JPH11197624A - 廃棄物供給装置の制御方法及び廃棄物供給装置 - Google Patents

廃棄物供給装置の制御方法及び廃棄物供給装置

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JPH11197624A
JPH11197624A JP10006817A JP681798A JPH11197624A JP H11197624 A JPH11197624 A JP H11197624A JP 10006817 A JP10006817 A JP 10006817A JP 681798 A JP681798 A JP 681798A JP H11197624 A JPH11197624 A JP H11197624A
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JP
Japan
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waste
furnace
supply unit
supply
input port
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Application number
JP10006817A
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English (en)
Inventor
Masatsugu Yamagata
昌継 山縣
Michihiko Kamata
充彦 鎌田
Eiji Matsukawa
英次 松川
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Kubota Corp
Research Institute of Innovative Technology for the Earth RITE
Original Assignee
Kubota Corp
Research Institute of Innovative Technology for the Earth RITE
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉壁11に設けられた廃棄物投入口12から
炉内13に投入された廃棄物を乾留処理してその炉内1
3で乾留ガスを生成する乾留炉10へ廃棄物を供給する
ために、廃棄物供給部2と、前記廃棄物供給部2より下
方に位置し廃棄物供給部2と炉内13を廃棄物投入口1
2を介して連絡する搬送通路部3とを備えてなる廃棄物
供給装置において、炉内13への空気の混入を防止でき
る廃棄物供給装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 搬送通路部3が、廃棄物を炉内13に向
かって圧密化しながら搬送する廃棄物搬送手段4を具備
しており、廃棄物供給部2内の廃棄物収容量が所定値以
上を維持するように、廃棄物供給部2への外部からの廃
棄物装入量を制御する。更に、廃棄物供給部2内の廃棄
物収容量が所定値以下に減少した場合には、廃棄物搬送
手段4の搬送動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉壁に設けられた
廃棄物投入口から炉内に投入された廃棄物を乾留処理し
てその炉内で乾留ガスを生成する乾留炉へ廃棄物を供給
するために、廃棄物供給部と、前記廃棄物供給部より下
方に位置し前記廃棄物供給部と前記炉内を前記廃棄物投
入口を介して連絡する搬送通路部とを備えてなる廃棄物
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の廃棄物供給装置として、
図4に示すように、乾留炉10の炉体上部に裾窄まり漏
斗形状の廃棄物供給部2を配置し、前記廃棄物供給部2
の下部から炉内13へ廃棄物を供給する際に炉内で発生
した乾留ガスの前記廃棄物供給部2への吹き上がりと、
前記廃棄物供給部2から炉内への外気の混入とを防止す
るために、前記廃棄物供給部2と炉壁上部に設けられた
