JPH11194564A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11194564A
JPH11194564A JP9369600A JP36960097A JPH11194564A JP H11194564 A JPH11194564 A JP H11194564A JP 9369600 A JP9369600 A JP 9369600A JP 36960097 A JP36960097 A JP 36960097A JP H11194564 A JPH11194564 A JP H11194564A
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JP
Japan
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exposure
color
image carrier
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Withdrawn
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JP9369600A
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English (en)
Inventor
Junya Kawase
順也 川瀬
Kunihiko Matsuzawa
邦彦 松沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成動作中、装置本体の熱膨張による複
数の像担持体間の距離変化に伴う各色のトナー像のずれ
を防ぎ、色ずれのない高品位な画像を得ることができる
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 感光ドラム間熱変形量Sと同一量、感光
ドラム1bに対しLEDアレイ5bを搬送方向下流側に
移動させることにより、LEDアレイ5bが感光ドラム
1bに露光するポイントを感光ドラム間熱変形量S分だ
け前に露光させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の像担持体を
用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、像担持体としての感光ドラムを複
数用いた画像形成装置が知られている。
【0003】図5に示すように、画像形成装置は、イエ
ロ、マゼンダ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形
成する、正確に平行に配置された4つの感光ドラム1
a,1b,1c,1dと、これら感光ドラム1a〜1d
の下部に、これを遮断する態様で配置された転写ベルト
8を備える。
【0004】感光ドラム1a〜1dの周囲には、それぞ
れ一次帯電器、現像器、転写帯電器、及びクリーナが配
置(図示せず)され、また感光ドラム1a〜1dの上方
には露光手段であるLEDアレイ5a,5b,5c,5
dが配置される。
【0005】感光ドラム1a,1b,1c,1dをそれ
ぞれの帯電器により帯電させ、各分解したイエロ、マゼ
ンダ、シアン、ブラックの各色の光像をLEDアレイ5
a,5b,5c,5dにより露光して、感光ドラム1
a,1b,1c,1dにイエロ、マゼンダ、シアン、ブ
ラックの潜像を形成し、それぞれの潜像を現像器により
現像して、感光ドラム1a,1b,1c,1d上にイエ
ロ、マゼンダ、シアン、ブラックのトナー像を順次、形
成する。
【0006】一方、給紙カセット(図示せず)から転写
材が転写ベルト8に供給されて、転写ベルト8に静電吸
着される。転写ベルト8に吸着された転写材は、転写ド
ラムの回動により各感光ドラム1a,1b,1c,1d
と対向した転写部に順次搬送され、感光ドラム1a,1
b,1c,1d上の各色のトナー像が転写材上に、各転
