JPH11198004A - ワークの加工方法及び加工装置 - Google Patents

ワークの加工方法及び加工装置

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JPH11198004A
JPH11198004A JP532598A JP532598A JPH11198004A JP H11198004 A JPH11198004 A JP H11198004A JP 532598 A JP532598 A JP 532598A JP 532598 A JP532598 A JP 532598A JP H11198004 A JPH11198004 A JP H11198004A
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jig
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Nobuo Nakajima
信生 中島
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CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の簡略化を図り、一つのワークに施され
る同一の複数の加工につき、面倒な調整作業を行うこと
なく加工品質の均一化を図ること。 【解決手段】 加工装置1は、ワークと共に複数の治具
12を移送するコンベア8と、コンベア8を駆動するサ
ーボモータ11と、その移送方向に沿って配置された複
数ステーション16〜19とを備える。二のステーショ
ン17,18は、対応する加工デバイス4,5を含む。
各デバイス4,5は、同一位置でワークの複数部位に同
一溶接を施す。各デバイス4,5は、駆動モータ30及
びカムシャフト28等を介して駆動される。コントロー
ラ34は、各デバイス4,5が周期的に動作するように
カムシャフト28を定速回転させる。コントローラ34
は、各ステーション16〜19の間で各治具12を長ピ
ッチ等で移送し、各加工ステーション4,5では、各治
具12を短ピッチで複数回移送するようにサーボモータ
11を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一連の加工をワ
ークに施すのに使用されるワークの加工装置及び加工方
法に係る。特に詳しくは、ワークを複数のステーション
へ移動させながら必要な加工を行うようにしたワークの
加工装置及び加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一連の加工をワークに施すの
に使用される加工装置として、図9に示すようなテーブ
ル駆動式のもの、或いは、図10に示すようなベルト駆
動式のものがある。上記各式の加工装置は、ターンテー
ブル41の外周又は無端ベルト42の外周に設けられた
少なくとも一つの治具43,44と、そのテーブル41
の周囲又はベルト42の走行方向に沿って等間隔に配置
された複数のステーション45A〜45H,46A〜4
6Eとを備える。
【0003】上記各々の加工装置によれば、テーブル4
1を間欠的に回転させ、又はベルト42を間欠的に走行
させ、停止時には各治具43,44を各ステーション4
5A〜45H,46A〜46Eに対向させる。そして、
先ず、取入ステーション45A,46Aにおいてワーク
47,48を取り入れ、治具43,44に保持させる。
保持されたワーク47,48をテーブル41の回転又は
ベルト42の走行に基づいて第1の加工ステーション4
5B,46Bへ移送し、最初に必要な第1の加工をワー
ク47,48に施す。次に、テーブル41を回転させ、
又はベルト42を走行させ、第1の加工が施されたワー
ク47,48に次の第2の加工を施す。その後、第3〜
第6の加工ステーション45C〜45Gへワーク47を
順次に移送し、又は第3の加工ステーション46Dへワ
ーク48を移送する。そして、一連の加工を各ワーク4
7,48に順次に施した後、取出ステーション45H,
46Eから加工完了後のワーク47,48を取り出す。
その後、空の治具43,44を再び取入ステーション4
5A,46Aへ移送し、再び上記一連の工程を各ワーク
47,48の取り入れから始める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
各加工装置において、一つのワーク47,48について
相互に異なる複数の部位に共通する(同一の)加工を施