廃棄物投入口12との間の搬送通路部3に2重ダンパ2
3を設け、その2重ダンパ23を交互に開閉操作して炉
内13へ廃棄物を落下させて供給する構造のものがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の廃棄物供給装置では、前記2重ダンパのシール
性が不十分であったりする等の理由から、前記廃棄物供
給部から炉内への廃棄物供給時等に、炉内に空気が混入
する虞があった。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、炉壁に設けられた廃棄物投入口か
ら炉内に投入された廃棄物を乾留処理してその炉内で乾
留ガスを生成する乾留炉へ廃棄物を供給するために、廃
棄物供給部と、前記廃棄物供給部より下方に位置し前記
廃棄物供給部と前記炉内を前記廃棄物投入口を介して連
絡する搬送通路部とを備えてなる廃棄物供給装置におい
て、炉内で発生した乾留ガスの前記廃棄物供給部への吹
き抜け(流出)を防止すると共に、炉内への空気の混入
を防止できる廃棄物供給装置、並びに、その制御方法を
提供する点にある。
【0005】尚、本発明者等は、同様の目的を達成する
ために、前記搬送通路部が廃棄物を前記炉内に向かって
圧密化しながら搬送する廃棄物搬送手段を具備するとい
う特徴構成を有する廃棄物供給装置を、別出願にて提案
しており、本発明の実際的な目的は、この別出願に係る
廃棄物供給装置の特有の作用効果をより確実に発揮させ
るための改良技術に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る廃棄物供給装置の制御方法の第一の特徴
構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載の如く、
炉壁に設けられた廃棄物投入口から炉内に投入された廃
棄物を乾留処理してその炉内で乾留ガスを生成する乾留
炉へ廃棄物を供給するために、廃棄物供給部と、前記廃
棄物供給部より下方に位置し前記廃棄物供給部と前記炉
内を前記廃棄物投入口を介して連絡する搬送通路部とを
備えてなる廃棄物供給装置の制御方法であって、前記搬
送通路部が、廃棄物を前記廃棄物投入口に向かって圧密
化しながら搬送する廃棄物搬送手段を具備しており、前
記廃棄物供給部内の廃棄物収容量が所定値以上を維持す
るように、前記廃棄物供給部への外部からの廃棄物装入
量を制御する点にある。
【0007】更に、同第二の特徴構成は、特許請求の範
囲の欄の請求項2に記載の如く、前記第一の特徴構成と
同前提条件に対して、前記搬送通路部が、廃棄物を前記
廃棄物投入口に向かって圧密化しながら搬送する廃棄物
搬送手段を具備しており、前記廃棄物供給部内の廃棄物
収容量が所定値以下に減少した場合に、前記廃棄物搬送
手段の搬送動作を停止する点にある。
【0008】この目的を達成するための本発明に係る廃
棄物供給装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載の如く、炉壁に設けられた廃棄物投入
口から炉内に投入された廃棄物を乾留処理してその炉内
で乾留ガスを生成する乾留炉へ廃棄物を供給するため
に、廃棄物供給部と、前記廃棄物供給部より下方に位置
し前記廃棄物供給部と前記炉内を前記廃棄物投入口を介
して連絡する搬送通路部とを備えてなる廃棄物供給装置
であって、前記搬送通路部は廃棄物を前記廃棄物投入口
に向かって圧密化しながら搬送する廃棄物搬送手段を備
え、前記廃棄物供給部内に廃棄物の収容状態を検知可能
な廃棄物センサを備え、前記廃棄物センサが前記廃棄物
供給部内の廃棄物収容量が所定値以下と判断した場合
に、前記廃棄物搬送手段の搬送動作を停止する廃棄物搬
送制御手段を備えている点にある。
【0009】この目的を達成するための本発明に係る廃
棄物供給装置の第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載の如く、炉壁に設けられた廃棄物投入
口から炉内に投入された廃棄物を乾留処理してその炉内
で乾留ガスを生成する乾留炉へ廃棄物を供給するため
に、廃棄物供給部と、前記廃棄物供給部より下方に位置
