JPH11194657A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents
定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置Info
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- JPH11194657A JPH11194657A JP9368994A JP36899497A JPH11194657A JP H11194657 A JPH11194657 A JP H11194657A JP 9368994 A JP9368994 A JP 9368994A JP 36899497 A JP36899497 A JP 36899497A JP H11194657 A JPH11194657 A JP H11194657A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、温度検知体の故障が生じたときで
あっても、商用電源から加熱手段への過剰な電力供給が
容易に抑えられる定着装置或いはこの定着装置を備える
画像形成装置にの提供を目的とする。 【解決手段】 セラミックヒータ15の許容時間未満の
長さに採られた規定時間以上に亘りサーミスタ15Cか
ら目標温度を下回る出力が継続されたときには、前記出
力の継続時間が前記規定時間に達すると同時若しくはほ
ぼ同時に商用電源から発熱抵抗体15Bへの単位時間あ
たりの通電量が低下されることにより達成される。
あっても、商用電源から加熱手段への過剰な電力供給が
容易に抑えられる定着装置或いはこの定着装置を備える
画像形成装置にの提供を目的とする。 【解決手段】 セラミックヒータ15の許容時間未満の
長さに採られた規定時間以上に亘りサーミスタ15Cか
ら目標温度を下回る出力が継続されたときには、前記出
力の継続時間が前記規定時間に達すると同時若しくはほ
ぼ同時に商用電源から発熱抵抗体15Bへの単位時間あ
たりの通電量が低下されることにより達成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着像を担持し
たシート状の記録媒体を加熱及び加圧により定着処理を
施す定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置に
関するものである。
たシート状の記録媒体を加熱及び加圧により定着処理を
施す定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、複写機或いはレーザープ
リンタ等に代表される画像形成装置の備える定着装置の
加熱手段としては、商用電源からの通電を受けて発熱す
るハロゲンヒータが用いられていた。
リンタ等に代表される画像形成装置の備える定着装置の
加熱手段としては、商用電源からの通電を受けて発熱す
るハロゲンヒータが用いられていた。
【0003】しかしながら、近年における消費電力の節
約及び画像形成プロセスの高速化等の要望に鑑み、ハロ
ゲンヒータよりも低熱容量化が図られたセラミックヒー
タが、未定着像を担持した記録媒体を加熱する加熱手段
として主流になりつつある。
約及び画像形成プロセスの高速化等の要望に鑑み、ハロ
ゲンヒータよりも低熱容量化が図られたセラミックヒー
タが、未定着像を担持した記録媒体を加熱する加熱手段
として主流になりつつある。
【0004】即ち、かかるセラミックヒータは、セラミ
ックスを主成分とする薄板状の基板の一方の面に商用電
源からの通電を受けて発熱する発熱抵抗体を設けると共
に、基板の他方の面に温度検知体たるサーミスタ感温検
知センサ(以下、サーミスタと略称する。)が当接して
配置されることにより、低熱容量化が図られている。
ックスを主成分とする薄板状の基板の一方の面に商用電
源からの通電を受けて発熱する発熱抵抗体を設けると共
に、基板の他方の面に温度検知体たるサーミスタ感温検
知センサ(以下、サーミスタと略称する。)が当接して
配置されることにより、低熱容量化が図られている。
【0005】次に、従来におけるセラミックヒータの温
度制御に関して図7乃至図9に基づき説明する。
度制御に関して図7乃至図9に基づき説明する。
【0006】図7に示すように、使用環境が通常温度下
にあるときには、画像形成装置における画像形成プロセ
スが開始されるに伴い、セラミックヒータを目標温度T
S[℃]に昇温せしめるよう商用電源から前記発熱抵抗
体への通電が行われ、前記通電は必要時にあっては最大
電力にまで達せられる。
にあるときには、画像形成装置における画像形成プロセ
スが開始されるに伴い、セラミックヒータを目標温度T
S[℃]に昇温せしめるよう商用電源から前記発熱抵抗
体への通電が行われ、前記通電は必要時にあっては最大
電力にまで達せられる。
【0007】尚、図7は、使用環境が通常温度下にある
ときにおけるセラミックヒータ起動時からのサーミスタ
の検知温度の変遷の一例を示すグラフである。
ときにおけるセラミックヒータ起動時からのサーミスタ
の検知温度の変遷の一例を示すグラフである。
【0008】即ち、前記通常温度下にあっては、商用電
源から前記発熱抵抗体への通電が開始されてからの経過
時間が、前記通電が開始されてからサーミスタの検知温
度が目標温度TSに達するのに要する昇温基準時間t1
[sec](前記昇温基準時間は通常温度下における測
定等により得られる。)近傍に達すると、商用電源から
発熱抵抗体への単位時間あたりの通電量を徐々に低下せ
しめながらセラミックヒータの目標温度TSへの維持が
行われる。
源から前記発熱抵抗体への通電が開始されてからの経過
時間が、前記通電が開始されてからサーミスタの検知温
度が目標温度TSに達するのに要する昇温基準時間t1
[sec](前記昇温基準時間は通常温度下における測
定等により得られる。)近傍に達すると、商用電源から
発熱抵抗体への単位時間あたりの通電量を徐々に低下せ
しめながらセラミックヒータの目標温度TSへの維持が
行われる。
【0009】一方、使用環境が低温度下にあるときにあ
っては、図8に示すように、前記通常温度下と比較して
サーミスタの検知温度の昇温率が緩やかである。
っては、図8に示すように、前記通常温度下と比較して
サーミスタの検知温度の昇温率が緩やかである。
【0010】尚、図8は、使用環境が低温度下にあると
きにおけるセラミックヒータ起動時からのサーミスタの
検知温度の変遷の一例を示すグラフである。
きにおけるセラミックヒータ起動時からのサーミスタの
検知温度の変遷の一例を示すグラフである。
【0011】故に、前記低温度下にあっては、商用電源
から発熱抵抗体への通電開始から昇温基準時間t1を経
たときにおけるサーミスタの検知温度が目標温度TSか
ら所定幅の温度に達していないときには、商用電源から
発熱抵抗体への単位時間あたりの通電量を可能な範囲内
において増加せしめながらセラミックヒータの目標温度
TSへの昇温が図られる。
から発熱抵抗体への通電開始から昇温基準時間t1を経
たときにおけるサーミスタの検知温度が目標温度TSか
ら所定幅の温度に達していないときには、商用電源から
発熱抵抗体への単位時間あたりの通電量を可能な範囲内
において増加せしめながらセラミックヒータの目標温度
TSへの昇温が図られる。
【0012】よって、図9に示すように、商用電源から
発熱抵抗体への通電が開始されてからの経過時間が、昇
温基準時間t1よりも長く設定された遮断時間te[s
ec]に達すると同時若しくはほぼ同時に、前記通電が
遮断されることによりセラミックヒータの昇温が停止さ
れる。
発熱抵抗体への通電が開始されてからの経過時間が、昇
温基準時間t1よりも長く設定された遮断時間te[s
ec]に達すると同時若しくはほぼ同時に、前記通電が
遮断されることによりセラミックヒータの昇温が停止さ
れる。
【0013】尚、図9は、サーミスタの故障時における
前記サーミスタからの出力の変遷の一例を示すグラフで
ある。
前記サーミスタからの出力の変遷の一例を示すグラフで
ある。
【0014】よって、従来にあっては、使用環境が通常
温度下或いは低温度下のいずれにあるかに係わらず、サ
ーミスタの検知温度が目標温度TSに昇温したのちにお
いて、未定着像を担持した記録媒体への定着処理等に起
因する前記検知温度の変動が生じたときにあっては、前
記検知温度が目標温度TSから所定幅の範囲にある温度
に維持されるよう商用電源から発熱抵抗体への単位時間
あたりの通電量を可能な範囲において調整されていた。
温度下或いは低温度下のいずれにあるかに係わらず、サ
ーミスタの検知温度が目標温度TSに昇温したのちにお
いて、未定着像を担持した記録媒体への定着処理等に起
因する前記検知温度の変動が生じたときにあっては、前
記検知温度が目標温度TSから所定幅の範囲にある温度
に維持されるよう商用電源から発熱抵抗体への単位時間
あたりの通電量を可能な範囲において調整されていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーミスタ
が故障により前記サーミスタからの出力に不確定性が生
じることがある。
が故障により前記サーミスタからの出力に不確定性が生
じることがある。
【0016】しかしながら、従来にあっては、サーミス
タが故障状態にあるか否かに係わらず前記サーミスタか
らの出力に応じて商用電源から発熱抵抗体への供給電力
量を増加させるので、温度検知体の故障時におけるセラ
ミックヒータへの過剰な電力供給を抑えることが困難で
あった。
タが故障状態にあるか否かに係わらず前記サーミスタか
らの出力に応じて商用電源から発熱抵抗体への供給電力
量を増加させるので、温度検知体の故障時におけるセラ
ミックヒータへの過剰な電力供給を抑えることが困難で
あった。
【0017】特に、加熱手段、定着体及び加圧体の過昇
