JPH11194354A - 表示素子 - Google Patents

表示素子

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JPH11194354A
JPH11194354A JP36963497A JP36963497A JPH11194354A JP H11194354 A JPH11194354 A JP H11194354A JP 36963497 A JP36963497 A JP 36963497A JP 36963497 A JP36963497 A JP 36963497A JP H11194354 A JPH11194354 A JP H11194354A
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Takeshi Fukui
毅 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極パターニング時に表示エリア外にダミー
電極を形成して、表示エリア内に静電気によるすじ状の
表示不良が発生しないようにする。 【解決手段】 表示エリアLA内の隣接する電極1間に
おける抵抗値の変化率(表示エリア内抵抗変化率)の絶
対値をほぼ一定にするとともに、表示エリア外に少なく
とも1本のダミー電極Dを設け、表示エリアLA内の最
外部に位置する電極1nとダミー電極Dとの間における
抵抗値の変化率(表示エリア外抵抗変化率)を表示エリ
ア内抗変化率よりも大きく、かつ、同ダミー電極Dの抵
抗値を表示エリアLA内の電極1の抵抗値よりも小さく
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示素子に代表
される表示素子に関し、さらに詳しく言えば、その端子
部に、駆動用素子を直接的に実装するCOG(Chip
On Glass)型もしくは同端子部に駆動用素子
を有するTCP(Tape Carrier Pack
age)を接続するようにした表示素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ドットマトリックス型の表示素子は、表
示領域にストライプ状に例えばX軸方向に沿ってパター
ニングされた表示電極を有する第1の電極付き基板と、
同第1の電極付き基板の表示電極に対して直交する例え
ばY軸方向に沿ってストライプ状にパターニングされた
表示電極を有する第2の電極付き基板とを用い、それら
の周辺部でシールを形成し、その内部に電気光学媒体を
狭持し、両表示電極の交点で表示を行なうようにしてい
る。その代表的な表示素子として液晶表示素子があり、
この液晶表示素子においては、2枚の電極付き基板間に
液晶を狭持している。
【0003】液晶表示素子は、最近特に高精細な高コン
トラスト比化が進んでおり、例えば640×480ドッ
ト、800×600ドットというような表示が多く行な
われている。当然、カラー表示の場合は信号線がその3
倍になるので画素数も3倍となり、より高精細なパター
ンが要求される。これと併行して、小型軽量化も要求さ
れており、駆動回路をTCP(従来TABとも呼ばれて
いる)や半導体チップで構成することも行なわれ始めて
いる。
【0004】小型移動体通信の分野においても、従来の
キャラクタータイプのパターン形状から情報量を増やす
目的で、ドットマトリックス型のパターンの採用が増加
している。また、小型軽量化を実現するため、共通線
(コモン線)と信号線(セグメント線)の引出線を同一
の基板側に配置し、1つのTCPで駆動することも行な
われ始めている。
【0005】その場合、一方の基板に形成されている信
号線もしくは共通線を導電体(トランスファ)にて他方
の基板側に引き回すため、この他方の基板内に信号線と
共通線の各表示電極に至る引き回し電極を配置する必要
があり、より高精細なパターンが要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの高精細パター
ニングを必要とする液晶表示素子の表示品位において製
