JPH11197990A - 金属材原板 - Google Patents

金属材原板

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JPH11197990A
JPH11197990A JP10302776A JP30277698A JPH11197990A JP H11197990 A JPH11197990 A JP H11197990A JP 10302776 A JP10302776 A JP 10302776A JP 30277698 A JP30277698 A JP 30277698A JP H11197990 A JPH11197990 A JP H11197990A
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Kenichi Oe
憲一 大江
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太次 上田
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  • Numerical Control (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属材原板の“くせ"情報を電子化情報とし
て持たせ、かつ金属材原板に照合情報を持たせること
で、加工の省人化、効率化を図る得る金属材原板を提供
する。 【解決手段】 コンピュータ2はプロセス制御とデータ
取り込み制御を行う。走査型温度計6は熱間レベラ11
を通過した後の鋼板IRの表面温度を測定してT(x,
y)を得、演算・制御装置4で残留応力値σC(x,
y)を算定する。ホストコンピュータ1は算定値を取り
込み、記録媒体に電子化情報や付き合わせ情報を書き込
むとともに、鋼板側にも付き合わせ情報を書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造された金属材
原板の1枚又はロット毎に求められた加工用特性データ
を用いて夫々加工処理される金属材原板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メーカーで製造された鋼板は、そ
の所定位置に該鋼板の特性を表記したミルシートを貼付
して出荷されている。このミルシートには、鋼板サイ
ズ、TS(引張強さ),YP(降伏点)等の規格値が表
記されている。そして、需要家は、鋼板の受入れ時や鋼
板の加工時にミルシートの内容を、スペックの保証を示
したものとして確認するようにしている。特に加工時に
は、各加工機器等に対する加工条件の設定を行うために
利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼板の加工
時における加工量δは、鋼板特性βと加工条件γとか
ら、δ=f(β,γ)のように決定されるが、ミルシー
トに表記された規格値で鋼板の特性の全てを網羅できる
訳もなく、実際には、鋼板毎に、あるいはロット毎に微
妙な特性差を有している場合が少なくない。したがっ
て、このような場合には、各鋼板に対して同一の加工条
件を設定しても、一定の加工量δが得られるという保証
がない。そこで、需要家側では、熟練工が実際の加工状
況を監視し、鋼板毎の加工性の違いを“くせ"として捉
えて、経験により加工条件を微妙に調整することで、こ
の“くせ"に対応していた。
【0004】一方、近年、加工設備は省人や生産効率の
向上を図るべく自動化、合理化されてきている。したが
って、かかる環境下、また近い将来において、熟練工の
経験に頼ることなく鋼板毎の加工性の違いを事前に認識
し、従来と同等乃至はそれ以上に適切な加工を施すシス
テムの構築が要求されると考えられる。
【0005】それ故、本発明の目的は、金属材原板を需
要家に納入するに際して、この金属材原板を加工するた
めの“くせ"情報を含む、加工条件を決めるためのデー
タを夫々乃至はロット単位の金属材原板と一体乃至は別
体で需要家に提供するとともに、対応する金属材原板に
加工条件を決めるためのデータとの照合情報を付するよ
うにして、提供された加工条件を決めるためのデータに
より適切な加工を施し得る金属材原板を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録体に記録
されている加工条件を決めるためのデータを含む元デー
タに基づいて加工される金属材原板であって、該金属材
原板は、前記元データと照合可能な照合情報を含むこと
を特徴とするもので、これにより、加工対象となる金属
材原板に対応する加工条件を決めるためのデータが確実
に抽出(選出)されることとなる。
【0007】すなわち、メーカーにおいて製造された金
属材原板の1枚ずつ又はロット毎に加工条件を決めるた
めのデータが、検出や算定により求められ、この加工条
件を決めるためのデータを用いて各金属材原板に加工が
施される。加工条件を決めるためのデータは対応する金
属材原板と一体で、あるいはICカード等の記憶媒体な
どの記録体に記録され、また記録体からパソコン通信の
ように通信回線を介して加工側に提供され、加工工程に
供される。各金属原板には加工条件を決めるためのデー
タを含む元データとの照合(付き合わせ)を行うための
照合情報が付されているので、加工対象となる金属材原
板に対応する加工条件を決めるためのデータは確実に抽
出(選出)される。
【0008】前記照合情報は前記元データの少なくとも
一つ以上であってもよい。加工条件を決めるためのデー
タとして金属材原板の“くせ"が含まれており、しかも
この“くせ"は原板やロット毎に固有なデータであるか
ら、元データが金属材原板との間の照合情報として利用
可能となる。したがって、照合情報として元データのう
ちの1個に限定する必要はなく、所要数乃至は全部でも
構わない。
【0009】また、前記元データが前記金属材原板を1
枚ずつ特定するための識別情報を含み、前記照合情報が
この識別情報であるようにすると、該当する金属材原板
の元データは前記両識別情報を照合することによって抽
出され、これによって金属材原板1枚ずつでの付き合わ
せが可能となる。あるいは、前記元データが前記金属材
原板をロット単位で特定するための識別情報を含むよう
にするときは、該当するロットの金属材原板の前記元デ
ータが前記両識別情報を照合することによって抽出さ
れ、これによってロット単位で金属材原板の付き合わせ
が可能となる。
【0010】そして、前記照合情報を前記金属材原板の
表面の一部に設けられた記録部に記録させるように構成
すれば、金属材原板の表面の一部の記録部を参照するこ
