JPH11198911A - 卵移載装置 - Google Patents

卵移載装置

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JPH11198911A
JPH11198911A JP524298A JP524298A JPH11198911A JP H11198911 A JPH11198911 A JP H11198911A JP 524298 A JP524298 A JP 524298A JP 524298 A JP524298 A JP 524298A JP H11198911 A JPH11198911 A JP H11198911A
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egg
swing
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vacuum head
lever
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Eiji Doi
栄二 土井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バキュームヘッドの到達する位置精度を改善
する卵移載装置を提供すること。 【解決手段】 第1の場所に置かれたトレイ9から卵5
を取り出して、第1の場所とは異なる第2の場所(コン
ベア)に卵5を移し替える卵移載装置1であって、第1
の場所から第2の場所へ卵が移し替えられる工程中に卵
5を保持するバキュームヘッド6と、このバキュームヘ
ッド6を所定の軸芯周りに揺動させる揺動レバー11
と、駆動装置31により駆動される四節リンク機構と、
この四節リンク機構により揺動レバー11を揺動駆動さ
せるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の場所に置か
れたトレイから卵を取り出して、前記第1の場所とは異
なる第2の場所に前記卵を移し替える卵移載装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術に係る卵移載装置を図5に示
す。この装置の目的はフレーム70の上に置かれている
トレイ71に収納されている卵(鶏卵)72をバキュー
ムヘッド73により吸引して取り出し、コンベア74に
移し替えるものである。コンベア74に移し替えられた
卵72は次工程の処理(洗浄、乾燥、検卵・ …など)へ
とまわされる。次にこの卵移載装置の構成を説明する。
バキュームヘッド73は、揺動支軸75周りに180度
回転する揺動レバー76の先端の支軸77に相対回動自
在に取付けられている。バキュームヘッド73はよくし
られておりその構成については説明を省略する。また、
揺動レバー76と一体的にバランスウェイト78が設け
られている。揺動レバー76を駆動する機構は、モータ
ー79、減速機80、減速機80の出力軸に取り付けら
れた回転レバー81と、スプロケット82と、揺動支軸
75と同心に取り付けられたスプロケット83と、ゆる
み防止のためのスプロケット84と、これらスプロケッ
ト82,83,84に巻回されるチェーン85とを備え
ている。さらに、スプロケット82を揺動回転させるた
め連結レバー86が設けられており、連結レバー86の
一端はピン87によりスプロケット82に連結され、他
端はピン88により回転レバー81と連結される。スプ
ロケット83と同軸に小径のスプロケット89が設けら
れ、支軸に設けられた同径のスプロケット90との間に
チェーン91が巻回されている。
【0003】次にこの従来技術の卵移載装置の作動を説
明する。モーター79を起動すると、回転レバー81を
図5の時計周りに回転させる。これにより、チェーン8
5を図5の矢印A方向に駆動させ、これにより揺動レバ
ー76を揺動支軸75周りに揺動させていく。卵72は
バキュームヘッド73の吸着部73aに吸着された状態
である。チェーン91が設けられているのは、バキュー
ムヘッド73を常に水平な状態に保つためである。回転
レバー81が180度回転すると、スプロケット82は
90度だけ時計方向に(矢印B1)回転し、さらにスプ
ロケット83を180度回転させる。したがって、揺動
レバー76とバキュームヘッド73は180度揺動(矢