温時に商用電源から発熱抵抗体への通電を遮断する温度
ヒューズを備える定着装置にあっては、温度ヒューズが
一般的に応答性のある程度のバラツキがあることから、
サーミスタの故障時におけるセラミックヒータへの過剰
な電力供給の抑制を一層困難にしていた。
温時に商用電源から発熱抵抗体への通電を遮断する温度
ヒューズを備える定着装置にあっては、温度ヒューズが
一般的に応答性のある程度のバラツキがあることから、
サーミスタの故障時におけるセラミックヒータへの過剰
な電力供給の抑制を一層困難にしていた。
【0018】又、セラミックヒータへの入力電圧が定格
電圧に満たない場合や、定着装置の使用環境が低温下に
ある場合には、商用電源からの通電を受けた加熱手段は
緩やかに昇温することから、前記通電開始から早期にお
けるサーミスタの故障を早期に発見することは困難であ
り、以て、温度検知体の故障時におけるセラミックヒー
タへの過剰な電力供給の抑制を一層困難にしていた。
電圧に満たない場合や、定着装置の使用環境が低温下に
ある場合には、商用電源からの通電を受けた加熱手段は
緩やかに昇温することから、前記通電開始から早期にお
けるサーミスタの故障を早期に発見することは困難であ
り、以て、温度検知体の故障時におけるセラミックヒー
タへの過剰な電力供給の抑制を一層困難にしていた。
【0019】そこで、本発明は、温度検知体の故障が生
じたときであっても、商用電源から加熱手段への過剰な
電力供給が容易に抑えられる定着装置或いはこの定着装
置を備える画像形成装置にの提供を目的とする。
じたときであっても、商用電源から加熱手段への過剰な
電力供給が容易に抑えられる定着装置或いはこの定着装
置を備える画像形成装置にの提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本出願に依れば、上記目
的は、互いに圧接された定着体と加圧体との間に未定着
像を担持したシート状の記録媒体を通紙しながら、商用
電源からの通電を受けて発熱する加熱手段により前記記
録媒体を加熱する定着装置であって、加熱手段の温度を
検知する温度検知体を備える定着装置において、加熱手
段の許容時間未満の長さに採られた規定時間以上に亘り
温度検知体から目標温度を下回る出力が継続されたとき
には、前記出力の継続時間が前記規定時間に達すると同
時若しくはほぼ同時に商用電源から加熱手段への単位時
間あたりの通電量が低下されるよう設定されているとい
う第一の発明により達成される。
的は、互いに圧接された定着体と加圧体との間に未定着
像を担持したシート状の記録媒体を通紙しながら、商用
電源からの通電を受けて発熱する加熱手段により前記記
録媒体を加熱する定着装置であって、加熱手段の温度を
検知する温度検知体を備える定着装置において、加熱手
段の許容時間未満の長さに採られた規定時間以上に亘り
温度検知体から目標温度を下回る出力が継続されたとき
には、前記出力の継続時間が前記規定時間に達すると同
時若しくはほぼ同時に商用電源から加熱手段への単位時
間あたりの通電量が低下されるよう設定されているとい
う第一の発明により達成される。
【0021】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明において、単位時間あたりの通電量
は、商用電源から加熱手段への設定量を越える通電が規
定時間に亘り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低
下されるという第二の発明によっても達成される。
に係る第一の発明において、単位時間あたりの通電量
は、商用電源から加熱手段への設定量を越える通電が規
定時間に亘り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低
下されるという第二の発明によっても達成される。
【0022】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第一の発明において、単位時間あたりの通電量
は、温度検知体の検知温度の上昇が生じないまま商用電
源から加熱手段への設定量を越える通電が規定時間に亘
り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低下されると
いう第三の発明によっても達成される。
願に係る第一の発明において、単位時間あたりの通電量
は、温度検知体の検知温度の上昇が生じないまま商用電
源から加熱手段への設定量を越える通電が規定時間に亘
り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低下されると
いう第三の発明によっても達成される。
【0023】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係るる第一の発明乃至第三の発明のいずれかにおい
て、規定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回
る出力が継続されたときにおける単位時間あたりの通電
量の減少量は、加熱手段の目標温度に応じて設定される
という第四の発明によっても達成される。
に係るる第一の発明乃至第三の発明のいずれかにおい
て、規定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回
る出力が継続されたときにおける単位時間あたりの通電
量の減少量は、加熱手段の目標温度に応じて設定される
という第四の発明によっても達成される。
【0024】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第一の発明乃至第四の発明のいずれかにおい
て、定着体は、無端帯状のフィルムであり、加熱手段
は、セラミックスを主成分とする基板の一方の面に商用
電源からの通電を受けて発熱する発熱抵抗体が設けられ
ていると共に、基板の他方の面に温度検知体が当接して
配置されるセラミックヒータであるという第五の発明に
よっても達成される。
願に係る第一の発明乃至第四の発明のいずれかにおい
て、定着体は、無端帯状のフィルムであり、加熱手段
は、セラミックスを主成分とする基板の一方の面に商用
電源からの通電を受けて発熱する発熱抵抗体が設けられ
ていると共に、基板の他方の面に温度検知体が当接して
配置されるセラミックヒータであるという第五の発明に
よっても達成される。
【0025】又、本出願に依れば、上記目的は、外部か
らの画像情報に応じた画像を現像剤により形成して記録
媒体に記録する画像形成装置であって、本出願に係る第
一の発明に記載の定着装置と、商用電源から加熱手段へ
の通電を制御する通電制御手段とを備え、通電制御手段
は、加熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間
以上に亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続
されたときには、前記出力の継続時間が前記規定時間に
達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源から加熱手段
への単位時間あたりの通電量を低下せしめるよう設定さ
れているという第六の発明によっても達成される。
らの画像情報に応じた画像を現像剤により形成して記録
媒体に記録する画像形成装置であって、本出願に係る第
一の発明に記載の定着装置と、商用電源から加熱手段へ
の通電を制御する通電制御手段とを備え、通電制御手段
は、加熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間
以上に亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続
されたときには、前記出力の継続時間が前記規定時間に
達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源から加熱手段
への単位時間あたりの通電量を低下せしめるよう設定さ
れているという第六の発明によっても達成される。
【0026】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第六の発明において、単位時間あたりの通電量
は、商用電源から加熱手段への設定量を越える通電が規
定時間に亘り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低
下されるという第七の発明によっても達成される。
願に係る第六の発明において、単位時間あたりの通電量
は、商用電源から加熱手段への設定量を越える通電が規
定時間に亘り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低
下されるという第七の発明によっても達成される。
【0027】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第六の発明において、単位時間あたりの通電量
は、温度検知体の検知温度の上昇が生じないまま商用電
源から加熱手段への設定量を越える通電が規定時間に亘
り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低下されると
いう第八の発明によっても達成される。
に係る第六の発明において、単位時間あたりの通電量
は、温度検知体の検知温度の上昇が生じないまま商用電
源から加熱手段への設定量を越える通電が規定時間に亘
り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低下されると
いう第八の発明によっても達成される。
【0028】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第六の発明乃至第八の発明のいずれかにおい
