JPH1119849A - 工作機械の主軸の冷却装置 - Google Patents

工作機械の主軸の冷却装置

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JPH1119849A
JPH1119849A JP17548197A JP17548197A JPH1119849A JP H1119849 A JPH1119849 A JP H1119849A JP 17548197 A JP17548197 A JP 17548197A JP 17548197 A JP17548197 A JP 17548197A JP H1119849 A JPH1119849 A JP H1119849A
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JP
Japan
Prior art keywords
main shaft
sleeve
spindle
cooling
cooling liquid
Prior art date
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JP17548197A
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English (en)
Inventor
Hiroki Tazawa
博樹 田沢
Junichi Imanaga
順一 今永
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Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機械の主軸の内部に冷却液を供給する冷
却装置の冷却液通路を改良し、主軸の熱バランスを向上
する。 【解決手段】 工作機械の主軸の内部に圧入される円筒
状のスリーブ60は、外周部を軸線方向に平坦に形成し
てなる溝625、及び溝645を備える。4本の溝62
5は、穴622を介して環状溝620に連通し冷却液が
供給される。溝625を通って主軸先端近傍に達した冷
却液は、環状溝630を介して排出通路645を通り、
溝642から主軸外へ排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸に
係り、特に、主軸を内部から冷却する主軸冷却構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸のテーパ穴内には所望の
工具のシャンクが自動装着される。工具の固定はシャン
クの後端部に形成されるプルスタッドにドローバの先端
部に係着するクランプ用爪を係合させ、クランプ用ばね
のばね力により前記クランプ用爪でプルスタッドを主軸
内に引き込んで行われる。一方、工具のアンクランプは
ドローバの後端側に配設される押圧機構部によりドロー
バ及びクランプ用ばねを押圧し、クランプ用爪とプルス
タッドとの係合を解除して行う。以上のように、工作機
械の主軸内には前記クランプ用爪、ドローバ、クランプ
用ばね及び押圧機構部等が内蔵されているため、主軸の
内部から冷却することは困難であった。そのため、主軸
台側に枢支する軸受の冷却を行う冷却油により主軸をそ
の外周側から冷却する手段が専ら採用されていた。実開
平6−27047号公報は、主軸の内部に冷却液を送り
込む冷却構造を開示し、特開昭64−87130号公報
は、主軸をモータのロータに直接連結した主軸構造にお
ける冷却装置を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】主軸内に冷却液を供給
する冷却装置にあっては、主軸内部にスリーブを圧入し
て2重構造として、この主軸内周面とスリーブ外周面と
の間に冷却液の通路が設けられる。冷却液は、主軸の後
部から供給されて、主軸先端部へ送られ、先端部から主
軸後部へ戻される経路を通過する。本発明は、冷却液の
通路の加工が容易であって、しかも熱バランスの良好な
主軸の冷却装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却装置は、ハ
ウジングと、ハウジング内に軸受を介して回転自在に支
持される主軸と、主軸に直結されるモータと、主軸の内
周部に嵌装される円筒状のスリーブと、主軸の内部とス
リーブとの間に形成される冷却液の通路と、通路に対し
て冷却液を供給・排出する装置を備える。そして、スリ
ーブは、スリーブの外周部に軸線に沿って形成される平
坦状の溝と、スリーブの主軸の先端部に形成されて平坦
状の溝に連通する環状の溝を備えるものである。また、
平坦状の溝は、スリーブの外周部に90度毎に設けられ
る4本の冷却液の供給用の溝と、冷却液の供給用の溝の
中間部に形成される4本の冷却液の排出用の溝を備える
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の軸芯冷却装置を
備えた主軸台の全体構成の一部を省略して示す断面図で
ある。全体を符号1で示す主軸台はハウジング10内に
ベアリング群30,32で回転自在に支持される主軸2
0を有する。ハウジング10の内部には、主軸20を駆
動するモータ40が組み込まれている。モータ40は、
