JPH11198985A - カートリッジ用収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースからカートリッジを確実に取り出すこ
とができてケースの取扱上を簡易化し、特に収納ケース
からカートリッジを取り出す時に、その動作の途中でカ
ートリッジが収納ケースから落下することを防止する。 【解決手段】 カートリッジＣの周囲に対面する四つの
側面片１，２，３，４を折り曲げヒンジ６，７，８で連
接し、前記側面片４に折り曲げヒンジ９を介して糊代片
５を接続した基材で、直方体形状の筒状ケース１０を形
成し、該ケース１０の両側面を開放してカートリッジＣ
を出し入れできる開口部１１とした直方体形状のケース
であって、該ケース内に収納されるカートリッジＣの収
納時、または取り出し操作途中時にカートリッジＣをケ
ース１０に係合状態に保持できるストッパ部１２をケー
ス内側面に配備してあるので、収納ケースにカートリッ
ジを完全に収納した状態と、カートリッジを部分的に押
し出した状態のそれぞれにカートリッジを保持できるの
で、カートリッジ取り出し動作時並びに収納時にもカー
トリッジがケース内から飛び出し落下がなく安全にケー
ス内に保管することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカートリッ
ジ、ＤＡＴやデジタルコンパクトカートリッジ（ＤＣ
Ｃ）などのテープ状媒体を備えたテープカートリッジ或
いは光ディスク，光磁気ディスク，フロッピィディスク
などのディスク状媒体を備えたディスクカートリッジな
どを収納，運搬，保管するために用いられるカートリッ
ジ用収納ケース、特にＤＶＣ用スライドスリーブのケー
ス内に収納したカートリッジを簡単に押し出すか、引き
出すかしてケースから取り出すことのできる収納ケース
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、カートリッジは運搬、保管並び
に販売上、収納ケースに入れられて取扱われており、こ
の収納ケースとしては、カートリッジが、略直方体形状
を有するビテオカセットなどの記録媒体を収納するもの
として、熱可塑性プラスチックスで射出成形した６面体
で記録媒体の周囲を覆うように蓋部と本体部とで構成さ
れているものが多く、この蓋部と本体部とが嵌合する形
式や、記録媒体の５面を覆うように上部，下部とを形成
した収納ケースとしたり、板状のプラスチック、紙を打
ち抜き筋押して、これらを組み立てて記録媒体の５面を
覆うように構成したり、この記録媒体の５面を覆うよう
に構成したケースで残る一面の開口部から不用意に脱落
しないように記録媒体の凹部と嵌合する凸部を持った収
納ケースが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これらの従来の記録媒
体を使用する記録再生装置は、大型なものが多く主に家
庭内で使用されることが多いし、この記録媒体そのもの
も大きく持ち運びに不便であった。 そして元来
従来の記録媒体はゴミや埃を嫌うものとされていた。し
かし、最近では記録再生装置や記録媒体も小型化が進
み、それにつれてゴミや埃に対してより安全性の高いも
のへと変化して、最近では殆どゴミや埃の影響を受けな
いものへと変わって来ている。 ところが、記録媒体
には多くのデータを書き込むことができる反面、データ
の内容情報を記録するエリアが少なくなるのは、記録媒
体の小型化に寄るところが大きく記録媒体には収納ケー
スが必要とされる原因となっている。さらに、記録再生
装置や記録媒体の小型化が進んでいくと、主に家庭で使
用されていたものが、家庭外で使用されはじめ持ち運び
や携帯時に記録媒体の収納ケースが不可欠となっても、
射出成形で造られた収納ケースは重たいし、嵩張るばか
りか、媒体を取り出すときや収納する際には蓋部の開閉
操作が必要であって、時間の余裕のない時には面倒であ
り、自動車の運転中では両手を使わなければならない不
便さがあって使い勝手も悪くて、取扱上ケースとして満
足できるものではなく問題であった。また、板状のプラ
スチックや紙から形成される収納ケースにおいては、取
扱い上、誤って潰してしまったりすると、再び使用する
ことができない欠点があり、耐久性がなく体裁上からも
十分ケースとして満足できるものではなく問題があっ
た。本発明は、これら従来の欠点を排除しようとするも
ので、簡単にカートリッジを取り出せるコンパクトな収
納ケースとし、この収納ケースからカートリッジを取り
だす時にも、カートリッジの飛び出し落下がなく、しか
もその取りだし操作途中でカートリッジが収納ケースか
ら脱落、落下することもなくケースの取扱上を安全簡易
化し、特にケースからカートリッジを片手でワンタッチ
でスムーズに取り出すことができる取扱安全なカートリ
ッジ用収納ケースとすることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、直方体形状の
カートリッジ用収納ケースの両側面を開放してカートリ
ッジを出し入れできる開口部としたケースであって、該
ケース内に収納されるカートリッジの収納時または取り
出し操作途中時とにカートリッジをケースに係合状態に
保持できるストッパ部をケース内側面に配備したもので
ある。

