JPH11194342A - 電気光学装置 - Google Patents
電気光学装置Info
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- JPH11194342A JPH11194342A JP36851597A JP36851597A JPH11194342A JP H11194342 A JPH11194342 A JP H11194342A JP 36851597 A JP36851597 A JP 36851597A JP 36851597 A JP36851597 A JP 36851597A JP H11194342 A JPH11194342 A JP H11194342A
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Abstract
を得る手段を開示するとともに、その手段を用いてディ
スクリネーションが低減した電気光学装置を提供する。 【解決手段】 ライン反転方法による交流化駆動を行っ
た場合、隣合う画素間で電位差が生じて形成される電気
力線方向111と配向方向またはラビング方向110を
一致させる液晶パネル構成、即ち、電気力線方向111
に対して配向方向またはラビング方向110が平行また
は概略平行である液晶パネル構成とした。
Description
用いた液晶電気光学装置に関し、特に、その構成に関す
るものである。
一般的である。しかし、CRTは装置の容積、重量、消
費電力が大きく、特に、大面積の表示装置には適してい
なかった。そこで、近年、CRTに比べ軽量化及び低消
費電力化及び大画面化が容易に実現できる液晶電気光学
装置(直視型または投影型)が注目されている。
して平行方向と垂直方向で誘電率が異なることを利用
し、光の偏光や透過光量、さらには散乱量を制御するこ
とでON/OFFすなわち明暗を表示する。液晶材料と
してはネマティック液晶、強誘電性液晶、反強誘電性液
晶が一般的である。
ス等の絶縁基板上にTFTを有する半導体装置、例え
ば、薄膜トランジスタ(TFT)を画素の駆動に用いる
アクティブマトリクス型の液晶電気光学装置が盛んに開
発されている。
学装置の表示方式としては、透過型、反射型、半透過型
が挙げられる。このうち、反射型の液晶電気光学装置
は、特に、サイズが2.5インチ対角以下というような
小型のものに関して、透過型よりも画素の開口率を高く
できるという利点があるため、投影型のプロジェクター
に利用することが適している。
て、反射型液晶パネルを用いた投影型のプロジェクター
の簡略図を示した。図16は簡略化のため、光学系(集
光レンズ、全反射ミラー等)を図示しておらず、光源1
1、液晶パネル13、PBS(偏光ビームスプリッタ
ー)12、スクリーン14のみを明示した。以下に従来
の構成を示す。
白色光のものを用い、メタルハライドランプが主に使用
されている。
と走査線をマトリクス状に組み合わせ、その交点部分近
傍にTFTを配置した構成を有するアクティブマトリク
ス型の反射型の液晶パネルである。この構成において、
TFTのソース電極は信号線に接続され、ゲート電極は
走査線に接続されている。また、ドレイン電極は保持容
量と画素領域の液晶に対応して配置された画素反射電極
に接続されている。液晶は対向電極と画素反射電極の間
に挟まれて駆動される。この液晶パネルは、液晶の複屈
折効果を利用したECBモード(電界制御型複屈折モー
ド)を用いる。また、この対向電極は、対向基板上に作
り込まれる。
は、偏光板とビームスプリッターとの機能を合わせもっ
た偏光子である。PBSは、一対の直角プリズムの斜面
同士を接着したキューブ形状を有している。なお、接着
される斜面には、通常誘電多層膜がコーティングされて
いる。
に、貼り合わせ面において、偏光面が互いに直交する2
つの直線偏光の光線(P−偏光、S−偏光)に分岐さ
れ、正確に90°の分岐角を持ってキューブの隣接する
2つの外表面から出射する。分岐される2つの光線のう
ち、入射光線の入射方向に対して0°の方向から出射さ
れる光線は、誘電体多層膜コーティング層で規定された
入射面に対して電界ベクトルが平行となる偏光面(P−
偏光)をもつ直線偏光の光線として出射される。一方、
入射光線の入射方向に対して90°の方向から出射され
る光線は、誘電体多層膜コーティング層で規定された入
射面に対して電界ベクトルが垂直となる偏光面(S−偏
光)をもつ直線偏光の光線として出射される。
ンの場合、白色の平坦な面を有するものであればよい。
しかし、リアプロジェクション(光源と反対側のスクリ
ーン面側から映像を観察可能にしたもの)とする場合
は、透過型の拡散用スクリーンを用いる。
6及び図17)の表示原理を示す。図16及び図17は
簡略図であり、赤外線または紫外線カットフィルター、
均一化光学処理を行うフライアイ、RGBに分ける単色
化光学系、偏光板、ミラー等は間略化のため図示してい
ない。
が光源11から出射され、無偏光または事前に偏光処理
された光線をPBS12の外表面(貼り合わせ面の誘電
体多層膜コーティング層に対して45°)に入射する。
線は、入射面に対して正確に90°の分岐角をもって分
岐され、PBSからP−偏光成分を有する光線と、S−
偏光成分を有する光線とが出射される。
光線のみが、反射型液晶パネル13に入射する。液晶パ
ネルに入射された光線は、液晶によって光学的に変調さ
れ、且つ、反射電極により反射され再びPBSに入射す
る。この時、液晶を配向させる配向処理方向またはラビ
ング方向は、複屈折効果を最大限に利用するために、S
−偏光の光線軸に対して45°の方向を有している。
再度P−偏光成分を有する光線及びS−偏光成分を有す
る光線に分岐され、PBSに入射された光線のP−偏光
成分を有する光線のみがスクリーン14に向けて照射さ
れ、光学系や偏光板により調節されてスクリーン14に
像を形成する。
ルを想定したシュミレーション結果〔シンテック株式会
社のソフトウェア「LCD MASTER」中における
プログラム「3DBENCH」、「2DBENCH」を
使用〕を図19〜22に示す。シュミレーションでは、
データとして液晶のデータ(液晶材料の物性値;常光屈
折率、異常光屈折率、プレチルト角、弾性定数、回転粘
性係数、誘電率等)、偏光子角度、検光子角度等を入力
し、モデルとして2つ並列して配置した画素(28μm
×28μm)を交流駆動(印加電圧:±5V)させた。
及びシュミレーションパラメーターを示した。図6に基
づいて3次元シュミレーションを行った結果である図1
9では、並列した2つ分の画素(縦30μm×横60μ
m:画素電極間距離=2μm、画素電極サイズ〔縦28
μm×横28μm〕)が示されており、濃淡が反射光の
輝度を示している。図19に示すように、画素電極の端