て、規定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回
る出力が継続されたときにおける単位時間あたりの通電
量の減少量は、加熱手段の目標温度に応じて設定される
という第九の発明によっても達成される。
願に係る第六の発明乃至第八の発明のいずれかにおい
て、規定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回
る出力が継続されたときにおける単位時間あたりの通電
量の減少量は、加熱手段の目標温度に応じて設定される
という第九の発明によっても達成される。
【0029】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第六の発明乃至第九の発明のいずれかにおいて、
定着体は、無端帯状のフィルムであり、加熱手段は、セ
ラミックスを主成分とする基板の一方の面に商用電源か
らの通電を受けて発熱する発熱抵抗体が設けられている
と共に、基板の他方の面に温度検知体が当接して配置さ
れるセラミックヒータであるという第十の発明によって
も達成される。
に係る第六の発明乃至第九の発明のいずれかにおいて、
定着体は、無端帯状のフィルムであり、加熱手段は、セ
ラミックスを主成分とする基板の一方の面に商用電源か
らの通電を受けて発熱する発熱抵抗体が設けられている
と共に、基板の他方の面に温度検知体が当接して配置さ
れるセラミックヒータであるという第十の発明によって
も達成される。
【0030】即ち、本出願に係る第一の発明にあって
は、加熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間
以上に亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続
されたときには、前記出力の継続時間が前記規定時間に
達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源から加熱手段
への単位時間あたりの通電量が低下される。
は、加熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間
以上に亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続
されたときには、前記出力の継続時間が前記規定時間に
達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源から加熱手段
への単位時間あたりの通電量が低下される。
【0031】又、本出願に係る第二の発明にあっては、
単位時間あたりの通電量は、商用電源から加熱手段への
設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時
若しくはほぼ同時に、低下される。
単位時間あたりの通電量は、商用電源から加熱手段への
設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時
若しくはほぼ同時に、低下される。
【0032】更に、本出願に係る第三の発明にあって
は、単位時間あたりの通電量は、温度検知体の検知温度
の上昇が生じないまま商用電源から加熱手段への設定量
を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時若しく
はほぼ同時に、低下される。
は、単位時間あたりの通電量は、温度検知体の検知温度
の上昇が生じないまま商用電源から加熱手段への設定量
を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時若しく
はほぼ同時に、低下される。
【0033】又、本出願に係る第四の発明にあっては、
規定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回る出
力が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の
減少量が、加熱手段の目標温度に応じて設定される。
規定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回る出
力が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の
減少量が、加熱手段の目標温度に応じて設定される。
【0034】更に、本出願に係る第五の発明にあって
は、互いに圧接されたフィルムと加圧体との間に形成さ
れるニップ部等がセラミックヒータの加熱により目標温
度への昇温及び維持が行われる。
は、互いに圧接されたフィルムと加圧体との間に形成さ
れるニップ部等がセラミックヒータの加熱により目標温
度への昇温及び維持が行われる。
【0035】又、本出願に係る第六の発明にあっては、
加熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間以上
に亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続され
たときには、通電制御手段が、前記出力の継続時間が前
記規定時間に達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源
から加熱手段への単位時間あたりの通電量を低下せしめ
る。
加熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間以上
に亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続され
たときには、通電制御手段が、前記出力の継続時間が前
記規定時間に達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源
から加熱手段への単位時間あたりの通電量を低下せしめ
る。
【0036】更に、本出願に係る第七の発明にあって
は、単位時間あたりの通電量は、商用電源から加熱手段
への設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると
同時若しくはほぼ同時に、通電制御手段により低下され
る。
は、単位時間あたりの通電量は、商用電源から加熱手段
への設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると
同時若しくはほぼ同時に、通電制御手段により低下され
る。
【0037】更に、本出願に係る第八の発明にあって
は、単位時間あたりの通電量は、温度検知体の検知温度
の上昇が生じないまま商用電源から加熱手段への設定量
を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時若しく
はほぼ同時に、通電制御手により低下される。
は、単位時間あたりの通電量は、温度検知体の検知温度
の上昇が生じないまま商用電源から加熱手段への設定量
を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時若しく
はほぼ同時に、通電制御手により低下される。
【0038】又、本出願に係る第九の発明にあっては、
規定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回る出
力が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の
減少量が、加熱手段の目標温度に応じて通電制御手によ
り設定される。
規定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回る出
力が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の
減少量が、加熱手段の目標温度に応じて通電制御手によ
り設定される。
【0039】更に、本出願に係る第十の発明にあって
は、互いに圧接されたフィルムと加圧体との間に形成さ
れるニップ部等がセラミックヒータの加熱により目標温
度への昇温及び維持が行われる。
は、互いに圧接されたフィルムと加圧体との間に形成さ
れるニップ部等がセラミックヒータの加熱により目標温
度への昇温及び維持が行われる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下の添付図面に基づき本発明に
おける実施の形態に関して説明する。
おける実施の形態に関して説明する。
【0041】(第一の実施形態)先ず、本発明における
第一の実施形態に関して図1乃至図4のいずれかの図面
に基づき説明する。
第一の実施形態に関して図1乃至図4のいずれかの図面
に基づき説明する。
【0042】図1は、本実施形態における画像形成装置
を好適に示す一例たるレーザプリンタ1(以下、プリン
タ1と略称する。)の概略構成を示す模式的断面図であ
る。
を好適に示す一例たるレーザプリンタ1(以下、プリン
タ1と略称する。)の概略構成を示す模式的断面図であ
る。
【0043】プリンタ1は、プリンタ1の本体の外部に
設置されているホストコンピュータ等の外部出力装置か
ら提供された画像情報に応じて画像を記録媒体に形成す
る形態の画像形成装置である。
設置されているホストコンピュータ等の外部出力装置か
ら提供された画像情報に応じて画像を記録媒体に形成す
る形態の画像形成装置である。
【0044】プリンタ1は、図1に示すように、外部出
力装置からの画像情報に応じた静電潜像を担持するドラ
ム状の潜像担持体2と、潜像担持体2の外周面に形成さ
れた静電潜像を現像剤により可視像化する現像装置3
と、現像装置3の現像処理工程により上記外周面に形成
された可視像を記録媒体に転写する転写ローラ4と、未
定着像を担持した記録媒体に定着処理を施す定着装置5