とで、照合ができ、対応する加工条件を決めるためのデ
ータが確実に抽出される。この記録部には前記照合情報
が印字により表記されるようにすると、視認可能とな
り、また、符号化するなどして機械的に読み取り可能な
形態で表記されている場合、自動読み取りも可能とな
る。
【0011】特に、前記照合情報が線状加熱による曲げ
加工性能に影響を与える加熱温度を含む場合には、少な
くとも線状加熱が施される予定の鋼板に対して、この線
状加熱による曲げ加工性能に影響を与える条件のうち、
加熱条件という主要な条件を照合情報として採用するこ
とが可能となる。
【0012】また、前記記録体として電気的に読み書き
可能な記憶媒体を採用する場合、加工条件を決めるため
のデータの取り扱い、すなわちデータの書込、保存、読
出処理が容易、確実となる。
【0013】また、前記記録体が、金属材原板から測定
及び/又は算定により得られた加工用特性データ、該加
工用特性データから前記金属材原板の加工性に応じたラ
ンク分けを行って求められたランクデータ、前記加工用
特性データ又は前記ランクデータから設定された加工条
件のうちの少なくとも1つを前記元データとして記録し
ているようにしてもよい。このようにすると、加工内容
が予め分かっている場合には、それに応じて加工用特性
データ、ランクデータ及び加工条件のうちの必要なデー
タを持っておけば少なくとも足り、また、金属材原板に
対する加工方法や用途が不明の場合には、加工用特性デ
ータ、ランクデータ及び加工条件の全てを持っておけ
ば、種々のケースに対応可能となる。
【0014】さらに、加工機に関する加工用緒量が入力
されることを条件に前記元データから前記加工機に対す
る加工条件を設定する加工条件設定プログラムを記録し
ている場合には、加工工程で加工条件設定プログラムが
読み取られ、次いで、加工のための諸量が入力される
と、このプログラムによって加工条件を決めるためのデ
ータから加工条件が得られる。したがって、加工工程に
おける加工の度合、すなわち許容範囲、加工機器の加工
精度、性能等に鑑みた加工用諸量を入力するだけで、自
動的に加工条件が得られるので、くせ等を考慮する必要
がなくなるとともに、所望する加工が確実に施される。
【0015】そして、前記金属材原板が鉄鋼板である場
合も、加工用特性データ又はランクデータを照合情報と
して、ロット単位又は1枚ずつの金属材原板に対応する
加工条件を決めるためのデータを得ることが可能とな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、金属材原板の流れと電子
化情報との関係を示す管理システムの概略を説明するた
めのフローチャートである。金属材原板の一例としての
鋼板IRは、製造時や製造後の特性検査等によって、加
工性に係わる鋼板特性が検出乃至は算定され、これらの
鋼板特性が電子化情報IFとして作成される。電子化情
報IFは、加工条件を決めるためのデータとして、加工
用特性データの他、後述するランクデータや加工用条件
等が、それぞれの実施態様に応じて、少なくとも1つは
含まれる。電子化情報IFは基本的には各鋼板毎に検出
し、乃至は算定することによって作成されるが、場合に
よっては、ロット毎にまとめて、すなわちロット単位で
のデータを平均化する等して作成される。電子化情報I
Fは、例えば記録媒体Mに取り込まれる。
【0017】ここで、電子化情報IFのうち、加工用特
性データの具体例を示す。材料特性から得られるものと
して、ヤング率、YP(引張強さ)、TS(降伏点)、
加工硬化係数及びこれらの高温特性、熱膨張率、板厚方
向の強度分布、溶接部のYP、TS等がある。残留応力
から得られるものとして、板面内の残留応力偏差、表面
の残留応力値、板厚方向の残留応力偏差等がある。表面
性状から得られるものとして、赤や黒等の表面色、傷の
位置、摩擦係数等がある。また、コイル状に巻成された
場合の板厚とその偏差とか、延び易さを示すr値の方向
による差異とか、表面粗度(ダル目等)等がある。
【0018】これらの電子化情報IFが記録される記録
体としての記録媒体Mとしては、鋼板表面に貼付可能な
ラベル、フロッピー、ディスク等の磁気記録媒体、光磁
気記録デバイス、半導体集積回路等の電子デバイスが採
用可能であり、これらのうち、ラベル以外は鋼板に貼付
せずに鋼板とは別体としたものでもよい。また、鋼板の
表面に直接刷り込みや打刻する形態でもよい。さらに、
通信ラインによりデータ転送を可能にするシステムを採
用する場合にあっては、記録媒体Mは、送信側のコンピ
ュータに接続されたメモリとなる。これらの記録媒体M
は、前記課題を解決する手段における、記録部、記憶手
段、ランクデータ記憶手段及び加工条件記憶手段等を構
成する。
【0019】また、表記形態は、数字、文字、記号その
もの、又はこれらを示すコード、図形や、代表的なバー
コードが採用可能であり、さらには、色分けを利用した
り、鋼板上での表記位置に対応させたりすることも可能
である。また、記録形式は、電子、光、磁気を媒体とし
てデジタル信号、アナログ信号のいずれの形態でも可能
である。
【0020】各鋼板(あるいはロット)に対する電子化
情報IFが得られると、続いて、鋼板と電子化情報IF
とを照合するための付き合わせ情報(照合情報)がそれ
ぞれに設定される。
【0021】付き合わせ情報TDとしては、単純に、鋼
板1枚毎やロット毎の管理をする際に一般的に採用され
ている連続番号を識別情報として付す管理ナンバー方式
もあるし、需要家との間で予め決められた専用の番号や
コードを識別情報として用いる方式、また電子化情報I
Fを兼用する方式等が採用可能である。電子化情報IF
を兼用する方式として、例えば、加工用特性データを利
用する場合、数値データ自体を利用したり、数値データ
を記号化やコード化したものでもよい。例えば、3桁の
数値を利用し、1桁目は、加工用特性データの大きさを
表すものとし、2桁目は加工用特性データの種類を表す
ものとし、3桁目は加工対象を表すものとして表現すれ
ばよい。この付き合わせ情報TDも、上記電子化情報I
Fと同様な記録媒体に記録されるものである。
【0022】また、付き合わせ情報TDとして、電子化
情報IFのうちの一部あるいは複数を、さらに場合によ
っては全てを採用することも可能である。付き合わせ情
報TDは、鋼板の所定個所、例えば所定の隅部に貼付等
され、一方、電子化情報IFが取り込まれた記録媒体M
には、同一乃至は対応する付き合わせ情報TDが書き込
まれている。複数の電子化情報IFを付き合わせ情報T
Dとするときは、付き合わせ情報TDが1個であれば、
特性データが酷似しているときは付き合わせエラーを生