印C1)し、コンベア74の搬送面の位置にバキューム
ヘッド73がくる(図5の二点鎖線)。この状態で、減
速機80の出力軸に取り付けられた回転レバー81は下
死点にきており、バキュームヘッド73が停止した状態
となる。この時、吸着力を解除すれば卵72はコンベア
74に移し替えられる。なお、回転量の検出はエンコー
ダを適宜の場所に設けることで行なうことができる。回
転レバー81が下死点を過ぎると、今度は連結レバー8
6が元の位置に復帰しようとする方向に動き、スプロケ
ット82を反時計周りに90度回転させる(矢印B
2)。これにより、バキュームヘッド73も反時計周り
に180度揺動して(矢印C2)、初期状態に復帰す
る。以上の動作を繰り返していく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の課題は
以下の通りである。即ち、駆動モータ79ーとバキュー
ムヘッド73の間に、チェーン85,91が介在してい
るためチェーン85, 91の伸びによる悪影響が発生す
る。具体的には、バキュームヘッド73がちょうど18
0度揺動した位置に到達すると、卵72の移し替えを行
なうのであるが、上述したチェーン85, 91の伸びが
あるためにバキュームヘッド73が正確な位置に到達し
ないと言う問題点があった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みて為されたもので
あって、その目的は、バキュームヘッド(卵を取り出し
保持する卵保持手段)の到達する位置精度を改善する卵
移載装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる卵移載装置は、第1の場所に置かれたト
レイから卵を取り出して、前記第1の場所とは異なる第
2の場所に前記卵を移し替える卵移載装置であって、前
記第1の場所から前記第2の場所へ卵が移し替えられる
工程中に前記卵を保持する卵保持手段と、この卵保持手
段を所定の軸芯周りに揺動させる揺動部材と、駆動源に
より駆動される四節リンク機構と、この四節リンク機構
により前記揺動部材を揺動駆動させるように構成される
ことを特徴とするものである。
【0007】かかる構成によると、卵保持手段は揺動部
材により第1の場所と第2の場所の間を揺動して動く
(往復動する。)。そしてこの揺動部材を駆動させるの
は四節リンク機構により直接駆動させられる。すなわ
ち、チェーンを用いない構成であるから、チェーンの伸
びによる悪影響がない。従って、卵保持手段の到達する
位置精度を改善することができた。
【0008】本発明の好ましい実施形態として、前記卵
保持手段は前記揺動部材の先端部に回動自在に取り付け
られて、前記軸芯周りに180度又はほぼ180度揺動
するように構成され、前記軸芯を挟んで前記卵保持手段
が取り付けられている側とは反対側に、前記卵保持手段
による回転モーメントを減少させる方向に作用するばね
が取り付けられているものがある。卵を保持した状態の
卵保持手段はかなりの重量になるので、これを駆動させ
るエネルギーもかなりのものになる。そのため従来技術
のようにバランスウェイトを設けて負荷の軽減を図って
いるのだが、トラブルなどによる機械停止時において揺
動部材を停止するときの慣性力が大きくなってしまい、
大きなショックが発生する。しかしながら、上記本発明
の構成によると、バランスウェイトの代わりにばねを用
いることで慣性力を減らすことができ、停止時のショッ
クを減らすことができる。
【0009】本発明の実施形態として、前記卵保持手段
が前記第1の場所から前記第2の場所へと移動する工程
中に、前記卵保持手段を水平に保持する平行リンク機構
が設けられていることが好ましい。前記卵保持手段が前
記揺動部材の先端部に回動自在に取り付けられておれ
ば、揺動部材が揺動しても、卵保持手段を水平な状態に
保つことは可能である。しかしながら、安定感がなくふ
らついてしまうと言う欠点がある。そこで、平行リンク
機構を設けておけば水平な状態を安定に保持することが
できる。
【0010】本発明のその他の特徴と利点は、以下の図
面を用いた実施形態の説明から明らかにされるだろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態に係る卵移載
装置の側面図、図2は平面図である。卵移載装置1は、
