JPH11194352A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

Info

Publication number
JPH11194352A
JPH11194352A JP29635098A JP29635098A JPH11194352A JP H11194352 A JPH11194352 A JP H11194352A JP 29635098 A JP29635098 A JP 29635098A JP 29635098 A JP29635098 A JP 29635098A JP H11194352 A JPH11194352 A JP H11194352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
sealing agent
sealing
crystal display
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29635098A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Tanaka
一成 田中
Yoshinori Tanaka
好紀 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP29635098A priority Critical patent/JPH11194352A/ja
Publication of JPH11194352A publication Critical patent/JPH11194352A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルのギャップを均一にすることによ
り表示品位を向上させるだけではなく、工程を合理化し
異物によるギャップ不良やキズ不良を皆無にできる液晶
表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 大気圧を利用した液晶表示装置の組立方
法であって、液晶表示パネルを作りこむための対向する
2枚のガラス基板のうち少なくとも一方のガラス基板1
には液晶パネルのシーリングのために設けられたシール
剤3のほかにあらかじめこのガラス基板の周辺部に沿っ
て密閉するようにシール剤2が配置され、この対向する
2枚のガラス基板を真空雰囲気内で組立を行ったあと、
大気圧(常圧)に戻す。この構成により、ガラス基板1
全体を均一に加圧することができ、ギャップを均一にす
ることによる表示品位の向上が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数μmオーダーで
のばらつきの少ない高精度なセルギャップを要求される
液晶表示装置の製造方法とくにセル組立方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置のセル組立方法は、
対向する2枚のガラス基板を位置合わせし、プレス機や
真空パック方式にてそれを加圧したあと、あらかじめ基
板上に形成したシール剤を熱あるいは光(紫外線)で硬
化させる方法が一般的である。なお真空パック方式と
は、対向する2枚のガラス基板を柔らかい袋に詰めて真
空に封じることによって加圧する方法である。
【0003】液晶表示パネルのギャップを制御するた
め、対向する2枚のガラス基板の少なくとも一方には、
あらかじめ、スペーサと呼ばれる5μm程度の粒径を有
するポリマー系の樹脂ボールや、球状あるいは繊維状の
ガラスが散布(分散)されている。また、対向する2枚
のガラス基板の接着剤となるシール剤としては、熱硬化
型あるいは光(紫外線)硬化型のエポキシ樹脂を主成分
とする材料が広く用いられ、スクリーン印刷やディスペ
ンサにより一方のガラス基板上に塗布されている。
【0004】そのあと、対向する2枚のガラス基板は、
画像認識装置により精度良く位置合わせされる。次に、
対向する2枚のガラス基板のギャップをスペーサの粒径
程度に均一にするため、プレス機等を用いて加圧しなが
らシール剤を硬化させるか、あるいは真空パック方式に
より加圧してシール剤を硬化させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、ガラスの外表面に異物が付着しているとそ
の部分のセルギャップが局所的に小さくなるいわゆるギ
ャップ不良や異物によりガラスが傷つくいわゆるキズ不
良が発生するだけではなく、ガラス全面を均一に加圧す
ることが難しいためにガラスに歪が生じやすくギャップ
の均一性を実現しにくいという課題があった。またプレ
ス機による方法では設備が大型になり、設備コストやス
ペースという点で不利である。一方、真空パックによる
場合も、間接材料費や作業性におけるロスが大きいとい
う問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、工程の合理化によるタクトアップやコスト低減だ
けでなく、表示品位の高い液晶表示装置を得ることので
きる液晶表示装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、大気圧を利用