し前記廃棄物供給部と前記炉内を前記廃棄物投入口を介
して連絡する搬送通路部とを備えてなる廃棄物供給装置
であって、前記搬送通路部は廃棄物を前記廃棄物投入口
に向かって圧密化しながら搬送する廃棄物搬送手段を備
え、前記炉内上部に設けられたレベル計が所定のレベル
以下の信号を示し、且つ、前記廃棄物供給部内に廃棄物
の収容状態を検知可能に設けられた少なくとも一つの廃
棄物センサが廃棄物の存在を示したときに限り、前記廃
棄物搬送手段が作動する点にある。
【0010】以下に作用並びに効果につき説明する。上
記本発明に係る廃棄物供給装置の制御方法の第一の特徴
構成によれば、前記廃棄物搬送手段が廃棄物を前記搬送
通路部内において連続して前記炉内へ向けて搬送するこ
とができ、前記搬送通路部内の前記炉内への出口付近で
廃棄物は常に圧密化状態にあるため、前記搬送通路部内
の上流側空間と前記炉内とを気密に隔離することがで
き、前記炉内から前記搬送通路部上流側への乾留ガスの
流出及び前記搬送通路部上流側から前記炉内への空気の
混入の両方を同時に防止することができるのである。つ
まり、空気の前記炉内への混入を防止するためには、前
記搬送通路部内において廃棄物を連続的に搬送中か、ま
たは、当該状況下でその搬送を停止した状態のように、
前記搬送通路部の一定箇所において廃棄物が常時圧密化
状態で存在している必要があり、前記廃棄物搬送手段の
運転中は、前記廃棄物供給部より前記搬送通路部内へ連
続的に廃棄物を供給する必要がある。従って、本特徴構
成によれば、前記廃棄物供給部内の収容量は所定量以上
に確保されるため、前記搬送通路部内への連続的な廃棄
物の供給が滞らずに、前記搬送通路部の一定箇所におい
て廃棄物の常時圧密化状態を維持できるのである。
【0011】上記本発明に係る廃棄物供給装置の制御方
法の第二の特徴構成または廃棄物供給装置の第一の特徴
構成によれば、何らかの原因で前記廃棄物供給部内の収
容量が減少して、その結果前記搬送通路部内への連続的
な廃棄物の供給が滞る前に、前記廃棄物搬送手段の運転
を停止することができるので、前記搬送通路部の一定箇
所において廃棄物の常時圧密化状態を維持できるのであ
る。
【0012】以上の結果、前記炉内で生成された乾留ガ
スの希釈化を防止し、更に、爆発燃焼に至るのを未然に
回避できるのである。
【0013】更に、上記本発明に係る廃棄物供給装置の
第二の特徴構成によれば、前記炉内の廃棄物の充填レベ
ルを一定に保ち、且つ、前記炉内への廃棄物供給部のシ
ール性を良好に保ち、炉内での乾留ガスの流出及び外気
の流入を防止することができるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る廃棄物供給
装置及びその制御方法の一実施の形態につき、乾留炉の
一例である廃棄物熱分解溶融炉に使用した実施例を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1に示すように、上記廃棄物熱分解溶融
炉10は、竪型炉に形成してあり、炉壁11の一部であ
る炉内側壁14の上部に廃棄物を炉内13に投入する廃
棄物投入口12と、ガス排出口15が夫々設けられ、更
に、前記炉内側壁14の下方部に、酸素富化空気等の燃
焼用ガスを炉内13に供給する羽口16が全周にわたっ
て複数箇所に設けられている。また、前記廃棄物投入口
12から投入された廃棄物を余熱乾燥する乾燥処理領域
Aと、余熱乾燥された廃棄物を熱分解により乾留処理す
る熱分解処理領域Bと、熱分解処理後の熱分解残渣を前
記羽口16から供給される燃焼用ガスと共に燃焼しその
燃焼残渣を溶融して溶融スラグ化する燃焼溶融処理領域
Cとが、前記炉内13の上方から下方に向けて順次自然
形成される構造となっている。前記燃焼溶融処理領域C
で生成される溶融スラグを排出するための溶融スラグ排
出口17が、前記炉内側壁14の下端部の一箇所に設け
られており、炉底面18は前記溶融スラグ排出口17に
向かって先窄まりに傾斜する傾斜面で構成され、前記溶
融スラグ排出口17の下方側には前記溶融スラグを回収
するスラグ回収装置19が設けられている。
