーがあ
り、発泡させたEPT(エチレン−プロピレン三量体)
を直方体のブロック状に加工した押し付け部材を、揺動
部材の下面に貼り付けた構造のものが知られている。コ
ンベアトレー(受け皿の一例)の載置面に所定枚数の写
真プリント(シート状材料の一例)が平積みされて、揺
動部材が付勢手段によって開放姿勢から保持姿勢に揺動
切り替えられると、引き続き付勢手段の働きで、前記押
し付け部材が写真プリントの上面と接当してこれを載置
面向きに押し付けるために、コンベア機構などから伝え
られる振動に拘わらず写真プリントがコンベアトレー上
に安定して保持されることが意図されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上に例示した従来のシ
ート状材料収納装置の構成では、プリント操作の事例に
よって枚数の変わる写真プリント、すなわち、高さが変
動する堆積物に、ブロック状の押し付け部材が面でフィ
ットしてこれを保持できるように、言い換えれば、押し
付け部材の接当面(下面)付近の部位が、堆積された写
真プリントの高さに応じて比較的自由に変形するよう
に、押し付け部材としているために、押し付け部材の機
械的強度が不十分となり、これが写真プリントとの繰り
返し衝突(揺動部材は付勢手段によって勢い良く保持姿
勢に切り換えられるので)によって比較的早期に損傷し
て取り替えを要するという問題があり、改善の余地があ
った。また、載置される写真プリントは必ずしも理想的
に平坦ではなく、特に中央部が蒲鉾状に湾曲している事
例が多いため、押し付け部材は、十分に発泡された変形
能の高いEPT材で形成されているとは言え、接触面が
平坦なブロック形状であるために、この湾曲面に対して
十分にフィットすることができず、当初整列されていた
写真プリントがコンベア機構などから伝えられる振動に
よって動き回ろうとするのを、コンベアトレーの載置面
に十分に押し付けて防止することができず、結果とし
て、特に最上層の写真プリントがずれて整列性が阻害さ
れる傾向が大きかった。
【0004】したがって、本発明の目的は、上に例示し
た従来技術によるシート状材料収納装置の持つ前述した
欠点に鑑み、押し付け部材の機械的強度が十分高く十分
な耐用性が得られ、且つ、一旦整列した状態で収納され
たシート状材料の整列性を損い難いシート状材料収納装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1によるシート状材料収納装置は、
揺動部材が複数のブレード状弾性部材を含み、これら複
数のブレード状弾性部材の各先端部は、互いに離間して
いて、且つ、面状に分布していることを特徴構成として
いる。
【0006】このような特徴構成を備えているために、
本発明の請求項1によるシート状材料収納装置では、複
数のブレード状弾性部材の個々については、その弾性と
ブレード状という特性からブロック状のものに比して十
分に変形し易く、しかも、その先端部の互いに離間した
構造に基づいて互いに独立して変形することができるた
めに、複数のブレード状弾性部材の全体としては、シー
ト状材料の枚数が事例によってまちまちで堆積物の高さ
が変動しても、また、載置されるシート状材料が(乾燥
工程を終えたばかりの写真プリントの場合にあり勝ち
な)蒲鉾状に湾曲するなど変形していても、各先端部が
面状に分布した複数のブレード状弾性部材の何枚かが十
分に変形してこれとフィットし、一旦整列されたシート
状材料を振動(シート状材料収納装置が、写真プリント
を収納した後で搬送されるプリンタプロセッサーのプリ
ント収納用トレーである場合、コンベア駆動装置からの
振動がトレーに伝わり易い)などで動かないように確実
に把持できるという効果が得られた。また、ブレード状
弾性部材の個々の弾性変形能についてはブレード状とい
う断面の形状に負うところが大きく、したがって、非発
泡状エラストマーなど、比較的耐磨耗性の高い弾性材料
でこれを形成しても十分な弾性変形能が得られ、結果と
して、押し付け部材としての機械的強度が十分確保され
るという効果が得られた。尚、上記の「複数のブレード
状弾性部材の各先端部が面状に分布している」とは、ブ
レード状弾性部材の各先端部どうしを結ぶと一つの面が
形成される状態を意味する。
【0007】ここで、揺動部材から延びる複数のブレー
ド状弾性部材は、載置面に対して垂直に延びる構成とし
ても、十分に柔軟な材質を選び、または、その先端部を
十分に薄く形成して、先端部に十分な変形能を与えてお
けば、先端部はシート状材料との接当に際していずれか
の側に自ずから折れ曲がり、結果的にはその側面にてシ
ート状材料と十分にフィットし、期待される本来の保持
機能を発揮するが、請求項2の発明のように、保持姿勢
における揺動部材から延びる複数のブレード状弾性部材
は、各先端部がその側面にて載置面に載置されたシート
状材料と接当するように、載置面に向かう垂線から傾斜
している構成とすれば、水平または水平に近い姿勢で延
びているブレード状弾性部材が、シート状材料によって
強いられる上方向きの変形をより容易に受け入れるの
で、たとえ材質の柔軟性を若干控えて機械的な強度を求
めても、湾曲したシート状材料などとのフィット性が得
られ易くなる、また、シート状材料との接当に基づく変
形を、先端部のみでなくブレード状弾性部材のより全体
例えば基端部近傍まで含む領域で負担するために、より
広い面でシート状材料を保持することができる。
【0008】請求項3の発明のように、受け皿は、載置
面に載置されたシート状材料を取り出すための取り出し
口と、載置面から延びる壁面部とを有し、この壁面部は
載置面に載置されている複数のシート状材料の各端面と
対向する平坦面を備え、且つ、揺動部材は壁面部に支持
されており、保持姿勢における揺動部材から延びる複数
のブレード状弾性部材は、壁面部から取り出し口に向か
う第1方向に沿って並設され、且つ、各先端部が第1方
向に延びている構成とすれば良い。このような形態で実
施すれば、先ず、載置面上に滑り込んで来るシート状材
料がその各端面で平坦面と衝突して自動的に整列される
ので都合が良く、また、複数のブレード状弾性部材は、
壁面部から取り出し口に向かって並設されているので、
その並設されたブレード状弾性部材のうちで、シート状
