JPH11198760A - 車両用乗員拘束保護装置 - Google Patents

車両用乗員拘束保護装置

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JPH11198760A
JPH11198760A JP10013153A JP1315398A JPH11198760A JP H11198760 A JPH11198760 A JP H11198760A JP 10013153 A JP10013153 A JP 10013153A JP 1315398 A JP1315398 A JP 1315398A JP H11198760 A JPH11198760 A JP H11198760A
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JP
Japan
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seat belt
motor
winding
control
occupant
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JP10013153A
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English (en)
Inventor
Yukinori Midorikawa
幸則 緑川
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Priority to GB0205945A priority patent/GB2370543B/en
Priority to GB0205937A priority patent/GB2370541B/en
Priority to GB0205908A priority patent/GB2370536B/en
Priority to GB0211665A priority patent/GB2370544B/en
Priority to GB0205911A priority patent/GB2370538B/en
Priority to GB0205917A priority patent/GB2370540B/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 快適なシートベルト装着環境を提供すること
ができる車両用乗員拘束保護装置を提供する。 【解決手段】 直流モータ10の端子間電圧が0.3V
以上、且つ該端子間電圧の極性がシートベルトの引き出
し側に対応する極性である場合には、シートベルトは引
き出されるので、シートベルトの引き出しに従来のよう
な力を必要とせず、高齢者等の非力で運動能力の減衰し
た乗員でも容易にシートベルトの装着をすることがで
き、快適なシートベルト装着環境を提供することができ
る。また、シートベルトを巻き取り、シートベルトの巻
き取りの限界に到達した場合に、シートベルトを引き出
すように電動リトラクタが制御されるので、従来のよう
にシートベルト装着中は付勢力付与手段の付勢力により
常に乗員が圧迫感を受け、不快であるという問題を解消
することができ、快適なシートベルト装着環境を提供す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
装備される車両用乗員拘束保護装置に関し、特に、乗員
を保護するためのシートベルトの巻き取り及び引き出し
を行う電動リトラクタを用いた車両用乗員拘束保護装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用乗員拘束保護装置は、車両
に大きな減速度が生じた場合、例えば衝突時等にシート
ベルトで乗員を拘束して、シートからの乗員の飛び出し
を阻止し、乗員を保護する。
【0003】この車両用乗員拘束保護装置として、シー
トベルトを巻き取るシートベルトリトラクタを備えたも
のもあり、シートベルトリトラクタは、通常シートベル
トを巻き取るリールシャフトを常時巻き取り方向に付勢
する渦巻きバネ等の付勢力付与手段を備えている。シー
トベルトは、付勢力付与手段の付勢力により非装着時に
はリールシャフトに巻き取られる一方、装着時には付勢
力付与手段の付勢力に抗し引き出されて、乗員を拘束す
る。
【0004】また、シートベルトリトラクタは、通常上
述のような大きな減速度が生じた場合に作動し、リール
シャフトの引き出し方向の回転を阻止する緊急ロック手
段を備えており、この緊急ロック手段によりシートベル
トは乗員を確実に拘束し保護する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用乗員拘束保護装置では、シートベルト装着時
には付勢力付与手段の付勢力に抗してシートベルトを引
き出さねばならないため、ある程度の力が必要となり、
高齢者等の非力で運動能力の減衰した乗員には容易にシ
ートベルトの装着をすることが困難であった。
【0006】また、シートベルト装着中は付勢力付与手
段の付勢力により常に圧迫感を受け、不快であるという
問題があった。
【0007】さらに、従来の車両用乗員拘束保護装置
は、居眠り運転による危険又は衝突の危険等が迫っても
乗員にその危険を知らせる手段を備えていなかった。
【0008】また、長期間の使用中にシートベルトに異
物等が付着し、スルーアンカーとシートベルトとの間の
摩擦力が増大し、シートベルトの巻き取りが不十分とな
る心配があった。
【0009】本発明は、上記点に着目してなされたもの
であり、快適なシートベルト装着環境を提供することが
できる車両用乗員拘束保護装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両用乗員拘
束保護装置は、車両のシートに着座した乗員を保護する
シートベルトの巻き取り及び引き出しを行う電動リトラ
クタと、前記電動リトラクタの前記シートベルトの巻き
取り、引き出し及びこれらの停止を制御する制御手段と
を備えている車両用乗員拘束保護装置において、前記乗
員が前記シートベルトを引き出したことを検出する引き
出し検出手段と、前記シートベルトが巻き取られること
を検出する巻き取り検出手段と、前記シートベルトが装
着されたか否かを判別するシートベルト装着判別手段と
を備え、前記制御手段は、前記引き出し検出手段によっ
て前記シートベルトの引き出しが検出された時に、前記
シートベルトを引き出すように前記電動リトラクタを制
御し、前記シートベルト装着判別手段によって前記シー
トベルトが装着されたと判別された時に、前記シートベ
ルトを巻き取り、前記シートベルトの巻き取りの限界に
到達した場合に、前記シートベルトを引き出すように前
記電動リトラクタを制御し、前記シートベルトの装着後
に、前記引き出し検出手段によって前記シートベルトの
引き出しが検出された時に、前記シートベルトを引き出
し、前記巻き取り検出手段によって前記シートベルトの
巻き取りが検出された時に、前記シートベルトを巻き取
り、前記シートベルトの巻き取りの限界に到達した場合
に、前記シートベルトを引き出すように前記電動リトラ
クタを制御することを特徴とする。
【0011】本発明の構成によれば、引き出し検出手段
によってシートベルトの引き出しが検出された時に、シ
ートベルトを引き出すように電動リトラクタが制御され
るので、シートベルトの引き出しに従来のような力を必
要とせず、高齢者等の非力で運動能力の減衰した乗員で
も容易にシートベルトの装着をすることができ、快適な
シートベルト装着環境を提供することができる。
【0012】また、シートベルト装着判別手段によって
シートベルトが装着されたと判別された時に、シートベ
ルトを巻き取り、シートベルトの巻き取りの限界に到達
した場合に、シートベルトを引き出すように電動リトラ
クタが制御されるので、従来のようにシートベルト装着
中は付勢力付与手段の付勢力により常に乗員が圧迫感を
受け、不快であるという問題を解消することができ、快
適なシートベルト装着環境を提供することができる。
【0013】また、シートベルトの装着後に、引き出し
検出手段によってシートベルトの引き出しが検出された
時に、シートベルトを引き出し、巻き取り検出手段によ
ってシートベルトの巻き取りが検出された時に、前記シ
ートベルトを巻き取り、シートベルトの巻き取りの限界
に到達した場合に、シートベルトを引き出すように電動
リトラクタが制御されるので、従来のようにシートベル
ト装着中は付勢力付与手段の付勢力により常に乗員が圧
迫感を受け、不快であるという問題を解消することがで
き、快適なシートベルト装着環境を提供することができ
ると共に、乗員がシートベルトの装着後に動き出し、シ
ートベルトが引き出された場合にも、常に乗員を確実に
保護することができる。
【0014】前記車両用乗員拘束保護装置は、さらに前
記シートベルトの巻き取り不良を検出する巻き取り不良
検出手段を備え、前記巻き取り不良検出手段が前記シー
トベルトの巻き取り不良を検出した時に、前記制御手段
は前記電動リトラクタが前記シートベルトの巻き取りを
一旦停止するように制御してもよい。
【0015】これにより、巻き取り不良検出手段がシー
トベルトの巻き取り不良を検出した時に、電動リトラク
タがシートベルトの巻き取りを一旦停止するように制御
されるので、シートベルトの巻き取りによる故障の発生
を事前に回避することができる。
【0016】前記車両用乗員拘束保護装置は、さらに前
記車両の衝突の危険性を検出する衝突危険性検出手段を
備え、前記衝突危険性検出手段が前記車両の衝突の危険
性を検出した時に、前記制御手段は前記衝突危険性検出
手段が検出した結果に基づいて、前記電動リトラクタが
所定時間中前記シートベルトの巻き取り及び引き出しを
交互に行う又は前記電動リトラクタが前記シートベルト
を巻き取るように制御してもよい。
【0017】これにより、衝突危険性検出手段が車両の
衝突の危険性を検出した時に、衝突危険性検出手段が検
出した結果に基づいて、電動リトラクタが所定時間中シ
ートベルトの巻き取り及び引き出しを交互に行う又は電
動リトラクタがシートベルトを巻き取るように制御され
るので、乗員に衝突の危険を知らせることができると共
に衝突時に乗員を確実に保護することができる。
【0018】前記車両用乗員拘束保護装置は、さらに前
記乗員の居眠り運転の兆候を検出する居眠り検出手段を
備え、前記居眠り検出手段が前記乗員の居眠り運転の兆
候を検出した時に、前記制御手段は前記電動リトラクタ
が所定時間中前記シートベルトの巻き取り及び引き出し
を交互に行うように制御してもよい。
【0019】これにより、居眠り検出手段が乗員の居眠
り運転の兆候を検出した時に、電動リトラクタが所定時
間中シートベルトの巻き取り及び引き出しを交互に行う
ように制御されるので、乗員に居眠り運転の状態を知ら
せることができ、この結果、乗員に危険を知らせること
ができ確実に乗員を保護することができる。
【0020】前記車両用乗員拘束保護装置は、さらに前
記車両が悪路走行することを前記制御手段に通知する悪
路走行通知手段を備え、前記悪路走行通知手段が前記車
両が悪路走行することを前記制御手段に通知した時に、
前記制御手段は前記電動リトラクタが前記シートベルト
を巻き取るように制御してもよい。
【0021】これにより、悪路走行通知手段が車両が悪
路走行することを制御手段に通知した時に、電動リトラ
クタがシートベルトを巻き取るように制御されるので、
悪路走行時にも乗員を確実に保護することができる。
【0022】前記車両用乗員拘束保護装置は、さらに前
記乗員の居眠り運転を防止することを前記制御手段に通
知する居眠り運転防止通知手段を備え、前記居眠り運転
防止通知手段が前記乗員の居眠り運転を防止することを
前記制御手段に通知した時に、前記制御手段は前記電動
リトラクタが前記シートベルトの巻き取り及び引き出し
を交互に不定期に行うように制御してもよい。