【０００５】また本発明では、前記ケースが、カートリ
ッジをケース内に収納する最終収納位置で、インデック
スカードとラベルシートとをカートリッジの表面とケー
ス内面との間に介在配備する隙間を形成すると共に、前
記ストッパ部を嵌挿する切欠凹所を設けたインデックス
カードを介在配備したことを特徴とするものである。さ
らに本発明では、直方体形状のケースの両側面を開放し
てカートリッジを出し入れできる開口部とし、該カート
リッジを複数配列収納しうるケースとして、収納される
カートリッジをケースに係合状態に保持できるストッパ
部をカートリッジの側面に対応するケースの内側面で、
かつ前記両開口部の近傍にそれぞれ配備したことをも特
徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】このカートリッジ用収納ケースで
は、第１実施例のＤＶＣ用スライドスリーブケースで、
直方体形状のケースの開口部を有する直方体形状の収納
ケースで説明すると、記録媒体の四面の外面と略同じ内
面を持った筒体で包み、記録媒体のカートリッジが筒体
中を通過可能な状態として収納し、不用意に脱落しない
ようにカートリッジの収納時並びに取り出し操作途中時
とにカートリッジをケースに係合状態に保持できるスト
ッパ部をケースに配備したもので、即ち、記録媒体の筐
体外面の凹部と筒体内面の凸部とを嵌合させ、カートリ
ッジの脱落防止が可能となる。また、ケースの開口部に
指掛けを設けるか、或いはケースの一面に穴を設けるこ
とにより、ケースからカートリッジを容易に押し出す
か、引き出すことができ、この収納したカートリッジを
取り出し可能な状態にした時の操作途中にもカートリッ
ジがストッパ部と係合して、カートリッジが収納ケース
から脱落、落下することがなく安全に取り扱えるし、カ
ートリッジ収納時にもカートリッジがケース内から飛び
出し落下がなく安全にケース内に保管することができる
ので、その取扱いを著しく簡易化することができる。さ
らにケースの各面片の連結する部分をヒンジにて形成す
ることによって、カートリッジを取り出した後のケース
は、簡単に折り畳むことができ、ほぼ板状まで薄くする
ことができ、携帯、保管などの取扱も簡便である。

【０００７】

【実施例】本発明の第１実施例を図１及び図２のテープ
カートリッジ適応例の収納ケースの例で説明すると、カ
ートリッジＣを収納しうるケース１０が、ＰＰ、ＰＥ
Ｔ、ＰＳ、ＰＶＣ、ＰＥなどの熱可塑性プラスチックシ
ートまたは紙等からなる一枚の板状部材を基材として用
い、カートリッジの直方体形状の最短辺と、それ以外の
どちらかの辺からできる四角形をカートリッジＣの開口
部とし、残る一方の辺をカートリッジＣの長手方向とし
た時にできる並列した四面片と、一端縁に連続並列した
一面を糊代片（連結片）として追加した五面片からな
り、該基材の両端面片を重ね合わせて接合して直方体形
状の筒状ケース１０とする。即ち、カートリッジＣの周
囲に対面する四つの側面片１，２，３，４を折り曲げヒ
ンジ６，７，８で連接し、前記側面片４に折り曲げヒン
ジ９を介して連結片となる糊代片５を接続した基材で、
筒状体のケース１０を形成し、該ケース１０の対向する
両側面を開放してカートリッジＣを出し入れできる開口
部１１とした直方体形状のケースであって、該ケース内
に収納されるカートリッジＣの収納時、または取り出し
操作途中時にカートリッジＣをケース１０に係合状態に
保持できるストッパ部１２をケース内側面に配備してあ
る。

