JPH11197804A - モールドパウダ - Google Patents
モールドパウダInfo
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- JPH11197804A JPH11197804A JP975498A JP975498A JPH11197804A JP H11197804 A JPH11197804 A JP H11197804A JP 975498 A JP975498 A JP 975498A JP 975498 A JP975498 A JP 975498A JP H11197804 A JPH11197804 A JP H11197804A
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Abstract
鋼の品質を確保し易い連続鋳造用のモールドパウダを提
供する。 【解決手段】遊離炭素含有量を2.0%以下とすること
で溶鋼との接触中の心胆量を低減して極低炭素鋼として
の品質を確保可能とすると共に、成分中のCaO及びS
iO2 の含有量を重量比(CaO/SiO2 )で1.2
0以上とすることでモールド抜熱量を低減して緩冷却を
可能とし、もって初期凝固過程での凝固シェルを健全な
ものとして表面欠陥の原因となる不純物等の捕捉を抑制
する。
Description
01%以下の極低炭素鋼を連続鋳造法で製造するに際
し、潤滑などを目的としてモールド(鋳型)内で用いる
モールドパウダに関するものである。
ールドパウダは、主成分としてSiO 2 ,CaO,Na
2 O,CaF2 ,NaF,Al2 O3 ,C等で構成され
ており、鋳造速度に応じて粘度や軟化点を調整してい
る。このうち、極低炭素鋼の連続鋳造に用いられるモー
ルドパウダとしては、特にノロカミやブローホールに代
表される表面欠陥が少ないこと、浸炭(Cピックアッ
プ)が少ないことなどが要求される。
に、スラブ表面に付着したパウダがスケールと共に剥離
しない場合、鋳造ロールによって表層下0.5〜1.5
mmまで押付けられ、これが冷間圧延鋼板の表面欠陥の
原因になると考えられており、それを解決する手段とし
て、CaO及びSiO2 の含有量の重量比(CaO/S
iO2 )の値を1.0以下としたり、例えば特公平5−
55221号公報に記載されるようにB2 O3 を添加し
たりする方法が採られている。
来技術では、モールド内に流入したパウダが冷却過程で
結晶化しないでガラス化してしまうため、凝固シェルか
らモールドへの抜熱量が大きくなって初期凝固過程で不
均一凝固が生じ易い。このような不均一凝固はスラブ表
面の割れの原因になる他、モールドメニスカス部におけ
るツメ状初期凝固シェルの形状が複雑となるため、アル
ミナ等の脱酸生成物やパウダースラグ或いはAr等の吹
き込みガス気泡が捕捉され易くなり、それらが冷間圧延
鋼板の表面欠陥の原因となる。
たものであり、特に極低炭素鋼の表面欠陥の発生を抑制
防止することが可能なモールドパウダを提供することを
目的とするものである。
に、本発明のモールドパウダは、炭素含有量が0.01
%以下の極低炭素鋼を連続鋳造法で製造する際に用いる
モールドパウダであって、遊離炭素含有量が2.0%以
下で且つCaO及びSiO2 の含有量が重量比(CaO
/SiO2 )で1.20以上の組成であることを特徴と
するものである。
ダについて、実施形態を用いながら説明する。
2 の含有量を重量比(CaO/SiO2 )で1.20以
上とすることにより、モールド内に流入したパウダが冷
却過程で結晶化する。この結晶化に際して結晶間に気孔
が生じることから、モールド内溶鋼からモールド銅板へ
の輻射伝熱が低減され,つまり緩冷却となり、初期凝固
過程での不均一凝固が抑制でき、所謂健全な凝固シェル
を形成することができる。従って、前述のようなアルミ
ナ等の脱酸生成物やパウダースラグ或いはAr等の吹き
込みガス気泡を捕捉しにくく、その分だけ冷間圧延鋼板
の表面欠陥が生じにくい。ここで、前記重量比(CaO
/SiO2 )が1.20未満の場合には、前述したパウ
ダの結晶化が不十分となり、緩冷却効果が低い。また、
前記重量比(CaO/SiO2 )が高くなると、パウダ
の均一流入性の悪化や所謂パウダフィルム切れを生じ易
いことから、重量比(CaO/SiO2 )は1.40未
満であることが好ましい。
含有量については、その値が2.0%を超えると未溶融
パウダ中のCと溶鋼との接触により浸炭(Cピックアッ
プ)量が5ppmとなる場合があることから、2.0%
以下に限定した。一方、パウダ中のCは、その含有量が
低過ぎる場合、滓化速度が著しく速くなり、所謂溶け過
ぎの状態になること、或いは保温性確保の観点から0.