【0023】これにより、居眠り運転防止通知手段が乗
員の居眠り運転を防止することを制御手段に通知した時
に、電動リトラクタがシートベルトの巻き取り及び引き
出しを交互に不定期に行うように制御されるので、乗員
に居眠り運転をさせないことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0025】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用乗員拘
束保護装置の構成を示す図である。本実施の形態の車両
用乗員拘束保護装置はシートベルトリトラクタ100を
備えている。
【0026】シートベルトリトラクタ100はフレーム
1を備えている。このフレーム1にはシートベルトを巻
き取るリールシャフト3が回転自在に設置され、車両に
所定の減速度が作用したとき又はシートベルトが所定の
加速度で引き出されたときにシートベルトの引き出しを
ロックする公知のシートベルトロック機構2が固定され
ている。
【0027】リールシャフト3の中心軸は巻き取り停止
用歯車4の中心軸に連結されており、この巻き取り停止
用歯車4はリールシャフト3の回転方向と同じ方向に回
転し、巻き取り停止用歯車4の外周には所定数の外歯が
形成されている。巻き取り停止用歯車4の外歯のシート
ベルトの巻き取り方向に対向する面は、シートベルトに
対してほぼ垂直になっており、引き出し方向に対向する
面は、シートベルトに対して緩やかな傾斜面になってい
る。
【0028】巻き取り停止用歯車4のシートベルトの巻
き取りを停止する停止アーム8は、通常シートベルトの
巻き取りを停止させないようにコイルスプリング等で付
勢されており、シートベルトの巻き取りを停止する時に
停止アーム駆動ソレノイド9により押し上げられる。こ
れにより、巻き取り停止用歯車4の外歯と停止アーム8
とがかみ合いシートベルトの巻き取りが停止する。
【0029】尚、シートベルトの引き出し方向に巻き取
り停止用歯車4が回転した場合には、巻き取り停止用歯
車4の外歯と停止アーム8とがかみ合っていても、上記
巻き取り停止用歯車4の外歯構成によりシートベルトを
引き出すことができる。
【0030】次いで、リールシャフト3の中心軸はリー
ルシャフト用プーリ5の中心軸に連結されており、この
リールシャフト用プーリ5は動力伝達ベルト7を介して
直流モータ用プーリ6に連結している。リールシャフト
用プーリ5の内部には渦巻きばね等の付勢力付与手段が
形成されており、常にシートベルトを巻き取る方向に付
勢力が働いている。
【0031】リールシャフト用プーリ5及び直流モータ
用プーリ6の外周にはそれぞれ所定数の外歯が形成さ
れ、また動力伝達ベルト7の内周にも所定数の内歯が形
成されており、リールシャフト用プーリ5及び直流モー
タ用プーリ6の外歯と動力伝達ベルト7の内歯とは過不
足なくかみ合っている。
【0032】直流モータ用プーリ6の中心軸は直流モー
タ10に連結されている。従って、直流モータ10の回
転は直流モーター用プーリ6を介してリールシャフト3
に伝達される。
【0033】直流モータ10は、フレーム1に少なくと
も2点以上で固定されており、また直流モータ駆動部1
1を介してMPU(Micro Processing Unit)14に接
続されている。
【0034】図2は直流モータ駆動部11の回路図であ
る。図2中の回路C1は、抵抗r1に流れる電流から直
流モータ10に流れる電流を検出する回路であり、回路
C2は直流モータ10の端子間電圧を測定する回路であ
る。また、図2中の複数のトランジスタ及びFET等
は、MPU14からの電気信号により直流モータ10の
回転を正転又は反転に切り替えるためのものである。
【0035】図1に戻り、MPU14は、ソレノイド駆
動部17を介して停止アーム駆動ソレノイド9、シート
ベルトのタングがバックルに装着されたか否かを検出す
る及びシートベルトのタングがバックルから着脱された
か否かを検出するバックル接続有無検出部16、リール
シャフト3の回転制御のモードを選択するためのモード
選択部18、及び直流モータ10の近傍温度又は直流モ
ータ10自身の温度を測定する温度センサ19にそれぞ
れ接続されている。また、MPU14は時間を計るタイ
マーを備えている。
【0036】さらに、MPU14は、運転中の車両の走
行状態を検出する運転走行状態検出部20に備えられて
いるMPU15に接続されており、MPU15は自車両
と自車両の前方の物体との間の距離を測定する距離セン
サ12及びステアリングの操舵角を検出する操舵角セン
サ13にそれぞれ接続されている。
【0037】尚、モード選択部18では、運転走行状態
検出部20からの制御信号に基づき乗員にとってシート
ベルトの弛みを快適なものに維持し、更に必要な場合は
強制的に弛みを除去し若しくは強制的に圧迫感を与え、
又は強制的に圧迫感と弛みとを交互に与える(デフォル
トモード)。また、モード選択部18では、不定期的に
圧迫と弛みとを交互に連続して与える機能を付加する居
眠り防止機能付加モードと、シートベルトの弛みを除去
しシートベルトを引き出しにくくする機能を付加する悪
路走行機能付加モードとから、乗務員がいずれか1つを
選択できる。モード選択部18は初期状態でデフォルト
モードになっている。
【0038】次に、車両用乗員拘束保護装置を構成して
いる各構成部の電気信号の流れを説明する。
【0039】距離センサ12は自車両と自車両の前方の
物体との間の距離の測定結果を示す電気信号をMPU1
5に出力する。MPU15は、下記の式(1)から求ま
る安全車間距離dsを計算し、この安全車間距離dsが距離
センサ12から出力された値よりも小さいときには、衝
突危険警報を示す電気信号をMPU14に出力する。さ
らに、MPU15は、下記の式(2)から求まる衝突不
可避距離ddを計算し、この衝突不可避距離ddが距離セン
サ12から出力された値よりも小さいときには、衝突不
可避を示す電気信号をMPU14に出力する。
【0040】ds=Vr×(td+β) ……(1) dd=Vr×td ……(2) ds:安全車間距離(単位:m) dd:衝突不可避距離(単位:m) Vr:相対速度(単位:m/s) td:運転者の応答遅れ(例0.5〜2秒) β:車両の制動特性から決まる値(例0.5〜2秒) また、操舵角センサ13はステアリングの操舵角に対応
した電気信号をMPU15に出力し、MPU15は、規
定時間(例えば2秒)内の操舵角の変化量の最大値が規
定値(例えば8度)以内である場合に、居眠りの兆候が
あると判断して居眠り警報を示す電気信号をMPU14
に出力する。
【0041】バックル接続有無検出部16はシートベル
トのタングがバックルに装着されたか否かを検出し、そ
れに対応した電気信号をMPU14に出力する。直流モ
ータ駆動部11はMPU14からの電気信号に基づいて
直流モータ10の回転を制御する。
【0042】ソレノイド駆動部17はMPU14からの
電気信号により停止アーム駆動ソレノイド9を作動さ
せ、停止アーム駆動ソレノイド9により停止アーム8を
押し上げ、巻き取り停止用歯車4の外歯と停止アーム8
とをかみ合あわせ、巻き取り停止用歯車4を停止させ
る。
【0043】モード選択部18は選択されたモードに対
応した電気信号をMPU14に出力し、MPU14では
選択されたモードに対応した制御信号を直流モータ駆動
部11及びソレノイド駆動部17に出力し、シートベル
トリトラクタ100を制御する。
【0044】温度センサ19は直流モータ10の近傍温
度又は直流モータ10自身の温度に対応した電気信号を
MPU14に出力する。
【0045】図3はMPU14の制御プログラムの詳細
を説明するフローチャートである。
【0046】まず、MPU14はシートベルトが引き出
すためのシートベルト引き出し制御を行う(ステップS
301)。このシートベルト引き出し制御の詳細につい
ては、図4を用いて後述する。
【0047】次に、MPU14はバックル装着制御を行
う(ステップS302)。このバックル装着制御は、図
5を用いて後述するように、バックル接続有無検出部1
6によって、シートベルトのタングがバックルに装着さ
れたことが検出された後に実行される。
【0048】次いで、MPU15が自車両と自車両の前
方の物体との衝突の危険にさらされていることの検出、
自車両と自車両の前方の物体とが衝突不可避であること
の検出、又は乗員の居眠りの兆候を検出した時に、MP
U14は衝突危険、衝突不可避及び居眠り警報制御を行
う(ステップS303)。この衝突危険、衝突不可避及
び居眠り警報制御の詳細については、図6を用いて後述
する。
【0049】次に、MPU14は運動制御を行う(ステ
ップS304)。この運動制御は、図7及び図8を用い
て後述するように、リールシャフト3の回転が停止して
いる状態で、MPU14がシートベルトの引き出しを検
出した後に実行される。
【0050】次いで、MPU14はモード選択部18で
選択されたモードに従い、モード選択制御を行う(ステ
ップS305)。このモード選択制御の詳細は、図9を
用いて後述する。
【0051】その後、ステップS306において、シー
トベルトのタングがバックルから着脱されたことがバッ
クル接続有無検出部16によって検出されたか否かを判
別し、シートベルトのタングがバックルから着脱された
ことが検出されなかった場合には、ステップS303に
戻る一方、シートベルトのタングがバックルから着脱さ
れたことが検出された場合には、MPU14はシートベ
ルト巻き取り制御を行う(ステップS307)。このシ
ートベルト巻き取り制御の詳細は、図10を用いて後述
する。
【0052】次いで、MPU14はシートベルト巻き取
り不良検出制御を行い(ステップS308)、ステップ
S301に戻る。このシートベルト巻き取り不良検出制
御は、図22を用いて後述するようにシートベルトのタ
ングがバックルから外され、シートベルトが巻き取られ
る時に実行される。尚、ステップS308のシートベル
ト巻き取り不良検出制御が始まると、MPU14が備え
ているタイマーは当該制御を開始した時からの経過時間
tを測定し始める。
【0053】図4は前記ステップS301のシートベル
ト引き出し制御の詳細を説明するフローチャートであ
る。
【0054】まず、ステップS401において、シート
ベルトのタングがバックルに装着されたことがバックル
接続有無検出部16によって検出されたか否かを判別
し、シートベルトのタングがバックルに装着されたこと
が検出された場合には、シートベルトの引き出しが完了
したものとして直流モータ10の駆動をOFFさせる電
気信号を直流モータ駆動部11に出力して(ステップS
409)、本制御を終了する。一方、シートベルトのタ
ングがバックルに装着されたことが検出されなかった場
合には、シートベルトの引き出し補助を行うべく直流モ
ータ10の駆動を一旦OFFさせる電気信号を直流モー
タ駆動部11に出力する(ステップS402)。
【0055】次に、直流モータ駆動部11の前記回路C
2により直流モータ10の端子間電圧及び該端子間電圧
の極性を測定し(ステップS403)、直流モータ10
の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性
がシートベルトの引き出し側に対応する極性であるか否
かを判別する(ステップS404)。ここで、直流モー
タ10の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧
の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性であ
る場合とは、例えば、乗員がシートベルトを軽く引き出
す場合である。
【0056】ステップS404で、直流モータ10の端
子間電圧が0.3V以上でなく、又は該端子間電圧の極
性がシートベルトの引き出し側に対応する極性でない場
合には、ステップS403に戻る一方、直流モータ10
の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性
