JPH11195533A - Smd型コイル及びその製造方法 - Google Patents

Smd型コイル及びその製造方法

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JPH11195533A
JPH11195533A JP36677397A JP36677397A JPH11195533A JP H11195533 A JPH11195533 A JP H11195533A JP 36677397 A JP36677397 A JP 36677397A JP 36677397 A JP36677397 A JP 36677397A JP H11195533 A JPH11195533 A JP H11195533A
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closed magnetic
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resin
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Akira Koike
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルがオープンループのためコイルから発
生する電磁ノイズで周辺の電子機器が誤動作する恐れが
ある。 【解決手段】 ガラスエポキシ樹脂等よりなり筒状コイ
ルを収納する開口部21aを有する絶縁基板21と、絶
縁基板21上に形成された表面実装用の電極パターン
と、絶縁基板21の下面に貼付した粘着シート23と、
開口部21aに収納されると共に電極パターンに接続す
る端末3b、3cを有する閉磁路型筒状コイル5と、粘
着シート23上に閉磁路型筒状コイル5を位置決め固着
し、絶縁基板21上に形成された電極パターンにコイル
の端末3b、3cを半田16で半田付け又は熱圧着等の
固着手段で接続し、封止樹脂17で封止する。筒状ボビ
ン4で閉磁路を構成し、コイルがクローズループのた
め、ノイズが発生しない。高信頼性のSMD型コイルを
多数個取り生産し、安価で小型、薄型が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、PH
S、通信機等の一般電子機器に使用されるSMD型コイ
ル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器は、高性能化、多機能化
とともに小型化、軽量化を追求している。携帯電話、P
HS、通信機等がその一例である。これらの電子機器で
使用される閉磁路型筒状コイルにも小型化、薄型化が要
求され、表面実装のデバイス(SMD)化が必須となっ
ている。
【0003】インダクタは、フェライト、パーマロイ等
の磁性材よりなるコアに巻線された導線に電流を流すこ
とにより発生する電磁気の作用を利用したインピーダン
ス素子である。SMD型のチップコイルとして、先に、
本出願人が出願した特願平9−49586号(出願日、
平成9年2月19日)に開示されている。以下図面に基
づいてその概要を説明する。
【0004】図18は、チップコイルの斜視図である。
図において、10は、チップコイルである。チップコイ
ル10は、インダクタンス素子11と回路基板12とに
より構成され、インダクタンス素子11は、フェライ
ト、パーマロイ等の磁性材よりなる棒状コア2に、コイ
ル3を所定の巻数巻回したコイル部3aと、該コイル部
3aの始端及び終端を半田にて端末処理して、巻き始め
端部3bと巻き終わり端部3cを形成することにより構
成される。前記回路基板12は、ガラスエポキシ樹脂等
よりなる絶縁基板の上面及び下面部に、それぞれ対向す
る一対の上面電極13a、13b及び下面電極(14
a、14b)と、該両電極は、列間スルーホール14を
カットラインに沿って切断することにより形成された半
円形の縦パターン15a、(15b)を介して接続する
ように構成されている。前記回路基板12上に形成され
た一方の上面電極13aに、前記インダクタンス素子1
1の巻き始め端部3bを、他方の電極13bに巻き終わ
り端部3cを半田16等の固着手段で接続した後、前記
インダクタンス素子11の全表面を熱硬化性の封止樹脂
17で被覆することにより、前記チップコイル10が構
成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たチップコイルの構造には次のような問題点がある。即
ち、前記チップコイルは、オープンループであり、シー
ルド対策がされていないため、コイルから発生する電磁
ノイズで、周辺の電子機器が誤動作する恐れがある等の
問題があった。
【0006】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、閉磁路型筒状コイルを、集合絶
縁基板に形成したコイル収納部に沈み込ませて搭載し、
樹脂封止し、分割して単個のノイズの発生しない、SM
D型コイルを多数個取り生産を行う。閉磁路を構成し、
小型、超薄で安価なSMD型コイル及びその製造方法を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるSMD型コイルの構造は、ガラスエ
ポキシ樹脂等よりなり閉磁路型筒状コイルを収納する開
口部を有する絶縁基板と、該絶縁基板上に形成された表
面実装用の電極パターンと、前記開口部に収納されると
共に前記電極パターンに接続する端末を有する閉磁路型
筒状コイルと、前記絶縁基板の開口部に前記閉磁路型筒
状コイルを位置決め固着し、絶縁基板上に形成された電
極パターンに閉磁路型筒状コイルの端末を接続し、封止
樹脂で封止したことを特徴とするものである。
【0008】また、ガラスエポキシ樹脂等よりなり閉磁
路型筒状コイルを収納する開口部を有する絶縁基板と、
該絶縁基板上に形成された表面実装用の電極パターン
と、前記絶縁基板の下面に貼付した粘着シートと、前記
開口部に収納されると共に前記電極パターンに接続する