材料の面に最も近接した数枚のブレード状弾性部材が臨
機応変にこれに接当作用するので、載置面が受け入れた
シート状材料の寸法形状やその変形状態(特に湾曲の曲
率半径)に拘わらず確実に保持される。また、先端部が
取り出し口に向かって延びているので、シート状材料を
載置面から円滑に取り出し可能となり、この取り出し操
作がより効率にできると同時に、シート状材料の損傷な
どが未然に防止できる。
【0009】請求項4の発明のように、付勢手段の付勢
力を、複数のブレード状弾性部材どうしが、載置面上の
シート状材料との接当に基づいて互いに接触し合わない
ように設定しておけば、揺動部材がシート状材料をその
付勢手段の付勢力により、ブレード状弾性部材を介して
載置面に押し付けている保持姿勢においても、ブレード
状弾性部材どうしは、互いに離間した、個々に独立して
変形可能な状態を維持しているので、シート状材料の高
さや形状が種々変動しても、これにうまくフィットして
保持できる上に、揺動部材が付勢手段により保持姿勢に
切り替えられてブレード状弾性部材がシート状材料と衝
突する瞬間にも、その衝突の際の衝撃が更に変形可能な
体勢にあるブレード状弾性部材によって十分に吸収さ
れ、ブレード状弾性部材への損傷やシート状材料への損
傷(特に写真プリントの場合、プリント面は損傷から十
分に保護されなければならない)が未然に防止される。
【0010】請求項5の発明のように、付勢手段の付勢
力を、ブレード状弾性部材が、載置面上のシート状材料
との接当に基づいて弾性範囲内で変形するように設定し
ておけば、揺動部材がシート状材料をその付勢手段の付
勢力により、ブレード状弾性部材を介して載置面に押し
付けている保持姿勢においても、ブレード状弾性部材
は、現状以上に弾性変形可能な状態なので、シート状材
料の高さや形状が事例によって種々変動しても、これに
うまくフィットして保持できる上に、揺動部材が付勢手
段により保持姿勢に切り替えられてブレード状弾性部材
がシート状材料と衝突する瞬間にも、その衝突の際の衝
撃が更に弾性変形可能な体勢にあるブレード状弾性部材
によって十分に吸収され、ブレード状弾性部材への損傷
やシート状材料への損傷が未然に防止される。
【0011】請求項6の発明のように、ブレード状弾性
部材は、揺動部材に接着可能な弾性基端部材から一体的
に延びている構成とすれば、両面テープなどを用いて、
ブレード状弾性部材を揺動部材に簡単に着脱することが
できる。
【0012】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の一例について
図面に基づいて解説する。図1は、本発明によるプリン
ト収納用トレー(シート状材料収納装置の一例)を備え
た写真焼付処理装置1の全体を示しており、図2には、
この写真焼付処理装置1内を各種処理にともなって搬送
されるネガフィルム2と印画紙3の搬送経路が模式的に
示されている。尚、ここでネガフィルムとは、写真フィ
ルム1本の長さをもつネガフィルム、数コマ単位でカッ
トされたピースネガ、アドバンスフォトシステムに準じ
たカートリッジ付きネガフィルムの総称を指す。この写
真焼付処理装置1は、ネガフィルム供給部10と、ネガ
フィルム2の画像を印画紙3に焼き付ける露光部20
と、露光部20にて露光済の印画紙3を現像処理する現
像処理部30と、現像処理部30にて現像処理された印
画紙3を乾燥する乾燥部40と、乾燥された印画紙3を
所定長さにカットしてプリントとして排出するプリント
排出部50と、露光部20で使用されたネガフィルム2
をカットし、必要に応じてネガシートを挿入して、排出
するネガフィルム排出部60と、ネガフィルム排出部6
0から搬入された1単位(理解し易くするため、ここで
はこの1単位を1オーダと読み換えてもよい)のネガフ
ィルム2とプリント排出部50から搬入された1単位の
プリントを仕上がり品として照合組み合わせて、作業者
による仕上がり品取り出し位置まで搬送するコンベヤ機
構70(トレーコンベヤの一例)とを備えている。プリ
ント収納用トレー(本発明によるシート状材料収納装置
の一例)が、このコンベヤ機構70によって搬送され
る。
【0014】ネガフィルム供給部10には、100本ま
でのネガフィルム2をスプライステープによってつなぎ
合わせたものを巻き取っているネガリール11が2本装
填可能であり、このネガリール11から引き出されたネ
ガフィルム2に備えられているバーコードを読み取るバ
ーコードリーダー12や引き出されたネガフィルム2を
1オーダ毎にカットするネガカッター13が設けられて
いる。露光部20には、図3(図2と比べてネガフィル
ム2と印画紙3の配置が上下逆に配置されている)に示
すように、フィルム搬送方向上流側に、読取用光源21
a、ミラートンネル21b及び撮像装置21cからなる
フィルム読取装置21が設けられ、そのフィルム搬送方
向下流側に、露光用光源22a、調光フィルタ22b、
ミラートンネル22c、ネガマスク22d、焼付レンズ
22e及びシャッタ22fからなる露光装置22が設け
られ、ネガフィルム供給部10から露光部20を通過し
てネガ排出部60へネガフィルム2を搬送するローラ2
3a及びそのローラ23aを駆動するモータ23bが設
けられている。
【0015】ローラ23aにて搬送されるネガフィルム
2は、先ず、フィルム読取装置21にて、その各コマの
画像が読み取られ、その画像情報は写真焼付装置1全体
を制御するコントローラ5に送られる。コントローラ5
では、フィルム読取装置21から受け取った画像情報に
基づいて、そのネガフィルム2の画像を印画紙3に焼き
付けるための露光条件を求めて、該当するネガフィルム
2のコマがネガマスク22dの位置に搬送されて来たと
きに、先だって求めた露光条件に基づいて調光フィルタ
22b及びシャッタ22fを制御し、印画紙3を露光す
る。さらに、コントローラ5は、フィルム読取装置21
にて読み取ったネガフィルム2の画像情報を処理して、
求めた露光条件で印画紙3の焼き付けた場合に得られる
画像のシミュレート画像をモニタ6aに表示させること
ができ、作業者は、そのシミュレート画像をモニタ6a
を観察して、必要に応じて操作卓6bから露光条件を修
正することができる。又、露光部20にて露光処理の終