がシートベルトの引き出し側に対応する極性である場合
には、リールシャフト3をシートベルトの引き出し側に
回転させるために直流モータ10を駆動させる電気信号
を直流モータ駆動部11に出力する(ステップS40
5)。これにより、シートベルトは引き出しやすくな
る。
【0057】このステップS401〜ステップS405
の制御によれば、直流モータ10の端子間電圧が0.3
V以上、且つ該端子間電圧の極性がシートベルトの引き
出し側に対応する極性である場合には、シートベルトは
引き出しやすくなるので、シートベルトの引き出しに従
来のような力を必要とせず、高齢者等の非力で運動能力
の減衰した乗員でも容易にシートベルトの装着をするこ
とができる。
【0058】次に、ステップS406において、シート
ベルトのタングがバックルに装着されたことがバックル
接続有無検出部16によって検出されたか否かを判別
し、シートベルトのタングがバックルに装着された場合
には、上述のステップS409に進む。一方、シートベ
ルトのタングがバックルに装着されなかった場合には、
ステップS407において、直流モータ10を駆動させ
る電気信号が直流モータ駆動部11に出力されてから、
例えば7秒経過したか否かを判別する。
【0059】ステップS407で、7秒経過していない
場合にはステップS405に戻る一方、7秒経過してい
る場合には、シートベルトが引き出されたが、シートベ
ルトのタングがバックルに装着されず、シートベルトが
たるんだままであるので、直流モータ10の駆動をOF
Fさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出力し(ス
テップS408)、シートベルト巻き取り制御(ステッ
プS307)に進む。
【0060】図5は前記ステップS302のバックル装
着制御の詳細を説明するフローチャートであり、本制御
はシートベルトのタングをバックルに装着した後に実行
される。
【0061】まず、MPU14は、シートベルトのタン
グがバックルに装着された後に乗員によるシートベルト
のねじれ等を直す時間をとるために、例えば2秒間待機
し(ステップS501)、リールシャフト3をシートベ
ルトの巻き取り側に回転させるために直流モータ10を
駆動させる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する
(ステップS502)。これにより、シートベルトが巻
き取られる。次に、直流モータ駆動部11の前記回路C
1により直流モータ10に流れる電流を測定し(ステッ
プS503)、直流モータ10に流れる電流が1.4A
以上であるか否かを判別する(ステップS504)。
【0062】ステップS504において、直流モータ1
0に流れる電流が1.4A以上でない場合には、ステッ
プS503に戻る一方、直流モータ10に流れる電流が
1.4A以上である場合には、シートベルトの巻き取り
が限界近傍に到達していると判断し、MPU14は、乗
員の体にシートベルトをフィットさせるために、例えば
2秒間待機し(ステップS505)、シートベルトの巻
き取りが限界に到達してから直流モータ10の駆動をO
FFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する
(ステップS506)。
【0063】次いで、リールシャフト3をシートベルト
の引き出し側に回転させるために直流モータ10を駆動
させる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する(ス
テップS507)。これにより、シートベルトは引き出
されはじめて、例えば1秒間待機した後に(ステップS
508)、所定の弛みが与えられて、巻き取り停止用歯
車4を停止させるために停止アーム駆動ソレノイド9を
駆動させる電気信号をソレノイド駆動部17に出力する
(ステップS509)。さらに、直流モータ10の駆動
をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出力
する(ステップS510)。
【0064】次に、ステップS511において、シート
ベルトのタングがバックルに装着されたことがバックル
接続有無検出部16によって検出されたか否かを判別
し、シートベルトのタングがバックルに装着されたこと
が検出された場合には、本制御を終了する一方、シート
ベルトのタングがバックルに装着されたことが検出され
なかった場合には、シートベルト巻き取り制御(ステッ
プS307)に進む。
【0065】このバックル装着制御によれば、シートベ
ルトのタングをバックルに装着した後に、シートベルト
が巻き取られ、シートベルトの巻き取りが限界に到達し
てから、シートベルトが引き出されはじめて、所定の弛
みが与えられるので、従来のようにシートベルト装着中
は付勢力付与手段の付勢力により常に乗員が圧迫感を受
け、不快であるという問題を解消することができる。
【0066】図6は前記ステップS303の衝突危険、
衝突不可避及び居眠り警報制御の詳細を説明するフロー
チャートである。
【0067】まず、ステップS601において、MPU
15から衝突危険警報を示す電気信号、衝突不可避を示
す電気信号、及び居眠り警報を示す電気信号のいずれか
1つの電気信号を受信したか否か判別し、電気信号を受
信していない場合には本制御を終了する一方、電気信号
を受信した場合には、ステップS602において、その
電気信号の種類を判別する。
【0068】ステップS602で、受信した信号の種類
が衝突不可避を示す電気信号である場合には、巻き取り
停止用歯車4を駆動させるために停止アーム8を押し上
げないような電気信号をソレノイド駆動部17に出力し
(ステップS603)、リールシャフト3をシートベル
トの巻き取り側に回転させるために直流モータ10を駆
動させる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する
(ステップS604)。これにより、シートベルトは巻
き取られる。その後、衝突不可避と判断してから衝突後
拘束が必要でなくなるまでの時間として、例えば5秒間
待機し(ステップS605)、直流モータ10の駆動を
OFFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出力す
る(ステップS609)。
【0069】一方、ステップS602で、受信した信号
の種類が衝突危険警報を示す電気信号又は居眠り警報を
示す電気信号である場合には、巻き取り停止用歯車4を
駆動させるために停止アーム8を押し上げないような電
気信号をソレノイド駆動部17に出力し(ステップS6
06)、リールシャフト3をシートベルトの巻き取り側
及び引き出し側に交互に回転させるために直流モータ1
0を駆動させる電気信号を例えば周波数20[Hz]で
直流モータ駆動部11に出力する(ステップS60
7)。これにより、シートベルトの巻き取り及び引き出
しが交互に行われはじめて、シートベルトの巻き取り及
び引き出しが交互に行われる警報時間として、例えば2
秒間待機し(ステップS608)、上記ステップS60
9に進む。
【0070】次いで、リールシャフト3をシートベルト
の引き出し側に回転させるために直流モータ10を駆動
させる電気信号を直流モータ駆動部11に出力し(ステ
ップS610)、例えば1秒間待機した後に(ステップ
S611)、所定の弛みが与えられて、巻き取り停止用
歯車4を停止させるために停止アーム駆動ソレノイド9
を駆動させる電気信号をソレノイド駆動部17に出力す
る(ステップS612)。その後、直流モータ10の駆
動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出
力し(ステップS613)、本制御を終了する。
【0071】この衝突危険、衝突不可避及び居眠り警報
制御によれば、受信した信号の種類が衝突不可避を示す
電気信号である場合には、シートベルトが巻き取られる
ので、衝突時に乗員を確実に保護することができる一
方、受信した信号の種類が衝突危険警報を示す電気信号
又は居眠り警報を示す電気信号である場合には、シート
ベルトの巻き取り及び引き出しが交互に行われるので、
乗員に衝突の危険及び居眠り運転の状態を知らせること
ができる。
【0072】図7及び図8は前記ステップS304の運
動制御の詳細を説明するフローチャートである。
【0073】まず、直流モータ駆動部11の前記回路C
2により直流モータ10の端子間電圧及び該端子間電圧
の極性を測定し(ステップS701)、直流モータ10
の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性
がシートベルトの引き出し側に対応する極性であるか否
かを判別する(ステップS702)。ここで、直流モー
タ10の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧
の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性であ
る場合とは、例えば、乗員がシートベルトの装着後に動
き出し、シートベルトが引き出される場合である。
【0074】ステップS702で、直流モータ10の端
子間電圧が0.3V以上でなく、又は該端子間電圧の極
性がシートベルトの引き出し側に対応する極性でない場
合には、本制御を終了する一方、直流モータ10の端子
間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性がシー
トベルトの引き出し側に対応する極性である場合には、
リールシャフト3をシートベルトの引き出し側に回転さ
せるために直流モータ10を駆動させる電気信号を直流
モータ駆動部11に出力する(ステップS703)。こ
れにより、シートベルトは引き出しやすくなる。
【0075】次に、巻き取り停止用歯車4を駆動させる
ために停止アーム8を押し上げないような電気信号をソ
レノイド駆動部17に出力し(ステップS704)、乗
員が動き出して動きが止まるまでの時間として、例えば
2秒間待機し(ステップS705)、直流モータ10の
駆動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に
出力する(ステップS706)。
【0076】その後、再び直流モータ駆動部11の前記
回路C2により直流モータ10の端子間電圧及び該端子
間電圧の極性を測定し(ステップS707)、直流モー
タ10の端子間電圧が0.1V以上、且つ該端子間電圧
の極性がシートベルトの巻き取り側に対応する極性であ
るか否かを判別する(ステップS708)。ここで、直
流モータ10の端子間電圧が0.1V以上、且つ該端子
間電圧の極性がシートベルトの巻き取り側に対応する極
性である場合とは、例えば、動き出した乗員が元の位置
に戻り、シートベルトが渦巻きばね等の付勢力付与手段
により巻き取られた場合である。
【0077】ステップS708で、直流モータ10の端
子間電圧が0.1V以上、且つ該端子間電圧の極性がシ
ートベルトの巻き取り側に対応する極性である場合に
は、リールシャフト3をシートベルトの巻き取り側に回
転させるために直流モータ10を駆動させる電気信号を
直流モータ駆動部11に出力する(ステップS71
1)。これにより、シートベルトが巻き取られる。
【0078】次いで、直流モータ駆動部11の前記回路
C1により直流モータ10に流れる電流を測定し(ステ
ップS712)、ステップS713において、直流モー
タ10に流れる電流が1.4A以上であるか否かを判別
する。
【0079】ステップS713において、直流モータ1
0に流れる電流が1.4A以上でない場合には、ステッ
プS712に戻る一方、直流モータ10に流れる電流が
1.4A以上である場合には、シートベルトの巻き取り
が限界近傍に到達していると判断し、MPU14は乗員
の体にシートベルトをフィットさせるために、例えば2