した液晶表示パネルの組立方法であって、液晶表示パネ
ルを作り込むための対向する2枚のガラス基板のうち少
なくとも一方のガラス基板に液晶パネルのシーリングの
ためのシール剤を塗布する工程と、ガラス基板の周辺部
に沿って密閉用シール剤を連続パターン状に塗布する工
程と、および対向する2枚のガラス基板を真空雰囲気内
で位置合わせおよび貼り合わせを行う工程とを備える。
【0008】さらに本発明は、対向する2枚のガラス基
板を真空雰囲気内で位置合わせおよび貼り合わせを行っ
たあとその雰囲気を大気圧までリークし、密閉するよう
に配置された密閉用シール剤の内部空間の真空度と大気
圧との圧力差を利用してガラス基板を加圧し、液晶表示
パネルのギャップを均一にする製造方法である。さらに
また本発明は、対向する2枚のガラス基板を真空雰囲気
内で組み立てたあと、その雰囲気を大気圧までリーク
し、液晶パネル内の真空度と大気圧との圧力差によりガ
ラス基板を均一に加圧したあと、この液晶表示パネルを
大気圧にて放置し、さらに密閉用シール剤が圧力差によ
って破壊されパネル内部がリークして大気圧に達するま
で放置後、この液晶表示パネルの対向する2枚のガラス
基板に挟まれたシール剤を硬化させる製造方法であり、
これによりガラス基板の歪みを低減することができ、表
示品位をより向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】 本発明の請求項1に記載の発明
は、液晶表示パネルを作り込むための対向する2枚のガ
ラス基板のうち少なくとも一方のガラス基板に前記液晶
パネルのシーリングのためのシール剤を塗布する工程
と、前記ガラス基板の周辺部に沿って密閉用シール剤を
連続パターン状に塗布する工程と、および前記対向する
2枚のガラス基板を真空雰囲気内で位置合わせおよび貼
り合わせを行う工程とを備えたこと特徴とする液晶表示
装置の製造方法であり、液晶パネルのシーリングのため
に設けられたシール剤にかかるストレスを軽減し、この
シール剤の切れを防止することができるだけでなく均一
なギャップが形成され、さらに設備コストの低減や設備
スペースの削減が可能になり、また間接材料費や作業性
のロスを低減することができる。さらに、真空雰囲気中
で組み立てることによりシール剤を脱泡する効果もあり
シールを良好に形成することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記対向する2
枚のガラス基板を真空雰囲気内で位置合わせおよび貼り
合わせを行ったあと、前記雰囲気を大気圧までリーク
し、前記密閉用シール剤で囲まれた前記液晶パネル内部
空間の真空度と大気圧との差を利用して前記対向する2
枚のガラス基板を加圧することにより、前記液晶表示パ
ネルのギャップを均一にする工程をさらに備えたことを
特徴とする液晶表示装置の製造方法であり、真空と大気
圧の差を利用することによって、液晶パネルそのものに
は非接触の状態で加圧できるため、異物によるギャップ
不良やガラス表面のキズによる不良を皆無にできて、工
程不良率の低減に多大な効果があり、しかも、ガラス基
板の単位面積当たりにかかる圧力は等しく、表示品位の
高い液晶表示装置を提供することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記液晶表示パ
ネルを大気圧にて放置した結果前記密閉用シール剤が破
壊されて前記液晶パネルの内部が大気圧にリークするま
で放置後、前記対向する2枚のガラス基板に挟まれた密
閉用シール剤と液晶パネルシール剤とを硬化させる工程
をさらに備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方
法で、大気圧による液晶パネルの変形の程度にばらつき
があっても、密閉用シールの破壊によるリークを利用す
ることによってそのばらつきを吸収して常に安定した均
一なギャップを実現することができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記対向する2
枚のガラス基板を位置合わせしたあと、貼り合わせる際
に、前記真空雰囲気の真空度を、前記液晶パネルのシー
リングのために設けられた前記シール剤の塗布量に応じ
てコントロールすることを特徴とする液晶表示装置の製
造方法で、液晶パネルのサイズにより最適値が異なるシ
ール剤塗布量に対して、経済的な真空度で良好な結果を
得ることができる。
【0013】請求項5〜8に記載の発明は、前記ガラス
基板の周辺部に沿った前記密閉用シール剤の仕上がり幅
に、少なくとも1カ所以上狭幅部を設けることを特徴と
する液晶表示装置の製造方法で、密閉用シール剤の内部
のリーク時間短縮とパネルギャップの均一性を向上させ
ることができる。請求項9〜20に記載の発明は、前記
対向する2枚のガラス基板を真空雰囲気内で貼り合わせ
たあと前記雰囲気を大気圧にリークしたときに、前記液
晶パネルが加圧されてギャップ値が希望値以下に達した
後に前記密閉用シール剤が破壊されるように前記密閉用
シール剤の粘度と幅を設定したことを特徴とする液晶表
示装置の製造方法で、大気圧による液晶パネルの変形の
程度にばらつきがあっても、密閉用シールの破壊による