写部に配置された転写帯電器の作用により重ね合わせて
転写され、転写材上にイエロ、マゼンダ、シアン、ブラ
ックの4色のトナー像を重ねたカラー画像が得られる。
【0007】4色のトナー像が転写された転写材は、転
写ベルト8から搬送方向後端において分離し、定着器に
送られ、そこで熱及び圧力を受けて4色のトナー像が定
着され、これにより各色のトナーが溶解混色しまた転写
材に固定されたフルカラーのプリント画像とされた後、
装置機外に排紙される。
【0008】転写が終了した感光ドラム1a,1b,1
c,1dは、それぞれのクリーナにより転写残りのトナ
ーを清掃して、次の画像形成に備えられる。
【0009】上記の感光ドラム1a,1b,1c,1
d、LEDアレイ5a,5b,5c,5dは図5に示す
ように、画像形成装置本体の匡体を構成する前側板11
と後側板12に、あるいは前側板に取り付けた感光ドラ
ム芯決め板(図示せず)と後側板12との間に渡された
感光ドラム軸上に固定されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、装置の稼働中に、主に定着器か
ら発生する熱が前側板11や後側板12に伝わり、これ
らの温度が数10度のオーダーで上昇する。
【0011】特に後側板12は、通常、駆動のためのモ
ータや電気基板などの発熱源が配置されている上、駆動
ユニットで覆われる等して、空気の流れが比較的悪く、
温度が上昇しやすい。
【0012】例えば第1感光ドラム1aと第2感光ドラ
ム1bの間隔が180mm、前後側板の材質が鉄(鉄の
線膨張係数は1.17×10-5℃)で、定着器などによ
り前後側板の温度が20度上昇したとして、感光ドラム
を支持している前後側板の熱膨張による第1感光ドラム
1aと第2感光ドラム1bの熱変形量(広がり)は、
1.17×10-5/℃×20℃×180mm=0.04
2mmとなる。
【0013】また、同一の前後側板で支持されているL
EDアレイ間の熱変形量(広がり)も、感光ドラム間の
熱変形量と同様に0.042mmとなる。
【0014】本構成では、各LEDアレイのタイミング
は予め設定した紙搬送速度(転写ベルト速度と共に常に
一定速度)と感光ドラム間距離(又はLED間距離)よ
り算出される。
【0015】しかし、定着器などにより前後側板の温度
が上昇した場合、感光ドラム間距離及びLED間距離が
それぞれ同一量広がり、広がった熱変形量分だけ感光ド
ラムの画像転写が紙搬送速度に対し遅れてしまい、各色
のトナー像がずれて重ねられることになる。
【0016】よって、常温での感光ドラム間隔が180
mm、前後側板の材質が鉄であり、前後側板の温度が2
0度上昇すると、各色のトナーは42μm(600dp
iで画像形成する場合約1画素分)ずれて重ねられるこ
とになってしまう。
【0017】本発明は上記の従来技術課題を達成するた
めになされたもので、画像形成動作中、装置本体の熱膨
張による複数の像担持体間の距離変化に伴う各色のトナ
ー像のずれを防ぎ、色ずれのない高品位な画像を得るこ
とができる画像形成装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、色分解した各色の露光手段に対応
するそれぞれの像担持体に各色の潜像を形成し、該潜像
を現像剤で現像して各色画像を転写材上に順に重ね合わ
せて転写する装置であって、前記露光手段を支持する露
光支持部材と、前記像担持体を支持する像担持体支持部
材と、を備え、前記露光支持部材と前記像担持体支持部
材が熱変形した場合でも、それぞれの像担持体が転写材
上に転写する現像が一致するように、前記像担持体支持
部材の材質の線膨張係数及び前記露光支持部材の材質の
線膨張係数を決定したことを特徴とする。
【0019】従って、像担持体支持部材が熱膨張して広
がる像担持体間熱変形量と、露光支持部材の熱膨張によ
る露光ポイントの熱変形量と、が相殺して転写材上での
画像の色ずれ、色むらを防ぎ、高品位な画像を得ること
ができる。
【0020】また、前記各色の露光手段を支持する露光