秒間待機し(ステップS714)、シートベルトの巻き
取りが限界に到達してから、直流モータ10の駆動をO
FFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する
(ステップS715)。
【0080】次いで、リールシャフト3をシートベルト
の引き出し側に回転させるために直流モータ10を駆動
させる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する(ス
テップS716)。これにより、シートベルトは引き出
されはじめて、例えば1秒間待機した後に(ステップS
717)、所定の弛みが与えられて、巻き取り停止用歯
車4を停止させるために停止アーム駆動ソレノイド9を
駆動させる電気信号をソレノイド駆動部17に出力する
(ステップS718)。さらに、直流モータ10の駆動
をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出力
し(ステップS719)、本制御を終了する。
【0081】上記ステップS708で、直流モータ10
の端子間電圧が0.1V以上でなく、又は該端子間電圧
の極性がシートベルトの巻き取り側に対応する極性でな
い場合には、ステップS709において、直流モータ1
0の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極
性がシートベルトの引き出し側に対応する極性であるか
否かを判別する。ここで、直流モータ10の端子間電圧
が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性がシートベル
トの引き出し側に対応する極性である場合とは、例え
ば、乗員が再び動き出し、シートベルトが引き出される
場合である。
【0082】ステップS709で、直流モータ10の端
子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性がシ
ートベルトの引き出し側に対応する極性である場合に
は、ステップS703に戻る一方、直流モータ10の端
子間電圧が0.3V以上でなく、又は該端子間電圧の極
性がシートベルトの引き出し側に対応する極性でない場
合、即ち乗員が再び動き出さずに静止している場合に
は、ステップS710において、直流モータ10を駆動
させる電気信号が直流モータ駆動部11に出力されてか
ら例えば7秒経過したか否かを判別する。
【0083】ステップS710で、7秒経過していない
場合にはステップS707に戻る一方、7秒経過してい
る場合には、乗員が動き出さず静止しており、その位置
を乗員の正常な位置と判断して、上記ステップS711
に進む。
【0084】この運動制御によれば、乗員がシートベル
トの装着後に動き出し、シートベルトが引き出される場
合に、シートベルトの引き出し補助を行い、乗員を動き
やすくさせることができる。また、乗員が動いた後に、
その位置で7秒以上動きがない場合には、その位置を乗
員の正常位置と判断し、シートベルトの巻き取りが行わ
れ、さらに、乗員が動いた後に、元の位置に戻ろうとす
るとシートベルトの巻き取りが行われるので、常に乗員
を確実に保護することができる。
【0085】図9は前記ステップS305のモード選択
制御の詳細を説明するフローチャートである。
【0086】まず、ステップS901において、乗員が
モード選択部18で居眠り防止機能付加モードを選択し
たか否かを判別し、居眠り防止機能付加モードを選択し
た場合には、30秒から300秒のランダムな間隔でリ
ールシャフト3をシートベルトの巻き取り側及び引き出
し側に交互に回転させるために直流モータ10を駆動さ
せる電気信号を周波数20[Hz]で2秒間直流モータ
駆動部11に出力する(ステップS902)。これによ
り、シートベルトの巻き取り及び引き出しが不定期に交
互に行われる。
【0087】次いで、居眠り防止機能付加モード又は悪
路走行機能付加モードが選択されたことを「1」で示す
FLAG「S」に1をセットし(S←1)(ステップS
906)、本制御を終了する。尚、この居眠り防止機能
付加モードが選択されると同時に、MPU14が備えて
いるタイマーがスタートし、上記30秒から300秒の
ランダムな間隔が計測され、作成される。この居眠り防
止機能付加モードが選択されなかった場合には、タイマ
ーはクリアされる。
【0088】一方、ステップS901で、居眠り防止機
能付加モードを選択しなかった場合には、ステップS9
03において、乗員がモード選択部18で悪路走行機能
付加モードを選択したか否かを判別し、悪路走行機能付
加モードを選択した場合には、巻き取り停止用歯車4を
駆動させるために停止アーム8を押し上げないような電
気信号をソレノイド駆動部17に出力する(ステップS
904)。次いで、リールシャフト3をシートベルトの
巻き取り側に回転させるために直流モータ10を駆動さ
せる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する(ステ
ップS905)。これにより、シートベルトが巻き取ら
れ、乗員はシートに固定される。
【0089】次いで、居眠り防止機能付加モード又は悪
路走行機能付加モードが選択されたことを「1」で示す
FLAG「S」に1をセットし(S←1)(ステップS
907)、本制御を終了する。
【0090】上記ステップS903で、悪路走行機能付
加モードを選択しなかった場合には、直流モータ10の
駆動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に
出力して(ステップS908)、ステップS909にお
いて、前回のモード選択制御で居眠り防止機能付加モー
ド又は悪路走行機能付加モードが選択されたか否か、即
ち、前回のモード選択制御でFLAG「S」に1がセッ
トされているか否かを判別する。
【0091】ステップS909において、前回のモード
選択制御でFLAG「S」に1がセットされていない場
合には、デフォルトモードを維持しつつ、本制御を終了
する。一方、前回のモード選択制御でFLAG「S」に
1がセットされている場合には、FLAG「S」をリセ
ットし(S←0)(ステップS910)、リールシャフ
ト3をシートベルトの巻き取り側に回転させるために直
流モータ10を駆動させる電気信号を直流モータ駆動部
11に出力する(ステップS911)。これにより、シ
ートベルトが巻き取られる。
【0092】次いで、直流モータ駆動部11の前記回路
C1により直流モータ10に流れる電流を測定し(ステ
ップS912)、ステップS913において、直流モー
タ10に流れる電流が1.4A以上であるか否かを判別
する。
【0093】ステップS913において、直流モータ1
0に流れる電流が1.4A以上でない場合には、ステッ
プS912に戻る一方、直流モータ10に流れる電流が
1.4A以上である場合には、シートベルトの巻き取り
が限界近傍に到達していると判断し、MPU14は乗員
の体にシートベルトをフィットさせるために、例えば2
秒間待機し(ステップS914)、シートベルトの巻き
取りが限界に到達してから、直流モータ10の駆動をO
FFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する
(ステップS915)。
【0094】次いで、リールシャフト3をシートベルト
の引き出し側に回転させるために直流モータ10を駆動
させる電気信号を直流モータ駆動部11に出力する(ス
テップS916)。これにより、シートベルトは引き出
されはじめて、例えば1秒間待機した後に(ステップS
917)、所定の弛みが与えられて、巻き取り停止用歯
車4を停止させるために停止アーム駆動ソレノイド9を
駆動させる電気信号をソレノイド駆動部17に出力する
(ステップS918)。さらに、直流モータ10の駆動
をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出力
し(ステップS919)、本制御を終了する。
【0095】このモード選択制御によれば、居眠り防止
機能付加モードを選択した場合には、シートベルトの巻
き取り及び引き出しが不定期に交互に行われるので、乗
員に居眠り運転をさせないことができる。また、悪路走
行機能付加モードを選択した場合には、シートベルトが
巻き取られて、乗員をシートに固定するので、悪路走行
時にも乗員のゆれを防止し、安全な運転状態を提供する
ことができる。
【0096】図10は前記ステップS307のシートベ
ルト巻き取り制御の詳細を説明するフローチャートであ
る。
【0097】まず、シートベルトのタングをバックルか
ら外した後に、巻き取り停止用歯車4を駆動させるため
に停止アーム8を押し上げないような電気信号をソレノ
イド駆動部17に出力する(ステップS1001)。次
に、直流モータ駆動部11の前記回路C2により直流モ
ータ10の端子間電圧及び該端子間電圧の極性を測定し
(ステップS1002)、直流モータ10の端子間電圧
が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性がシートベル
トの巻き取り側に対応する極性であるか否かを判別する
(ステップS1003)。ここで、直流モータ10の端
子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性がシ
ートベルトの巻き取り側に対応する極性である場合と
は、シートベルトが渦巻きばね等の付勢力付与手段によ
り巻き取られており、直流モータ10の駆動によるシー
トベルトの巻き取りが不要な場合である。
【0098】ステップS1003で、直流モータ10の
端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性が
シートベルトの巻き取り側に対応する極性である場合に
は、ステップS1002に戻る。一方、直流モータ10
の端子間電圧が0.3Vより小さく、又は該端子間電圧
の極性がシートベルトの巻き取り側に対応する極性でな
い場合、即ち、シートベルトが渦巻きばね等の付勢力付
与手段により巻き取られなくなり、直流モータ10の駆
動によるシートベルトの巻き取りが必要な場合には、ス
テップS1004において、停止アーム8を押し上げな
いような電気信号をソレノイド駆動部17に出力して
(ステップS1001)から2秒以内に、シートベルト
のタングがバックルに装着されていることがバックル接
続有無検出部16によって検出されたか否かを判別す
る。
【0099】ステップS1004で、シートベルトのタ
ングがバックルに装着されていることが検出された場合
には、一旦シートベルトのタングをバックルから外した
が再度シートベルトのタングをバックルに装着すると判
断して、前述したバックル装着制御(ステップS30
2)を行う一方、シートベルトのタングがバックルに装
着されていることが検出されなかった場合には、リール
シャフト3をシートベルトの巻き取り側に回転させるた
めに直流モータ10を駆動させる電気信号を直流モータ
駆動部11に出力する(ステップS1005)。これに
より、シートベルトが巻き取られる。
【0100】次に、直流モータ駆動部11の前記回路C
1により直流モータ10に流れる電流を測定し(ステッ
プS1006)、直流モータ10に流れる電流が1.4
A以上であるか否かを判別する(ステップS100
7)。
【0101】ステップS1007で、直流モータ10に
流れる電流が1.4A以上でない場合には、ステップS
1006に戻る一方、直流モータ10に流れる電流が
1.4A以上である場合には、シートベルトの巻き取り
が限界に到達していると判断して、直流モータ10の駆
動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部11に出
力して(ステップS1008)、本制御を終了する。
【0102】このシートベルト巻き取り制御によれば、
シートベルトが渦巻きばね等の付勢力付与手段により巻