じる可能性があるが、複数で照合することでその可能性
を極力抑制し得る。また、電子化情報IFの全てを付き
合わせ情報TDとする場合には、鋼板から付き合わせ情
報TD(すなわち電子化情報)を読み取る前において
も、記録媒体M内の電子情報を必要に応じて、例えば受
入れ検査における電子化情報IFのチェックや確認に供
することが可能となるという利点がある。
【0023】加工工程においては、加工機は、図略のセ
ンサ(情報検出器)やリーダ(情報読取器)により、あ
るいは数字、文字等のような視認可能な形態で表現され
ている場合には作業者がこれらの内容を読み取ってキー
ボードからマニュアル入力することによって各鋼板から
付き合わせ情報TDを機器側に認識可能に入力し、記録
媒体M内の付き合わせ情報と照合させることが可能であ
る。そして、一致あるいは関連した付き合わせ情報と対
応して記録されている電子化情報IFが加工の内容に応
じて読み出され、その内容から加工機に必要な加工条件
が設定される。これにより、加工工程が自動的、支援的
に実行されることとなる。
【0024】図2は、鋼板製造工程中乃至は製造直後に
おける特性データの検出あるいは算定を制御する制御装
置のブロック図の一例を示す。
【0025】図2において、圧延鋼板を製造する構成
は、圧延ライン10と、その途中に配設され、インゴッ
トに熱間矯正を施す熱間レベラ11とから構成される。
制御系は、取り込んだ加工用特性データを保管するメモ
リを有する上位のホストコンピュータ1、プロセス制御
とデータ取り込み制御を行うコンピュータ2、コンピュ
ータ1、2及び後述の端末21との間でデー転送のため
のライン管理を行うとともに、一時保管用のメモリを内
蔵するコンピュータ3とを有し、さらに、測定データを
取り込んで必要な演算を実行するとともにそのデータ取
り込み指示や演算制御を行う演算・制御装置4、コンピ
ュータ2,3間でのデータ交信、及び演算算制御装置4
とコンピュータ3間でのデータ交信を可能にする通信ネ
ットワーク5を備えるとともに、圧延ライン10上に設
置され、圧延された鋼板IRの表面温度を幅方向に走査
して計測する走査型温度計6、走査型温度計6からの測
定信号をデジタルデータに変換する信号変換器7、及び
圧延ライン10の移動量、すなわち圧延された鋼板IR
の移送量を逐次検出する、例えば、移送機構にギア等を
介して連結されたロータリエンコーダ等の移送量検出器
8とから構成される。また、冷間レベラ20は必要に応
じて鋼板IRに冷間矯正を施すもので、熱間レベラ11
と同様な構成を備えている。端末21はキーボード等を
備え、矯正条件を入力するものであり、制御装置22は
入力された矯正条件に応じて冷間レベラ20の図略の駆
動系を駆動制御させるものである。
【0026】ホストコンピュータ1は、後述する鋼板の
“くせ"に係わる加工用特性データの他、種々の加工に
おいて要求される可能性の高いデータを必要に応じて入
力可能な端末部を備えている。また、ホストコンピュー
タ1は、各鋼板あるいはロットと対応付けて、前述した
記録媒体に、電子化情報IFや付き合わせ情報TDを書
き込ませる機能を有する。記録媒体が鋼板自体等の場合
には、ホストコンピュータ1と鋼板との間にプリンタが
介設され、このプリンタを介して所要の電子化情報IF
と付き合わせ情報TDとを、あるいは付き合わせ情報T
Dのみをプリントアウトさせればよく、鋼板表面に刻印
する場合には刻印装置を介して刻印させればよい。
【0027】走査型温度計6は、測定対象物表面からの
放射赤外線を受光し、受光量から表面温度を1次元方向
に電子的に走査して測定するエリアセンサや、スポット
的に測定する放射温度計であって鋼板の幅方向に移動可
能に構成された温度計等が採用される。また、サーモセ
ンサ等を鋼板表面の直ぐ近く間で接近させて表面の雰囲
気温度を直接的に測定する温度計を幅方向に機構的に走
査するものでもよい。走査位置、すなわ鋼板の幅方向の
位置データyは演算・制御装置4で管理されており、一
方、移動方向、すなわち位置データxは、移動量検出器
8からの移送量データを取り込んで、演算・制御装置4
で管理されている。従って、演算・制御装置4は、得ら
れる温度データをT(x,y)として取り込んでいる。
【0028】図3は、走査型温度計で得られた温度デー
タT(x,y)から残留応力σC(x,y)を算定して
取り込む手順を示すフローチャートである。これは、前
述したように、加工用特性データが、夫々のセンサ等を
利用して検出されるデータの他に、別の属性から演算に
よって算定、推定されるデータも有していることによる
もので、加工用特性データを算定することにより求める
例として、図2に示す構成より、温度データT(x,
y)から残留応力σC(x,y)を算定する動作につい
て説明する。
【0029】インゴットが圧延ライン10に載せされ
て、熱間レベラ11で熱間矯正され、走査型温度計8の
測定領域まで移送されてくると、測温動作が開始され
る。測温動作が開始されると、移送量データ及び測温デ
ータとからT(x,y)が順次取り込まれる(ステップ
S1)。所定時間後、すなわち、移送量検出器8からの
移送量データと、予め設定されている鋼板IRの長さデ
ータとから鋼板の後端が通過すると、あるいは、温度が
所定レベル以上低下して鋼板の後端が通過したと判断さ
れると、温度データの取り込み終了する(ステップS
3)。次いで、数1の算定式を利用して残留応力値σC
(x,y)が計算される(ステップS5)。
【0030】
【数1】
【0031】算出された残留応力値σ(x,y)は通信
ネットワーク5を介してコンピュータ3の内蔵メモリに
一時的に保管される(ステップS7)。次いで、冷間レ
ベラ20が適用されるか否かが判断される(ステップS
9)。冷間レベラ20が適用されなければ、コンピュー
タ3の内蔵メモリに保管された残留応力値σC(x,
y)はそのままコンピュータ1に転送されて、内蔵メモ
リに記憶される(ステップS11)。
【0032】一方、冷間レベラ20が適用されるとき
は、演算・制御装置4は、コンピュータ3を介して端末
21のキーボードから入力される矯正条件データと、コ
ンピュータ3内の残留応力値σC(x,y)とを取り込
んで、例えば特願平7−220742号明細書に記載
の、数2の算定式を利用して、矯正後の残留応力値σ
c'(x,y)を算定する(ステップS13)。得られ
た値はコンピュータ1に転送されて、内蔵メモリに記憶
される(ステップS15)。
【0033】
【数2】
【0034】次に、加工用特性データから加工性に応じ
たランクデータを作成する方法について、図4〜図7に
示す線状加工の場合を例にして説明する。
【0035】図4は、線状加熱による曲げ加工(後述の