部に近づくにつれて反射光の輝度、即ち反射率が低減し
ている。
に示すように、画素電極の反射率、即ち、明るさの特性
が低下するという問題点を有していた。
に、画素に印加された紙面に垂直方向の有効電界(正ま
たは負)に対して、ライン反転駆動により隣接画素間で
電界が生じ、この部分で液晶配向のドメインすなわちデ
ィスクリネーションが発生するため、明るさの特性が低
下している。
果)において、横軸は距離(画素の横幅)であり、縦軸
は液晶パネルの入射光の輝度に対する反射光の輝度(即
ち、反射率)である。図8にシュミレーションにおける
固定条件及びシュミレーションパラメーターを示した。
図8における画素電極、は図4(1)及び図4
(1)中の画素電極、に対応している。図20は、
プレチルト角=85°、図21は、プレチルト角=87
°、図22は、プレチルト角=89°である。図20〜
22に示すように、プレチルト角が大きくなるにつれて
反射光の輝度、即ち明るさが低減している。
光の輝度、即ち明るさがプレチルト角に左右されてい
た。
供するものである。より具体的には、特に、液晶パネル
の反射率(または透過率)が良好で明るい表示特性を得
る手段を開示するとともに、その手段を用いてディスク
リネーションが低減した電気光学装置を提供することを
目的とする。
明の第1の構成は、各行毎に設けられた複数の走査線と
各列毎に設けられた複数の信号線との交差部に薄膜トラ
ンジスタが接続され、液晶分子は、前記信号線が延在す
る方向に対して平行または概略平行な方向に配向処理さ
れていることを特徴としている電気光学装置である。
置はソースライン反転駆動を行っていることを特徴とし
ている。
けられた複数の走査線と各列毎に設けられた複数の信号
線との交差部に薄膜トランジスタが接続され、液晶分子
は、前記走査線が延在する方向に対して平行または概略
平行な方向に配向処理されていることを特徴としている
電気光学装置である。
置はゲートライン反転駆動を行っていることを特徴とし
ている。
は、電圧無印加時において、基板に対して垂直または概
略垂直であることを特徴としている。
射型液晶表示素子を具備して構成されていることを特徴
としている。
過型液晶表示素子を具備して構成されていることを特徴
としている。
けられた複数の走査線と各列毎に設けられた複数の信号
線との交差部に薄膜トランジスタが接続され、前記薄膜
トランジスタに接続された画素電極とを備えた第1の基
板と、前記第1の基板に対向して配置された第2の基板
と、第1の基板と第2の基板との間に配置された液晶材
料からなる液晶層でなる液晶表示素子を具備した電気光
学装置において、前記第1の基板に投影した無電界時の
液晶分子の長軸成分方向は、一定期間毎に画素電極に印
加する電圧が極性反転するライン反転方式によって液晶
材料を駆動する方法を用いることにより隣接する画素電
極間で生じる電気力線方向に対して、平行または概略平
行であることを特徴とする電気光学装置である。
けられた複数の走査線と各列毎に設けられた複数の信号
線との交差部に薄膜トランジスタが接続され、前記薄膜
トランジスタに接続された画素電極とを備えた第1の基
板と、前記第1の基板に対向して配置された第2の基板
と、第1の基板と第2の基板との間に配置された液晶材
料からなる液晶層でなる液晶表示素子を具備した電気光
学装置において、前記液晶層の配向処理方向は、一定期
間毎に画素電極に印加する電圧が極性反転するライン反
転方式によって液晶材料を駆動する方法を用いることに
より隣接する画素電極間で生じる電気力線方向に対し
て、平行または概略平行であることを特徴とする電気光
学装置である。
けられた複数の走査線と各列毎に設けられた複数の信号
線との交差部に薄膜トランジスタが接続され、前記薄膜
トランジスタに接続された画素電極と、配向膜とを備え
た第1の基板と、前記第1の基板に対向して配置され、
且つ、配向膜を備えた第2の基板と、第1の基板と第2
の基板との間に配置された液晶材料からなる液晶層でな
る液晶表示素子を具備した電気光学装置において、前記
第1の基板の配向膜に施されたラビング方向は、一定期
間毎に画素電極に印加する電圧が極性反転するライン反
転方式によって液晶材料を駆動する方法を用いることに
より隣接する画素電極間で生じる電気力線方向に対し
て、平行または概略平行であることを特徴とする電気光
学装置である。
けられた複数の走査線と各列毎に設けられた複数の信号
線との交差部に薄膜トランジスタが接続され、前記薄膜
トランジスタに接続された画素電極と、配向膜とを備え
た第1の基板と、前記第1の基板に対向して配置され、
且つ、配向膜を備えた第2の基板と、第1の基板と第2
の基板との間に配置された液晶材料からなる液晶層でな
る液晶表示素子を具備した電気光学装置において、前記
第2の基板の配向膜に施されたラビング方向は、一定期
間毎に画素電極に印加する電圧が極性反転するライン反
転方式によって液晶材料を駆動する方法を用いることに
より隣接する画素電極間で生じる電気力線方向に対し
て、平行または概略平行であることを特徴とする電気光
学装置である。
は、反射性を有する金属膜または誘電体多層膜、または
それらの積層からなることを特徴としている。
素子は透過型であることを特徴としている。
が反射性を有している液晶表示素子と、光源と、偏光ビ
ームスプリッターと、スクリーンと、前記液晶表示素子
によって変調した光を前記スクリーンに投射する光学手
段と、を備えた電気光学装置において、前記光源からの
光を前記液晶表示素子側に出射する前記偏光ビームスプ
リッターの出射面の辺方向と、前記液晶表示素子の走査
線が延在する方向とがなす角の絶対値は、45度または
概略45度であることを特徴としている。
1及び図2に示すような液晶パネル103の配向処理方
向またはラビング方向110と交流化駆動方式により発
生する電気力線方向111との関係を特徴としている。
なる、交流化駆動方式により発生する横方向の電気力線
方向111について、以下に説明する。
イでは、液晶材料の劣化を防ぎ、表示ムラをなくし、表
示品位を保つため、各画素への印加電圧は、1フレーム
または一定期間毎に正負を反転した電圧を印加(交流
化)している。
いと、人間の目に視認できる周波数域(約30Hz程
度)となるため、映像信号の極性が正の時の表示と映像
信号の極性が負の時の表示とが微妙に異なっていること
が、ちらつきとして観察者に視認されてしまっていた。
の代表的な交流化駆動方法の一つ(ソースライン反転)
を以下に説明する。ここでは、簡略化の為に、液晶パネ
ルの表示領域の1部である表示画素4行×5列のモデル
画面(図4(3)(a)及び図4(3)(b))を用い
て例示した。また、画素電極、に印加された紙面に
垂直方向の有効電界(正または負)に対して、2つの画