造上の大きな課題になるのが、静電気によるすじ状の表
示不良である。すなわち、高精細パターンのためその線
間が狭く、かつ、液晶自身が誘電体であるため、静電気
による部分的な影響を受け、電荷がチャージされ、その
結果、すじ状の表示不良が発生する。
【0007】このような静電気によるすじ状の表示不良
に関しては、高温(例えば、60℃程度)で処理するこ
とにより軽減することが知られているが、発生する表示
不良の程度により、その処理時間が数時間から数日、場
合によっては数カ月におよぶことがあり、迅速な納期対
応に大きな障害をおよぼす原因になっている。
【0008】一方、工程的には液晶表示素子の端子部分
に導電性のテープ材料を貼り付け信号線と共通線を同電
位にすることにより静電気による影響を防止することが
行なわれている。しかしながら、導電性テープを貼り付
ける工数と剥がす工程とが必要とされるため、好ましい
解決策とは言えない。
【0009】また、導電性テープは一般的にはカーボン
材料を含む粘着材が用いられるため、粘着材が残ること
による短絡、汚れによるTCPの接着強度不足などの不
具合を生じることも指摘されている。さらには、導電性
テープの価格も高いため、これがパネル製造コストを引
きあげる要因になっている。
【0010】本発明は、上記した課題を解決するために
なされたもので、その目的は、電極パターニング時に表
示エリア外にダミー電極を形成することにより、表示エ
リア内に静電気によるすじ状の表示不良が発生しないよ
うにした表示素子を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、それぞれ多数の表示電極が形成された表
示エリアを有する一対の透明電極基板を含み、その表示
エリア間に電気光学媒体が封入されているとともに、上
記一方の透明電極基板に連設されている端子部に、上記
各表示電極から引き出された多数の引出電極が設けられ
ており、その引出電極に駆動用素子が接続される表示素
子において、上記表示電極およびその引出電極を1本の
電極として、上記表示エリア内の隣接する上記電極間に
おける抵抗値の変化率(表示エリア内抵抗変化率)の絶
対値がほぼ一定とされているとともに、上記表示エリア
外に少なくとも1本のダミー電極が設けられ、上記表示
エリア内の最外部に位置する上記電極と上記ダミー電極
との間における抵抗値の変化率(表示エリア外抵抗変化
率)が上記表示エリア内抗変化率よりも大きく、かつ、
同ダミー電極の抵抗値が上記表示エリア内の上記電極の
抵抗値よりも小さくされていることを特徴としている。
【0012】本発明においては、表示エリア外に複数本
のダミー電極が設けられてもよく、その場合には、隣接
する同ダミー電極間の少なくとも1箇所の抵抗変化率
(表示エリア外抵抗変化率)が上記の表示エリア内抵抗
変化率よりも大きくされることになる。
【0013】いずれにしても、ダミー電極は、表示エリ
ア内の電極とほぼ平行に形成されていることが好まし
い。
【0014】ところで、静電気によるすじ状の表示不良
は、偏光板などの高分子フィルムの貼り付け時や、吸着
テーブルからの離脱時などに発生する静電気が面内の端
子間で放電することにより特定の電極に過電流が流れ、
その部分に電荷がチャージしたり、または、その特定の
電極上に存在するスペーサの周辺の配向膜に影響をおよ
ぼし閾値電圧が異なることにより生ずると推定される。
【0015】本発明によれば、透明電極基板の全面を見
た場合、その表示エリア外にダミー電極により最も電位
差の大きな部分ができ、しかもダミー電極は表示エリア
内の電極より低抵抗であるため、基板に帯電した静電気
がダミー電極に集められて、最終的にそこから放電され
ることになる。したがって、表示エリア内には静電気に
よるすじ状の表示不良は発生しない。
【0016】本発明は、上記電気光学媒体として液晶を
用いる液晶表示素子に好ましく適用されるが、その場
合、液晶表示素子は端子部の引出電極上に駆動用素子を
実装するCOG型もしくは端子部の引出電極にTCPな