卵5を真空により吸着するヘッド部2と、ヘッド部2を
揺動駆動させる揺動駆動部3と、リンク機構部4とを備
えている。ヘッド部2は、卵5を個々に吸着する吸着部
6a(6*5=30個)を備えた卵保持手段として機能
するバキュームヘッド6と、ヘッド支持プレート7と、
ヘッド支持軸8とを備えている。バキュームヘッド6は
真空により卵5をトレイ9から吸引して取り出すもので
ある。バキュームヘッド6は公知のものを用いることが
できる。
【0012】揺動駆動部3は、揺動軸10と、揺動軸1
0と一体的に揺動可能でありバキュームヘッド6をその
先端部で支持し揺動部材として機能する一対の揺動レバ
ー11と、揺動軸10をその両端で支持する軸受12,
13と、揺動軸10の一方の端部に固定されたリンク連
動部材14と、揺動軸10の両端部に設けられた第1支
持プレート15と第2支持プレート16とを備えてい
る。リンク連動部材14は、その先端にベアリング17
が設けられた第1腕部14aと、コイルばね18の一端
のフックが引っかけられる第2腕部14bを備えてお
り、第1腕部14aと第2腕部14bとは90度の開き
角になるように設定されている。第2腕部14bと揺動
レバー11とは水平状態になっている。コイルばね18
は揺動レバー11を図1の時計周りに回動付勢するもの
であり、他端のフックはフレーム20に固定された係止
ピン19に引っかけられている。係止ピン19は、揺動
軸10の真下であり、第1腕部14aの延長線上にあ
る。
【0013】揺動駆動部3は、バキュームヘッド6が水
平の状態で揺動できるような、平行リンク機構を備えて
いる。この平行リンク機構は、互いに平行になるよう設
定された第1ロッド21と第2ロッド22と、リンクの
長さを調整するため第1ロッド21の両端に設けられた
第1、第2ロッドエンド23,24と、第2ロッド22
の両端に設けられた第3、第4ロッドエンド25,26
と、各ロッドエンド23〜26をヘッド支持プレート7
または第1支持プレート15に支持するための取付軸2
7,28,29,30とを備えている。
【0014】リンク機構部4は、モーターと減速機から
なる駆動装置31と、出力軸32と、四節リンクを構成
する第1リンクレバー33、第2リンクレバー34、第
3リンクレバー35とを備えている。第1リンクレバー
33は出力軸32と一体に回転運動をする。第3リンク
レバー35は第1支持プレート15に固定された支軸3
6周りに揺動可能に支持されており、さらにベアリング
17が摺動可能に嵌合する長穴35aが形成されてい
る。第2リンクレバー34は、細長いロッド状に形成さ
れ、その両端はリンクピン37,38により他のリンク
レバー33,35と結合している。
【0015】卵5が移し替えられるコンベア40は、多
数のバー41をチェーン42により連結したバーコンベ
アと呼ばれるものである。チェーン42はスプロケット
43などにより駆動され卵5は図1の左から右側へと搬
送され所定の処理がされる。
【0016】[本実施形態の作動説明]次に本実施形態
にかかる卵移載装置の作動を図3, 4も利用しながら説
明する。図1においてまずトレイ9に収納されている卵
5をバキュームヘッド6のほうに吸着させる。そして、
モーターを起動すると出力軸32が図3の時計方向に回
転をし始め、四節リンク機構が作動を開始する。第1リ
ンクレバー33が時計方向に回転し、第3リンクレバー
35も支軸36周りに時計方向に回転する。第3リンク
レバー35が回転していくと、その長穴35aに嵌合し
ているベアリング17も長穴35aに沿って移動させら
れるので、リンク連動部材14が揺動軸10周りに時計
方向に回転させられていく。リンク連動部材14と揺動
レバー11とバキュームヘッド6とは一体に揺動軸10
周りに時計方向に回転していく。図1の状態で、揺動軸
10周りに反時計周りのモーメントがヘッド部2により
作用する。一方、コイルばね18により時計周りのモー
メントが作用する。つまり、コイルばね18により反時
計周りのモーメントを軽減するようにしており、駆動エ
ネルギーの低減に寄与するものである。
【0017】図3は、ちょうどバキュームヘッド6が9
0度回転した状態である。この状態で、揺動レバー11
と第2腕部14bとコイルばね18とは垂直な姿勢にな
っている。また、第3リンクレバー35と第1腕部14
aとは水平な姿勢になっている。この図3の状態から更