端末を有する閉磁路型筒状コイルと、前記粘着シート上
に前記閉磁路型筒状コイルを位置決め固着し、絶縁基板
上に形成された電極パターンに閉磁路型筒状コイルの端
末を接続し、封止樹脂で封止したことを特徴とするもの
である。
【0009】また、上面電極パターンと、この上面電極
パターンと連なるスルーホール電極を形成した略長方形
形状をした一方の小片絶縁基板と、この一方の小片絶縁
基板と略同形状をした他方の小片絶縁基板と、前記2つ
の小片絶縁基板を粘着シート上に、スルーホール電極が
共に外側方向に位置するように所定の間隔をあけて対向
配置して閉磁路型筒状コイルの筒状ボビンを収納する開
口部を形成し、前記開口部の粘着シート上に閉磁路型筒
状コイルの筒状ボビンを位置決め固着し、前記一方の小
片絶縁基板に形成された上面電極パターンに閉磁路型筒
状コイルの端末を接続し、封止樹脂で封止したことを特
徴とするものである。
【0010】また、前記封止樹脂充填後に、前記閉磁路
型筒状コイルの筒状ボビン上面に板状部材を載せキュア
し、樹脂を硬化させたことを特徴とするものである。
【0011】また、前記封止樹脂充填後に、前記閉磁路
型筒状コイルの筒状ボビン上面に板状部材を載せキュア
し、樹脂を硬化させた後、前記絶縁基板及び閉磁路型筒
状コイルの筒状ボビンを固着した粘着シートを剥離した
ことを特徴とするものである。
【0012】また、前記封止樹脂充填後にキュアし、樹
脂を硬化させた後、前記絶縁基板及び閉磁路型筒状コイ
ルの筒状ボビンを固着した粘着シートを剥離したことを
特徴とするものである。
【0013】また、前記封止樹脂の樹脂量は、閉磁路型
筒状コイルの筒状ボビンの一部が樹脂と同一面か、僅か
に露出していることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明におけるSMD型コイルの製
造方法は、多数個取りするガラスエポキシ樹脂等よりな
る集合絶縁基板の平面上に複数個の閉磁路型筒状コイル
の筒状ボビンを収納する開口部を複数列形成し、前記各
列間に上面電極パターン接続用の複数個のスルーホール
を形成する集合絶縁基板加工工程と、メッキ処理により
前記スルーホールの内面を含む集合絶縁基板の全表面に
メッキ層を形成するメッキ工程と、メッキレジストを付
加し、パターンマスクにより露光現像をし、パターンエ
ッチングを行い、前記集合絶縁基板の上面電極パターン
と、前記スルーホールにスルーホール電極を形成する電
極パターン形成工程と、前記集合絶縁基板に形成された
スルーホールと同一位置に貫通穴を形成した粘着シート
を、前記集合絶縁基板の裏面側に、前記スルーホールと
貫通穴の穴位置を合わせて貼り付ける粘着シート貼り付
け工程と、前記集合絶縁基板に形成された開口部に閉磁
路型筒状コイルを同方向で供給、位置決めし、筒状ボビ
ンを粘着シート面に貼付する閉磁路型筒状コイル供給工
程と、前記閉磁路型筒状コイルの端末を集合絶縁基板の
上面電極パターンに、半田付け、熱圧着等の固着手段で
接続する実装工程と、前記集合絶縁基板の周囲に樹脂成
形用型枠を配置し、エポキシ等の封止樹脂を充填する樹
脂供給工程と、前記樹脂成形用型枠内の前記閉磁路型筒
状コイルの筒状ボビンの上面に板状部材を当てるように
載せキュアし、充填封止樹脂を硬化する樹脂封止工程
と、封止樹脂硬化後に、前記集合絶縁基板の下面側の粘
着シートはそのまま残して、板状部材を剥離する剥離工
程と、ダイシングマシン、又はスライシングマシンで集
合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通るカットライ
ンと、このカットラインと直交する1個の閉磁路型筒状
コイルを含むカットラインに沿って切断して単体のSM
D型コイルに分割する切断工程とからなることを特徴と
するものである。
【0015】また、前記樹脂封止工程後に、前記板状部
材及び集合絶縁基板の下面側の粘着シートの両方を残し
たままで、ダイシングマシン、又はスライシングマシン
で集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通るカット
ラインと、このカットラインと直交する1個の閉磁路型
筒状コイルを含むカットラインに沿って切断して単体の
SMD型コイルに分割する切断工程とからなることを特
徴とするものである。
【0016】また、前記樹脂封止工程後に、前記板状部
材を残したままで、集合絶縁基板の下面側の粘着シート
を剥離する剥離工程と、ダイシングマシン、又はスライ
シングマシンで集合絶縁基板のスルーホールの略中心部
を通るカットラインと、このカットラインと直交する1
個の閉磁路型筒状コイルを含むカットラインに沿って切
断して単体のSMD型コイルに分割する切断工程とから
なることを特徴とするものである。
【0017】また、前記樹脂封止工程後に、前記板状部
材及び集合絶縁基板の下面側の粘着シートの両方を取り
除く剥離工程と、ダイシングマシン、又はスライシング
マシンで集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通る
カットラインと、このカットラインと直交する1個の閉
磁路型筒状コイルを含むカットラインに沿って切断して
単体のSMD型コイルに分割する切断工程とからなるこ
とを特徴とするものである。
【0018】また、前記集合絶縁基板の平面上に複数個
の閉磁路型筒状コイルの筒状ボビンを収納する開口部
と、上面電極パターン接続用の複数個のスルーホールを
形成する集合絶縁基板加工工程と、前記集合絶縁基板の
上面電極パターンと、スルーホール電極を形成する電極
パターン形成工程と、前記集合絶縁基板と略同じ大きさ
で、前記スルーホールに対応する貫通穴のない粘着シー
トを前記集合絶縁基板の裏面側に貼り付ける粘着シート
貼り付け工程と、前記集合絶縁基板に形成された開口部
に閉磁路型筒状コイルを同方向で供給、位置決めし、筒
状ボビンを粘着シート面に貼付する閉磁路型筒状コイル
供給工程と、前記閉磁路型筒状コイルの端末を集合絶縁
基板の上面電極パターンに、半田付け、熱圧着等の固着