了したネガフィルム2は、露光装置22のフィルム搬送
方向下流側に配置されているネガ排出部60に設けられ
たネガカッター25によって6駒又は4駒毎に切断さ
れ、複数枚のネガピース2として、コンベヤ機構70へ
送り出されるが、仕様によっては、図示されていないネ
ガシート挿入装置によってネガピース2がネガシートに
挿入され、このネガシートは折り畳まれた後コンベヤ機
構70へ送り出される。なお、アドバンスフォトシステ
ムに準じたネガフィルム2は、各種処理作業前にカート
リッジから引き出され、処理後再びカートリッジに巻き
戻されるので、露光処理後のネガフィルム2もカートリ
ッジの収納された状態でコンベヤ機構70へ送り出され
る。
【0016】現像処理部30には、その図示は省略され
ているが、複数の現像処理タンクが備えられており、露
光部20でネガフィルム2の画像が焼き付けられた後、
印画紙3はローラ24a及びローラ24aを駆動するモ
ータ24bによってコレクション印字部26を通り、現
像処理部30の現像処理タンクを順次通過することで現
像処理される。なお、現像処理部30の手前には、ルー
プ部の存在にもかかわらず露光部20と現像処理部30
の間で連続して印画紙3を送り続けることができない事
態が生じた場合に緊急避難的に印画紙3を切断するカッ
ター27が設けられている。現像処理後の印画紙3は、
乾燥部40で乾燥された後、プリント排出部50に送ら
れ、ペーパーカッター51によってカットされることに
より仕上がりプリント3となり、横送りコンベヤ53に
よってコンベヤ機構70へ送り出される。54は、何ら
かのトラブルで印画紙3をコンベヤ機構70に送り出せ
ない事態が生じた場合印画紙3を長尺のままで排出する
ための印画紙バイパス路である。コンベヤ機構70はト
レーコンベヤ式であり、周回案内路80に案内されなが
ら搬送力を伝達する駆動手段90によって走行する複数
のトレー100が備えられている。周回案内路80によ
って決定される搬送ラインには、ネガフィルム搬入ステ
ーション71と待機ステーション72と、プリント搬入
ステーション73と、照合ステーション74とが形成さ
れている。周回案内路80は、図5に示すように、左右
一対の略円形断面のレール81とこのレール81を所定
の間隔で連結している連結体82とで構成され、写真焼
付処理装置1の低い位置に配置されたネガフィルム排出
部60と、高い位置に配置されたプリント排出部50と
の間を、現像処理部30の外側壁30aと乾燥部40の
外側壁40aに沿って延びている。
【0017】トレー100は、図5から図8に示されて
いるように、レール81上を走行する走行部110と、
フィルム収納部150aとプリント収納部150bとを
備えた載置部150(受け皿の一例)とから構成されて
いる。走行部110は、チャンネル形の走行台111
と、この走行台111の両側のリブ部111aと111
bの内側にそれぞれ軸112によって回転可能に支持さ
れている各4つの走行ローラ113と、載置部150を
走行台111に対して傾斜させて取り付けるためのアン
グル部114(図11)とを備えている。トレー100
一つにつき8個づつ取り付けられている走行ローラ11
3の走行面には、レール81の形状に合わせた溝113
aが形成されている。走行部110は、図10で右側に
示されるリブ部111aに配置された前側の上下の走行
ローラ113及び後側の上下の走行ローラ113で右側
のレール81を2カ所挟み込むとともに、左側のリブ部
111bに配置された前側の上下の走行ローラ113及
び後側の上下の走行ローラ113で左側のレール81を
2カ所挟み込むことにより、安定したレール走行を行っ
ている。図2および図4に示されたネガフィルム搬入ス
テーション71では、ネガフィルム排出部60から排出
された1単位分のネガフィルム2がトレー100のフィ
ルム収納部150aに移載される。待機ステーション7
2では、ネガフィルム2を積み込んだトレー100がこ
のトレー100に積み込んだネガフィルム2の画像を焼
き付けている1単位分のプリント3がプリント排出部5
0から出されるタイミングに合わすために待機可能であ
る。プリント搬入ステーション73では、フィルム収納
部150aに収納されたネガフィルム2の画像を焼き付
けている1単位分のプリント3がプリント排出部50か
らトレー100のプリント収納部150bに移載され
る。照合ステーション74では、トレー100によって
運び込まれた1単位分のネガフィルム2とプリント3の
照合が確認されると、ネガフィルム2とプリント3がト
レー100から取り出され、DP袋へ入れられる。各ト
レー100に対するこのような照合・取り出しと照合ス
テーション74へのトレー100の送り出しが同期して
いるわけではないので、この照合ステーション74で
は、待機ステーション72と同様、トレー100はレー
ル81上でストレージ可能となっている。空になったト
レー100は、再びネガフィルム搬入ステーション71
に送られる。
【0018】トレー100を搬送する駆動手段90は、
エンドレス駆動体としてチェイン91を採用したチェイ
ン駆動方式を採用しており、図4から明らかなように、
第1駆動装置90aから第6駆動装置90fの6つの駆
動装置に分割されている。第1駆動装置90aは、照合
ステーション74と待機ステーション72とにわたって
配置されている。第2駆動装置90bは、空になったト
レー100をネガ搬入ステーション71におけるトレー
停止位置まで移動させるように配置されている。第3駆
動装置90cは、ネガフィルム2を積み込んだトレー1
00を第1駆動装置90aの一部によって形成される待
機ステーション72のストレージラインまで移動させる
ように配置されている。第4駆動装置90dは、待機ス
テーション72でストレージされているトレー100
を、順次プリント搬入ステーション73のトレー停止位
置に移動させるように配置されており、図4から明らか
なように、第4駆動装置90dはトレー100を急勾配
で上昇させている。第5駆動装置90eは、さらにプリ
ント3を積み込んだトレー100を急勾配で下降させ、
第1駆動装置90aの照合ステーション74を形成して
いる部分へ、送り込むように配置されているが、照合ス