に進むとヘッド部2によるモーメントは逆に時計周りと
なり、コイルばね18によるモーメントは反時計周りと
なる。
【0018】さらに第1リンクレバー33を回転してい
くと、図4の状態になる。リンク機構は下死点の位置に
ある。バキュームヘッド6はちょうど180度回転した
状態にある。バキュームヘッド6が下死点に到達する
と、卵5の吸着力を解除してコンベア40のほうに移し
替える。また、モーターを停止させたときの慣性力は従
来技術の図5の構造にくらべて小さくなっており(バラ
ンスウェイトをやめてコイルばね18を採用しているた
め)、スムーズな停止制御を実現できている。また、駆
動にリンク機構を用いて、かつチェーンを採用しない構
成であるから、正確な到達位置制御ができる。リンク機
構は下死点から上死点のほうに向かい、第3リンクレバ
ー35は今までとは逆に反時計方向に回転させられてい
く。これにより、バキュームヘッド6は今まできた軌跡
を逆方向にたどり、即ち、揺動軸10を反時計方向に1
80度回転して図1の初期状態に戻る。
【0019】本実施形態の卵移載装置では、バキューム
ヘッド6は連続的に揺動駆動されるが、四節リンク機構
の下死点や上死点において一旦機構を停止させるように
駆動制御してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る卵移載装置の側面図
【図2】本実施形態に係る卵移載装置の平面図
【図3】本実施形態に係る卵移載装置(90度回転状
態)
【図4】本実施形態に係る卵移載装置(180度回転状
態)
【図5】従来技術に係る卵移載装置の側面図
【符号の説明】
1 卵移載装置 2 ヘッド部 3 揺動駆動部 4 リンク駆動部 5 卵 6 バキュームヘッド 9 トレイ 10 揺動軸 11 揺動レバー 14 リンク連動部材 33 第1リンクレバー 34 第2リンクレバー 35 第3リンクレバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 卵移載装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の場所に置か
れたトレイから卵を取り出して、前記第1の場所とは異
なる第2の場所に前記卵を移し替える卵移載装置であっ
て、前記第1の場所から前記第2の場所へ卵が移し替え
られる工程中に前記卵を保持する卵保持手段と、この卵
保持手段を所定の軸芯周りに揺動させる揺動部材と、駆
動源により駆動されるとともに前記揺動部材を揺動駆動
させる四節リンク機構とから構成されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術に係る卵移載装置を図5に示
す。この装置の目的はフレーム70の上に置かれている
トレイ71に収納されている卵(鶏卵)72をバキュー
ムヘッド73により吸引して取り出し、コンベア74に
移し替えるものである。コンベア74に移し替えられた
卵72は次工程の処理(洗浄、乾燥、検卵・ …など)へ
とまわされる。次にこの卵移載装置の構成を説明する。
バキュームヘッド73は、揺動支軸75周りに180度
回転する揺動レバー76の先端の支軸77に相対回動自
在に取付けられている。バキュームヘッド73はよくし
られておりその構成については説明を省略する。また、
揺動レバー76と一体的にバランスウェイト78が設け
られている。揺動レバー76を駆動する機構は、モータ
ー79、減速機80、減速機80の出力軸に取り付けら
れた回転レバー81と、スプロケット82と、揺動支軸
75と同心に取り付けられたスプロケット83と、ゆる
み防止のためのスプロケット84と、これらスプロケッ
ト82,83,84に巻回されるチェーン85とを備え
ている。さらに、スプロケット82を揺動回転させるた
め連結レバー86が設けられており、連結レバー86の
一端はピン87によりスプロケット82に連結され、他
端はピン88により回転レバー81と連結される。スプ
ロケット83と同軸に小径のスプロケット89が設けら
れ、支軸に設けられた同径のスプロケット90との間に
チェーン91が巻回されている。
【0003】次にこの従来技術の卵移載装置の作動を説
明する。モーター79を起動すると、回転レバー81を
図5の時計周りに回転させる。これにより、チェーン8
5を図5の矢印A方向に駆動させ、これにより揺動レバ