す場合がある。
【0005】例えば、図11に示すように、ワーク47
の先端の三つの分岐枝47a,47b,47cに対し、
同種の第1の金属片49a,49b,49cをそれぞれ
溶接し、更に図12に示すように、溶接された各金属片
49a〜49cの先端に別種の第2の金属片50a,5
0b,50cをそれぞれ溶接する場合がある。このよう
な場合には、例えば、図9に示す加工装置の第1〜第3
の加工ステーション45B〜45Dにおいて、各分岐枝
47a〜47cに第1の金属片49a〜49cを溶接す
る。その後、第4〜第6の加工ステーション45E〜4
5Gにおいて、第2の金属片50a〜50cを溶接する
ことになる。
【0006】従って、上記の場合には、第1〜第3の加
工ステーション45B〜45Dのそれぞれに対し、同一
の加工であるにも拘わらず同一の機能(役割)を有する
同種の加工デバイスを配備しなければならない。第4〜
第6の加工ステーション45E〜45Gについても同様
である。このため、同種の加工デバイスが複数台必要に
なり、加工装置が複雑かつ大型化し、コスト高になる傾
向にあった。更には、同種の加工デバイスであっても、
個々の加工デバイスの間に機械的誤差が残る場合があ
る。この場合には、各加工デバイスの加工特性にばらつ
きが生じ、一つのワーク47の各分岐枝47a〜47c
の間で加工品質にばらつきが生じるおそれがあった。こ
れを防止するためには、各加工デバイスの間で加工特性
を均一化させる必要があり、その調整作業が面倒なもの
となる。
【0007】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、同種の加工デバイスの数を削
減して構成の簡略化を図り、一つのワークに対して施さ
れる同一の複数の加工につき、面倒な調整作業を行うこ
となく加工品質の均一化を図ることを可能にしたワーク
の加工装置及び加工方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、一つのワークにつき複
数部位に同一加工を施すようにした加工方法において、
治具に保持されたワークを所定の複数のステーションの
間で移送手段により少なくとも長ピッチをもって移送す
る長送り工程と、少なくとも一つのステーションにおい
て治具に保持されたワークを移送手段により短ピッチで
複数回移送する短送り工程と、ワークが短ピッチで移送
される前後に、同一位置において加工手段によりワーク
の複数部位に同一加工を施す加工工程と備えたことを趣
旨とする。
【0009】上記の構成によれば、治具に保持されたワ
ークは、長送り工程において移送手段により少なくとも
長ピッチをもってステーションの間を移送される。又、
短送り工程では、同一のステーションにおいて移送手段
によりワークが短ピッチで複数回移送される。そして、
短送り工程と加工工程とを同期させることにより、ワー
クが短ピッチで移送される前後に、ワークの複数部位に
同一加工が施される。
【0010】上記の目的を達成するために、請求項2に
記載の発明は、一つのワークにつき複数部位に同一加工
を施すようにした加工装置において、ワークを保持する
ための少なくとも一つの治具と、ワークと共に治具を移
送するための移送手段と、移送手段を駆動するためのサ
ーボモータと、移送手段の移送方向に沿って配置された
複数のステーションと、複数のステーションの少なくと
も一つに設けられ、同一位置においてワークの複数部位
に同一加工を施すための加工手段と、隣り合う所定のス
テーションの間ではワークと共に治具を移送手段により
少なくとも長ピッチをもって移送し、加工手段を含むス
テーションではワークと共に治具を移送手段により短ピ
ッチで複数回移送するようにサーボモータを制御するた
めの移送制御手段とを備えたことを趣旨とする。
【0011】上記の構成によれば、サーボモータにより
移送手段を駆動させることにより、治具に保持されたワ
ークが移送される。移送制御手段がサーボモータを制御
することにより、隣り合う所定のステーションの間で
は、治具に保持されたワークが少なくとも長ピッチをも
って移送され、加工手段を含むステーションでは、治具
に保持されたワークが短ピッチで複数回移送される。こ
こで、ワークが短ピッチで移送される前後に、同一位置
において加工手段を動作させることにより、ワークの複
数部位に同一加工が同一の加工手段により順次に施され
る。
【0012】上記の目的を達成するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2の発明の構成において、ワーク