どを接続する型式のいずれであってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の技術的思想をより
よく理解するうえで、図面を参照しながら、本発明をド
ットマトリクス型の液晶表示素子に適用した実施例につ
いて説明する。
【0018】まず、図1に基づいて第1実施例を説明す
る。図1(a)が液晶表示素子の第1透明電極基板10
の平面図で、同図(b)にはこの第1透明電極基板10
に貼り合わせられる第2透明電極基板20が示されてい
る。
【0019】この第1実施例において、第1透明電極基
板10には端子部101が連設されている。この端子部
101を除く第1透明電極基板10の周辺には、第2透
明電極基板20を貼着するためのシール材12が塗布さ
れる。このシール材12内の鎖線枠で示す領域が表示エ
リアLAであり、この表示エリアLA内にX軸方向に沿
って多数の表示電極1a〜1nが形成されている。
【0020】この第1実施例において、表示電極1a〜
1nはコモン電極であり、その各表示電極1a〜1nに
は、表示エリアLAから引き出されて端子部101に至
る引出電極11a〜11nが連設されている。すなわ
ち、1本の電極は表示電極部と引出電極部とを含み、こ
れら両部分を分けて説明する場合を除いて、電極1本あ
たりについての参照符号を1とする。
【0021】この実施例では、端子部101に駆動用素
子を有するTCP(Tape Carrier Pac
age)13が接続されるが、この場合、TCP13の
端子電極部131の電極ピッチは、表示電極1a〜1n
の電極ピッチよりも狭くなされている。
【0022】したがって、TCP13の端子電極部13
1が端子部101の中央部に配置されるとすると、各引
出電極11a〜11nは図1(a)のように、端子電極
部131に向けて収斂するように配線され、各電極1の
中で中央に位置する電極Cの長さが最も短いことにな
る。
【0023】ここで、各電極1が同一の幅で、かつ、そ
の電極ピッチも同一であるとすると、中央に位置する電
極Cの抵抗値が最小となる。そして、隣接する電極1間
の抵抗値は一定の変化率で小さくもしくは大きくなる。
【0024】すなわち、表示電極1a〜中央の電極Cに
至るまでは、隣接する電極1間の抵抗値は一定の変化率
で小さくなり、これに対して中央の電極Cから表示電極
1nに至るまでは隣接する電極1間の抵抗値は一定の変
化率で大きくなる。この抵抗値の変化状態を図2のグラ
フに示し、この変化率を表示エリア内抵抗変化率とす
る。
【0025】本発明においては、表示エリアLAの外側
にダミー電極が配置される。この第1実施例では最外側
の表示電極1nに隣接する表示エリア外に1本のダミー
電極D1が形成されている。
【0026】このダミー電極D1は最外側の表示電極1
nとほぼ平行に形成され、好ましくは表示エリアLA内
の電極1と同じく端子部101に至る引出電極D11を
有し、その引出電極D11がTCP13の端子電極部1
31のグランド電位に接続されるとよい。
【0027】また、ダミー電極D1と最外側の表示電極
1nとのピッチ(間隔)は、表示エリアLA内の電極1
間と同じとされ、その間の抵抗変化率(表示エリア外抵
抗変化率)は表示エリア内抵抗変化率の絶対値よりも大
きくされる。すなわち、ダミー電極D1の抵抗値は、最
外側の表示電極1nの抵抗値よりも十分に小さいものと
される(図2参照)。
【0028】一方、図1(b)に示されているように、
第2透明電極基板20側の表示エリアLAには多数の表
示電極2(2a〜2n)がY軸方向に沿って形成されて
いる。この第1実施例において、各表示電極2a〜2n
はセグメント電極であり、その各々は同一幅で、かつ、
同一ピッチである。
【0029】したがって、第2透明電極基板20の隣接
する電極2間の抵抗変化率(表示エリア内抵抗変化率)
は「0」の一定となる。この第2透明電極基板20にお
いても、その表示エリアLAの外側にダミー電極D1A
が設けられる。
【0030】このダミー電極D1Aの抵抗値は表示電極
2の抵抗値よりも小さくされ、かつ、その表示電極2間
のピッチと同一のピッチで表示エリアLA内の最外側の