素電極、の間で生じる電気力線の状態図の上面図を
図4(1)、断面図を図4(2)に示した。ただし、便
宜上、図4(1)は、横方向に生じる画素電極、の
間で生じる電気力線のみを示し、図4(2)は、垂直配
向されている液晶分子が電界の印加に反応する直前の電
気力線の状態図を示した。
ル表示の交流駆動方法として、図4(3)(a)及び図
4(3)(b)にその表示パターン図を示したように、
隣合う1信号線を書き込む度に映像信号の極性を反転さ
せ画素に印加する交流化方法(ソースライン反転方法)
が提案されている。この方法においては、各画素は横
(水平)方向で隣接している画素と逆の極性を有する映
像信号が印加される。そして、次の画面(フレーム)は
前画面(フレーム)と逆の極性を有する映像信号が各画
素に印加される。この動作を繰り返すことにより交流化
駆動を行っている。
動を行った場合、図4(3)(c)に示すように、隣合
う画素間で電位差が生じるため横(水平)方向の電気力
線方向(電界方向)111が形成される。
慮にいれておらず、液晶の複屈折効果を最大限利用する
ため、図16及び図17に示すように、S−偏光の光線
軸方向15に対してラビング方向16は、45度もしく
は−45度の角度に設定され、ラビング処理または配向
処理が施されていた。
び図5(b)に示すように、隣合う1走査線を書き込む
度に映像信号の極性を反転させ画素に印加する交流化方
法(ゲートライン反転方法)が提案されている。ゲート
ライン反転方法による交流化駆動を行った場合、図5
(c)に示すように、同様に、隣合う画素間で電位差が
生じるため縦(垂直)方向の電気力線方向(電界方向)
が形成される。従来では、ゲートライン反転による交流
化駆動を行った場合においても、上記縦(垂直)方向の
電界を考慮にいれておらず、S−偏光の光線軸に対して
ラビング方向は、45度もしくは−45度の角度に設定
され、ラビング処理または配向処理が施されていた。
スライン反転、ゲートライン反転)により生じる電気力
線の方向111と液晶の配向処理方向または配向膜のラ
ビング方向110が平行である時、ディスクリネーショ
ンが生じにくく、液晶パネルの表示特性(透過率、反射
率、明るさ等)が改善することを見出した。
すように、この電気力線方向111と配向処理方向また
はラビング方向110を一致させる液晶パネル構成、即
ち、電気力線方向111に対して配向処理方向またはラ
ビング方向110が平行または概略平行である液晶パネ
ル構成とした。このような本発明の構成とすることで、
基板平面に投影した無電界時(電圧無印加時)の液晶分
子の長軸成分方向は、ライン反転駆動した時の横方向電
界により生じる電気力線方向111と平行または概略平
行となる。加えて、基板平面に投影した無電界時の液晶
分子の長軸成分方向は、配向処理方向またはラビング方
向110と平行または概略平行となる。
わないラビングレスとして、ラビング傷のない液晶パネ
ル構造とすると、より良好な表示を得ることができる。
ただし、ラビングレスとする場合は、配向処理によっ
て、基板平面に投影した無電界時の液晶分子の長軸成分
方向を電気力線方向111と平行または概略平行とす
る。
件、ショミレーションパラメーターによる3次元シュミ
レーションの結果を図7に示す。また、図8に示す固定
条件、ショミレーションパラメーターによる2次元シュ
ミレーションの結果を図9〜図11に示す。横軸は距離
(画素の横幅)であり、縦軸は液晶パネルの入射光の輝
度に対する反射光の輝度(即ち、反射率)である。この
結果から本発明の構成により、液晶材料に関わらず、反
射率の高い良好な表示を得ることが示されている。
3の構成(電気力線方向111に対して配向処理方向ま
たはラビング方向110が平行または概略平行である構
成)に対応させて、PBS102及び光源101の配置
を図1及び図2(2)に示すような装置構成とした。ス
クリーン側の液晶パネルの面を表面とした時、液晶パネ
ルの裏面から透過してPBSを見た場合の図が図2
(2)である。
を最大限利用するため、S−偏光の光線軸方向に対して
ラビング方向を45度もしくは−45度の角度になるよ
うに、光源101及びPBS102の配置を適宜変更し
た。
晶パネル側に出射するPBS102の出射面の辺方向
と、液晶パネル102の行方向(液晶パネルの走査線が
延在する方向)とがなす角を45度または概略45度と
した。この角度は43〜47度以内であればよい。ま
た、光源から出射された光が、PBSの外表面(貼り合
わせ面の誘電体多層膜コーティング面に対して45°)
に入射するように光源101の配置も適宜変更した。ま
た、このように配置を変更しなくとも、位相板を用いる
構成としてもよい。
過型のため、セル厚は4.8μmとした)、ショミレー
ションパラメーター(プレチルト角=85度)で、本発
明の構成を用いて透過型液晶パネルを想定した2次元シ
ュミレーションの結果を図24に示す。横軸は距離(画
素の横幅)であり、縦軸は液晶パネルの入射光の輝度に
対する透過光の輝度(即ち、透過率)である。この結果
(図24)は、本発明の構成を透過型液晶パネルに適用
しても、液晶材料に関わらず、透過率の高い良好な表示
を得ることが示されている。
型のため、セル厚は4.8μmとした)、ショミレーシ
ョンパラメーター(プレチルト角=85度)で、従来の
透過型液晶パネルを想定した2次元シュミレーションの
結果を図25に示す。従来の反射型液晶パネルの結果
(図20〜図22)と同様に、図25においても、画素
の端部に近づくにつれて透過光の輝度、即ち透過率が低
減している。
は、明るさ(反射率または透過率)の傾向を確認するた
めに行った簡略モデルであり、実際には様々な要因によ
り決定される表示特性数値とは異なる。
明るさ改善方法として反射型LCD、透過型LCDいず
れに適用することが可能である。
晶分子の長軸は、基板に対して垂直または概略垂直、即
ち垂直配向である。また、本明細書においては、図23
に示すように、基板平面2300に対して電圧無印加時
の液晶分子の長軸2303がなす角をプレチルト角23
02とする。加えて、基板平面に投影した無電界時の液
晶分子の長軸成分方向2304を図23に示した。ここ
で、2301は液晶分子、2305は基板平面の法線で
ある。
103の外周縁の長辺方向を行方向(横方向)、短辺方
向を列方向(縦方向)とする。具体的には、走査線が延
在している方向が行方向、信号線が延在している方向が
列方向である。つまり、本発明の液晶パネルは、ソース
ライン反転駆動の場合、配向処理方向またはラビング方
向は行方向であり、ゲートライン反転駆動の場合、配向
処理方向またはラビング方向は列方向であると言える。
施例に限定されないことは勿論である。 〔実施例1〕本実施例は、液晶パネルの作製工程の概略
を示すものである。本実施例を図12を用いて説明す