【0016】図1に示すように、本発明に係る廃棄物供
給装置1は廃棄物を収容する下窄まりの漏斗形状の廃棄
物供給部2と、前記廃棄物供給部2と前記炉内13を前
記廃棄物投入口12を介して連絡する搬送通路部3とか
ら構成される。前記搬送通路部3は、前記廃棄物供給部
2の下方に位置し、円筒体6を横位置に配置してなり、
その内部に前記円筒体6の軸芯と同軸のスクリューコン
ベア5を前記円筒体6の後端部6b側の外部より回転駆
動されるように配設してある。前記円筒体6の先端部6
aは、その一部が前記炉内13に突入して前記廃棄物投
入口12と接続し、その内壁面が前記搬送方向前方に向
けて縮径している。また、前記後端部6bは、その上面
の一部が開口して、前記廃棄物供給部2の下部に設けら
れた廃棄物供給口2aと接続している。
【0017】前記スクリューコンベア5のスクリューピ
ッチは先端ほど短くなっており、前記スクリューコンベ
ア5と前記円筒体6の前記先端部6aの縮径部分が、前
記搬送通路部3内の廃棄物を前記炉内13に向かって圧
密化しながら搬送する廃棄物搬送手段4を形成してい
る。特に、前記スクリューピッチの変化と前記円筒体6
の先端部の縮径形状が廃棄物圧密化に寄与している。
【0018】前記廃棄物供給口2aの側面には、前記廃
棄物供給部2内の廃棄物の収容状態を検知可能な廃棄物
センサであり、より具体的には、前記廃棄物供給口2a
付近の廃棄物の有無を検知する第1廃棄物センサ7を設
け、前記廃棄物供給部2の廃棄物収容量が所定量以上あ
るか否かを検知する第2廃棄物センサ8を前記第1廃棄
物センサ7より上方に設けている。前記スクリューコン
ベア5は、外部操作により運転停止が制御されると共
に、前記第1廃棄物センサ7が前記廃棄物供給口2a付
近の廃棄物が無い状態を検知し所定の第1検知信号7a
を出力した場合にも、運転中であれば、その運転が自動
的に停止される。具体的には、前記スクリューコンベア
5の運転制御部4aに、前記第1検知信号7aを受信し
て前記スクリューコンベア5の運転を強制停止する廃棄
物搬送制御手段である廃棄物搬送制御部4bが構成され
ている。前記第2廃棄物センサ8は、前記廃棄物供給部
2の廃棄物収容量が所定量以上でないと検知すると、前
記廃棄物供給部2への廃棄物の供給を指示する警報ラン
プ等の廃棄物供給要求装置9に対して、所定の第2検知
信号8aを出力するように構成されている。
【0019】以下、前記廃棄物供給装置1と前記廃棄物
熱分解溶融炉10を使用したゴミ等の廃棄物の具体的な
処理プロセスについて説明する。
【0020】ゴミ収集車等により収集された廃棄物は、
前記廃棄物供給部2に投入され、漏斗形状の内壁面に沿
って下方に移動し、前記廃棄物供給口2aより前記搬送
通路部3内の前記スクリューコンベア5の後方側に供給
される。前記スクリューコンベア5に供給された廃棄物
は、前方へ向け搬送されると同時に、スクリューピッチ
が先端ほど短くなっており、前記搬送通路部3の前記先
端部6aが先端ほど縮径しているため、前記先端部で圧
密化され、その圧密化した廃棄物のシール効果により、
前記搬送通路部3の上流側からの外気の前記炉内13へ
の流入を防止しながら、前記炉内13へ順次投入され
る。
【0021】ここで、外気の前記炉内13への流入を防
止するためには、前記搬送通路部3の一定箇所、例えば
前記先端部6aにおいて、廃棄物が常時圧密化状態で存
在している必要があり、そのためには、前記スクリュー
コンベア5の運転中は、前記廃棄物供給口2aより前記
搬送通路部3内へ連続的に廃棄物を供給する必要があ
る。また、前記搬送通路部3内への連続的な廃棄物の供
給ができない場合は、前記スクリューコンベア5の運転
を一時的に停止することで、前記先端部6aでの廃棄物
の圧密化状態を維持でき、外気の前記炉内13への流入
を防止できるのである。具体的には、前記搬送通路部3
内への連続的な廃棄物の供給ができない場合を、前記第
1廃棄物センサ7が前記廃棄物供給口2a付近の廃棄物
が無い状態として検知し、前記第1検知信号7aを出力
し、前記廃棄物搬送制御部4bがそれを受信して前記ス
クリューコンベア5の運転を強制停止するのである。こ
