JP3725252B2 - 荷重センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維機械等における高速度走行系の糸張力を測定する荷重センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の荷重センサは、特開平5−203549号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
以下に従来の荷重センサについて図面を参照しながら説明する。図12は従来の荷重センサの断面図である。図12において、荷重センサはリング磁石1を有し、該リング磁石1の一方の側には磁極円板2が、また前記リング磁石1の他方の側には磁極リング4が装着されている。前記磁極リング4の中央開口内には可動コイル5を配するための空隙を形成するようにコア3が配置されている。該可動コイル5内には前記磁極円板2側からコア3が侵入し、該コア3は前記磁極円板2の中央に固定されている。このコア3に対しても可動コイル5は空隙を形成している。また、前記可動コイル5は2つのダイアフラム7および8によって、軸方向運動しか行えないように保持されている。前記ダイヤフラム7は前記コア3に固定されたホルダー9に支持され、また前記ダイヤフラム8は前記磁極リング4に固定されたホルダー10に支持されている。前記可動コイル5のヘッド端部には糸ガイド6が配置されており、この糸ガイド6を介して走行系11の張力を検出する。ここで、糸の張力の測定においては、前記糸ガイド6と前記走行系11によって形成される角度によって測定荷重が変動する。この変動量は測定誤差となることから前記糸ガイド6の移動量を小さくする必要がある。そのため、該制御器14により、糸張力変動に起因した微小な位置変位も即座に零に補正制御される。つまり、前記可動コイル5の位置は位置センサ12によって監視され制御器14に伝送される。制御器14はその出力部で電流Iの強さを変化させ、前記可動コイル5を一定の位置に固定するよう制御する。そして、前記糸ガイド6で前記走行系11によって発生される軸方向力に対抗して作用する可動コイル5の軸方向反力は、前記可動コイル5に供給される電流Iと前記可動コイル5の周辺に形成された空隙における磁束密度に比例して変化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成においては、前記可動コイル5の周辺に形成される空隙が一定でないと磁束密度が変化する。そして、この磁束密度の変化により、前記可動コイル5に発生する軸方向の反力に差が生じるので前記可動コイル5が傾く。この可動コイル5の傾きにより前記コア3と前記可動コイル5とが接して摩擦力が発生するので、張力の測定が正確にできなくなってしまう。したがって前記可動コイル5と前記磁極リング4と前記磁極円板2との高精度の組立が必要であり、組立が困難であるといった課題を有していた。
【0005】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、荷重検出部の移動量が少なくかつ、高精度で組立性の良い安価な荷重センサを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の荷重センサは、検出部を有するスティックと、このスティックに与えられる外力をモーメントの力として作用させるように前記スティックを支持したセンサ基板を備えた構成としたものである。
【0007】
この発明によれば、高精度の組立を必要とする可動コイル、磁極リング、磁極円板等の部品を使用することなく、組立性の良い安価な荷重センサを提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外底面から下方に突出する筒状のガイド部を有するとともに内底面に固定部を有しかつ上面に開放部を設けたケースと、前記ケースのガイド部に挿入される柱部および当該柱部の先端に位置して上記ガイド部より突出した検出部とを有するスティックと、前記スティックの検出部を走行する糸の張力によりスティックの検出部に加わる横荷重により発生する曲げモーメントに応じて変形し、かつこの変形量に比例して抵抗値が変化する少なくとも一つの歪検出素子回路パターンを設けたセンサ基板と、前記センサ基板の上方に設けられ、前記センサ基板に電気的に接続された回路基板と、前記ケースの開放部を覆うように設けた封止部材とを備えた荷重センサであり、この構成によれば、検出部を有するスティックと、スティックの検出部を走行する糸の張力によりスティックの検出部に加わる横荷重により発生する曲げモーメントに応じて変形し、かつこの変形量に比例して抵抗値が変化する少なくとも一つの歪検出素子と回路パターンを設けたセンサ基板を備えているため、センサ基板の上面に設けた歪検出素子の抵抗値がスティックに加えられた横荷重に応じて変化することになり、これにより、スティックに加わる横荷重を検出可能な荷重センサを提供することができるという効果を有する。