る。
性を有する珪素半導体(ポリシリコン)を用いた、代表
的なトップゲート型の薄膜トランジスタの作製工程を示
した。
実施例では石英基板)を用意し、その基板上には、図示
しないが、下地膜として300nm厚の絶縁性珪素膜を
形成する。絶縁性珪素膜とは、酸化珪素膜(SiOx
)、窒化珪素膜(Six Ny )、酸化窒化珪素膜(S
iOx Ny )のいずれか若しくはそれらの積層膜であ
る。
基板(代表的には結晶化ガラス、ガラスセラミクス等と
呼ばれる材料)を利用することもできる。その場合には
下地膜を減圧熱CVD法で設けて基板全面を絶縁性珪素
膜で囲む様にするとガラス基板からの成分物質の流出を
抑えられて効果的である。また、基板全面を非晶質珪素
膜で覆い、それを完全に熱酸化膜に変成させる手段もと
れる。
る珪素膜からなる島状半導体領域(シリコン・アイラン
ド)を形成した。〔図12(A)〕この結晶性を有する
珪素膜803の厚さは、必要とする半導体回路の特性を
大きく左右するが、20〜100nm、好ましくは15
〜45nmとすればよい。本実施例では45nmとし
た。本実施例においては、駆動部分のTFTの半導体材
料として結晶性を有する珪素半導体(ポリシリコン)を
用いることが好ましい。即ち、アモルファスシリコンよ
りも、導電率等の物性が優れ、高速駆動の可能な、結晶
性を有する珪素半導体を駆動部分のTFTの半導体材料
として用いることが好ましい。尚、結晶性を有する珪素
半導体としては、多結晶珪素、微結晶珪素、結晶成分を
含む非晶質珪素、結晶性と非晶質性の中間の状態を有す
るセミアモルファス珪素等が知られている。
を用いて結晶性を有する珪素膜を形成してもよいが、で
きるだけ基板の収縮を抑え、配線パターンの位置ずれを
最小限にとどめることが望ましいため、ニッケル等を触
媒元素として添加すると結晶化温度を下げ、アニール時
間が短縮できる特開平8−78329号公報記載の技術
を用いた。
技術で結晶性を有する珪素膜を得た後、リンを用いたゲ
ッタリング手段〔500〜700℃の加熱処理〕(特願
平9−65406号)で結晶化に利用した触媒元素を低
減している。他にもハロゲン元素を含む雰囲気中で〔7
00℃〜1000℃の〕加熱処理を(特願平8−301
249号)を行って触媒元素を低減してもよい。
D法によって、ゲート絶縁層を形成した後、さらに熱酸
化工程を行って、酸化珪素膜を得る構成としてもよい。
さらに、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とす
る材料(本実施例では2wt%のスカンジウムを含有し
たアルミニウム膜)を成膜し、パターニングしてゲート
電極801・配線を形成した。ゲート配線は、シリコン
や、タングステン、チタン等の金属や、あるいはそれら
の珪化物でもよい。ゲート電極801をどのような材料
で構成するかは、必要とされる半導体回路の特性や基板
の耐熱温度等によって決定すればよい。
の技術により多孔性の陽極酸化膜及び無孔性の陽極酸化
膜809を形成する。そして、これらの陽極酸化膜およ
びゲート電極801をマスクとして、ゲート絶縁層をエ
ッチングし、ゲート絶縁膜802を形成する。その後、
多孔性の陽極酸化膜を除去する。〔図12(B)〕
ピング法等の手段によりN型またはP型の不純物をシリ
コン・アイランドに導入し、チャネル形成領域810、
低濃度不純物領域811、そしてソース領域812、ド
レイン領域813を形成した。〔図12(C)〕
を堆積した。そして、これにコンタクトホールを開孔
し、アルミニウム合金配線を形成してソース電極805
及びドレイン電極806を得た。〔図12(D)〕
ーション膜)として、厚さ10〜50nmの窒化珪素膜
等をプラズマCVD法によって堆積し、これに、出力端
子の配線に通じるコンタクトホールを開孔し、配線を形
成する構成としてもよい。保護膜として、窒化珪素膜の
他に酸化珪素膜、有機性樹脂膜、またはそれらの積層膜
で構成してもよい。
lやTi等を主成分とした材料を用い、スパッタ法等に
より形成する。本実施例においては、画素電極としてA
lを用いた反射型の液晶表示装置を作製したが、画素電
極にITOを用いて透過型の液晶表示装置を作製するこ
とも可能である。
タを形成し、パネルアレイ基板を作製した。この薄膜ト
ランジスタは主に、駆動回路または画素のスイッチング
素子として用いる。
向基板(対向電極が作り込まれた基板)に配向膜を成膜
して、加熱・硬化(ベーク)させる。その次に、配向膜
の付着した基板表面を毛足の長さ2〜3mmのバフ布
(レイヨン・ナイロン等の繊維)で一定方向に擦り、微
細な溝を作るラビング工程を行う。布等で擦るラビング
処理の他に斜方蒸着法、温度勾配法、光配向法等でも配
向処理は実施可能である。パネルアレイ基板、もしくは
対向基板のいずれかに、ラビング工程を行う。TFT素
子へのダメージを避け、且つ、工程を簡略化するため、
本実施例では対向基板のみにラビング処理を施した。
程を簡略化するには、上記ラビング工程を行わず、斜方
蒸着法、温度勾配法、光配向法等の配向処理のみによっ
て液晶を配向させることが好ましい。
にラビング工程を行う場合、貼り合わせた時に反平行
(アンチパラレル)になるようにラビングを行う。
駆動する際に隣合う画素間で生じる電気力線方向(行方
向)と同じ方向とした。即ち、ラビング方向と画素間で
生じる電気力線方向とを一致させ、ラビング方向と電気
力線方向がなす角を概略0°とした。こうすることによ
り、反射光の輝度の低下を防ぎ、プレチルト角に関係な
く、常に反射光の輝度を一定に保つことができる。
基板のいずれかに、ポリマー系・ガラス系・シリカ系等
の球のスペーサを散布する。
向基板のいずれかに、基板の外枠に設けられるシール材
となる樹脂を塗布する。
ネルアレイ基板を貼り合わせる。このようにして、パネ
ルアレイ基板と対向基板を貼り合わせて形成されたパネ
ルの液晶注入口より液晶材料を注入し、その後、エポキ
シ系樹脂で液晶注入口を封止する。以上のようにして、
パネルが作製される。この時、液晶は垂直配向される。
また、ラビングを行わない(ラビングレス)場合は、液
晶は配向処理方向に従って垂直配向される。
ッチング素子として、トップゲート構造(代表的にはプ
レーナ型TFT)を作製する場合を例にとったが、ボト
ム型ゲート型TFT(代表的には逆スタガ型TFT)を
用いても構わない。実施例2に代表的なボトム型ゲート
型TFTの作製工程を示す。
に液晶パネルの作製工程の概略を示すものである。本実
施例を図13を用いて説明する。
スに用いられるスイッチング素子として用いられる、結
晶性を有する珪素半導体(ポリシリコン)を用いた代表
的なボトムゲート型の薄膜トランジスタの作製工程を図
13に示した。
リコン基板)上に珪素を主成分とする絶縁膜でなる下地
膜を形成する。その上に導電性膜でなるゲート電極90