のように前記スクリューコンベア5の運転を強制停止す
ることにより、前記搬送通路部3内の略全域にわたって
廃棄物の滞留させることができ、滞留した廃棄物による
シール効果をより確実にできるのである。つまり、前記
スクリューコンベア5の運転を強制停止しない場合は、
前記スクリューコンベア5の先端より前方に滞留する廃
棄物だけで前記シール効果を発揮させるために、前記ス
クリューコンベア5の先端より前方部分を十分に確保し
なければならず、前記スクリューコンベア5の負荷を増
大させ搬送能力を低下させる結果となるのである。
【0022】また、かかる状況を未然に防止して前記搬
送通路部3内への連続的な廃棄物の供給を維持するため
に、前記廃棄物供給部2には廃棄物が常時収容されてい
る状態を維持しなければならない。前記廃棄物供給部2
における廃棄物の収容状態は作業者の目視観察と人為操
作によっても可能であるが、それを補助するために、前
記第2廃棄物センサ8が、前記廃棄物供給部2の廃棄物
収容量が所定量以上でないと検知すると前記第2検知信
号8aを出力し、前記廃棄物供給要求装置9がそれを受
信して、前記廃棄物供給部2への廃棄物の供給を指示す
る警報ランプの発光等の警報を発生するように構成され
ている。
【0023】前記炉内13に投入された廃棄物は、約5
00℃までに維持される前記乾燥処理領域Aで乾燥さ
れ、さらに下降して約500℃から1200℃位の温度
範囲の前記熱分解処理領域Bで廃棄物に含まれる揮発性
有機物の大部分がメタン、水素、一酸化炭素等の可燃性
ガス及び二酸化炭素に熱分解された発生ガスとして前記
熱分解処理領域Bから前記乾燥処理領域Aを経て上昇し
て前記ガス排出口15より炉外へ排出され、ガス化後の
熱分解残渣は約1350℃以上に維持される前記燃焼溶
融処理領域Cで熱分解残渣中の可燃分が燃焼し、溶融処
理される。
【0024】廃棄物に含まれる塩化ビニル等が前記熱分
解処理領域Bで分解される過程で発生する塩化水素等の
腐食性ガスは、例えばボイラを通った後、煙道を兼ねた
反応部でそこに供給された石灰粉末等アルカリ剤と中和
反応して塩化カルシウム等の塩類として固定された後、
反応部に続くバグフィルタで捕捉除去される。
【0025】前記燃焼溶融処理領域では、乾燥・熱分解
を受けた廃棄物の熱分解残渣の可燃分が、前記炉内側壁
14の下方部に形成された前記羽口16から前記炉底面
18の上面に向けて供給される燃焼用ガスに接して燃焼
反応し、高熱を発し、同時に前記炉底面18上に残存す
る可燃分も燃焼する。この熱により灰分や無機物等の熱
分解残渣中の不燃分が溶融処理され、溶融したスラグが
流下して前記溶融スラグ排出口17から前記スラグ回収
装置19内に排出され、冷却水を蓄えた水冷槽20の中
に滴下され、急冷されて水砕スラグとなる。同時に前記
燃焼溶融処理領域Cで発生する熱が、燃焼排ガスの上昇
に伴って、前記熱分解処理領域Bでの熱分解処理、前記
乾燥処理領域Aでの乾燥処理に供される。
【0026】ここで、燃焼反応による発熱量が、熱分解
処理及び乾燥処理にとって不足である場合には、燃焼用
ガスに更にメタンガス等のガス燃料、或いは、炭素含有
物の粉末等の微粉燃料を補助燃料として供給添加しても
よい。
【0027】次に、本発明の別実施形態について説明す
る。 〈1〉上記実施の形態において、前記円筒体6の前記先
端部6aの内壁面が前記搬送方向前方に向けて縮径して
いる場合、前記スクリューコンベア5のスクリューピッ
チは必ずしも先端ほど短くなってなくても、全長にわた
って同ピッチであっても構わない。また、前記スクリュ
ーコンベア5のスクリューピッチが先端ほど短くなって
いる場合、前記円筒体6の前記先端部6aは必ずしも縮
径していなくても構わない。
【0028】〈2〉上記実施の形態において、前記廃棄
物搬送手段4は前記スクリューコンベア5と前記円筒体
6の前記先端部6aの縮径部分とで形成されているが、
図2に示すように、前記スクリューコンベア5の代わり
に、前記円筒体6の内壁面全周にわたって側壁が摺動自
在に接し、且つ、前記円筒体6の軸芯方向に往復運動可
能な廃棄物押出部21を、前記円筒体6の後端部6b側