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明は、外底面から下方に突出する筒状のガイド部を有するとともに内底面にU字状の固定部を有しかつ上面に開放部を設けたケースと、前記ケースのガイド部に挿入される柱部および当該柱部の先端に位置して上記ガイド部より突出した検出部とを有するスティックと、前記スティックの検出部を走行する糸の張力によりスティックの検出部に加わる横荷重により発生する曲げモーメントに応じて変形し、かつこの変形量に比例して抵抗値が変化する少なくとも一つの歪検出素子回路パターンを設けたセンサ基板と、前記センサ基板の上方に位置され、前記センサ基板との間にすきまを設けるとともに折曲片を有しかつ前記センサ基板の一端を前記ケースの固定部とで挟持する挟持板と、前記挟持板の上方に設けられるとともに端子部を有しかつ前記センサ基板と電気的に接続された電子回路を有する回路基板と、前記ケースの開放部を覆うように設けた封止部材とを備え、前記ケースに設けたU字状の固定部と前記挟持板に設けた折曲片とで囲まれた空間部の底に前記センサ基板のセンサ端子部を露出せしめるとともに、前記空間部の上面に前記回路基板の端子部を露出せしめ、前記空間部に設けた異方導電性のコネクタを前記センサ端子部と前記端子部とで挟持して電気的に接続した荷重センサであり、挟持板はケースの内部の空間をセンサ基板側と回路基板側とに分割するので、糸屑等の塵埃がガイド部からセンサの内部に侵入しても回路基板には到達しないとともに、異方導電性のコネクタにてセンサ基板と回路基板を接続するので、半田を使用せずに組立過程で容易に回路基板とセンサ基板とを接続できるという効果を有するとともに、異方導電性のコネクタにてセンサ基板と回路基板を接続するので、半田を使用せずに組立過程で容易に回路基板とセンサ基板とを接続できるという効果を有する。
【0010】
本発明の請求項3に記載の発明は、外底面から下方に突出する筒状のガイド部を有するとともに内底面にU字状の固定部を有しかつ上面に開放部を設けたケースと、前記ケースのガイド部に挿入される柱部および当該柱部の先端にこの柱部の軸方向に垂直にガイド溝を設けた検出部とを有するスティックと、前記スティックの一端を垂直に支持するとともにそのスティックを中心として略対称に配置された2組の歪み検出素子とバイアス抵抗とからなるブリッジ回路を設けかつ前記ケースの固定部に固定されかつセンサ端子部を設けたセンサ基板と、前記センサ基板の上方に位置して、前記センサ基板との間にすきまを設けるとともに折曲片を有しかつ前記センサ基板の一端を前記ケースの固定部とで挟持する挟持板と、前記挟持板の上方に設けられるとともに端子部を有しかつ前記センサ基板と電気的に接続された電子回路を有する回路基板と、前記ケースの開放部を覆うように設けた封止部材とを備え、前記ケースに設けたU字状の固定部と前記挟持板に設けた折曲片とで囲まれた空間部の底に前記センサ基板のセンサ端子部を露出せしめるとともに、前記空間部の上面に前記回路基板の端子部を露出せしめ、前記空間部に設けた異方導電性のコネクタを前記センサ端子部と前記端子部とで挟持して電気的に接続した荷重センサであり、スティックの検出部にガイド溝を設けたので検出部を走行する糸が一定の箇所を通り、センサ基板に加わる曲げモーメントが一定し、正確な糸の張力を検出することができるとともに、異方導電性のコネクタにてセンサ基板と回路基板を接続するので、半田を使用せずに組立過程で容易に回路基板とセンサ基板とを接続できるという効果を有する。
【0011】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における荷重センサについて図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は本発明の実施の形態1における荷重センサの組立斜視図である。