リークを利用することによってそのばらつきを吸収して
常に安定した均一なギャップを実現することができると
ともに、シール剤塗布量が液晶パネルのサイズにより異
なっても経済的な塗布量で良好な結果を得ることができ
る。
【0014】以下に、本発明の実施の形態1について、
図1を用いて説明する。 (実施の形態1)ガラス基板1の大きさは約300mm
角で、その対向内面には、あらかじめ液晶駆動用の電
極、カラーフィルター、あるいはスイッチ素子などが必
要に応じてパターニング形成され、液晶分子を配向させ
るための処理が施されている。そして、液晶表示パネル
の対向する2枚のガラス基板1のうち少なくとも一方の
ガラス基板には液晶パネルのシーリングのためにシール
剤3を図1のようにそれぞれ一ヶ所開口部を設けて形成
する。この例では液晶パネルは対角約6インチのものを
4つ取れように配列した。さらにこのガラス基板1の周
辺部に沿って密閉するように密閉用シール剤2が連続パ
ターン状に配置され、対向する2枚のガラス基板を真空
雰囲気内で位置合わせおよび貼り合わせを行う。シール
剤2,3の塗布は、スクリーン印刷法やディスペンサ塗
布法が一般的である。スクリーン印刷法では、ステンレ
ススチール製の♯250(250本/inch)、乳剤
厚75μmのスクリーン版を使用した。また、ディスペ
ンサによる場合は、内径0.3mmのものを用いてガラ
ス基板1とのノズルギャップを約30μmに設定し、シ
ール樹脂を塗布した。シール樹脂としては、エポキシを
主成分とする紫外線硬化型(熱硬化型のものでもよい)
のものを用いて、粘度40〜200Pa.s、チキソ比3〜
5程度に調整した。シール樹脂中には、パネルのギャッ
プを規定するためあらかじめ直径約5μmの繊維状ガラ
スをスペーサとして分散させた。
【0015】シール樹脂塗布後、さらに、ガラス基板1
上にスペーサ4としてプラスチックボール(ジビニルベ
ンゼンを主成分とする架橋重合体)を散布し、真空チャ
ンバーの真空雰囲気内にて、対向するガラス基板1と位
置合わせしたあと貼り合わせる。密閉用シール剤2の仕
上がり幅は、スクリーン版の開口幅、スキージスピー
ド、スキージ圧あるいはディスペンサスピードの調整に
より約2mmとし、液晶パネルのシール剤3の仕上がり
幅は同様に約1mmとした。
【0016】そのあと、真空チャンバー内を大気圧(常
圧)までリークし、密閉用シール剤2の内部空間の真空
度と大気圧との圧力差を利用してガラス基板1を加圧
後、密閉用シール剤2および液晶パネルのシール剤3を
紫外線照射により硬化させ組立を完了する。このときの
真空チャンバー内の真空度は約10Pa、大気圧までの
リーク時間約3secであった。
【0017】真空チャンバー内の真空度は、ガラス基板
1内の液晶パネルのシール剤塗布量、すなわち液晶パネ
ルのサイズにより最適値が異なる。パネルサイズが小さ
いとガラス基板1内に作りつける液晶パネルの数が多い
のでそのシール剤塗布量は多くなる(塗布面積は大き
い)ため比較的高い真空度のほうが脱泡しやすい。例え
ば液晶パネルの大きさが対角1〜2インチの場合には真
空度は1Pa程度が好ましい。逆にパネルサイズが例え
ば7インチ以上と大きい場合はシール剤塗布量が少ない
ので例えば10Pa程度の比較的低真空度のほうがガラ
スに与える歪が小さく良好な結果が得られる。
【0018】このように本実施例では、真空と大気圧の
差を利用することによって、ガラス基板そのものには非
接触の状態でガラス基板を加圧できるため、異物による
ギャップ不良やガラス表面のキズによる不良を低減でき
て、工程不良率の低減に効果がある。しかも、ガラス基
板の単位面積当たりにかかる圧力は等しいので、液晶パ
ネルのシーリングのために設けられたシール剤にかかる
ストレスを軽減し、このシール剤の切れを防止すること
ができるだけでなく均一なギャップが形成され、表示品
位の高い液晶表示装置を提供することができる。さらに
従来のプレス機による方法に比べて設備コストの低減や
設備スペースの削減が可能になり、真空パック方式に比
べて間接材料費や作業性のロスを低減することができ
る。さらに、真空雰囲気中で組み立てることによりシー
ル剤を脱泡する効果もありシールを良好に形成すること
ができる。 (実施の形態2)以下に、第2の実施の形態について図
1〜4を参照しながら説明する。実施の形態1と同様に
して、あらかじめ電極が形成され配向処理されたガラス
基板1上に、密閉用シール剤2および液晶パネルのシー
ル剤3を塗布し、スペーサ4を散布後、液晶パネルの対
向する2枚のガラス基板1を真空雰囲気のチャンバー内
で位置合わせしたあと、貼り合わせる。本実施形態では
実施形態1とは異なり、密閉用シール剤2を塗布するに
当たり、シール剤2の幅としては大部分が2aのように
幅広部であるが一部に幅の狭い箇所を設け、幅狭部2b
とする。本実施例では幅広部2aの幅が2mm、幅狭部
2bの幅が1mmとなるように調整した。
【0019】真空チャンバー内を大気圧までリークし、
暫く放置すると未硬化の密閉用シール剤2には図2の5
に示すように外部から各所に気泡が侵入しはじめる。そ
して狭幅部2bの一部10で気泡が貫通してシールが破
壊され、その破壊部を通して密閉用シール剤2の内部が
大気圧まで徐々にリークする。密閉用シール剤2の内部