き取られなくなり、直流モータ10の駆動によるシート
ベルトの巻き取りが必要な場合(ステップS1003の
NO)であり、且つ停止アーム8を押し上げないような
電気信号をソレノイド駆動部17に出力して(ステップ
S1001)から2秒以内に、シートベルトのタングが
バックルに装着されていることがバックル接続有無検出
部16によって検出されなかった場合(ステップS10
04のNO)には、直流モータ10の駆動によるシート
ベルトの巻き取りが行われるので、シートベルトのタン
グをバックルから外した後は、必ずシートベルトが巻き
取られる。この結果、シートベルトのタングがドアに挟
まれて破損することはなくなり、シートベルトの破損を
防止することができる。
【0103】図22は前記ステップS308のシートベ
ルト巻き取り不良検出制御の詳細を示すフローチャート
である。
【0104】まず、回路C1により直流モータ10に流
れる電流iを検出し(ステップS2201)、ステップ
S2202において、電流iが1.4Aより大きいか否
かを判別する。
【0105】ステップS2202で、電流iが1.4A
以下の場合には、シートベルトの巻き取りが正常である
と判断し、本制御を開始した時からの経過時間tをリセ
ットして(t←0)(ステップS2204)、本制御を
終了する。一方、電流iが1.4Aより大きい場合に
は、本制御を開始した時からの経過時間tを1インクリ
メントする(t←t+1)(ステップS2203)。
【0106】次いで、ステップS2205において、本
制御を開始した時からの経過時間tが60秒を超えたか
否かを判別する。
【0107】ステップS2205で、本制御を開始した
時からの経過時間tが60秒以内の場合には、シートベ
ルトの巻き取りが正常であると判断し、本制御を終了す
る。一方、本制御を開始した時からの経過時間tが60
秒を超えた場合には、シートベルトの巻き取りが異常で
あると判断し、バッテリ電圧Vbから直流モータ10へ
の電源電圧の供給を停止して(ステップS2206)、
シートベルトの巻き取りを停止し、本制御を終了する。
【0108】このステップS308のシートベルト巻き
取り不良検出制御によれば、直流モータ10に流れる電
流iが1.4Aより大きく、且つこの状態が60秒を超
えた場合には(ステップS2202のYes、ステップ
S2205のYes)、シートベルトの巻き取りが異常
であると判断し、バッテリ電圧Vbから直流モータ10
への電源電圧の供給を停止し(ステップS2206)、
シートベルトの巻き取りを停止するので、シートベルト
の巻き取りによる故障の発生を事前に回避することがで
きる。
【0109】上述したように、第1の実施の形態によれ
ば、MPU14が、シートベルト引き出し制御と、バッ
クル装着制御と、衝突危険、衝突不可避及び居眠り警報
制御と、運動制御と、モード選択制御と、シートベルト
巻き取り制御と、シートベルト巻き取り不良検出制御と
を行うので、快適なシートベルト装着環境を提供すると
共に、乗員に危険を知らせることができ確実に乗員を保
護することができる。
【0110】尚、本実施の形態で示した、MPU14の
待機時間、直流モータ10の端子間電圧の電圧値及び直
流モータ10に流れる電流の電流値は一例であり、これ
らに限定するものではない。
【0111】また、本実施の形態で示した車両用乗員拘
束保護装置は、運転席、助手席及び後部座席のいずれに
も使用することができる。
【0112】(2)第2の実施の形態 本発明の第2の実施の形態に係る車両用乗員拘束保護装
置は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用乗員拘束
保護装置と比べて、シートベルトの巻き取り停止方法が
異なる。
【0113】図11は、本発明の第2の実施の形態に係
る車両用乗員拘束保護装置の構成を示す図である。本実
施の形態の車両用乗員拘束保護装置はシートベルトリト
ラクタ200を備えている。
【0114】シートベルトリトラクタ200はフレーム
201を備えている。このフレーム201にはシートベ
ルトを巻き取るリールシャフト203が回転自在に設置
され、車両に所定の減速度が作用したとき又はシートベ
ルトが所定の加速度で引き出されたときにシートベルト
の引き出しをロックする公知のシートベルトロック機構
202が固定されている。
【0115】次いで、リールシャフト203の中心軸2
03aはリールシャフト用プーリ205の中心軸に連結
されており、このリールシャフト用プーリ205は動力
伝達ベルト207を介して直流モータ用プーリ206に
連結している。リールシャフト用プーリ205の内部に
は渦巻きばね等の付勢力付与手段が形成されており、常
にシートベルトを巻き取る方向に付勢力が働いている。
【0116】リールシャフト用プーリ205及び直流モ
ータ用プーリ206の外周にはそれぞれ所定数の外歯が
形成され、また動力伝達ベルト207の内周にも所定数
の内歯が形成されており、リールシャフト用プーリ20
5及び直流モータ用プーリ206の外歯と動力伝達ベル
ト207の内歯とは過不足なくかみ合っている。
【0117】直流モータ用プーリ206の中心軸は直流
モータ210に連結されている。従って、直流モータ2
10の回転は直流モーター用プーリ206を介してリー
ルシャフト203に伝達される。
【0118】直流モータ210は、フレーム201に少
なくとも2点以上で固定されており、また直流モータ駆
動部211を介してMPU(Micro Processing Unit)
214に接続されている。
【0119】図21は直流モータ駆動部211の回路図
である。図21中の回路C11は、抵抗r11に流れる
電流から直流モータ210に流れる電流を検出する回路
であり、回路C12は直流モータ210の端子間電圧を
測定する回路である。また、図21中の複数のトランジ
スタ及びFET等は、MPU214からの電気信号によ
り直流モータ210の回転を正転又は反転に切り替える
ためのものである。
【0120】図11に戻り、MPU214は、シートベ
ルトのタングがバックルに装着されたか否かを検出する
及びシートベルトのタングがバックルから着脱されたか
否かを検出するバックル接続有無検出部216、リール
シャフト203の回転制御のモードを選択するためのモ
ード選択部218、及び直流モータ210の近傍温度又
は直流モータ210自身の温度を測定する温度センサ2
19にそれぞれ接続されている。
【0121】さらに、MPU214は、運転中の車両の
走行状態を検出する運転走行状態検出部220に備えら
れているMPU215に接続されており、MPU215
は自車両と自車両の前方の物体との間の距離を測定する
距離センサ212及びステアリングの操舵角を検出する
操舵角センサ213にそれぞれ接続されている。また、
MPU214は時間を計るタイマーを備えている。
【0122】尚、モード選択部218では、運転走行状
態検出部220からの制御信号に基づき乗員にとってシ
ートベルトの弛みを快適なものに維持し、更に必要な場
合は強制的に弛みを除去し若しくは強制的に圧迫感を与
え、又は強制的に圧迫感と弛みとを交互に与える(デフ
ォルトモード)。また、モード選択部218では、不定
期的に圧迫と弛みとを交互に連続して与える機能を付加
する居眠り防止機能付加モードと、デフォルトモードに
加えてシートベルトの弛みを除去しシートベルトを引き
出しにくくする機能を付加する悪路走行機能付加モード
とから、乗員がいずれか1つを選択できる。モード選択
部218では初期状態でデフォルトモードになってい
る。
【0123】次に、車両用乗員拘束保護装置を構成して
いる各構成部の電気信号の流れを説明する。
【0124】距離センサ212は自車両と自車両の前方
の物体との間の距離の測定結果を示す電気信号をMPU
215に出力する。MPU215は、下記の式(3)か
ら求まる安全車間距離dsを計算し、この安全車間距離ds
が距離センサ212から出力された値よりも小さいとき
には、衝突危険警報を示す電気信号をMPU214に出
力する。さらに、MPU215は、下記の式(4)から
求まる衝突不可避距離ddを計算し、この衝突不可避距離
ddが距離センサ212から出力された値よりも小さいと
きには、衝突不可避を示す電気信号をMPU214に出
力する。
【0125】ds=Vr×(td+β) ……(3) dd=Vr×td ……(4) ds:安全車間距離(単位:m) dd:衝突不可避距離(単位:m) Vr:相対速度(単位:m/s) td:運転者の応答遅れ(例0.5〜2秒) β:車両の制動特性から決まる値(例0.5〜2秒) また、操舵角センサ213はステアリングの操舵角に対
応した電気信号をMPU215に出力し、MPU215
では規定時間(例えば2秒)内の操舵角の変化量の最大
値が規定値(例えば8度)以内である場合に、居眠りの
兆候があると判断して居眠り警報を示す電気信号をMP
U214に出力する。
【0126】バックル接続有無検出部216はシートベ
ルトのタングがバックルに装着されたか否かを検出し、
それに対応した電気信号をMPU214に出力する。直
流モータ駆動部211はMPU214からの電気信号に
基づいて直流モータ210の回転を制御する。
【0127】モード選択部218は選択されたモードに
対応した電気信号をMPU214に出力し、MPU21
4では選択されたモードに対応した制御信号を直流モー
タ駆動部211に出力し、シートベルトリトラクタ20
0を制御する。
【0128】温度センサ219は直流モータ210の近
傍温度又は直流モータ210自身の温度に対応した電気
信号をMPU214に出力する。
【0129】図12はMPU214の制御プログラムの
詳細を説明するフローチャートである。
【0130】まず、MPU214はシートベルトが引き
出すためのシートベルト引き出し制御を行う(ステップ
S1201)。このシートベルト引き出し制御の詳細に
ついては、図13を用いて後述する。
【0131】次に、MPU214はバックル装着制御を
行う(ステップS1202)。このバックル装着制御
は、図14を用いて後述するように、バックル接続有無
検出部216によってシートベルトのタングがバックル
に装着されたことが検出された後に実行される。
【0132】次いで、MPU215が自車両と自車両の
前方の物体との衝突の危険にさらされていることの検
出、自車両と自車両の前方の物体とが衝突不可避である
ことの検出、又は乗員の居眠りの兆候を検出した時に、
MPU214は衝突危険、衝突不可避及び居眠り警報制
御を行う(ステップS1203)。この衝突危険、衝突
不可避及び居眠り警報制御の詳細については、図15を
用いて後述する。
【0133】次に、MPU214は運動制御を行う(ス
テップS1204)。この運動制御は、図16及び図1
7を用いて後述するように、リールシャフト203の回
転が停止している状態で、シートベルトの引き出しが検
出された後に実行される。
【0134】次いで、MPU214はモード選択部21
8で選択されたモードに従い、モード選択制御を行う
(ステップS1205)。このモード選択制御の詳細に
ついては、図18を用いて後述する。
【0135】さらに、MPU214はシートベルトの巻
き取り過ぎを防止する巻き取り停止制御を行う(ステッ
プS1206)。この巻き取り停止制御の詳細について
は、図19を用いて後述する。
【0136】その後、ステップS1207において、シ
ートベルトのタングがバックルから着脱されたことがバ
ックル接続有無検出部216によって検出されたか否か
を判別し、シートベルトのタングがバックルから着脱さ
れたことが検出されなかった場合には、ステップS12
03に戻る一方、シートベルトのタングがバックルから
着脱されたことが検出された場合には、MPU214は
シートベルト巻き取り制御を行う(ステップS120
8)。このシートベルト巻き取り制御の詳細について
は、図20を用いて後述する。
【0137】次いで、MPU214はシートベルト巻き
取り不良検出制御を行い(ステップS1209)、ステ