手段で接続する実装工程と、前記集合絶縁基板の周囲に
樹脂成形用型枠を配置し、エポキシ等の封止樹脂を充填
し、キュアし、硬化させる樹脂封止工程と、封止樹脂硬
化後に、前記集合絶縁基板の下面側の粘着シートを剥離
する剥離工程と、ダイシングマシン、又はスライシング
マシンで集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通る
カットラインと、このカットラインと直交する1個の閉
磁路型筒状コイルを含むカットラインに沿って切断して
単体のSMD型コイルに分割する切断工程とからなるこ
とを特徴とするものである。
【0019】また、前記集合絶縁基板の平面上に複数個
の閉磁路型筒状コイルの筒状ボビンを収納する開口部
と、上面電極パターン接続用の複数個のスルーホールス
ルーホールを形成する集合絶縁基板加工工程と、前記集
合絶縁基板の上面電極パターンと、スルーホール電極を
形成する電極パターン形成工程と、前記集合絶縁基板に
形成されたスルーホールと同一位置に貫通穴を形成した
粘着シートを前記集合絶縁基板の裏面側に2つの穴位置
を合わせて貼り付ける粘着シート貼り付け工程と、前記
集合絶縁基板に形成された開口部に閉磁路型筒状コイル
を同方向で供給、位置決めし、筒状ボビンを粘着シート
面に貼付する閉磁路型筒状コイル供給工程と、前記閉磁
路型筒状コイルの端末を集合絶縁基板の上面電極パター
ンに、半田付け、熱圧着等の固着手段で接続する実装工
程と、前記集合絶縁基板の周囲に樹脂成形用型枠を配置
し、エポキシ等の封止樹脂を充填し、キュアし、硬化さ
せる樹脂封止工程と、封止樹脂硬化後に、前記集合絶縁
基板の下面側の粘着シートはそのまま残して、ダイシン
グマシン、又はスライシングマシンで集合絶縁基板のス
ルーホールの略中心部を通るカットラインと、このカッ
トラインと直交する1個の閉磁路型筒状コイルを含むカ
ットラインに沿って切断して単体のSMD型コイルに分
割する切断工程とからなることを特徴とするものであ
る。
【0020】また、前記集合絶縁基板の平面上に複数個
の閉磁路型筒状コイルの筒状ボビンを収納する開口部
と、上面電極パターン接続用の複数個のスルーホールを
形成する集合絶縁基板加工工程と、前記集合絶縁基板の
上面電極パターンと、スルーホール電極を形成する電極
パターン形成工程と、前記集合絶縁基板と略同じ大きさ
で、前記スルーホールに対応する貫通穴のない粘着シー
トを前記集合絶縁基板の裏面側に貼り付ける粘着シート
貼り付け工程と、前記集合絶縁基板に形成された開口部
に閉磁路型筒状コイルを同方向で供給、位置決めし、筒
状ボビンを粘着シート面に貼付する閉磁路型筒状コイル
供給工程と、前記閉磁路型筒状コイルの端末を集合絶縁
基板の上面電極パターンに、半田付け、熱圧着等の固着
手段で接続する実装工程と、前記集合絶縁基板の周囲に
樹脂成形用型枠を配置し、エポキシ等の封止樹脂を充填
する樹脂供給工程と、前記樹脂成形型枠内の前記閉磁路
型筒状コイルの筒状ボビンの上面に板状部材を当てるよ
うに載せキュアし、充填封止樹脂を硬化する樹脂封止工
程と、封止樹脂硬化後に、前記板状部材を残したまま
で、集合絶縁基板の下面側の粘着シートを剥離する剥離
工程と、ダイシングマシン、又はスライシングマシンで
集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通る直交する
2つのカットラインに沿って切断して単体のSMD型コ
イルに分割する切断工程とからなることを特徴とするS
MD型コイルの製造方法。
【0021】また、前記樹脂封止工程後に、前記板状部
材及び集合絶縁基板の下面側の粘着シートの両方を取り
除く剥離工程と、ダイシングマシン、又はスライシング
マシンで集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通る
カットラインと、このカットラインと直交する1個の閉
磁路型筒状コイルを含むカットラインに沿って切断して
単体のSMD型コイルに分割する切断工程とからなるこ
とを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にお
けるSMD型コイル及びその製造方法について説明す
る。図1〜図11は、本発明の第1の実施の形態である
SMD型コイル及びその製造方法に係わり、図1は、S
MD型コイルの単体を示し、図1(a)は平面図、図1
(b)は、図1(a)のA−A線断面図。図2は、単個
に分割されたSMD型コイルの斜視図。図3は、閉磁路
型筒状コイルの断面図。図4は、集合絶縁基板の加工工
程及び電極パターン形成工程を示す部分拡大斜視図。図
5は、穴明け加工された粘着シートの部分拡大斜視図。
図6は、集合絶縁基板に粘着シートを貼り付ける貼り付
け工程、閉磁路型筒状コイルの供給工程を示す部分拡大
斜視図。図7は、半田付け実装工程を示す部分拡大斜視
図。図8は、樹脂供給工程を示す部分拡大斜視図。図9
は、樹脂封止工程を示す部分拡大斜視図。図10は、剥
離工程を示す部分拡大斜視図。図11は、ダイシング工
程を示す部分拡大斜視図である。図において、従来技術
と同一部材は同一符号で示す。
【0023】図1において、20は、SMD型コイルで
ある。21はガラスエポキシ樹脂等よりなる絶縁基板で
あり、この絶縁基板21には、後述する閉磁路型筒状コ
イル5を収納する開口部21aが形成されている。更
に、絶縁基板21面には、上面電極パターン22a、下
面電極パターン22b及び側面電極パターン22cが形
成されている。前記絶縁基板21の下面には、開口部2
1aを塞ぐように粘着シート23を貼付する。前記開口
部21aに閉磁路型筒状コイル5を位置決めし筒状ボビ
ン4を粘着シート23面に貼り付ける。絶縁基板21上
に形成された電極パターンに閉磁路型筒状コイル5の巻
き始め及び巻き終わりの端末3b、3cを半田付け、熱
圧着等の固着手段で接続する。
【0024】前記絶縁基板21の上面電極パターン22
aを除く、閉磁路型筒状コイル5の上面、端末3b、3
cの接続部及び開口部21aにエポキシ樹脂等の封止樹