支持部材と、複数の前記像担持体を支持する像担持体支
持部材と、を備え、前記露光支持部材の材質の線膨張係
数が、前記像担持体支持部材の材質の線膨張係数よりも
略2倍であることが好ましい。
【0021】これにより、像担持体支持部材が熱膨張し
て広がった像担持体間熱変形量を、露光支持部材の熱膨
張による露光ポイントの熱変形量が像担持体間熱変形量
の略2倍となり、その移動によるずれを相殺させて、転
写材上での画像の色ずれ、色むらを防ぎ、高品位な画像
を得ることができる。
【0022】最も転写材搬送方向上流側に設けられた像
担持体と、該像担持体を対応させた露光手段とは、熱膨
張によらず露光ポイントを固定すべく位置決めされたこ
とが好ましい。
【0023】これにより、転写材上に形成される画像位
置を固定することができる。
【0024】色分解した各色の露光手段に対応するそれ
ぞれの像担持体に各色の潜像を形成し、該潜像を現像剤
で現像して各色画像を転写材上に順に重ね合わせて転写
する装置であって、前記それぞれの露光手段を支持する
露光支持部材と、該露光支持部材に対応する像担持体を
支持する像担持体支持部材と、を所定の位置で位置決め
して備えた支持部材を各色毎に設け、各色の支持部材を
装置筐体に直接支持させ、前記装置筐体の熱膨張による
各支持部材に備えられた像担持体間の熱変形量と、前記
露光支持部材の熱変形量から前記像担持体支持部材の熱
変形量を差し引いた像担持体に対する露光手段の位置ず
れ量とを、一致させるように、各部材の線膨張係数及び
所定の位置決め部から像担持体中心までの長さを調整し
たことが好ましい。
【0025】これにより、装置筐体が熱膨張して広がっ
た像担持体間熱変形量を、熱膨張による像担持体に対す
る露光手段の位置ずれ量によって、ずれを相殺させて、
転写材上での画像の色ずれ、色むらを防ぎ、高品位な画
像を得ることができる。
【0026】最も転写材搬送方向上流側に設けられた支
持部材は、熱膨張によらず露光ポイントを固定すべく前
記露光支持部材及び前記像担持体支持部材は等しい線膨
張係数であることが好ましい。
【0027】これにより、転写材上に形成される画像位
置を固定することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の公的な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態の記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がな
いかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0029】(第1の実施の形態)図1は、本発明の画
像形成装置の一実施の形態を示す概略斜視図である。本
画像形成装置は、4つの像担持体としての感光ドラムを
用いて、電子写真方式を利用してフルカラーの画像を形
成する複写機である。
【0030】第1,第2,第3,第4の感光ドラム1
a,1b,1c,1dは、それぞれ、像担持体支持部材
としての後側板12に回転自在に枢支して位置決めされ
た感光ドラム駆動軸(図示せず)に嵌合され、図示しな
い駆動装置により回転駆動を受けるようになっている。
【0031】後側板12と感光ドラム1a〜1dを挟ん
で対向した位置には、像担持体支持部材としての前側板
11が配置され、前側板11には共通芯決め板3が固定
されている。
【0032】共通芯決め板3の外面上には、個別芯決め
板2a,2b,2c,2dが配置され、感光ドラム1
a,1b,1c,1dの他端を枢支した感光ドラム支軸
15a,15b,15c,15dを取り付けている。
【0033】個別芯決め板2a,2b,2c,2dは、
共通芯決め板3に対し、感光ドラム駆動軸と感光ドラム
支軸15a,15b,15c,15dで支持した感光ド
ラム1a,1b,1c,1dが互いに正確に平行となる
ように、微妙に位置調整してビスにより固定されてい
る。
【0034】本実施の形態では、上記前側板11、共通