の外部より、油圧シリンダ22等で駆動可能に構成する
のも好ましい実施の形態である。
【0029】〈3〉上記実施の形態においては、上述の
ように、前記廃棄物搬送手段4の運転制御は、専ら前記
廃棄物供給部2内の廃棄物収容量の状態に基づいて行わ
れる構成としたが、更に、前記炉内13の廃棄物が所定
レベル以上であれば前記炉内13への廃棄物の供給を行
わないように前記廃棄物搬送手段4の運転を制御するよ
うにするのも好ましい実施の形態である。具体的には、
図3に示すように、前記炉内13の上部にレベル計24
を設け、前記炉内13の廃棄物が所定レベル以上であれ
ば、所定のレベル検知信号24aを前記廃棄物搬送制御
部4bに出力する構成とする。前記廃棄物搬送制御部4
bは、前記第1検知信号7a及び前記レベル検知信号2
4aの両信号ともに受信しない場合に限り、つまり、前
記炉内13の廃棄物が所定レベル以下で、且つ、前記廃
棄物供給部2内の廃棄物が所定量収容されている状態に
おいてのみ、前記廃棄物搬送手段4を作動させる。
【0030】〈4〉前記第1廃棄物センサ7及び前記第
2廃棄物センサ8は、必ずしも設けなくても構わない。
また、前記第1廃棄物センサ7及び前記第2廃棄物セン
サ8は、廃棄物の前記所定状態を確実に検知可能であれ
ば、接触式、非接触式を問わず任意の検知方式のセンサ
が適用できる。また、前記第1廃棄物センサ7及び前記
第2廃棄物センサ8の設置箇所も、検知方式によって適
宜変更可能である。例えば、前記廃棄物供給部2の上方
から下方に向けて産業用TVカメラを設置し、その撮影
画面を画像処理して前記廃棄物供給部2の廃棄物収容状
態を検知するようにしても構わない。
【0031】〈5〉上記実施の形態においては、前記廃
棄物熱分解溶融炉10の形状は、前記炉内側壁14が下
広がりの円筒状のものを例示したが、必ずしも同形状に
限定されるものではなく、本発明の本質に影響を与える
ものではない。例えば、前記炉内側壁14が部分的に下
窄まりや下広がりの傾斜面に構成されていても構わな
い。
【0032】〈6〉上記実施の形態において、一例とし
て廃棄物熱分解溶融炉に適用したものを説明したが、前
記炉としては、必ずしも上記した竪型の廃棄物熱分解溶
融炉に限らず、例えば、横型のロータリキルンであって
も構わない。また、乾留処理用の加熱方式として、炉内
で燃焼処理を行いその燃焼排ガスで直接加熱する方式に
限らず、炉壁に設けられた熱交換部に外部から高温ガス
を供給して炉内を間接加熱する方式であっても構わな
い。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物供給装置の一実施形態を示
す縦断面図
【図2】本発明の係る廃棄物供給装置の別実施形態を示
す縦断面図
【図3】本発明の係る廃棄物供給装置の他の別実施形態
を示す縦断面図
【図4】従来の廃棄物供給装置を示す縦断面図
【符号の説明】
1 廃棄物供給装置 2 廃棄物供給部 2a 廃棄物供給口 3 搬送通路部 4 廃棄物搬送手段 4a 運転制御部 4b 廃棄物搬送制御手段 5 スクリューコンベア 6 円筒体 6a 先端部 6b 後端部 7 第1廃棄物センサ 7a 第1検知信号 8 第2廃棄物センサ 8a 第2検知信号 9 廃棄物供給要求装置 10 乾留炉(廃棄物熱分解溶融炉) 11 炉壁 12 廃棄物投入口 13 炉内 14 炉内側壁 15 ガス排出口 16 羽口 17 溶融スラグ排出口 18 炉底面 19 スラグ回収装置 20 水冷槽 21 廃棄物押出部 22 油圧シリンダ 24 レベル計 24a レベル検知信号 A 乾燥処理領域 B 熱分解処理領域 C 燃焼溶融処理領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松川 英次 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ技術開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉壁(11)に設けられた廃棄物投入口
    (12)から炉内(13)に投入された廃棄物を乾留処
    理してその炉内(13)で乾留ガスを生成する乾留炉