脂17を充填し封止する。
【0025】上記した閉磁路型筒状コイル5の構成は、
図3に示すように、2は、コイル芯で、パーマロイ等の
磁性材よりなり、その両端に鍔部2a、2bと、この鍔
部2a、2bにそれぞれコイル端末を処理するスリット
2cが形成されている。3はコイルで、前記コイル芯2
(棒状コア)に、その鍔部2a、2bを残してコイル3
を所定の巻数巻回してコイル部3aを有する。コイル部
3aの巻き始め端末3bと巻き終わり端末3cを前記ス
リット2cに誘導して端末処理することにより、芯部1
が構成される。
【0026】4は、厚みが、例えば、0.1〜0.2m
m程度のパーマロイ、鉄等の金属磁性材からなる筒状ボ
ビンである。前記筒状ボビン4は、前記芯部1が挿入さ
れる有底の筒状ケースで、筒部の内径側に凸の絞部4
a、4bが、前記芯部1の両端鍔部2a、2bに当接す
る相当位置に形成されている。前記絞部4a、4bの内
径は、芯部1の両端鍔部2a、2bに圧入・固定される
ように設定されている。以上により閉磁路型筒状コイル
5が完成される。
【0027】以上により完成されたSMD型コイル20
は、下面に粘着シート23を残すのは、マザーボードの
配線パターンとのショート防止のためと、粘着シート2
3の着色により完成品の表裏選別にセンサーで選別し易
いことである。また、前記粘着シート23をSMD型コ
イル20の裏面に残しても、粘着シート23は極薄のた
め、図示しないプリント基板等のマザーボードの配線パ
ターンと容易に半田等で電気的接続ができる。完成され
たSMD型コイル20は、筒状ボビンで閉磁路を構成し
ているので、ノイズが発生しない。従来製品と比較し
て、厚み、幅及び長さの全てにわたり、小型、薄型にす
ることができる。
【0028】次に、図4〜図11に基づいて、上記構成
からなるSMD型コイルの製造方法について説明する。
図4において、21Aは、多数個取りするガラスエポキ
シ樹脂等よりなる集合絶縁基板である。集合絶縁基板2
1Aの加工工程は、集合絶縁基板21Aの平面上に所定
の位置に複数個の閉磁路型筒状コイル5の筒状ボビン4
を収納する開口部21aを複数列形成し、前記開口部2
1aの各列間に複数個の長穴スルーホール24を、NC
切削又はプレス等の加工手段により形成する。前記列間
の長穴スルーホール24は、後述するX方向のカットラ
イン上に形成される。
【0029】次に、電極パターン形成工程は、集合絶縁
基板21Aの全表面を洗浄した後、無電解メッキにより
銅メッキ層を全表面に形成し、更に、エッチング処理に
おいて、メッキレジストを付加し、パターンマスクによ
り露光現像し、集合絶縁基板21Aの上面電極パターン
22a、下面電極パターン22b(図1)を形成し、長
穴スルーホール24の壁面に上下の両電極パターン22
a、22bとを接続するスルーホール電極22c(図1
の側面電極パターン)を形成する。こうして出来た電極
パターン上に、電解メッキによりニッケルメッキ層を形
成し、更に、その上に電解メッキにより金メッキ層を形
成することで、電極パターンが完成される。
【0030】図5において、23は、粘着シートで、前
記集合絶縁基板21Aに形成された長穴スルーホール2
4と同一位置に複数個の長穴状の貫通穴23aが形成さ
れている。
【0031】尚、後述する樹脂封止工程後に裏面に貼付
された粘着シート23を剥離し、その後ダイシング工程
で単体に分割したタイプのSMD型コイルの場合は、粘
着シート23に長穴状の貫通穴23aを形成する必要が
ないことは言うまでもない。
【0032】図6において、粘着シート貼り付け工程
は、前記粘着シート23の長穴状の貫通穴23aと、前
記集合絶縁基板21Aの長穴スルーホール24とを位置
合わせし、集合絶縁基板21Aの裏面側に粘着シート2
3を貼り付ける。
【0033】次に、閉磁路型筒状コイル供給工程は、前
記集合絶縁基板21Aに形成された開口部21aに閉磁
路型筒状コイル5を自動マウント機又は手作業で同方向
で供給、位置決めし、筒状ボビン4を粘着シート23面
に貼付する。
【0034】図7において、実装工程は、前記集合絶縁
基板21Aに形成された上面電極パターン22aに閉磁
路型筒状コイル5の端末3b、3cを、半田16による
半田付け又は熱圧着等の固着手段で接続する。
【0035】図8において、樹脂供給工程は、前記長穴
スルーホール24内に封止樹脂17が充填されないよう
に注意して、前記集合絶縁基板21Aの長穴スルーホー
ル24の内側周囲に樹脂成形用型枠25を配置し、エポ
キシ等の封止樹脂17を充填する。前記樹脂成形用型枠
25を載せる代わりに周囲をテープで囲って、封止樹脂
17を注入しても良いことは言うまでもない。尚、後述
する板状部材を前記閉磁路型筒状コイル5の筒状ボビン
4の上面に載置し、周囲をテープで囲む場合には、テー
プの一部に樹脂注入口を設け、封止樹脂17を注入す
る。
【0036】図9において、樹脂封止工程は、前記樹脂
成形用型枠25内の前記閉磁路型筒状コイル5の筒状ボ
ビン4の上面に板状部材26を当てるように載せてキュ
アし、充填封止樹脂を硬化させる。前記板状部材26を
載せるのは、充填した内部樹脂の表面均一化を図るため
である。前記封止樹脂17の樹脂量は、閉磁路型筒状コ
イル5の筒状ボビン4の一部が樹脂と同一面か、僅かに
露出している。
【0037】図10において、剥離工程は、封止樹脂1
7が硬化後に、前記板状部材26を剥離すると共に、前
記樹脂成形用型枠25を取り除き、集合絶縁基板21A
の下面側の粘着シート23はそのまま残すことにより、
SMD型コイル集合体20Aが形成される。
【0038】図11において、ダイシング工程は、ダイ
シングマシン、又はスライシングマシンで集合絶縁基板
21Aの長穴スルーホール24の略中心部を通るX方向
のカットライン27と、これと直交する一個の閉磁路型
筒状コイル(5)を含むY方向のカットライン28に沿
って切断して単体のSMD型コイル20に分割する。
【0039】前述した図2において、分割されたSMD
型コイル20の下面側に粘着シート23を残す理由は、