が短ピッチで移送される前後にワークの各部位に同一加
工を施すように、加工手段の動作と移送手段の動作とを
互いに同期させるための加工同期手段を設けたことを趣
旨とする。
【0013】上記の構成によれば、請求項2の作用に加
え、加工同期手段により、加工手段の動作と移送手段の
動作とを互いに同期させることにより、ワークが短ピッ
チで移送される前後にワークの各部位に同一加工が施さ
れる。従って、ワークが短ピッチで複数回移送される間
に、ワークの複数部位にそれぞれ同一加工が自動的に施
される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のワークの加工方法
及び加工装置を具体化した一実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。
【0015】図1はこの加工装置1を一部破断して示す
正面図であり、図2はその主要部を一部破断して示す平
面図である。図1に示すように、加工装置1は機台2に
設けられたコンベア3と、同じく機台2に設けられた第
1及び第2の加工デバイス4,5とを備える。
【0016】図1,2に示すように、コンベア3は機台
2上に設けられた第1及び第2のタイミングプーリ6,
7、タイミングベルト8、ガイドフレーム9、減速機1
0及び駆動用のサーボモータ11を備える。両プーリ
6,7は、互いに所定の間隔隔てて回転可能に設けられ
る。無端状のベルト8は両プーリ6,7の間に掛け渡さ
れる。ガイドフレーム9は、両プーリ6,7の間におい
てベルト8に沿って配置される。ベルト8は、その外周
に等間隔隔てて固定された複数(この実施の形態では1
2個)の治具12を有する。各治具12は後述するワー
ク13を保持するためのものである。第1のプーリ6
は、機台2上に設けられた回転軸14上に設けられ、第
2のプーリ7は、減速機10の出力軸10a上に設けら
れる。サーボモータ11の出力軸は、ジョイント15を
介して減速機10の入力軸に接続される。減速機10
は、サーボモータ11から入力される回転力を減速させ
て第2のプーリ7に伝達する。
【0017】従って、サーボモータ11が駆動されるこ
とにより、減速機10を介して第2のプーリ7が回転
し、ベルト8が両プーリ6,7の間を走行してその走行
方向に沿って各治具12が移送される。このとき、ベル
ト8の走行と、各治具12の移動とがガイドフレーム9
により案内される。各治具12は、ベルト8と共に両プ
ーリ6,7の間を周回する。図1において、各治具12
は、矢印に示す反時計方向へ周回する。上記のように、
コンベア3はワーク13と共に各治具12を移送するた
めの移送手段を構成する。
【0018】図1,2に示すように、この実施の形態で
は、コンベア8の長手方向、即ちワーク13の移送方向
に沿って複数(この実施の形態では4個)のステーショ
ン16,17,18,19が配置される。第1のプーリ
6に隣接して配置された取入ステーション16は、コン
ベア8にワーク13を取り入れるために各治具12にワ
ーク13を手作業で載せるところである。第2のプーリ
7に隣接して配置された取出ステーション19は、コン
ベア8からワーク13を取り出すために各治具13から
ワーク13を自動で取り外すところである。このステー
ション19では、所定の取外デバイス20によってワー
ク13が自動に取り外される。取入ステーション16に
隣接して配置された第1の加工ステーション17には、
第1の加工デバイス4が配置される。第1の加工ステー
ション17と隣り合う第2の加工ステーション18に
は、第2の加工デバイス5が配置される。各加工ステー
ション17,18は、ワーク13に所定の加工を施すと
ころである。
【0019】ここで、ワーク13とその加工内容につい
て説明する。この実施の形態では、図5に示すように、
電球に使用されるフィラメントアッシを完成品21と
し、図3に示す未完成品がワーク13として適用され
る。図4に示すのは、図3に示すワーク13と、図5に
示す完成品21との中間加工品22である。
【0020】図3に示すように、ワーク13は互いに並
列に配置された3本のピン13a,13b,13cを有
する。この実施の形態では、第1の加工として、図4に
示すように、各ピン13a〜13cの先端に同形の所定
の金属箔23a,23b,23cをそれぞれ溶接する。
図において×印で示すのがその溶接位置である。この加