ハウジング10内に固定されたステータ42と、主軸2
0の外周部に固定されたステータ42と、主軸20の外
周部に固定されたロータ44を有し、主軸20はモータ
40により直接に駆動される。
【0006】主軸20の先端部に設けたテーパ穴22
は、工具のテーパシャンク24を把持する。主軸20の
中心部には、ドローバ50が軸方向に摺動自在に配設し
てあり、図示しない駆動装置により軸方向に操作され
る。ドローバ50の先端には、コレットチャック52が
設けてあり、ドローバ50が図で右側に移動することに
よって閉じ、工具のテーパシャンク24の尾部に設けた
スタッドボルト26を把持して、主軸20のテーパ穴2
2に工具24を引き込む。主軸20内には、スプリング
54が配設してあり、ドローバ50を常時引き込む方向
に付勢して工具を確実に把持する。
【0007】工具交換時には、ツールアンクランプ装置
200によって、ドローバ50はスプリング54の力に
抗して押し出され、工具24を主軸20のテーパ穴22
から押し出す。主軸20をモータ40で直接に駆動する
構造であるので、主軸20はモータ40が発生する熱を
受け易い構造となっている。この熱による主軸の熱変形
を防止するために、主軸20の内周面にスリーブ60を
挿入して、このスリーブ60と主軸20との間に冷却液
を供給する、いわゆる軸芯冷却構造を採用している。
【0008】この軸芯の冷却装置は、主軸台1の後部に
装備される。全体を符号100で示す冷却装置は、ハウ
ジング110内に配設されるロータリジョイント装置1
20を備える。ロータリジョイント装置120は、ハウ
ジング110に対して固定される本体130と、主軸と
一体に回転して、主軸20とスリーブ60に対して冷却
液を送るロータリ部材150を有する。ロータリ部材1
50は、主軸20内に挿入されるシャフト部材80を介
して冷却液を供給・排出する。
【0009】図2は、冷却装置100の詳細を示す説明
図、図3はロータリジョイント装置の拡大断面図であ
る。冷却装置100は、主軸台のハウジング10に連結
されるハウジング110内に装備されるロータリジョイ
ント装置120を備える。ロータリジョイント装置12
0は、ハウジング110側に固定される本体130を有
し、本体130には、冷却液の流入口131と流出口1
41が設けられる。
【0010】流入口131は、内周部に形成されるリン
グ溝132に連通され、リング溝132はロータリ部材
150の外周部に形成される空間133に連通される。
空間133に送られる冷却液は、ロータリ部材150に
設けた第1の貫通穴151を介してシャフト80の第1
の通路81へ送り出される。第1の通路81の冷却液
は、矢印F1の方向に送られ、主軸20とスリーブ60
の間に形成される冷却液の供給通路71へ供給されて、
主軸の発熱を防止する。
【0011】主軸の冷却液の戻り通路72から戻る冷却
液は、シャフト80の第2の通路82を通って、矢印F
2方向に流れ、ロータリ部材150の第2の貫通穴15
2を介して空間143に戻る。空間143の冷却液は、
ロータリジョイント本体130の流出口141に連通す
るリング溝142に流れ、流出口141から外部へ排出
される。
【0012】図3に示すように、工具交換時には、図1
に示すツールアンクランプ装置200によって、ドロー
バに連結されたシャフト80は矢印C1方向に押圧され
る。この押圧によって、シャフト80は寸法S1だけ軸
方向に摺動する。ロータリ部材150は、シャフト80
とともに軸方向に移動する。ロータリジョイント装置の
本体130は固定されるので、このロータリ部材150
との間のシール構造が必要となる。
【0013】ロータリ部材150の両端部に配設される
リング部材171,172は、ロータリ部材150と一
体に回転する。一方、本体130に配設する押圧リング
181,182は固定されており、リング部材171,
172は、この押圧リング181,182の側面に対し
て回転摺動する。2個の押圧リング181,182は、
ロータリジョイント装置の本体130の円周上に配設し
た複数本のコイルスプリング190により、互に相反す
る方向に付勢されている。このバネ力によって、押圧リ
ング181はロータリ部材側のリング部材171に押圧
され、押圧リング182は相手のリング部材172に押
圧される。
【0014】以上の構成によって、ロータリジョイント
装置120は、主軸が回転している間に、冷却液を主軸
の軸芯に循環させて主軸全体を冷却することができる。
また、主軸を停止して、ドローバを押し出し工具を交換
する際にも、ロータリ部材はドローバとともに軸方向に
摺動するが、冷却液の通路のシールを確保することがで
きる。
【0015】図4はスリーブ60の側面図、図5はスリ
ーブ60の断面図、図6は図5のY部の拡大図、図7は
図4のB−B断面図、図8は図4のC−C断面図、図9
は図4のD−D断面図、図10は冷却液通路の展開図、
図11は冷却液通路の円周上の配置図である。
【0016】スリーブ60は円筒状の部材であって、そ
の胴部610の内周部には、2つのリング溝622,6
42が形成される。第1のリング溝622には、円周上
に4個の穴620が設けられる。この穴620はシャフ
ト80の通路を介して冷却液供給装置の冷却液流入口に