とを備えており、潜像担持体2及び現像装置3等の諸装
置は、プリンタ1の本体に搭載されたエンジンコントロ
ーラ6により統括的に制御されるようになっている。
力装置からの画像情報に応じた静電潜像を担持するドラ
ム状の潜像担持体2と、潜像担持体2の外周面に形成さ
れた静電潜像を現像剤により可視像化する現像装置3
と、現像装置3の現像処理工程により上記外周面に形成
された可視像を記録媒体に転写する転写ローラ4と、未
定着像を担持した記録媒体に定着処理を施す定着装置5
とを備えており、潜像担持体2及び現像装置3等の諸装
置は、プリンタ1の本体に搭載されたエンジンコントロ
ーラ6により統括的に制御されるようになっている。
【0045】即ち、プリンタ1にあっては、外部出力装
置からプリンタ1への画像情報等の入力に応じて、潜像
担持体2の外周面が、その周囲に配置された一次帯電ロ
ーラ7により規定電位分布に帯電せしめられる。
置からプリンタ1への画像情報等の入力に応じて、潜像
担持体2の外周面が、その周囲に配置された一次帯電ロ
ーラ7により規定電位分布に帯電せしめられる。
【0046】一方、外部出力装置からの画像情報に応じ
てレーザスキャナユニットがレーザLaをラスタスキャ
ニングし、以て、レーザスキャナユニットからラスタス
キャニングされたレーザLaは、折り返しミラー8の屈
折等を経て、潜像担持体2の外周面のうちの帯電処理済
みの部位に照射されることにより、上記画像情報に応じ
た静電潜像が上記部位に形成される。
てレーザスキャナユニットがレーザLaをラスタスキャ
ニングし、以て、レーザスキャナユニットからラスタス
キャニングされたレーザLaは、折り返しミラー8の屈
折等を経て、潜像担持体2の外周面のうちの帯電処理済
みの部位に照射されることにより、上記画像情報に応じ
た静電潜像が上記部位に形成される。
【0047】次に、潜像担持体2の外周面に形成された
静電潜像は、現像装置3から現像剤により可可視像化さ
れたのち、プリンタ1の本体にて取り外し自在に支持さ
れたペーパーカセット9(以下、カセット9と略称す
る。)から潜像担持体2と転写ローラ4との間に形成さ
れた転写領域へと搬送されてきた記録媒体に上記外周面
に形成された可視像が転写ローラ4により転写される。
静電潜像は、現像装置3から現像剤により可可視像化さ
れたのち、プリンタ1の本体にて取り外し自在に支持さ
れたペーパーカセット9(以下、カセット9と略称す
る。)から潜像担持体2と転写ローラ4との間に形成さ
れた転写領域へと搬送されてきた記録媒体に上記外周面
に形成された可視像が転写ローラ4により転写される。
【0048】尚、本実施形態にあっては、先ず、カセッ
ト9の近傍にて回転自在に支持されている給紙ローラ1
0により、カセット9から取り出されたのち、給紙ロー
ラ10から記録媒体搬送方向上流側の位置にて回転自在
に支持されている搬送ローラ11へと給紙される。
ト9の近傍にて回転自在に支持されている給紙ローラ1
0により、カセット9から取り出されたのち、給紙ロー
ラ10から記録媒体搬送方向上流側の位置にて回転自在
に支持されている搬送ローラ11へと給紙される。
【0049】次に、搬送ローラ12に到達した記録媒体
は、搬送ローラ11により、搬送ローラ11から記録媒
体搬送方向に対して上流の位置に配置された給紙カセッ
ト12へと搬送される。
は、搬送ローラ11により、搬送ローラ11から記録媒
体搬送方向に対して上流の位置に配置された給紙カセッ
ト12へと搬送される。
【0050】そして、記録媒体の画像形成部位先端と潜
像担持体2の外周面の画像形成部位の先端とが同期する
よう給紙センサが上記記録媒体を転写領域へと搬送する
ことにより、記録媒体の転写領域への搬送タイミングが
採られるようになっている。
像担持体2の外周面の画像形成部位の先端とが同期する
よう給紙センサが上記記録媒体を転写領域へと搬送する
ことにより、記録媒体の転写領域への搬送タイミングが
採られるようになっている。
【0051】更に、転写処理済みの記録媒体は、定着装
置5における加熱及び加圧により定着処理が施されたの
ち、プリンタ1の本体に回転自在に支持された排紙ロー
ラ13により排紙トレイ14上に排紙されることによ
り、一枚の記録媒体の画像形成プロセスが終了する。
置5における加熱及び加圧により定着処理が施されたの
ち、プリンタ1の本体に回転自在に支持された排紙ロー
ラ13により排紙トレイ14上に排紙されることによ
り、一枚の記録媒体の画像形成プロセスが終了する。
【0052】次に、プリンタ1に備えられた定着装置5
に関して図2に基づき説明する。尚、図2は、定着装置
5の概略構成を示す模式的断面図である。
に関して図2に基づき説明する。尚、図2は、定着装置
5の概略構成を示す模式的断面図である。
【0053】定着装置5は、図2に示すように、加熱手
段たるセラミックヒータ15と、定着体たる無端帯状の
フィルム16と、加圧体たる円柱状若しくは略円柱状の
回転自在な加圧ローラ17と、セラミックヒータ15の
支持及びフィルム16の移動方向の案内のためのホルダ
18とを備えている。
段たるセラミックヒータ15と、定着体たる無端帯状の
フィルム16と、加圧体たる円柱状若しくは略円柱状の
回転自在な加圧ローラ17と、セラミックヒータ15の
支持及びフィルム16の移動方向の案内のためのホルダ
18とを備えている。
【0054】定着装置5に備えられたセラミックヒータ
15は、図2及び図3に示すように、アルミナ(Al2
O3)等のセラミックスを主成分とする薄板上の基板1
5Aの一方の面に商用電源(図示せず)からの通電を受
けて発熱する発熱抵抗体15Bが設けられていると共
に、他方の面に温度検知体たるサーミスタ感温検知セン
サ15C(以下、サーミスタ15Cと略称する。)が当
接して配置されており、上記一方の面は、フィルム16
との摩擦等から保護するための保護層15Dが被覆され
ている。
15は、図2及び図3に示すように、アルミナ(Al2
O3)等のセラミックスを主成分とする薄板上の基板1
5Aの一方の面に商用電源(図示せず)からの通電を受
けて発熱する発熱抵抗体15Bが設けられていると共
に、他方の面に温度検知体たるサーミスタ感温検知セン
サ15C(以下、サーミスタ15Cと略称する。)が当
接して配置されており、上記一方の面は、フィルム16
との摩擦等から保護するための保護層15Dが被覆され
ている。
【0055】尚、図3は、セラミックヒータ15の概略
構成を示す一部透視斜視図である。
構成を示す一部透視斜視図である。
【0056】定着装置5に備えられたフィルム16は、
その内周長がホルダ18の略外周長より若干長く設定さ
れており、以て、フィルム16はテンションレスな状態
にてホルダ18にルーズに外嵌されている。
その内周長がホルダ18の略外周長より若干長く設定さ
れており、以て、フィルム16はテンションレスな状態
にてホルダ18にルーズに外嵌されている。
【0057】定着装置5に備えられた加圧ローラ17
は、アルミニウム等の金属を主成分とする円柱状の芯金
17Aの外周面にシリコーンゴム等を主成分とする被覆
層17Bが被覆されている。
は、アルミニウム等の金属を主成分とする円柱状の芯金
17Aの外周面にシリコーンゴム等を主成分とする被覆
層17Bが被覆されている。
【0058】又、加圧ローラ17は、プリンタ1の本体
に設けられた加圧機構(図示せず)からセラミックヒー
タ16の一方の面へと加圧されることによりフィルム1
6と圧接することにより、未定着像を担持した記録媒体
が通紙されるためのニップ部Nをフィルム16との間に
形成するようになっている。
に設けられた加圧機構(図示せず)からセラミックヒー
タ16の一方の面へと加圧されることによりフィルム1
6と圧接することにより、未定着像を担持した記録媒体
が通紙されるためのニップ部Nをフィルム16との間に
形成するようになっている。
【0059】更に、本実施形態にあっては、加圧ローラ
17は、プリンタ1の本体に設けられた駆動機構(図示
せず)から芯金17Aに駆動力が付与されることによ
り、規定方向に回転駆動されるようになっており、以
て、加圧ローラ17と圧接したフィルム16が加圧ロー
ラ17の回転に従動してホルダ18の案内方向に移動す
ることとなる。
17は、プリンタ1の本体に設けられた駆動機構(図示
せず)から芯金17Aに駆動力が付与されることによ
り、規定方向に回転駆動されるようになっており、以
て、加圧ローラ17と圧接したフィルム16が加圧ロー
ラ17の回転に従動してホルダ18の案内方向に移動す
ることとなる。
【0060】即ち、定着処理工程中において、未定着像
を担持した記録媒体が、互いに圧接したフィルム16及
び加圧ローラ17によりニップ部Nを通紙されながら、
セラミックヒータ15の加熱により上記未定着像が溶融
して上記記録媒体に染み込むことにより、外部出力装置
からの画像情報に応じた画像が上記記録媒体に記録され
ることとなる。
を担持した記録媒体が、互いに圧接したフィルム16及
び加圧ローラ17によりニップ部Nを通紙されながら、
セラミックヒータ15の加熱により上記未定着像が溶融
して上記記録媒体に染み込むことにより、外部出力装置
からの画像情報に応じた画像が上記記録媒体に記録され
ることとなる。
【0061】次に、本実施形態におけるセラミックヒー
タ15の温度制御に関して図4に基づき説明する。
タ15の温度制御に関して図4に基づき説明する。
【0062】尚、図4は、本実施形態におけるサーミス
タ15Cの検知温度の変遷の一例を示すグラフである。
タ15Cの検知温度の変遷の一例を示すグラフである。
【0063】即ち、本実施形態にあっては、図4に示す
ように、セラミックヒータ15の目標温度TSへの維持
工程期間において、目標温度TS以下の検知温度がサー
ミスタ15Cから出力開始されてからの経過時間が、セ
ラミックヒータ15の許容時間未満の長さに採られた規
定時間trefに達すると同時若しくはほぼ同時に、サ