工が、前述した第1の加工ステーション17の第1の加
工デバイス4により行われる。続いて、第2の加工とし
て、図5に示すように、溶接された各金属箔23a〜2
3cの先端に同形の所定のリード線24a,24b,2
4cをそれぞれ溶接する。図において×印で示すのがそ
の溶接部位である。この加工が、前述した第2の加工ス
テーション18の第2の加工デバイス5により行われ
る。
【0021】図6(a)〜(d)は、第1の加工デバイ
ス4の主要部と、その一連の動作を示す。このデバイス
4は、コンベア8に対して移動可能に設けられ加工ヘッ
ド25と、電気溶接機26とを備える。この加工ヘッド
25には、金属箔の帯23の先端が導入されて挟持され
る。加工ヘッド25は金属箔の帯23を切断するための
カッタ27を有する。加工ヘッド25は、図6(a),
(c)に示す位置をホームポジションとして、最大で距
離D1だけコンベア8に向かって往復動可能である。前
述したワーク13の一つのピン13a〜13cに対して
一片の金属箔23a〜23cを溶接するまでの加工ヘッ
ド25等の動作は以下の通りである。
【0022】即ち、加工ヘッド25は、図6(a)のホ
ームポジションから、図6(b)に示すように、金属箔
の帯23を挟持したまま距離D2(D2<D1)だけコ
ンベア8へ向かって前進する。次に、加工ヘッド25
は、金属箔の帯23の挟持を緩めた状態で、図6(c)
に示すように距離D2だけ後退する。これにより、金属
箔の帯23の先端が所定長さだけ加工ヘッド25の前方
へ引き出される。次に、加工ヘッド25は、図6(d)
に示すように、最大の距離D1だけ前進する。このと
き、各治具12に保持されたワーク13が加工ヘッド2
5に対向すると共に、溶接機26がピン13a〜13c
と共に金属箔の帯23の先端を上下から挟んで作動す
る。更に、カッタ27が作動して、金属箔の帯23の先
端部を切断する。これにより、ワーク13の一つのピン
13a〜13cの先端に一片の金属箔23a〜23cが
溶接される。その後、加工ヘッド25は、図6(a)に
示すホームポジションまで後退し、次の加工を待つ。
【0023】上記のように、第1の加工デバイス4は、
一つピン13a〜13cに一片の金属箔23a〜23c
を溶接するための一連の基本動作を構成する。そして、
図4に示すようにワーク13の全てのピン13a〜13
cの先端に金属箔23a〜23cを溶接するために、上
記一連の基本動作が断続して3回行われる。ここで、第
2の加工デバイス5の基本動作は、上記の基本動作に準
ずることから、ここではその説明を省略する。上記のよ
うに各加工デバイス4,5は、各加工ステーション1
7,18にそれぞれ設けられ、同一位置においてワーク
13の各ピン13a〜13c及び金属箔23a〜23c
に溶接という同一の加工を施すための加工手段を構成す
る。
【0024】上記各加工デバイス4,5を駆動するため
に、機台2には駆動機構が設けられる。図1に示すよう
に、この駆動機構は、カムシャフト28、減速機29及
び駆動モータ30を備える。カムシャフト28は、機台
2において、コンベア8と平行に配置され、回転可能に
支持される。カムシャフト28は各加工デバイス4,5
に連結される。カムシャフト28は、傘歯車機構31を
介して減速機29の出力軸に連結される。駆動モータ3
0の出力軸は、タイミングベルト32等を介して減速機
29の入力軸に連結される。
【0025】従って、駆動モータ30が作動することに
より、その出力軸の回転力が減速機29で減速され、傘
歯車構31及びカムシャフト28を介して各加工デバイ
ス4,5に伝達される。ここでは、駆動モータ30と減
速機29との組み合わせ等により、カムシャフト28が
2秒で1回転するように設定される。このカムシャフト
28の1回転に伴い、各加工デバイス4,5が図6
(a)〜(d)に示す一連の基本動作を構成する。この
基本動作は、カムシャフト28が1回転する毎に周期的
に繰り返される。ここで、減速機29の近くには、カム
シャフト28の回転を検出するためのエンコーダ33が
設けられる。このエンコーダ33は、カムシャフト28
が所定の基準位置(0°)を基準にして1回転する毎に
基準信号を出力する。
【0026】コントローラ34は機台2に設置される。
図7にブロック回路に示すように、コントローラ34に
は、エンコーダ33、サーボモータ11、駆動モータ3
0及び両加工デバイス4,5の溶接機26がそれぞれ電
気的に接続される。
【0027】即ち、コントローラ34は、両加工ステー
ション17,18の間では、ワーク13と共に各治具1
