JPH11194136A - 渦電流型計器における速度検出装置 - Google Patents

渦電流型計器における速度検出装置

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JPH11194136A
JPH11194136A JP155298A JP155298A JPH11194136A JP H11194136 A JPH11194136 A JP H11194136A JP 155298 A JP155298 A JP 155298A JP 155298 A JP155298 A JP 155298A JP H11194136 A JPH11194136 A JP H11194136A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 品質的に良好で、かつ計器の組付作業性も
良い渦電流型計器における速度検出装置を提供する。 【解決手段】 計器フレーム3の開口端にプレート9を
架設し、計器フレーム3の底壁2に軸受部材4を介して
回転軸5を軸支し、この回転軸5の上端に磁石6を固着
し、この磁石6の回転により発生する渦電流作用により
回動する誘導板13を磁石6と少許空隙を介して配設
し、この誘導板13の中央に指針軸12を固着し、指針
軸12の上端には表示板17の表示部を指示する指針1
4を固定し、リードスイッチ18を磁石6に対向して配
設するとともに、このリードスイッチ18が取り付けら
れた電気絶縁性の取付部材19を計器フレーム3の側壁
1と直交する方向に配設して、この取付部材19の両端
には取付部21を突出して、この取付部21を計器フレ
ーム3の両側壁にビス23で締め付け固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードスイッチを
用いて速度検出する装置であって、特にリードスイッチ
が取り付けられた取付部材を計器フレーム側に設けた渦
電流型計器における速度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の速度検出装置としては、例えば
実公昭55−17176号があり、この概要は計器機構
を収納するハウジングの壁面に孔を形成して、その孔に
リードスイッチを固着した電気絶縁部材をハウジングの
外側から挿入して、電気絶縁部材の外側周囲に形成した
フランジ部分を孔の周面に当接することによって、リー
ドスイッチをマグネットの側面の定位置に配設するよう
に構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例においてはハウジングに計器機構を組み付けた後に
リードスイッチを固着した電気絶縁部材をハウジングに
取り付けているため、ハウジングと計器機構との位置バ
ラツキにより、マグネットとリードスイッチとの距離が
一定とはならず、従ってマグネットが回転した際のリー
ドスイッチの開閉比に変化が生じることがあり、これを
直すには例えば計器機構をハウジングより取り外すな
ど、その修正作業が容易ではなかった。
【0004】本発明はこの様な点に鑑みなされたもの
で、品質的に良好で、かつ計器の組付作業性も良い渦電
流型計器における速度検出装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、側壁と底壁を有する計器フレームの開口端に
プレートを架設し、前記計器フレームの底壁に軸受部材
を介して回転軸を軸支し、この回転軸の上端に磁石を固
着し、この磁石の回転により発生する渦電流作用により
回動する誘導板を磁石と少許空隙を介して配設し、この
誘導板の中央に指針軸を固着し、指針軸の上端には前記
プレートの前方に取付固定された表示板の表示部を指示
する指針を固定し、リードスイッチを前記磁石に対向し
て配設するとともに、このリードスイッチが取り付けら
れた電気絶縁性の取付部材を前記計器フレームの側壁と
直交する方向に配設して、この取付部材の両端には取付
部を突出して、この取付部を計器フレームの両側壁に設
けたものである。
【0006】また本発明は、前記リードスイッチを磁石
の下面に対向して配設したものである。
【0007】また本発明は、前記取付部はリードスイッ
チのリードと電気的に接続された導電性の部材からな
り、少なくとも一方の取付部は取付部材との成す角度が
鋭角であるとともに弾性変形可能に形成したものであ
る。
【0008】また本発明は、前記取付部は取付部材と一
体形成され、少なくとも一方の取付部は取付部材との成
す角度が鋭角であるとともに弾性変形可能に形成したも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】側壁1と底壁2を有する計器フレ
ーム3の開口端にプレート9を架設し、計器フレーム3
の底壁2に軸受部材4を介して回転軸5を軸支し、この
回転軸5の上端に磁石6を固着し、この磁石6の回転に
より発生する渦電流作用により回動する誘導板13を磁
石6と少許空隙を介して配設し、この誘導板13の中央
に指針軸12を固着し、指針軸12の上端にはプレート
9の前方に取付固定された表示板17の表示部を指示す
る指針14を固定し、リードスイッチ18を磁石6に対
向して配設するとともに、このリードスイッチ18が取