表3にも示す)を説明する図で、図4(a)は鋼板と線
状加熱機とを示す概略斜視図、図4(b)は曲げ後の鋼
板IRを示すである。図4において、線状加熱機30
は、ガス供給源31、鋼板IRの上面側であって幅方向
に平行に配設されたアーム32、及びアーム32の下面
側に所定ピッチで所要パス数(本実施形態では15パ
ス)だけ設けられたガスバーナのノズル33(火口)か
ら構成されている。ガス供給源31には各ノズル33に
対応して、供給量調節部311が設けられ、この調整部
311を自動的あるいはマニュアル操作することで加熱
量(すなわち加熱温度)の調整が可能になっている。か
かる構成において、アーム32を鋼板IRに対して相対
的に長手方向に移動しながら、ノズル33から可燃ガス
を発火状態で噴射するとともに、加熱後、すなわちノズ
ル33が通過した直後の鋼板面に、図略の冷却手段(送
風手段や放水手段)により、加熱部及び加熱部周辺を冷
却することで、加熱ラインを折線とした曲げを与える。
なお、線状加熱機30としては、可燃ガスによる、鋼板
を代表する金属材の加熱装置の他に、後述するように渦
電流を利用して加熱を行うものでもよい。
【0036】図5は、線状加熱による曲げの原理を説明
するための図で、図5(a)は加熱状態の断面図、図5
(b)は冷却状態の断面図である。図5(a)のように
ノズル33側の面であって、ノズル33に対向する位置
Aがバーナ加熱による膨張し、次いで、図5(b)のよ
うに位置A,Bを冷却すると、A部の圧縮による塑性歪
み量が変化して、ノズル33側に曲がる。同様な作用を
15パス分施すことによって、図4(b)のように円弧
状に近似された曲げ加工が施される。
【0037】図6は、鋼板IRの板継ぎ溶接を説明する
ための図である。図4(b)に示す、線状加熱により曲
げられた鋼板IRを、図6に示すように、既設された他
の鋼板IRK間に板継ぎ溶接する場合を考える。この場
合、溶接性の点から許容される目違い量、すなわち必要
な曲げ精度は、通常は±3mmであることが望ましい。ま
た、曲がり量に大きな影響を持つ加工用特性データは鋼
板表面の残留応力であるので、この残留応力の曲がり量
への影響度をもとに、下記のようにしてランク分けを行
う。
【0038】すなわち、線状加熱による加工量δと1パ
ス当りの角変形量θ(deg)との関係は、数3のように表
せる。
【0039】
【数3】
【0040】数3をもとに、曲がり量δの許容誤差±3
mmを1パス当りの角変形量θの許容誤差に換算すると、
±0.0288degとなる。また、線状加熱1パス当り
の角変形量θにおよぼす残留応力の影響度は、図7「鋼
板の残留応力と線状加熱1パス当りの角変形量の関係
図」から分かるように、0.023deg/kgf/mm2であ
る。この2つの値から、曲がり量誤差±3mmに相当する
残留応力のバラツキ範囲Δは、Δ=±0.0288/
0.023≒±1.25kgf/mm2となる。従って、ラ
ンク分けは、表1のようになり、このランクデータを元
に加工条件を設定すれば、必要な加工精度を得ることが
できることとなる。そして、残留応力値σ(kgf/mm2)
とランクデータとをテーブルの形式で、記憶媒体に取り
込んでおけばよい。
【0041】
【表1】
【0042】また、この表1を用いて付き合わせ情報に
ついて説明する。例えば残留応力値σ(kgf/mm2)が、
0≧σ>−2.5であれば、所定の基準加熱量で線状加
熱するときの、1パス当りの加工度合である角変形量θ
は、0.889≧θ>0.974であり、これをランク
「1」と表している。そして、±1.25kgf/mm2の
バラツキ範囲を考慮して、2.5kgf/mm2ずつ異なる範
囲でそれぞれランク付けを、ランク「2」〜「8」のよ
うに設定している。従って、このランクデータを付き合
わせ情報として鋼板側に、読取可能に持たせておけば、
表1との付き合わせが可能となる。ランクデータの表現
形態は、ランク「1」、ランク「2」とか、ランク
「A」、ランク「B」のように数値や記号を用いる他、
残留応力値自体を利用して、「0−2.5」、「2.5
−5」のように、その数値範囲で、あるいは「1.2
5」、「3.75」のように、その中心値で、つまり所
定の関係を有した態様で示してもよい。付き合わせ情報
はランクデータと一致させておくことが照合の点からは
好ましいが、前述の「0−2.5」の如き数値範囲や、
「1.25」の如き中心値のように、必ずしも一致させ
ておく必要はなく、これらの付き合わせ情報が残留応力
値σ(kgf/mm2)のいずれの範囲に属するものかが判別
し得れば、少なくともランク分けに応じた加工条件を設
定することができる。
【0043】次に、図8〜図11を用いて、加工用特性
データからランクデータを作成する方法について、以下
の「例1」〜「例3」により説明する。
【0044】「例1」は、厚板(厚い鋼板)の条切断加
工における横曲がり量を残留応力でランク分けする場合
を示すもので、図8は、条切断加工機の概略斜視図であ
る。図8において、条切断加工機40は、ガス供給量源
41、鋼板IRの幅方向であって、鋼板に対し長手方向
に相対移動可能に架橋されたフレーム42と、このフレ
ーム42の幅方向に所定ピッチおきに設けられ、上記ガ
ス供給量源41に配管を介して接続された複数のトーチ
43とから構成されるガス熔断機である。なお、ガス供
給源41は供給量調節部411を有し、トーチ43に送
るガス量やガス圧(入熱量)を自動的、あるいはマニュ
アル操作により調整可能とされている。また、トーチ4
3の火口の寸法が切断代(しろ)に関係し、この切断代
は鋼板IRの表面との離間距離に応じて、あるいはフレ
ーム42の相対移動速度に応じて調整可能である。従っ
て、フレーム42の移動速度で切断代の調整を行う態様
では、フレーム42を移動させる図略の移動駆動部に対
し、移動速度を調節し得る構成が採用されている。離間
距離によって調整を行う加工機では、フレーム42を鋼
板IRに対して接離方向に昇降し得る駆動部を備えれば
よい。
【0045】条切断加工における横曲がり量は、鋼板の
残留応力偏差の影響を受ける。そこで、コンピュータ2
によって、残留応力偏差に応じてランク分けを行うこと
で、“くせ"に応じた加工を施すことが可能となる。
【0046】図9は、残留応力偏差をランク分けする手
順を示すフローチャートである。
【0047】先ず、図3に示す手順を利用するなどし
て、板面内の残留応力値σ(kgf/mm2)が算定され(ス
テップS21)、次いで、この残留応力値の分布から、
板面内での残留応力偏差の算出を行う(ステップS2
3)。残留応力偏差とは、板厚方向の残留応力値の偏差
の平均値を板面分布として表現したものである。板面内