2をコンベア8により長ピッチ及び短ピッチで移送し、
両加工ステーション17,18ではワーク13と共に各
治具12をコンベア8により短ピッチで複数回(この実
施の形態では「2回」)移送するようにサーボモータ1
1を制御する。コントローラ34は、上記コンベア8の
動作と、各加工デバイス4,5の動作とを互いに同期さ
せるために、駆動モータ30を常に一定の回転速度で動
作させると共に、エンコーダ33からの基準信号に基づ
いて所定のタイミングでサーボモータ11及び溶接機2
6を動作させる。コントローラ34は移送制御手段を構
成し、エンコーダ33と共に加工同期手段を構成する。
【0028】図8に上記動作のタイムチャートを示す。
このチャートからも分かるように、各加工デバイス4,
5毎に対応してワーク1個当たりの加工のために設定さ
れたタクトは6秒である。その間にカムシャフト28が
3回転し、各回転毎にカムシャフト28の基準位置(0
°)を基準に各治具12が所定量だけ移送される。即
ち、コントローラ34は、ワーク1個当たりのタクトの
最初の基準信号を入力したときに、各治具12が長ピッ
チ(この実施の形態では「120mm」)で移送される
ようにサーボモータ11を制御する。次の基準信号及び
その次の基準信号を入力したときには、各治具12が短
ピッチ(この実施の形態では「35mm」)で移送され
るように、コントローラ34はサーボモータ11を制御
する。ここでは、長ピッチが隣り合う治具12の間隔に
相当し、短ピッチがワーク13の隣り合うピン13a〜
13cの間隔に相当する。一般に、サーボモータ11と
は、頻繁に変化する位置や速度に対して忠実に追従でき
るように設定されるものである。このため、上記のよう
にサーボモータ11がカムシャフト28の回転に同期し
て頻繁に駆動・停止されても、その動作精度を確保する
ことができる。
【0029】上記の加工装置を使用することにより、各
加工ステーション17,18において、一つのワーク1
3につき、複数の部位、即ち、3本のピン13a〜13
cの先端に対して同一の加工を施すような加工方法が実
施される。
【0030】即ち、取入工程では、取入ステーション1
6において、空の治具12にワーク13が手作業で載せ
られ、保持される。次に、第1の長送り工程では、治具
12に保持されたワーク13が第1の加工ステーション
17へコンベア8により一つの長ピッチをもって移送さ
れる。次に、第1の長送り工程後の第1の短送り工程で
は、第1の加工ステーション17において、各治具12
に保持されたワーク13がコンベア8により短ピッチで
複数回(この実施の形態では2回)移送される。そし
て、第1の加工工程では、ワーク13が短ピッチで移送
される前後に、同一位置において第1の加工デバイス4
によりワーク13の複数部位、即ち各ピン13a〜13
cの先端に金属箔23a〜23cが溶接される。次に、
第2の長送り工程では、治具12に保持されたワーク1
3が第1の加工ステーション17から第2の加工ステー
ション18へ、コンベア8により長ピッチ、短ピッチ、
短ピッチ及び長ピッチをもって移送される。次に、第2
の長送り工程後の第2の短送り工程では、第2の加工ス
テーション18において、各治具12に保持されたワー
ク13がコンベア8により短ピッチで複数回(この実施
の形態では2回)移送される。そして、第2の加工工程
では、ワーク13が短ピッチで移送される前後に、同一
位置において第2の加工デバイス5により中間加工品2
2の先端の複数の金属箔23a〜23cのそれぞれにリ
ード線24a〜24cが溶接される。その後、第3の長
送り工程では、治具12に保持されたワーク13が第2
の加工ステーション18から取出ステーション19へ、
コンベア8により長ピッチ、短ピッチ、短ピッチ及び長
ピッチをもって移送される。そして、取出工程では、取
出ステーション19において、治具12からワーク13
の完成品21が自動的に取り出される。
【0031】以上説明したように、この実施の形態の加
工装置1及び加工方法によれば、コントローラ34がサ
ーボモータ11を制御することにより、コンベア8が駆
動され、取入ステーション16(取入工程)で各治具1
2に保持されたワーク13が順次に移送される。そし
て、各長送り工程では、隣り合う各ステーション16〜
19の間で、治具12に保持されたワーク13が長ピッ
チのみ、又は長ピッチと短ピッチの組み合わせにより移
送される。又、各加工デバイス4,5を含む各加工ステ
ーション17,18では、各短送り工程において、治具