テーション74の手前で周回案内路80が湾曲状になっ
ているため、トレー100を湾曲したラインに沿って移
動させる第6駆動装置90fを第5駆動装置90eと第
1駆動装置90aとの間に配置している。上述した各駆
動装置は、チェイン91、チェイン91に噛み合ってい
る駆動スプロケット92と方向転換スプロケット93、
駆動スプロケット92を駆動する駆動モータ94から構
成されている。その際、第1・第2・第3・第6駆動装
置90a、90b、90c、90fは、共通の駆動モー
タ94から動力を受けているが、第4・第5駆動装置9
0d、90eはタイミングをとった間欠運転の必要から
それぞれ個別の駆動モータ94から動力を受けている。
各チェイン91のリンクプレートとして通常のリンクプ
レート91aだけではなく、所定のピッチでチェインロ
ーラ軸心方向に延びた牽引部95を形成した牽引リンク
プレート91bが装着されており、各チェインはこの牽
引部95を介してトレー100を移動させている。
【0019】牽引部95とトレー100の走行部110
との搬送力伝達可能な係合は2つの方式で行われてい
る。つまり、第1駆動装置90aでは、ストレージライ
ンを形成するため、図6で示すように、走行台110の
リブ部111bの外側に垂直に延びた取付板115の下
面に樹脂117によって固定された磁石116とチェイ
ン91の牽引部95とに間に作用する磁力によりトレー
100の走行部110とチェイン91の牽引部95との
間の係合を作りだし、結果的にチェイン91によってト
レー100を移動させている。この目的のため、少なく
とも牽引リンクプレート91bは磁性体で作られてい
る。従って、トレー100がトレー100とチェイン9
1との間に作用する磁力より大きな力でその走行を阻止
されると磁石116と牽引部95との係合が外れて、チ
ェイン91だけが進行し、トレー100は停止したまま
となる。このことにより、走行台111の端面どうしが
接当していくことでトレー100が順次ストレージさ
れ、前のトレーが前進すると、再び磁石116がチェイ
ン91の牽引部95と磁気的に係合して、後のトレー1
00もチェイン91によって移動し始める。つまり、ト
レー100のストレージとトレー100のネガフィルム
2とプリント3の取り出し位置への供給とが遅延なくか
つ自動的に行われる。第1駆動装置90a以外の駆動装
置では、トレー100とチェイン91とは一体的に動け
ばよいので、図5に示すように、走行台110のリブ部
111aと111bの下端からさらに突き出した爪部1
18がチェイン91の牽引部95と接当することにより
走行部110と牽引部95との搬送力伝達可能な係合が
作り出される。各駆動モータ94は、コントローラ5に
よってそれぞれ連係をとるように制御されている。
【0020】ネガフィルム搬入ステーション71におい
てネガ排出部60からネガフィルム2を搬入するため、
トレー100は第2駆動装置90bと第3駆動装置90
cとの間で第1ストッパー装置85によって停止させら
れる。さらにプリント搬入ステーション73においてプ
リント排出部50からプリント3を搬入するため、トレ
ー100は第4駆動装置90dと第5駆動装置90eと
の間で第2ストッパー装置86によって停止させられ
る。ここで、図7から図9を用いてトレー100の載置
部150の構造を説明する。載置部150は、透明なポ
リカーボネート製の、天板151と底板152と第1側
板153(壁面部の一例)と第2側板154から構成さ
れるボックス状の形態を有している。プリント収納部1
50bは、天板151上に形成されており、天板151
に積み重ねられたプリント3がずれ落ちないように第1
側板153と第2側板154が天板151から突出し、
その突き出した部分でプリント3を2つの方向から囲ん
でいる。また、第1側板153の内面には、天板151
に対して垂直に延びる平坦面153aが形成されてい
る。他の2つの方向では天板151は、横向きに開放さ
れており、プリント3の搬入・搬出を容易にしており、
特にここでは、第1側板153と対向する側の開放部を
プリント3の取り出し口151aと称しておく。天板1
51と底板152には、後述するように、載置部150
におけるプリント3の有無を光センサーによって検出す
ることを可能にするための貫通孔159が形成されてい
る。天板151には、載置部150のプリント載置面か
ら上向きに突出し、プリント3の供給方向に沿って延び
た一対のリブ157,157が設けられている。また、
一対のリブ157,157の間には、載置部150のプ
リント載置面から下方に窪んだ凹部156が形成されて
いる。凹部156は、載置部150の保護カバー96
(図1を参照)側の一端から第2側板154側の他端に
向かって次第に高くなる傾斜案内面となっている。図8
および図9−ロに示されるように、リブ157,157
と凹部156とは協働して、載置部150に載置された
一単位分のプリント3の下面と対向し、このプリント3
の下に、同プリント3を載置面から取り上げ易くするた
めの空間Sを形成する。また、載置部150の天板15
1上のリブ157,157と凹部156を除く領域の全
面には、載置面上でのプリント3の滑りをより良くする
ための滑り手段として、透光性の樹脂シート158が粘
着材等によって貼付されている。図7−ロ、ハに示され
るように、樹脂シート158の表面には、高さが互いに
等しくなるように配列された多数の小突起158aが配
列されている。個々の小突起158aは上面が平坦な楕
円柱状を呈している。樹脂シート158は、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリオキシメチレン等で形成する
ことができる。
【0021】図4に示されるように、トレー100がプ
リント搬入ステーション73に停止中の時、天板151
は取り出し口151aから第1側板153に向かって次
第にレベルが下がるように傾斜しているので、この傾斜
と滑り手段としての樹脂シート158との作用で、載置
部150に進入してくる多数のプリント3は、全て第1
側板153に衝突して、この衝突の際に、各プリント3
は平坦面153aとの接当の作用により、端部どうしが
良く揃った平積みされた状態となる(整列操作)。さら