ーミスタ15Cの故障発生と判断されて商用電源から発
熱抵抗体15Bへの供給電力がセラミックヒータ15の
目標温度TSへの維持に必要な電力P1から電力Pd
(P1>Pd)へと低下されるよう設定されている。
ように、セラミックヒータ15の目標温度TSへの維持
工程期間において、目標温度TS以下の検知温度がサー
ミスタ15Cから出力開始されてからの経過時間が、セ
ラミックヒータ15の許容時間未満の長さに採られた規
定時間trefに達すると同時若しくはほぼ同時に、サ
ーミスタ15Cの故障発生と判断されて商用電源から発
熱抵抗体15Bへの供給電力がセラミックヒータ15の
目標温度TSへの維持に必要な電力P1から電力Pd
(P1>Pd)へと低下されるよう設定されている。
【0064】よって、本実施形態にあっては、セラミッ
クヒータ15の許容時間未満の長さに採られた規定時間
tref以上に亘りサーミスタ15Cから目標温度を下
回る出力が継続されたときには、前記出力の継続時間が
前記規定時間trefに達すると同時若しくはほぼ同時
に商用電源から発熱抵抗体15Bへの電力が電力P1か
ら電力Pdに低下されるので、サーミスタ15Cの故障
が生じたときであっても、商用電源から発熱抵抗体15
Bへの過剰な電力供給が容易に抑えることができること
から、セラミックヒータ15が過昇温して熱応力により
損傷するのを確実に防止することができ、以て、セラミ
ックヒータ15の寿命の長期に亘る維持を図ることがで
きる。
クヒータ15の許容時間未満の長さに採られた規定時間
tref以上に亘りサーミスタ15Cから目標温度を下
回る出力が継続されたときには、前記出力の継続時間が
前記規定時間trefに達すると同時若しくはほぼ同時
に商用電源から発熱抵抗体15Bへの電力が電力P1か
ら電力Pdに低下されるので、サーミスタ15Cの故障
が生じたときであっても、商用電源から発熱抵抗体15
Bへの過剰な電力供給が容易に抑えることができること
から、セラミックヒータ15が過昇温して熱応力により
損傷するのを確実に防止することができ、以て、セラミ
ックヒータ15の寿命の長期に亘る維持を図ることがで
きる。
【0065】(第二の実施形態)次に、本発明における
第二の実施形態に関して図5及び図6に基づき説明す
る。尚、本実施形態における定着装置及び画像形成装置
の概略構成は、第一の実施形態と同様であることから、
図1乃至図4の図面に代えて説明を省略する。
第二の実施形態に関して図5及び図6に基づき説明す
る。尚、本実施形態における定着装置及び画像形成装置
の概略構成は、第一の実施形態と同様であることから、
図1乃至図4の図面に代えて説明を省略する。
【0066】図5は、商用電源から発熱抵抗体15Bヘ
通電工程の制御のための出力パターンを示すパルス図で
あって、9[msec]を1パルスに採ると共に、15
パルス(時間に換算して135[msec])を1ブロ
ックに採られている。
通電工程の制御のための出力パターンを示すパルス図で
あって、9[msec]を1パルスに採ると共に、15
パルス(時間に換算して135[msec])を1ブロ
ックに採られている。
【0067】一方、図6は、本実施形態におけるセラミ
ックヒータ15の起動時におけるサーミスタ15Cの検
知温度の変遷を示すグラフであって、(A)は、サーミ
スタ15Cの正常時における前記検知温度の変遷を示す
グラフであり、一方、(B)は、サーミスタ15Cの故
障時における前記検知温度の変遷を示すグラフである。
ックヒータ15の起動時におけるサーミスタ15Cの検
知温度の変遷を示すグラフであって、(A)は、サーミ
スタ15Cの正常時における前記検知温度の変遷を示す
グラフであり、一方、(B)は、サーミスタ15Cの故
障時における前記検知温度の変遷を示すグラフである。
【0068】即ち、図5にあっては、出力されたパルス
数の全パルス数に対する割合(以下、デューティと称す
る。)において、デューテイ0%からデューティ100
%までを16段階に区分した出力パターンLevel0
からLevel15までが示されている。
数の全パルス数に対する割合(以下、デューティと称す
る。)において、デューテイ0%からデューティ100
%までを16段階に区分した出力パターンLevel0
からLevel15までが示されている。
【0069】セラミックヒータ15を構成する発熱抵抗
体15Bへの通電開始により、セラミックヒータ15の
温度を目標温度TSに昇温せしめるようデューテイがほ
ぼ100%である通電工程が行われる。
体15Bへの通電開始により、セラミックヒータ15の
温度を目標温度TSに昇温せしめるようデューテイがほ
ぼ100%である通電工程が行われる。
【0070】故に、図6(A)に示すように、サーミス
タ15Cの検知温度における勾配が緩やかであって前記
検知温度が目標温度未満であるとき、或いは、図6
(B)に示すように、サーミスタ15Cが故障により前
記サーミスタ15Cからの出力に不確定性が生じている
ときには、デューティのLevelが維持された通電工
程が継続される。
タ15Cの検知温度における勾配が緩やかであって前記
検知温度が目標温度未満であるとき、或いは、図6
(B)に示すように、サーミスタ15Cが故障により前
記サーミスタ15Cからの出力に不確定性が生じている
ときには、デューティのLevelが維持された通電工
程が継続される。
【0071】そこで、本実施形態にあっては、商用電源
から発熱抵抗体15Bへの通電開始以降におけるLev
el14又はLevel15のいずれかのパターンによ
る通電工程が連続して行われた数をカウントすることと
した。
から発熱抵抗体15Bへの通電開始以降におけるLev
el14又はLevel15のいずれかのパターンによ
る通電工程が連続して行われた数をカウントすることと
した。
【0072】故に、1グループが時間に換算して135
msecであることから、得られたカウントから換算さ
れた時間は、商用電源から発熱抵抗体15Bへの通電開
始からの経過時間に亘る商用電源から発熱抵抗体15B
への供給電力量に比例する。
msecであることから、得られたカウントから換算さ
れた時間は、商用電源から発熱抵抗体15Bへの通電開
始からの経過時間に亘る商用電源から発熱抵抗体15B
への供給電力量に比例する。
【0073】即ち、本実施形態において、例えば、規定
時間tref=10secに設定するとき、前記規定時
間trefに応じたカウント数74のカウントが得られ
ると同時若しくはほぼ同時に、デューティLevelを
2段階下げることにより、セラミックヒータ15の温度
制御が行われる。
時間tref=10secに設定するとき、前記規定時
間trefに応じたカウント数74のカウントが得られ
ると同時若しくはほぼ同時に、デューティLevelを
2段階下げることにより、セラミックヒータ15の温度
制御が行われる。
【0074】故に、サーミスタ15Cが正常であるとき
には、図6(A)に示すように、サーミスタ15Cの検
知温度は一旦低下するものの再び上昇することとなる。
には、図6(A)に示すように、サーミスタ15Cの検
知温度は一旦低下するものの再び上昇することとなる。
【0075】一方、サーミスタ15Cが故障していると
きには、図6(B)に示すように、サーミスタ15Cの
検知温度は上昇することなく前記サーミスタ15Cから
の出力が継続される。
きには、図6(B)に示すように、サーミスタ15Cの
検知温度は上昇することなく前記サーミスタ15Cから
の出力が継続される。
【0076】尚、本実施形態にあっては、商用電源から
発熱抵抗体15Bへの通電開始からの経過時間に亘る商
用電源から発熱抵抗体15Bへの供給電力量の算出を前
記通電開始以降におけるLevel14又はLevel
15の連続出力回数により行われているが、前記供給電
力の算出は本実施形態に限定されるものではない。
発熱抵抗体15Bへの通電開始からの経過時間に亘る商
用電源から発熱抵抗体15Bへの供給電力量の算出を前
記通電開始以降におけるLevel14又はLevel
15の連続出力回数により行われているが、前記供給電
力の算出は本実施形態に限定されるものではない。
【0077】即ち、商用電源から発熱抵抗体15Bへの
通電開始前におけるサーミスタ15Cの検知温度が高い
場合、間欠プリント等の複数の記録媒体における連続し
た記録媒体の間隔が短く採られている画像形成プロセス
が開始される場合、或いは、画像形成される記録媒体の
枚数が多い場合等においては、画像形成装置および定着
装置等の内部が十分に温まっていることが多い。
通電開始前におけるサーミスタ15Cの検知温度が高い
場合、間欠プリント等の複数の記録媒体における連続し
た記録媒体の間隔が短く採られている画像形成プロセス
が開始される場合、或いは、画像形成される記録媒体の
枚数が多い場合等においては、画像形成装置および定着
装置等の内部が十分に温まっていることが多い。
【0078】よって、画像形成装置および定着装置等の
内部が十分に温まっていると判断されるときにおいて
は、供給電力量の算出を前記通電開始以降におけるLe
vel14又はLevel15より低いLevelの連
続出力回数から行うことにより、規定時間trefの適
正な設定を行うことができる。
内部が十分に温まっていると判断されるときにおいて
は、供給電力量の算出を前記通電開始以降におけるLe
vel14又はLevel15より低いLevelの連
続出力回数から行うことにより、規定時間trefの適
正な設定を行うことができる。
【0079】又、本実施形態にあっては、商用電源から
発熱抵抗体15Bへの通電制御のための特定の出力パタ
ーンの連続出力回数をカウントすることにより、商用電
源から発熱抵抗体15Bへの通電開始からの経過時間を
算出することとしたが、画像形成装置に時間計測可能な
計測手段、例えば、タイマ等を設けることによっても前
記経過時間を算出することができる。