12に保持されたワーク13が短ピッチで断続的に2回
移送される。ここで、第1の加工ステーション17(第
1の加工工程)では、ワーク13が長ピッチで移送され
た直後と、ワーク13が短ピッチで移送された直後に、
同一位置において第1の加工デバイス4が動作してワー
ク13の各ピン13a〜13cに各金属箔23a〜23
cが順次に溶接される。一方、第2の加工ステーション
18(第2の加工工程)では、同じくワーク13が長ピ
ッチで移送された直後と、ワーク13が短ピッチで移送
された直後に、同一位置において第2の加工デバイス5
が動作して各金属箔23a〜23cにリード線24a〜
24cが順次に溶接される。そして、溶接を完了した完
成品21は、第3の長送り工程で取出ステーション19
へ移送された後、取出工程により治具12から自動的に
取り出される。
【0032】従って、一つの加工ステーション17,1
8においてそれぞれ1台の加工デバイス4,5を使用す
ることにより、同一の複数の加工、即ち三片の金属箔2
3a〜23cの溶接、三本のリード線24a〜24cの
溶接をそれぞれ行うことができる。この結果、同一の複
数の溶接を行うために、同一の加工デバイスを含む複数
の加工ステーションを設けて溶接を行う場合と比べ、加
工デバイスの数を削減することができ、加工装置1の構
成を簡略化することができる。このことから、加工装置
1の小型化とコストダウンを図ることができるようにな
る。又、一つのワーク13に対して施される同一の複数
の溶接につき、調整作業を複雑化することなくそれぞれ
の加工品質の均一化、安定化を図ることができるように
なる。
【0033】この実施の形態の加工装置1によれば、コ
ントローラ34により、各加工デバイス4,5の一連の
周期的な基本動作と、コンベア8の周期的な送り動作と
を互いに同期させている。そして、ワーク13が短ピッ
チで移送される前後にワーク13の各部位に同一の複数
の溶接が施される。従って、ワーク13が短ピッチで複
数回移送される間に、ワーク13の複数の部位に互いに
同一の溶接が自動的に施される。このため、ワーク13
を完成品21とするまでの一連の溶接加工を効率的に短
時間で行うことができるようになる。
【0034】この実施の形態では、コンベア8に複数の
治具12を設け、それらを各ステーション16〜19へ
順次に移送するようにしているので、間断なくワーク1
3を加工して完成品21を連続的に得ることができる。
【0035】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することもできる。
【0036】(1)前記実施の形態では、ワーク13を
加工するために二つのステーション17,18を設けた
が、加工用のステーションの数は一つであっても、三つ
以上であってもよい。
【0037】(2)前記実施の形態では、各加工ステー
ション17,18において、同種の溶接を一つのワーク
13の異なる部位に3回ずつ行うようにしたが、この加
工の数は二つであっても、四つ以上であってもよい。
【0038】(3)前記実施の形態では、ワーク13を
電球用フィラメントアッシを製造するためのものとし、
その加工内容を溶接としたが、ワークを上記以外のもの
とし、その加工内容を溶接以外のものとしてもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
長送り工程では、ワークを少なくとも長ピッチをもって
ステーションの間で移送し、短送り工程では、同一のス
テーションにおいてワークを短ピッチで複数回移送し、
加工工程では、ワークが短ピッチで移送される前後に、
ワークの複数部位に同一加工を施すようにしている。こ
れにより、同種の加工デバイスの数を削減して構成を簡
略化することができる。加えて、一つのワークに施され
る同一の複数の加工につき、面倒な調整作業を行うこと
なくワークの加工品質を均一化させることができるとい
う効果を発揮する。
【0040】請求項2に記載の発明の構成によれば、移
送制御手段によりサーボモータを制御して移送手段を駆
動することにより、隣り合う所定のステーションの間で
は、治具をワークと共に少なくとも長ピッチをもって移
送し、加工手段を含む少なくとも一つのステーションで
は、治具をワークと共に短ピッチで複数回移送する。そ
して、同一のステーションにおいて、ワークが短ピッチ
で移送される前後に、同一位置において加工手段を動作
させることにより、ワークの複数部位に同一加工を順次