に、トレー100には、上記の要領で載置部150上に
整列されたプリント3を同箇所に押し付け保持するため
の保持機構が設けられている。保持機構は、第1側板1
53の上端付近に、金属製の水平ロッド186を介して
揺動可能に支持されたポリカーボネート製の揺動部材1
85と、揺動部材185を揺動操作するための操作機構
とを備えている。揺動部材185は、プリント3を載置
部150に受け入れるための開放姿勢(図7−イに示さ
れた状態)と、既に載置されたプリント3を載置部15
0に押し付け保持するための保持姿勢(図8に示された
状態)との間で揺動可能であり、且つ、水平ロッド18
6に外嵌支持された捻りコイルバネ187の付勢力によ
って常に前記保持姿勢側に付勢されている。前記操作機
構は、図4に示されるように、周回案内路80上の固定
位置に進退可能に設けられた操作ピン200を含む。ト
レー100が第4駆動機構90dによって搬送されてい
る間は揺動部材185は前記保持姿勢に保持されている
が、トレー100がプリント搬入ステーション73に進
入する直前に、操作ピン200は進入姿勢に切り替わっ
て、揺動部材185の被係合部185aと係合開始し、
その後、トレー100がプリント搬入ステーション73
に進入して、第2ストッパー装置86によって停止され
たプリント受け入れ姿勢になった時点までに、揺動部材
185は前記開放姿勢となる。次に、開放姿勢のトレー
100が所定枚数のプリント3を受け入れた後、トレー
100が第2ストッパー装置86による停止状態から解
放されて、第5駆動装置90eによって照合ステーショ
ン74へと下がり始めた直後に、被係合部185aは移
動して操作ピン200との係合状態から解放され、揺動
部材185は、捻りコイルバネ187の作用で自動的に
保持姿勢に切り替えられる。
【0022】図7と8に示されるように、揺動部材18
5の内面側には、弾性材料からなる一対の押し付け部材
188,188(操作ピン200から離間した側の押し
付け部材188は大判のプリント用に設けられている)
が設けられている。図9−ロに示されるように、各押し
付け部材188は、矩形板状の弾性基端部189と、弾
性基端部189から延びたブレード状弾性部190から
なり、弾性基端部189とブレード状弾性部190とは
ゴムまたは合成樹脂材料の射出成形などによって一体成
形されている。押し付け部材188は、弾性基端部18
9の平坦面を介して両面テープによって揺動部材185
の内面に接着されている。ブレード状弾性部190は、
弾性基端部189からほぼ同一長さで延びる複数のブレ
ード状弾性部材191,191,..からなる。図8お
よび図9−ロに示されるように、揺動部材185の保持
姿勢において、ブレード状弾性部材191,19
1,..は、第1側板153から取り出し口151aに
向かう第1方向(矢印A)に沿って並設されており、結
果として、ブレード状弾性部材191の各先端部191
a,191a,..は、載置されたプリント3に沿った
平面状の分布を示している。また、各ブレード状弾性部
材191,191,..は、保持姿勢において載置部1
50へ向かって真下に延びるのではなく、各先端部19
1a,191a,..がその側面部にてプリント3の上
面を接当保持するように、図9−ロに示されるように、
載置部150に向かう垂線xから第1方向(矢印A)に
α゜(ここでは約60゜となっている)傾斜している。
押し付け部材188の材質としては、柔軟性の高さと、
揺動部材185への取り付けのための両面テープの粘着
層との接着性の両立という観点から軟質塩化ビニールが
採用されているが、これに限定されない。
【0023】図9−イに示されるような、載置部150
上のプリント3が第1方向(矢印A)と交差する周面を
持つように湾曲している事例では、複数のブレード状弾
性部材191,191,..が捻りコイルバネ187の
付勢力(厳密には揺動部材185の自重も加わる)とに
よってプリント3を押し付け保持している時、ブレード
状弾性部材191,191,..に設定された弾性のた
めに、ほぼ全てのブレード状弾性部材191,19
1,..が先端部位191aを中心に湾曲状に変形し
て、プリント3に沿って面接触する。他方、図9−ロに
示されるように、載置部150上のプリント3が第1方
向(矢印A)に沿った周面を持つように湾曲している事
例では、複数のブレード状弾性部材191,19
1,..の数枚が捻りコイルバネ187の付勢力(厳密
には揺動部材185の自重も加わる)によってプリント
3を押し付け保持している時、ブレード状弾性部材19
1,191,..に設定された弾性のために、数枚の特
定のブレード状弾性部材191,191,..(図で
は、プリント3の湾曲突起部の中心に最も近接したブレ
ード状弾性部材191A,191B,191C)のみが
変形して、プリント3の湾曲部と面接触する。図9−ロ
からも判るように、各ブレード状弾性部材191は次第
に先細りの断面形状を備えているために、プリント3と
の間に生じる応力の大きさに応じて弾性変形範囲が変化
する、言い換えれば、プリント3への押し付け力が小さ
い時(例えば、図9−ロのブレード状弾性部材191
C)は、極く先端191aのみが上向きに変形した状態
でプリント3を保持するが、プリント3への押し付け力
が大きくなるにつれて(例えば、図9−ロのブレード状
弾性部材191B、さらに、191A)、ブレードのほ
ぼ全体が上向きに変形した状態でプリント3を保持す
る。各ブレード状弾性部材191が有するこのような融
通性のために、プリント3の堆積された高さに拘わらず
(すなわち、揺動部材185がプリント3の上面ないし
載置部150の面となす角度が変動しても)、複数のブ
レード状弾性部材191によって確実に保持される。
【0024】上記図9−イと図9−ロの双方の事例にお
いて、ブレード状弾性部材191は、その個々の一枚が
先端部位191aの側面(比較的平坦である)でプリン
ト3と接当するという意味合いから面接触による保持が
得られるが、さらに、一つの面をなすように並設された
複数枚のブレード状弾性部材191が同時にプリント3
と接当するという意味でも面接触による保持が得られて
いる。尚、捻りコイルバネ187の付勢力は、前記保持
姿勢におけるブレード状弾性部材191,191,..