表示電極2nに隣接して配置される。これにより、この
第2透明電極基板20においても、ダミー電極D1Aと
表示電極2nとの間の抵抗変化率(表示エリア外抵抗変
化率)は、第1透明電極基板10と同様に表示エリア内
抵抗変化率よりも大きくされる。
【0031】なお、各表示電極2は、例えばシール材1
2内の図示しない導電体(トランスファ)を介して第1
透明電極基板10側に引き出され、同第1透明電極基板
10に形成されている引き回し配線(図示省略)を介し
て端子部101に至り、TCP13の端子電極部131
に接続される。
【0032】次に、図3の第2実施例について説明す
る。なお、図3には第1透明電極基板10側のみが示さ
れており、第2透明電極基板20については第1実施例
と同じであるため、図1(b)を参照されたい。また、
第1透明電極基板10についても、上記第1実施例と同
一部分にはそれと同じ参照符号を付し、重複説明は省略
する。
【0033】この第2実施例では、第1透明電極基板1
0の表示エリア外に2本のダミー電極D1,D2が配置
されている。すなわち、上記第1実施例のダミー電極D
1に隣接してもう1本のダミー電極D2が設けられてい
る。
【0034】この場合、ダミー電極D1,D2間のピッ
チは、好ましくは表示エリアLA内の電極1間のピッチ
と同じとされ、また、ダミー電極D1,D2の抵抗変化
率(表示エリア外抵抗変化率)は、上記した表示エリア
内抵抗変化率の絶対値よりも大きくされる。
【0035】すなわち、この第2実施例においては、表
示エリア内抵抗変化率の絶対値よりも大きな抵抗変化率
をダミー電極D1,D2間で生ずるようにしている。し
たがって、ダミー電極D1の抵抗値>ダミー電極D2の
抵抗値もしくはダミー電極D1の抵抗値<ダミー電極D
2の抵抗値のいずれでもよいことになるが、好ましくは
ダミー電極D1の抵抗値>ダミー電極D2で、抵抗値の
小さい方のダミー電極を表示エリアLAから遠ざけると
よい。
【0036】図4のグラフに、この第2実施例の表示エ
リア内抵抗変化率と表示エリア外抵抗変化率の関係を示
す。このグラフによると、ダミー電極D1,D2の抵抗
変化率(表示エリア外抵抗変化率)が、表示エリア内抵
抗変化率の絶対値よりも大きければ、表示電極1nとそ
れに隣接するダミー電極D1間の抵抗変化率は、表示エ
リア内抵抗変化率と同じであってもよいことが理解され
よう。
【0037】図5には、より具体的な構成例としての第
3実施例が示されている。この第3実施例においては、
同図(a)の端子部101を有する第1透明電極基板1
0側の電極1がセグメント電極とされ、端子部101の
中央部分にセグメント電極1の端子群11が形成され、
その両側に第2透明基板20側の電極2に対する端子群
221,212が配置されている。そして、第1実施例
と同じく最外側の表示電極1nに隣接する表示エリアL
Aの外側に1本のダミー電極D1が形成されている。
【0038】これに対して、図5(b)の第2透明基板
20側の電極2がコモン電極とされている。この第3実
施例では配線のスペース上、このコモン電極2は2つの
グループに分けられ、一方のグループの引き回し配線
は、図において表示領域LAの下部スペースに形成さ
れ、他方のグループの引き回し配線は表示領域LAの上
部スペースに形成されている。
【0039】これらの各引き回し配線は、シール12内
の図示しない導電体(トランスファ)を介して第1透明
基板10の端子部101に引き出され、同端子部101
の両側部に形成されている引出電極群211,212に
接続される。
【0040】そして、この第2透明基板20の表示エリ
アLAの外側には、3本のダミー電極D2A,D2B,
D2Cが同一ピッチで形成されている。この第3実施例
において、これら各ダミー電極D2A,D2B,D2C
もコモン電極2と同様に引き回し配線を有し、その各々
が例えば一方の引出電極群211内の対応する引出電極
を介してTCP13の端子電極部131のグランド電位
に接続される。
【0041】なお、各実施例とも、ダミー電極を表示エ
リアの片側に設けているが、表示エリアの両側に配置し
てもよいことはもちろんである。さらには、同様の考え