り付けられた電気絶縁性の取付部材19を計器フレーム
3の側壁1と直交する方向に配設して、この取付部材1
9の両端には取付部21を突出して、この取付部21を
計器フレーム3の両側壁に設けたことにより、磁石6を
軸支する計器フレーム3そのものへの取り付けと両側壁
への固定による安定した位置設定が可能となり、磁石6
とリードスイッチ18との距離が常に一定に保たれ、リ
ードスイッチ18の開閉比が大きく変化することなく品
質的に安定した速度検出が出来る。
【0010】
【実施例】本発明を図1から図3に示す第1実施例に基
づいて説明する。側壁1と底壁2を有する計器フレーム
3の底壁2に軸受部材4を介して回転軸5が軸支され、
この回転軸5の上端には磁石6が固着されている。ま
た、磁石6の外周には導磁板7が配設され、この導磁板
7は非磁性材料からなるカップ状の導磁板ホルダー8の
内周壁に固着され、この導磁板ホルダー8は磁石6と同
様回転軸5の上端に固着されている。計器フレーム3の
開口端にはプレート9が架設され、このプレート9の中
央に上側軸受10を形成するとともに、回転軸5の上端
中央に下側軸受11を形成して両軸受により指針軸12
を軸支している。また、指針軸12の下端側には磁石6
と導磁板7との間に少許空隙を介して配置される誘導板
13を固着し、かつ上端には指針14を圧入固定すると
ともに指針軸12の中央より下方位置にヒゲバネ15の
内端を固定し、その外端をプレート9に設けたヒゲ持ち
16に固定している。また、17はプレート9上にビス
などによって取付固定された表示板である。
【0011】磁石6と計器フレーム3の底壁2との間に
は、磁石6の下面に対向するようにリードスイッチ18
が配設してある。このリードスイッチ18は計器フレー
ム3の側壁1間の長さとほぼ同一の長さに形成された電
気絶縁性の取付部材19のほぼ中央に配設され、直角に
曲げられたリードスイッチ18のリード20の先端は取
付部材19に貫通されている。
【0012】また、取付部材19の両端側には導電性の
部材からなる取付部21が設けられ、この取付部21は
L字形に形成されて一方は取付部材19の端面から取付
部材19と直交する方向に突き出して配置され、他方は
取付部材19に沿い取付部材19を貫通したリード20
と半田付けされるとともに、取付部材19に設けたガイ
ド22によって保持されている。なお、一方の取付部2
1は90度未満に折り曲げられると共に弾性変形可能に
形成してある。そして、リードスイッチ18と取付部2
1が取り付けられた取付部材19は図示しないが計器フ
レーム3と位置決めされ、取付部21をビス23によっ
て計器フレーム3の側壁1に締め付け固定する。
【0013】この様に構成した渦電流型計器における速
度検出装置の作動について説明すると、車両からの回転
は図示しないフレキシブルケーブルを介して回転軸5に
伝達され、回転軸5と共に磁石6が回転し、その回転に
よって発生する渦電流作用によって誘導板13を回動さ
せ、ヒゲバネ15の弾性力と均衡させて指針軸12を回
動し、指針軸12に圧入固定された指針14の回転角を
表示板17に設けた表示部と対比判読して計測表示す
る。
【0014】一方、磁石6の下面に対向するように配設
したリードスイッチ18は、磁石6の回転により開閉
し、リードスイッチ18と半田付け接続された取付部2
1を介して図示しない例えばランプと接続しておくこと
により、車両の走行速度がある速度に達した時これを検
出してランプを点灯させて警報することなどができる。
【0015】本実施例は前述のように、リードスイッチ
18を取り付けた電気絶縁性の取付部材19を取付部2
1を介して計器フレーム3の側壁1に設けたことによ
り、磁石6を軸支する計器フレーム3そのものへの取り
付けと両側壁への固定による安定した位置設定が可能と
なり、磁石6とリードスイッチ18との距離が常に一定
に保たれ、リードスイッチ18の開閉比が大きく変化す
ることなく品質的に安定した速度検出が出来る。従って
従来例の如く、ハウジングに計器機構を組み付けた後に
再度取り外すなどの作業が不要となり、計器の組付作業
性が良い。
【0016】また、リードスイッチ18を磁石6の下面
に対向して配設したことにより、リードスイッチを磁石
の側面に対向して配設した従来例に比べて計器をコンパ
クトに出来る。
【0017】また、一方の取付部21を90度未満に折
り曲げると共に弾性変形可能に形成したことにより、取
付部21を計器フレーム3の側壁1に沿わせて挿入する
際、取付部21は外側に撓みながら挿入されて、元に戻
ろうとする力によって取付部21が計器フレーム3の側
壁1に仮固定されるため、取付部21を側壁1にビス2
3で締め付け固定する際、リードスイッチ18が取り付
けられた取付部材19が計器フレーム3から外れたりす
ることがなくその作業性が良い。また、取付部21を導
電性の部材としておくことにより、例えば取付部の一部
を延設して図示しない計器ハウジングの外側から外部回
路とビス止めすれば、リードスイッチとの電気的接続が
容易となる。
【0018】図4は本発明の第2実施例を示すリードス
イッチ18が取り付けられた取付部材19である。本実
施例における取付部21は電気絶縁性の取付部材19と
一体形成されており、この取付部21は前記第1実施例
と同様に取付部材19との成す角度が90度未満で、か