発熱抵抗体15Bへの通電制御のための特定の出力パタ
ーンの連続出力回数をカウントすることにより、商用電
源から発熱抵抗体15Bへの通電開始からの経過時間を
算出することとしたが、画像形成装置に時間計測可能な
計測手段、例えば、タイマ等を設けることによっても前
記経過時間を算出することができる。
【0080】更に、本実施形態の説明に用いられた数値
は本実施形態の趣旨の範囲内において変更可能であるこ
とは言うまでもない。
は本実施形態の趣旨の範囲内において変更可能であるこ
とは言うまでもない。
【0081】よって、本実施形態にあっては、単位時間
あたりの通電量は、商用電源から発熱抵抗体15Bへの
設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時
若しくはほぼ同時に、低下されるので、サーミスタ15
Cの故障が生じたときであっても、商用電源から発熱抵
抗体15Bへの過剰な電力供給がより容易に抑えること
ができることから、セラミックヒータ15が過昇温して
熱応力により損傷するのを確実に防止することができ、
以て、セラミックヒータ15の寿命の長期に亘る維持を
一層図ることができる。
あたりの通電量は、商用電源から発熱抵抗体15Bへの
設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時
若しくはほぼ同時に、低下されるので、サーミスタ15
Cの故障が生じたときであっても、商用電源から発熱抵
抗体15Bへの過剰な電力供給がより容易に抑えること
ができることから、セラミックヒータ15が過昇温して
熱応力により損傷するのを確実に防止することができ、
以て、セラミックヒータ15の寿命の長期に亘る維持を
一層図ることができる。
【0082】(第三の実施形態)次に、本発明における
第三の実施形態に関して説明する。尚、本実施形態にお
ける定着装置及び画像形成装置の概略構成は、第一の実
施形態と同様であることから、図1乃至図4の図面に代
えて説明を省略する。
第三の実施形態に関して説明する。尚、本実施形態にお
ける定着装置及び画像形成装置の概略構成は、第一の実
施形態と同様であることから、図1乃至図4の図面に代
えて説明を省略する。
【0083】本実施形態にあっては、商用電源から発熱
抵抗体15Bへの単位時間あたりの通電量が、サーミス
タ15Cの検知温度が目標温度以下であって前記検知温
度の上昇が生じないまま商用電源から発熱抵抗体15B
への設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると
同時若しくはほぼ同時に、低下されることとし、前記規
定時間の計測にあっては、画像形成装置に設けられたタ
イマにより行うこととした。
抵抗体15Bへの単位時間あたりの通電量が、サーミス
タ15Cの検知温度が目標温度以下であって前記検知温
度の上昇が生じないまま商用電源から発熱抵抗体15B
への設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると
同時若しくはほぼ同時に、低下されることとし、前記規
定時間の計測にあっては、画像形成装置に設けられたタ
イマにより行うこととした。
【0084】即ち、例えば、セラミックヒータ15の起
動工程において、セラミックヒータ15の起動前でのサ
ーミスタ15Cの検知温度は目標温度以下であることか
ら、セラミックヒータ15の立ち上げと同時、或いは、
予め定められたタイミングによりタイマによる時間計測
を開始する。
動工程において、セラミックヒータ15の起動前でのサ
ーミスタ15Cの検知温度は目標温度以下であることか
ら、セラミックヒータ15の立ち上げと同時、或いは、
予め定められたタイミングによりタイマによる時間計測
を開始する。
【0085】次に、タイマによる時間計測開始からの経
過時間の規定時間への到達時において、前記到達時にお
けるサーミスタ15Cの検知温度が目標温度以下であっ
て前記検知温度の上昇が見られないときには、前記到達
時と同時若しくはほぼ同時、或いは、前記到達時から所
定時間後に商用電源から発熱抵抗体15Bへの単位時間
あたりの通電量を低下する。
過時間の規定時間への到達時において、前記到達時にお
けるサーミスタ15Cの検知温度が目標温度以下であっ
て前記検知温度の上昇が見られないときには、前記到達
時と同時若しくはほぼ同時、或いは、前記到達時から所
定時間後に商用電源から発熱抵抗体15Bへの単位時間
あたりの通電量を低下する。
【0086】よって、本実施形態にあっては、商用電源
から発熱抵抗体15Bへの単位時間あたりの通電量は、
サーミスタ15Cの検知温度の上昇が生じないまま商用
電源から発熱抵抗体15Bへの設定量を越える通電が規
定時間に亘り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低
下されるので、サーミスタ15Cの故障が生じたときで
あっても、商用電源から発熱抵抗体15Bへの過剰な電
力供給がより容易に抑えることができることから、セラ
ミックヒータ15が過昇温して熱応力により損傷するの
を確実に防止することができ、以て、セラミックヒータ
15の寿命の長期に亘る維持を一層図ることができる。
から発熱抵抗体15Bへの単位時間あたりの通電量は、
サーミスタ15Cの検知温度の上昇が生じないまま商用
電源から発熱抵抗体15Bへの設定量を越える通電が規
定時間に亘り継続されると同時若しくはほぼ同時に、低
下されるので、サーミスタ15Cの故障が生じたときで
あっても、商用電源から発熱抵抗体15Bへの過剰な電
力供給がより容易に抑えることができることから、セラ
ミックヒータ15が過昇温して熱応力により損傷するの
を確実に防止することができ、以て、セラミックヒータ
15の寿命の長期に亘る維持を一層図ることができる。
【0087】(第四の実施形態)次に、本発明における
第四の実施形態に関して説明する。尚、本実施形態にお
ける定着装置及び画像形成装置の概略構成は、第一の実
施形態と同様であることから、図1乃至図4の図面に代
えて説明を省略する。
第四の実施形態に関して説明する。尚、本実施形態にお
ける定着装置及び画像形成装置の概略構成は、第一の実
施形態と同様であることから、図1乃至図4の図面に代
えて説明を省略する。
【0088】本実施形態にあっては、規定時間以上に亘
るサーミスタ15Cから目標温度を下回る出力が継続さ
れたときにおける単位時間あたりの通電量の減少量が、
セラミックヒータの目標温度に応じて設定されることと
した。
るサーミスタ15Cから目標温度を下回る出力が継続さ
れたときにおける単位時間あたりの通電量の減少量が、
セラミックヒータの目標温度に応じて設定されることと
した。
【0089】即ち、本実施形態にあっては、サーミスタ
15Cの故障に起因する商用電源から発熱抵抗体15B
への通電工程において、画像形成装置及び定着装置等の
内部が冷えているときにおける電力減少量ΔP1と、前
記内部が温まっているときにおける目標温度TS2
[℃]に対する電力減少量ΔP2とが、ΔPl<ΔP2
を満足する値に設定されている。
15Cの故障に起因する商用電源から発熱抵抗体15B
への通電工程において、画像形成装置及び定着装置等の
内部が冷えているときにおける電力減少量ΔP1と、前
記内部が温まっているときにおける目標温度TS2
[℃]に対する電力減少量ΔP2とが、ΔPl<ΔP2
を満足する値に設定されている。
【0090】よって、本実施形態にあっては、規定時間
以上に亘るサーミスタ15Cから目標温度を下回る出力
が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の減
少量が、セラミックヒータ15の目標温度に応じて、即
ち、画像形成装置及び定着装置等の使用環境に応じて設
定されるので、使用環境に係わらず、サーミスタ15C
の故障が生じたときであっても、商用電源から発熱抵抗
体15Bへの過剰な電力供給が容易に抑えることができ
ることから、セラミックヒータ15が過昇温して熱応力
により損傷するのを確実に防止することができる。
以上に亘るサーミスタ15Cから目標温度を下回る出力
が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の減
少量が、セラミックヒータ15の目標温度に応じて、即
ち、画像形成装置及び定着装置等の使用環境に応じて設
定されるので、使用環境に係わらず、サーミスタ15C
の故障が生じたときであっても、商用電源から発熱抵抗
体15Bへの過剰な電力供給が容易に抑えることができ
ることから、セラミックヒータ15が過昇温して熱応力
により損傷するのを確実に防止することができる。
【0091】
【発明の効果】以上にて説明してきたように、本出願に
係る第一の発明に依れば、加熱手段の許容時間未満の長
さに採られた規定時間以上に亘り温度検知体から目標温
度を下回る出力が継続されたときには、前記出力の継続
時間が前記規定時間に達すると同時若しくはほぼ同時に
商用電源から加熱手段への単位時間あたりの通電量が低
下されるので、温度検知体の故障が生じたときであって
も、商用電源から加熱手段への過剰な電力供給が容易に
抑えることができることから、加熱手段が過昇温して熱
応力により損傷するのを確実に防止することができ、以
て、加熱手段の寿命の長期に亘る維持を図ることができ
る。
係る第一の発明に依れば、加熱手段の許容時間未満の長
さに採られた規定時間以上に亘り温度検知体から目標温
度を下回る出力が継続されたときには、前記出力の継続
時間が前記規定時間に達すると同時若しくはほぼ同時に
商用電源から加熱手段への単位時間あたりの通電量が低
下されるので、温度検知体の故障が生じたときであって
も、商用電源から加熱手段への過剰な電力供給が容易に
抑えることができることから、加熱手段が過昇温して熱
応力により損傷するのを確実に防止することができ、以