が、載置部150上のプリント3との接当に基づいて捻
りコイルバネ187の弾性範囲内で変形するように設定
されている。言い換えれば、捻りコイルバネ187の付
勢力とブレード状弾性部材191,191,..の弾性
力に対する関係は、図9−ロにも示されるように、揺動
部材185が前記保持姿勢にあり、複数のブレード状弾
性部材191,191,..の数枚が捻りコイルバネ1
87の付勢力と揺動部材185の自重とによってプリン
ト3を載置部150上に押し付け保持している時、複数
のブレード状弾性部材191,191,..どうしは接
触し合わないように、さらに、揺動部材185が捻りコ
イルバネ187の付勢力によって開放姿勢から保持姿勢
に切り換えられて、複数のブレード状弾性部材191,
191,..の数枚が捻りコイルバネ187の付勢力と
揺動部材185の慣性とによってプリント3に衝突した
瞬間、すなわち、プリント3がブレード状弾性部材19
1,191,..から最大応力を受ける時にも、複数の
ブレード状弾性部材191,191,..どうしは接触
し合わないように設定されている。したがって、このプ
リント3がブレード状弾性部材191,191,..か
ら最大応力を受けるこの極限状態でも、ブレード状弾性
部材191は弾性範囲内にあるので、プリント3の画像
面はブレード状弾性部材191との衝突によって損傷を
受け難い。
【0025】図7に示されるように、ネガフィルム2
(裸の或いはネガシートに挿入されたピースネガ)を収
納するフィルム収納部150aが、天板151と底板1
52との間にポケット状に形成されている。さらに付加
的に、アドバンスフォトシステムに準じたネガフィルム
2を巻き込んでいるカートリッジ2aを収納するカート
リッジ収納部150cが、やはり天板151と底板15
2との間にポケット状に形成されている。図4から明ら
かなように、トレー100はネガフィルム搬入ステーシ
ョン71から待機ステーション72への移動行程におい
て逆さ吊り状態となり、フィルム収納部150aやカー
トリッジ収納部150cから収納物が落下する恐れがあ
るため、トレー100には、上記のネガフィルム2およ
びカートリッジ2aといった収納物を保持する押さえ保
持機構160が備えられている。押さえ保持機構160
は、図10に図解されているように、底板152に複数
の軸受ブラケット162を介して回動可能に支持された
回動軸161と、回動軸161に固定された爪スリーブ
163と、天板151に取り付けられた固定軸164周
りをシーソー式に揺動することによりその一端でフィル
ム収納部150aに収納されたネガフィルムを押さえる
押さえ板165を備えている。押さえ板165は、爪ス
リーブ163の爪部163aとの接触にともなう爪スリ
ーブ163からの回動変位の伝達により開放方向に揺動
する。そして、それぞれの収納物を押さえ付ける方向へ
の揺動は、図示されていないつる巻きバネの付勢力によ
り行われる。回動軸161を操作するために、回動軸1
61の走行台111側の端部には丸みをつけられた操作
コマ部材170が固定されている。操作コマ部材170
は、周回案内路80の特定箇所におけるレール81,8
1の間に設けられたコマガイドレール(図示されず)に
よって接触操作されて、回動して姿勢が変化し、これに
ともなって回動軸161が回動し、爪スリーブ163が
変位し、この爪部163aが押さえ板165を前記つる
巻きバネの付勢力に抗して押し上げて開放姿勢とし、フ
ィルム収納部150aへのネガフィルム2の収納を許
す。トレー100が移動して、前記コマガイドレールと
操作コマ部材170との接触が終了すれば、前記つる巻
きバネの付勢力により押さえ板165は収納物の押さえ
込み姿勢となる。それ故、ネガフィルム2をトレー10
0の搬入・搬出する領域にコマガイドレールが設けられ
ている。
【0026】トレー100の走行台111には、各トレ
ー100のIDコードを示すIDプレート120が設け
られており、このIDプレート120に形成された貫通
穴121を案内周回案内路80の所定の位置に設けられ
たIDセンサー77が読み取ることで、6ビットコード
を生成して、コントローラ5に出力する。これにより、
コントローラ5は、どのトレーにどのネガフィルム2や
プリント3が収納されているかを管理することができ
る。この実施の形態においては、プリント搬入ステーシ
ョン73から照合ステーション74にかけてのレール8
1が、図11に示すように、細かく凹凸部を備えてい
る。この凹凸部を走行ローラ113が走行することによ
り、載置部150が振動し、天板151に積み重ねられ
ているプリント3が第1側板153と第2側板154に
ずれ動いて、乱雑に積み重ねられたプリント3が整列す
ることになる。この振動によるプリント3の整列を効果
的にするためには、天板151を第1側板153と第2
側板154のコーナ部の方向にわずかに傾斜するように
構成するとよい。次に、上記構成のコンベヤ機構70に
おけるトレー100の搬送動作を説明する。ネガフィル
ム搬入ステーション71におけるネガ排出部60から第
1ストッパー装置85によって停止しているトレー10
0のフィルム収納部150aへのネガフィルム2の収納
は、ネガシートに挿入され、折り畳まれた状態のものや
裸のままのネガフィルム2、場合によってはアドバンス
フォトシステムのカートリッジが1単位毎にここでは図
示されていないフィーダ装置によって、自動的に行なわ
れる。ネガフィルム搬入ステーション71での第1スト
ッパー装置85による停止が解除され、自重により下降
したトレー100は、第3駆動装置90cの牽引部95
(図11を参照)に係合し、登り斜面を走行し、さらに
待機ステーション72を形成している第1駆動装置90
aによって引き継がれ、順次ストレージされていく。
【0027】待機ステーション72でストレージされて
いる先頭のトレー100は、間欠駆動している第4駆動
装置90dのチェイン91が駆動して、牽引部95と係
合することで、登りの急斜面を牽引部95の1ピッチ毎
昇っていく。第4駆動装置90dによる搬送は、プリン