【0013】
31は上面に開放部を設けた樹脂あるいは金属材料より構成したケースである。このケース31は外底面から下方に突出する筒状のガイド部32を有するとともに、内底面に凹状の固定部33を有する。34は金属、樹脂、あるいはセラミック製のスティックである。このスティック34は上記ケース31のガイド部32に挿入される柱部35とその先端に設けた検出部36より構成されており、上記柱部35の他端に取付部35aを有している。37は樹脂、セラミックあるいは金属材料よりなるセンサ基板であり、表面に少なくとも一つの歪検出素子としての歪抵抗38が設けられると共に同歪検出素子を外部へ導出するための回路パターン39が設けられている。このセンサ基板37は片持ち梁となるように一端が上記ケース31の固定部33に図示していないネジにより固定され、そして上記スティック34に与えられる外力がモーメントの力として作用するように上記スティック34の取付部35aが支持される。具体的に上記スティック34は上記センサ基板37に対してかしめ止めにより支持される。一方、上記センサ基板37は上記ケース31の固定部33への取着箇所37aからみて自由端側に歪検出素子38が設けられ、かつ上記スティック34への取着箇所37bが設けられている。40は上記センサ基板37からの信号を処理する電子回路41を有する回路基板であり、上記センサ基板37の上方に位置するように上記ケース31内に収容される。そして、上記回路基板40はたとえばリード配線にて上記センサ基板37に対して電気的に接続されている。42は樹脂あるいは金属材料より構成した封止部材であり、上記ケース31の開放部を覆うように上記ケース31に取付けられる。したがって、高精度の組立が必要であるといったことがなく、組立性が容易で安価な荷重センサを提供できるといった効果を有する。また、本例の荷重センサは、強磁性材料からなる磁極円板2、コア3、磁極リング4およびホールセンサ12等の高価な部品を使用していない。ゆえに安価な部品、センサ基板、スティック等で容易に組立が可能であり、荷重センサが高価になってしまうといったことはないという効果を有する。
【0014】
以上のように構成された本発明の実施の形態1における荷重センサについて以下にその組立方法を説明する。
【0015】
あらかじめ歪検出素子38を上面に印刷されたセンサ基板37の一端にスティック34を垂直に固定する。次にスティック34の検出部36がケース31のガイド部32から下方に突出するように、スティック34をケース31のガイド部32に挿入する。次に、センサ基板37の他端をケース31の固定部33に固定する。次に、回路基板40をセンサ基板37の上方に配置し、センサ基板37と回路基板40とを半田づけあるいはリード線等を使用して電気的に接続する。最後にケース31の上面に設けた開放部を封止部材42で覆う。
【0016】
以上のように組立られた荷重センサについて以下にその動作を説明する。
【0017】
スティック34の検出部36を走行する糸の張力により、スティック34の検出部36に横荷重が加わる。そして、センサ基板37にはスティック34に加えられた横荷重により、曲げモーメントが発生する。センサ基板37の上面には歪検出素子38が設けられているので、曲げモーメントに応じて変形するセンサ基板37の変形量に比例して歪検出素子38の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化を回路基板40の上面に設けた電子回路41で繊維機械等の外部装置(図示せず)への出力信号に変換する。
【0018】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における荷重センサの組立斜視図である。
【0019】
なお、図2に示す本実施の形態2における荷重センサは、基本的に実施の形態1に示した荷重センサと同じ構成であるので、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0020】