て、加熱手段の寿命の長期に亘る維持を図ることができ
る。
【0092】又、本出願に係る第二の発明に依れば、単
位時間あたりの通電量は、商用電源から加熱手段への設
定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時若
しくはほぼ同時に、低下されるので、温度検知体の故障
が生じたときであっても、商用電源から加熱手段への過
剰な電力供給が容易に抑えることができることから、加
熱手段が過昇温して熱応力により損傷するのを確実に防
止することができ、以て、加熱手段の寿命の長期に亘る
維持を図ることができる。
位時間あたりの通電量は、商用電源から加熱手段への設
定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時若
しくはほぼ同時に、低下されるので、温度検知体の故障
が生じたときであっても、商用電源から加熱手段への過
剰な電力供給が容易に抑えることができることから、加
熱手段が過昇温して熱応力により損傷するのを確実に防
止することができ、以て、加熱手段の寿命の長期に亘る
維持を図ることができる。
【0093】更に、本出願に係る第三の発明に依れば、
単位時間あたりの通電量は、温度検知体の検知温度の上
昇が生じないまま商用電源から加熱手段への設定量を越
える通電が規定時間に亘り継続されると同時若しくはほ
ぼ同時に、低下されるので、温度検知体の故障が生じた
ときであっても、商用電源から加熱手段への過剰な電力
供給がより容易に抑えることができることから、加熱手
段が過昇温して熱応力により損傷するのを確実に防止す
ることができ、以て、加熱手段の寿命の長期に亘る維持
を一層図ることができる。
単位時間あたりの通電量は、温度検知体の検知温度の上
昇が生じないまま商用電源から加熱手段への設定量を越
える通電が規定時間に亘り継続されると同時若しくはほ
ぼ同時に、低下されるので、温度検知体の故障が生じた
ときであっても、商用電源から加熱手段への過剰な電力
供給がより容易に抑えることができることから、加熱手
段が過昇温して熱応力により損傷するのを確実に防止す
ることができ、以て、加熱手段の寿命の長期に亘る維持
を一層図ることができる。
【0094】又、本出願に係る第四の発明に依れば、規
定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回る出力
が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の減
少量が、加熱手段の目標温度に応じて設定されるので、
使用環境に係わらず、温度検知体の故障が生じたときで
あっても、商用電源から加熱手段への過剰な電力供給が
容易に抑えることができることから、加熱手段が過昇温
して熱応力により損傷するのを確実に防止することがで
きる。
定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回る出力
が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の減
少量が、加熱手段の目標温度に応じて設定されるので、
使用環境に係わらず、温度検知体の故障が生じたときで
あっても、商用電源から加熱手段への過剰な電力供給が
容易に抑えることができることから、加熱手段が過昇温
して熱応力により損傷するのを確実に防止することがで
きる。
【0095】更に、本出願に係る第五の発明に依れば、
互いに圧接されたフィルムと加圧体との間に形成される
ニップ部等がセラミックヒータの加熱により目標温度へ
の昇温及び維持が行われるので、ニップ部等の目標温度
への昇温を迅速に行うことができる。
互いに圧接されたフィルムと加圧体との間に形成される
ニップ部等がセラミックヒータの加熱により目標温度へ
の昇温及び維持が行われるので、ニップ部等の目標温度
への昇温を迅速に行うことができる。
【0096】又、本出願に係る第六の発明に依れば、加
熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間以上に
亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続された
ときには、通電制御手段が、前記出力の継続時間が前記
規定時間に達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源か
ら加熱手段への単位時間あたりの通電量を低下せしめる
ので、温度検知体の故障が生じたときであっても、商用
電源から加熱手段への過剰な電力供給が容易に抑えるこ
とができることから、加熱手段が過昇温して熱応力によ
り損傷するのを確実に防止することができ、以て、加熱
手段の寿命の長期化が図られた定着装置を備える画像形
成装置を提供することができる。
熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間以上に
亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続された
ときには、通電制御手段が、前記出力の継続時間が前記
規定時間に達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源か
ら加熱手段への単位時間あたりの通電量を低下せしめる
ので、温度検知体の故障が生じたときであっても、商用
電源から加熱手段への過剰な電力供給が容易に抑えるこ
とができることから、加熱手段が過昇温して熱応力によ
り損傷するのを確実に防止することができ、以て、加熱
手段の寿命の長期化が図られた定着装置を備える画像形
成装置を提供することができる。
【0097】更に、本出願に係る第七の発明に依れば、
単位時間あたりの通電量は、商用電源から加熱手段への
設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時
若しくはほぼ同時に、通電制御手段により低下されるの
で、温度検知体の故障が生じたときであっても、商用電
源から加熱手段への過剰な電力供給が容易に抑えること
ができることから、加熱手段が過昇温して熱応力により
損傷するのを確実に防止することができ、以て、加熱手
段の寿命の長期化が図られた定着装置を備える画像形成
装置を提供することができる。
単位時間あたりの通電量は、商用電源から加熱手段への
設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると同時
若しくはほぼ同時に、通電制御手段により低下されるの
で、温度検知体の故障が生じたときであっても、商用電
源から加熱手段への過剰な電力供給が容易に抑えること
ができることから、加熱手段が過昇温して熱応力により
損傷するのを確実に防止することができ、以て、加熱手
段の寿命の長期化が図られた定着装置を備える画像形成
装置を提供することができる。
【0098】更に、本出願に係る第八の発明に依れば、
単位時間あたりの通電量は、温度検知体の検知温度の上
昇が生じないまま商用電源から加熱手段への設定量を越
える通電が規定時間に亘り継続されると同時若しくはほ
ぼ同時に、通電制御手により低下されるので、温度検知
体の故障が生じたときであっても、商用電源から加熱手
段への過剰な電力供給がより容易に抑えることができる
ことから、加熱手段が過昇温して熱応力により損傷する
のを確実に防止することができ、以て、加熱手段の寿命
の長期化が一層図られた定着装置を備える画像形成装置
を提供することができる。
単位時間あたりの通電量は、温度検知体の検知温度の上
昇が生じないまま商用電源から加熱手段への設定量を越
える通電が規定時間に亘り継続されると同時若しくはほ
ぼ同時に、通電制御手により低下されるので、温度検知
体の故障が生じたときであっても、商用電源から加熱手
段への過剰な電力供給がより容易に抑えることができる
ことから、加熱手段が過昇温して熱応力により損傷する
のを確実に防止することができ、以て、加熱手段の寿命
の長期化が一層図られた定着装置を備える画像形成装置
を提供することができる。
【0099】又、本出願に係る第九の発明に依れば、規
定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回る出力
が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の減
少量が、加熱手段の目標温度に応じて通電制御手により
設定されるので、使用環境に係わらず、温度検知体の故
障が生じたときであっても、商用電源から加熱手段への
過剰な電力供給が容易に抑えることができることから、
加熱手段が過昇温して熱応力により損傷するのを確実に
防止することができ、以て、加熱手段の寿命の長期化が
図られた定着装置を備える画像形成装置を提供すること
ができる。
定時間以上に亘る温度検知体から目標温度を下回る出力
が継続されたときにおける単位時間あたりの通電量の減
少量が、加熱手段の目標温度に応じて通電制御手により
設定されるので、使用環境に係わらず、温度検知体の故
障が生じたときであっても、商用電源から加熱手段への
過剰な電力供給が容易に抑えることができることから、
加熱手段が過昇温して熱応力により損傷するのを確実に
防止することができ、以て、加熱手段の寿命の長期化が
図られた定着装置を備える画像形成装置を提供すること
ができる。
【0100】更に、本出願に係る第十の発明に依れば、
互いに圧接されたフィルムと加圧体との間に形成される
ニップ部等がセラミックヒータの加熱により目標温度へ
の昇温及び維持が行われるので、ニップ部等の目標温度
への昇温の迅速化が図られた定着装置を備える画像形成
装置を提供することができる。
互いに圧接されたフィルムと加圧体との間に形成される
ニップ部等がセラミックヒータの加熱により目標温度へ