【０００８】前記ケース１０としては、カートリッジＣ
をケース１０内に収納する最終収納位置で、インデック
スカード１３とラベルシート１４とをカートリッジＣの
表面とケース内面との間に介在配備する隙間を形成する
と共に、該インデックスカード１３に前記ストッパ部１
２を嵌挿する切欠凹所１５を備えている。また、前記ケ
ース１０が、該ケース１０内に収納されるカートリッジ
Ｃに当接してカートリッジの表面に出し入れ移動方向に
沿って係止される切欠凹所１５、例えばカートリッジＣ
の凹部に対応するストッパ部１２を嵌挿する切欠凹所１
５を設けたインデックスカード１３を介在配備するのが
よい。

【０００９】前記ストッパ部１２としては、前記カート
リッジＣに形成された段差部Ｃ₁ 或いは凹部に係脱する
弾性変形可能な凸部としてあるが、この凹凸嵌合は互い
に対応した位置に適宜選んで設ければよいので、凸部に
対しては凹部を設けることが考慮される。そして、スト
ッパ部１２が、ケース１０内に収納されるカートリッジ
Ｃの収納時または取り出し操作途中時にカートリッジＣ
をケース１０に係合状態に保持できるようにしてあっ
て、カートリッジＣがストッパ部１２に係合してカート
リッジＣの脱落を防止することが容易である。

【００１０】さらに、前記ケース１０の開口部１１に臨
んで指掛け用の切欠１６を対向する側面片２，４に設け
てカートリッジＣをケース１０から取り出し易いように
してある。なお、一枚の基板に所定の印刷をして抜き筋
押し加工を施すことで、各ー面を展開されたブランクが
成形される。この場合、切欠１６は、抜き加工と同時に
行ない凸部のストッパ部１２は、筋押し加工と同時に行
なうのがよい。

【００１１】前記糊代片５としては、糊などの接着剤に
よる接着または超音波接着の固着手段で、側面片１を内
側にして外側に連結片の糊代片５を重合接着して、筒状
ケース１０に組立て構成したものであって、さらに、基
材に紙を利用した場合、凸部の耐久性を増加するために
コーティング剤や別部材を接合して補強する形態とする
こともできる。

【００１２】なお、前記ケース１０とカートリッジＣと
の間に記録媒体の前記インデックスカード１３や情報用
ラベルシート１４を封入する場合には、基材に透明なプ
ラスチックシートを用いれば、ケース外面からインデッ
クスカード１３などの情報を読み取ることができ便利で
ある。

【００１３】図３の具体例では、前記ケース２０が、長
手方向に延びた基材を用い、前例と同様に側面片１，
２，３，４を折り曲げヒンジで直方体形状の筒状に折り
込み組み立てたもので、その両側面を開放してカートリ
ッジＣを出し入れできる開口部２１とし、該カートリッ
ジＣを複数例えば、小型の記録媒体３個を配列収納しう
る直方体形状のケース２０としたもので、収納されるカ
ートリッジＣをケース２０に係合状態に保持できるスト
ッパ部材２２をカートリッジの側面に対応するケースの
内側面に複数突設してある。そして、該ケース２０内に
収納されるカートリッジＣの収納時並びに取り出し操作
途中時とにカートリッジＣと係合状態に保持できるスト
ッパ部２２として活用するために、ストッパ部２２は、
両開口部２１，２１に片寄せてそれぞれ設け、中間部位
にはストッパ部２２を省略できる。