ー76を揺動支軸75周りに揺動させていく。卵72は
バキュームヘッド73の吸着部73aに吸着された状態
である。チェーン91が設けられているのは、バキュー
ムヘッド73を常に水平な状態に保つためである。回転
レバー81が180度回転すると、スプロケット82は
90度だけ時計方向に(矢印B1)回転し、さらにスプ
ロケット83を180度回転させる。したがって、揺動
レバー76とバキュームヘッド73は180度揺動(矢
印C1)し、コンベア74の搬送面の位置にバキューム
ヘッド73がくる(図5の二点鎖線)。この状態で、減
速機80の出力軸に取り付けられた回転レバー81は下
死点にきており、バキュームヘッド73が停止した状態
となる。この時、吸着力を解除すれば卵72はコンベア
74に移し替えられる。なお、回転量の検出はエンコー
ダを適宜の場所に設けることで行なうことができる。回
転レバー81が下死点を過ぎると、今度は連結レバー8
6が元の位置に復帰しようとする方向に動き、スプロケ
ット82を反時計周りに90度回転させる(矢印B
2)。これにより、バキュームヘッド73も反時計周り
に180度揺動して(矢印C2)、初期状態に復帰す
る。以上の動作を繰り返していく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の課題は
以下の通りである。即ち、駆動モータ79ーとバキュー
ムヘッド73の間に、チェーン85,91が介在してい
るためチェーン85, 91の伸びによる悪影響が発生す
る。具体的には、バキュームヘッド73がちょうど18
0度揺動した位置に到達すると、卵72の移し替えを行
なうのであるが、上述したチェーン85, 91の伸びが
あるためにバキュームヘッド73が正確な位置に到達し
ないと言う問題点があった。また、卵を保持した状態の
卵保持手段はかなりの重量になるので、これを駆動させ
るエネルギーもかなりのものになる。そのため従来技術
のようにバランスウェイトを設けて負荷の軽減を図って
いるのだが、卵保持手段により保持される卵の総重量が
変動するため、常に良好な状態でバランスされる保証は
ない。さらに、トラブルなどによる機械停止時において
揺動部材を停止するときの慣性力が大きくなってしま
い、装置の破損につながる危険性のある大きなショック
が発生すると言う問題点がある。また、前記卵保持手段
が前記揺動部材の先端部に回動自在に取り付けられてお
れば、揺動部材が揺動しても、卵保持手段を水平な状態
に保つことは可能である。しかしながら、安定感がなく
ふらついてしまうと言う問題点がある。
【0005】本発明は上記実情に鑑みて為されたもので
あって、その目的は、バキュームヘッド(卵を取り出し
保持する卵保持手段)の到達する位置精度を改善する卵
移載装置を提供することをはじめ、上述した従来技術の
問題点を解消する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる卵移載装置は、前記卵保持手段は前記揺
動部材の先端部に回動自在に取り付けられて、前記軸芯
周りに180度又はほぼ180度揺動するように構成さ
れ、前記軸芯を挟んで前記卵保持手段が取り付けられて
いる側とは反対側に、前記卵保持手段による回転モーメ
ントを減少させる方向に作用するばねが取り付けられて
いることを特徴とするものである。
【0007】かかる構成によると、卵保持手段は揺動部
材により第1の場所と第2の場所の間を揺動して動く
(往復動する。)。そしてこの揺動部材は、四節リンク
機構により直接駆動させられる。すなわち、チェーンを
用いない構成であるから、チェーンの伸びによる悪影響
がない。従って、卵保持手段の到達する位置精度を改善
することができた。
【0008】さらに、上記本発明の構成によると、バラ
ンスウェイトの代わりにばねを用いてあるので、卵保持
手段により保持される卵の総重量が変動した場合であっ
ても、常に良好なバランス状態を保持することができる
とともに、バランスウェイトを用いたときに問題となる
慣性力を減らすことができ、停止時のショックを和らげ
ことができる。
【0009】本発明の実施形態として、前記卵保持手段
が前記第1の場所から前記第2の場所へと移動する工程
中に、前記卵保持手段を水平に保持する平行リンク機構
が設けられていることが好ましい。前記卵保持手段が前