ップS1201に戻る。このシートベルト巻き取り不良
検出制御は、図23を用いて後述するようにシートベル
トのタングがバックルから外され、シートベルトが巻き
取られる時に実行される。尚、ステップS1209のシ
ートベルト巻き取り不良検出制御が始まると、MPU2
14が備えているタイマーは当該制御を開始した時から
の経過時間tを測定し始める。
【0138】図13は前記ステップS1201のシート
ベルト引き出し制御の詳細を説明するフローチャートで
ある。
【0139】まず、ステップS1301において、シー
トベルトのタングがバックルに装着されたことがバック
ル接続有無検出部216によって検出されたか否かを判
別し、シートベルトのタングがバックルに装着されたこ
とが検出された場合には、シートベルトの引き出しが完
了したものとして直流モータ210の駆動をOFFさせ
る電気信号を直流モータ駆動部211に出力して(ステ
ップS1309)、本制御を終了する。一方、シートベ
ルトのタングがバックルに装着されたことが検出されな
かった場合には、シートベルトの引き出し補助を行うべ
く直流モータ210の駆動を一旦OFFさせる電気信号
を直流モータ駆動部211に出力する(ステップS13
02)。
【0140】次に、直流モータ駆動部211の前記回路
C12により直流モータ210の端子間電圧及び該端子
間電圧の極性を測定し(ステップS1303)、直流モ
ータ210の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間
電圧の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性
であるか否かを判別する(ステップS1304)。ここ
で、直流モータ210の端子間電圧が0.3V以上、且
つ該端子間電圧の極性がシートベルトの引き出し側に対
応する極性である場合とは、例えば、乗員がシートベル
トを軽く引き出す場合である。
【0141】ステップS1304で、直流モータ210
の端子間電圧が0.3V以上でなく、又は該端子間電圧
の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性でな
い場合には、ステップS1303に戻る一方、直流モー
タ210の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電
圧の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性で
ある場合には、リールシャフト203をシートベルトの
引き出し側に回転させるために直流モータ210を駆動
させる電気信号を直流モータ駆動部211に出力する
(ステップS1305)。これにより、シートベルトは
引き出しやすくなる。
【0142】このステップS1301〜ステップS13
05の制御によれば、直流モータ210の端子間電圧が
0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性がシートベルト
の引き出し側に対応する極性である場合には、シートベ
ルトは引き出しやすくなるので、シートベルトの引き出
しに従来のような力を必要とせず、高齢者等の非力で運
動能力の減衰した乗員でも容易にシートベルトの装着を
することができる。
【0143】次に、ステップS1306において、シー
トベルトのタングがバックルに装着されたことがバック
ル接続有無検出部216によって検出されたか否かを判
別し、シートベルトのタングがバックルに装着されたこ
とが検出された場合には、上述のステップS1309に
進む。一方、シートベルトのタングがバックルに装着さ
れたことが検出されなかった場合には、ステップS13
07において、直流モータ210を駆動させる電気信号
が直流モータ駆動部211に出力されてから、例えば7
秒経過したか否かを判別する。
【0144】ステップS1307で、7秒経過していな
い場合にはステップS1305に戻る一方、7秒経過し
ている場合には、シートベルトが引き出されたが、シー
トベルトのタングがバックルに装着されず、シートベル
トがたるんだままであるので、直流モータ210の駆動
をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部211に出
力し(ステップS1308)、シートベルト巻き取り制
御(ステップS1208)に進む。
【0145】図14は前記ステップS1202のバック
ル装着制御の詳細を説明するフローチャートであり、シ
ートベルトのタングをバックルに装着した後に実行され
る。
【0146】まず、MPU214は、シートベルトのタ
ングがバックルに装着された後に乗員によるシートベル
トのねじれ等を直す時間をとるために、例えば2秒間待
機し(ステップS1401)、リールシャフト203を
シートベルトの巻き取り側に回転させるために直流モー
タ210を駆動させる電気信号を直流モータ駆動部21
1に出力する(ステップS1402)。これにより、シ
ートベルトが巻き取られる。次に、直流モータ駆動部2
11の前記回路C1により直流モータ210に流れる電
流を測定し(ステップS1403)、直流モータ210
に流れる電流が1.4A以上であるか否かを判別する
(ステップS1404)。
【0147】ステップS1404において、直流モータ
210に流れる電流が1.4A以上でない場合には、ス
テップS1403に戻る一方、直流モータ210に流れ
る電流が1.4A以上である場合には、シートベルトの
巻き取りが限界近傍に到達していると判断し、MPU1
4は、乗員の体にシートベルトをフィットさせるため
に、例えば2秒間待機し(ステップS1405)、シー
トベルトの巻き取りが限界に到達してから直流モータ2
10の駆動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部
211に出力する(ステップS1406)。
【0148】次いで、リールシャフト203をシートベ
ルトの引き出し側に回転させるために直流モータ210
を駆動させる電気信号を直流モータ駆動部211に出力
する(ステップS1407)。これにより、シートベル
トは引き出されはじめて、例えば1秒間待機した後に
(ステップS1408)、所定の弛みが与えられて、直
流モータ210の駆動をOFFさせる電気信号を直流モ
ータ駆動部211に出力する(ステップS1409)。
【0149】次に、ステップS1410において、シー
トベルトのタングがバックルに装着されたことがバック
ル接続有無検出部216によって検出されたか否かを判
別し、シートベルトのタングがバックルに装着されたこ
とが検出された場合には、本制御を終了する一方、シー
トベルトのタングがバックルに装着されたことが検出さ
れなかった場合には、シートベルト巻き取り制御(ステ
ップS1208)に進む。
【0150】このバックル装着制御によれば、シートベ
ルトのタングをバックルに装着した後に、シートベルト
が巻き取られ、シートベルトの巻き取りが限界に到達し
てから、シートベルトが引き出されはじめて、所定の弛
みが与えられるので、従来のようにシートベルト装着中
は付勢力付与手段の付勢力により常に乗員が圧迫感を受
け、不快であるという問題を解消することができる。
【0151】図15は前記ステップS1203の衝突危
険、衝突不可避及び居眠り警報制御の詳細を説明するフ
ローチャートである。
【0152】まず、ステップS1501において、MP
U215から衝突危険警報を示す電気信号、衝突不可避
を示す電気信号、及び居眠り警報を示す電気信号のいず
れか1つの電気信号を受信したか否か判別し、電気信号
を受信していない場合には本制御を終了する一方、電気
信号を受信した場合には、ステップS1502におい
て、その電気信号の種類を判別する。
【0153】ステップS1502で、受信した信号の種
類が衝突不可避を示す電気信号である場合には、リール
シャフト203をシートベルトの巻き取り側に回転させ
るために直流モータ210を駆動させる電気信号を直流
モータ駆動部211に出力する(ステップS150
3)。これにより、シートベルトは巻き取られる。その
後、衝突不可避と判断してから衝突後拘束が必要なくな
るまでの時間として、例えば5秒間待機し(ステップS
1504)、直流モータ210の駆動をOFFさせる電
気信号を直流モータ駆動部211に出力する(ステップ
S1507)。
【0154】一方、ステップS1502で、受信した信
号の種類が衝突危険警報を示す電気信号又は居眠り警報
を示す電気信号である場合には、リールシャフト203
をシートベルトの巻き取り側及び引き出し側に交互に回
転させるために直流モータ210を駆動させる電気信号
を周波数20[Hz]で直流モータ駆動部211に出力
する(ステップS1505)。これにより、シートベル
トの巻き取り及び引き出しが交互に行われはじめて、シ
ートベルトの巻き取り及び引き出しが交互に行われる警
報時間として、例えば2秒間待機し(ステップS150
6)、上記ステップS1507に進む。
【0155】次いで、リールシャフト203をシートベ
ルトの引き出し側に回転させるために直流モータ210
を駆動させる電気信号を直流モータ駆動部211に出力
し(ステップS1508)、例えば1秒間待機した後に
(ステップS1509)、所定の弛みが与えられて、直
流モータ210の駆動をOFFさせる電気信号を直流モ
ータ駆動部211に出力し(ステップS1510)、本
制御を終了する。
【0156】この衝突危険、衝突不可避及び居眠り警報
制御によれば、受信した信号の種類が衝突不可避を示す
電気信号である場合には、シートベルトが巻き取られる
ので、衝突時に乗員を確実に保護することができる一
方、受信した信号の種類が衝突危険警報を示す電気信号
又は居眠り警報を示す電気信号である場合には、シート
ベルトの巻き取り及び引き出しが交互に行われるので、
乗員に衝突の危険及び居眠り運転の状態を知らせること
ができる。
【0157】図16及び図17は前記ステップS120
4の運動制御の詳細を説明するフローチャートである。
【0158】まず、直流モータ駆動部211の前記回路
C12により直流モータ210の端子間電圧及び該端子
間電圧の極性を測定し(ステップS1601)、直流モ
ータ210の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間
電圧の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性
であるか否かを判別する(ステップS1602)。ここ
で、直流モータ210の端子間電圧が0.3V以上、且
つ該端子間電圧の極性がシートベルトの引き出し側に対
応する極性である場合とは、例えば、乗員がシートベル
トの装着後に動き出し、シートベルトが引き出される場
合である。
【0159】ステップS1602で、直流モータ210
の端子間電圧が0.3V以上でなく、又は該端子間電圧
の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性でな
い場合には、本制御を終了する一方、直流モータ210
の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性
がシートベルトの引き出し側に対応する極性である場合
には、リールシャフト203をシートベルトの引き出し
側に回転させるために直流モータ210を駆動させる電
気信号を直流モータ駆動部211に出力する(ステップ
S1603)。これにより、シートベルトは引き出しや
すくなる。
【0160】次に、乗員が動き出して動きが止まるまで
の時間として、例えば2秒間待機し(ステップS160
4)、直流モータ210の駆動をOFFさせる電気信号
を直流モータ駆動部211に出力する(ステップS16
05)。
【0161】その後、再び直流モータ駆動部211の前
記回路C12により直流モータ210の端子間電圧及び
該端子間電圧の極性を測定し(ステップS1606)、