    (10)へ廃棄物を供給するために、廃棄物供給部
    (2)と、前記廃棄物供給部(2)より下方に位置し前
    記廃棄物供給部(2)と前記炉内(13)を前記廃棄物
    投入口(12)を介して連絡する搬送通路部(3)とを
    備えてなる廃棄物供給装置の制御方法であって、 前記搬送通路部(3)が、廃棄物を前記廃棄物投入口
    (12)に向かって圧密化しながら搬送する廃棄物搬送
    手段(4)を具備しており、 前記廃棄物供給部(2)内の廃棄物収容量が所定値以上
    を維持するように、前記廃棄物供給部(2)への外部か
    らの廃棄物装入量を制御することを特徴とする廃棄物供
    給装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 炉壁(11)に設けられた廃棄物投入口
    (12)から炉内(13)に投入された廃棄物を乾留処
    理してその炉内(13)で乾留ガスを生成する乾留炉
    (10)へ廃棄物を供給するために、廃棄物供給部
    (2)と、前記廃棄物供給部(2)より下方に位置し前
    記廃棄物供給部(2)と前記炉内(13)を前記廃棄物
    投入口(12)を介して連絡する搬送通路部(3)とを
    備えてなる廃棄物供給装置の制御方法であって、 前記搬送通路部(3)が、廃棄物を前記廃棄物投入口
    (12)に向かって圧密化しながら搬送する廃棄物搬送
    手段(4)を具備しており、 前記廃棄物供給部(2)内の廃棄物収容量が所定値以下
    に減少した場合に、前記廃棄物搬送手段(4)の搬送動
    作を停止することを特徴とする廃棄物供給装置の制御方
    法。
  3. 【請求項3】 炉壁(11)に設けられた廃棄物投入口
    (12)から炉内(13)に投入された廃棄物を乾留処
    理してその炉内(13)で乾留ガスを生成する乾留炉
    (10)へ廃棄物を供給するために、廃棄物供給部
    (2)と、前記廃棄物供給部(2)より下方に位置し前
    記廃棄物供給部(2)と前記炉内(13)を前記廃棄物
    投入口(12)を介して連絡する搬送通路部(3)とを
    備えてなる廃棄物供給装置であって、 前記搬送通路部(3)は廃棄物を前記廃棄物投入口(1
    2)に向かって圧密化しながら搬送する廃棄物搬送手段
    (4)を備え、 前記廃棄物供給部(2)内に廃棄物の収容状態を検知可
    能な廃棄物センサ(7)を備え、前記廃棄物センサ
    (7)が前記廃棄物供給部(2)内の廃棄物収容量が所
    定値以下と判断した場合に、前記廃棄物搬送手段(4)
    の搬送動作を停止する廃棄物搬送制御手段(4b)を備
    えた廃棄物供給装置。
  4. 【請求項4】 炉壁(11)に設けられた廃棄物投入口
    (12)から炉内(13)に投入された廃棄物を乾留処
    理してその炉内(13)で乾留ガスを生成する乾留炉
    (10)へ廃棄物を供給するために、廃棄物供給部
    (2)と、前記廃棄物供給部(2)より下方に位置し前
    記廃棄物供給部(2)と前記炉内(13)を前記廃棄物
    投入口(12)を介して連絡する搬送通路部(3)とを
    備えてなる廃棄物供給装置であって、 前記搬送通路部(3)は廃棄物を前記廃棄物投入口(1
    2)に向かって圧密化しながら搬送する廃棄物搬送手段
    (4)を備え、 前記炉内(13)上部に設けられたレベル計(24)が
    所定のレベル以下の信号を示し、且つ、前記廃棄物供給
    部(2)内に廃棄物の収容状態を検知可能に設けられた
    少なくとも一つの廃棄物センサ(7、8)が廃棄物の存
    在を示したときに限り、前記廃棄物搬送手段(4)が作
    動する廃棄物供給装置。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5091966A (ja) * 1973-12-20 1975-07-23
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