連通される。スリーブ60の外周部には軸線方向に沿っ
て、45度に8本の平坦面が形成される。8本の平坦面
のうち、穴620の出口を含む4本の平坦面825は、
冷却液の流入路を形成する。すなわち、スリーブ60を
主軸20の内周部に圧入したときに、主軸20の内周面
と、この平坦面との間の空間が冷却液の流路を構成す
る。
【0017】冷却液の流入路625の先端部は、リング
状の溝部630に連通する。スリーブ60の内側に形成
される第2のリング溝642は、冷却装置の冷却液の流
出口へ連通される。リング溝に対して円周上の4ヶ所に
形成された穴640は4本の流出路645に連通し、ス
リーブ先端の溝部630の冷却液は、流出路645を通
って冷却装置の冷却液の流出口へ戻される。すなわち、
冷却液の流入路625と流出路645は、直線状の通路
であって、円周上で45度の角度間隔で交互に配設され
るものである。この構成によって、主軸全体にかかる熱
負荷は均等に配分され、主軸の熱変形も均一となる。し
たがって、主軸の熱変化による影響に対する対応も容易
となる。
【0018】尚、上記実施形態では、スリーブ60の外
側に45度毎に冷却液の流路を配設した例を説明してい
るが、等間隔の角度であれば、任意角度(例えば、30
度毎,60度毎等)にも適用できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように、工作機械の主軸
内部に冷却液を送って、主軸を軸芯側から冷却する冷却
装置において、冷却液の通路を主軸の内周部に圧入され
るスリーブの外周部に形成したものである。そして、ス
リーブの外周部を軸線に沿って平坦面とすることによ
り、冷却液の通路を容易に加工するものである。主軸の
後部から供給された冷却液は主軸の先端部近傍に送ら
れ、再度主軸後部へ戻され排出される。スリーブの外側
に90度毎に4本の冷却液流入路を設け、これらの中間
部に冷却液流出路を設けてあるので、熱バランスの良い
主軸の冷却装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主軸台の概要を示す断面図。
【図2】本発明の主軸台に装備される冷却装置の断面
図。
【図3】冷却装置のロータリジョイントの断面図。
【図4】スリーブの側面図。
【図5】スリーブの断面図。
【図6】図5のY部の拡大図。
【図7】図4のB−B断面図。
【図8】図4のC−C断面図。
【図9】図4のD−D断面図。
【図10】冷却液通路の展開図。
【図11】冷却液通路の配置図。
【符号の説明】
1 主軸台 10 ハウジング 20 主軸 30 軸受 40 モータ 50 ドローバ 60 スリーブ 80 シャフト 100 冷却装置 110 ハウジング 120 ロータリジョイント 130 ロータリジョイント本体 150 ロータリ部材 171,172 リング部材 181,182 押圧リング 190 コイルスプリング 200 ツールアンクランプ装置 625 冷却液の流入路 645 冷却液の流出路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、ハウジング内に軸受を介
    して回転自在に支持される主軸と、主軸に直結されるモ
    ータと、主軸の内周部に嵌装される円筒状のスリーブ
    と、主軸の内部とスリーブとの間に形成される冷却液の
    通路と、通路に対して冷却液を供給・排出する装置を備
    え、 スリーブは、スリーブの外周部に軸線に沿って形成され
    る平坦状の溝と、スリーブの主軸の先端部に形成されて
    平坦状の溝に連通する環状の溝を備える工作機械の主軸
    の冷却装置。
  2. 【請求項2】 平坦状の溝は、スリーブの外周部に90
    度毎に設けられる4本の冷却液の供給用の溝と、冷却液
    の供給用の溝の中間部に形成される4本の冷却液の排出
    用の溝を備える請求項1記載の工作機械の主軸の冷却装
    置。
JP17548197A 1997-07-01 1997-07-01 工作機械の主軸の冷却装置 Pending JPH1119849A (ja)

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JP17548197A Pending JPH1119849A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 工作機械の主軸の冷却装置

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JP (1) JPH1119849A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328048A (ja) * 2000-05-23 2001-11-27 Toshiba Mach Co Ltd ロータリジョイント

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328048A (ja) * 2000-05-23 2001-11-27 Toshiba Mach Co Ltd ロータリジョイント

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