1(第1配線)を形成する。ここで、一回目のパターニ
ング工程(ゲート電極形成)が行われる。
〜500nmが好ましい。本実施例では、300nm厚
のTa膜を用いて形成した。このゲート電極901とし
ては、少なくとも600℃程度の温度に耐えうる耐熱性
を有する材料(タンタル、タングステン、チタン、クロ
ム、モリブデン、導電性シリコン等)を用いることが可
能である。
る酸化窒化珪素膜または酸化珪素膜からなるゲート絶縁
層902(膜厚としては、10〜200nmが好まし
く、本実施例では、有機シランであるTEOSと酸素を
混合してプラズマCVD法を利用して125nm厚の酸
化窒化珪素膜を用いる)を形成した。(図13(A))
れたゲート絶縁層表面に、活性層としてアモルファスを
シリコン成膜した。アモルファスシリコンは、厚み5〜
300nm程度であり、典型的には40〜100nmを
成膜した。成膜方法としては、プラズマCVD法、減圧
熱CVD法、スパッタ法等を用いることが可能であっ
た。本実施例では、プラズマCVD法によって50nm
成膜した。
活性層として用いてもよいが、電界効果移動度(モビリ
ティ)の高い結晶性を有する珪素膜にすることが望まし
い。如何なる公知の方法(熱処理による固相成長等)を
用いてアモルファスシリコンを結晶化させてもよいが、
本実施例においては、アモルファスシリコンをレーザー
により結晶化させて、多結晶化(ポリシリコン化)させ
た。
ArCl、KrF、KrCl、XeF、XeClなどの
いわゆるエキシマレーザを用いる。照射エネルギーとし
ては、レーザ本体からの出口エネルギーで400〜10
00mJで、レーザを光学系にて加工して、基板301
表面にて、150〜500mJ/cm2 程度にして照射
する。エネルギーはレーザの1回当たりのエネルギーで
ある。基板温度は、室温〜300℃に加熱する。照射の
繰り返し周波数は、20〜100Hz程度であり、レー
ザの基板301上での移動速度は1〜5mm/秒で、ビ
ームをスキャンさせるか、基板301を移動するステー
ジに配置してステージを移動させる。
いて、本体出口出力550〜650mJで、基板上で、
180〜230mJ/cm2 で、照射の繰り返し周波数
35〜45Hzで、基板を乗せているステージを2.0
〜3.0mm/秒の速度で移動させた。
コン中の、水素をある程度取り除いておかなけば、加熱
によって、水素が急激にアモルファスの中から外にでる
ためひどい場合は、穴があくことがある。そのために、
結晶化する前に、400〜500℃で0.5〜5時間窒
素中での水素出し工程を入れることは有効である。典型
的には400℃で1〜2時間、窒素中にて行った。
用いて、レジストをパターニングしてマスクを形成し、
ポリシリコンをCF4 +O2 を用いたドライエッチング
を用いてエッチングし、その後レジストをアルカリ系の
剥離液を用いて剥離してアイランドを形成した。(図1
3(B))ここで、903はポリシリコンアイランド
(結晶性を有する珪素膜からなる)である。
って、酸化珪素膜(好ましくは膜厚100〜300n
m、本実施例では、膜厚150nmとした)を成膜した
後、パターニングを行い、チャネル形成領域を保護する
エッチングストッパー909を形成した。(図13
(C))
ドレイン領域となる第1の導電性膜907としてAl、
ドープドポリシリコン、Cr、Ta、等を積層し、その
上に、ドレイン電極905・ソース電極906となる第
2の導電性膜904としてAl、Ti、Cr、Ta等を
連続積層した。本実施例では第1の導電性膜907とし
て、アモルファスシリコンにドーピングが行われたドー
プドポリシリコンを用いた。このドーピングは、Pをイ
オン注入によって5×1014cm-2のドーズ量になるよ
うに、ソース・ドレイン領域を形成した。注入はイオン
注入に限らず、プラズマドープによってPHX を注入し
てもよい。また、第2の導電性膜904としてTiとA
lの積層膜を用いた。
ってレジストをパターニングして、これらの導電性膜を
所望の形にエッチングしてソース・ドレイン領域及びド
レイン電極905・ソース電極906を作製した。(図
13(D))
成し、ゲート電極の取り出し配線電極とソース・ドレイ
ンの取り出し配線電極を形成して、(Nチャネル型)ボ
トムゲート型ポリシリコン薄膜トランジスタが完成し
た。(図13(E))また、この保護膜908は窒化珪
素膜、酸化珪素膜、有機性樹脂膜、またはそれらの積層
膜で構成してもよい。
タを形成し、パネルアレイ基板を作製した。この薄膜ト
ランジスタは主に、駆動回路または画素のスイッチング
素子として用いる。
lやTi等を主成分とした材料を用い、スパッタ法等に
より形成する。本実施例においては、画素電極としてA
lを用いた反射型の液晶表示装置を作製したが、画素電
極にITOを用いて透過型の液晶表示装置を作製するこ
とも可能である。
向基板(対向電極が作り込まれた基板)に配向膜を成膜
して、加熱・硬化(ベーク)させる。その次に、配向膜
の付着した基板表面を毛足の長さ2〜3mmのバフ布
(レイヨン・ナイロン等の繊維)で一定方向に擦り、微
細な溝を作るラビング工程を行う。布等で擦るラビング
処理の他に斜方蒸着法、温度勾配法、光配向法等でも配
向処理は実施可能である。パネルアレイ基板、もしくは
対向基板のいずれかに、ラビング工程を行う。均一な液
晶の配向を得るために本実施例ではパネルアレイ基板お
よび対向基板にラビング処理を施した。この場合、貼り
合わせた時に反平行(アンチパラレル)になるようにラ
ビング処理を行う。
パネルは、ソースライン反転駆動、またはゲートライン
反転駆動を行う。パネルアレイ基板上には、各行毎に設
けられた複数の走査線と各列毎に設けられた複数の信号
線との交差部に薄膜トランジスタが接続されている。ソ
ースライン反転駆動する場合、ラビング方向を反転駆動
する際に隣合う画素間で横方向(行方向)の電界が生じ
るため、基板に投影した無電界時の液晶分子の長軸成分
方向を走査線が延在する方向に対して平行または概略平
行な方向にラビング処理した。こうすることにより、反
射光の輝度の低下を防ぎ、プレチルト角にほとんど関係
なく、常に反射率を一定に保つことができる。
ビング方向を反転駆動する際に隣合う画素間で縦方向
(列方向)の電界が生じるため、基板に投影した無電界
時の液晶分子の長軸成分方向を信号線が延在する方向に
対して平行または概略平行な方向にラビング処理する。
こうすることにより、同様に反射光の輝度の低下を防
ぎ、プレチルト角にほとんど関係なく、常に反射率を一
定に保つことができる。
程を簡略化するには、上記ラビング工程を行わず、斜方
蒸着法、温度勾配法、光配向法等の配向処理のみによっ
て液晶を配向させることが好ましい。この配向処理工程
において、ソースライン反転駆動する場合、基板に投影