8%以上とすることが好ましい。
度2.0〜2.2m/分,オシレーションサイクル16
0〜200cpm,オシレーションストローク6mmの
条件で、炭素濃度15〜24ppmの極低炭素鋼を連続
鋳造したときのデータを示す。まず、図1aにモールド
パウダ塩基度(=重量比)(CaO/SiO2 )とモー
ルド内抜熱量Qとの関係を示す。ここで、モールド抜熱
量Qは、((モールド冷却水入出温度差×冷却水量)/
(鋳込速度×(モールド短辺長さ+モールド長辺長さ))
で表される。同図から明らかなように、モールドパウダ
塩基度(CaO/SiO2 )を上昇させるとモールド抜
熱量Qは低下する。
延表面処理鋼板のスケール・スリーバー発生率との関係
を示す。同図から明らかなように、本発明,即ちモール
ドパウダ塩基度(=重量比)(CaO/SiO2 )が
1.20以上で、モールド抜熱量Qが低いときには、ス
ケール・スリーバー等の表面欠陥は発生しにくい。
量とタンディッシュ溶鋼から鋳片までの炭素濃度[C]
上昇量との関係を示す。同図から明らかなように、モー
ルドパウダ中のC含有量が2.0%を超えると[C]上
昇量が3ppm以上になり、極低炭素鋼として問題があ
る。
を用いて極低炭素鋼を連続鋳造すれば、モールド抜熱量
Qが低下して緩冷却が可能となることから、初期凝固過
程での不均一凝固を抑制して本来の健全な凝固シェルを
形成することができ、これによりアルミナ等の脱酸生成
物やパウダースラグ或いはAr等の吹き込みガス気泡を
捕捉しにくく、その分だけ冷間圧延鋼板の表面欠陥が生
じにくい。また、Cピックアップを抑制して極低炭素鋼
としての品質を確保することができる。
パウダによれば、CaO及びSiO2の含有量を重量比
(CaO/SiO2 )で1.20以上とすることによ
り、モールド内に流入したパウダが冷却過程で結晶化
し、これによりモールド抜熱量を低減して緩冷却が可能
となり、初期凝固過程での不均一凝固が抑制でき、アル
ミナ等の脱酸生成物やパウダースラグ或いはAr等の吹
き込みガス気泡を捕捉しにくく、その分だけ冷間圧延鋼
板の表面欠陥が生じにくい。また、遊離炭素含有量を
2.0以下とすることにより、溶鋼との接触による浸炭
(Cピックアップ)量を抑制することができ、極低炭素
鋼としての品質を確保することができる。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 炭素含有量が0.01%以下の極低炭素
鋼を連続鋳造法で製造する際に用いるモールドパウダで
あって、遊離炭素含有量が2.0%以下で且つCaO及
びSiO2 の含有量が重量比(CaO/SiO2 )で
1.20以上の組成であることを特徴とするモールドパ
ウダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP975498A JPH11197804A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | モールドパウダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP975498A JPH11197804A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | モールドパウダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197804A true JPH11197804A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11729087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP975498A Pending JPH11197804A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | モールドパウダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11197804A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040003315A (ko) * | 2002-07-02 | 2004-01-13 | 주식회사 포스코 | 저 탄소강 제조용 몰드플럭스 |
-
1998
- 1998-01-21 JP JP975498A patent/JPH11197804A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040003315A (ko) * | 2002-07-02 | 2004-01-13 | 주식회사 포스코 | 저 탄소강 제조용 몰드플럭스 |
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