が大気圧まで到達したあと、密閉用シール剤2および液
晶パネルのシール剤3を紫外線照射により硬化させた。
このとき、密閉用シール剤2には複数の幅狭部2bを基
板の面中心に対してほぼ対称位置になるように配設する
ことにより、密閉用シール剤の破壊後15〜30sec
程度の短い時間で対向する2枚のガラス基板のギャップ
を均一にすることができた。
【0020】図3は、真空組立完了直後の図2の一点鎖
線100−100における拡大断面図である。この状態
では過剰な圧縮によってガラス基板間のギャップはスペ
ーサの直径よりも小さくなる部分があって不均一であ
り、ガラス基板に歪が残っている場合がある。しかし、
そのあと、真空チャンバー内を大気圧までリークし暫く
放置して密閉用シール2が破壊されて密閉用シール2の
内部が大気圧に到達したときには、図4に示すように、
ガラスの歪が解消され、ギャップが均一な状態になる。
【0021】このように本実施の形態によれば図3のよ
うな大気圧による液晶パネルの変形の程度にばらつきが
あっても、密閉用シールの破壊によるリークを利用する
ことによってそのばらつきを吸収して常に安定した均一
なギャップを実現することができる。なお、真空チャン
バーをリークさせたときに、まず2枚のガラス基板が大
気圧により望ましいギャップ値以下にまで加圧されて、
その後に密閉用シール剤が破壊されるように密閉用シー
ル剤の粘度、幅狭部の仕上がり幅などを設定することが
重要である。密閉用シール剤の粘度が低すぎたり、ある
いは仕上がり幅が狭すぎると、2枚のガラス基板が十分
に加圧される前に密閉用シールがリークしてしまって望
ましいギャップが得られない。
【0022】このことを図5のグラフで説明する。図5
は、組立時の真空度pが一定(1〜10Pa)、幅広部
2aの幅W2a=2mmのもとで、密閉用シールの幅狭
部2bの幅W2b=0.5mm、0.8mm、1mm、
および2mmの場合について、密閉用シールの粘度ηと
密閉用シールが破壊された直後のセルギャップgとの関
係を表したものである。なお図5のグラフの横軸は対数
目盛であるが、η=40〜200Pa・Sの範囲は拡大
して示す。図における幅1mmの曲線の上で粘度が40
〜200Pa・Sの矢印10で示す範囲が本実施例で用
いた条件である。この範囲では密閉用シールが破壊され
た直後のギャップは目標値である5μmより小さくなり
かつその後矢印11で示したように目標値まで回復する
という好ましい条件である。一方、密閉用シールの粘度
が1Pa・Sと低い場合は、図の四角印12で示したよ
うにギャップgが目標値に達する前に密閉用シールが破
壊されてしまい、ギャップgは目標値よりかなり大きく
なってしまう。また幅狭部の幅が0.8mmだと、目標
値以下のギャップを得るにはシールの粘度を高く(10
0Pa・S程度以上に)しなければならない。さらにシ
ール幅が0.5mmではシールの粘度をいくら高くして
もギャップが目標値に達する前に密閉用シールが破壊さ
れてしまう。逆にシール幅が2mmと広いとシールの粘
度は1Pa・S程度まで下げてもよい。但しこの場合に
は幅狭部のシール幅は幅広部のシール幅と同じになるの
でシールが破れる場所がばらばらになって、リーク後の
ギャップの仕上がりの均一性に欠ける。
【0023】図2の狭幅部2bに示したように、密閉用
シール剤2の仕上がり幅に少なくとも1カ所以上差を設
けることにより、すなわち密閉用シール剤を、幅広部2
aと、少なくとも1カ所以上の狭幅部2bとによって形
成することにより、大気圧にしたときに密閉用シール剤
が破壊される位置をあらかじめ決めておくことができ
る。そのため密閉用シール剤の内部のリーク時間短縮と
パネルギャップの均一性を向上させることができる。
【0024】このように本実施例は、ガラス基板の歪み
を低減して液晶表示パネルのセルギャップをより均一
に、しかもより安定に実現する方法を提供するものであ
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、液晶パネルのセル組立工程において、コスト、設備
スペース、作業性を合理化できるだけではなく、異物に
よるギャップ不良やガラス基板表面のキズによる不良を
低減でき、工程不良率の低減に効果がある。しかも、ガ
ラス基板の単位面積当たりにかかる圧力は等しく、ガラ
ス基板の歪みを低減することにより表示品位を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1および実施の形態2にお
ける密閉用シール剤および液晶パネルのシール剤を塗布
したガラス基板の表面を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態2における組立完了後のガ
ラス基板の部分拡大図
【図3】本発明の実施の形態2における、真空チャンバ
ー内を大気圧までリークした直後の図2の一点鎖線10
0−100におけるガラス基板の厚み方向拡大断面図
【図4】本発明の実施の形態2における、密閉用シール
内部が大気圧に到達したときの図2の一点鎖線100−
100におけるガラス基板の厚み方向拡大断面図
【図5】本発明の実施の形態2において、密閉用シール
の幅狭部の幅をパラメータとする、密閉用シールの粘度