前述したように、マザーボードに実装した際に、マザー
ボードの配線パターンとのショートを防止すること、ま
た、完成品の表裏を選別する上で粘着シート23に色が
付いているとセンサーでの選別がし易いことである。こ
の製造方法によると、閉磁路型筒状コイル5の位置決め
は粘着シート23で行うため、ごく一般のマウンタで実
装できるため、専用装置は必要としない。閉磁路型筒状
コイル5の位置がマウンタの精度で決まり、従来の様に
ガイド穴の精度の影響を受けない。
【0040】本発明の第2の実施の形態に係わるSMD
型コイルは、前述したように、樹脂成形用型枠内に充填
した内部樹脂の表面均一化を図るために封止樹脂を注入
後に載せた板状部材を剥離することなく、そのまま残し
て置く。即ち、板状部材と粘着シートの両者を有する製
品である。これは、SMD型コイルの上部に、他の電子
部品を近接して配置した時に、ショート防止のために役
立つと同時に、マウントが確実となる等の利点がある。
【0041】本発明の第3の実施の形態に係わるSMD
型コイルは、前述した第2の実施の形態で説明したSM
D型コイルから、上面の板状部材を残し、裏面側の粘着
シートを剥離したもので、薄くすることができる。
【0042】本発明の第4の実施の形態に係わるSMD
型コイルは、前述した第1の実施の形態で説明したSM
D型コイルから、裏面側の粘着シートを剥離したもの
で、即ち、板状部材と粘着シートの両者を取り除いた製
品であり、更に、薄くすることができる。
【0043】上記したSMD型コイルにおいて、樹脂封
止工程後に板状部材を剥離したが、樹脂封止工程の際
に、前記板状部材を使用することなく封止することによ
り、板状部材の剥離工程は不要となることは言うまでも
ない。
【0044】上述した本発明のSMD型コイルにおい
て、更に、軽薄短小の製品構造として、図12、図17
に示すように、基板の四隅にスルーホールを形成して電
極パターンを単純化したSMD型コイルについて説明す
る。
【0045】図12(a)は、本発明の第5の実施の形
態に係わるSMD型コイルの平面図、図12(b)は、
図12(a)のB−B線断面図、図17は、図12の斜
視図である。図において、30は、SMD型コイルで、
31はガラスエポキシ樹脂等よりなる略長方形形状をし
た一方の小片絶縁基板である。この一方の小片絶縁基板
31の上面には上面電極パターン31a、31bと、上
面電極パターン31a、31bとそれぞれ連なるスルー
ホール電極31c、31dが形成されている。32は、
前記一方の小片絶縁基板31と略同形状をしたガラスエ
ポキシ樹脂等よりなる他方の小片絶縁基板である。この
他方の小片絶縁基板32には、スルーホール電極32
c、32dが形成されている。33は、粘着シートであ
る。前記2つの小片絶縁基板31及び32を粘着シート
33上にスルーホール電極が外側に向くように対向配置
して、閉磁路型筒状コイル5の筒状ボビン4を収納する
開口部34を構成する。
【0046】前記開口部34に、閉磁路型筒状コイル5
を位置決めして、筒状ボビン4を粘着シート33面に貼
り付けることにより固定する。前記一方の小片絶縁基板
31上に形成された上面電極パターン31a、31b
に、半田16による半田付け、又は熱圧着等の固着手段
で閉磁路型筒状コイル5の端末3b、3cを接続する。
【0047】前記2つの小片絶縁基板31及び32のス
ルーホール電極31c、31d及び32c、32dを除
く、閉磁路型筒状コイル5の上面とコイル端末3b、3
cの接続部と開口部34及びスルーホール上面にエポキ
シ樹脂等の封止樹脂17を充填し封止する。前記スルー
ホール電極31c、31d及び32c、32d内に封止
樹脂17が充填されないように、事前にスルーホール上
面を図示しないマスク部材でマスクしておく。マスクの
上は封止樹脂17で充填される。
【0048】以上により完成されたSMD型コイル30
は、4ヶ所のスルーホール電極31c、31d及び32
c、32dに粘着シート33はないが、粘着シート33
は極薄のため、図示しないプリント基板等のマザーボー
ドの配線パターンと容易に半田等の電気的接続ができ
る。SMD型コイル30の下面に粘着シート33を残す
のは、前述したように、マザーボードの配線パターンと
のショート防止のためと、粘着シート33の着色により
完成品の表裏選別がセンサーで選別し易いことである。
完成されたSMD型コイル30は、更に、小型、薄型に
することができる。
【0049】次に、図13〜図16に基づいて、上記構
成からなるSMD型コイルの製造方法について説明す
る。図13において、40は、多数個取りするガラスエ
ポキシ樹脂等よりなる集合絶縁基板である。この集合絶
縁基板40の加工工程は、前述した第1の実施の形態と
同様で、集合絶縁基板40の平面上に所定の位置に複数
個の閉磁路型筒状コイル5の筒状ボビン4を収納する開
口部34を複数列形成し、前記開口部34の各列間に上
面電極パターン接続用の複数個のスルーホール40aを
NC切削又はプレス等の加工手段により形成する。
【0050】次に、電極パターン形成工程は、前記集合
絶縁基板40に上面電極パターン40b、スルーホール
電極40cを形成する工程で、前述した第1の実施の形
態と同様であるので説明は省略する。
【0051】図14において、33は粘着シートで、集
合絶縁基板40に形成されたスルーホール40aと同一
位置に複数個の貫通穴33aが形成されている。
【0052】尚、樹脂封止工程後に裏面に貼付された粘
着シート33を剥離し、ダイシング工程で単体に分割す
るタイプのSMD型コイルの場合は、粘着シート33に
貫通穴33aを形成する必要はない。
【0053】図15において、粘着シート貼り付け工程
は、前記粘着シート33の貫通穴33aと、前記集合絶
縁基板40のスルーホール40aとを位置合わせし、集
合絶縁基板40の裏面に粘着シート33を貼り付ける。
【0054】次に、閉磁路型筒状コイル供給工程及び図
16に示す実装工程は、前述した第1の実施の形態と同
様であるので説明は省略する。
【0055】次に、樹脂供給工程は、前記スルーホール