した無電界時の液晶分子の長軸成分方向を信号線が延在
する方向に対して平行または概略平行な方向に配向処理
することが重要である。こうすることでより反射光の輝
度の低下を防ぎ、プレチルト角に大きく依存せず、常に
反射率を一定に保つことができる。
に実施例1と同様のスペーサ散布工程、シール材形成工
程、対向基板貼り合わせ工程、液晶注入・封止工程を施
し、パネルを作製する。
1〜2で説明したTFTにおいて、図12(D)のTF
T上に保護膜を設ける場合や、保護膜908(図13
(E)参照)を設ける場合に、保護膜として、窒化珪素
膜または有機性樹脂膜を用いた場合、保護膜の上にDL
C(Diamond Like Corbon )膜を積層する場合の例につ
いて説明する。
す炭素または炭素を主成分とする硬度の高い材料であ
る。また、i−カーボンとも呼ばれ、sp3 結合を主体
として構成されている。
の高い材料(室温で約10〜20W/cm・k )であり、それ
と同等の物性を示すDLC膜も高い熱伝導率を示す。本
実施例ではその熱伝導率の高さを利用してヒートシンク
として機能させている。
に優れているため、保護として有機性樹脂膜を用い、そ
の上にヒートシンクを設ける場合には非常に有効な材料
である。
間に原料ガスとしてメタンガスを50sccm、水素ガスを50
sccmを導入し、成膜圧力は10mTorr 、RF電力は100W、
反応空間の温度は室温とする。また、基板バイアスとし
て 200Vの直流バイアスを加え、プラズマ中の粒子(イ
オン)が被形成面上に入射する様な電界を形成すること
で膜質の緻密化と硬度の向上を図っている。
に高い耐摩耗性を持っている。そのため、保護膜および
TFTを機械的な衝撃から保護する効果が得られる。こ
れは、ラビング工程等による摩擦工程に対して非常に効
果的である。
し、DLC膜厚が厚くなる程小さくなる。従って、DL
C膜の膜厚は10nm以上あれば良いことになるが、厚すぎ
ると液晶に印加される電界が弱くなるので10〜30nm程度
が良い。
よび成膜装置等については、本発明者らによる特公平3-
72711 号公報、同4-27690 号公報、同4-27691 号公報を
参考にすると良い。
で発生した熱が高い効率で逃がされるので、蓄熱による
動作不良を防ぐことができる。特に、プロジェクション
タイプの電子機器に用いる液晶表示装置には、この様な
耐熱構造を利用した方が好ましい。
中に示したTFTを有するアクティブマトリクス基板を
用い、液晶表示素子を構成した例を図14に示す。図1
4は液晶表示素子の本体に相当する部位であり、液晶モ
ジュールとも呼ばれる。
明性を有する画素電極を用いたものを透過型液晶表示素
子と呼び、反射性を有する画素電極を用いたものを反射
型液晶表示素子と呼んでいる。本発明は、どちらの液晶
表示素子にも適用可能であり、優れた表示特性を得るこ
とができる。
リクス基板である。この基板上にシリコン薄膜でもって
複数のTFTが形成されている。これらのTFTは基板
上に画素マトリクス回路502、ゲイト側駆動回路50
3、ソース側駆動回路504、ロジック回路505を構
成する。そして、その様なアクティブマトリクス基板に
対して対向基板506が貼り合わされる。アクティブマ
トリクス基板と対向基板506との間には液晶層(図示
せず)が挟持される。
マトリクス基板の側面と対向基板の側面とをある一辺を
除いて全て揃えることが望ましい。こうすることで大版
基板からの多面取り数を効率良く増やすことができる。
また、前述の一辺では、対向基板の一部を除去してアク
ティブマトリクス基板の一部を露出させ、そこにFPC
(フレキシブル・プリント・サーキット)507を取り
付ける。ここには必要に応じてICチップ(単結晶シリ
コン上に形成されたMOSFETで構成される半導体回路)を
搭載しても構わない。
高い動作速度を有しているため、数百MHz〜数GHz
の高周波数で駆動する信号処理回路を画素マトリクス回
路と同一の基板上に一体形成することが可能である。即
ち、図14に示す液晶モジュールはシステム・オン・パ
ネルを具現化したものである。
置に適用した場合について記載しているが、光電変換層
を具備したイメージセンサ等を同一基板上に形成するこ
とも可能である。
プロジェクターに応用した場合、光学系を含む装置全体
の簡略図を図3に示した。本実施例においては、実施例
1〜3を用いて作製された液晶パネル、または実施例4
の液晶モジュールを用いた。従って、装置構成図(図
3)は従来のものとほぼ同様の構成を用いているが、液
晶パネル303が従来のものと異なるため、光源30
1、PBS302の配置が従来の構成(図16及び図1
7)と異なっている。本実施例での光源301とPBS
302の配置は、図1及び図2中の光源101とPBS
102の配置に対応している。光源101からの光を液
晶パネル(液晶表示素子)103側に出射するPBS1
02の出射面の辺方向と、液晶パネルの走査線が延在す
る方向とがなす角の絶対値が、45度または概略45度
となるように配置した。こうすることで、明るい表示特
性を有する表示を得ることができる。
bはリフレクターである。メタルハライドランプ301
a及び301bによって光源301が構成されている。
305は、IRフィルターであり、光源301から出射
された光線の赤外線成分を除去する。306は光源30
1から出射された光を均一にするホモジナイザーであ
る。307、309は、偏光板である。302は、偏光
ビームスプリッター(PBS)であり、本実施例では、
一対の直角プリズムの斜面同士が貼り合わされている。
PBS302の一対の直角プリズムの斜面には誘電多層
膜が形成されている。308はクロスダイクロイックプ
リズムであり、赤のスペクトルを反射するクロスダイク
ロイックミラー及び緑のスペクトルを反射するクロスダ
イクロイックミラーを内部に有している。
303cは、反射型液晶パネルであり、実施例1乃至4
により作製されたものを用いる。これらの反射型液晶パ
ネルは、それぞれ赤、青、緑に対応する映像を提供す
る。312は投射レンズであり、304はスクリーンで
ある。
子を用いた液晶プロジェクターの動作を説明する。
Rフィルター305を通過し、その赤外線成分が除去さ
れる。IRフィルター305を通過した光線は、次にホ
モジナイザー306を通過することによって出射面に対
して均一にされ、偏光板307に入射する。偏光板30
7に入射された光線は偏光され、本実施例ではSー偏光
成分のみを有する直線偏光の光線が出射される。
光の光は、PBS302に入射する。PBS302に入
射する光線は、その貼り合わせ面で偏光面が互いに直交
する2つの直線偏光の成分に分岐され、正確に90°の
分岐角を持って隣接する2つの外表面から出射される。
本実施例では、PBS302に入射する光線はS−偏光