ト搬入ステーション73の第2ストッパー装置86がト
レー100の停止を解除するのと連動して、牽引部95
の1ピッチ分ずつ駆動する。従って、プリント搬入ステ
ーション73に停止するトレー100が、横送りコンベ
ヤ53から1単位のプリント3を受け取って第5駆動装
置90eによって斜面を下降する毎に、次のトレー10
0がプリント搬入位置に送られ、第2ストッパー装置8
6によって停止させられる。図1に示されるように、ト
レー100の搬送路は、第4駆動装置90dの上端から
第5駆動装置90eの上方領域の間の範囲において、透
明な樹脂製の保護カバー96によって包囲されている。
したがって、この範囲では、トレー100は、この保護
カバー96の前面96aと外側壁30a,40aとの間
を通過する。保護カバー96は、第2ストッパー装置8
6によって停止させられているトレー100(プリント
受け入れ体勢のトレー100)内に、プリント排出部5
0の横送りコンベヤ53から横向きに排出されるプリン
ト3を収納するために、トレー100の向きに1オーダ
ー毎に移動させられるプリント3の動きを所定位置で阻
止する規制部材として機能する。すなわち、図12に示
されるように、横送りコンベヤ53から外側横向きに排
出される各プリント3は、保護カバー96と衝突し、こ
こで反対方向(プリント排出部50側に向いて)に跳ね
返されて、トレー100内に落下して収納される。図
1、図12および図13に示されるように、保護カバー
96の前面96aの、上述したプリント3の衝突する部
位には、この衝突を和らげる衝撃緩和手段として、弾性
材料からなる緩衝材97が接着剤などによって貼り付け
られている。緩衝材97は、発泡ポリウレタン製で、最
大厚さが約10mmの概して平板状を呈しており、搬送
経路に沿って移動するトレー100と干渉し合わないよ
うに、トレー100の形状に沿った切り欠き97aを備
えている。トレー100の第2側板154は、保護カバ
ー96と衝突した後にプリント排出部50向きに跳ね返
されるプリント3を受け止める立ち上がり部として機能
する。
【0028】この写真焼付処理装置1が正常に動作して
いる限り、且つ、1オーダ当たりのプリント枚数が所定
量を越えない限り、ネガフィルム2は、露光部20にお
ける露光処理順に1単位毎トレー100に収納され、ネ
ガフィルム2を収納していないトレー100がプリント
3を受け取ることはないので、プリントを上記の露光処
理順と同じ順序で横送りコンベヤ53から受け取ること
で、トレー100のプリント収納部150bには、フィ
ルム収納部150aに収納されているネガフィルム2の
画像を焼き付けたプリント3が収納されることになる。
1オーダ当たりのプリント枚数が所定量を越える場合
は、越えた分のプリントのために新たなトレー100が
割り当てられる。しかしながら、このような特例を除い
て、何らかのトラブルで、所定のIDコードをもつトレ
ー100に収納されたネガフィルム2とプリント3にこ
れまでの処理過程で生じたトラブルのための欠損がある
など、照合不一致とコントローラ5が認識している場
合、プリント搬入ステーション73に設けられている照
合マーク用ソレノイド89が動作し、このIDコードを
もつトレー100の照合マーク表示装置180のドラム
(図示されていない)を第1位置に回動し、照合不一致
を示す赤色を表示孔184b内に表示する。第2ストッ
パー装置86によって停止させられているトレー100
が、横送りコンベヤ53から、1単位のネガフィルム2
に組み合わされるべきプリント3を受け取ると、第2ス
トッパー装置86が解除され、トレー100は自重によ
り少し降下し、第5駆動装置90eの牽引部95に係合
して、チェーン91の動きに伴って降下して行くが、こ
の第5駆動装置90eは、照合ステーション74にスト
レージされているトレー100の数等に応じて、第2ス
トッパー装置86の作動と連動してトレー100を受け
取る毎に牽引部95の1ピッチ分搬送する間欠駆動と、
第2ストッパー装置86の状態にかかわらずにトレー1
00を搬送する常時駆動とに切り換え可能となってい
る。第5駆動装置90eによって斜面を下降するトレー
100は、照合ステーション74のストレージラインに
入るために、一旦第6駆動装置90fに引き継がれる。
【0029】図10に示されるように、照合マーク表示
装置180は、トレー100の第1側板153に、ブラ
ケット114と並んだ状態で設けられている。ハウジン
グ184内に収納された前記ドラムは、表示孔184b
を通して赤色を表示する第1位置と、表示孔184bか
ら地色例えば白色を表示する第2位置の間で回動可能に
設けられている。そして、写真焼付処理装置1内でのネ
ガフィルム2や印画紙3の処理中に生じたトラブルで、
同じトレー100に載せられる1単位のネガフィルム2
とプリント3が完全に一致しないことをコントローラ5
が確認している場合、プリント搬入ステーション73に
配置された照合マーク用ソレノイド89を動作させて、
前記ドラムを第2位置から第1位置に回動し、作業者に
このトレーのネガフィルム2とプリント3が照合不一致
であることを報知する。第1位置に回動されたドラムは
照合ステーション74において再び第2位置に戻され
る。照合ステーション74のストレージラインに入った
トレー100は、第3ストッパー装置87によって停止
させられたトレー100を先頭にして順番に停止させら
れ、作業者がトレー100から仕上がり品としてのプリ
ント3及びネガフィルム2を取り出すのを待つ。ここ
で、表示孔184b内に赤色の照合不一致マークが表示
されているトレー100に対しては、作業者は所定のリ
カバリー作業を行う。いずれにしても、収納されている
ネガフィルム2及びプリント3が作業者によって抜き取
られたトレー100は、第4ストッパー装置88によっ
て停止されていたトレー100が第2駆動装置90bに
よってネガフィルム搬入ステーション71に送られるこ
とに応じて第3ストッパー装置87が作動することによ
り、第4ストッパー装置88まで送り込まれる。これに
ともなって、ストレージラインのトレー100は第1駆