40a内に封止樹脂17が充填されないように、事前に
マスク部材でマスクしておく以外は、前述した第1の実
施の形態と同様である。
【0056】樹脂封止工程及びダイシング工程は、前述
した第1の実施の形態と同様であるので説明は省略す
る。
【0057】上記した第5の実施の形態のように、単体
のSMD型コイル30において、前述した第1〜第4の
実施の形態で説明したように、基板の下面に粘着シート
を残し、筒状ボビンの上の板状部材を剥離するタイプの
製品。粘着シートと板状部材を共に残す製品。粘着シー
トを剥離して板状部材を残す製品。粘着シートと板状部
材を共に剥離する製品が考えられる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数個取りする集合絶縁基板に複数個の閉磁路型筒状コ
イルの収納部を形成し、粘着シートを貼り付けて、筒状
ボビンを粘着シート上に位置決めして固着する方法であ
り、ごく一般のマウンタで実装できるため、専用装置は
不要で、従来のようにガイド穴の精度の影響を受けな
い。そのため従来製品と比較して、厚み、幅及び長さの
全てにわたり、小型、薄型化が実現でき、軽薄短小を指
向する電子部品として満足できる。また、板状部材と粘
着シートとの組合せで様々な製品が出来上がる。特に、
閉磁路型筒状コイルを搭載し、ノイズ対策を施すことに
より信頼性がアップされ、生産性が良く、安価なSMD
型コイル及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるSMD型コイ
ルに係わり、図1(a)はSMD型コイルの平面図、図
1(b)は、図1(a)のA−A線断面図である。
【図2】図1のSMD型コイルの斜視図である。
【図3】図1に搭載した閉磁路型筒状コイルの断面図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施の形態であるSMD型コイ
ルの製造方法に係わり、集合絶縁基板の加工工程及び電
極パターン形成工程を示す部分拡大斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態であるSMD型コイ
ルの製造方法に係わり、穴明け加工された粘着シートの
部分拡大斜視図である。
【図6】図4の集合絶縁基板に図5の粘着シートを貼り
付ける貼り付け工程及び閉磁路型筒状コイルの供給工程
を示す部分拡大斜視図である。
【図7】図6において、半田付け、熱圧着等の固着手段
で接続する実装工程を示す部分拡大斜視図である。
【図8】図7において、樹脂成形用型枠を載せ樹脂供給
工程を示す部分拡大斜視図である。
【図9】図8において、板状部材を載せ樹脂封止工程を
示す部分拡大斜視図である。
【図10】図9において、樹脂成形用型枠を取り除き、
板状部材の剥離工程を示す部分拡大斜視図である。
【図11】図10おいて、ダイシング工程を示す部分拡
大斜視図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態であるSMD型コ
イルに係わり、図12(a)はSMD型コイルの平面
図、図12(b)は、図12(a)のB−B線断面図で
ある。
【図13】本発明の第5の実施の形態であるSMD型コ
イルの製造方法に係わり、集合絶縁基板の加工工程及び
電極パターン形成工程を示す部分拡大斜視図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態であるSMD型コ
イルの製造方法に係わり、穴明け加工された粘着シート
の部分拡大斜視図である。
【図15】図13の集合絶縁基板に図14の粘着シート
を貼り付ける貼り付け工程及び閉磁路型筒状コイルの供
給工程を示す部分拡大斜視図である。
【図16】図15において、半田付け、熱圧着等の固着
手段で接続する実装工程を示す部分拡大斜視図である。
【図17】図12のSMD型コイルの斜視図である。
【図18】従来のチップコイルの斜視図である。
【符号の説明】
1 芯部 2 コイル芯 3 コイル 3b 巻き始め端末 3c 巻き終わり端末 4 筒状ボビン 5 閉磁路型筒状コイル 16 半田 17 封止樹脂 20、30 SMD型コイル 20A SMD型コイル集合体 21 絶縁基板 21A、40 集合絶縁基板 21a、34 開口部 22a、31a、31b 上面電極パターン 22b 下面電極パターン 22c 側面電極パターン 23、33 粘着シート 24 長穴スルーホール 25 樹脂成形用型枠 26 板状部材 27 X方向のカットライン 28 Y方向のカットライン 31 一方の小片絶縁基板 32 他方の小片絶縁基板 31c、31d、32c、32d スルーホール電極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスエポキシ樹脂等よりなり閉磁路型
    筒状コイルを収納する開口部を有する絶縁基板と、該絶
    縁基板上に形成された表面実装用の電極パターンと、前
    記開口部に収納されると共に前記電極パターンに接続す
    る端末を有する閉磁路型筒状コイルと、前記絶縁基板の
    開口部に前記閉磁路型筒状コイルを位置決め固着し、絶
    縁基板上に形成された電極パターンに閉磁路型筒状コイ
    ルの端末を接続し、封止樹脂で封止したことを特徴とす
    るSMD型コイル。
  2. 【請求項2】 ガラスエポキシ樹脂等よりなり閉磁路型
    筒状コイルを収納する開口部を有する絶縁基板と、該絶
    縁基板上に形成された表面実装用の電極パターンと、前
    記絶縁基板の下面に貼付した粘着シートと、前記開口部
    に収納されると共に前記電極パターンに接続する端末を
    有する閉磁路型筒状コイルと、前記粘着シート上に前記
    閉磁路型筒状コイルを位置決め固着し、絶縁基板上に形
    成された電極パターンに閉磁路型筒状コイルの端末を接
    続し、封止樹脂で封止したことを特徴とするSMD型コ
    イル。
  3. 【請求項3】 上面電極パターンと、この上面電極パタ