成分のみであり、入射光線はPBSの入射面に対して垂
直に入射するように配置されている。従って、入射光線
は、入射面に対して正確に90°の分岐角をもってS─
偏光を有する光線としてPBSから出射され、P−偏光
成分を有する光はほとんど出射されない。
有する光線は、クロスダイクロイックプリズム308に
入射する。この入射光線のうち、赤のスペクトル成分を
有する光線は液晶パネル303aへ、青のスペクトル成
分を有する光線は液晶パネル303bへ、緑のスペクト
ル成分を有する光線は液晶パネル303cへそれぞれ入
射する。液晶パネルに入射したそれぞれの光線は、それ
ぞれの液晶パネルによって変調され、その偏光状態およ
び強度が変化する。例えば、S─偏光を有する直線偏光
が液晶パネルに入射し変調されることによって、直線偏
光、円偏光、及び楕円偏光の混在した光線となる。
のスペクトル成分を有する光線は、クロスダイクロイッ
クプリズム308に入射し、PBS302に再び入射す
る。その後これらの光線は、PBSを通過する際にSー
偏光成分及びPー偏光成分に分離され、P─偏光成分の
みが偏光板309に入射する。
は、偏光板309を通過することによって更にP−偏光
成分の純度が高まる。偏光板309を通過した光線は、
投射レンズ312へ入射する。投射レンズを出射した光
はスクリーン304上に映像を結像する。
9の両方、あるいはいずれか一方を省略してもよい。
(液晶パネル303、光源301、PBS302、スク
リーン304、光学系等)は、一例であって同様な機能
を有する配置であれば適宜変更可能であることはいうま
でもない。
構成(液晶パネル303、光源301、PBS302、
スクリーン304、光学系等)は、一例であって同様な
機能を有するものであれば適宜変更可能であることはい
うまでもない。
て、反射型液晶表示素子を用いたが、透過型液晶表示素
子を用いることも可能である。実施例1〜3で作製され
た透過型液晶表示素子を用いてプロジェクターを作製す
る場合は、従来の透過型のプロジェクター構成を用い
て、偏光板の配置方向を適宜変更すればよい。
に示された電気光学装置や半導体回路を搭載した電子機
器(応用製品)の一例を図15に示す。なお、電子機器
とは半導体回路および/または電気光学装置を搭載した
製品と定義する。
デオカメラ、電子スチルカメラ、プロジェクター、ヘッ
ドマウントディスプレイ、カーナビゲーション、パーソ
ナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュー
タ、携帯電話、PHS等)などが挙げられる。
ービルコンピュータ)であり、本体2001、カメラ部
2002、受像部2003、操作スイッチ2004、表
示装置2005で構成される。本願発明はカメラ部20
02、受像部2003、表示装置2005等に適用でき
る。
イであり、本体2101、表示装置2102、バンド部
2103で構成される。本発明は表示装置2102に適
用することができる。
01、音声出力部2202、音声入力部2203、表示
装置2204、操作スイッチ2205、アンテナ220
6で構成される。本願発明は音声出力部2202、音声
出力部2203、表示装置2204等に適用することが
できる。
2301、表示装置2302、音声入力部2303、操
作スイッチ2304、バッテリー2305、受像部23
06で構成される。本願発明は表示装置2302、音声
入力部2303、受像部2306等に適用することがで
きる。
り、本体2401、光源2402、表示装置2403、
偏光ビームスプリッタ2404、リフレクター240
5、2406、スクリーン2407で構成される。本発
明は表示装置2403に適用することができる。
であり、本体2501、光源2502、表示装置250
3、光学系2504、スクリーン2505で構成され
る。本発明は表示装置2503に適用することができ
る。
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、電気光学装置や半導体回路を必要とする製
品であれば全てに適用できる。
てアクティブマトリクス型のものを用いたが、種類の異
なる他の液晶パネルを用いることも可能である。
FT構成、実施例4及び5において示した、液晶パネ
ル、光源、PBS、スクリーン、光学系等の配置は一例
であって、同様な機能を有するものであれば適宜変形可
能であることはいうまでもない。
ライン反転駆動により生じる電気力線方向と液晶分子の
配向処理方向またはラビング処理方向を一致させる液晶
パネル構成とした。即ち、隣接する画素電極間で生じる
電気力線方向に対して、基板平面に投影した無電界時の
液晶分子の長軸成分方向が平行または概略平行である液
晶パネル構成とした。このような構成とすることによ
り、反射型、透過型、いずれの液晶表示素子においても
従来と比較して、より明るい表示特性を得ることができ
た。
ェクターに適用した場合、光源からの光を液晶パネル側
に出射するPBSの出射面の辺方向と、液晶パネルの行
方向(液晶パネルの走査線が延在する方向)とがなす角
を45度とし、また、光源から出射された光が、PBS
の外表面(貼り合わせ面の誘電体多層膜コーティング層
に対して45°)に入射するように光源の配置も変更し
た。
問題となっていた光の輝度の低下、即ち明るさの特性の
低下(図19〜図22、図25参照)、ラビングによる
傷が発生し表示品位が低下するという問題点を解決する
ことができる。
性が良好である表示特性を得るとともに、ディスクリネ
ーションが低減した電気光学装置を得ることができる。
プレチルト角に大きく依存せず反射光の輝度数値の高い
良好な表示を得ることができる。また、黒表示に有利な
(90度に近い)プレチルト角を有する場合でも良好な
明るさを維持することができるため、コントラストの改
善を図ることができる。
る。
る。
用した場合の一実施例を示す全体の概略図である。
イン反転駆動)である。
イン反転駆動)である
及びシュミレーションパラメーター
ミレーションにおける結果図の一例である。(プレチル
ト角=85°)
及びシュミレーションパラメーター
る2次元シュミレーション結果図の一例である。(プレ
チルト角=85°)
ける2次元シュミレーション結果図の一例である。(プ
レチルト角=87°)
ける2次元シュミレーション結果図の一例である。(プ
レチルト角=89°)
FT作製工程図である。
FT作製工程図である。
示す図である。
る3次元シュミレーション結果図の一例である。(プレ
チルト角=85°)
る2次元シュミレーション結果図の一例である。(プレ
チルト角=85°)
る2次元シュミレーション結果図の一例である。(プレ
チルト角=87°)
る2次元シュミレーション結果図の一例である。(プレ
チルト角=89°)
投影した無電界時の液晶分子の長軸成分方向を示した図