芯決め板3及び後側板12は、全て同じ材質の鋼板(線
膨張係数:1.17×10-5℃)を使用して作成されて
いる。
【0035】感光ドラム1a,1b,1c,1dの上方
には潜像形成を行うLEDユニット4が配置され、この
LEDユニット4は後述する露光支持部材により本体装
置に位置調整して固定されている。LEDユニット4
は、感光ドラム1a,1b,1c,1dに対して各色の
ビデオ信号に応じて発光して、感光ドラム1a,1b,
1c,1d上に各色の潜像を形成する。
【0036】感光ドラム1a,1b,1c,1dの下部
には、これを縦断する態様で転写ベルト8が配置され、
この転写ベルト8は駆動ローラ6とアイドラローラ7に
張架されている。
【0037】転写ベルト8は、図示しない駆動装置によ
り駆動ローラ6を介して矢印方向に回動され、その上に
吸着された転写材を感光ドラム1a,1b,1c,1d
と対向した転写部に向けて順次、搬送する。
【0038】感光ドラム1a,1b,1c,1dの周辺
をメンテナンスしたり、転写材詰まりを処理するため
に、前側板11の感光ドラム1a,1b,1c,1d下
側の開口面積を後側板の下側の開口面積と比べて大きく
して、転写ベルト8とその上の感光ドラム1a,1b,
1c,1d及びLEDユニットごと、手前側に引き出せ
るようになっている。
【0039】図2に潜像形成を行うLEDユニット4を
示す。露光支持部材としてのLEDフレーム16には図
2に示す様に露光手段としてのLEDアレイ5a,5
b,5c,5dが嵌る位置決めピン17a,17b,1
7c,17dが4対、感光ドラム軸間隔にあり、またL
EDアレイ5a,5b,5c,5dに設けられて位置決
めピン17a,17b,17c,17dに勘合する位置
決め穴18a,18b,18c,18dにより、LED
アレイ5a,5b,5c,5dが感光ドラム軸間隔に精
度よく平行に整列させてある。
【0040】LEDユニット4は本体前側板にあいてい
る開口部により、前側板側から手前側に引き出せるよう
になっている。
【0041】本構成では、各LEDアレイのタイミング
は予め設定した転写材搬送速度(転写ベルト速度と共に
常に一定速度)と感光ドラム間距離(又はLED間距
離)より算出される。
【0042】ここで、前側板11、共通芯決め板3及び
後側板12の材質が鋼材で線膨張係数が1.17×10
-5℃の場合、LEDフレーム16は、線膨張係数が鋼材
の線膨張係数よりも約2倍、つまり(1.17×10-5
/℃)×2=2.34×10-5/℃前後の線膨張係数の
材質でなければならない。
【0043】線膨張係数が2.34×10-5℃前後の材
質で代表的な材質は、アルミニウム系、PET系、PP
S系、PF系などがあげられる。
【0044】LEDユニット4の本体に対する位置決め
は、共通芯決め板3に設けられて感光ドラム1a軸の真
上にある位置決めピン19a、共通芯決め板3にあるピ
ン19b、後側板にあるピン19cと、LEDフレーム
16にある位置決めピン17aとX方向(転写材搬送方
向と垂直方向)位置が同一である位置決め穴20a、L
EDフレーム16にある穴20b、後側板12側にある
穴20cにより、LEDユニット4のLEDアレイ5a
が感光ドラム1aの軸に対してX方向位置が同一平行で
あり、しかもLEDユニット4が感光ドラム1a,1d
の軸を結ぶ平面に対して平行になるように、位置決めさ
れている。
【0045】ここで、定着器から発生する熱により感光
ドラム1a,1b,1c,1dを支持している側板や共
通芯決め板3などが20℃上昇し、感光ドラム間距離が
180mmだとすると、鋼材の線膨張係数が1.17×
10-5/℃であるので、感光ドラム間距離は、(1.1
7×10-5/℃)×20℃×180mm=0.042m
m、温度上昇による熱膨張で感光ドラム間距離が広がっ
たことになる。
【0046】従来と同様にLEDユニット4のLEDフ
レーム16の材質を側板などと同一材質である鋼板にす
ると、LEDアレイ間距離の熱変形量も感光ドラム間距
離の熱変形量と同じく0.042mmとなり、この0.