記揺動部材の先端部に回動自在に取り付けられておれ
ば、揺動部材が揺動しても、卵保持手段を水平な状態に
保つことは可能である。しかしながら、安定感がなくふ
らついてしまうと言う欠点がある。そこで、平行リンク
機構を設けておけば水平な状態を安定に保持することが
できる。
【0010】本発明のその他の特徴と利点は、以下の図
面を用いた実施形態の説明から明らかにされるだろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態に係る卵移載
装置の側面図、図2は平面図である。卵移載装置1は、
卵5を真空により吸着するヘッド部2と、ヘッド部2を
揺動駆動させる揺動駆動部3と、リンク機構部4とを備
えている。ヘッド部2は、卵5を個々に吸着する吸着部
6a(6*5=30個)を備えた卵保持手段として機能
するバキュームヘッド6と、ヘッド支持プレート7と、
ヘッド支持軸8とを備えている。バキュームヘッド6は
真空により卵5をトレイ9から吸引して取り出すもので
ある。バキュームヘッド6は公知のものを用いることが
できる。
【0012】揺動駆動部3は、揺動軸10と、揺動軸1
0と一体的に揺動可能でありバキュームヘッド6をその
先端部で支持し揺動部材として機能する一対の揺動レバ
ー11と、揺動軸10をその両端で支持する軸受12,
13と、揺動軸10の一方の端部に固定されたリンク連
動部材14と、揺動軸10の両端部に設けられた第1支
持プレート15と第2支持プレート16とを備えてい
る。リンク連動部材14は、その先端にベアリング17
が設けられた第1腕部14aと、コイルばね18の一端
のフックが引っかけられる第2腕部14bを備えてお
り、第1腕部14aと第2腕部14bとは90度の開き
角になるように設定されている。第2腕部14bと揺動
レバー11とは水平状態になっている。コイルばね18
は揺動レバー11を図1の時計周りに回動付勢するもの
であり、他端のフックはフレーム20に固定された係止
ピン19に引っかけられている。係止ピン19は、揺動
軸10の真下であり、第1腕部14aの延長線上にあ
る。
【0013】揺動駆動部3は、バキュームヘッド6が水
平の状態で揺動できるような、平行リンク機構を備えて
いる。この平行リンク機構は、互いに平行になるよう設
定された第1ロッド21と第2ロッド22と、リンクの
長さを調整するため第1ロッド21の両端に設けられた
第1、第2ロッドエンド23,24と、第2ロッド22
の両端に設けられた第3、第4ロッドエンド25,26
と、各ロッドエンド23〜26をヘッド支持プレート7
または第1支持プレート15に支持するための取付軸2
7,28,29,30とを備えている。
【0014】リンク機構部4は、モーターと減速機から
なる駆動装置31と、出力軸32と、四節リンクを構成
する第1リンクレバー33、第2リンクレバー34、第
3リンクレバー35とを備えている。第1リンクレバー
33は出力軸32と一体に回転運動をする。第3リンク
レバー35は第1支持プレート15に固定された支軸3
6周りに揺動可能に支持されており、さらにベアリング
17が摺動可能に嵌合する長穴35aが形成されてい
る。第2リンクレバー34は、細長いロッド状に形成さ
れ、その両端はリンクピン37,38により他のリンク
レバー33,35と結合している。
【0015】卵5が移し替えられるコンベア40は、多
数のバー41をチェーン42により連結したバーコンベ
アと呼ばれるものである。チェーン42はスプロケット
43などにより駆動され卵5は図1の左から右側へと搬
送され所定の処理がされる。
【0016】[本実施形態の作動説明]次に本実施形態
にかかる卵移載装置の作動を図3, 4も利用しながら説
明する。図1においてまずトレイ9に収納されている卵
5をバキュームヘッド6のほうに吸着させる。そして、
モーターを起動すると出力軸32が図3の時計方向に回
転をし始め、四節リンク機構が作動を開始する。第1リ
ンクレバー33が時計方向に回転し、第3リンクレバー
35も支軸36周りに時計方向に回転する。第3リンク
レバー35が回転していくと、その長穴35aに嵌合し
ているベアリング17も長穴35aに沿って移動させら
れるので、リンク連動部材14が揺動軸10周りに時計
方向に回転させられていく。リンク連動部材14と揺動
レバー11とバキュームヘッド6とは一体に揺動軸10