    ーンと連なるスルーホール電極を形成した略長方形形状
    をした一方の小片絶縁基板と、この一方の小片絶縁基板
    と略同形状をした他方の小片絶縁基板と、前記2つの小
    片絶縁基板を粘着シート上に、スルーホール電極が共に
    外側方向に位置するように所定の間隔をあけて対向配置
    して閉磁路型筒状コイルの筒状ボビンを収納する開口部
    を形成し、前記開口部の粘着シート上に閉磁路型筒状コ
    イルの筒状ボビンを位置決め固着し、前記一方の小片絶
    縁基板に形成された上面電極パターンに閉磁路型筒状コ
    イルの端末を接続し、封止樹脂で封止したことを特徴と
    するSMD型コイル。
  4. 【請求項4】 前記封止樹脂充填後に、前記閉磁路型筒
    状コイルの筒状ボビン上面に板状部材を載せキュアし、
    樹脂を硬化させたことを特徴とする請求項2または3記
    載のSMD型コイル。
  5. 【請求項5】 前記封止樹脂充填後に、前記閉磁路型筒
    状コイルの筒状ボビン上面に板状部材を載せキュアし、
    樹脂を硬化させた後、前記絶縁基板及び閉磁路型筒状コ
    イルの筒状ボビンを固着した粘着シートを剥離したこと
    を特徴とする請求項4記載のSMD型コイル。
  6. 【請求項6】 前記封止樹脂充填後にキュアし、樹脂を
    硬化させた後、前記絶縁基板及び閉磁路型筒状コイルの
    筒状ボビンを固着した粘着シートを剥離したことを特徴
    とする請求項2または3記載のSMD型コイル。
  7. 【請求項7】 前記封止樹脂の樹脂量は、閉磁路型筒状
    コイルの筒状ボビンの一部が樹脂と同一面か、僅かに露
    出していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載のSMD型コイル。
  8. 【請求項8】 多数個取りするガラスエポキシ樹脂等よ
    りなる集合絶縁基板の平面上に複数個の閉磁路型筒状コ
    イルの筒状ボビンを収納する開口部を複数列形成し、前
    記各列間に上面電極パターン接続用の複数個のスルーホ
    ールを形成する集合絶縁基板加工工程と、メッキ処理に
    より前記スルーホールの内面を含む集合絶縁基板の全表
    面にメッキ層を形成するメッキ工程と、メッキレジスト
    を付加し、パターンマスクにより露光現像をし、パター
    ンエッチングを行い、前記集合絶縁基板の上面電極パタ
    ーンと、前記スルーホールにスルーホール電極を形成す
    る電極パターン形成工程と、前記集合絶縁基板に形成さ
    れたスルーホールと同一位置に貫通穴を形成した粘着シ
    ートを、前記集合絶縁基板の裏面側に、前記スルーホー
    ルと貫通穴の穴位置を合わせて貼り付ける粘着シート貼
    り付け工程と、前記集合絶縁基板に形成された開口部に
    閉磁路型筒状コイルを同方向で供給、位置決めし、筒状
    ボビンを粘着シート面に貼付する閉磁路型筒状コイル供
    給工程と、前記閉磁路型筒状コイルの端末を集合絶縁基
    板の上面電極パターンに、半田付け、熱圧着等の固着手
    段で接続する実装工程と、前記集合絶縁基板の周囲に樹
    脂成形用型枠を配置し、エポキシ等の封止樹脂を充填す
    る樹脂供給工程と、前記樹脂成形用型枠内の前記閉磁路
    型筒状コイルの筒状ボビンの上面に板状部材を当てるよ
    うに載せキュアし、充填封止樹脂を硬化する樹脂封止工
    程と、封止樹脂硬化後に、前記集合絶縁基板の下面側の
    粘着シートはそのまま残して、板状部材を剥離する剥離
    工程と、ダイシングマシン、又はスライシングマシンで
    集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通るカットラ
    インと、このカットラインと直交する1個の閉磁路型筒
    状コイルを含むカットラインに沿って切断して単体のS
    MD型コイルに分割する切断工程とからなることを特徴
    とするSMD型コイルの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記樹脂封止工程後に、前記板状部材及
    び集合絶縁基板の下面側の粘着シートの両方を残したま
    まで、ダイシングマシン、又はスライシングマシンで集
    合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通るカットライ
    ンと、このカットラインと直交する1個の閉磁路型筒状
    コイルを含むカットラインに沿って切断して単体のSM
    D型コイルに分割する切断工程とからなることを特徴と
    する請求項8記載のSMD型コイルの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記樹脂封止工程後に、前記板状部材
    を残したままで、集合絶縁基板の下面側の粘着シートを
    剥離する剥離工程と、ダイシングマシン、又はスライシ
    ングマシンで集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を
    通るカットラインと、このカットラインと直交する1個
    の閉磁路型筒状コイルを含むカットラインに沿って切断
    して単体のSMD型コイルに分割する切断工程とからな
    ることを特徴とする請求項8記載のSMD型コイルの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記樹脂封止工程後に、前記板状部材
    及び集合絶縁基板の下面側の粘着シートの両方を取り除
    く剥離工程と、ダイシングマシン、又はスライシングマ
    シンで集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通るカ
    ットラインと、このカットラインと直交する1個の閉磁