042mmの熱変形量が転写材上での色ズレ量になる。
【0047】よって感光ドラム間の熱変形量分(0.0
42mm)を、間隔が延びた転写材搬送方向下流側の感
光ドラムに対してのLEDアレイを転写材搬送方向下流
側に感光ドラム軸を中心として回転移動させれば、色ズ
レを防止することができる。
【0048】この場合の感光ドラム中心に回転移動させ
る熱変形量0.042mmはごく微小量であるので、転
写材搬送方向に直線移動させるのと近似できる。
【0049】よって、本構成の如くLEDフレーム16
の材質を線膨張係数が鋼材よりも約2倍の材質にし、感
光ドラムの熱変形量分の2倍となるLEDアレイの熱変
形量を感光ドラムに対して移動させることにより、LE
Dアレイの発光タイミングを変えることなしに、色ズレ
を防止することができる。
【0050】図3にこの概念を示す簡略図である。ここ
では、感光ドラム1a,1b及びLEDアレイ5a,5
bだけを取りあげてこの概念を説明する。
【0051】LEDアレイ5a,5bの材質の線膨張係
数が像担持体支持手段の材質の線膨張係数の2倍程度で
あることにより、感光ドラム1aに対して感光ドラム1
bがS移動したとき、LEDアレイ5bは転写材搬送方
向下流側に熱変形量2S移動したことになる。
【0052】感光ドラム間熱変形量Sと同一量、感光ド
ラム1bに対しLEDアレイ5bを転写材搬送方向下流
側に露光ポイントを前方に移動させることにより、感光
ドラム間熱変形量Sによる各色のトナー像の色ずれを、
露光ポイント熱変形量2Sで相殺して各色のトナー像を
重ね合わせ、色ずれを防止することができる。
【0053】また、特に本実施の形態のように、感光ド
ラム1aとLEDアレイ5aの対向位置が、材質の熱膨
張により変化せず、常に一定に位置決めされると、転写
材に画像形成する画像位置も変化することがないが、位
置決めしない場合であっても、色ずれを防ぐことができ
る。
【0054】従って、本実施の形態によれば、画像形成
装置が稼働しているうちに装置内の温度が上昇しても、
LEDフレームの材質を、側板などの材質である鋼材の
線膨張係数の約2倍であるアルミニウムなどにすること
で、色ずれを防止することができるという効果が得られ
る。
【0055】(第2の実施の形態)第2の実施の形態で
は、感光ドラム及びLEDアレイ等を各色ごとにユニッ
ト(以下感光ドラムユニットという)化した場合の色ズ
レ防止を示す。
【0056】全体概要の構成及び作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0057】図4は各色いずれかの感光ドラムユニット
を示す断面図である。
【0058】感光ドラム1は像担持体支持部材としての
感光ドラム支持部材23により支持されて、矢印方向に
回転する。また、LEDユニット5は感光ドラム1に露
光支持部材としてのLEDユニット支持部材21を介し
て支持されており、感光ドラム支持部材23とLEDユ
ニット支持部材21は転写材搬送方向上流側の位置決め
部22により位置決めされている。
【0059】定着器などによる温度上昇により、感光ド
ラムユニットが直接支持されている画像形成装置本体の
筐体が熱膨張し、各感光ドラム間が広がった熱変形量を
δDとする。
【0060】LEDユニット5を支持するLEDユニッ
ト支持部材21の熱変形量をδB、感光ドラム1を支持
する感光ドラム支持部材23の熱変形量をδCとする。
【0061】感光ドラム1に対するLEDユニット5の
熱変形量をδAとすると、δA=δB−δCの関係とな
る。
【0062】本実施の形態では最も上流側に位置する感
光ドラムユニットでは、δB=δCとして、感光ドラム
1に対するLEDユニット5に備わったLEDアレイの
位置ずれはない。
【0063】画像形成装置本体の筐体が熱膨張し、各感
光ドラム間が広がることによる色ズレを防止させるため
には、最も上流側に位置する感光ドラムユニット以外の
感光ドラムユニットの感光ドラム1に対するLEDユニ
ット5の熱変形量δAを筐体の感光ドラム間の熱変形量
δD分、転写材搬送方向下流側に感光ドラム軸を中心と
して回転移動させなければならず、δA=δD(=δB
−δC)という関係になる。
【0064】尚、第1の実施の形態と同様に感光ドラム
軸を中心とする回転移動はごく微小量であるので、転写