と密閉用シールが破壊された直後のセルギャップとの関
係を表した図
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 密閉用シール剤 2a 幅広部 2b 幅狭部 3 液晶パネルのシール剤 4 スペーサ 5 気泡侵入部 10 好ましい密閉用シールの粘度の領域 11 ギャップが目標値に回復する方向 12 好ましくない密閉用シールの粘度と幅の例

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルを作り込むための対向す
    る2枚のガラス基板のうち少なくとも一方のガラス基板
    に前記液晶パネルのシーリングのためのシール剤を塗布
    する工程と、前記ガラス基板の周辺部に沿って密閉用シ
    ール剤を連続パターン状に塗布する工程と、前記対向す
    る2枚のガラス基板を真空雰囲気内で位置合わせおよび
    貼り合わせを行う工程とを備えたこと特徴とする液晶表
    示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記対向する2枚のガラス基板を真空雰
    囲気内で位置合わせおよび貼り合わせを行ったあと、前
    記雰囲気を大気圧までリークし、前記密閉用シール剤で
    囲まれた前記液晶パネル内部空間の真空度と大気圧との
    差を利用して前記対向する2枚のガラス基板を加圧する
    ことにより、前記液晶表示パネルのギャップを均一にす
    る工程をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の
    液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記液晶表示パネルを大気圧にて放置し
    た結果前記密閉用シール剤が破壊されて前記液晶パネル
    の内部が大気圧にリークするまで放置後、前記対向する
    2枚のガラス基板に挟まれた密閉用シール剤と液晶パネ
    ルシール剤とを硬化させる工程をさらに備えたことを特
    徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記対向する2枚のガラス基板を位置合
    わせしたあと、貼り合わせる際に、前記真空雰囲気の真
    空度を、前記液晶パネルのシーリングのために設けられ
    た前記シール剤の塗布量に応じてコントロールすること
    を特徴とする請求項2あるいは3記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ガラス基板の周辺部に沿った前記密
    閉用シール剤の仕上がり幅に、少なくとも1カ所以上狭
    幅部を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ガラス基板の周辺部に沿った前記密
    閉用シール剤の仕上がり幅に、少なくとも1カ所以上狭
    幅部を設けることを特徴とする請求項4に記載の液晶表
    示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ガラス基板の周辺部に沿った前記密
    閉用シール剤の前記狭幅部が、前記ガラス基板の面中心
    に対してほぼ対称に配置されたことを特徴とする請求項
    5に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ガラス基板の周辺部に沿った前記密
    閉用シール剤の前記狭幅部が、前記ガラス基板の面中心
    に対してほぼ対称に配置されたことを特徴とする請求項
    6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記対向する2枚のガラス基板を真空雰
    囲気内で貼り合わせたあと前記雰囲気を大気圧にリーク
    したときに、前記液晶パネルが加圧されてギャップ値が
    希望値以下に達した後に前記密閉用シール剤が破壊され
    るように前記密閉用シール剤の粘度と幅を設定したこと
    を特徴とする請求項2または3に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記対向する2枚のガラス基板を真空
    雰囲気内で貼り合わせたあと前記雰囲気を大気圧にリー
    クしたときに、前記液晶パネルが加圧されてギャップ値
    が希望値以下に達した後に前記密閉用シール剤が破壊さ
    れるように前記密閉用シール剤の粘度と幅を設定したこ
    とを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記対向する2枚のガラス基板を真空
    雰囲気内で貼り合わせたあと前記雰囲気を大気圧にリー
    クしたときに、前記液晶パネルが加圧されてギャップ値
    が希望値以下に達した後に前記密閉用シール剤が破壊さ
    れるように前記密閉用シール剤の粘度と幅を設定したこ
    とを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記対向する2枚のガラス基板を真空