    路型筒状コイルを含むカットラインに沿って切断して単
    体のSMD型コイルに分割する切断工程とからなること
    を特徴とする請求項8記載のSMD型コイルルの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記集合絶縁基板の平面上に複数個の
    閉磁路型筒状コイルの筒状ボビンを収納する開口部と、
    上面電極パターン接続用の複数個のスルーホールを形成
    する集合絶縁基板加工工程と、前記集合絶縁基板の上面
    電極パターンと、スルーホール電極を形成する電極パタ
    ーン形成工程と、前記集合絶縁基板と略同じ大きさで、
    前記スルーホールに対応する貫通穴のない粘着シートを
    前記集合絶縁基板の裏面側に貼り付ける粘着シート貼り
    付け工程と、前記集合絶縁基板に形成された開口部に閉
    磁路型筒状コイルを同方向で供給、位置決めし、筒状ボ
    ビンを粘着シート面に貼付する閉磁路型筒状コイル供給
    工程と、前記閉磁路型筒状コイルの端末を集合絶縁基板
    の上面電極パターンに、半田付け、熱圧着等の固着手段
    で接続する実装工程と、前記集合絶縁基板の周囲に樹脂
    成形用型枠を配置し、エポキシ等の封止樹脂を充填し、
    キュアし、硬化させる樹脂封止工程と、封止樹脂硬化後
    に、前記集合絶縁基板の下面側の粘着シートを剥離する
    剥離工程と、ダイシングマシン、又はスライシングマシ
    ンで集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通るカッ
    トラインと、このカットラインと直交する1個の閉磁路
    型筒状コイルを含むカットラインに沿って切断して単体
    のSMD型コイルに分割する切断工程とからなることを
    特徴とするSMD型コイルの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記集合絶縁基板の平面上に複数個の
    閉磁路型筒状コイルの筒状ボビンを収納する開口部と、
    上面電極パターン接続用の複数個のスルーホールを形成
    する集合絶縁基板加工工程と、前記集合絶縁基板の上面
    電極パターンと、スルーホール電極を形成する電極パタ
    ーン形成工程と、前記集合絶縁基板に形成されたスルー
    ホールと同一位置に貫通穴を形成した粘着シートを前記
    集合絶縁基板の裏面側に2つの穴位置を合わせて貼り付
    ける粘着シート貼り付け工程と、前記集合絶縁基板に形
    成された開口部に閉磁路型筒状コイルを同方向で供給、
    位置決めし、筒状ボビンを粘着シート面に貼付する閉磁
    路型筒状コイル供給工程と、前記閉磁路型筒状コイルの
    端末を集合絶縁基板の上面電極パターンに、半田付け、
    熱圧着等の固着手段で実装する実装工程と、前記集合絶
    縁基板の周囲に樹脂成形用型枠を配置し、エポキシ等の
    封止樹脂を充填し、キュアし、硬化させる樹脂封止工程
    と、封止樹脂硬化後に、前記集合絶縁基板の下面側の粘
    着シートはそのまま残して、ダイシングマシン、又はス
    ライシングマシンで集合絶縁基板のスルーホールの略中
    心部を通るカットラインと、このカットラインと直交す
    る1個の閉磁路型筒状コイルを含むカットラインに沿っ
    て切断して単体のSMD型コイルに分割する切断工程と
    からなることを特徴とするSMD型コイルの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記集合絶縁基板の平面上に複数個の
    閉磁路型筒状コイルの筒状ボビンを収納する開口部と、
    上面電極パターン接続用の複数個のスルーホールを形成
    する集合絶縁基板加工工程と、前記集合絶縁基板の上面
    電極パターンと、スルーホール電極を形成する電極パタ
    ーン形成工程と、前記集合絶縁基板と略同じ大きさで、
    前記スルーホールに対応する貫通穴のない粘着シートを
    前記集合絶縁基板の裏面側に貼り付ける粘着シート貼り
    付け工程と、前記集合絶縁基板に形成された開口部に閉
    磁路型筒状コイルを同方向で供給、位置決めし、筒状ボ
    ビンを粘着シート面に貼付する閉磁路型筒状コイル供給
    工程と、前記閉磁路型筒状コイルの端末を集合絶縁基板
    の上面電極パターンに、半田付け、熱圧着等の固着手段
    で接続する実装工程と、前記集合絶縁基板の周囲に樹脂
    成形用型枠を配置し、エポキシ等の封止樹脂を充填する
    樹脂供給工程と、前記樹脂成形型枠内の前記閉磁路型筒
    状コイルの筒状ボビンの上面に板状部材を当てるように
    載せキュアし、充填封止樹脂を硬化する樹脂封止工程
    と、封止樹脂硬化後に、前記板状部材を残したままで、
    集合絶縁基板の下面側の粘着シートを剥離する剥離工程
    と、ダイシングマシン、又はスライシングマシンで集合
    絶縁基板のスルーホールの略中心部を通る直交する2つ
    のカットラインに沿って切断して単体のSMD型コイル
    に分割する切断工程とからなることを特徴とするSMD
    型コイルの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記樹脂封止工程後に、前記板状部材
    及び集合絶縁基板の下面側の粘着シートの両方を取り除
    く剥離工程と、ダイシングマシン、又はスライシングマ
    シンで集合絶縁基板のスルーホールの略中心部を通るカ
    ットラインと、このカットラインと直交する1個の閉磁
    路型筒状コイルを含むカットラインに沿って切断して単
    体のSMD型コイルに分割する切断工程とからなること
    を特徴とする請求項14記載のSMD型コイルの製造方
    法。
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