でダミー電極を3本以上とすることもできる。
【0042】
【実施例】《実施例1》セルギャップ6μm、96×5
4ドットで、シール内導電ビーズにてコモン電極とセグ
メント電極の引出電極を一方の基板の端子部に配置した
基本的に図5に示されているような移動体通信用の液晶
表示パネルにおいて、図5(b)の第2透明基板20に
おけるコモン電極2の表示エリアLAの外側(図5
(b)において右側部)に、その表示エリアLA内の電
極ピッチと同じ0.44mmピッチで、ダミー電極を3
本設けた。また、図5(a)の第1透明基板10側につ
いては、そのセグメント電極1の表示エリアLAの外側
(図5(a)において下側)に、その表示エリアLA内
の電極ピッチと同じ0.28mmピッチで、ダミー電極
を1本設けた。第2透明基板20における表示エリア内
抵抗変化率の絶対値は4%とし、ダミー電極間の抵抗変
化率(表示エリア外抵抗変化率)は20%とした。同様
に、第1透明基板10側についても、表示エリア内抵抗
変化率の絶対値は4%とし、表示エリア外抵抗変化率は
20%とした。なお、ダミー電極の抵抗値を下げるた
め、その引出電極部の電極幅を変更(太く)することで
抵抗値を下げた。このように、電極パターンを設けた基
板を導電性テープの張り付けを行なわずに、パネルの製
造工程に通した。
【0043】〈比較例1〉実施例1と同じ液晶表示パネ
ルに、ダミー電極を一切設けることなく、表示エリア内
抵抗変化率の絶対値が4%となるように表示電極を配線
した。その他のパネル仕様は実施例1と同じであるが、
この比較例1においては、静電気対策として端子部に導
電性テープを貼り付けて、パネルの製造工程に通した。
【0044】〈比較例2〉比較例1と同様のパネル仕様
で導電性テープ無しで、パネルの製造工程に通した。
【0045】上記実施例1および比較例1,2の液晶パ
ネル各500枚について、製造工程時での静電気による
すじ状表示不良の発生率を測定した。その結果、実施例
1は0.2%、比較例1は1.0%、比較例2は20.
0%であり、きわめて良好な結果が得られた。
【0046】《実施例2》セルギャップ6μm、800
×3×600ドットで、シール内導電ビーズにてコモン
電極とセグメント電極の引出電極を一方の基板の端子部
に配置した基本的に図1に示されているようなSVGA
カラー液晶表示パネルにおいて、図1(a)の第1透明
基板10におけるコモン電極1の表示領域LAの外側
(図1において下端部)に、その表示エリアLA内の電
極ピッチと同じ0.28mmピッチで、ダミー電極を3
本設けた。また、第2透明基板20側については、図1
(b)に示されているように、そのセグメント電極2の
表示領域LAの外側(図1において右側部)に、その表
示エリアLA内の電極ピッチと同じ0.09mmピッチ
で、ダミー電極を1本設けた。第1透明基板10におけ
る表示エリア内抵抗変化率の絶対値は0.5%とし、ダ
ミー電極間の抵抗変化率(表示エリア外抵抗変化率)は
10%とした。また、第2透明基板20側も、同様に、
表示エリア内抵抗変化率の絶対値は0.5%とし、表示
エリア外抵抗変化率は10%とした。なお、ダミー電極
の抵抗値を下げるため、その引出電極部の電極幅を変更
(太く)することで抵抗値を下げた。このように、電極
パターンを設けた基板を導電性テープの張り付けを行な
わずに、パネルの製造工程に通した。
【0047】〈比較例3〉実施例2と同じ液晶表示パネ
ルに、ダミー電極を一切設けることなく、表示エリア内
抵抗変化率の絶対値が0.5%となるように表示電極を
配線した。その他のパネル仕様は実施例2と同じである
が、この比較例3においては、静電気対策として端子部
に導電性テープを貼り付けて、パネルの製造工程に通し
た。
【0048】〈比較例4〉比較例3と同様のパネル仕様
で導電性テープ無しで、パネルの製造工程に通した。
【0049】上記実施例2および比較例3,4の液晶パ
ネル各300枚について、製造工程時での静電気による
すじ状表示不良の発生率を測定した。その結果、実施例
2は0.3%、比較例3は4.0%、比較例4は50.