図2において、51は金属材料よりなる挟持板であり、上記センサ基板37の上方に位置するように上記ケース31内に収容されてネジ51aにて固定される。よって上記センサ基板37との間にすきまを設けるとともに上記センサ基板37の一端をケース31の固定部33とで挟持する。上記挟持板51は上記ケース31の内部の空間をセンサ基板37側と回路基板40側とに分割するので、糸屑等の塵埃がガイド部32からケース内部のセンサ基板側に侵入しても回路基板40には到達しないという効果を有する。上記センサ基板37の上面に設けた電子回路41は、一般に塵埃や水気により特性が変動したりする。したがって本例の荷重センサにおいては塵埃が回路基板40には到達しないので、塵埃や水気が浸入することにより、荷重センサの特性が変化するといったことは防止できるという効果を有する。
【0021】
また、上記センサ基板37は挟持板51でケース31の固定部33に挟みこまれているので、センサ基板37は上下を平面で固定されている。したがって、糸の張力により、センサ基板37が均一変形するので、荷重センサの出力の精度が向上するといった効果を有する。
【0022】
さらに、上記センサ基板37の上方に挟持板51を一定のクリアランスを設けて配置しているので、上記センサ基板37が例えば糸の過大な張力により上方向に変形しようとしても上記センサ基板37が上記挟持板51に当接することにより、それ以上変形できない。したがって上記センサ基板37に過大な曲げ応力が加わり、歪検出素子38の特性が劣化するといったことはないという効果を有する。
【0023】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における荷重センサの組立斜視図である。
【0024】
なお、図3に示す本実施の形態3における荷重センサは、基本的に実施の形態2に示した荷重センサと同じ構成であるので、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0025】
図3において、60は上記スティック34の先端に設けた検出部としての糸ガイドであり、この糸ガイド60にはスティック34の柱部35の軸方向に垂直に設けたガイド溝61を有する。37はセンサ基板であり、スティック34の一端を垂直に支持するとともにそのスティック34を中心として略対称に配置された2組の歪検出素子38とバイアス抵抗62とを有するブリッジ回路を有する。このセンサ基板37は片持ち梁となるように他端をケース31の固定部33にネジ51aにより固定される。この時、上記センサ基板37は挟持板51によりケース31に対して挟み込まれる。そして、上記スティック34の検出部36としての糸ガイド60にガイド溝61を設けたので、検出部36を走行する糸が一定の箇所を通り、センサ基板37に加わる曲げモーメントが変動しないので、正確な糸の張力を検出することができるといった効果を有する。
【0026】
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4における荷重センサの要部断面図、図5は同センサの要部の分解斜視図、図6は同センサの要部の電気的な接続の状態を示す図である。
【0027】
なお、図4〜6に示す本実施の形態4における荷重センサは、基本的に実施の形態2に示した荷重センサと同じ構成であるので、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】
図4〜図6において、75は異方導電性のコネクタであり、上記ケース31の内底面に設けたU字状の突堤76と挟持板51に設けた折曲片71とで囲まれた空間部72に配置される。上記空間部72の底にセンサ基板37のセンサ端子部73が露出するとともに、上記空間部72の上面に回路基板40の端子部74が露出し、空間部72に設けた異方導電性のコネクタ75はセンサ基板37のセンサ端子部73と回路基板40の端子部74とで挟持されて電気的に接続されている。つまり、コネクタ75は、四方を壁で支えられているので、組立過程においてもコネクタ75が倒れないといった効果を有する。
【0029】
(実施の形態5)
図7は本発明の実施の形態5における荷重センサの要部断面図、図8は同センサに使用するセンサ基板の平面図、図9は同センサの要部の断面図である。図7〜図9に示す本実施の形態5における荷重センサは、基本的には実施の形態3に示した荷重センサと同じ構成であるので、同一構成部分には同一番号を付し詳細な説明を省略する。
【0030】