    雰囲気内で貼り合わせたあと前記雰囲気を大気圧にリー
    クしたときに、前記液晶パネルが加圧されてギャップ値
    が希望値以下に達した後に前記密閉用シール剤が破壊さ
    れるように前記密閉用シール剤の粘度と幅を設定したこ
    とを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記対向する2枚のガラス基板を真空
    雰囲気内で貼り合わせたあと前記雰囲気を大気圧にリー
    クしたときに、前記液晶パネルが加圧されてギャップ値
    が希望値以下に達した後に前記密閉用シール剤が破壊さ
    れるように前記密閉用シール剤の粘度と幅を設定したこ
    とを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記対向する2枚のガラス基板を真空
    雰囲気内で貼り合わせたあと前記雰囲気を大気圧にリー
    クしたときに、前記液晶パネルが加圧されてギャップ値
    が希望値以下に達した後に前記密閉用シール剤が破壊さ
    れるように前記密閉用シール剤の粘度と幅を設定したこ
    とを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記密閉用シール剤の粘度範囲が40
    〜200Pa・Sであり、狭幅部の幅が1mm以上であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記密閉用シール剤の粘度範囲が40
    〜200Pa・Sであり、狭幅部の幅が1mm以上であ
    ることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  17. 【請求項17】 前記密閉用シール剤の粘度範囲が40
    〜200Pa・Sであり、狭幅部の幅が1mm以上であ
    ることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記密閉用シール剤の粘度範囲が40
    〜200Pa・Sであり、狭幅部の幅が1mm以上であ
    ることを特徴とする請求項12に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  19. 【請求項19】 前記密閉用シール剤の粘度範囲が40
    〜200Pa・Sであり、狭幅部の幅が1mm以上であ
    ることを特徴とする請求項13に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記密閉用シール剤の粘度範囲が40
    〜200Pa・Sであり、狭幅部の幅が1mm以上であ
    ることを特徴とする請求項14に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
JP29635098A 1997-10-30 1998-10-19 液晶表示装置の製造方法 Pending JPH11194352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29635098A JPH11194352A (ja) 1997-10-30 1998-10-19 液晶表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29761997 1997-10-30
JP9-297619 1997-10-30
JP29635098A JPH11194352A (ja) 1997-10-30 1998-10-19 液晶表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11194352A true JPH11194352A (ja) 1999-07-21

Family

ID=26560646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29635098A Pending JPH11194352A (ja) 1997-10-30 1998-10-19 液晶表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11194352A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002149079A (ja) * 2000-10-30 2002-05-22 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ギャップ幅調整方法、ギャップ幅調整装置、表示パネルの製造方法、圧力付与方法および圧力付与装置
JP2007225773A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Mitsui Chemicals Inc 液晶滴下工法用液晶シール剤、それを用いた液晶表示パネルの製造方法及び液晶表示パネル
JP2008310243A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置の製造方法