材搬送方向に直線移動させるものと近似できる。
【0065】ここで、熱膨張による熱変形量(mm)=
線膨張係数(1/℃)×長さ(mm)×上昇温度(℃)
で表されるので、熱変形量は、線膨張係数と長さの値に
よる。
【0066】よって、上記関係を保つように、LEDユ
ニット支持部材21と感光ドラム支持部材23の材質
(線膨張係数)及び位置決め部22から感光ドラム中心
までの長さを、画像形成装置の筐体の材質(線膨張係
数)及び筐体の各感光ドラム間距離による熱変形量と等
しくなるように組み合わせて、LEDアレイの発光タイ
ミングを変えることなしに、色ズレを防止することがで
きる。
【0067】例えば、装置筐体が支持する各感光ドラム
間距離180mm、鋼材(線膨張係数1.17×10-5
/℃)であり、上昇温度20℃の時(上流側の感光ドラ
ムユニットの露光ポイントはずれないものとして)で
は、熱変形量δDはδD=1.17×10-5×180×
20=0.042(mm)となる。
【0068】ここで下流側の感光ドラムユニットは、式
δA=δDを満たし、δA=δB−δC=0.042と
なるので、これを満たすLEDユニット支持部材と感光
ドラム支持部材の材料及び長さを定めれば良い。
【0069】さらに、下流側の感光ドラムユニット(第
2ユニットとする)のさらに下流に感光ドラムユニット
(第3ユニット)が設けられた場合でも、第2,第3ユ
ニット間の感光ドラム間距離の熱変形量は第3ユニット
の感光ドラムに対するLEDユニットの熱変形量で相殺
することができる。以下第4ユニットを設けた場合でも
同様である。
【0070】従って、本実施の形態によれば画像形成装
置が稼働しているうちに装置内の温度が上昇しても、第
1の実施の形態と同様に色ズレを防止することが出来
る。また、感光ドラム、LEDアレイ等を各色ごとにユ
ニット化することにより、定期交換部品として通常扱わ
れ、しかも使用頻度の多い黒色感光ドラムの交換作業性
もしやすくなるという効果をえることができる。
【0071】尚、本実施の形態では最も上流側に位置す
る感光ドラムユニットが、δB=δCとして、感光ドラ
ム1に対するLEDアレイ5の位置ずれがないものであ
ったが、最も上流側に位置する感光ドラムユニットが位
置ずれを起こしても、それに対応して下流の感光ドラム
ユニットが全て同様に位置ずれすると共に、δA=δD
を満たす熱変形量であればよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、露光
支持部材と像担持体支持部材が熱変形した場合でも、そ
れぞれの像担持体が転写材上に転写する現像が一致する
ように前記像担持体支持部材の材質の線膨張係数及び前
記露光支持部材の材質の線膨張係数を決定したことで、
像担持体支持部材が熱膨張して広がる像担持体間熱変形
量と、露光支持部材の熱膨張による露光ポイントの熱変
形量と、が相殺して転写材上での画像の色ずれ、色むら
を防ぎ、高品位な画像を得ることができる。
【0073】また、各色の露光手段を支持する露光支持
部材と、複数の像担持体を支持する像担持体支持部材
と、を備え、露光支持部材の材質の線膨張係数が、像担
持体支持部材の材質の線膨張係数よりも略2倍である
と、像担持体支持部材が熱膨張して広がった像担持体間
熱変形量を、露光支持部材の熱膨張による露光ポイント
の熱変形量が像担持体間熱変形量の略2倍となり、その
移動によるずれを相殺させて、転写材上での画像の色ず
れ、色むらを防ぎ、高品位な画像を得ることができる。
【0074】最も転写材搬送方向上流側に設けられた像
担持体と、該像担持体を対応させた露光手段とは、熱膨
張によらず露光ポイントを固定すべく位置決めされたこ
とで、転写材上に形成される画像位置を固定することが
できる。
【0075】それぞれの露光手段を支持する露光支持部
材と、該露光支持部材に対応する像担持体を支持する像
担持体支持部材と、を所定の位置で位置決めして備えた
支持部材を各色毎に設け、各色の支持部材を装置筐体に
直接支持させ、装置筐体の熱膨張による各支持部材に備
えられた像担持体間の熱変形量と、露光支持部材の熱変
形量から像担持体支持部材の熱変形量を差し引いた像担
持体に対する露光手段の位置ずれ量とを、一致させるよ
うに、各部材の線膨張係数及び所定の位置決め部から像