図7〜図9において、スティック34は導電材料からなる柱部35の先端に検出部としての合成樹脂製の糸ガイド60を有し、この糸ガイド60に柱部の軸方向に垂直なガイド溝61を設けている。このスティック34は上記ケース31のガイド部32に挿入され、先端の糸ガイド60が上記ガイド部32の下方に突出している。一方、上記スティック34の他端には取付部35aが突設されており、その取付部35aがセンサ基板37の取着箇所である透孔37bに挿入され、かしめ止めにより支持されている。上記センサ基板37は図8に示すようにケース31の固定部33への取着箇所である透孔37aより自由端側に透孔37bを有し、かつこの透孔37bを中心とする軸対称位置に歪検出素子38a,38bおよび抵抗62a,62bよりなるブリッジ回路を設けている。
【0031】
上記歪検出素子38aの一端は抵抗62bの一端に配線パターン39aにより電気的に接続されて、信号出力端子81aに接続され、他端はグランドパターン82aにより抵抗62aの一端に電気的に接続されて信号グランド端子81bに接続されている。ここで、上記グランドパターン82aは上記透孔37bの周辺にも設けられており、上記スティック34の取付時に当スティック34に電気的に接続されている。上記歪検出素子38bの一端は抵抗62bの他端に配線パターン39bにより電気的に接続されて圧電端子81cに接続され、他端は配線パターン39cにより抵抗62aの他端に電気的に接続されている。
【0032】
本実施の形態においては、上記スティック34の柱部35が導電材料からなり、センサ基板37のグランドパターンを介して回路基板40のシグナルグランド(図示せず)と電気的に接続されている。したがって、糸がスティック34の検出部としての糸ガイド60を走行すると静電気が発生するが、ここで、歪検出素子38のインピーダンスは回路基板40のシグナルグランドへ通じる配線パターンのインピーダンスより高いので、静電気はグランドパターン82aを通過する。そして、荷重センサのグランド線(図示せず)から繊維機械(図示せず)を通ってグランドへ到達する。
【0033】
したがってセンサ基板37の歪検出素子38の性能が静電気により劣化するといったことがないという効果を有する。
【0034】
(実施の形態6)
図10は本発明の実施の形態6における荷重センサの組立斜視図である。
【0035】
なお、図10に示す本実施の形態6における荷重センサは、基本的に実施の形態3に示した荷重センサと同じ構成であるので、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0036】
図10において、42は封止部材であり、回路基板40の上面を密封する。この封止部材には貫通孔91が設けられており、回路基板40の上面に設けた例えばボリューム等の調整用の電子部品92を封止部材42の貫通孔91にドライバー等(図示せず)を挿入して調整することにより、荷重センサの感度を調整することができるといった効果を有する。
【0037】
(実施の形態7)
図11は本発明の実施の形態7における荷重センサの要部の断面図であり、スティックに保護キャップをかぶせた状態を示す。
【0038】
なお、図11に示す本実施の形態7における荷重センサは、基本的に実施の形態1に示した荷重センサと同じ構成であるので、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0039】
図11において、スティック34の柱部35と検出部36との間に保護キャップ101を設ける構成としたので、糸屑等の塵埃がケース31のガイド部32から侵入するのを低減できるといった効果を有する。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明の荷重センサは、検出部を有するスティックと、スティックの検出部を走行する糸の張力によりスティックの検出部に加わる横荷重により発生する曲げモーメントに応じて変形し、かつこの変形量に比例して抵抗値が変化する少なくとも一つの歪検出素子と回路パターンを設けたセンサ基板を備えたもので、この構成によれば、センサ基板の上面に設けた歪検出素子の抵抗値がスティックに加えられた横荷重に応じて変化することになり、これにより、スティックに加わる横荷重を検出可能な荷重センサを提供することが出来るという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における荷重センサの組立斜視図
【図2】 本発明の実施の形態2における荷重センサの組立斜視図
【図3】 本発明の実施の形態3における荷重センサの組立斜視図