直流モータ210の端子間電圧が0.1V以上、且つ該
端子間電圧の極性がシートベルトの巻き取り側に対応す
る極性であるか否かを判別する(ステップS160
7)。ここで、直流モータ210の端子間電圧が0.1
V以上、且つ該端子間電圧の極性がシートベルトの巻き
取り側に対応する極性である場合とは、例えば、動き出
した乗員が元の位置に戻り、シートベルトが渦巻きばね
等の付勢力付与手段により巻き取れた場合である。
【0162】ステップS1607で、直流モータ210
の端子間電圧が0.1V以上、且つ該端子間電圧の極性
がシートベルトの巻き取り側に対応する極性である場合
には、リールシャフト203をシートベルトの巻き取り
側に回転させるために直流モータ210を駆動させる電
気信号を直流モータ駆動部211に出力する(ステップ
S1610)。これにより、シートベルトが巻き取られ
る。
【0163】次に、直流モータ駆動部211の前記回路
C11により直流モータ210に流れる電流を測定し
(ステップS1611)、直流モータ210に流れる電
流が1.4A以上であるか否かを判別する(ステップS
1612)。
【0164】ステップS1612において、直流モータ
210に流れる電流が1.4A以上でない場合には、ス
テップS1611に戻る一方、直流モータ210に流れ
る電流が1.4A以上である場合には、シートベルトの
巻き取りが限界近傍に到達していると判断し、MPU1
4は乗員の体にシートベルトをフィットさせるために、
例えば2秒間待機し(ステップS1613)、シートベ
ルトの巻き取りが限界に到達してから、直流モータ21
0の駆動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部2
11に出力する(ステップS1614)。
【0165】次いで、リールシャフト203をシートベ
ルトの引き出し側に回転させるために直流モータ210
を駆動させる電気信号を直流モータ駆動部211に出力
する(ステップS1615)。これにより、シートベル
トは引き出されはじめて、例えば1秒間待機した後に
(ステップS1616)、所定の弛みが与えられて、直
流モータ210の駆動をOFFさせる電気信号を直流モ
ータ駆動部211に出力し(ステップS1617)、本
制御を終了する。
【0166】上記ステップS1607で、直流モータ2
10の端子間電圧が0.1V以上でなく、又は該端子間
電圧の極性がシートベルトの巻き取り側に対応する極性
でない場合には、ステップS1608において、直流モ
ータ210の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間
電圧の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性
であるか否かを判別する。ここで、直流モータ210の
端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性が
シートベルトの引き出し側に対応する極性である場合と
は、例えば、乗員が再び動き出し、シートベルトが引き
出される場合である。
【0167】ステップS1608で、直流モータ210
の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性
がシートベルトの引き出し側に対応する極性である場合
には、ステップS1603に戻る一方、直流モータ21
0の端子間電圧が0.3V以上でなく、又は該端子間電
圧の極性がシートベルトの引き出し側に対応する極性で
ない場合、即ち乗員が再び動き出さずに静止している場
合には、ステップS1609において、直流モータ21
0を駆動させる電気信号が直流モータ駆動部211に出
力されてから例えば7秒経過したか否かを判別する。
【0168】ステップS1609で、7秒経過していな
い場合にはステップS1606に戻る一方、7秒経過し
ている場合には、乗員が動き出さず静止しており、その
位置を乗員の正常な位置と判断して、上記ステップS1
610に進む。
【0169】この運動制御によれば、乗員がシートベル
トの装着後に動き出し、シートベルトが引き出される場
合に、シートベルトの引き出し補助を行い、乗員を動き
やすくさせることができる。また、乗員が動いた後に、
その位置で7秒以上動きがない場合には、その位置を乗
員の正常位置と判断し、シートベルトの巻き取りが行わ
れ、さらに、乗員が動いた後に、元の位置に戻ろうとす
るとシートベルトの巻き取りが行われるので、常に乗員
を確実に保護することができる。
【0170】図18は前記ステップS1205のモード
選択制御の詳細を説明するフローチャートである。
【0171】まず、ステップS1801において、乗員
がモード選択部218で居眠り防止機能付加モードを選
択したか否かを判別し、居眠り防止機能付加モードを選
択した場合には、30秒から300秒のランダムな間隔
でリールシャフト203をシートベルトの巻き取り側及
び引き出し側に交互に回転させるために直流モータ21
0を駆動させる電気信号を周波数20[Hz]で2秒間
直流モータ駆動部211に出力する(ステップS180
2)、これにより、シートベルトの巻き取り及び引き出
しが不定期に交互に行われる。
【0172】次いで、居眠り防止機能付加モード又は悪
路走行機能付加モードが選択されたことを「1」で示す
FLAG「S」に1をセットし(S←1)(ステップS
1805)、本制御を終了する。尚、この居眠り防止機
能付加モードが選択されると同時に、MPU14が備え
ているタイマーがスタートし、上記30秒から300秒
のランダムな間隔が計測され、作成される。この居眠り
防止付加モードが選択されなかった場合には、タイマー
はクリアされる。
【0173】一方、ステップS1801で、居眠り防止
機能付加モードを選択しなかった場合には、ステップS
1803において、乗員がモード選択部218で悪路走
行機能付加モードを選択したか否かを判別し、悪路走行
機能付加モードを選択した場合には、リールシャフト2
03をシートベルトの巻き取り側に回転させるために直
流モータ210を駆動させる電気信号を直流モータ駆動
部211に出力する(ステップS1804)。これによ
り、シートベルトが巻き取られ、乗員はシートに固定さ
れる。
【0174】次いで、居眠り防止機能付加モード又は悪
路走行機能付加モードが選択されたことを「1」で示す
FLAG「S」に1をセットし(S←1)(ステップS
1806)、本制御を終了する。
【0175】上記ステップS1803で、悪路走行機能
付加モードを選択しなかった場合には、直流モータ21
0の駆動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部2
11に出力して(ステップS1807)、ステップS1
808において、前回のモード選択制御で居眠り防止機
能付加モード又は悪路走行機能付加モードが選択された
か否か、即ち、前回のモード選択制御でFLAG「S」
に1がセットされているか否かを判別する。
【0176】ステップS1808において、前回のモー
ド選択制御でFLAG「S」に1がセットされていない
場合には、デフォルトモードを維持しつつ、本制御を終
了する。一方、前回のモード選択制御でFLAG「S」
に1がセットされている場合には、FLAG「S」をリ
セットし(S←0)(ステップS1809)、リールシ
ャフト203をシートベルトの巻き取り側に回転させる
ために直流モータ210を駆動させる電気信号を直流モ
ータ駆動部211に出力する(ステップS1810)。
これにより、シートベルトが巻き取られる。
【0177】次に、直流モータ駆動部211の前記回路
C11により直流モータ210に流れる電流を測定し
(ステップS1811)、直流モータ210に流れる電
流が1.4A以上であるか否かを判別する(ステップS
1812)。
【0178】ステップS1812において、直流モータ
210に流れる電流が1.4A以上でない場合には、ス
テップS1811に戻る一方、直流モータ210に流れ
る電流が1.4A以上である場合には、シートベルトの
巻き取りが限界近傍に到達していると判断し、MPU2
14は乗員の体にシートベルトをフィットさせるため
に、例えば2秒間待機し(ステップS1813)、シー
トベルトの巻き取りが限界に到達してから、直流モータ
210の駆動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動
部211に出力する(ステップS1814)。
【0179】次いで、リールシャフト203をシートベ
ルトの引き出し側に回転させるために直流モータ210
を駆動させる電気信号を直流モータ駆動部211に出力
する(ステップS1815)。これにより、シートベル
トは引き出されはじめて、例えば1秒間待機した後に
(ステップS1816)、所定の弛みが与えられて、M
PU214は直流モータ210の駆動をOFFさせる電
気信号を直流モータ駆動部211に出力し(ステップS
1817)、本制御を終了する。
【0180】このモード選択制御によれば、居眠り防止
機能付加モードを選択した場合には、シートベルトの巻
き取り及び引き出しが不定期に交互に行われるので、乗
員に居眠り運転をさせないことができる。また、悪路走
行機能付加モードを選択した場合には、シートベルトが
巻き取られて、乗員をシートに固定するので、悪路走行
時にも乗員のゆれを防止し、安全な運転状態を提供する
ことができる。
【0181】図19は前記ステップS1206の巻き取
り停止制御の詳細を説明するフローチャートである。
【0182】まず、リールシャフト203をシートベル
トの引き出し側に回転させるために直流モータ210を
駆動させる電気信号を直流モータ駆動部211に出力す
る(ステップS1901)。これにより、シートベルト
は引き出されて、弛められる。
【0183】次に、直流モータ駆動部211の前記回路
C11により直流モータ210に流れる電流を測定し
(ステップS1902)、直流モータ210に流れる電
流が0.24A以下であるか否かを判別する(ステップ
S1903)。
【0184】ステップS1903において、直流モータ
210に流れる電流が0.24A以下である場合には、
ステップS1902に戻る一方、直流モータ210に流
れる電流が0.24A以下でない場合には、シートベル
トの弛みを確保し、付勢力付与手段の付勢力によるシー
トベルトの巻き取りを禁止させるために直流モータ21
0の駆動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部2
11に出力し(ステップS1904)、本制御を終了す
る。
【0185】この巻き取り停止制御によれば、直流モー
タ210に流れる電流が0.24A以下でない場合に
は、直流モータ210の駆動をOFFさせて、リールシ
ャフト203の回転を停止させるので、シートベルトの
弛みを確保し、付勢力付与手段の付勢力によるシートベ
ルトの巻き取りを禁止することができる。
【0186】図20は前記ステップS1208のシート
ベルト巻き取り制御の詳細を説明するフローチャートで
ある。
【0187】まず、シートベルトのタングをバックルか
ら外した後に、直流モータ駆動部211の前記回路C1
2により直流モータ210の端子間電圧及び該端子間電
圧の極性を測定し(ステップS2001)、直流モータ
210の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧
の極性がシートベルトの巻き取り側に対応する極性であ
るか否かを判別する(ステップS2002)。ここで、
直流モータ210の端子間電圧が0.3V以上、且つ該
端子間電圧の極性がシートベルトの巻き取り側に対応す
る極性である場合とは、シートベルトが渦巻きばね等の
付勢力付与手段により巻き取られており、直流モータ1
0の駆動によるシートベルトの巻き取りが不要な場合で
ある。
【0188】ステップS2003で、直流モータ210