の残留応力偏差が算出されると、予め作成された対照テ
ーブル(残留応力偏差vsランクデータ)を用いてラン
ク分けが行われる(ステップS25)。この対照テーブ
ルは、基本的には前述した表1と同様な形式であって、
横曲がり量の許容寸法に対応する、板面内の残留応力偏
差の範囲と、各範囲に対し、該残留応力偏差の小さい方
から順番に設定されたランク「1」、ランク「2」デー
タを有してなるもので、算出された残留応力偏差が、対
照テーブル内のいずれの残留応力偏差の範囲に含まれる
かを照合乃至は検索し、この結果、該当することとなっ
た範囲に対応するランクデータが出力されるようになっ
ている。
【0048】「例2」は、厚板(厚い鋼板)の条切断加
工における横曲がり量を、該横曲がり量自体でランク分
けする場合を示すもので、以下、図10のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0049】先ず、例えば、特公平4−8128号公報
記載の(1)〜(23)式を利用して(特公平4−8129号公
報も同じ)、条切断後の横曲がり量を算定する(ステッ
プS31)。これは、条切断後の鋼板の形状変化は、残
留応力に起因した現象であることから、鋼板の残留応力
状態が分かれば切断後の横曲がりの形状変化量を推定す
ることができることによる。すなわち、上記公報に記載
されている方法によって、鋼板の残留応力値σc(x,
y)を基に、切断後の条鋼での応力とモーメントの釣合
から切断後の横曲がり量が求めるのである。
【0050】そして、横曲がり量が算定されると、例え
ば許容量を考慮して、予め作成された対照テーブル(横
曲がり量vsランクデータ)を用いてランク分けが行わ
れる(ステップS33)。このランクデータに基づいて
加工条件が設定される。設定されたランクデータは、前
述した種々の形態の付き合わせ情報と対応して記録媒体
に記録される。なお、加工条件としては、表3に示すよ
うに、「トーチ間の入熱差」や「切断代」が影響する。
従って、加工時には、読み出されたランクデータに従っ
て、これらの条件が自動的に、あるいは自動的に表示さ
れたランクデータを確認してマニュアル操作によって調
整される。
【0051】「例3」は、厚板(厚い鋼板)の線状加熱
による曲げ加工における曲がり量を残留応力値でランク
分けする場合を示すもので、以下、図11のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0052】先ず、熱間レベラ11での熱間矯正後であ
って、常温まで冷却された時点での鋼板の残留応力値σ
tの推定乃至は測定を行う。残留応力値σtの求め方と
しては、以下の3通りが考えらる。
【0053】第1の方法では、鋼板表面の温度分布を図
2に示すように、走査型温度計6を利用して表面の温度
分布を求め、前述した数1を利用して、温度データT
(x,y)から残留応力σC(x,y)を算定する(ス
テップS41a)。第2の方法では、熱間矯正後の鋼板
の表面温度T(x,y)及び予め分かっている鋼板規格
(成分、強度、製造履歴等)と鋼板サイズ(特に厚み)
を元に、これら各内容と残留応力値とを対応させた対照
テーブルを利用して、残留応力値を得る(ステップS4
1b)。なお、対照テーブルは熱間矯正後の鋼板の表面
温度T(x,y)、鋼板規格、鋼板サイズから残留応力
値を算出する式から得られ、あるいは実験を通して得ら
れた値に基づいて作成されている。第3の方法では、鋼
板表面の残留応力値を、格子歪みから生じるX線の回折
線のずれ角より推定するべくX線センサを利用して直接
的に測定する(ステップS41c)。
【0054】次に、冷間矯正が施されたかどうかが判断
され、冷間矯正が施されていなければ、ステップS45
に移行する。一方、冷間矯正が施されたのであれば、冷
間矯正後の残留応力値の算定が、以下の3通りの方法に
よって行われる。
【0055】第1の方法では、ステップS41a(また
はステップS41b,41c)で得られた残留応力値σ
tと冷間矯正の実績条件(押し込み量と傾斜量:図2の
端末21で設定:先に説明した冷間矯正条件と同じ意
味)とから弾塑性計算式を利用して推定する(ステップ
S45a)。第2の方法では、熱間矯正で得た値を用い
ることなく、冷間矯正の実績条件(押し込み量と傾斜
量:図2の端末21で設定)及び予め分かっている鋼板
規格(成分、強度、製造履歴等)と鋼板サイズ(特に厚
み)を元に、これら各内容と残留応力値とを対応させた
対照テーブルを利用して、残留応力値を得る(ステップ
S45b)。第3の方法では、鋼板表面の残留応力値を
X線センサを利用して直接的に測定する(ステップS4
5c)。
【0056】そして、このようにして得られた残留応力
値は、残留応力値を予め決められた所定の範囲ずつ振り
分けてランク分けした対照テーブルと対比され、対応す
るランクデータが得られる(ステップS47)。
【0057】なお、本フローチャートでは、予め決めら
れた対応関係を記憶した、例えばROM等からなる対照
テーブルを用いて、入力データに対応した出力データを
送出するようにしたが、ROMテーブルに代えて、ラン
ク分けの演算を直接行わせて、ランクデータを得るよう
にすることもできる。
【0058】ここで、加工条件とランクデータとの関連
について、線状加熱の場合で一例を示して説明する。前
述した表1に対応する表2「ランクと加工条件(加熱温
度)との関係」より、各ランクの鋼板を基準加熱温度の
下で線状加熱した場合の変形量は、前述した数3より求
まる。
【0059】
【表2】
【0060】表2は、目標の曲がり量を120mmに設定
した場合の表である。例えば、ランク「1」に属する鋼
板では、表2から分かるように、目標値120mmに対し
て96±3mmの変形となる。従って、、例えばランク
「1」の鋼板を目標値通りの120mmだけ曲げるために
は、目標値との差分24mm(=120−96)に相当す
る分、加工条件を変更すればよい。ここで、線状加熱に
おける加工条件として、加熱温度を例にとる場合で説明
する。
【0061】図12は、基準温度に対する加熱温度の差
(℃)と1パス当りの角変形量θの変化量Δθ(deg)
との関係を示す図、図13は、基準温度に対する加熱温
度の差(℃)とトータルの変形量δ(mm)との関係を示
す図である。
【0062】これらの図から分かるように、加熱温度1
℃当りの変形量δは0.205mm/℃であり、ランク
「1」の鋼板では、117℃(=24/0.205)だ
け加熱温度を上げれば目標値通りの曲がり量を得る加工
が達成される。その他のランクについては、上記ランク
「1」と同様に計算することで加熱温度の上昇分(修正