【図4】 本発明の実施の形態4における荷重センサの要部断面図
【図5】 同センサの要部の分解斜視図
【図6】 同センサの要部の組立斜視図
【図7】 本発明の実施の形態5における荷重センサの要部の断面図
【図8】 同センサに使用されるセンサ基板の平面図
【図9】 同センサの要部の断面図
【図10】 本発明の実施の形態6における荷重センサの組立斜視図
【図11】 本発明の実施の形態7における荷重センサの要部の断面図
【図12】 従来の荷重センサの断面図
【符号の説明】
31 ケース
32 ガイド部
33 固定部
34 スティック
35 柱部
36 検出部
37 センサ基板
38 歪検出素子
39 回路パターン
40 回路基板
41 電子回路
42 封止部材
51 挟持板
61 ガイド溝
62 バイアス抵抗
71 折曲片
72 空間部
73 センサ端子部
74 端子部
75 コネクタ
81 シグナルグランド
91 貫通孔
101 保護キャップ

Claims (3)

  1. 外底面から下方に突出する筒状のガイド部を有するとともに内底面に固定部を有しかつ上面に開放部を設けたケースと、前記ケースのガイド部に挿入される柱部および当該柱部の先端に位置して上記ガイド部より突出した検出部とを有するスティックと、前記ケースの固定部に固定され、前記スティックの検出部を走行する糸の張力によりスティックの検出部に加わる横荷重により発生する曲げモーメントに応じて変形し、かつこの変形量に比例して抵抗値が変化する少なくとも一つの歪検出素子回路パターンを設けたセンサ基板と、前記センサ基板の上方に設けられ、前記センサ基板に電気的に接続された回路基板と、前記ケースの開放部を覆うように設けた封止部材とを備えた荷重センサ。
  2. 外底面から下方に突出する筒状のガイド部を有するとともに内底面にU字状の固定部を有しかつ上面に開放部を設けたケースと、前記ケースのガイド部に挿入される柱部および当該柱部の先端に位置して上記ガイド部より突出した検出部とを有するスティックと、前記ケースの固定部に固定され、前記スティックの検出部を走行する糸の張力によりスティックの検出部に加わる横荷重により発生する曲げモーメントに応じて変形し、かつこの変形量に比例して抵抗値が変化する少なくとも一つの歪検出素子回路パターンおよびセンサ端子部を設けたセンサ基板と、前記センサ基板の上方に位置され、前記センサ基板との間にすきまを設けるとともに折曲片を有しかつ前記センサ基板の一端を前記ケースの固定部とで挟持する挟持板と、前記挟持板の上方に設けられるとともに端子部を有しかつ前記センサ基板と電気的に接続された電子回路を有する回路基板と、前記ケースの開放部を覆うように設けた封止部材とを備え、前記ケースに設けたU字状の固定部と前記挟持板に設けた折曲片とで囲まれた空間部の底に前記センサ基板のセンサ端子部を露出せしめるとともに、前記空間部の上面に前記回路基板の端子部を露出せしめ、前記空間部に設けた異方導電性のコネクタを前記センサ端子部と前記端子部とで挟持して電気的に接続した荷重センサ。
  3. 外底面から下方に突出する筒状のガイド部を有するとともに内底面にU字状の固定部を有しかつ上面に開放部を設けたケースと、前記ケースのガイド部に挿入される柱部および当該柱部の先端にこの柱部の軸方向に垂直にガイド溝を設けた検出部とを有するスティックと、前記スティックの一端を垂直に支持するとともにそのスティックを中心として略対称に配置された2組の歪み検出素子とバイアス抵抗とからなるブリッジ回路を設けかつ前記ケースの固定部に固定されかつセンサ端子部を設けたセンサ基板と、前記センサ基板の上方に位置して、前記センサ基板との間にすきまを設けるとともに折曲片を有しかつ前記センサ基板の一端を前記ケースの固定部とで挟持する挟持板と、前記挟持板の上方に設けられるとともに端子部を有しかつ前記センサ基板と電気的に接続された電子回路を有する回路基板と、前記ケースの開放部を覆うように設けた封止部材とを備え、前記ケースに設けたU字状の固定部と前記挟持板に設けた折曲片とで囲まれた空間部の底に前記センサ基板のセンサ端子部を露出せしめるとともに、前記空間部の上面に前記回路基板の端子部を露出せしめ、前記空間部に設けた異方導電性のコネクタを前記センサ端子部と前記端子部とで挟持して電気的に接続した荷重センサ。
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