JP2010230959A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Casio Computer Co Ltd 液晶表示パネルの製造方法
KR101296649B1 (ko) * 2006-12-22 2013-08-14 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치의 제조방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002149079A (ja) * 2000-10-30 2002-05-22 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ギャップ幅調整方法、ギャップ幅調整装置、表示パネルの製造方法、圧力付与方法および圧力付与装置
US7527083B2 (en) 2000-10-30 2009-05-05 Au Optronics Corporation Apparatus for adjusting gap width of laminated body
JP4485042B2 (ja) * 2000-10-30 2010-06-16 エーユー オプトロニクス コーポレイション ギャップ幅調整方法、ギャップ幅調整装置および表示パネルの製造方法
JP2007225773A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Mitsui Chemicals Inc 液晶滴下工法用液晶シール剤、それを用いた液晶表示パネルの製造方法及び液晶表示パネル
KR101296649B1 (ko) * 2006-12-22 2013-08-14 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치의 제조방법
JP2008310243A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置の製造方法
JP2010230959A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Casio Computer Co Ltd 液晶表示パネルの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6137559A (en) Method of manufacturing a liquid crystal display device using an airtight seal pattern
JP3059360B2 (ja) 液晶パネルの製造方法および製造用プレス装置
JPH11264991A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP2001255542A (ja) 基板貼り合わせ方法及び基板貼り合わせ装置、並びに、液晶表示素子の製造方法及び製造装置
KR20030071034A (ko) 액정 표시 장치의 제조 방법
JP2001337335A (ja) 液晶表示素子の製造方法
TW574545B (en) Method of fabricating a liquid crystal display panel
JPH11194352A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP2968665B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法
JPH11281988A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP3909659B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP2002341359A (ja) 液晶表示素子の製造方法及び製造装置
JP2000002862A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP2002311438A (ja) 液晶表示素子の製造方法および製造装置
JPH06160865A (ja) 液晶表示素子およびその製造方法
JP3022809B2 (ja) 液晶表示セルの封孔方法及び封孔装置
JPH11264985A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JPH10123541A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JPH01142532A (ja) 液晶パネルの製造方法
JPH095756A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
KR100720444B1 (ko) 액정 표시 장치의 제조 방법
JP2878521B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法
JPH02139518A (ja) 液晶パネルの製造方法
JPS6223849B2 (ja)
JP2000187225A (ja) 液晶表示装置の製造方法