担持体中心までの長さを調整したことで、装置筐体が熱
膨張して広がった像担持体間熱変形量を、熱膨張による
像担持体に対する露光手段の位置ずれ量によって、ずれ
を相殺させて、転写材上での画像の色ずれ、色むらを防
ぎ、高品位な画像を得ることができる。
【0076】最も転写材搬送方向上流側に設けられた支
持部材は、熱膨張によらず露光ポイントを固定すべく露
光支持部材及び像担持体支持部材は等しい線膨張係数で
あると、転写材上に形成される画像位置を固定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態に係る画像形成装置の
要部を示す斜視図である。
【図2】図2は第1の実施の形態に係る露光ユニットを
示す斜視図である。
【図3】図3は第1の実施の形態に係る画像形成装置を
示す概念図である。
【図4】図4は第2の実施の形態に係る感光ドラムユニ
ットを示す断面図である。
【図5】図5は従来の画像形成装置の要部を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1a〜1d 感光ドラム 2a〜2d 個別芯決め板 3 共通芯決め板 5a〜5d LEDアレイ 8 転写ベルト 11 前側板 12 後側板 16 LEDフレーム 21 LEDユニット支持部材 22 位置決め部 23 感光ドラム支持部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色分解した各色の露光手段に対応するそ
    れぞれの像担持体に各色の潜像を形成し、該潜像を現像
    剤で現像して各色画像を転写材上に順に重ね合わせて転
    写する装置であって、 前記全ての露光手段を支持する露光支持部材と、前記全
    ての像担持体を支持する像担持体支持部材と、を備え、 前記露光支持部材と前記像担持体支持部材が熱変形した
    場合でも、それぞれの像担持体が転写材上に転写する現
    像が一致するように、前記像担持体支持部材の材質の線
    膨張係数及び前記露光支持部材の材質の線膨張係数を決
    定したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記露光支持部材の材質の線膨張係数
    が、前記像担持体支持部材の材質の線膨張係数よりも略
    2倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 最も転写材搬送方向上流側に設けられた
    像担持体と、該像担持体を対応させた露光手段とは、熱
    膨張によらず露光ポイントを固定すべく位置決めされた
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 色分解した各色の露光手段に対応するそ
    れぞれの像担持体に各色の潜像を形成し、該潜像を現像
    剤で現像して各色画像を転写材上に順に重ね合わせて転
    写する装置であって、 前記それぞれの露光手段を支持する露光支持部材と、該
    露光支持部材に対応する像担持体を支持する像担持体支
    持部材と、を所定の位置で位置決めして備えた支持部材
    を各色毎に設け、 各色の支持部材を装置筐体に直接支持させ、 前記装置筐体の熱膨張による各支持部材に備えられた像
    担持体間の熱変形量と、前記露光支持部材の熱変形量か
    ら前記像担持体支持部材の熱変形量を差し引いた像担持
    体に対する露光手段の位置ずれ量とを、一致させるよう
    に、各部材の線膨張係数及び所定の位置決め部から像担
    持体中心までの長さを調整したことを特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 最も転写材搬送方向上流側に設けられた
    支持部材は、熱膨張によらず露光ポイントを固定すべく
    前記露光支持部材及び前記像担持体支持部材は等しい線
    膨張係数であることを特徴とする請求項4に記載の画像
    形成装置。
JP9369600A 1997-12-26 1997-12-26 画像形成装置 Withdrawn JPH11194564A (ja)

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