値)を算出することが可能となり、表2は、基準温度か
らの修正値(℃)をランクと対応付けて示している。
【0063】そして、実際の加工(線状加熱)において
は、ランクデータから、該ランクに応じた加熱温度が設
定されることになる。
【0064】また、線状加熱における曲がり量に影響を
与える要因として、板厚方向への加熱深さが上げられ
る。これについては、以下に説明する加工条件により設
定することができる。
【0065】例えば、加熱手段として、ガスバーナを用
いる場合、ガストーチの移動速度(加熱速度)、燃焼ガ
スと酸素の流量(混合比)、火口距離(ガストーチ火口
と鋼板表面との距離)を調整する手段によって、加熱深
さを調整し得ることから、残留応力値とこれらの加工条
件を確認しておけば、かかる加工条件についてランクデ
ータを持たせることも可能である。そして、得られたラ
ンクデータに対応して、上記加熱速度、混合比、火口距
離のうちの、1つを、または設定方法によっては2つ
を、あるいは全ての加工条件を調整するように対照テー
ブルを作成しておけばよい。
【0066】また、加熱深さを調整し得る他の加熱手段
として、渦電流損を利用した高周波加熱を用いた装置が
知られている。すなわち、鋼板の面に平行な高周波渦電
流を深さ方向に浸透するように流し、鉄損で加熱する装
置であって、発熱量Wは、数4のように表せる。
【0067】
【数4】
【0068】従って、高周波加熱では、加工条件とし
て、周波数f等を調整することで、加熱温度、板厚方向
への加熱深さを調整可能である。そして、残留応力値に
応じて、これら電流i,周波数fと曲がり量のデータを
得ておき、得られたデータから、電流iとランクデータ
とを、あるいは周波数fとランクデータとを対応付けた
対照テーブルを作成すればよい。
【0069】また、需要家側の加工設備、すなわち加工
機器の性能を考慮してランク分けを行う必要がある。す
なわち、鋼板に対する加工用諸量の入力を受けて上記加
工用特性データから加工条件を設定するプログラムを記
憶する記憶手段を持ち、かつ加工用特性データの少なく
とも1個を付き合わせ情報として有するようにしてもよ
い。すなわち、金属材原板に設けられた記憶手段は加工
用特性データとともに加工条件設定用のプログラムが記
憶されているものである。なお、鋼板に付き合わせ情報
のみ記録し、その他のデータは別体の記録媒体に記憶さ
せた形態であってもよい。また、付き合わせ情報が加工
用特性データ等を兼用するものである場合には、どの種
類のデータとの付き合わせを行うかを予め知っておく必
要があるとともに、自動的に付き合わせ処理を行わせる
場合、付き合わせのためのプログラムが需要家側の制御
装置に、あるいは上記別体の記録媒体にプログラムとし
て付加されて保管されていてもよい。
【0070】加工工程では、先ず、記憶手段から加工条
件設定用のプログラムがリーダ等(記憶手段が半導体メ
モリ等の場合には、加工機器の制御部が持つデータ取込
手段等)で読み取られる。次いで、加工機器の制御部の
キーボード(端末)等から加工のための必要な、すなわ
ち制御対象に影響を与える加工用特性データ、あるいは
ランク分けのための加工条件に対する許容範囲データ、
また加工機器に関する加工精度や加工性能、型式等の加
工用諸量が入力される。そして、この後、加工条件設定
用のプログラムは、入力された加工用諸量を用いて、取
り込まれた加工用特性データから加工条件を作成する。
したがって、加工工程で所望する加工用諸量(ランク分
けの場合には、1ランク分の振り分け範囲データ等)を
入力するだけで、自動的に加工条件が得られる。例え
ば、表1、表2を例に説明すれば、加工機に合った加工
用諸量、許容幅等を入力すれば、前述した数式等を利用
して、ランクデータとか加熱温度の修正値(加工条件)
が自動的に算出される。なお、加工機器は加工条件設定
用のプログラムを読み取るための読取プログラムを有し
ていて、加工用諸量も自動的に加工条件設定用のプログ
ラム中に取り込まれるようにすることもでき、このよう
にすることで、加工工程において更に省人化が図れる。
【0071】これは、需要家の加工機器等が販売時に、
把握できておれば、その精度、性能や機器の型式に合わ
せた加工条件、ランクデータを製造者側で作成可能であ
るが、需要家が不明な、いわゆる店頭売りの場合には、
加工条件、ランクデータの作成用プログラムを付してお
くことで、需要家側で自己の加工機器に合ったように加
工条件、ランクデータを作成し得る。
【0072】本発明は、表3に示すように、以下の加工
態様にも適用可能である。
【0073】
【表3】
【0074】(1)切断や打ち抜き等のせん断加工 図14は、せん断加工の動作を説明する図で、(a)〜
(c)は各加工部の側断面図で、(d)はせん断切口面
の一般的な形状を示す図である。表3及び図14(d)
に示すように、せん断加工では、“かえり"、“だれ"、
“せん断面の(破断面)面積割合"が制御すべき対象と
され、加工硬化特性がこれらの制御対象に影響を与える
要素となっている。また、せん断加工では、クリアラン
スやシャー角等のせん断加工条件が調整可能となってい
る。図14(a)に示すように、クリアランスとは、ダ
イスの孔径とポンチの径との差寸法をいい、図14
(b)〜(c)に示すように、シャー角とは、ポンチあ
るいはダイスのせん断面に形成されるせん断角度であ
る。
【0075】そして、加工硬化特性に応じてせん断加工
条件を設定する、すなわち径の順次異なるポンチを複数
準備しておいて、設定された加工条件に応じて、これを
自動、手動で交換し、また、シャー角の順次異なるポン
チやダイスを準備しておいて、それらを加工条件に応じ
て自動、手動で交換することで、“かえり"、“だれ"、
“せん断面の(破断面)面積割合"を制御可能である。
【0076】そのためには、製造された鋼板から加工硬
化特性を測定乃至は算定し、得られた加工硬化特性を加
工用特性データ(電子化情報)として採用しておけばよ
い。また、加工硬化特性に代えて、加工条件としてのク
リアランスやシャー角を電子化情報として採用すること
も可能となる。さらに、加工用特性データとしての加工
硬化特性を加工性に応じてランク分けし、このランクデ
ータに応じて加工条件としてのクリアランスやシャー角
が対応して設定されるように対照テーブルを設けるよう
にしてもよい。このように加工硬化特性、加工性に応じ
て加工硬化特性から得られるランクデータ、及び加工条
件であるクリアランスやシャー角、あるいはこれらのラ
ンクデータを電子化情報として持つようにしてもよい。
そして、それらのうちのいずれか、あるいは複数のデー
タまたは全てのデータを付き合わせ情報として採用する
ことで、鋼板と電子化情報との対応も確実に行える。な