の端子間電圧が0.3V以上、且つ該端子間電圧の極性
がシートベルトの巻き取り側に対応する極性である場合
には、ステップS2001に戻る。一方、直流モータ2
10の端子間電圧が0.3Vより小さく、又は該端子間
電圧の極性がシートベルトの巻き取り側に対応する極性
でない場合、即ち、シートベルトが渦巻きばね等の付勢
力付与手段により巻き取られなくなり、直流モータ21
0の駆動によるシートベルトの巻き取りが必要な場合に
は、ステップS2003において、シートベルトのタン
グがバックルに装着されたことがバックル接続有無検出
部216によって検出されたか否かを判別する。
【0189】ステップS2003で、シートベルトのタ
ングがバックルに装着されたことが検出された場合に
は、一旦シートベルトのタングをバックルから外したが
再度シートベルトのタングをバックルに装着すると判断
して、前述したバックル装着制御(ステップS120
2)を行う一方、シートベルトのタングがバックルに装
着されたことが検出されなかった場合には、リールシャ
フト203をシートベルトの巻き取り側に回転させるた
めに直流モータ210を駆動させる電気信号を直流モー
タ駆動部211に出力する(ステップS2004)。こ
れにより、シートベルトが巻き取られる。
【0190】次に、直流モータ駆動部211の前記回路
C12により直流モータ210に流れる電流を測定し
(ステップS2005)、直流モータ210に流れる電
流が1.4A以上であるか否かを判別する(ステップS
2006)。
【0191】ステップS2006で、直流モータ210
に流れる電流が1.4A以上でない場合には、ステップ
S2005に戻る一方、直流モータ210に流れる電流
が1.4A以上である場合には、シートベルトの巻き取
りが限界に到達していると判断して、直流モータ210
の駆動をOFFさせる電気信号を直流モータ駆動部21
1に出力して(ステップS2007)、本制御を終了す
る。
【0192】このシートベルト巻き取り制御によれば、
シートベルトが渦巻きばね等の付勢力付与手段により巻
き取られなくなり、直流モータ210の駆動によるシー
トベルトの巻き取りが必要な場合(ステップS2002
のNO)であり、且つシートベルトのタングがバックル
に装着されていることがバックル接続有無検出部16に
よって検出されなかった場合(ステップS2003のN
O)には、直流モータ10の駆動によるシートベルトの
巻き取りが行われるので、シートベルトのタングをバッ
クルから外した後は、必ずシートベルトが巻き取られ
る。この結果、シートベルトのタングがドアに挟まれて
破損することはなくなり、シートベルトの破損を防止す
ることができる。
【0193】図23は前記ステップS1209のシート
ベルト巻き取り不良検出制御の詳細を示すフローチャー
トである。
【0194】まず、回路C11により直流モータ210
に流れる電流iを検出し(ステップS2301)、ステ
ップS2302において、電流iが1.4Aより大きい
か否かを判別する。
【0195】ステップS2302で、電流iが1.4A
以下の場合には、シートベルトの巻き取りが正常である
と判断し、本制御を開始した時からの経過時間tをリセ
ットして(t←0)(ステップS2304)、本制御を
終了する。一方、電流iが1.4Aより大きい場合に
は、本制御を開始した時からの経過時間tを1インクリ
メントする(t←t+1)(ステップS2303)。
【0196】次いで、ステップS2305において、本
制御を開始した時からの経過時間tが60秒を超えたか
否かを判別する。
【0197】ステップS2305で、本制御を開始した
時からの経過時間tが60秒以内の場合には、シートベ
ルトの巻き取りが正常であると判断し、本制御を終了す
る。一方、本制御を開始した時からの経過時間tが60
秒を超えた場合には、シートベルトの巻き取りが異常で
あると判断し、バッテリ電圧Vbから直流モータ210
への電源電圧の供給を停止して(ステップS230
6)、シートベルトの巻き取りを停止し、本制御を終了
する。
【0198】このステップS1209のシートベルト巻
き取り不良検出制御によれば、直流モータ210に流れ
る電流iが1.4Aより大きく、且つこの状態が60秒
を超えた場合には(ステップS2302のYes、ステ
ップS2305のYes)、シートベルトの巻き取りが
異常であると判断し、バッテリ電圧Vbから直流モータ
210への電源電圧の供給を停止し(ステップS230
6)、シートベルトの巻き取りを停止するので、シート
ベルトの巻き取りによる故障の発生を事前に回避するこ
とができる。
【0199】上述したように、第2の実施の形態によれ
ば、MPU214が、シートベルト引き出し制御と、バ
ックル装着制御と、衝突危険、衝突不可避及び居眠り警
報制御と、運動制御と、モード選択制御と、巻き取り停
止制御と、シートベルト巻き取り制御と、シートベルト
巻き取り不良検出制御とを行うので、快適なシートベル
ト装着環境を提供すると共に、乗員に危険を知らせるこ
とができ確実に乗員を保護することができる。
【0200】尚、本実施の形態で示した、MPU214
の待機時間、直流モータ210の端子間電圧の電圧値及
び直流モータ210に流れる電流の電流値は一例であ
り、これらに限定するものではない。
【0201】また、本実施の形態で示した車両用乗員拘
束保護装置は、運転席、助手席及び後部座席のいずれに
も使用することができる。
【0202】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
車両用乗員拘束保護装置によれば、引き出し検出手段に
よってシートベルトの引き出しが検出された時に、シー
トベルトを引き出すように電動リトラクタが制御される
ので、シートベルトの引き出しに従来のような力を必要
とせず、高齢者等の非力で運動能力の減衰した乗員でも
容易にシートベルトの装着をすることができ、快適なシ
ートベルト装着環境を提供することができる。
【0203】また、シートベルト装着判別手段によって
シートベルトが装着されたと判別された時に、シートベ
ルトを巻き取り、シートベルトの巻き取りの限界に到達
した場合に、シートベルトを引き出すように電動リトラ
クタが制御されるので、従来のようにシートベルト装着
中は付勢力付与手段の付勢力により常に乗員が圧迫感を
受け、不快であるという問題を解消することができ、快
適なシートベルト装着環境を提供することができる。
【0204】また、シートベルトの装着後に、引き出し
検出手段によってシートベルトの引き出しが検出された
時に、シートベルトを引き出し、巻き取り検出手段によ
ってシートベルトの巻き取りが検出された時に、前記シ
ートベルトを巻き取り、シートベルトの巻き取りの限界
に到達した場合に、シートベルトを引き出すように電動
リトラクタが制御されるので、従来のようにシートベル
ト装着中は付勢力付与手段の付勢力により常に乗員が圧
迫感を受け、不快であるという問題を解消することがで
き、快適なシートベルト装着環境を提供することができ
ると共に、乗員がシートベルトの装着後に動き出し、シ
ートベルトが引き出された場合にも、常に乗員を確実に
保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両用乗員拘
束保護装置の構成を示す図である。
【図2】直流モータ駆動部11の回路図である。
【図3】MPU14の制御プログラムの詳細を説明する
フローチャートである。
【図4】ステップS301のシートベルト引き出し制御
の詳細を説明するフローチャートである。
【図5】ステップS302のバックル装着制御の詳細を
説明するフローチャートである。
【図6】ステップS303の衝突危険、衝突不可避及び
居眠り警報制御を説明するフローチャートである。
【図7】ステップS304の運動制御の詳細を説明する
フローチャートである。
【図8】ステップS304の運動制御の詳細を説明する
フローチャートである。
【図9】ステップS305のモード選択制御の詳細を説
明するフローチャートである。
【図10】ステップS307のシートベルト巻き取り制
御の詳細を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る車両用乗員
拘束保護装置の構成を示す図である。
【図12】MPU214の制御プログラムの詳細を説明
するフローチャートである。
【図13】ステップS1201のシートベルト引き出し
制御の詳細を説明するフローチャートである。
【図14】ステップS1202のバックル装着制御の詳
細を説明するフローチャートである。
【図15】ステップS1203の衝突危険、衝突不可避
及び居眠り警報制御の詳細を説明するフローチャートで
ある。
【図16】ステップS1204の運動制御の詳細を説明
するフローチャートである。
【図17】ステップS1204の運動制御の詳細を説明
するフローチャートである。
【図18】ステップS1205のモード選択制御の詳細
を説明するフローチャートである。
【図19】ステップS1206の巻き取り停止制御の詳
細を説明するフローチャートである。
【図20】ステップS1208のシートベルト巻き取り
制御の詳細を説明するフローチャートである。
【図21】直流モータ駆動部211の回路図である。
【図22】ステップS308のシートベルト巻き取り不
良検出制御の詳細を示すフローチャートである。
【図23】ステップS1209のシートベルト巻き取り
不良検出制御の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 フレーム 2 シートベルトロック機構 3 リールシャフト 4 巻き取り停止用歯車 5 リールシャフト用プーリ 6 直流モータ用プーリ 7 動力伝達ベルト 8 停止アーム 9 停止アーム駆動ソレノイド 10 直流モータ 11 直流モータ駆動部(引き出し検出手段、巻き取り
検出手段、巻き取り不良検出手段) 14 MPU(引き出し検出手段、巻き取り検出手段、
シートベルト装着判別手段、制御手段) 18 モード選択部(居眠り運転防止通知手段、悪路走
行通知手段) 20 運転走行状態検出部(衝突危険性検出手段、居眠
り検出手段) 100 電動リトラクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のシートに着座した乗員を保護する
    シートベルトの巻き取り及び引き出しを行う電動リトラ
    クタと、前記電動リトラクタの前記シートベルトの巻き
    取り、引き出し及びこれらの停止を制御する制御手段と
    を備えている車両用乗員拘束保護装置において、 前記乗員が前記シートベルトを引き出したことを検出す
    る引き出し検出手段と、前記シートベルトが巻き取られ
    ることを検出する巻き取り検出手段と、前記シートベル
    トが装着されたか否かを判別するシートベルト装着判別
    手段とを備え、 前記制御手段は、 前記引き出し検出手段によって前記シートベルトの引き
    出しが検出された時に、前記シートベルトを引き出すよ
    うに前記電動リトラクタを制御し、 前記シートベルト装着判別手段によって前記シートベル
    トが装着されたと判別された時に、前記シートベルトを
    巻き取り、前記シートベルトの巻き取りの限界に到達し
    た場合に、前記シートベルトを引き出すように前記電動
    リトラクタを制御し、 前記シートベルトの装着後に、前記引き出し検出手段に
    よって前記シートベルトの引き出しが検出された時に、
    前記シートベルトを引き出し、前記巻き取り検出手段に
    よって前記シートベルトの巻き取りが検出された時に、
    前記シートベルトを巻き取り、前記シートベルトの巻き
    取りの限界に到達した場合に、前記シートベルトを引き
    出すように前記電動リトラクタを制御することを特徴と
    する車両用乗員拘束保護装置。
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