に施すようにしている。これにより、同種の加工手段
(加工デバイス)の数を削減して構成を簡略化すること
ができる。加えて、一つのワークに施される同一の複数
の加工につき、面倒な調整作業を行うことなくワークの
加工品質を均一化させることができるという効果を発揮
する。
【0041】請求項3に記載の発明の構成によれば、請
求項2の発明の構成において、加工同期手段により、加
工手段の動作と移送手段の動作とを互いに同期させて、
ワークが短ピッチで移送される前後にワークの各部位に
同一加工が施されるようにしている。従って、第2の発
明の作用及び効果に加え、ワークが短ピッチで複数回移
送される間に、ワークの複数の部位に互いに同一の加工
が自動的に施される。これにより、ワークについて必要
な一連の加工を効率的に短時間で行うことができるとい
う効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、加工装置を一部破断して
示す正面図である。
【図2】同じく、加工装置の主要部を一部破断して示す
平面図である。
【図3】同じく、ワークを示す平面図である。
【図4】同じく、ワークの中間加工品を示す平面図であ
る。
【図5】同じく、ワークの完成品を示す平面図である。
【図6】同じく、加工デバイスの主要部及びその一連の
動作を示す側面図である。
【図7】同じく、加工装置の電気的構成を示すブロック
回路図である。
【図8】同じく、加工装置の主要部の動作を示すタイム
チャートである。
【図9】従来の加工装置を示す概念図である。
【図10】従来の別の加工装置を示す概念図である。
【図11】従来の加工装置により加工されたワークを示
す平面図である。
【図12】同じく従来の加工装置により加工されたワー
クを示す平面図である。
【符号の説明】
1 加工装置 3 コンベア(移送手段を構成する。) 4 第1の加工デバイス 5 第2の加工デバイス(4,5は加工手段を構成す
る。) 11 サーボモータ 12 治具 13 ワーク 16 取入ステーション 17 第1の加工ステーション 18 第2の加工ステーション 19 取出ステーション 33 エンコーダ(34と共に加工同期手段を構成す
る。) 34 コントローラ(移送制御手段及び加工同期手段を
構成する。)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのワークにつき複数部位に同一加工
    を施すようにした加工方法において、 ホルダに保持されたワークを所定の複数のステーション
    の間で移送手段により少なくとも長ピッチをもって移送
    する長送り工程と、 前記少なくとも一つのステーションにおいて前記治具に
    保持されたワークを前記移送手段により短ピッチで複数
    回移送する短送り工程と、 前記ワークが短ピッチで移送される前後に、同一位置に
    おいて加工手段により前記ワークの複数部位に同一加工
    を施す加工工程とを備えたことを特徴とするワークの加
    工方法。
  2. 【請求項2】 一つのワークにつき複数部位に同一加工
    を施すようにした加工装置において、 前記ワークを保持するための少なくとも一つの治具と、 前記ワークと共に前記治具を移送するための移送手段
    と、 前記移送手段を駆動するためのサーボモータと、 前記移送手段の移送方向に沿って配置された複数のステ
    ーションと、 前記複数のステーションの少なくとも一つに設けられ、
    同一位置において前記ワークの複数部位に同一加工を施
    すための加工手段と、 前記隣り合う所定のステーションの間では前記ワークと
    共に前記治具を前記移送手段により少なくとも長ピッチ
    をもって移送し、前記加工手段を含むステーションでは
    前記ワークと共に前記治具を前記移送手段により短ピッ
    チで複数回移送するように前記サーボモータを制御する
    ための移送制御手段とを備えたことを特徴とするワーク
    の加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のワークの加工装置にお
    いて、 前記ワークが短ピッチで移送される前後に前記ワークの
    各部位に同一加工を施すように、前記加工手段の動作と
    前記移送手段の動作とを互いに同期させるための加工同
    期手段を設けたことを特徴とするワークの加工装置。
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