お、本加工態様および以下の加工態様において、加工条
件やランクデータの作成は、前述したフローチャートで
説明した作成方法と同様な手順に従って行えばよい。
【0077】(2)型曲げ、折り曲げ、ロール曲げ及び
ロールフォーミング等の曲げ加工 図15において、(a)は型曲げ、(b)は折り曲げ、
(c)はロール曲げを説明するための図である。これら
の曲げ加工では、加工用特性データとしてYP(引張強
さ)、TS(降伏点)が、加工条件として型の角度、曲
げの半径、押し込み量、荷重が要素となり、これらによ
って、スプリングバックや、そりに影響が出る。したが
って、加工用特性データとしてYP値やTS値を、加工
条件として型の角度、曲げの半径、押し込み量、荷重を
付き合わせ情報として用いることが可能であり、また、
これらのデータをランク分けしたデータを付き合わせ情
報とすることもできる。
【0078】(3)深掘り加工 深掘り加工では、加工用特性データとして延び易さを示
すr値の方向による差異、表面粗度(ダル目等)高温で
の材料特性が、加工条件としてしわ押さえ力、潤滑条件
(潤滑油量等)が要素となり、これらによって、しわ、
割れに影響が出る。したがって、加工用特性データとし
てr値の方向による差異、表面粗度(ダル目等)高温で
の材料特性を、加工条件としてしわ押さえ力、潤滑条件
(潤滑油量等)を付き合わせ情報として用いることが可
能であり、また、これらのデータをランク分けしたデー
タを付き合わせ情報とすることもできる。
【0079】(4)張出し加工 図16は、張出し加工を示す図である。球頭ポンチで鋼
板に圧力を加えて張出し形状に成形するもので、加工用
特性データとして表面粗度が、加工条件としてビードに
よる拘束量、しわ押さえ力、潤滑条件が要素となり、こ
れらによって、くびれに影響が出る。したがって、加工
用特性データとして表面粗度を、加工条件としてビード
による拘束量、しわ押さえ力、潤滑条件を付き合わせ情
報として用いることが可能であり、また、これらのデー
タをランク分けしたデータを付き合わせ情報とすること
もできる。
【0080】(5)しごき加工 図17は、しごき加工を示す図で、ポンチを用いてダイ
スとの間で有底形状に成形する場合等に用いられる。し
ごき加工では、加工用特性データとして表面粗度が、加
工条件として摩擦力(増摩剤量等)が要素となり、これ
らによって、破断の有無に影響を及ぼす。したがって、
加工用特性データとして表面粗度を、加工条件として摩
擦力(増摩剤量等)を付き合わせ情報として用いること
が可能であり、また、これらのデータをランク分けした
データを付き合わせ情報とすることもできる。
【0081】(6)その他の加工 レーザ切断、プレス曲げやローラ曲げ(以上、表3に記
載)、さらには、溶接加工、絞り加工、スピニング加工
等にも適用できる。
【0082】(7)また、本発明では、被加工材料とし
て薄板や厚板の鋼板を用いて説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、アルミニウム板、アルミニ
ウム合金板、銅板、およびチタン板等のように、製造さ
れた原板に対して切断や曲げ等の加工が施される板材に
適用可能である。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、金属材原
板に加工条件を決めるためのデータとの照合を行う照合
情報を有する構成としたので、加工対象となる金属材原
板に対応する加工条件を決めるためのデータを確実に抽
出(選出)でき、各金属材原板に対して“くせ"を考慮
した自動的な加工処理が可能となり、従来のような経験
を要する作業に対して省人化、効率化がより可能とな
る。前記“くせ"は各原板に、またロット毎に固有なデ
ータであることから、元データを金属材原板との間の照
合情報として利用可能とあり、より好ましい加工が施せ
ることとなる。
【0084】請求項2記載の発明によれば、照合情報が
1つの場合には、照合作業が容易となる。また、所要数
のデータを照合情報とすることで、照合用として利用す
るデータが酷似している場合でも照合エラーの発生を極
力抑制し得る。また、金属材原板の“くせ"を含む、原
板やロット毎に固有なデータである加工条件を決めるた
めのデータによって金属材原板の照合が可能となる。
【0085】請求項3記載の発明によれば、金属材原板
を1枚ずつ特定する識別情報を用いて照合を行わせるこ
とで、金属材原板1枚ずつでの付き合わせが可能とな
る。
【0086】請求項4記載の発明によれば、金属材原板
をロット単位で特定するための識別情報を含むようにす
ることで、ロット単位で金属材原板の付き合わせが可能
となる。
【0087】請求項5記載の発明によれば、前記照合情
報を前記金属材原板の表面の一部に設けられた記録部に
記録させるように構成したので、金属材原板の表面の一
部の記録部を参照することで照合ができ、対応する加工
条件を決めるためのデータが確実に抽出できる。
【0088】請求項6記載の発明によれば、記録部に印
字により表記を行うことで、内容が視認可能となり、扱
いも容易となり、また、符号化などによって機械的に自
動読み取りも可能となる。
【0089】請求項7記載の発明によれば、機械的に読
み取り可能とすることで、人を介在させることなく、省
人化の下での照合作業が可能となる。
【0090】請求項8記載の発明によれば、少なくとも
線状加熱が施される予定の鋼板に対して、この線状加熱
による曲げ加工性能に影響を与える条件のうち、加熱条
件という主要な条件を照合情報として採用することが可
能となる。
【0091】請求項9記載の発明によれば、前記記録体
として電気的に読み書き可能な記憶媒体を採用すること
で、加工条件を決めるためのデータの取り扱い、すなわ
ちデータの書込、保存、読出処理が容易、確実にするこ
とが可能となる。
【0092】請求項10記載の発明によれば、前記記録
体に、金属材原板から測定及び/又は算定により得られ
た加工用特性データ、該加工用特性データから前記金属
材原板の加工性に応じたランク分けを行って求められた
ランクデータ、前記加工用特性データ又は前記ランクデ
ータから設定された加工条件のうちの少なくとも1つを
前記元データとして記録するようにしたので、加工内容
が予め分かっている場合には、それに応じて加工用特性
データ、ランクデータ及び加工条件のうちの必要なデー
タを持っておけば少なくとも足り、また、金属材原板に
対する加工方法や用途が不明の場合には、加工用特性デ
ータ、ランクデータ及び加工条件の全てを持っておけ
ば、種々のケースに対応可能となる。そして、種々の金
属材原板に対して、もっとも好適なデータを用いての加