つ弾性変形可能に設けてある。また、直角に曲げられた
リードスイッチ18のリード20の先端は取付部材19
を貫通し、通電部材24と半田付けされている。この通
電部材24には前述した如く外部回路との電気的接続を
容易とする延長部25が設けてあり、前記第1実施例と
同様にガイド22によって取付部材19に保持されてい
る。なお、通電部材24は設ける必要はなく、例えばリ
ード20の先端を電気コードに半田接続し、この電気コ
ードと外部回路とを電気的に接続しても良い。
【0019】この様に構成したことにより、取付部材1
9と一体形成された取付部21を計器フレーム3の側壁
1に沿わせて挿入する際、取付部21は外側に撓みなが
ら挿入されて、元に戻ろうとする力によって取付部21
が計器フレーム3の側壁1に仮固定されるため、前記第
1実施例と同様に取付部21を側壁1にビス23で締め
付け固定する際の作業性が良い。
【0020】
【発明の効果】本発明は、リードスイッチが取り付けら
れた電気絶縁性の取付部材を計器フレームの側壁と直交
する方向に配設して、この取付部材の両端には取付部を
突出して、この取付部を計器フレームの両側壁に設けた
ことにより、磁石を軸支する計器フレームそのものへの
取り付けと両側壁への固定による安定した位置設定が可
能となり、磁石とリードスイッチとの距離が常に一定に
保たれ、リードスイッチの開閉比が大きく変化すること
なく品質的に安定した速度検出が可能となる。
【0021】また本発明は、リードスイッチを磁石の下
面に対向して配設したことにより、計器をコンパクトに
出来る。
【0022】また本発明は、取付部をリードスイッチの
リードと電気的に接続された導電性の部材とし、少なく
とも一方の取付部を取付部材との成す角度が鋭角である
とともに弾性変形可能に形成したことにより、取付部を
側壁にビスで締め付け固定する際の作業性が良い。ま
た、外部回路とリードスイッチとの電気的接続も容易で
ある。
【0023】また本発明は、取付部を取付部材と一体に
形成し、少なくとも一方の取付部を取付部材との成す角
度が鋭角であるとともに弾性変形可能に形成したことに
より、取付部を側壁にビスで締め付け固定する際の作業
性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すリードスイッチを備
えた渦電流型計器の断面図。
【図2】同実施例を示すリードスイッチを備えた渦電流
型計器の部分断面図。
【図3】同実施例を示すリードスイッチを取り付けた取
付部材。
【図4】本発明の第2実施例を示すリードスイッチを取
り付けた取付部材。
【符号の説明】
1 側壁 2 底壁 3 計器フレーム 4 軸受部材 5 回転軸 6 磁石 9 プレート 12 指針軸 13 誘導板 14 指針 17 表示板 18 リードスイッチ 19 取付部材 20 リード 21 取付部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁と底壁を有する計器フレームの開口
    端にプレートを架設し、前記計器フレームの底壁に軸受
    部材を介して回転軸を軸支し、この回転軸の上端に磁石
    を固着し、この磁石の回転により発生する渦電流作用に
    より回動する誘導板を磁石と少許空隙を介して配設し、
    この誘導板の中央に指針軸を固着し、指針軸の上端には
    前記プレートの前方に取付固定された表示板の表示部を
    指示する指針を固定し、リードスイッチを前記磁石に対
    向して配設するとともに、このリードスイッチが取り付
    けられた電気絶縁性の取付部材を前記計器フレームの側
    壁と直交する方向に配設して、この取付部材の両端には
    取付部を突出して、この取付部を計器フレームの両側壁
    に設けたことを特徴とする渦電流型計器における速度検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記リードスイッチを磁石の下面に対向
    して配設したことを特徴とする請求項1記載の渦電流型
    計器における速度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記取付部はリードスイッチのリードと
    電気的に接続された導電性の部材からなり、少なくとも
    一方の取付部は取付部材との成す角度が鋭角であるとと
    もに弾性変形可能に形成したことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の渦電流型計器における速度検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の取付部は取付部材と一体
    形成され、少なくとも一方の取付部は取付部材との成す
    角度が鋭角であるとともに弾性変形可能に形成したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の渦電流型計
    器における速度検出装置。
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Cited By (3)

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