の昇温及び維持が行われるので、ニップ部等の目標温度
への昇温の迅速化が図られた定着装置を備える画像形成
装置を提供することができる。
【図1】本出願に係る第一の実施形態の画像形成装置の
概略構成を示す模式的断面図である。
概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1に示す定着装置の概略構成を示す模式的断
面図である。
面図である。
【図3】図2に示すセラミックヒータの概略構成を示す
一部透視斜視図である。
一部透視斜視図である。
【図4】本出願に係る第一の実施形態におけるサーミス
タ感温検知センサの検知温度の変遷の一例を示すグラフ
である。
タ感温検知センサの検知温度の変遷の一例を示すグラフ
である。
【図5】本出願に係る第二の実施形態における商用電源
から発熱抵抗体ヘ通電工程の制御のための出力パターン
を示すパルス図である。
から発熱抵抗体ヘ通電工程の制御のための出力パターン
を示すパルス図である。
【図6】本出願に係る第二の実施形態におけるセラミッ
クヒータの起動時におけるサーミスタの検知温度の変遷
を示すグラフであって、(A)は、サーミスタの正常時
における前記検知温度の変遷を示すグラフであり、一
方、(B)は、サーミスタの故障時における前記検知温
度の変遷を示すグラフである。
クヒータの起動時におけるサーミスタの検知温度の変遷
を示すグラフであって、(A)は、サーミスタの正常時
における前記検知温度の変遷を示すグラフであり、一
方、(B)は、サーミスタの故障時における前記検知温
度の変遷を示すグラフである。
【図7】従来にあっての使用環境が通常温度下にあると
きにおけるセラミックヒータ起動時からのサーミスタの
検知温度の変遷の一例を示すグラフである。
きにおけるセラミックヒータ起動時からのサーミスタの
検知温度の変遷の一例を示すグラフである。
【図8】従来にあっての使用環境が低温度下にあるとき
におけるセラミックヒータ起動時からのサーミスタの検
知温度の変遷の一例を示すグラフである。
におけるセラミックヒータ起動時からのサーミスタの検
知温度の変遷の一例を示すグラフである。
【図9】従来にあってのサーミスタの故障時における前
記サーミスタからの出力の変遷の一例を示すグラフであ
る。
記サーミスタからの出力の変遷の一例を示すグラフであ
る。
1 レーザプリンタ(画像形成装置) 5 定着装置 15 セラミックヒータ(加熱手段) 16 フィルム(定着体) 17 加圧ローラ(加圧体) 18 ホルダ 15A 基板 15B 発熱抵抗体15B 15C サーミスタ感温検知センサ(温度検知体) 15D 保護層
Claims (10)
- 【請求項1】 互いに圧接された定着体と加圧体との間
に未定着像を担持したシート状の記録媒体を通紙しなが
ら、商用電源からの通電を受けて発熱する加熱手段によ
り前記記録媒体を加熱する定着装置であって、加熱手段
の温度を検知する温度検知体を備える定着装置におい
て、加熱手段の許容時間未満の長さに採られた規定時間
以上に亘り温度検知体から目標温度を下回る出力が継続
されたときには、前記出力の継続時間が前記規定時間に
達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源から加熱手段
への単位時間あたりの通電量が低下されるよう設定され
ていることを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 単位時間あたりの通電量は、商用電源か
ら加熱手段への設定量を越える通電が規定時間に亘り継
続されると同時若しくはほぼ同時に、低下されることと
する請求項1に記載の定着装置。 - 【請求項3】 単位時間あたりの通電量は、温度検知体
の検知温度の上昇が生じないまま商用電源から加熱手段
への設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると
同時若しくはほぼ同時に、低下されることとする請求項
1に記載の定着装置。 - 【請求項4】 規定時間以上に亘る温度検知体から目標
温度を下回る出力が継続されたときにおける単位時間あ
たりの通電量の減少量は、加熱手段の目標温度に応じて
設定されることとする請求項1乃至請求項3のいずれか
一項に記載の定着装置。 - 【請求項5】 定着体は、無端帯状のフィルムであり、
加熱手段は、セラミックスを主成分とする基板の一方の
面に商用電源からの通電を受けて発熱する発熱抵抗体が
設けられていると共に、基板の他方の面に温度検知体が
当接して配置されるセラミックヒータであることとする
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の定着装
置。 - 【請求項6】 外部からの画像情報に応じた画像を現像
剤により形成して記録媒体に記録する画像形成装置であ
って、請求項1に記載の定着装置と、商用電源から加熱
手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、通電制
御手段は、加熱手段の許容時間未満の長さに採られた規
定時間以上に亘り温度検知体から目標温度を下回る出力
が継続されたときには、前記出力の継続時間が前記規定
時間に達すると同時若しくはほぼ同時に商用電源から加
熱手段への単位時間あたりの通電量を低下せしめるよう
設定されていることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】 単位時間あたりの通電量は、商用電源か
ら加熱手段への設定量を越える通電が規定時間に亘り継
続されると同時若しくはほぼ同時に、低下されることと
する請求項6に記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 単位時間あたりの通電量は、温度検知体
の検知温度の上昇が生じないまま商用電源から加熱手段
への設定量を越える通電が規定時間に亘り継続されると
同時若しくはほぼ同時に、低下されることとする請求項
6に記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 規定時間以上に亘る温度検知体から目標
温度を下回る出力が継続されたときにおける単位時間あ
たりの通電量の減少量は、加熱手段の目標温度に応じて
設定されることとする請求項6乃至請求項9のいずれか
一項に記載の画像形成装置。 - 【請求項10】 定着体は、無端帯状のフィルムであ
り、加熱手段は、セラミックスを主成分とする基板の一
方の面に商用電源からの通電を受けて発熱する発熱抵抗
体が設けられていると共に、基板の他方の面に温度検知
体が当接して配置されるセラミックヒータであることと
する請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像
形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9368994A JPH11194657A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9368994A JPH11194657A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11194657A true JPH11194657A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=18493290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9368994A Pending JPH11194657A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11194657A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003162113A (ja) * | 2001-11-27 | 2003-06-06 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2004325847A (ja) * | 2003-04-25 | 2004-11-18 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、および画像形成装置 |
WO2018066220A1 (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | 株式会社デンソー | 輻射ヒータ装置 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP9368994A patent/JPH11194657A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003162113A (ja) * | 2001-11-27 | 2003-06-06 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2004325847A (ja) * | 2003-04-25 | 2004-11-18 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、および画像形成装置 |
WO2018066220A1 (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | 株式会社デンソー | 輻射ヒータ装置 |
JPWO2018066220A1 (ja) * | 2016-10-03 | 2019-03-14 | 株式会社デンソー | 輻射ヒータ装置 |
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