【００１４】この場合、前記ケース２０の一方の開口部
２１よりカートリッジＣを取り出し使用したのち、別の
カートリッジＣを使用するために収納する際には、取り
出した開口部２１と反対の開口部２１より挿入し、ケー
ス２０内のカートリッジＣを押しずらすことで、別なカ
ートリッジＣが取り出し口に移動することとなり、個々
の収納ケースを持ち替え取り出す煩わしさがなくて用い
られ便利である。

【００１５】なお、前記ケース１０，２０は、ビデオテ
ープカートリッジに限らず、その他のカートリッジ例え
ば、オーディオテープカートリッジ、ＤＡＴ、ＭＤ、Ｍ
Ｏ、その他デイスクカートリッジなどのカートリッジに
適応できる収納ケースとして使用できるようにすること
ができる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、カートリッジを出し入れでき
る開口部を両側面に備えた直方体形状のケースで、該ケ
ース内に収納されるカートリッジの収納時または取り出
し操作途中時とにカートリッジをケースに係合状態に保
持できるストッパ部をケース内側面に配備したことによ
り、ストッパ部にカートリッジが係合してカートリッジ
Ｃのケースからの脱落を防止することが容易であり、簡
単にカートリッジを取り出せるコンパクトな収納ケース
とし、この収納ケースからカートリッジを取りだす時に
も、カートリッジの飛び出し落下がなく、しかもその取
りだし操作途中でカートリッジが収納ケースから脱落、
落下することもなくケースの取扱上を安全簡易化し、特
にケースからカートリッジを片手でワンタッチでスムー
ズに取り出すことができる取扱安全なカートリッジ用収
納ケースとすることができる。また本発明では、ケース
の各面片の連結する部分をヒンジにて形成することによ
って、カートリッジを取り出した後のケースは、簡単に
折り畳むことができ、ほぼ板状まで薄くすることがで
き、携帯、保管などの取扱も簡便であり、且つケース外
形がよりコンパクトで記録媒体の確実な取り出しが可能
であり、飛び出し落下がなく収納ケースに余分な開口を
設ける必要がないし、記録媒体を安全にケース内に保管
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例のケースを示し、（ａ）は
展開平面図、（ｂ）はその組み立て状態を示す斜視図で
ある。

【図２】図１の例のカートリッジを収納した使用状態の
ケースを示し、（ａ）は分離状態の斜視図、（ｂ）はそ
の組み立て状態を示す側面図である。

【図３】本発明の第２実施例の使用状態図を示す斜視図
である。

【符号の説明】

Ｃ カートリッジ Ｃ₁ 段差部 １，２，３，４ 側面片 ５ 糊代片 ６，７，８，９ 折り曲げヒンジ １０，２０ ケース １１ 開口部 １２ ストッパ部 １３ インデックスカード １４ ラベルシート １５ 切欠凹所 ２１ 開口部 ２２ ストッパ部材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 直方体形状のカートリッジ用収納ケース
   の両側面を開放してカートリッジを出し入れできる開口
   部としたケースであって、該ケース内に収納されるカー
   トリッジの収納時または取り出し操作途中時とにカート
   リッジをケースに係合状態に保持できるストッパ部をケ
   ース内側面に配備したことを特徴とするカートリッジ用
   収納ケース。
2. 【請求項２】 前記ケースが、カートリッジをケース内
   に収納する最終収納位置で、インデックスカードとラベ
   ルシートとをカートリッジの表面とケース内面との間に
   介在配備する隙間を形成した請求項１記載のカートリッ
   ジ用収納ケース。
3. 【請求項３】 直方体形状のカートリッジ用収納ケース
   の両側面を開放してカートリッジを出し入れできる開口
   部として、該カートリッジを複数配列収納しうるケース
   であって、収納されるカートリッジをケースに係合状態
   に保持できるストッパ部をカートリッジの側面に対応す
   るケースの内側面で、且つ前記両開口部の近傍にそれぞ
   れ配備したことを特徴とするカートリッジ用収納ケー
   ス。
4. 【請求項４】 前記ストッパ部が、前記カートリッジに
   形成された段差部或いは凹部に係脱する弾性変形可能な
   凸部としたことを特徴とする請求項１，２，または３記
   載のカートリッジ用収納ケース。