工処理が可能となる。
【0093】請求項11記載の発明によれば、加工機に
関する加工用緒量が入力されることを条件に前記元デー
タから前記加工機に対する加工条件を設定する加工条件
設定プログラムを記録していることにより、加工工程に
おける加工の度合、すなわち許容範囲、加工機器の加工
精度、性能等に鑑みた加工用諸量を入力するだけで、自
動的に加工条件が得られるので、くせ等を考慮する必要
がなくなるとともに、所望する加工が確実に施される。
【0094】請求項12記載の発明によれば、特に“く
せ"が顕著に影響する鋼板の加工に適用すれば有効とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属材原板の流れと、電子化情報との関係を示
す管理システムの概略を説明するためのフローチャート
である。
【図2】鋼板製造工程中乃至は製造直後における特性デ
ータの検出あるいは算定を制御する制御装置の一例を示
すブロック図である。
【図3】走査型温度計で得られた温度データから残留応
力を算定して取り込む手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】線状加熱による曲げ加工を説明する図で、
(a)は鋼板と線状加熱機とを示す概略斜視図、(b)
は曲げ後の鋼板を示す斜視図である。
【図5】線状加熱による曲げの原理を説明するための図
で、(a)は加熱状態の断面図、(b)は冷却状態の断
面図である。
【図6】鋼板の板継ぎ溶接を説明するための図である。
【図7】鋼板の残留応力と線状加熱1パス当りの角変形
量の関係図である。
【図8】条切断加工機の概略斜視図である。
【図9】残留応力偏差をランク分けする手順を示すフロ
ーチャートである。
【図10】厚板(厚い鋼板)の条切断加工における横曲
がり量を、該横曲がり量自体でランク分けする場合のフ
ローチャートである。
【図11】厚板(厚い鋼板)の線状加熱による曲げ加工
における曲がり量を残留応力値でランク分けする場合の
フローチャートである。
【図12】基準温度に対する加熱温度の差と1パス当り
の角変形量の変化量との関係を示す図である。
【図13】基準温度に対する加熱温度の差とトータルの
変形量との関係を示す図である。
【図14】せん断加工の動作を説明する図で、(a)〜
(c)は各加工部の側断面図で、(d)はせん断切口面
の一般的な形状を示す図である。
【図15】曲げ加工を説明する図で、(a)は型曲げ、
(b)は折り曲げ、(c)はロール曲げを示す図であ
る。
【図16】張出し加工を示す図である。
【図17】しごき加工を示す図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 コンピュータ 3 コンピュータ 4 演算・制御装置 5 通信ネットワーク 6 走査型温度計 7 信号変換器 8 移送量検出器 10 圧延ライン 11 熱間レベラ 20 冷間レベラ 21 端末 22 制御装置 30 線状加熱機 31 ガス供給源 32 アーム 33 ノズル33(火口) 311 供給量調節部 40 条切断加工機 41 ガス供給量源 42 フレーム 43 トーチ 411 供給量調節部 IR 鋼板 M 記録媒体 IF 電子化情報(加工用特性データ、ランクデータ、
加工条件) TD 付き合わせ情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B21D 28/00 G05B 19/405 A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録体に記録されている加工条件を決め
    るためのデータを含む元データに基づいて加工される金
    属材原板であって、該金属材原板は、前記元データと照
    合可能な照合情報を含むことを特徴とする金属材原板。
  2. 【請求項2】 前記照合情報は、前記元データの少なく
    とも一つからなることを特徴とする請求項1記載の金属
    材原板。
  3. 【請求項3】 前記元データは、前記金属材原板を1枚
    ずつ特定するための識別情報を含み、前記照合情報は、
    前記識別情報であり、該当する金属材原板の前記元デー
    タは前記両識別情報を照合することによって抽出される
    ことを特徴とする請求項1記載の金属材原板。
  4. 【請求項4】 前記元データは、前記金属材原板をロッ
    ト単位で特定するための識別情報を含み、前記照合情報
    は、前記識別情報であり、該当するロットの金属材原板
    の前記元データは前記両識別情報を照合することによっ
    て抽出されることを特徴とする請求項1記載の金属材原
    板。
  5. 【請求項5】 前記照合情報は、前記金属材原板の表面
    の一部に設けられた記録部に記録されていることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属材原板。
  6. 【請求項6】 前記記録部には、前記照合情報が印字に
    より表記されていることを特徴とする請求項1記載の金
    属材原板。
  7. 【請求項7】 前記照合情報は、機械的に読み取り可能
    な形態で表記されていることを特徴とする請求項5又は
    6記載の金属材原板。
  8. 【請求項8】 前記照合情報は、線状加熱による曲げ加
    工性能に影響を与える加熱温度を含むことを特徴とする
    請求項1記載の金属材原板。
  9. 【請求項9】 前記記録体は、電気的に読み書き可能な
    記憶媒体であることを特徴とする請求項1記載の金属材
    原板。
  10. 【請求項10】 前記記録体は、金属材原板から測定及
    び/又は算定により得られた加工用特性データ、該加工
    用特性データから前記金属材原板の加工性に応じたラン
    ク分けを行って求められたランクデータ、前記加工用特
    性データ又は前記ランクデータから設定された加工条件
    のうちの少なくとも1つを前記元データとして記録して
    いることを特徴とする請求項1記載の金属材原板。
  11. 【請求項11】 前記記録体は、さらに、加工機に関す
    る加工用緒量が入力されることを条件に、前記元データ
    から前記加工機に対する加工条件を設定する加工条件設
    定プログラムを記録していることを特徴とする請求項1
    記載の金属材原板。
  12. 【請求項12】 前記金属材原板が鉄鋼板であることを
    特徴とする請求項1記載の金属材原板。
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