動装置90aによって1つずつ前に詰められる。
【0030】第4ストッパー装置88の解除にともなう
第2駆動装置90bによるトレー100のネガフィルム
搬入ステーション71への搬送制御は、第1ストッパー
装置85による停止位置においてトレー100のフィル
ム収納部150aへネガフィルム2を収納する作業が完
了する毎に行われる。つまり、ネガフィルム2の積み込
み完了にともない第1ストッパー装置85がトレー10
0の停止を解除すると、第4ストッパー装置88の領域
に備えられた光センサ76によりネガフィルム2及びプ
リント3の取り出し完了が検出されたのを条件として、
第4ストッパー装置88がトレー100の停止保持を解
除し、ネガフィルム搬入ステーション71へ空のトレー
100を供給する。これに連動して、第3ストッパー装
置87もトレー100の停止保持を解除し、第4ストッ
パー装置88へトレー100を送り出す。上述したよう
に、コンベヤ機構70のトレー100には、個別のID
コードが割り当てられており、このトレー100が各ス
テーションを移動しながら、ネガフィルム2とプリント
3を順次積み込んでいくことで照合作業が自動的に行わ
れ、照合不一致となるネガフィルム2又はプリント3あ
るいはその両方を積み込んでいるトレー100には照合
不一致マークが照合マーク表示装置180によって表示
される。
【0031】〔別実施形態〕押し付け部材の揺動部材へ
の取り付け方法としては、粘着テープではなく、図14
に示されたように、弾性基端部材189’から突出した
突起189aを揺動部材185に形成された取り付け孔
185bに嵌着する構成によって良い。この場合、ブレ
ード状弾性部材191’または押し付け部材188’の
材質としては、フッ素ゴム、クロロプレン、ウレタンゴ
ム、ニトリルゴム、ブチルゴム、天然ゴムなどを用いる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート状材料収納装置を備えた写
真焼付処理装置の斜視図
【図2】図1の写真焼付処理装置によるネガフィルムと
印画紙の流れを示す正面図
【図3】図1の写真焼付処理装置のブロック図
【図4】トレーコンベア機構の模式図
【図5】駆動装置とトレーの走行部の関係を示す説明図
【図6】駆動装置とトレーの走行部の関係を示す説明図
【図7】載置面を示すトレーの斜視図
【図8】図7のトレーの別の状態を示す斜視図
【図9】本発明によるシート状材料収納装置の揺動部材
と印画紙を示す斜視図
【図10】裏面側から見たトレーの斜視図
【図11】強制振動用レールの略図
【図12】プリント排出部付近を示す概略側面図
【図13】プリント排出部付近を示す概略平面図
【図14】揺動部材の別実施形態の要部を示す断面図
【符号の説明】
2 ネガフィルム 3 印画紙(プリント) 20 露光部 40 現像処理部 50 プリント排出部 70 コンベヤ機構 100 トレー 150 載置部 185 揺動部材 188 押し付け部材 191 ブレード状弾性部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状材料を平積み可能な載置面を有
    する受け皿と、シート状材料を前記受け皿上に載置する
    ための開放姿勢と載置されたシート状材料を前記受け皿
    上に押し付け保持するための保持姿勢の間で揺動可能な
    ように前記受け皿に支持された揺動部材と、この揺動部
    材を前記保持姿勢の向きに付勢するための付勢手段とを
    有するシート状材料収納装置であって、 前記揺動部材は複数のブレード状弾性部材を含み、これ
    ら複数のブレード状弾性部材の各先端部は、互いに離間
    していて、且つ、面状に分布しているシート状材料収納
    装置。
  2. 【請求項2】 前記保持姿勢における前記揺動部材から
    延びる前記複数のブレード状弾性部材は、前記各先端部
    がその側面にて前記載置面に載置されたシート状材料と
    接当するように、前記載置面に向かう垂線から傾斜して
    いる請求項1に記載のシート状材料収納装置。
  3. 【請求項3】 前記受け皿は、前記載置面に載置された
    シート状材料を取り出すための取り出し口と、前記載置
    面から延びる壁面部とを有し、この壁面部は前記載置面
    に載置されている複数のシート状材料の各端面と対向す
    る平坦面を備え、且つ、前記揺動部材は前記壁面部に支
    持されており、前記保持姿勢における前記揺動部材から
    延びる前記複数のブレード状弾性部材は、前記壁面部か
    ら前記取り出し口に向かう第1方向に沿って並設され、
    且つ、前記各先端部が前記第1方向に延びている請求項
    1または2に記載のシート状材料収納装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段の付勢力は、前記複数のブ
    レード状弾性部材どうしが、前記載置面上のシート状材
    料との接当に基づいて互いに接触し合わないように設定
    されている請求項1から3のいずれか1項に記載のシー
    ト状材料収納装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段の付勢力は、前記ブレード
    状弾性部材が、前記載置面上のシート状材料との接当に
    基づいて弾性範囲内で変形するように設定されている請
    求項1から3のいずれか1項に記載のシート状材料収納
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレード状弾性部材は、前記揺動部
    材に接着可能な弾性基端部材から一体的に延びている請
    求項1から4のいずれか1項に記載のシート状材料収納
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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