周りに時計方向に回転していく。図1の状態で、揺動軸
10周りに反時計周りのモーメントがヘッド部2により
作用する。一方、コイルばね18により時計周りのモー
メントが作用する。つまり、コイルばね18により反時
計周りのモーメントを軽減するようにしており、駆動エ
ネルギーの低減に寄与するものである。
【0017】図3は、ちょうどバキュームヘッド6が9
0度回転した状態である。この状態で、揺動レバー11
と第2腕部14bとコイルばね18とは垂直な姿勢にな
っている。また、第3リンクレバー35と第1腕部14
aとは水平な姿勢になっている。この図3の状態から更
に進むとヘッド部2によるモーメントは逆に時計周りと
なり、コイルばね18によるモーメントは反時計周りと
なる。
【0018】さらに第1リンクレバー33を回転してい
くと、図4の状態になる。リンク機構は下死点の位置に
ある。バキュームヘッド6はちょうど180度回転した
状態にある。バキュームヘッド6が下死点に到達する
と、卵5の吸着力を解除してコンベア40のほうに移し
替える。また、モーターを停止させたときの慣性力は従
来技術の図5の構造にくらべて小さくなっており(バラ
ンスウェイトをやめてコイルばね18を採用しているた
め)、スムーズな停止制御を実現できている。また、駆
動にリンク機構を用いて、かつチェーンを採用しない構
成であるから、正確な到達位置制御ができる。リンク機
構は下死点から上死点のほうに向かい、第3リンクレバ
ー35は今までとは逆に反時計方向に回転させられてい
く。これにより、バキュームヘッド6は今まできた軌跡
を逆方向にたどり、即ち、揺動軸10を反時計方向に1
80度回転して図1の初期状態に戻る。
【0019】本実施形態の卵移載装置では、バキューム
ヘッド6は連続的に揺動駆動されるが、四節リンク機構
の下死点や上死点において一旦機構を停止させるように
駆動制御してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る卵移載装置の側面図
【図2】本実施形態に係る卵移載装置の平面図
【図3】本実施形態に係る卵移載装置(90度回転状
態)
【図4】本実施形態に係る卵移載装置(180度回転状
態)
【図5】従来技術に係る卵移載装置の側面図
【符号の説明】 1 卵移載装置 2 ヘッド部 3 揺動駆動部 4 リンク駆動部 5 卵 6 バキュームヘッド 9 トレイ 10 揺動軸 11 揺動レバー 14 リンク連動部材18 コイルばね 21 第1ロッド 22 第2ロッド 23 第1ロッドエンド 24 第2ロッドエンド 25 第3ロッドエンド 26 第4ロッドエンド 27,28,29,30 取付軸 33 第1リンクレバー 34 第2リンクレバー 35 第3リンクレバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の場所に置かれたトレイから卵を取
    り出して、前記第1の場所とは異なる第2の場所に前記
    卵を移し替える卵移載装置であって、前記第1の場所か
    ら前記第2の場所へ卵が移し替えられる工程中に前記卵
    を保持する卵保持手段と、この卵保持手段を所定の軸芯
    周りに揺動させる揺動部材と、駆動源により駆動される
    四節リンク機構と、この四節リンク機構により前記揺動
    部材を揺動駆動させるように構成されることを特徴とす
    る卵移載装置。
  2. 【請求項2】 前記卵保持手段は前記揺動部材の先端部
    に回動自在に取り付けられて、前記軸芯周りに180度
    又はほぼ180度揺動するように構成され、前記軸芯を
    挟んで前記卵保持手段が取り付けられている側とは反対
    側に、前記卵保持手段による回転モーメントを減少させ
    る方向に作用するばねが取り付けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の卵移載装置。
  3. 【請求項3】 前記卵保持手段が前記第1の場所から前
    記第2の場所へと移動する工程中に、前記卵保持手段を
    水平に保持する平行リンク機構が設けられていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の卵移載装置。
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