ける2次元シュミレーション結果図の一例である。(プ
レチルト角=85°)
る2次元シュミレーション結果図の一例である。(プレ
チルト角=85°)
晶分子の長軸成分方向 2305 基板平面の法線
Claims (14)
- 【請求項1】各行毎に設けられた複数の走査線と各列毎
に設けられた複数の信号線との交差部に薄膜トランジス
タが接続され、液晶分子は、前記信号線が延在する方向
に対して平行または概略平行な方向に配向処理されてい
ることを特徴としている電気光学装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記電気光学装置はソ
ースライン反転駆動を行っていることを特徴としている
電気光学装置。 - 【請求項3】各行毎に設けられた複数の走査線と各列毎
に設けられた複数の信号線との交差部に薄膜トランジス
タが接続され、液晶分子は、前記走査線が延在する方向
に対して平行または概略平行な方向に配向処理されてい
ることを特徴としている電気光学装置。 - 【請求項4】請求項3において、前記電気光学装置はゲ
ートライン反転駆動を行っていることを特徴としている
電気光学装置。 - 【請求項5】請求項1乃至4において、前記液晶分子の
長軸は、電圧無印加時において、基板に対して垂直また
は概略垂直であることを特徴としている電気光学装置。 - 【請求項6】請求項1乃至5において、前記電気光学装
置は反射型液晶表示素子を具備して構成されていること
を特徴としている電気光学装置。 - 【請求項7】請求項1乃至5において、前記電気光学装
置は透過型液晶表示素子を具備して構成されていること
を特徴としている電気光学装置。 - 【請求項8】各行毎に設けられた複数の走査線と各列毎
に設けられた複数の信号線との交差部に薄膜トランジス
タが接続され、前記薄膜トランジスタに接続された画素
電極とを備えた第1の基板と、前記第1の基板に対向し
て配置された第2の基板と、第1の基板と第2の基板と
の間に配置された液晶材料からなる液晶層でなる液晶表
示素子を具備した電気光学装置において、 前記第1の基板に投影した無電界時の液晶分子の長軸成
分方向は、一定期間毎に画素電極に印加する電圧が極性
反転するライン反転方式によって液晶材料を駆動する方
法を用いることにより隣接する画素電極間で生じる電気
力線方向に対して、平行または概略平行であることを特
徴とする電気光学装置。 - 【請求項9】各行毎に設けられた複数の走査線と各列毎
に設けられた複数の信号線との交差部に薄膜トランジス
タが接続され、前記薄膜トランジスタに接続された画素
電極とを備えた第1の基板と、前記第1の基板に対向し
て配置された第2の基板と、第1の基板と第2の基板と
の間に配置された液晶材料からなる液晶層でなる液晶表
示素子を具備した電気光学装置において、 前記液晶層の配向処理方向は、一定期間毎に画素電極に
印加する電圧が極性反転するライン反転方式によって液
晶材料を駆動する方法を用いることにより隣接する画素
電極間で生じる電気力線方向に対して、平行または概略
平行であることを特徴とする電気光学装置。 - 【請求項10】各行毎に設けられた複数の走査線と各列
毎に設けられた複数の信号線との交差部に薄膜トランジ
スタが接続され、前記薄膜トランジスタに接続された画
素電極と、配向膜とを備えた第1の基板と、前記第1の
基板に対向して配置され、且つ、配向膜を備えた第2の
基板と、第1の基板と第2の基板との間に配置された液
晶材料からなる液晶層でなる液晶表示素子を具備した電
気光学装置において、 前記第1の基板の配向膜に施されたラビング方向は、一
定期間毎に画素電極に印加する電圧が極性反転するライ
ン反転方式によって液晶材料を駆動する方法を用いるこ
とにより隣接する画素電極間で生じる電気力線方向に対
して、平行または概略平行であることを特徴とする電気
光学装置。 - 【請求項11】各行毎に設けられた複数の走査線と各列
毎に設けられた複数の信号線との交差部に薄膜トランジ
スタが接続され、前記薄膜トランジスタに接続された画
素電極と、配向膜とを備えた第1の基板と、前記第1の
基板に対向して配置され、且つ、配向膜を備えた第2の
基板と、第1の基板と第2の基板との間に配置された液
晶材料からなる液晶層でなる液晶表示素子を具備した電
気光学装置において、 前記第2の基板の配向膜に施されたラビング方向は、一
定期間毎に画素電極に印加する電圧が極性反転するライ
ン反転方式によって液晶材料を駆動する方法を用いるこ
とにより隣接する画素電極間で生じる電気力線方向に対
して、平行または概略平行であることを特徴とする電気
光学装置。 - 【請求項12】請求項8乃至11において、前記画素電
極は、反射性を有する金属膜または誘電体多層膜、また
はそれらの積層からなることを特徴としている電気光学
装置。 - 【請求項13】請求項8乃至11において、前記液晶表
示素子は透過型であることを特徴としている電気光学装
置。 - 【請求項14】請求項8乃至12において、前記画素電
極が反射性を有している液晶表示素子と、光源と、偏光
ビームスプリッターと、スクリーンと、前記液晶表示素
子によって変調した光を前記スクリーンに投射する光学
手段と、を備えた電気光学装置において、前記光源から
の光を前記液晶表示素子側に出射する前記偏光ビームス
プリッターの出射面の辺方向と、前記液晶表示素子の走
査線が延在する方向とがなす角の絶対値は、45度また
は概略45度であることを特徴としている電気光学装
置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001166287A (ja) * | 1999-12-07 | 2001-06-22 | Seiko Epson Corp | 投射型カラー表示装置 |
US6798475B2 (en) | 1999-03-02 | 2004-09-28 | International Business Machines Corporation | Reflective light valve |
US7064735B2 (en) | 1999-08-20 | 2006-06-20 | Seiko Epson Corporation | Electro-optical device |
JP2007322904A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Sony Corp | 液晶表示装置 |
-
1997
- 1997-12-27 JP JP36851597A patent/JP4101341B2/ja not_active Expired - Lifetime
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