0%であり、きわめて良好な結果が得られた。このよう
に、SVGAカラー液晶表示パネルにおいても、きわめ
て良好な結果が得られた。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示エリア外にダミー電極を配置し、同ダミー電極の部
分を隣接抵抗の変化率が最も大きく、すなわち電位差が
最も大きく、かつ、抵抗の低い部分とすることにより、
表示エリアに静電気によるすじ状の表示不良が発生する
ことのない表示素子を提供することができる。
【0051】したがって、静電気によるすじ状の表示不
良対策として、従来行なわれていた高温処理や導電性テ
ープ貼りなどの後処理が不要となり、生産性の向上とコ
スト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示素子の第1実施例を示した模
式図。
【図2】上記第1実施例の表示電極位置とその電極抵抗
との相関を示したグラフ。
【図3】本発明による表示素子の第2実施例を示した模
式図。
【図4】上記第2実施例の表示電極位置とその電極抵抗
との相関を示したグラフ。
【図5】本発明による表示素子の第3実施例を示した模
式図。
【符号の説明】 1 電極 1a〜1n:2a〜2n 表示電極 11a〜11n 引出電極 10 第1透明電極基板 101 端子部 12 シール材 13 TCP 131 TCPの端子電極 20 第2透明電極基板 LA 表示エリア D1,D1A,D2 ダミー電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ多数の表示電極が形成された表
    示エリアを有する一対の透明電極基板を含み、その表示
    エリア間に電気光学媒体が封入されているとともに、上
    記一方の透明電極基板に連設されている端子部に、上記
    各表示電極から引き出された多数の引出電極が設けられ
    ており、その引出電極に駆動用素子が接続される表示素
    子において、上記表示電極およびその引出電極を1本の
    電極として、上記表示エリア内の隣接する上記電極間に
    おける抵抗値の変化率(表示エリア内抵抗変化率)の絶
    対値がほぼ一定とされているとともに、上記表示エリア
    外に少なくとも1本のダミー電極が設けられ、上記表示
    エリア内の最外部に位置する上記電極と上記ダミー電極
    との間における抵抗値の変化率(表示エリア外抵抗変化
    率)が上記表示エリア内抗変化率よりも大きく、かつ、
    同ダミー電極の抵抗値が上記表示エリア内の上記電極の
    抵抗値よりも小さくされていることを特徴とする表示素
    子。
  2. 【請求項2】 それぞれ多数の表示電極が形成された表
    示エリアを有する一対の透明電極基板を含み、その表示
    エリア間に電気光学媒体が封入されているとともに、上
    記一方の透明電極基板に連設されている端子部に、上記
    各表示電極から引き出された多数の引出電極が設けられ
    ており、その引出電極に駆動用素子が接続される表示素
    子において、上記表示電極およびその引出電極を1本の
    電極として、上記表示エリア内の隣接する上記電極間に
    おける抵抗値の変化率(表示エリア内抵抗変化率)の絶
    対値がほぼ一定とされているとともに、上記表示エリア
    外に複数本のダミー電極が設けられ、隣接する同ダミー
    電極間の少なくとも1箇所の抵抗変化率(表示エリア外
    抵抗変化率)が上記表示エリア内抵抗変化率よりも大き
    くされていることを特徴とする表示素子。
  3. 【請求項3】 上記ダミー電極は、上記表示エリア内の
    上記電極とほぼ平行に形成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の表示素子。
  4. 【請求項4】 上記電気光学媒体として、上記一対の透
    明電極基板間に液晶が封入され、上記端子部の上記引出
    電極上に上記駆動用素子が実装されていることを特徴と
    する請求項1,2または3に記載の表示素子。
  5. 【請求項5】 上記端子部の上記引出電極にTCPが接
    続されていることを特徴とする請求項1,2または3に
    記載の表示素子。
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